JP3145412B2 - 粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents

粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置

Info

Publication number
JP3145412B2
JP3145412B2 JP52417397A JP52417397A JP3145412B2 JP 3145412 B2 JP3145412 B2 JP 3145412B2 JP 52417397 A JP52417397 A JP 52417397A JP 52417397 A JP52417397 A JP 52417397A JP 3145412 B2 JP3145412 B2 JP 3145412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical container
drying
swirling
granular material
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP52417397A
Other languages
English (en)
Inventor
幸正 大村
武司 加藤
憲次 小野
篤 小町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nara Machinery Co Ltd
Original Assignee
Nara Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nara Machinery Co Ltd filed Critical Nara Machinery Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3145412B2 publication Critical patent/JP3145412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B17/00Machines or apparatus for drying materials in loose, plastic, or fluidised form, e.g. granules, staple fibres, with progressive movement
    • F26B17/10Machines or apparatus for drying materials in loose, plastic, or fluidised form, e.g. granules, staple fibres, with progressive movement with movement performed by fluid currents, e.g. issuing from a nozzle, e.g. pneumatic, flash, vortex or entrainment dryers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B17/00Machines or apparatus for drying materials in loose, plastic, or fluidised form, e.g. granules, staple fibres, with progressive movement
    • F26B17/10Machines or apparatus for drying materials in loose, plastic, or fluidised form, e.g. granules, staple fibres, with progressive movement with movement performed by fluid currents, e.g. issuing from a nozzle, e.g. pneumatic, flash, vortex or entrainment dryers
    • F26B17/107Machines or apparatus for drying materials in loose, plastic, or fluidised form, e.g. granules, staple fibres, with progressive movement with movement performed by fluid currents, e.g. issuing from a nozzle, e.g. pneumatic, flash, vortex or entrainment dryers pneumatically inducing within the drying enclosure a curved flow path, e.g. circular, spiral, helical; Cyclone or Vortex dryers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B13/00Conditioning or physical treatment of the material to be shaped
    • B29B13/06Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying
    • B29B13/065Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by drying of powder or pellets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/16Auxiliary treatment of granules
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B21/00Arrangements or duct systems, e.g. in combination with pallet boxes, for supplying and controlling air or gases for drying solid materials or objects
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F26DRYING
    • F26BDRYING SOLID MATERIALS OR OBJECTS BY REMOVING LIQUID THEREFROM
    • F26B25/00Details of general application not covered by group F26B21/00 or F26B23/00

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置に関し、
特に旋回する加熱気体によって、粉粒体を乾燥処理する
粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置に関するものである。
背景技術 従来、加熱気体によって粉粒体を乾燥処理する装置と
しては、主に気流乾燥器及び流動層乾燥器が知られてい
た。
ここで、先ず気流乾燥器は、円筒形状の直管内に加熱
気体による上昇気流を形成し、該上昇気流中に粉粒体を
分散浮遊させて並流に送りながら乾燥処理する構造の装
置である。
かかる気流乾燥器は、構造が簡単で、しかも処理能力
が高いと言う利点を有していた。また、この気流乾燥器
は、粉粒体の乾燥と空気輸送とを同時に行うことができ
ると言う利点もあった。
しかし一方、かかる気流乾燥器は、直管内に単に上昇
気流が形成されているのみであるため、供給した被処理
物である粉粒体の分散作用は少なく、湿って塊となって
いる粉粒体等を処理する場合には、別途、被処理物の供
給口付近に分散機或いは叩解機等を付帯する必要があっ
た。そのため、この付帯した分散機或いは叩解機等の機
械的な分散機構に、粉粒体が付着してしまうと言う課題
が存在した。
また、供給された粉粒体は、直管内に形成された上記
上昇気流に同伴して移動することとなるため、その直管
内に於ける粉粒体の滞留時間を長くし、乾燥状態を向上
させるためには、直管を長くする方法しかなく(上昇気
流の流速を遅くすることは、処理量等の観点から限界が
ある)、装置の大型化を招いていた。
更に、かかる装置では、粉粒体は直管内に於いて上昇
気流に同伴して移動することから、該粉粒体がその移動
途中において接触する加熱気体は常に同じ場合であるこ
とが多い。そのため、粉粒体と加熱気体との間の熱交換
作用、及び該熱交換作用に基づく粉粒体水分の蒸発作用
は、粉粒体と加熱気体との接触直後、まもなく限界状態
に達し、その後の熱交換作用及び蒸発作用が著しく低下
する憂いがあった。そこで、直管状の乾燥管の途中に曲
部を設け、該曲部において流れ方向を急激に変化させ、
粉粒体と同伴している加熱気体との間に瞬間的な速度差
をつけ、乾燥効率を上げるという手法が採られていた。
しかし、この場合でも、粉粒体の滞留時間を長くするこ
とはできず、目標含水率まで粉粒体を乾燥処理すること
は困難であった。また、前記分散機或いは叩解機等を付
帯した場合と同様に、この乾燥管途中に設けた曲部にお
いて湿った粉粒体が付着してしまうと言う課題が存在し
た。
ここで、粉粒体の上記したような機内付着は、装置の
安定運転性を阻害する。また、機内付着物はしばしば熱
変性、熱劣化を伴い、それが時々剥離して製品中に異物
として混入する。そのため、この製品中への異物混入が
大きな課題ともなっていた。
更に、上記気流乾燥器における熱エネルギーの補充
は、加熱気体が持ち込む熱量のみによるので、熱エネル
ギーの補充のためには、熱風量を多くしたり、熱風温度
を上げるなど、付帯設備の大型化、ランニングコストの
増大を招くという課題も存在した。
一方、上記気流乾燥器と同様に、加熱気体によって粉
粒体を乾燥処理する装置として広く知られている流動層
乾燥器は、容器を多孔板、例えば金網によって上下2室
に画成し、上室に粉粒体を充填し、下室より加熱気体を
上記多孔板を介して上室に吹き込み、粉粒体を流動化し
て乾燥処理する構造の装置である。
かかる流動層乾燥器は、粉粒体の滞留時間を任意に設
定できること、及び粉粒体は常に新鮮な加熱気体と接触
できることから、極めて低い含水率まで粉粒体を乾燥で
きる利点を有していた。また、かかる流動層乾燥器は、
均一な粉粒体の乾燥が可能であると言う利点も存在し
た。
しかし一方、流動層乾燥器は、高い含水率を有する粉
粒体の場合には、その粉粒体層の流動化が困難であった
り、また粉粒体の分散が十分に行われなかったりする。
そのため、製品中にダマを生じたり、機壁への付着等の
課題があった。
また、粉粒体層を単に流動化させるだけの熱風量で
は、乾燥に必要な熱エネルギーの補充はできず、自ずと
滞留時間を長く必要とし、装置の大型化を招くと言う課
題も存在した。
そこで、高含水率の粉粒体の乾燥では、一般に前記し
た気流乾燥器によって付着やダマを生じない程度の含水
率に先ず粉粒体を乾燥し、その後、仕上げ乾燥としてこ
の流動層乾燥器を用いることが多く成されていた。
本発明は、上述した従来より存在する加熱気体によっ
て粉粒体を乾燥処理する気流乾燥器、或いは流動層乾燥
器が有する課題に鑑み成されたものであって、その目的
は、従来の気流乾燥器が有する利点を備えつつ、乾燥器
内に於ける粉粒体の分散作用を有し、且つ粉粒体の滞留
時間を長くし、乾燥状態を向上させることのできる粉粒
体の乾燥方法及び乾燥装置を提供することにある。
発明の開示 本発明は、上記した目的を達成するため、任意の水平
断面が同心円状の内部空間を有する筒状容器内に、加熱
気体による旋回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流中
に、粉粒体を分散浮遊させて乾燥する粉粒体の乾燥方法
とした。
また、本発明は、任意の水平断面が同心円状の内部空
間を有する筒状容器と、該筒状容器の下部に接続された
粉粒体及び加熱気体の導入管と、前記導入管より導入さ
れた加熱気体を上記筒状容器内において旋回上昇気流と
する旋回機構と、前記筒状容器の上部に接続された粉粒
体及び加熱気体の排出管とを備えた粉粒体の乾燥装置と
した。
上記した本発明にかかる粉粒体の乾燥方法及び乾燥装
置によれば、粉粒体は筒状容器内に形成された加熱気体
による旋回上昇気流に同伴して下方から上方に移動する
こととなる。そして、粉粒体は、その移動途中において
旋回上昇気流から上昇力のみならず遠心力を受け、湿っ
て塊となった粉粒体も解砕されて良好な分散状態で乾燥
されることとなる。
また、本発明においては、粉粒体は筒状容器内を旋回
しながら上昇することとなるため、その移動距離は単に
上昇気流に同伴されて移動する場合に比較して飛躍的に
長くなる。また、粉粒体は、その移動途中において接触
する加熱気体とは容器内壁面との摩擦抵抗作用で速度差
があり、熱交換量が増えることにより、粉粒体の乾燥状
態を向上させることができる。
更に、本発明においては、粉粒体が上記旋回上昇気流
から受ける遠心力は、湿って密度の高い粉粒体ほど強く
なる。そのため、導入直後の粉粒体、或いは他と比較し
て水分量の多い粉粒体は、筒状容器の内周壁面付近を長
時間に亘って旋回することとなり、その滞留時間が長く
なるため、乾燥状態が良好となると共に、均一な乾燥が
可能となる。
ここで、上記本発明において筒状容器内に旋回上昇気
流を形成する方法としては、筒状容器の下部側壁全周か
ら接線方向の一方向に加熱気体を導入する。又は、筒状
容器の下部側壁全周から接線方向の一方向に加熱気体を
導入すると共に、筒状容器の下壁全面からも筒状容器と
同心円上の略周方向の一方向に加熱気体を導入すること
により形成することが好ましい。
また、この様な方法を実現する旋回機構としては、筒
状容器の下部側壁全周を、開口が筒状容器の接線方向の
一方を向くように配置された複数の噴出口が形成された
多孔板で構成し、該多孔板の周囲を容器によって覆い、
該容器に加熱気体の導入管を接続する。或いは、筒状容
器の下部側壁全周を、開口が筒状容器の接線方向の一方
を向くように配置された複数の噴出口が形成された多孔
板で構成し、該多孔板の周囲を容器によって覆い、該容
器に上記加熱気体の導入管を接続すると共に、上記筒状
容器の下壁全面を、開口が筒状容器と同心円上の略周方
向の一方を向くように配置された複数の噴出口が形成さ
れた多孔板で構成し、該多孔板の下方を容器によって覆
い、該容器にも加熱気体の導入管を接続する構成するこ
とが好ましい。
これは、このようにして形成された旋回上昇気流は、
最も湿った状態にある導入直後の粉粒体の筒状容器内壁
面への付着堆積を防止できると共に、湿った粉粒体を上
昇させずに容器下部に旋回させながら滞留させる効果が
あるためである。
即ち、旋回上昇気流は、上記したように粉粒体に遠心
力を与えるため、粉粒体は筒状容器内周壁面に圧接さ
れ、そこに付着堆積する憂いがある。この現象は、被処
理物である粉粒体が導入される筒状容器下部が最も甚だ
しい。この粉粒体の付着堆積が最も心配される筒状容器
下部において、その下部側壁全周から接線方向の一方向
に加熱気体を導入する、或いは筒状容器の下部側壁全周
から接線方向の一方向に加熱気体を導入すると共に、筒
状容器の下壁全面からも筒状容器と同心円上の略周方向
の一方向に加熱気体を導入することとすると、該筒状容
器内には旋回上昇気流が形成されて粉粒体を旋回運動さ
せると共に、該筒状容器下部側壁付近、或いは下部側壁
付近及び下壁付近には、加熱気体による所請エアーカー
テンが形成される。このエアーカーテンが、粉粒体の筒
状容器内壁面への直接接触を阻止し、その付着堆積を防
止することができる。また、下部側壁全周から接線方向
の一方向に噴出される加熱気体は、側壁から中心方向に
ある幅を有する高速旋回気流、所謂エアーリングをその
部分に形成し、このエアーリングが、湿った粉粒体を上
昇させずに容器下部に旋回させながら滞留させる作用を
果たし、粉粒体の乾燥を促進させる。
また、本発明においては、上記筒状容器はその外周面
から加熱されることが好ましい。また、この外周面から
筒状容器を加熱する構造としては、筒状容器の外周壁面
をジャケットにより覆い、該ジャケットと筒状容器の外
周壁面との間に形成される空間に、加熱媒体を供給する
構成とすることが好ましい。
これは、本発明においては、上記したように粉粒体は
筒状容器内に形成される上記旋回上昇気流から遠心力を
受け、筒状容器内周壁面に圧接された状態で移動する。
そのため、筒状容器が加熱されていると、粉粒体は該筒
状容器からの伝導伝熱によっても効果的に乾燥されるこ
ととなるため好ましい。
また、本発明においては、上記筒状容器は軸方向に分
割可能に構成されていることが好ましい。また、この構
成を実現する構造としては、上記筒状容器を軸方向の任
意の位置で分割し、該分割した各々の部材の開口端面に
フランジを設け、該フランジを突き合わせてクランプ等
で着脱自在に結合する構成とすることが好ましい。
これは、筒状容器を、上記したように分割可能に構成
すると、装置の組立て及び分解が容易となり、容器内部
の洗浄が楽になると共に、必要に応じて容器の長さを短
くしたり、逆に長くしたりすることが可能となるために
好ましい。
また、本発明においては、上記筒状容器内の任意の高
さの位置に、上記した旋回上昇気流と同一方向に高速旋
回する気流、即ち、エアーリングを形成することが好ま
しい。また、このようなエアーリングを形成する構成と
しては、上記筒状容器の任意の高さの位置における側壁
全周を、開口が筒状容器内に形成される旋回上昇気流の
旋回方向と同一方向を向くように配置された複数の噴出
口を有する多孔板で構成し、該多孔板の周囲を容器によ
って覆い、該容器にも上記加熱気体の導入管を接続する
構成とすることが好ましい。
これは、このようなエアーリングを筒状容器の途中に
設けると、該エアーリングが、旋回上昇気流に同伴され
て旋回しながら筒状容器の内壁に沿って上方に移動して
きた粉粒体をその場に滞留させる作用を果たす。そし
て、滞留した状態にある粉粒体は、その場で確実に新た
な加熱気体と接触しながら滞留時間を持つことができ、
乾燥状態を更に良好なものとすることができるため好ま
しい。
また、上記本発明において筒状容器内に形成される旋
回上昇気流は、その上昇途中において旋回径が拡大され
ることが好ましい。また、この旋回径を拡大する構造と
しては、任意の水平断面が同心円状の内部空間を有する
筒状容器を、その軸方向途中において水平断面が他の部
分と比較して拡大した同心円状となる内部空間を有する
筒状容器とすることが好ましい。
これは、このような拡大部を途中に設けると、旋回上
昇気流の上昇速度は該拡大部において急激に低下し、粉
粒体の上昇速度が遅くなって、容器内における粉粒体の
滞留時間を長くすることができる。また、このことに加
え、この拡大部において遠心力の違いによる加熱気体と
粉粒体との強制的な分離がなされ、粉粒体は確実に新た
な加熱気体と接触できることとなる。このようなことか
ら、拡大部を途中に設けると、上記したエアーリングを
設けた場合と同様に、粉粒体の乾燥状態を更に良好なも
のとすることができるために好ましい。
なお、上記筒状容器内に形成される旋回上昇気流の旋
回径を、その上昇途中において拡大した場合、この旋回
径が拡大された部分に位置する上記筒状容器を、上記し
たと同様の構造で外周面から加熱すること、或いはこの
旋回径が拡大された部分に、上記したと同様の構造で旋
回上昇気流の旋回方向と同一方向に更に加熱気体を導入
することは、この拡大部は上記したように粉粒体が滞留
している部分であるために、粉粒体は筒状容器からの伝
導伝熱を受け易く、また導入された湿度の低い加熱気体
と接触できることから、更に乾燥状態を良好なものとす
ることができるために好ましい。
また、上記した筒状容器内の任意の高さの位置にエア
ーリングを形成した場合、そのエアーリングが形成され
た下方に位置する筒状容器の外周面を、上記したと同様
の構造で加熱することもも、上記と同様の理由から好ま
しい。
更に、本発明においては、乾燥処理する粉粒体が付着
性の少ない粉粒体である場合には、上記筒状容器の下部
側壁に、接線方向から加熱気体を導入することにより、
上記旋回上昇気流を筒状容器内に形成しても良く、ま
た、粉粒体と加熱気体とを、同時に筒状容器の下部側壁
に接線方向から導入することにより、上記旋回上昇気流
を筒状容器内に形成しても良い。但し、この場合、筒状
容器内に形成された旋回上昇気流の旋回径を、その上昇
途中において拡大する、或いは筒状容器内の任意の高さ
の位置に、エアーリングを形成する等の、上記した乾燥
効率を向上させる手法を併用することが好ましい。
また、気流乾燥器の乾燥管の出口側端部を、上記筒状
容器の下部側壁に接線方向に接続することにより、上記
旋回上昇気流を筒状容器内に形成し、気流乾燥器によっ
て乾燥された粉粒体を、再度本発明にかかる上記乾燥方
法及び乾燥装置によって乾燥処理することも好ましい。
この場合には、気流乾燥器で使用している加熱気体の
温度及び風量で、更に粉粒体の到達水分を低くしたり、
同じ到達水分の場合には、処理量を増大させることがで
きる等、効率的な乾燥処理を行うことができるために好
ましい。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の第1の実施の形態にかかる装置の
縦断面図である。第2図は、第1図のA−A線に沿う部
分の拡大断面図である。第3図は、本発明の第1の実施
の形態にかかる装置を、その前後の必要装置と共に示し
た図である。第4図は、本発明の装置に用いる多孔板の
拡大断面図である。第5図は、本発明の装置に用いる他
の多孔板の拡大断面図である。第6図は、本発明の装置
に用いる多孔板の平面図である。第7図は、本発明の装
置に用いる他の多孔板の平面図である。第8図は、第1
図のA−A線に沿う部分の他の構造を示した拡大断面図
である。第9図は、本発明の第2の実施の形態にかかる
装置の縦断面図である。第10図は、本発明の第2の実施
の形態にかかる装置を、その前後の必要装置と共に示し
た図である。第11図は、本発明の第3の実施の形態にか
かる装置の縦断面図である。第12図は、第11図のB−B
線に沿う部分を示した拡大断面図である。第13図は、本
発明の第3の実施の形態にかかる装置を、その前後の必
要装置と共に示した図である。第14図は、本発明の第4
の実施の形態にかかる装置の縦断面図である。第15図
は、本発明の第5の実施の形態にかかる装置の縦断面図
である。第16図は、本発明の第6の実施の形態にかかる
装置を、その前後の必要装置と共に示した図である。第
17図は、第16図のC−C線に沿う部分を示した拡大断面
図である。第18図は、本発明の第7の実施の形態にかか
る装置を、その前後の必要装置と共に示した図である。
第19図は、本発明の第8の実施の形態にかかる装置を、
その前後の必要装置と共に示した図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、上記した本発明の実施の形態を、図面に基づい
て詳細に説明する。
先ず第1図〜第3図は、本発明の第1の実施の形態を
示したものである。この第1図〜第3図中1は、任意の
水平断面が同心円状の内部空間2を有する筒状容器であ
る。この筒状容器1は、径方向に比べて軸方向が長く、
軸方向に立設した容器で、具体的には両端面が閉じた円
筒形状の容器である。但し、この筒状容器1は、図示し
た円筒形状のものには限らず、下方ほど直径が拡大し
た、又は逆に縮小した切頭円錐体形状であっても良く、
またその中央部がビア樽の如く拡大した容器であっても
良い。
上記筒状容器1の下部には、多孔板3が配置されてい
る。そして、この多孔板3によって、上記筒状容器1の
内部空間2が下方の熱風室2aと上方の乾燥室2bとに画成
されている。但し、この多孔板3は、図示したような平
板に限定されることはなく、例えば同心円状に上に凸、
又は下に凸の円錐体形状であっても良い。特に、下に凸
の円錐体形状の多孔板とした場合の最下部には、気流に
同伴されずに堆積する粉粒体を回分的に、又は連続的に
排出する導管(図示省略)を接続することもできる。
上記筒状容器1の下部に画成された熱風室2aの側面
(又は底面)には、加熱気体の導入管4が接続されてい
る。そして、この導入管4を介して、第3図に示したよ
うにエアフィルター5で清浄且され、エアヒーター6で
加熱された空気が供給ブロワー7の送風作用によって熱
風室2a内に供給される。
また、第3図中8は、加熱媒体(水蒸気等)の供給管
で、上記エアヒーター6に加熱媒体を供給する。9は上
記供給管8を設けた温度制御装置で、加熱気体の供給管
10の途中に設けた温度検出器11により検出した加熱気体
の温度に対応して、供給管8に設けたバルブ12の開閉制
御を行うように構成されている。
なお、上記熱風室2aの底面13は、水平である必要はな
く、その中央部が下に凸、又は上に凸であったり、図示
したように一方に傾斜していても良い。特に、図示した
ように底面13が一方に傾斜している場合には、容器1を
洗浄したときの洗浄水が底面13に溜まることなく、その
最下部に設けた排水管14を介して完全に洗浄水を排出す
ることができるため好ましい。また、上記熱風室2aの側
面に、第3図に示したようにハンドホール15を設けてお
けば、熱風室2aの点検及び清掃等を容易に行うことがで
きる。
上記筒状容器1の下部を画成する多孔板3には、この
多孔板3を介して熱風室2aから乾燥室2bに導入される加
熱気体が、旋回上昇気流を生じさせるように複数の噴出
口16が形成されている。この噴出口16の各々の形状は、
例えば第4図に示すように平板に孔17を穿つにあたり、
該孔17の開口18が、平板の平面に略平行な一側方を向く
ように孔17の上部を屋根状隆起部19によって覆った形状
となっている。そして、この形状の噴出口16が、第2図
に示すように4分の1円形の範囲において各々その開口
18が90゜ずれた同一方向(図中の矢印方向)に向くよう
に複数個配置され、筒状容器1と同心円上の略周方向の
一方に開口18が向くように配置されている。
但し、上記多孔板3に形成される噴出口16は、第5図
に示すようにその屋根状隆起部19を下方に向けた形状で
も良く、また長尺な所謂スリット形状の噴出口としても
良い。また、噴出口16の配置の仕方は、第2図に示した
以上に細かく分割した角度の範囲内において開口18が同
一方向に向くように配置しても良い。また、第6図或い
は第7図に示すように、その各々の噴出口16の開口18が
半径方向と略直角に向くように配置しても良い。
なお、第4図及び第5図において、多孔板3の上側が
乾燥室2bで、下側が熱風室2aである。そして、同図にお
いて加熱気体は、熱風室2aから孔17を右下から左上に向
かって通過し、多孔板3の上面に沿って右側から左側に
流れて、乾燥室2b内に導入される。
上記多孔板3の直上に位置する容器1の内周壁面は、
一定の幅でその全周に亘って第4図(又は第5図)に示
したと同様の噴出口16(この噴出口16は、上記した多孔
板3の噴出口16と同様に、所謂長尺なスリット形状の噴
出口であっても良い)が形成された多孔板20で構成され
ている。そして、この多孔板20の噴出口16は、該噴出口
16の開口18が第2図に示したように容器1の接線方向の
一方に規制正しく向くように複数個配置されている。そ
のため、この多孔板20を介して乾燥室2b内に供給される
加熱気体も、上記多孔板3によって乾燥室2bに形成され
る旋回気流と同一方向で、ほぼ水平方向の旋回気流を形
成する。
なお、上記多孔板20の下部円周面は、できるだけ上記
多孔板3に接近していることが好ましい。また、多孔板
20と多孔板3との接合部は、図示したように直角である
必要はなく、このコーナー部に適度な曲率か角度を持た
せたり、更にはこのコーナー部にも加熱気体の噴出口16
を配置し、加熱気体を吹き出すように構成しておくこと
が好ましい。これは、このようなコーナー部としておけ
ば、粉粒体の該コーナー部における付着堆積を防止する
ことができるためである。また、この多孔板20の軸方向
の幅は、後記する粉粒体の導入管23の接続部の上部に十
二分に達する幅とする。
上記筒状容器1の下部内周壁面を構成する上記多孔板
20の周囲は、その全周全幅が容器21によって完全に覆わ
れている。そして、この容器21と多孔板20との間に熱風
室21aが形成されている。そして、この熱風室21aの側面
には、加熱気体の導入管22が接続され、この導入管22を
介して、第3図に示したように上記熱風室2aと同様にエ
アフィルター5で清浄化され、エアヒーター6で加熱さ
れた空気が供給ブロワー7の送風作用によって供給され
る。
なお、第2図においては、上記加熱気体の導入管22
を、容器21の壁面に直角に接続しているが、第8図に示
すように、多孔板20の噴出口の開口18が向く方向、即
ち、筒状容器1内に形成される旋回上昇気流と同じ回転
向きの略接線方向から該導入管22を容器21の壁面に接続
することが好ましい。
これは、第2図に示すように容器21の壁面に直角方向
に導入管22を接続すると、該導入管22を介して導入され
た加熱気体は、多孔板20に衝突することにより左右二手
に分かれ熱風室21a内に流れ込む。そして、旋回上昇気
流と同じ回転向き(図中導入管22側から見て左側)から
熱風室21a内に流れ込んだ加熱気体は、多孔板20の噴出
口16を介して乾燥室2b内に勢い良く噴出される。しか
し、上記旋回上昇気流とは反対の回転向き(図中導入管
22側から見て右側)から流れ込んだ加熱気体は、開口18
の向きとは反対であり、また該加熱気体の速度は速いの
で、噴出口16を介して乾燥室2b内には噴出されにくい。
このようなことから、各噴出口16から乾燥室2b内に供給
される加熱気体の量は均一ではなくなり、乾燥室2b内に
形成される旋回上昇気流も不均一となる。
また、上記のことに加え、旋回上昇気流とは反対の回
転向き(図中導入管22側から見て右側)から流れ込んだ
加熱気体は、導入管22の接続部近傍の多孔板20の部分で
負圧を生じさせ、そのエゼクター効果によって噴出口16
を介して逆に乾燥室2b内の気体が熱風室21a側に吸引さ
れる現象が生じる。そして、この吸引気体に伴って乾燥
室2b内の粉粒体が、少しずつではあるが熱風室21a側に
噴き出す、いわゆる粉漏れ現象が生じる。そして、熱風
室21a側に噴き出した粉粒体は、連続的に供給される加
熱気体に同伴されて熱風室21a内を移動し、この加熱気
体が旋回上昇気流と同じ回転向きから流れ込んできた加
熱気体とぶつかる場所(右側から流れ込んだ加熱気体は
乾燥室2bに噴出されにくいので、第2図においては、後
記する粉粒体の導入管23の接続部付近)で滞留する。こ
のようにして吹き溜った粉粒体は、行き場がなくなり、
その量は時間と共に増加する。また、多孔板20の粉粒体
が噴き出す部分から上記粉粒体が滞留する部分の間にお
いても、粉粒体が噴き出すほどではないにしても、所々
において乾燥室2b内の粉粒体が熱風室21a側に回り込
み、多孔板20の外周壁面に付着する。このように多孔板
20の外周壁面部分に付着、堆積した粉粒体は、多孔板20
に形成された噴出口16に目詰まりを生じさせる。
これに対して、第8図に示すように、筒状容器1内に
形成される旋回上昇気流と同じ回転向きの略接線方向か
ら導入管22を容器21の壁面に接続した場合には、該導入
管22から導入された加熱気体は、熱風室21a内を一定方
向(旋回上昇気流と同じ回転向き)に流れ、各噴出口16
の開口18から均一に、しかもスムーズに乾燥室2b内に噴
出される。そして、上記粉漏れ現象も生じない。
上記と同様の理由から、熱風室2aに加熱気体を導入す
る上記導入管4も、上記した導入管22と同様に、筒状容
器1内に形成される旋回上昇気流と同じ回転向きの略接
線方向から熱風室2aの側面に接続することが好ましい。
上記多孔板20を覆う容器21の側面には、第1図に示し
たように該容器21及びその内側に存在する上記多孔板20
を貫通した状態で、被処理物である湿った粉粒体を乾燥
室2b内に供給する導入管23が接続されている。この導入
管23には、第3図に示したようにスクリューコンベヤー
のような粉粒体の定量供給機24が接続されている。この
粉粒体の定量供給機24は、導入管23を介して乾燥室2b内
の加熱気体が該供給機24から吹き出したり、逆に供給機
24から外部空気が吸引されて乾燥室2b内に流れ込むこと
がないように、上記した供給ブロワー7と後記する排気
ブロワー28にて機内圧力バランスが取られているが、密
閉性を有する供給機とすることが好ましい。
上記筒状容器1の頂部の側壁には、該筒状容器1内に
形成される旋回上昇気流と同じ回転向きの接線方向に排
出管25が接続されている。この排出管25は、第3図に示
したようにサイクロン等の粉粒体分離器26、及び配管27
を介して排気ブロワー28に接続されている。
なお、排出管25は、上記したように筒状容器1に、必
ずしも接線方向から接続する必要はなく、容器1の頂部
(上部端面)に、該容器1の中心軸方向上側から接続し
てもよい。また、上記の筒状容器1において、その直径
をDとし、多孔板3から上部端面までの乾燥室2bの長さ
をLとすると、Lは2D〜10Dの範囲にあることが好まし
く、3D〜6Dの範囲にあることが更に好ましい。
また、上記乾燥室2bの外周壁面を、第1図において示
したようにジャケット29で覆い、該ジャケット29と外周
壁面との間に形成される空間30に、管31を介して連続的
に温水或いは加熱蒸気等の加熱媒体を供給し、管32を通
って排出する(以上は温水の場合で、加熱蒸気の場合は
供給と排出の管の上下が反対になる)構成とすれば、乾
燥室2bの壁面において、加熱媒体の伝導伝熱による粉粒
体の乾燥処理ができ、少なくとも乾燥室2bの壁面を保温
することができる。
更に、第3図に示すように、上記筒状容器1を、その
多孔板3の直下で乾燥室2bと熱風室2aとに分割し、また
乾燥室2bも多孔板20の直上、及び排出管25の接続部の直
下で分割し、更に必要に応じてその間の乾燥室2bも軸方
向にほぼ同じ長さで分割する。そして、分割した各々の
部材をジャケット29で覆ったユニットを構成し、各々の
ユニットの開口端面にフランジを設け、このフランジを
突き合わせて、例えば内周のほぼ全長に亘ってくぼみ部
を有する半円形状の一対の半輪からなるクランプ等で着
脱自在に結合する構成とすれば、装置の組立、分解が容
易となる。また、容器内部の洗浄を完全に行うことかで
きる。また、必要に応じて乾燥室2bの長さを短くした
り、逆に長くしたりすることが可能となる。
次に、上記のように構成された本発明にかかる装置を
用いた粉粒体の乾燥処理方法について説明する。
先ず、供給ブロワー7を作動し、エアフィルター5で
清浄化され、エアヒーター6で加熱された空気を、上記
導入管4及び22を介して熱風室2a及び21aに各々に供給
する。そして、排気ブロワー28を作動し、排出管25、粉
粒体分離器26、及び配管27を経て、乾燥室2bから上記熱
風室2a及び21aに供給されたと同量の加熱気体を吸引、
排気する。
また、乾燥室2bの外周壁面とジャケット29との間に形
成された空間30に、管31を介して一定温度に加熱した温
水を連続的に供給し、乾燥室2bの壁面を加熱する。
熱風室2aに供給された上記加熱気体は、多孔板3の噴
出口16より乾燥室2b内に噴出し、多孔板3上に高速の旋
回上昇気流を形成する。一方、熱風室21aに供給された
上記加熱気体は、多孔板20の噴出口16よりやはり乾燥室
2b内に噴出し、多孔板20に沿って円周方向に高速旋回す
る気流を形成する。そして両加熱気体は、乾燥室2bの壁
面に沿って旋回しながら上昇し、排出管25から粉粒体分
離器26、及び配管27を経て排気ブロワー28から系外に排
気される。
なお、多孔板3及び多孔板20とから乾燥室2b内に噴射
される上記加熱気体の量、及びその割合は、各々加熱気
体の導入管4及び22の途中に設けられたバルブ33,34、
及び配管27の途中に設けられたバルブ35により制御する
ことができる。
乾燥室2b内の温度が所定の水準に達し、且つ加熱気体
による旋回上昇気流が安定した後、定量供給機24を作動
し、粉粒体の導入管23より乾燥室2bに粉粒体を定量的に
供給する。
乾燥室2b内に供給された粉粒体は、瞬時に多孔板20に
沿って円周方向に高速旋回している加熱気体により強制
的に分散され、乾燥室2b内に形成された加熱気体による
旋回上昇気流に乗る。
この際、供給された粉粒体は、旋回上昇気流から遠心
力を受けて多孔板20に沿って激しい旋回運動を行う。し
かし、多孔板20からは連続的に加熱気体が噴射されてい
るので、多孔板20に粉粒体は圧接されることはない。そ
のため、乾燥室2bに供給直後の含水率が高く、最も容器
1の内周壁面(多孔板20)に付着し易い状態にある粉粒
体であっても、該内周壁面に付着堆積することはない。
また、粉粒体が壁面に接触し、万一付着したとしても、
多孔板20の噴出口16からはこの多孔板20の表面に平行に
加熱気体が連続的に噴出されているので、付着直後に素
早く吹き落とすことができる。更に、乾燥室2bの下壁と
なる多孔板3からも、同様に加熱気体が連続的に噴出さ
れているので、該乾燥室2bの下壁に粉粒体が付着堆積す
ることもない。
旋回上昇気流に乗った上記粉粒体は、湿って密度の高
い間は、重力の作用及び旋回上昇気流から受ける遠心力
が強いことから、略同一水平面内において旋回しながら
滞留し、加熱気体が持ち込む熱エネルギーによって乾燥
作用を受ける。
この際、上記多孔板20の噴出口16の開口18の各々の面
積、形状及び開口比がどの場所においても一定で、しか
もどの噴出口16から噴出される加熱気体の流量も均一で
あるとしても、多孔板20近傍の旋回上昇気流の流量は、
上方にいくに従い順次累積されて、軸方向上側ほど多く
なる。また、湿って密度の高い粉粒体が旋回しながら滞
留している下部に位置する多孔板20(粉粒体の導入管23
が接続されている部分の同一円周面)の噴出口16から
は、この滞留している粉粒体による抵抗を受けて加熱気
体が噴出しにくくなる。そのため、実際にはこれより上
部の噴出口16から噴出される加熱気体の方がその流量は
多く、噴出速度が速くなる。そして、この部分において
所謂エアーリングが形成され、このエアーリングが乾燥
室2bに供給された粉粒体に対して、あたかもこの部分
に、中心に円形の開口部を有する仕切りリングを乾燥室
2bの側壁から装着したのと同様の効果をもたらし、粉粒
体が上昇気流に同伴して上方に移動するのを阻止する。
先に供給され、乾燥されて軽くなった粉粒体は、重力
の作用及び旋回上昇気流から受ける遠心力が小さくな
り、また粉粒体の導入管23からは連続的に粉粒体が供給
されているので、中心方向に移動し、上記した旋回上昇
気流によるエアーリングの開口部を通って、旋回しなが
ら上昇する気流に同伴して乾燥室2bを上方に移動する。
そして、排出管25を通って排出され、粉粒体分離器26で
気流と分離され、乾燥粉粒体として回収される。
なお、多孔板20を、上記した粉粒体が筒状容器1の内
周壁面に直接接触するのを阻止する部分(付着防止域)
と、粉粒体が上方へ移動するのを抑制する部分(移動抑
制域)とに明確に区分することはできないが、便宜的に
両域に区分するとすれば、必ずしも移動抑制域となる多
孔板を、付着防止域となる多孔板の直上に連続して設け
る必要はない。即ち、筒状容器1の両域の間に、軸方向
に一定の幅で多孔板の存在しない部分があっても構わな
い。
以上、記載した乾燥方法により処理される粉粒体が、
各種の有機溶剤を含んでいる場合、或いは粉粒体の物性
等によって発火や爆発の恐れがある場合には、空気の代
わりに窒素ガス等の各種不活性ガスを加熱気体として使
用する。このような場合には、例えば上記排気ブロワー
28の出口の配管を、溶剤回収装置(図示省略)を介して
上記エアーヒーター6に連結し、閉回路を構成してこの
閉回路内を不活性ガスで置換し、上記粉粒体の乾燥処理
を行う。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる装置を、第
9図及び第10図に従って説明する。
なお、前記した本発明の第1の実施の形態にかかる装
置と同一部材については、同一の符号を付してその説明
は省略する。
この第2の実施の形態にかかる装置は、第9図に示し
たように排出管25の下方に位置する乾燥室2bの内周壁面
の一部に、一定の幅でその全周に亘って前記したのと同
様の多孔板40(第4図又は第5図に示したと同様の噴出
口16、若しくは長尺なスリットが形成され、噴出口16の
開口18も多孔板20の場合と同様に、容器1の接線方向の
一方に規制正しく向くように複数個配置されている多孔
板)を設けた装置である。そして、この多孔板40の全周
全幅を、前記と同様に容器41によって完全に覆い、この
容器41と多孔板40との間に熱風室41aを形成した。そし
て、この熱風室41aの側面に加熱気体の導入管42を接続
した構造の装置である。他の部分は、前記した本発明の
第1の実施の形態にかかる装置と同じである。
なお、上記した加熱気体の導入管42も、前記した加熱
気体の導入管4及び22と同様に、筒状容器1内に形成さ
れる旋回上昇気流と同じ回転向きの略接線方向から上記
容器41に接続することが好ましい。
上記した装置においては、導入管23を介して乾燥室2b
内に供給された粉粒体は、前記した第1の実施の形態に
かかる装置と同様に、多孔板20に沿って円周方向に高速
旋回している加熱気体により強制的に分散、乾燥され
る。そして、湿って密度の高い間は、重力の作用及び旋
回上昇気流から受ける遠心力が強いことから、略同一水
平面内において旋回しながら滞留し、加熱気体が持ち込
む熱エネルギーによって乾燥作用を受ける。そして、そ
の後乾燥されて軽くなった粉粒体は、重力の作用及び旋
回上昇気流から受ける遠心力が小さくなり、また粉粒体
の導入管23からは連続的に粉粒体が供給されているの
で、中心方向に移動し、旋回しながら上方に移動する。
そして、粉粒体は、上記した多孔板40が設けられた位置
に到達する。
多孔板40から設けられた位置においては、導入管42を
介して加熱気体が熱風室41a内に導入され、多孔板40か
ら乾燥室2b内に加熱気体が噴出される。これにより、こ
の部分に多孔板40に沿って円周方向に高速旋回する気
流、即ち上記したエアーリングが形成される。このエア
ーリングは、旋回しながら筒状容器1の内壁に沿って上
方に移動してきた上記粉粒体を阻止する効果がある。そ
して、上方への移動を阻止された粉粒体は、このエアー
リングの下部において旋回しながら滞留し、加熱気体が
持ち込む熱エネルギー、及び外周壁面の空間30に加熱媒
体が供給されている場合には、該加熱媒体から受ける伝
導伝熱によって効果的な乾燥作用を受ける。そして、乾
燥されて軽くなった粉粒体は、旋回上昇気流から受ける
遠心力が小さくなり、再び中心方向に移動し、上記エア
ーリングの中央に形成されている開口部を通って、旋回
しながら上昇する気流に同伴して排出管25から排出され
る。そして、排出管25から排出された粉粒体は、粉粒体
分離器26で気流と分離され、良好に乾燥された粉粒体と
して回収される。
なお、上記した装置においては、多孔板40から噴出す
る加熱気体を制御(第10図に示した導入管42の途中に設
けられたバルブ43の開閉、及び風量の調節)することに
より、粉粒体をその場に滞留させたり、滞留を解除(上
昇気流に同伴させる)したり等、粉粒体の挙動(滞留時
間)を制御することができる。また、上記エアーリング
を形成する構成を、中心軸方向に間隔を隔てて2つ以上
設け、上記と同様の操作、制御を行なうこともできる。
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる装置を、第
11図〜第13図に従って説明する。
なお、この実施の形態においても、前記した本発明の
第1の実施の形態にかかる装置と同一部材については、
同一の符号を付してその説明は省略する。
この第3の実施の形態にかかる装置は、上記した排出
管25の下方に位置する乾燥室2bの一部を、水平断面が他
の部分に比較して拡大した同心円状となる乾燥室(以
下、拡大した乾燥室50)に形成した装置である。そし
て、その他の部分は、前記した本発明の第1の実施の形
態にかかる装置と同じである。
具体的には、上記拡大した乾燥室50は、例えば図示し
たように筒状容器1の一部に、内径の大きい筒状部材51
を、切頭円錐状部材52,53を介して連接した構造の物で
ある。
この装置においても、上記拡大した乾燥室50の外周壁
面をジャケット54で覆い、該ジャケット54と外周壁面と
の間に形成される空間55に、管56を介して連続的に温水
或いは加熱蒸気等の加熱媒体を供給し、管57から排出す
る(以上は温水の場合で、加熱蒸気の場合は供給と排出
の管の上下が反対になる)構成とすることが、粉粒体の
乾燥状態を更に向上できることから好ましい。
また、第13図に示すように、筒状容器1を、上記拡大
した乾燥室50の上下部におい分割し、更に必要に応じて
他の乾燥室2bの部分も軸方向にほぼ同じ長さで分割す
る。そして、分割した各々の部材の開口端面に、フラン
ジを設けたユニットを構成すれば、前記した第1の実施
の形態にかかる装置と同様に、クランプ等によって簡単
に結合することができ、前記装置と同様の効果を奏す
る。
更に、上記拡大した乾燥室50を形成する筒状部材51の
内径を種々変えた複数のユニットを用意しておけば、粉
粒体の物性、或いは目標含水率等によって拡大した乾燥
室50を簡単に交換することができる。また、拡大した乾
燥室50を有するユニットを複数連接して、粉粒体の滞留
時間を更に長くすることもできる。
なお、上記拡大した乾燥室50は、断面積比で他の乾燥
室2bの1.1〜3.0倍の範囲にあることが好ましく、1.1〜
2.0倍の範囲にあることが更に好ましい。
これは、これより小さい断面積比の乾燥室50では、粉
粒体の滞留時間を長くする効果が少ないためである。ま
た、逆に上記したより大きい乾燥室50では、供給される
加熱気体の風量(流速)によっても異なるが、この拡大
した乾燥室50における旋回上昇気流の流速が急激に遅く
なり、粉粒体に旋回運動を生じさせるに十分な遠心力、
及び粉粒体を上方に移動させる上昇力を与えることがで
きなくなるためである。
上記した装置においては、この拡大した乾燥室50にお
いて旋回上昇気流の上昇速度が急激に低下し、上記した
第2の実施の形態にかかる装置のエアーリングを形成し
た場合の効果と同様に、粉粒体は再び略同一水平面内に
おいて旋回しながら滞留する。そして、この滞留した粉
粒体は、加熱気体が持ち込む熱エネルギー、及びこの拡
大した乾燥室50の外周壁面の空間55に加熱媒体が供給さ
れている場合には、該加熱媒体から受ける伝導伝熱によ
って効果的な乾燥作用を受ける。そして、乾燥されて軽
くなった粉粒体は、旋回上昇気流から受ける遠心力が小
さくなり、再び中心方向に移動して旋回しながら上昇す
る気流に同伴し、排出管25を通って排出される。そし
て、排出管25から排出された粉粒体は、粉粒体分離器26
で気流と分離され、良好に乾燥された粉粒体として回収
される。
次に、本発明の第4の実施の形態にかかる装置を、第
14図に従って説明する。なお、この装置においても、本
発明の上記第1、及び第3の実施の形態にかかる装置と
同一部材については、同一記号を付してその説明を省略
する。
この第4の実施の形態にかかる装置は、上記第3の実
施の形態にかかる装置の拡大した乾燥室50の下部に、加
熱気体(湿度の低い二次エアー)を噴出する機構60を形
成した装置である。他の部分は、前記した本発明の第3
の実施の形態にかかる装置と同じである。
具体的には、第14図に示したように、拡大した乾燥室
50の下部と、該下部とその下方に位置する乾燥室2bとの
連結部分(切頭円錐状部材52)に、それらの側面の一部
又は全周に亘って、一定の幅で前記と同様の多孔板61
(第4図又は第5図に示したと同様の噴出口16、若しく
は長尺なスリットが形成され、噴出口16の開口18も多孔
板20の場合と同様に、容器1の接線方向の一方に規則正
しく向くように複数個配置されている多孔板)を設けた
構造の装置である。そして、その多孔板61の全周全幅
を、前記と同様に容器62によって完全に覆い、この容器
62と多孔板61との間に熱風室(気流溜り)62aを形成し
た。そして、この熱風室62aの側面に、加熱気体の導入
管63を接続した構造の装置である。
なお、上記加熱気体の導入管63も、上記した導入管
4、22及び42と同様に、筒状容器1内に形成される旋回
上昇気流と同じ回転向きの略接線方向から容器62に接続
することが好ましい。
上記した装置においては、導入管63を介して加熱気体
を熱風室62a内に導入し、多孔板61から拡大した乾燥室5
0に湿度の低い加熱気体(二次エアー)を噴出すること
ができる。そのため、旋回しながら上方に移動し、拡大
した乾燥室50に到達した粉粒体は、この場所で旋回上昇
気流の上昇速度が急激に低下するので、拡大した乾燥室
50の下部及びその下方の連結部において旋回しながら滞
留する。そして、上昇気流が持ち込む熱エネルギー、及
び上記多孔板61から噴出される加熱気体が持ち込む熱エ
ネルギーによって、更に効果的な乾燥作用(仕上げ乾
燥)を受ける。そして、乾燥されて軽くなった粉粒体
は、旋回上昇気流から受ける遠心力が小さくなり、再び
中心方向に移動して旋回しながら上昇する気流に同伴
し、排出管25を通って排出される。そして、排出管25か
ら排出された粉粒体は、粉粒体分離器26で気流と分離さ
れ、良好に乾燥された粉粒体として回収される。
次に、本発明の第5の実施の形態にかかる装置につい
て、第15図に基づいて説明する。なお、この装置におい
ても、本発明の第1及び第3の実施の形態にかかる装置
と同一部材については、同一符合を付してその説明を省
略する。
この第5の実施の形態にかかる装置は、被処理物であ
る粉粒体が比較的付着性の少ない物である場合に有効に
使用できる装置である。そして、この装置は、先に記載
した第3の実施の形態にかかる装置の多孔板20を、下方
に存在する多孔板3から離した構造の装置である。他の
部分は、前記した本発明の第3の実施の形態にかかる装
置と同じである。
具体的には、第15図に示したように、噴出口16が形成
された多孔板20を、粉粒体の供給管23が接続されている
乾燥室2bの側壁より上に配置した。そして、この多孔板
20の下部円周面と多孔板3との間の乾燥室2bの外周壁面
を、図示したようにジャケット70で覆い、該ジャケット
70と外周壁面との間に形成される空間71に、管72を介し
て連続的に温水或いは加熱蒸気通の加熱媒体を供給し、
管73を通って排出する(以上は温水の場合で、加熱蒸気
の場合は供給と排出の管の上下が反対になるのは前述と
同じである)構造とした。
上記した装置においては、粉粒体の導入管23を介して
乾燥室2b内に供給された粉粒体は、多孔板3の噴出口16
から乾燥室2b内に噴出され、該多孔板3上に高速の旋回
上昇気流を形成する加熱気体により強制的に分散される
と共に、該旋回上昇気流に乗って上方に移動し、上記し
た多孔板20が設けられた位置に到達する。
多孔板20が設けられた位置においては、導入管22を介
して加熱気体が熱風室21a内に導入され、多孔板20から
乾燥室2b内に加熱気体が噴出されることにより、多孔板
20に沿って円周方向に高速旋回する気流、即ち上記した
エアーリングが形成される。このエアーリングは、旋回
しながら筒状容器1の内壁に沿って上方に移動してきた
湿った粉粒体を阻止する効果がある。そして、上方への
移動を阻止された粉粒体は、このエアーリングの下部に
おいて旋回しながら滞留し、加熱気体が持ち込む熱エネ
ルギー、及び外周壁面の空間71に供給された加熱媒体か
ら受ける伝導伝熱によって効果的な乾燥作用を受ける。
そして、乾燥されて軽くなった粉粒体は、旋回上昇気流
から受ける遠心力が小さくなり、中心方向に移動し、上
記エアーリングの中央に形成されている開口部を通っ
て、旋回しながら上昇する気流に同伴して上昇する。そ
の後は、上記した第3の実施の形態にかかる装置と同様
である。
次に、本発明の第6の実施の形態にかかる装置につい
て、第16図及び第17図に基づいて説明する。但し、この
装置においても、前記した本発明の第1及び第3の実施
の形態にかかる装置と同一部材については、同一の符号
を付してその説明は省略する。
この第6の実施の形態にかかる装置は、前記した第5
の実施の形態にかかる装置と同様に、被処理物である粉
粒体が比較的付着性の少ない物である場合に有効に使用
できる装置である。
この装置は、加熱気体を供給する導入管80を、第17図
に示すように筒状容器1の下部81に接線方向に接続し、
筒状容器1内に旋回上昇気流を形成する機構を構成した
装置である。他の部分は、前記した本発明の第3の実施
の形態にかかる装置と同じである。
この装置においては、導入管80を介して筒状容器1の
下部81に接線方向から導入された加熱気体は、筒状容器
1内を旋回しながら上昇する気流を形成する。
そのため、導入管23を介して筒状容器1内に導入され
た粉粒体は、上記加熱気体による旋回上昇気流によって
分散、乾燥されながら、この旋回上昇気流に同伴して筒
状容器1の内周壁面に沿って旋回しながら上昇し、拡大
した乾燥室50に到達する。
この拡大した乾燥室50においては、前記した第3の実
施の形態にかかる装置の場合と同様に、旋回上昇気流の
上昇速度が急激に低下することから、粉粒体は略同一水
平面内において旋回しながら滞留する。そして、粉粒体
は加熱気体が持ち込む熱エネルギーによって効果的な乾
燥作用を受け、その後乾燥されて軽くなった粉粒体は、
中心方向に移動し、旋回しながら上昇する気流に同伴し
て排出管25を通って排出される。そして、排出管25から
排出された粉粒体は、粉粒体分離器26で気流と分離さ
れ、良好に乾燥された粉粒体として回収される。
なお、上記した装置のように加熱気体を供給する導入
管80を筒状容器1の下部81に接線方向に接続し、筒状容
器1内に旋回上昇気流を形成する機構を構成した場合に
は、第18図に示した第7の実施の形態にかかる装置のよ
うに、加熱気体を供給する上記導入管を、粉粒体の導入
管と兼用した導入管90とし、該導入管90を介して加熱気
体と共に粉粒体を筒状容器1内に供給する構造の装置と
しても良い。
また、第19図に示した本発明の第8の実施の形態にか
かる装置のように、従来の気流乾燥器100の乾燥管101の
出口側端部を、上記加熱気体と粉粒体の兼用の導入管90
に接続する構造の装置としてもよい。この場合、従来の
気流乾燥器100を通過してきた加熱気体(排気)は、筒
状容器1内で旋回上昇気流に変更され、上記気流の流れ
に同伴して乾燥処理されてきた粉粒体は、該筒状容器1
内で前記と同様の作用を受け、乾燥能力を高めることが
できる。即ち、気流乾燥器100で使用している加熱気体
の温度及び風量で、更に粉粒体の到達水分を低くした
り、同じ到達水分の場合には、処理量を増大させること
ができ、効率的な乾燥処理を行なうことができる。な
お、第19図中において102は叩解機である。
以下、上記した本発明にかかる種々の粉粒体の乾燥方
法、及び乾燥装置の効果を確認する試験例を記載する。
−試験例A− 含水率24%WBのMBS系樹脂(平均粒子径:165μm、嵩比
重:0.5)の乾燥 〔試験例A1〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管内に、接線方向
に加熱気体及び上記粉粒体を導入することにより旋回上
昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉粒体
を乾燥処理した(具体的には、第18図に示した装置にお
いて、拡大した乾燥室50を取り去った装置を用いて上記
粉粒体を乾燥処理した)。
その粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載す
る。
〔試験例A2〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管内に、下部側壁
の多孔板からのみ加熱気体を導入することにより旋回上
昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉粒体
を乾燥処理した(具体的には、第3図に示した装置にお
いて、熱風室2aに加熱気体を導入する導入管4途中に設
けたバルブ33を閉じ、多孔板3上に平板を載置した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
その粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載す
る。
〔試験例A3〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管内に、下部側壁
及び下壁の多孔板から加熱気体を導入することにより旋
回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉
粒体を乾燥処理した(具体的には、第3図に示した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、4:6で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載
する。
〔試験例A4〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管内に、下部側壁
及び下壁の多孔板から加熱気体を導入することにより旋
回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉
粒体を乾燥処理した(具体的には、第3図に示した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載
する。
〔試験例A5〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から7
50mmの位置)に、内径が350mm、長さが250mmの拡大部を
設けた容器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気
体を導入することにより旋回上昇気流を形成し、該旋回
上昇気流に同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体的
には、第13図に示した装置を用いて上記粉粒体を乾燥処
理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表1に記載
する。
上記した試験例Aから、湿った粉粒体を乾燥処理する
場合には、下部側壁及び下壁の両者の多孔板から加熱気
体を筒状容器内に導入し、旋回上昇気流を形成すること
が、粉粒体の付着堆積が少ないために有利であることが
確認できた。また、下部側壁及び下壁の多孔板から各々
筒状容器内に導入する加熱気体の量は、下部側壁から導
入する量を下壁から導入する量よりも多くした方が、粉
粒体の付着堆積が少ないために有利であることが確認で
きた。
なお、比較のために、従来の気流乾燥器(単に、直管
内に加熱気体による上昇気流を形成して乾燥処理する装
置)において、被処理物の分散機を使用せずに上記粉粒
体を乾燥処理したところ、湿って塊状となっているため
に上昇気流に乗れず、乾燥器下部に落下するものが多か
った。また、気流に乗った粉粒体も、上方のベント部に
おいて付着しているものが多かった。また、製品含水率
は、15%WBであった。
−試験例B− 含水率6%WBのMBS系樹脂(具体的には、上記試験例A5
で得られた乾燥粉粒体)の乾燥 〔試験例B1〕 内径250mm、長さが内径の5倍に直管内に、接線方向
に加熱気体及び上記粉粒体を導入することにより旋回上
昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉粒体
を乾燥処理した(具体的には、第18図に示した装置にお
いて、拡大した乾燥室50を取り去った装置を用いて上記
粉粒体を乾燥処理した)。
その粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載す
る。
〔試験例B2〕 内径250mm、長さが内径の5倍に直管内に、下部側壁
及び下壁の多孔板から加熱気体を導入することにより旋
回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉
粒体を乾燥処理した(具体的には、第3図に示した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、5:5で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載
する。
〔試験例B3〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から7
50mmの位置)に、内径が300mm、長さが250mmの拡大部を
設けた容器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気
体を導入することにより旋回上昇気流を形成し、該旋回
上昇気流に同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体的
には、第13図に示した装置を用いて上記粉粒体を乾燥処
理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、5:5で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載
する。
〔試験例B4〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から7
50mmの位置)に、内径が350mm、長さが250mmの拡大部を
設けた容器内に、接線方向に加熱気体を導入することに
より旋回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して
上記粉粒体を乾燥処理した(具体的には、第18図に示し
た装置を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
その粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載す
る。
〔試験例B5〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から7
50mmの位置)に、内径が350mm、長さが250mmの拡大部を
設けた容器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気
体を導入することにより旋回上昇気流を形成し、該旋回
上昇気流に同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体的
には、第13図に示した装置を用いて上記粉粒体を乾燥処
理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、5:5で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載
する。
〔試験例B6〕 内径250mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から7
50mmの位置)に、内径が350mm、長さが250mmの拡大部を
設けた容器の外周壁面を95℃の温水により加熱し、該容
器内に下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気体を導入す
ることにより旋回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に
同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体的には、第13
図に示した装置を用い、ジャケット内に95℃の温水を供
給しながら上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、5:5で行った。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表2に記載
する。
上記した試験例Bから、ある程度乾燥した状態にある
粉粒体を乾燥処理する場合には、接線方向に加熱気体を
筒状容器内に導入することにより、旋回上昇気流を形成
しても、粉粒体の付着堆積は生じないことが確認でき
た。また、旋回上昇気流の旋回径を途中において拡大す
る、或いは筒状容器をその外周面から加熱すると、粉粒
体の乾燥状態を向上させる上において非常に有効である
ことが確認できた。
なお、比較のために、従来の気流乾燥器において、被
処理物の分散機を使用せずに上記粉粒体を乾燥処理した
ところ、製品含水率は、4.0%WBであった。但し、初期
含水率が低いために装置内における粉粒体の付着堆積は
見られなかった。
−試験例C− 含水率23%WBのPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂パウダー
(平均粒子径:130μm)の乾燥 〔試験例C1〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管内に、下部側壁
及び下壁の多孔板から加熱気体を導入することにより旋
回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉
粒体を乾燥処理した(具体的には、第3図に示した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
〔試験例C2〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から1
050mmの位置)に、内径が430mm、長さが350mmの拡大部
を設けた容器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加熱
気体を導入することにより旋回上昇気流を形成し、該旋
回上昇気流に同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体
的には、第13図に示した装置を用いて上記粉粒体を乾燥
処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
〔試験例C3〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から1
050mmの位置)に、内径が430mm、長さが350mmの拡大部
を設けると共に、該拡大部の側面にも多孔板を設けた容
器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気体を導入
することにより旋回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流
に同伴させると共に、該拡大部の側壁の多孔板からも加
熱気体(二次エアー)を導入することにより上記粉粒体
を乾燥処理した(具体的には、第14図に示した装置を用
いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行ない、また二次
エアー量は、下部側壁及び下壁の多孔板から供給した加
熱気体量の15%で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
〔試験例C4〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から1
050mmの位置)に、高さ方向40mmの幅で側壁全周に多孔
板を設けた容器内に、下部側壁及び下壁の多孔板から加
熱気体を導入することにより旋回上昇気流を形成し、該
旋回上昇気流に上記粉粒体を同伴させると共に、該直管
途中の側壁全周に設けた多孔板からも加熱気体(エアー
リング用)を導入することにより上記粉粒体を乾燥処理
した(具体的には、第10図に示した装置を用いて上記粉
粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、7:3で行ない、またエア
ーリング用に供給した加熱気体量は、下部側壁及び下壁
の多孔板から供給した加熱気体量の15%で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
〔試験例C5〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管で、下部側壁部
の多孔板を下壁から175mmの位置に設けた容器の、下部
側壁の多孔板と下壁との間の外周壁面を1kg/cm2−Gの
加熱水蒸気により加熱し、該容器内に下部側壁及び下壁
の多孔板から加熱気体を導入することにより旋回上昇気
流を形成し、該旋回上昇気流に同伴して上記粉粒体を乾
燥処理した(具体的には、第15図に示した装置におい
て、拡大した乾燥室50を取り去った装置を用いて上記粉
粒体を乾燥処理した)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、8:2で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
〔試験例C6〕 内径350mm、長さが内径の5倍の直管途中(下壁から1
050mmの位置)に、内径が430mm、長さが350mmの拡大部
を設けると共に、下部側壁部の多孔板を下壁から175mm
の位置に設けた容器の、下部側壁の多孔板と下壁との間
の外周壁面を1kg/cm2−Gの加熱水蒸気により加熱し、
該容器内に下部側壁及び下壁の多孔板から加熱気体を導
入することにより旋回上昇気流を形成し、該旋回上昇気
流に同伴して上記粉粒体を乾燥処理した(具体的には、
第15図に示した装置を用いて上記粉粒体を乾燥処理し
た)。
なお、下部側壁及び下壁の多孔板から各々乾燥室2b内
に供給する加熱気体量の比は、8:2で行なった。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表3に記載
する。
上記した試験例Cから、筒状容器内の旋回上昇気流の
旋回径を途中において拡大し、その旋回径が拡大された
部分に加熱気体を導入する、或いは筒状容器の任意の高
さの位置に高速旋回する気流、即ちエアーリングを形成
する、更には前記したエアーリングが形成された位置の
下方に位置する筒状容器の外周面を加熱すると、粉粒体
の乾燥状態を向上させる上において非常に有効であるこ
とが確認できた。
−試験例D− 含水率23%WBのPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂パウダー
(平均粒子径:130μm)の乾燥 〔試験例D1〕 内径145mm、長さ14.5mで、曲部を3ヶ所有する従来の
気流乾燥器を用いて、上記粉粒体を乾燥処理した(具体
的には、第19図に示した装置において、筒状容器1を取
り去った装置を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表4に記載
する。
〔試験例D2〕 内径145mm、長さ14.5mで、曲部を3ヶ所有する従来の
気流乾燥器の乾燥管の出口側端部を、内径250mm、長さ
が内径の5倍の筒状容器の下部に接線方向から接続した
装置を用いて、上記粉粒体を乾燥処理した(具体的に
は、第19図に示した装置において、拡大した乾燥室50を
取り去った装置を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表4に記載
する。
〔試験例D3〕 内径145mm、長さ14.5mで、曲部を3ヶ所有する従来の
気流乾燥器の乾燥管の出口側端部を、内径250mm、長さ
が内径の5倍の筒状容器の途中(下壁から750mmの位
置)に、内径が350mm、長さが250mmの拡大部を設けた容
器の下部に接線方向から接続した装置を用いて、上記粉
粒体を乾燥処理した(具体的には、第19図に示した装置
を用いて上記粉粒体を乾燥処理した)。
その他の粉粒体の乾燥条件及び乾燥結果を表4に記載
する。
上記した試験例Dから、従来の気流乾燥器の乾燥管の
出口側端部を、筒状容器の下部に接線方向から接続し、
筒状容器内に旋回上昇気流を形成して、気流乾燥器によ
って乾燥された粉粒体を、再度本発明にかかる乾燥方法
及び乾燥装置によって乾燥処理すると、気流乾燥器で使
用している加熱気体の温度及び風量で、更に粉粒体の乾
燥状態を向上させることができることが確認できた。
産業上の利用可能性 本発明にかかる粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置は、従
来の気流乾燥器が有する利点を備えつつ、乾燥器内にお
ける粉粒体の分散作用を有し、且つ粉粒体の滞留時間を
長くし、乾燥状態を向上させることのできる粉粒体の乾
燥方法及び乾燥装置である。この本発明にかかる粉粒体
の乾燥方法及び乾燥装置により処理できる粉粒体は、各
種無機物、有機物、金属、ポリマー等いろいろあるが、
処理する粉粒体が各種の有機溶剤を含んでいる場合や、
粉粒体の物性等によって発火や爆発の恐れがある場合に
は、加熱気体として、空気の代わりに窒素ガス等の各種
不活性ガスを使用すれば良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小町 篤 東京都狛江市中和泉3丁目22番9号 (56)参考文献 特開 昭51−29764(JP,A) 実開 昭58−51187(JP,U) 特公 昭50−14385(JP,B2) 特公 昭44−10394(JP,B1) 実公 昭45−28231(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 17/00,21/10,25/00

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(補正後)任意の高さの水平断面が同心円
    状の内部空間を有する筒状容器内に、加熱気体による旋
    回上昇気流を形成し、該旋回上昇気流中に、粉粒体を分
    散浮遊させて乾燥する粉粒体の乾燥方法において、上記
    筒状容器の下部側壁全周から接線方向の一方向に加熱気
    体を導入することにより、上記旋回上昇気流を筒状容器
    内に形成することを特徴とする、粉粒体の乾燥方法。
  2. 【請求項2】(補正後)上記筒状容器の下部側壁全周か
    ら接線方向の一方向に加熱気体を導入すると共に、筒状
    容器の下壁全面からも筒状容器と同心円上の略周方向の
    一方向に加熱気体を導入することにより、上記旋回上昇
    気流を筒状容器内に形成することを特徴とする、請求の
    範囲第1項記載の粉粒体の乾燥方法。
  3. 【請求項3】(補正後)上記筒状容器の下部側壁全周か
    ら導入される加熱気体の量が、筒状容器の下壁全面から
    導入される加熱気体の量と同量、又はその量を超える量
    であることを特徴とする、請求の範囲第2項記載の粉粒
    体の乾燥方法。
  4. 【請求項4】(補正後)上記筒状容器を、外周面から加
    熱することを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項
    記載の粉粒体の乾燥方法。
  5. 【請求項5】(補正後)上記筒状容器を、軸方向に分割
    可能に構成することを特徴とする、請求の範囲第1項又
    は第2項記載の粉粒体の乾燥方法。
  6. 【請求項6】(補正後)上記筒状容器内の任意の高さの
    位置に、上記旋回上昇気流の旋回方向と同一方向に更に
    加熱気体を導入することにより、その位置にエアーリン
    グを形成することを特徴とする、請求の範囲第1項又は
    第2項記載の粉粒体の乾燥方法。
  7. 【請求項7】(補正後)上記筒状容器内に形成される旋
    回上昇気流の旋回径を、その上昇途中において拡大する
    ことを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の
    粉粒体の乾燥方法。
  8. 【請求項8】(補正後)上記筒状容器内に形成される旋
    回上昇気流の旋回径を、その上昇途中において拡大する
    と共に、旋回径が拡大された部分に位置する上記筒状容
    器を、外周面から加熱することを特徴とする、請求の範
    囲第1項又は第2項記載の粉粒体の乾燥方法。
  9. 【請求項9】(補正後)上記筒状容器内に形成される旋
    回上昇気流の旋回径を、その上昇途中において拡大する
    と共に、旋回径が拡大された部分に、上記旋回上昇気流
    の旋回方向と同一方向に更に加熱気体を導入することを
    特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の粉粒体
    の乾燥方法。
  10. 【請求項10】(補正後)上記筒状容器内の任意の高さ
    の位置に、上記旋回上昇気流の旋回方向と同一方向に更
    に加熱気体を導入することにより、その位置にエアーリ
    ングを形成すると共に、そのエアーリングが形成された
    下方に位置する上記筒状容器を、外周面から加熱するこ
    とを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の粉
    粒体の乾燥方法。
  11. 【請求項11】(削除)
  12. 【請求項12】(削除)
  13. 【請求項13】(削除)
  14. 【請求項14】(補正後)任意の高さの水平断面が同心
    円状の内部空間を有する筒状容器と、該筒状容器の下部
    に接続された粉粒体及び加熱気体の導入管と、前記導入
    管より導入された加熱気体を上記筒状容器内において旋
    回上昇気流とする旋回機構と、前記筒状容器の上部に接
    続された粉粒体及び加熱気体の排出管とを備えた粉粒体
    の乾燥装置において、上記筒状容器の下部側壁全周を、
    開口が筒状容器の接線方向の一方を向くように配置され
    た複数の噴出口が形成された多孔板で構成し、該多孔板
    の周囲を容器によって覆い、該容器に上記加熱気体の導
    入管を接続することにより、上記加熱気体の旋回機構を
    構成したことを特徴とする、粉粒体の乾燥装置。
  15. 【請求項15】(補正後)上記筒状容器の下部側壁全周
    を、開口が筒状容器の接線方向の一方を向くように配置
    された複数の噴出口が形成された多孔板で構成し、該多
    孔板の周囲を容器によって覆い、該容器に上記加熱気体
    の導入管を接続すると共に、上記筒状容器の下壁全面
    を、開口が筒状容器と同心円上の略周方向の一方を向く
    ように配置された複数の噴出口が形成された多孔板で構
    成し、該多孔板の下方を容器によって覆い、該容器にも
    上記加熱気体の導入管を接続することにより、上記加熱
    気体の旋回機構を構成したことを特徴とする、請求の範
    囲第14項記載の粉粒体の乾燥装置。
  16. 【請求項16】(補正後)上記加熱気体の導入管が、多
    孔板を覆う上記容器に、多孔板に形成された噴出口の上
    記開口が向く方向と同一の接線方向に接続されているこ
    とを特徴とする、請求の範囲第14項又は第15項記載の粉
    粒体の乾燥装置。
  17. 【請求項17】(補正後)上記筒状容器の外周壁面を、
    ジャケットにより覆い、該ジャケットと筒状容器の外周
    壁面との間に形成される空間に、加熱媒体を供給する構
    成としたことを特徴とする、請求の範囲第14項又は第15
    項記載の粉粒体の乾燥装置。
  18. 【請求項18】(補正後)上記筒状容器を、軸方向の任
    意の位置で分割し、該分割した各々の部材の開口端面
    に、フランジを設け、該フランジを突き合わせてクラン
    プ等で着脱自在に結合する構成としたことを特徴とす
    る、請求の範囲第14項又は第15項記載の粉粒体の乾燥装
    置。
  19. 【請求項19】(補正後)上記筒状容器の任意の高さの
    位置における側壁全周を、開口が上記旋回機構により筒
    状容器内に形成される旋回上昇気流の旋回方向と同一方
    向を向くように配置された複数の噴出口を有する多孔板
    で構成し、該多孔板の周囲を容器によって覆い、該容器
    にも上記加熱気体の導入管を接続することにより、その
    位置にエアーリングを形成する構成としたことを特徴と
    する、請求の範囲第14項又は第15項記載の粉粒体の乾燥
    装置。
  20. 【請求項20】(補正後)上記筒状容器を、その軸方向
    途中において水平断面が他の部分に比較して拡大した同
    心円状となる内部空間を有する筒状容器としたことを特
    徴とする、請求の範囲第14項又は第15項記載の粉粒体の
    乾燥装置。
  21. 【請求項21】(補正後)上記筒状容器を、その軸方向
    途中において水平断面が他の部分に比較して拡大した同
    心円状となる内部空間を有する筒状容器とすると共に、
    この拡大した内部空間を有する部分の筒状容器の外周壁
    面を、ジャケットにより覆い、該ジャケットと筒状容器
    の外周壁面との間に形成される空間に、加熱媒体を供給
    する構成としたことを特徴とする、請求の範囲第14項又
    は第15項記載の粉粒体の乾燥装置。
  22. 【請求項22】(補正後)上記筒状容器を、その軸方向
    途中において水平断面が他の部分に比較して拡大した同
    心円状となる内部空間を有する筒状容器とすると共に、
    この拡大した内部空間を有する部分の筒状容器の側壁
    を、開口が上記旋回機構により筒状容器内に形成される
    旋回上昇気流の旋回方向と同一方向を向くように配置さ
    れた複数の噴出口を有する多孔板で構成し、該多孔板の
    周囲を容器によって覆い、該容器にも上記加熱気体の導
    入管を接続する構成としたことを特徴とする、請求の範
    囲第14項又は第15項記載の粉粒体の乾燥装置。
  23. 【請求項23】(補正後)上記拡大した部分の内部空間
    の水平断面積が、他の部分の内部空間の水平断面積の1.
    1〜3.0倍であることを特徴とする、請求の範囲第20項、
    第21項又は第22項記載の粉粒体の乾燥装置。
  24. 【請求項24】(補正後)上記筒状容器の任意の高さの
    位置における側壁全周を、開口が上記旋回機構により筒
    状容器内に形成される旋回上昇気流の旋回方向と同一方
    向を向くように配置された複数の噴出口を有する多孔板
    で構成し、該多孔板の周囲を容器によって覆い、該容器
    にも上記加熱気体の導入管を接続することにより、その
    位置にエアーリングを形成すると共に、このエアーリン
    グが形成された下方に位置する筒状容器の外周壁面を、
    ジャケットにより覆い、該ジャケットと筒状容器の外周
    壁面との間に形成される空間に、加熱媒体を供給する構
    成としたことを特徴とする、請求の範囲第14項又は第15
    項記載の粉粒体の乾燥装置。
  25. 【請求項25】(削除)
  26. 【請求項26】(削除)
JP52417397A 1995-12-30 1996-12-24 粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置 Expired - Lifetime JP3145412B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-353110 1995-12-30
JP35311095 1995-12-30
PCT/JP1996/003751 WO1997024570A1 (fr) 1995-12-30 1996-12-24 Procede et appareil de sechage de corps pulverise

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3145412B2 true JP3145412B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=18428638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52417397A Expired - Lifetime JP3145412B2 (ja) 1995-12-30 1996-12-24 粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6148540A (ja)
EP (1) EP0871003B1 (ja)
JP (1) JP3145412B2 (ja)
KR (1) KR100303686B1 (ja)
CN (1) CN1096601C (ja)
DE (1) DE69633192T2 (ja)
TW (1) TW397915B (ja)
WO (1) WO1997024570A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3348280B2 (ja) * 1998-07-24 2002-11-20 株式会社奈良機械製作所 液状物質の乾燥方法及び液状物質の乾燥装置
MXPA01012838A (es) * 1999-06-16 2004-04-21 Marine Biotech Inc Reactor de fluidificacion y metodo para eltratamiento de fluidos.
PL378286A1 (pl) * 2005-12-06 2007-06-11 International Tobacco Machinery Poland Ltd Urządzenie do kondycjonowania materiału pochodzenia roślinnego
WO2007069764A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Nara Machinery Co., Ltd. 粉粒体の解砕整粒装置および粉粒体の解砕整粒方法
KR100924890B1 (ko) * 2006-09-15 2009-11-02 어쓰 링크 가부시키가이샤 분쇄물 제조 장치
US7908765B2 (en) * 2006-12-22 2011-03-22 Collette Nv Continuous granulating and drying apparatus
DE102011014131A1 (de) 2011-03-15 2012-09-20 Thyssenkrupp Uhde Gmbh Verfahren zur Trocknung von feuchtem Polymerpulver und dafür geeignete Vorrichtung
DE102012011269A1 (de) * 2012-02-22 2013-08-22 Harmanus Tapken Trocknungsvorrichtung für eine Biogasanlage und ein Verfahren zum Trocknen eines Flüssigproduktes mit einer solchen Trocknungsvorrichtung
JP2014119192A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Kureha Corp 脱水乾燥装置および重合体の製造方法
JP2015021642A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 株式会社Ihi 乾燥装置
WO2016008484A1 (en) * 2014-07-16 2016-01-21 Gea Process Engineering A/S A vertical flash tube dryer, and method for cooling product deposits in such a flash dryer
CN104568527B (zh) * 2014-12-30 2018-04-03 青岛恒远科技发展有限公司 一种气溶胶收集装置
GB2534159B (en) * 2015-01-14 2017-08-30 Clyde Process Ltd Apparatus for drying conveyed material
CN110608584A (zh) * 2018-06-14 2019-12-24 江苏搏斯威化工设备工程有限公司 气流干燥机
EP3663687B1 (en) * 2018-12-05 2024-01-24 ED-IPR ApS An apparatus, a bottom plate component and a method for drying bulk particulate material
CN111486671A (zh) * 2020-04-21 2020-08-04 方彐云 一种烘干效果好的环保型茶叶烘干机
CN112622123B (zh) * 2020-10-23 2022-06-10 浙江中科玖源新材料有限公司 一种透明聚酰亚胺流延薄膜干燥设备
CN115597313A (zh) * 2021-07-07 2023-01-13 天华化工机械及自动化研究设计院有限公司(Cn) 一种立式旋转搅拌流化式干燥器

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2292897A (en) * 1940-02-13 1942-08-11 Smidth & Co As F L Method and apparatus for mixing
US2731393A (en) * 1953-03-02 1956-01-17 Exxon Research Engineering Co Desulfurization and sweetening process
JPS4410394B1 (ja) * 1965-05-24 1969-05-14
JPS4528231Y1 (ja) * 1967-12-25 1970-10-30
JPS5014385B1 (ja) * 1970-01-29 1975-05-27
JPS5014385A (ja) * 1973-06-06 1975-02-14
US3915657A (en) * 1974-05-21 1975-10-28 Hercules Inc Stepped distributor plate fluidized bed reactor
DE2432627C3 (de) * 1974-07-06 1979-03-22 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren und Vorrichtung zur Temperaturbehandlung eines Gemisches von !einteiligen festen Stoffen und Gasen
GB1548264A (en) * 1975-12-04 1979-07-11 Kureha Chemical Ind Co Ltd Method of exothermically heat-treating a suspended material in a furnace and apparatus for the heat treatment of such a material
DE2926597C2 (de) * 1979-07-02 1983-03-03 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Vorrichtung zum Vermindern der Feuchtigkeit von nassen Substanzen mit zwei rohrförmigen hintereinandergeschalteten Behandlungsbehältern
US4299563A (en) * 1980-06-02 1981-11-10 National Gypsum Company Cyclone processor and separator
DE3108875A1 (de) * 1981-03-09 1982-09-16 Kraftwerk Union AG, 4330 Mülheim Drehstroemungswirbler zur thermischen behandlung von feinkoernigem oder granulatfoermigem gut
JPS608301Y2 (ja) * 1981-10-05 1985-03-23 ライオン株式会社 熱風乾燥装置
JPS58187778A (ja) * 1982-04-26 1983-11-02 株式会社大川原製作所 流動床
US4532155A (en) * 1983-08-08 1985-07-30 G. D. Searle & Co. Apparatus and process for coating, granulating and/or drying particles
US5068979A (en) * 1990-01-11 1991-12-03 Blaw Knox Food & Chemical Equipment Company Apparatus for conditioning particulate material
US5230281A (en) * 1991-07-10 1993-07-27 Blaw Knox Food & Chemical Equipment Co. Apparatus for roasting coffee beans or the like
ATE147658T1 (de) * 1992-11-19 1997-02-15 Niro Holding As Verfahren und vorrichtung zum behandeln eines pulverförmigen oder körnigen materials oder produkts mit gas

Also Published As

Publication number Publication date
CN1096601C (zh) 2002-12-18
TW397915B (en) 2000-07-11
EP0871003B1 (en) 2004-08-18
WO1997024570A1 (fr) 1997-07-10
EP0871003A4 (en) 1999-12-29
US6148540A (en) 2000-11-21
DE69633192D1 (de) 2004-09-23
KR100303686B1 (ko) 2001-11-22
EP0871003A1 (en) 1998-10-14
KR19990076934A (ko) 1999-10-25
CN1207168A (zh) 1999-02-03
DE69633192T2 (de) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3145412B2 (ja) 粉粒体の乾燥方法及び乾燥装置
US5791066A (en) Cyclonic dryer
JP3585654B2 (ja) 2段乾燥式スプレードライヤー装置
US4532155A (en) Apparatus and process for coating, granulating and/or drying particles
JPH0342029A (ja) 造粒コーティング装置およびそれを用いた造粒コーティング方法
US20070234586A1 (en) Apparatus For The Treatment Of Particulate Material
US4057908A (en) Method and apparatus for drying damp powder
CN105890288A (zh) 一种喷雾制粒干燥装置
JP3348280B2 (ja) 液状物質の乾燥方法及び液状物質の乾燥装置
CN108224903A (zh) 颗粒物料连续分级筛选气流干燥器
US6993856B2 (en) Apparatus for producing powder from biomaterials
US3720253A (en) Egg white spray drying apparatus and method
RU2228496C2 (ru) Устройство для удаления жидкости из дисперсного вещества
JP4535556B2 (ja) 造粒乾燥方法並びに流動層造粒乾燥機
RU2380007C1 (ru) Устройство машинно-аппаратного комплекса землякова н.в. для распылительной сушки пищевых продуктов
JP3986152B2 (ja) 粉粒体の乾燥装置
RU2570536C1 (ru) Установка для сушки и агломерации пищевых сред
JP2645376B2 (ja) 粒子のコーティング方法および粒子のコーティング装置
PL204355B1 (pl) Urządzenie do suszenia rozpyłowego
JP3126023B2 (ja) 連続造粒・コーティング装置
CN207113416U (zh) 一种喷雾制粒干燥装置
CN208012330U (zh) 一种兽药粉散剂干燥装置
WO2010107401A2 (en) Enhanced processing device for coating particles via a new airflow vortex generator method
RU2645785C1 (ru) Вихревая испарительно-сушильная камера
JPH0261314B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term