JP3146556B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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Description
関し、特に言えば、軽量でかつ横ズレや捩れの発生を低
減したゴムクロ−ラに係るものである。
はじめとして、建設機械や土木作業機械の走行部として
広く使用されるようになってきた。しかるに、ここに使
用されるゴムクロ−ラは、スプロケットとアイドラ−及
びこの間に並べられた多数の転輪との間に巻き掛けされ
て走行に供されるものであり、その構造は、無端ゴム弾
性体中にその幅方向に横並べされた芯金が一定ピッチを
もって埋設され、これを更に外周側より囲んで抗張体で
あるスチ−ルコ−ドがその長手方向に埋設されている。
ると共に、内周面には芯金よりのびる一対の角部が突出
し、これが転輪(図示せず)の脱輪防止機能を発揮し、
或いは転輪の転動面となるのである。又、一般には隣り
合う芯金間にスプロケット係合孔が形成され、芯金の中
央部がスプロケットとの係合部となる。
ラの走行時に傾斜地を走行する際や路面の凸部に乗り上
げた際、更には急な旋回を行った場合にあっては、ゴム
クロ−ラが路面に固定され、機体が相対移動する傾向に
なることはさけられない。即ち、ゴムクロ−ラと機体と
は横方向に対して相対的なズレを発生させる。これはゴ
ムクロ−ラ全体が弾性体から構成されることからくる特
質であって、横ズレの阻止にあってはゴム弾性体及びこ
れに埋設されている特にスチ−ルコ−ドの強度に依存す
る。
け部分にあっては、特にゴムクロ−ラの幅方向の中央部
が支持されるだけであって、幅縁等は支持されずこの縁
部が内側に湾曲する傾向にあり、縁部が機体フレ−ムに
接触することもある。これも又、ゴム弾性体及びこれに
埋設されている芯金の強度に依存するものである。
2−110592号において改良されたゴムクロ−ラを
提供している。しかるに、この提案はその目的を基本的
には達成するすぐれた提案ではあるが、ゴム弾性体中に
少なくとも2層の交差バイアスコ−ド層を埋設するため
に、ゴムクロ−ラの厚みが厚くなること、コ−ド材を多
量に用いるため全体の重量が増加する等の欠点もはらん
でいた。又、ゴムクロ−ラの横剛性及び捩剛性をアップ
する目的は達成されるが、使用状態を考慮にいれて適当
な横剛性等の特性を付与するには、交差バイアスコ−ド
を埋設するという技術では難しい点もあった。
−ラの欠点を改良せんとするものであり、ゴムクロ−ラ
の特に幅方向の剛性の程度を任意に制御することによ
り、ゴムクロ−ラの横ズレを低減させ、かつ幅縁の湾曲
の発生、捩れの発生を減少させようとするものである。
成するために次の手段を採用したものである。即ち、本
発明の要旨は、無端ゴム弾性体と、この幅方向に一定ピ
ッチをもって埋設された芯金と、この芯金に対し、外囲
いしてその長手方向に埋設されたスチ−ルコ−ドと、幅
方向中央より左右に対称的に、傾斜角度をもって一列状
にバイアスコ−ドを埋設し、機体に備えられたスプロケ
ットに対して、ゴム中に傾斜して埋設されたバイアスコ
−ドの中央部の尖端側が先に巻き掛けされるように配置
されたゴムクロ−ラにかかるものである。
ルコ−ドであり、各コ−ド間が接触することなく一列状
に埋設され、幅方向に対し20〜60°の傾斜角度をも
って埋設されるものであって、その埋設位置は一般には
バイアスコ−ドはスチ−ルコ−ドの外側に位置して埋設
されるものである。又、バイアスコ−ドの尖端を繊維層
にて包囲することによってゴムクロ−ラの耐久性が飛躍
的にアップすることになる。
クロ−ラに方向性をもって使用するものであり、機体に
備えられたスプロケットに対して、ゴム中に傾斜して埋
設されたバイアスコ−ドの中央部の尖端側が先に巻き掛
けされるように配置されるものである。
一般には複数の素線をより合せたスチ−ルコ−ドが用い
られるが、これは適当な径をもつ単線であってもよく、
場合によっては有機或いは無機の、例えばポリエステル
やポリアミド繊維コ−ドであってもよい。通常これらの
コ−ドは相互に接触することなく一列に並べられると共
に、その間を広い間隔をもっていわゆるスダレ織される
ものであって、この状態で上下より未加硫のゴムシ−ト
がコ−トされる。そしてこの未加硫ゴムにてコ−トされ
たかかるコ−ドを、所望の角度をもって切断してゴム中
に埋設することとなる。
の傾斜角度をもってバイアスコ−ドを一列状に埋設した
ものである。即ち、このバイアスコ−ドの太さ、長さ、
傾斜角度等を変えることによってゴムクロ−ラの横剛性
等を制御することができると共に、このバイアスコ−ド
を一列の単層としたために材質も少なくコスト安とな
り、更には、このためにゴムクロ−ラの重量がさほど増
加せずに目的を達成することができたものである。
もって使用するものであり、機体に備えられたスプロケ
ットに対して、ゴム中にその中央より左右幅方向にハ字
状に傾斜して埋設されたバイアスコ−ドの中央部の尖端
側が先に巻き掛けされるように配置されるものである。
このため、バイアスコードは中央側に引っ張られること
となり、これに伴ってゴムクローラを構成するゴム弾性
体も中央にむけて引っ張られる傾向を示す。このため、
ゴムクローラの直進性が制御され、ゴムクローラの横剛
性・捩剛性が上り横ズレが低減することとなる。
にあっては、コ−ドをバイアスに交差させた2層のコ−
ド層を重ね合わせてゴム中に埋設するものであったが、
これを一層としたことにより、かえってその埋設の効果
を発現できることがその知見となったものであり、単に
一層とするだけの効果ではなく、これによって横剛性等
の制御は飛躍的に容易となり、ゴムクロ−ラ自体として
も安価かつ軽量化に寄与することとなったものである。
バイアスコ−ド層を2層重ね合せるためにこの層間のコ
−ドが接触しあうことがしばしばであり、ゴムクロ−ラ
の耐久性に影響することもあったが、本発明にあっては
これが単層であるがためにかかる欠点はなく、この点に
おける改良も又、実用上の改良として大きな寄与をなし
たものである。
尖端列を織布等の繊維層にて包囲してゴム中に埋設され
れば、かかる尖端の挙動によるゴムの亀裂発生を阻止す
ることができ、ゴムクロ−ラの耐久性を更に向上させる
ことができることとなったのである。
は、芯金の内側、芯金とスチ−ルコ−ドとの間及びスチ
−ルコ−ドの外側等があるが、一般にはスチ−ルコ−ド
の外側、即ちスチ−ルコ−ドと外周面上に形成されるゴ
ムラグとの間に埋設されるものである。特に言えば、芯
金とスチ−ルコ−ド間はゴム層の厚みが少なく、この間
にバイアスコ−ドを埋設することは、一定のメリットも
あるが製造技術的に慎重をきす必要がある。一方、芯金
の内側或いはスチ−ルコ−ドの外側に埋設する場合には
比較的容易に製造が可能であり、更にこの場合には、ゴ
ムの亀裂等が生じてもこのバイアスコ−ド面で亀裂の生
長が阻止され、例えば錆の発生の原因となる水分が芯金
やスチ−ルコ−ドにとどかず、結果的にゴムクロ−ラの
耐久性向上に寄与することとなるという作用も併せも
つ。
明する。図1は本発明のゴムクロ−ラの断面斜視図であ
り、図2はゴムクロ−ラの内周面から見た一部切り欠き
平面図である。図にあって、1はゴムクロ−ラを示し、
2はこのゴムクロ−ラ1を構成するゴム弾性体中にその
幅方向に横並べされて埋設された芯金である。この芯金
2には一対の角部3が形成され、これがゴムクロ−ラ1
の内周面より突出している。そして、この芯金2を外側
から包囲して、抗張体であるスチ−ルコ−ド4がゴムク
ロ−ラ1の長手方向に無端をなして埋設されている。図
中、符号5はスプロケット係合孔であり、この係合孔5
を芯金2の中央部6にて区画するものであって、この芯
金2の中央部6はスプロケット(図示せず)との係合部
となっている。又、符号7はゴムクロ−ラ1の外周面に
形成されたゴムラグである。
−ド8は、抗張体であるスチ−ルコ−ド4とゴムラグ7
との間のゴム中に一列状をなして埋設されており、図で
も分かる通り、ゴムクロ−ラ1の幅方向Xに対して角度
Aをもって埋設されている。勿論、このバイアスコ−ド
8はゴムクロ−ラ1の幅方向の左右に対称的に埋設され
る。この角度Aは前記したように特定の範囲内にあるも
のであり、角度Aが小さければゴムクロ−ラ1の横剛性
のアップにはそれ程寄与せず、角度Aが大きすぎるとス
プロケットやアイドラ−への巻き掛け時の抵抗が大きく
なりすぎ好ましくない。前記したように、本発明は、ゴ
ムクロ−ラ1の幅方向に左右対称にバイアスコ−ド8を
角度Aをもたせて埋設したものであって、ゴムクロ−ラ
の使用用途に合わせて傾斜角度A、バイアスコ−ド8の
材質を選択し、ゴムクロ−ラの横剛性や捩剛性の向上を
目指したものである。91 〜94 はゴム層である。
て、Y方向に引っ張るようにゴムクロ−ラ1に推進力を
付与するためのスプロケットを備える。即ち、スプロケ
ットからの推進力との関係にあっては、バイアスコ−ド
8の両サイド尖端が中央に引っ張られる力を受けるよう
にするものである。尚、抗張体であるスチ−ルコ−ド4
の幅W1 (mm)と、バイアスコ−ドであるスチ−ルコ
−ド8の幅W2 (mm)は、W1 <W2 となるのが一般
的であり、好ましくはW1 <W2 <W1 +20(mm)
である。そして、スチ−ルコ−ド8の幅W2 即ちスチ−
ルコ−ド8の尖端は、スチ−ルコ−ド4の幅W1 の両側
より10mm以内のはみ出しをもって埋入されるのが好
ましい。このスチ−ルコ−ド8の尖端のはみ出し部があ
ることは、横剛性や捩剛性向上への影響に寄与するもの
である。
ルコ−ド8の尖端を包囲したポリアミド繊維製の織布で
ある。この織布10は未加硫ゴムにてコ−トされた材料
を上下に折り曲げてスチ−ルコ−ド8の尖端を包囲する
ものである。かかるスチ−ルコ−ド8の尖端は、スプロ
ケットやアイドラ−に巻き掛けされる際にはどうしても
跳ね上がる作用をなすため、これを阻止するために織布
10をその尖端に備えたものである。尚、本発明の抗曲
体8は、他の補強材との併用を妨げるものでないことは
勿論である。
ラであって、ゴムクロ−ラの使用用途によって横剛性と
捩剛性及び巻き掛け抵抗等をかなりの自由度をもって選
択制御することができるようになったものであり、その
他、上記の特性を付与した割には、ゴムクロ−ラ全体と
して構成が簡単でかつ軽量のものが得られることとなっ
たものであり、その産業上の価値は高いものである。
る。
欠き平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 無端ゴム弾性体と、この幅方向に一定ピ
ッチをもって埋設された芯金と、この芯金に対し、外囲
いしてその長手方向に埋設されたスチ−ルコ−ドと、幅
方向中央より左右に対称的に、傾斜角度をもって一列状
にバイアスコ−ドを埋設し、機体に備えられたスプロケ
ットに対して、ゴム中に傾斜して埋設されたバイアスコ
−ドの中央部の尖端側が先に巻き掛けされるように配置
されたことを特徴とするゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 バイアスコ−ドはスチ−ルコ−ドであ
り、各コ−ド間が接触することなく一列状に埋設されて
いる請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 バイアスコ−ドは幅方向に対し20〜6
0°の傾斜角度をもって埋設されている請求項第1項記
載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項4】 バイアスコ−ドはスチ−ルコ−ドの外側
に位置して埋設される請求項第1項記載のゴムクロ−
ラ。 - 【請求項5】 バイアスコ−ドの尖端を繊維層にて包囲
してなる請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25445991A JP3146556B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25445991A JP3146556B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | ゴムクロ−ラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558358A JPH0558358A (ja) | 1993-03-09 |
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Family
ID=17265320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25445991A Expired - Lifetime JP3146556B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146556B2 (ja) |
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US5893674A (en) * | 1997-09-25 | 1999-04-13 | The Gillette Company | Writing instrument |
JP2001180544A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Komatsu Ltd | 弾性体履板 |
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WO2004106148A1 (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Bridgest0Ne Corporation | 直進性の良いゴムクローラ |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP25445991A patent/JP3146556B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558358A (ja) | 1993-03-09 |
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