JPS608301Y2 - 熱風乾燥装置 - Google Patents
熱風乾燥装置Info
- Publication number
- JPS608301Y2 JPS608301Y2 JP14782681U JP14782681U JPS608301Y2 JP S608301 Y2 JPS608301 Y2 JP S608301Y2 JP 14782681 U JP14782681 U JP 14782681U JP 14782681 U JP14782681 U JP 14782681U JP S608301 Y2 JPS608301 Y2 JP S608301Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot air
- perforated plate
- blow
- pipe
- outlet
- Prior art date
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、噴霧状の被乾燥物を熱風によって乾燥するよ
うにした熱風乾燥装置の改良に関するものである。
うにした熱風乾燥装置の改良に関するものである。
この種の熱風乾燥装置は、噴霧器を通じて乾燥室内に噴
霧される被乾燥物の液滴と、吹出管からその吹出口を通
じて乾燥室内に吹込まれる熱風とを接触させ、これによ
って乾燥粉粒状物を製造するものであるが、熱風が吹出
口より乾燥室に吹込まれる際に該吹出口面において風速
分布のむらを生じ、吹出管の中心部ではその風速が速く
、吹出管の管壁部では逆に遅くなり、極端な場合には、
部分的に熱風の停滞あるいは逆流を生じることにより吹
出管の内部にデッドゾーンが形成されることになり、そ
のため連続的に熱風乾燥を行う場合には、上記デッドゾ
ーンに乾燥粉粒状物が滞留ないしは堆積し、これが長時
間熱風にさらされることによって熱変性を生じたり局部
的に焦げることがあった。
霧される被乾燥物の液滴と、吹出管からその吹出口を通
じて乾燥室内に吹込まれる熱風とを接触させ、これによ
って乾燥粉粒状物を製造するものであるが、熱風が吹出
口より乾燥室に吹込まれる際に該吹出口面において風速
分布のむらを生じ、吹出管の中心部ではその風速が速く
、吹出管の管壁部では逆に遅くなり、極端な場合には、
部分的に熱風の停滞あるいは逆流を生じることにより吹
出管の内部にデッドゾーンが形成されることになり、そ
のため連続的に熱風乾燥を行う場合には、上記デッドゾ
ーンに乾燥粉粒状物が滞留ないしは堆積し、これが長時
間熱風にさらされることによって熱変性を生じたり局部
的に焦げることがあった。
そこで本考案者らは、熱風吹出口に乾燥室の内壁面と同
位相をなすように多孔板を設けた熱風乾燥装置を先に提
案(実願昭53−105876号(実開昭55−220
77号))シ、この多孔板の作用によってデッドゾーン
の発生を防止して乾燥粉粒状物の熱変性や焦げを防止し
たが、熱風の吹出口を乾燥室の接線方向へ向けて開口さ
せることにより熱風の旋回流を発生させるように構成し
た乾燥装置(第2図及び第3図参照)においては、吹出
口の間口が広いためその全面に多孔板を取付けるのが非
常に面倒であるばかりでなく、多孔板が熱風の流れ方向
に対して傾斜することになるため熱風の流れが均一化さ
れにくいという問題があった。
位相をなすように多孔板を設けた熱風乾燥装置を先に提
案(実願昭53−105876号(実開昭55−220
77号))シ、この多孔板の作用によってデッドゾーン
の発生を防止して乾燥粉粒状物の熱変性や焦げを防止し
たが、熱風の吹出口を乾燥室の接線方向へ向けて開口さ
せることにより熱風の旋回流を発生させるように構成し
た乾燥装置(第2図及び第3図参照)においては、吹出
口の間口が広いためその全面に多孔板を取付けるのが非
常に面倒であるばかりでなく、多孔板が熱風の流れ方向
に対して傾斜することになるため熱風の流れが均一化さ
れにくいという問題があった。
本考案は、このような旋回流を発生させる熱風乾燥装置
の上述した問題点を解消することを目的としてなされた
もので、多孔板を吹出管の軸心と直交する方向に設置す
ることにより、該多孔板の取付けの容易化と熱風の流れ
の均一化とを図ると共に、多孔板の下端と吹出管の底壁
との間に熱風流通用のスリットを設けることにより、吹
出口の周辺において該底壁上に乾燥粉粒状物が堆積する
のを防止したことを特徴とするものである。
の上述した問題点を解消することを目的としてなされた
もので、多孔板を吹出管の軸心と直交する方向に設置す
ることにより、該多孔板の取付けの容易化と熱風の流れ
の均一化とを図ると共に、多孔板の下端と吹出管の底壁
との間に熱風流通用のスリットを設けることにより、吹
出口の周辺において該底壁上に乾燥粉粒状物が堆積する
のを防止したことを特徴とするものである。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
に、第1図において、1は乾燥筒であつて内部に乾燥室
2を備え、該乾燥室2の上部には、送液管3を通じて送
給される液状の被乾燥物を噴霧するための噴霧器4が設
けられ、また乾燥室2の下部には、ダクト6からの熱風
を該乾燥室内に供給するための吹出管5の吹出口5aが
放射状に開口せしめられている。
に、第1図において、1は乾燥筒であつて内部に乾燥室
2を備え、該乾燥室2の上部には、送液管3を通じて送
給される液状の被乾燥物を噴霧するための噴霧器4が設
けられ、また乾燥室2の下部には、ダクト6からの熱風
を該乾燥室内に供給するための吹出管5の吹出口5aが
放射状に開口せしめられている。
上記吹出口5aは、熱風による旋回流を発生させるため
、第2図に示すように円筒状をなす乾燥室2の直線方向
へ向けて開口せしめられており、吹出管5の内部には、
その吹出口5a側の端部に、第3図からも明らかなよう
に多数の孔8を備えた多孔板7が吹出管5の軸心と直交
する方向に設置され、該多孔板7の下端と吹出管5の底
壁5bとの間に熱風流通用のスリット9が形設されてい
る。
、第2図に示すように円筒状をなす乾燥室2の直線方向
へ向けて開口せしめられており、吹出管5の内部には、
その吹出口5a側の端部に、第3図からも明らかなよう
に多数の孔8を備えた多孔板7が吹出管5の軸心と直交
する方向に設置され、該多孔板7の下端と吹出管5の底
壁5bとの間に熱風流通用のスリット9が形設されてい
る。
上記多孔板7は、多数の孔8によってそこを通過する熱
風の流れを均−化腰それによって、吹出管5内における
熱風の風速分布むらを防止すると共にデッドゾーンの発
生を防止するものである。
風の流れを均−化腰それによって、吹出管5内における
熱風の風速分布むらを防止すると共にデッドゾーンの発
生を防止するものである。
上記構成を有する熱風乾燥装置において、噴霧器4から
噴霧された被乾燥物の液滴は、吹出口5aから吹出され
る熱風との接触によって乾燥せしめられ、乾燥粉粒状物
となって排出口10から排出される。
噴霧された被乾燥物の液滴は、吹出口5aから吹出され
る熱風との接触によって乾燥せしめられ、乾燥粉粒状物
となって排出口10から排出される。
この場合、上記吹出口5aから吹出される熱風は、多孔
板7の孔8を通過する間にその流れが均一化され、第2
図に示すように均一な風速分布を示しながら乾燥室2内
に供給される。
板7の孔8を通過する間にその流れが均一化され、第2
図に示すように均一な風速分布を示しながら乾燥室2内
に供給される。
実験の結果、上記多孔板7の構造としては、孔8の口軽
dとそれらのピッチDとの比d/Dが0.3〜0.8の
範囲にあり、また孔径dと板厚tとの比d/lが1.5
〜10の範囲にある場合が最も効果的であり、さらに多
孔板7の設置位置としては、吹出口5aから多孔板7ま
での距離が孔径dの5倍以上で吹出管径の1倍以下であ
る場合に最大の効果が得られることが確認されている。
dとそれらのピッチDとの比d/Dが0.3〜0.8の
範囲にあり、また孔径dと板厚tとの比d/lが1.5
〜10の範囲にある場合が最も効果的であり、さらに多
孔板7の設置位置としては、吹出口5aから多孔板7ま
での距離が孔径dの5倍以上で吹出管径の1倍以下であ
る場合に最大の効果が得られることが確認されている。
而して、上記の如く多孔板7を吹出管5の軸心と直交す
る方向に取付けた場合には、第2図から明らかなように
、吹出管5の底壁5bにおける多孔板7よりも吹出口5
a側の部分に乾燥粉粒状物が堆積し易くなり、これが長
時間熱風にさらされることにより熱変性や焦げなどを生
じることになるが、多孔板7の下方にスリット9が形成
されているため、上記底壁5b上に落下した乾燥粉粒状
物は該スリット9からの熱風によって吹飛ばされ、その
堆積が防止される。
る方向に取付けた場合には、第2図から明らかなように
、吹出管5の底壁5bにおける多孔板7よりも吹出口5
a側の部分に乾燥粉粒状物が堆積し易くなり、これが長
時間熱風にさらされることにより熱変性や焦げなどを生
じることになるが、多孔板7の下方にスリット9が形成
されているため、上記底壁5b上に落下した乾燥粉粒状
物は該スリット9からの熱風によって吹飛ばされ、その
堆積が防止される。
上記スリット9の幅は、それが小さすぎると乾燥粉粒状
物を十分吹飛ばすことができず、反対に大きすぎても、
そこを通過する熱風の速さが不十分となって乾燥粉粒状
物を吹飛ばせないばかりでなく、熱風の風速分布むらを
生じることになり、従って適切な大きさに設定する必要
がある。
物を十分吹飛ばすことができず、反対に大きすぎても、
そこを通過する熱風の速さが不十分となって乾燥粉粒状
物を吹飛ばせないばかりでなく、熱風の風速分布むらを
生じることになり、従って適切な大きさに設定する必要
がある。
このようなスリットの適切な幅は、多孔板設置場所にお
ける吹出管断面積に占める多孔板面積の割合で表わすこ
とができるが、実験によれば、この割合が0.99〜0
.85好ましくは0.99〜0.90の範囲が好ましい
。
ける吹出管断面積に占める多孔板面積の割合で表わすこ
とができるが、実験によれば、この割合が0.99〜0
.85好ましくは0.99〜0.90の範囲が好ましい
。
また、上記実施例では吹出口5aを乾燥室2の接線方向
に開口させているが、条件によっては、第4図に示すよ
うに接線方向より乾燥室の中心寄りに向けて開口させて
もよく、さらに乾燥室の軸線方向に傾斜させてもよい。
に開口させているが、条件によっては、第4図に示すよ
うに接線方向より乾燥室の中心寄りに向けて開口させて
もよく、さらに乾燥室の軸線方向に傾斜させてもよい。
なお、この傾斜角度は水平から約60°までの範囲とす
るのが好ましい。
るのが好ましい。
以上詳述したように本考案に係る熱風乾燥装置によれば
、多孔板を吹出管の軸心と直交する方向に設けたので、
それを吹出口の端面に乾燥室内壁面と同位相に設ける場
合に比べ、多孔板を小形化し得ると共にその取付けを簡
単に行うことができ、また、多孔板の下端と吹出管の底
壁との間にスリットを設けたので、吹出口の周辺におい
て底壁上に落下する乾燥粉粒状物をスリットからの熱風
によって吹飛ばし、それが底壁上に堆積するのを確実に
防止することができる。
、多孔板を吹出管の軸心と直交する方向に設けたので、
それを吹出口の端面に乾燥室内壁面と同位相に設ける場
合に比べ、多孔板を小形化し得ると共にその取付けを簡
単に行うことができ、また、多孔板の下端と吹出管の底
壁との間にスリットを設けたので、吹出口の周辺におい
て底壁上に落下する乾燥粉粒状物をスリットからの熱風
によって吹飛ばし、それが底壁上に堆積するのを確実に
防止することができる。
第1図は本考案に係る熱風乾燥装置の断面図、第2図は
その横断面図、第3図は同要部拡大図、第4図は本考案
の異なる実施例を示す横断面である。 2・・・・・・乾燥室、4・・・・・・噴霧器、5・・
・・・・吹出管、5a・・・・・・吹出口、5b・・・
・・・底壁、7・・・・・・多孔板、8・・・・・・孔
、9−−−−−−スリット。
その横断面図、第3図は同要部拡大図、第4図は本考案
の異なる実施例を示す横断面である。 2・・・・・・乾燥室、4・・・・・・噴霧器、5・・
・・・・吹出管、5a・・・・・・吹出口、5b・・・
・・・底壁、7・・・・・・多孔板、8・・・・・・孔
、9−−−−−−スリット。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 被乾燥物の噴霧器を設けた乾燥室内に、熱風を供給
するための多数の吹出管の吹出口を該熱風によって旋回
流を発生させる方向に開口させ、該吹出管の内部に多数
の孔を備えた多孔板を吹出管の軸心と直交方向に配設す
ると共に、該多孔板の下端と吹出管の底壁との間に熱風
流通用のスリットを設けたことを特徴とする熱風乾燥装
置。 2 多孔板設置場所における吹出管断面積に占める多孔
板面積の割合が0.99〜0.85であることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の熱風乾燥装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14782681U JPS608301Y2 (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 熱風乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14782681U JPS608301Y2 (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 熱風乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5851187U JPS5851187U (ja) | 1983-04-06 |
JPS608301Y2 true JPS608301Y2 (ja) | 1985-03-23 |
Family
ID=29940669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14782681U Expired JPS608301Y2 (ja) | 1981-10-05 | 1981-10-05 | 熱風乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608301Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004278906A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 含水粉体用乾燥装置および乾燥方法 |
WO2007114468A1 (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-11 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | 噴霧乾燥器、噴霧乾燥方法及び重合体粉体 |
JP2015232405A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 東京理化器械株式会社 | スプレードライヤ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69633192T2 (de) * | 1995-12-30 | 2005-08-18 | Nara Machinery Co. Ltd. | Verfahren und vorrichtung zur trocknung von pulverisierten material |
-
1981
- 1981-10-05 JP JP14782681U patent/JPS608301Y2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004278906A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 含水粉体用乾燥装置および乾燥方法 |
WO2007114468A1 (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-11 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | 噴霧乾燥器、噴霧乾燥方法及び重合体粉体 |
JP2015232405A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 東京理化器械株式会社 | スプレードライヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5851187U (ja) | 1983-04-06 |
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