JP4236744B2 - ゴムクローラ接続部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯金および補強コードが埋設された無端ベルト状のゴムクローラに係り、ゴムクローラ接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、図4に示すように、無端ベルト状のゴムクローラの剛性を高めたり、耐駆動力を高めるために、ゴムクローラ内に長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金11と、該芯金11とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設されている。一般的に、補強コードはオーバーラップする内外補強コード13、14により接続されて無端状に構成されて、無端状のゴムクローラ内に埋設される。
そしてこれらのゴムクローラは、その内周面に配置された駆動用のスプロケット15やその両側に位置する転輪によって駆動あるいは支持されて走行回転することになるが、ゴムクローラがスプロケット15に噛合して巻き付く際には、ゴムクローラに埋設された補強コードも直線状から円弧状に移行する。このとき、補強コードがオーバーラップする接続部では、内外の補強コード間において異なった挙動を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような補強コードの接続部を有するゴムクローラにあって、前記図4に示したように、補強コードが直線状から円弧状に移行するスプロケット15への噛合巻付き時には、補強コードがオーバーラップする接続部では、内外の補強コード13、14間において図5に示すような異なった挙動を示す。
図5(A)の直線状態から図5(B)のスプロケットへの噛合巻付きに移行すると、通常はゴムクローラの中立線上に配置される補強コードの接続部におけるオーバーラップする外側補強コード14側の引張り挙動によって、相対的に内側補強コード13が圧縮される。
このとき、内側補強コード13の内側には芯金11が埋設されているため、圧縮された内側補強コード13は逃げ場を失って、横方向(紙面に垂直な方向)に移動せんとして「横ずれ」を生じる。
このような挙動を1回転毎に繰り返すため、長期間の走行使用によって、特に内側補強コードとクローラ本体のゴムとの間に剥離を引き起こし、これを放置すると、最終的にはゴムクローラにおけるオーバーラップ接続部の破断を招きかねないものであった。
【0004】
そこで本発明は、前記従来のゴムクローラ接続部構造における課題を解決して、補強コードのオーバーラップ接続部における内側補強コードの横ぶれの繰返しによる剥離を確実に防止して、補強コードの損傷の虞れのないゴムクローラ接続部構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内外補強コードにより接続されて無端状に構成されたゴムクローラにおいて、前記接続部における外側補強コードのみにたるみ部を形成したことを特徴とするものである。
また本発明は、前記たるみ部により形成された内側補強コードと外側補強コードとの間の間隙部に所定特性の弾性体が充填されたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記たるみ部は埋設された芯金間毎に形成されたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0006】
【実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明のゴムクローラ接続部構造の1実施の形態を示すもので、図1は要部の拡大側面図、図2(A)は補強コードがオーバーラップする接続部全体の芯金と補強コードのみを示す側面図である。
図1および図2に示すように、本発明のゴムクローラ接続部構造は、無端ベルト状のゴムクローラ(図示省略)内の長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金1が埋設されるとともに、これら各芯金1とゴムクローラの接地面(図面上方)との間に長さ方向にゴム引きされたあるいはコードのみにより構成されたスチールや非金属製の補強コード2が埋設され、かつ該補強コード2がオーバーラップする内側補強コード3と外側補強コード4により接続されて無端状に構成されたゴムクローラにおいて、前記接続部における外側補強コード4のみにたるみ部5を形成したものである。
【0007】
図1に拡大して示すように、本実施の形態では、補強コード2がオーバーラップする接続部において、ゴムクローラのほぼ中立線に配置された内側補強コード3に対して、各芯金1に位置する部分にて外側補強コード4が接合された形態にて、これら隣接する芯金1、1間における外側補強コード4をたるませてたるみ部5を形成したものである。そして前記たるみ部5により形成された内側補強コード3と外側補強コード4との間の間隙部6に所定特性の弾性体を充填したものである。つまり、各芯金1、1間毎に外側補強コード4をたるませてたるみ部5が形成される。
前記間隙部6に充填される弾性体としては、ゴムクローラ本体を構成するゴム自体であってもよいし、外側補強コード4の引張りに伴う内側補強コード3の圧縮に影響を与えない程度の適度の弾性を有するようにゴムクローラ本体とは異なった特性を有するものであってもよい。符号7は外側補強コード4の端部を被覆する端部押えコードを示す。
【0008】
図3は、本発明のゴムクローラ接続部構造の第2実施の形態を示すもので、本実施の形態のものは、前記第1実施の形態のものと異なって、外側補強コード4に形成されるたるみ部5を全ての芯金間に設けるものではなく、内側補強コード3の端部近傍と外側補強コード7の端部近傍ならびにそれらの略中間部において外側補強コード4にたるみ部5を形成したものである。
したがって、たるみ部5の形成に伴って内側補強コード3と外側補強コード4との間に間隙部6が形成される。
本実施の形態では、ゴムクローラに比較してスプロケットや転輪等の曲率半径が大きい場合や、内側補強コードへの外側補強コードからの圧縮力等の影響が小さい場合等、内外補強コードの相対変位が少ない場合に適している。
【0009】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明の趣旨の範囲内で、ゴムクローラの形状および材質、補強コードの撚り形式等の種類、材質およびゴム引き等の形式、スプロケット等の案内突起を含む芯金の形状および材質、スプロケットによるゴムクローラの駆動形態、たるみ部および間隙部の形状およびその形成位置等については適宜採用できるものである。
【0010】
【発明の効果】
以上、詳細に述べたように、本発明によれば、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内外補強コードにより接続されて無端状に構成されたゴムクローラにおいて、前記接続部における外側補強コードのみにたるみ部を形成したことにより、ゴムクローラが直線状態からスプロケットへの噛合巻付きによる円弧状態に移行して、中立線上の外側に配置される外側補強コード側の引張り挙動が生じても、前記たるみ部が引っ張られて直線状になるものの、内側補強コードを圧縮するような作用を及ぼすことがない。
かくして、内側補強コードの内側に芯金が埋設されていても、圧縮されて逃げ場を失うような事態を発生することがなく、横ずれを防止できて長期間の走行使用によっても内側補強コードとクローラ本体のゴムとの間に剥離を引き起こすこともない。したがって、ゴムクローラにおけるオーバーラップ接続部の破断を招くこともない。
【0011】
また、前記たるみ部により形成された内側補強コードと外側補強コードとの間の間隙部に所定特性の弾性体を充填したものでは、該弾性体の特性を適正に選定すれば、外側補強コードの引張り程度に応じて内側補強コードに及ぼす圧縮力ひいては横ずれの抑制の程度を適切に設計することができる。
さらに、前記たるみ部を埋設された芯金間毎に形成すれば、比較的曲率半径の小さなスプロケットや転輪に組み合わせて採用されるゴムクローラであっても、大きな変化率(曲率)でのスプロケットへの噛合巻付きの際に、外側補強コードが大きく引っ張られることになっても、オーバラップする接続部全体にて充分にこれらを吸収できて、内側補強コードに影響を与えることがない。
このように本発明によれば、補強コードのオーバーラップ接続部における内側補強コードの横ぶれの繰返しによる剥離を確実に防止して、補強コードの損傷の虞れのないゴムクローラ接続部構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムクローラ接続部構造の1実施の形態を示すもので、芯金と補強コードのみを示す要部の拡大側面図である。
【図2】本発明のゴムクローラ接続部構造の1実施の形態を示すもので、図2(A)は補強コードがオーバーラップする接続部全体の芯金と補強コードのみを示す側面図である。
【図3】本発明のゴムクローラ接続部構造の第2実施の形態を示す側面図である。
【図4】従来のスプロケット等へのゴムクローラの噛合巻付き状態を示す側面図である。
【図5】内外の補強コードの挙動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 芯金
2 補強コード
3 内側補強コード
4 外側補強コード
5 たるみ部
6 間隙部
7 端部押えコード

Claims (3)

  1. 無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内外補強コードにより接続されて無端状に構成されたゴムクローラにおいて、前記接続部における外側補強コードのみにたるみ部を形成したことを特徴とするゴムクローラ接続部構造。
  2. 前記たるみ部により形成された内側補強コードと外側補強コードとの間の間隙部に所定特性の弾性体が充填されたことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ接続部構造。
  3. 前記たるみ部は埋設された芯金間毎に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のゴムクローラ接続部構造。
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