JP2000159162A - ゴムクローラ接続部構造 - Google Patents

ゴムクローラ接続部構造

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JP2000159162A
JP2000159162A JP33728198A JP33728198A JP2000159162A JP 2000159162 A JP2000159162 A JP 2000159162A JP 33728198 A JP33728198 A JP 33728198A JP 33728198 A JP33728198 A JP 33728198A JP 2000159162 A JP2000159162 A JP 2000159162A
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Takaharu Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 補強コードのオーバーラップ接続部における
内側補強コードの横ぶれの繰返しによる剥離を確実に防
止する。 【解決手段】 無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
向所定間隔毎に幅方向の芯金1が埋設されるとともに、
これら芯金1とゴムクローラの接地面との間に長さ方向
に補強コード2が埋設され、かつ該補強コード2がオー
バーラップする内外補強コード3、4により接続されて
無端状に構成されたゴムクローラにおいて、接続部にお
ける外側補強コード4にたるみ部5を形成したことを特
徴とするもので、ゴムクローラが直線状態からスプロケ
ットへの噛合巻付きによる円弧状態に移行して、中立線
上の外側に配置される外側補強コード4側の引張り挙動
が生じても、前記たるみ部5が引っ張られて直線状にな
るだけで、内側補強コード3を圧縮することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯金および補強コ
ードが埋設された無端ベルト状のゴムクローラに係り、
ゴムクローラ接続部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、図4に示すように、無端ベルト状
のゴムクローラの剛性を高めたり、耐駆動力を高めるた
めに、ゴムクローラ内に長さ方向所定間隔毎に幅方向の
芯金11と、該芯金11とゴムクローラの接地面との間
に長さ方向に補強コードが埋設されている。一般的に、
補強コードはオーバーラップする内外補強コード13、
14により接続されて無端状に構成されて、無端状のゴ
ムクローラ内に埋設される。そしてこれらのゴムクロー
ラは、その内周面に配置された駆動用のスプロケット1
5やその両側に位置する転輪によって駆動あるいは支持
されて走行回転することになるが、ゴムクローラがスプ
ロケット15に噛合して巻き付く際には、ゴムクローラ
に埋設された補強コードも直線状から円弧状に移行す
る。このとき、補強コードがオーバーラップする接続部
では、内外の補強コード間において異なった挙動を生じ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような補強コード
の接続部を有するゴムクローラにあって、前記図4に示
したように、補強コードが直線状から円弧状に移行する
スプロケット15への噛合巻付き時には、補強コードが
オーバーラップする接続部では、内外の補強コード1
3、14間において図5に示すような異なった挙動を示
す。図5(A)の直線状態から図5(B)のスプロケッ
トへの噛合巻付きに移行すると、通常はゴムクローラの
中立線上に配置される補強コードの接続部におけるオー
バーラップする外側補強コード14側の引張り挙動によ
って、相対的に内側補強コード13が圧縮される。この
とき、内側補強コード13の内側には芯金11が埋設さ
れているため、圧縮された内側補強コード13は逃げ場
を失って、横方向(紙面に垂直な方向)に移動せんとし
て「横ずれ」を生じる。このような挙動を1回転毎に繰
り返すため、長期間の走行使用によって、特に内側補強
コードとクローラ本体のゴムとの間に剥離を引き起こ
し、これを放置すると、最終的にはゴムクローラにおけ
るオーバーラップ接続部の破断を招きかねないものであ
った。
【0004】そこで本発明は、前記従来のゴムクローラ
接続部構造における課題を解決して、補強コードのオー
バーラップ接続部における内側補強コードの横ぶれの繰
返しによる剥離を確実に防止して、補強コードの損傷の
虞れのないゴムクローラ接続部構造を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、無端
ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方
向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクロ
ーラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設さ
れ、かつ該補強コードがオーバーラップする内外補強コ
ードにより接続されて無端状に構成されたゴムクローラ
において、前記接続部における外側補強コードにたるみ
部を形成したことを特徴とするものである。また本発明
は、前記たるみ部により形成された内側補強コードと外
側補強コードとの間の間隙部に所定特性の弾性体が充填
されたことを特徴とするものである。また本発明は、前
記たるみ部は埋設された芯金間毎に形成されたことを特
徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする
ものである。
【0006】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1および図2は、本発明のゴムクローラ
接続部構造の1実施の形態を示すもので、図1は要部の
拡大側面図、図2(A)は補強コードがオーバーラップ
する接続部全体の芯金と補強コードのみを示す側面図で
ある。図1および図2に示すように、本発明のゴムクロ
ーラ接続部構造は、無端ベルト状のゴムクローラ(図示
省略)内の長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金1が埋設
されるとともに、これら各芯金1とゴムクローラの接地
面(図面上方)との間に長さ方向にゴム引きされたある
いはコードのみにより構成されたスチールや非金属製の
補強コード2が埋設され、かつ該補強コード2がオーバ
ーラップする内側補強コード3と外側補強コード4によ
り接続されて無端状に構成されたゴムクローラにおい
て、前記接続部における外側補強コード4にたるみ部5
を形成したものである。
【0007】図1に拡大して示すように、本実施の形態
では、補強コード2がオーバーラップする接続部におい
て、ゴムクローラのほぼ中立線に配置された内側補強コ
ード3に対して、各芯金1に位置する部分にて外側補強
コード4が接合された形態にて、これら隣接する芯金
1、1間における外側補強コード4をたるませてたるみ
部5を形成したものである。そして前記たるみ部5によ
り形成された内側補強コード3と外側補強コード4との
間の間隙部6に所定特性の弾性体を充填したものであ
る。つまり、各芯金1、1間毎に外側補強コード4をた
るませてたるみ部5が形成される。前記間隙部6に充填
される弾性体としては、ゴムクローラ本体を構成するゴ
ム自体であってもよいし、外側補強コード4の引張りに
伴う内側補強コード3の圧縮に影響を与えない程度の適
度の弾性を有するようにゴムクローラ本体とは異なった
特性を有するものであってもよい。符号7は外側補強コ
ード4の端部を被覆する端部押えコードを示す。
【0008】図3は、本発明のゴムクローラ接続部構造
の第2実施の形態を示すもので、本実施の形態のもの
は、前記第1実施の形態のものと異なって、外側補強コ
ード4に形成されるたるみ部5を全ての芯金間に設ける
ものではなく、内側補強コード3の端部近傍と外側補強
コード7の端部近傍ならびにそれらの略中間部において
外側補強コード4にたるみ部5を形成したものである。
したがって、たるみ部5の形成に伴って内側補強コード
3と外側補強コード4との間に間隙部6が形成される。
本実施の形態では、ゴムクローラに比較してスプロケッ
トや転輪等の曲率半径が大きい場合や、内側補強コード
への外側補強コードからの圧縮力等の影響が小さい場合
等、内外補強コードの相対変位が少ない場合に適してい
る。
【0009】以上、本発明の実施の形態について詳述し
たが、本発明の趣旨の範囲内で、ゴムクローラの形状お
よび材質、補強コードの撚り形式等の種類、材質および
ゴム引き等の形式、スプロケット等の案内突起を含む芯
金の形状および材質、スプロケットによるゴムクローラ
の駆動形態、たるみ部および間隙部の形状およびその形
成位置等については適宜採用できるものである。
【0010】
【発明の効果】以上、詳細に述べたように、本発明によ
れば、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間
隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金
とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コード
が埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内
外補強コードにより接続されて無端状に構成されたゴム
クローラにおいて、前記接続部における外側補強コード
にたるみ部を形成したことにより、ゴムクローラが直線
状態からスプロケットへの噛合巻付きによる円弧状態に
移行して、中立線上の外側に配置される外側補強コード
側の引張り挙動が生じても、前記たるみ部が引っ張られ
て直線状になるものの、内側補強コードを圧縮するよう
な作用を及ぼすことがない。かくして、内側補強コード
の内側に芯金が埋設されていても、圧縮されて逃げ場を
失うような事態を発生することがなく、横ずれを防止で
きて長期間の走行使用によっても内側補強コードとクロ
ーラ本体のゴムとの間に剥離を引き起こすこともない。
したがって、ゴムクローラにおけるオーバーラップ接続
部の破断を招くこともない。
【0011】また、前記たるみ部により形成された内側
補強コードと外側補強コードとの間の間隙部に所定特性
の弾性体を充填したものでは、該弾性体の特性を適正に
選定すれば、外側補強コードの引張り程度に応じて内側
補強コードに及ぼす圧縮力ひいては横ずれの抑制の程度
を適切に設計することができる。さらに、前記たるみ部
を埋設された芯金間毎に形成すれば、比較的曲率半径の
小さなスプロケットや転輪に組み合わせて採用されるゴ
ムクローラであっても、大きな変化率(曲率)でのスプ
ロケットへの噛合巻付きの際に、外側補強コードが大き
く引っ張られることになっても、オーバラップする接続
部全体にて充分にこれらを吸収できて、内側補強コード
に影響を与えることがない。このように本発明によれ
ば、補強コードのオーバーラップ接続部における内側補
強コードの横ぶれの繰返しによる剥離を確実に防止し
て、補強コードの損傷の虞れのないゴムクローラ接続部
構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムクローラ接続部構造の1実施の形
態を示すもので、芯金と補強コードのみを示す要部の拡
大側面図である。
【図2】本発明のゴムクローラ接続部構造の1実施の形
態を示すもので、図2(A)は補強コードがオーバーラ
ップする接続部全体の芯金と補強コードのみを示す側面
図である。
【図3】本発明のゴムクローラ接続部構造の第2実施の
形態を示す側面図である。
【図4】従来のスプロケット等へのゴムクローラの噛合
巻付き状態を示す側面図である。
【図5】内外の補強コードの挙動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 芯金 2 補強コード 3 内側補強コード 4 外側補強コード 5 たるみ部 6 間隙部 7 端部押えコード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 21:00 105:08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
    向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、こ
    れら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補
    強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラッ
    プする内外補強コードにより接続されて無端状に構成さ
    れたゴムクローラにおいて、前記接続部における外側補
    強コードにたるみ部を形成したことを特徴とするゴムク
    ローラ接続部構造。
  2. 【請求項2】 前記たるみ部により形成された内側補強
    コードと外側補強コードとの間の間隙部に所定特性の弾
    性体が充填されたことを特徴とするゴムクローラ接続部
    構造。
  3. 【請求項3】 前記たるみ部は埋設された芯金間毎に形
    成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のゴ
    ムクローラ接続部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290301A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Bridgestone Corp ゴムクロ−ラのエンドレス構造
US7883160B2 (en) 2007-05-01 2011-02-08 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Elastic crawler and elastic crawler manufacturing method
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