JP2015021642A - 乾燥装置 - Google Patents

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田村 雅人
Masahito Tamura
雅人 田村
由佳 安江
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由佳 安江
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【課題】乾燥室全体の含水物の流動化を促進し、大量の含水物を効率よく乾燥可能な乾燥装置を提供する。【解決手段】含水物6が乾燥される乾燥室13と、該乾燥室の一端部より前記含水物を供給する含水物供給手段11,14,15と、前記乾燥室の他端部より乾燥された前記含水物を排出する排出手段19と、加熱により前記含水物から生じた蒸気26を排気する排気手段17と、前記乾燥室に設けられた加熱手段34と、前記乾燥室に流動媒体23を噴出し前記含水物を液状化させる流動媒体供給手段24,28,29とを具備し、該流動媒体供給手段は前記流動媒体の一部を補助流動媒体として前記乾燥室の壁面に沿って液状層が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、含水物、例えば高水分含有のバイオマスや多量の水分を含有する褐炭等の低品位炭を乾燥させる乾燥装置に関するものである。
近年、ボイラの燃料として、高水分含有のバイオマスや、高水分含有の褐炭等の低品位炭等の含水物を用いることが求められている。
然し乍ら、含水物をボイラの燃料として用いる場合、火炉内に持込まれる水分量が多い為、含水物中の水分を蒸発させる為のエネルギーが消費され、更に含水物から蒸発した水蒸気により火炉内の温度が低下し、ボイラの効率が低下するという問題がある。
この為、含水物をボイラの燃料として用いる場合には、乾燥装置を設け、該乾燥装置により予め含水物を乾燥して水分を除去した後に火炉へと供給する必要がある。更に、前記乾燥装置に於いて、乾燥効率を向上させる為、又粉状の含水物全体を均等に乾燥させる為、含水物を乾燥装置内で流動化させることが望ましい。
尚、特許文献1には、流動層乾燥装置の入口部の供給口側の底部側壁面に傾斜部が形成され、該傾斜部に設けられた供給ノズルから流動層内に横方向に攪拌用ガスを噴出させることで、前記流動層の流動化を促進させる構成が開示されている。
特開2011−214816号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、乾燥室全体の含水物の流動化を促進し、大量の含水物を効率よく乾燥可能な乾燥装置を提供するものである。
本発明は、含水物が乾燥される乾燥室と、該乾燥室の一端部より前記含水物を供給する含水物供給手段と、前記乾燥室の他端部より乾燥された前記含水物を排出する排出手段と、加熱により前記含水物から生じた蒸気を排気する排気手段と、前記乾燥室に設けられた加熱手段と、前記乾燥室に流動媒体を噴出し前記含水物を液状化させる流動媒体供給手段とを具備し、該流動媒体供給手段は前記流動媒体の一部を補助流動媒体として前記乾燥室の壁面に沿って液状層が形成される様噴出させる乾燥装置に係るものである。
又本発明は、前記乾燥室の側壁に設けられた補助流動媒体供給部を更に具備し、前記乾燥室の側壁に補助流動媒体供給孔が形成され、該補助流動媒体供給孔より補助流動媒体を噴出させる乾燥装置に係るものである。
又本発明は、前記補助流動媒体供給部内に仕切りを設け、該仕切りにより前記補助流動媒体供給部の内部を複数の補助流動媒体供給室に分割し、該補助流動媒体供給室毎に前記補助流動媒体を噴出させる様に構成した乾燥装置に係るものである。
又本発明は、前記流動媒体供給手段は、前記補助流動媒体を前記乾燥室の底部より該乾燥室の壁面に向って斜め上方に噴出させる乾燥装置に係るものである。
更に又本発明は、前記補助流動媒体の吹出し口と対向する前記乾燥室の壁面に補強板を設けた乾燥装置に係るものである。
本発明によれば、含水物が乾燥される乾燥室と、該乾燥室の一端部より前記含水物を供給する含水物供給手段と、前記乾燥室の他端部より乾燥された前記含水物を排出する排出手段と、加熱により前記含水物から生じた蒸気を排気する排気手段と、前記乾燥室に設けられた加熱手段と、前記乾燥室に流動媒体を噴出し前記含水物を液状化させる流動媒体供給手段とを具備し、該流動媒体供給手段は前記流動媒体の一部を補助流動媒体として前記乾燥室の壁面に沿って液状層が形成される様噴出させるので、前記流動媒体だけでは流動させるのが困難であった前記乾燥室の壁面近傍の前記含水物に対して前記補助流動媒体を供給でき、前記乾燥室内の全ての前記含水物が流動化されることで該含水物の流動化が促進され、該含水物の乾燥効率の向上を図ることができるという優れた効果を発揮する。
本発明の実施例に係る乾燥装置が適用されるボイラ装置を示す概略図である。 本発明の実施例に係る乾燥装置が適用される含水物乾燥システムを示す概略図である。 本発明の第1の実施例に係る乾燥装置の内部を説明する概略斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る乾燥装置の外部を説明する概略斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る乾燥装置を示し、(A)は該乾燥装置の概略断面図を示し、(B)は流動媒体供給ノズルの断面図を示している。 本発明の第1の実施例に係る流動媒体の流れを示す説明図であり、(A)は補助流動媒体を供給しない場合を示し、(B)は補助流動媒体を供給する場合を示している。 本発明の第2の実施例に係る乾燥装置を示し、(A)は該乾燥装置の概略断面図を示し、(B)は最も外周部に位置する流動媒体供給ノズルの断面図を示している。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1に於いて、本発明の第1の実施例に係る含水物乾燥システムが適用されるボイラ装置1について説明する。
図1中、2は該ボイラ装置1の火炉を示し、3は該火炉2の炉壁に設けられたバーナを示している。前記火炉2の炉壁には、炉内からの輻射熱を吸収する伝熱管(図示せず)が設けられ、又前記火炉2の上方には、発生した蒸気を過熱する為のスーパヒータ(過熱蒸気発生器)4が設けられている。
又、図1中、5はバイオマスや低品位炭等の含水物、例えば褐炭を乾燥させる含水物乾燥システムを示しており、水分を含有する褐炭6が前記含水物乾燥システム5に供給されると、該含水物乾燥システム5にて前記褐炭6の乾燥が行われ、乾燥褐炭7として前記バーナ3に供給される。
該バーナ3に前記乾燥褐炭7が供給されることで、前記バーナ3にて前記乾燥褐炭7が燃焼され、前記火炉2内に火炎が形成される。燃焼により生じた燃焼排ガス8は、前記火炉2内を加熱し、又前記スーパヒータ4と熱交換をし、煙道9を介して排気される様になっている。
次に、図2に於いて、前記含水物乾燥システム5について説明する。
図2中、11は前記褐炭6を所定の粒径、例えば2mm以下に粉砕するハンマーミル等の粉砕機を示し、12は粉砕された前記褐炭6を乾燥させる乾燥室13が内部に形成された乾燥装置を示している。
前記乾燥室13の側壁の上部に褐炭供給ライン14が接続され、該褐炭供給ライン14の途中には前記粉砕機11が設けられ、該粉砕機11の下流側には前記褐炭供給ライン14を介して褐炭ホッパ15が接続される。該褐炭ホッパ15、前記粉砕機11、前記褐炭供給ライン14は含水物供給手段を構成する。
前記乾燥室13の天板16には、排気手段である排気ライン17を介して集塵装置18が接続されている。又、前記乾燥室13の他の側壁には排出手段である褐炭排出ライン19が接続され、該褐炭排出ライン19は前記バーナ3に接続されており、前記褐炭排出ライン19には前記乾燥褐炭7を冷却する為の熱交換器21が設けられている。
又、前記乾燥室13の底板22には、流動媒体であり、且つ乾燥用の熱源である、例えばバブリング蒸気23を導入する為の流動媒体供給ノズル24が上方に突出して多数設けられ、前記粉砕機11より供給された前記褐炭6に対して前記バブリング蒸気23を導入することで、褐炭粉が前記バブリング蒸気23によって浮遊され、擬液状態となり、前記乾燥室13内に流動層25が形成される。
前記集塵装置18は、前記褐炭6より蒸発した蒸気26中から前記褐炭6の粉末を捕集分離する機能を有している。前記集塵装置18には粉末排出ライン27が接続され、該粉末排出ライン27は前記褐炭排出ライン19に合流する。捕集した粉末は、前記粉末排出ライン27を介して前記褐炭排出ライン19へと送られ、更に該褐炭排出ライン19を介して前記熱交換器21へと送られる。
前記集塵装置18には蒸気循環ライン28が接続され、該蒸気循環ライン28は前記流動媒体供給ノズル24に接続され、前記蒸気循環ライン28の途中にはブロア29が設けられている。前記集塵装置18により前記褐炭6の粉末が除去された前記蒸気26の一部は、前記ブロア29により前記バブリング蒸気23として前記流動媒体供給ノズル24、及び後述する補助流動媒体供給部44に送給される様になっている。尚、前記流動媒体供給ノズル24、前記蒸気循環ライン28、前記ブロア29により流動媒体供給手段が構成される。
又、前記蒸気循環ライン28は、前記集塵装置18と前記ブロア29との間で、過熱蒸気導入ライン31に分岐している。該過熱蒸気導入ライン31には昇圧手段、例えば蒸気駆動のコンプレッサ32が設けられており、図示しないボイラのタービンより蒸気の一部が抽出され、駆動蒸気導入ライン33を介して駆動蒸気として導入される様になっている。前記コンプレッサ32が駆動蒸気を動力源として駆動され、前記蒸気循環ライン28から吸入された前記蒸気26が昇圧昇温される。
前記過熱蒸気導入ライン31の下流端は、前記流動層25中に多数設けられた加熱手段である伝熱管34(図2中では1つのみ図示)の上流端が接続されている。該伝熱管34内には、前記コンプレッサ32により昇圧昇温され、高圧高温となった過熱蒸気が流通する様になっている。
前記伝熱管34の下流端には、排水管35が接続されている。過熱蒸気が前記伝熱管34内を流通し、前記流動層25中の前記褐炭6と熱交換されることで凝縮し、凝縮潜熱を放出する。凝縮した凝縮水は、前記排水管35から排出される。尚、該排水管35は図示しない排水処理装置に接続され、凝縮水は排水処理装置に送られる。
前記蒸気循環ライン28と前記過熱蒸気導入ライン31には、二股に分岐した起動蒸気導入ライン36がそれぞれ接続されている。該起動蒸気導入ライン36は、稼働中の他のボイラのタービンより蒸気の一部を抽出可能であり、抽出した蒸気の一部を前記バブリング蒸気23として前記蒸気循環ライン28に供給すると共に、抽出した蒸気の残りを過熱蒸気として前記過熱蒸気導入ライン31に供給する様になっている。
又、前記蒸気循環ライン28に接続されたバブリング蒸気側起動蒸気導入ライン36aと、前記過熱蒸気導入ライン31に接続された過熱蒸気側起動蒸気導入ライン36bには、それぞれバルブ37,38が設けられており、前記蒸気循環ライン28と前記過熱蒸気導入ライン31に対する蒸気の供給、停止を個別に制御できる様になっている。
次に、図3〜図5に於いて、本発明の第1の実施例に係る前記乾燥装置12の詳細について説明する。尚、図3〜図5中では、前記流動媒体供給ノズル24、前記伝熱管34及び後述する補助流動媒体供給孔39は、前記乾燥室13の一部にのみ設けられているが、前記流動媒体供給ノズル24、前記伝熱管34、前記補助流動媒体供給孔39は前記乾燥室13全体に設けられているものとする。又、便宜上図3では前記補助流動媒体供給孔39を省略し、図4では前記伝熱管34を省略している。
該乾燥室13の前記底板22には、上方に突出する多数の前記流動媒体供給ノズル24が前記底板22の全面に亘って設けられている。多数の該流動媒体供給ノズル24により流動媒体供給ノズル群41が形成される。該流動媒体供給ノズル群41は前記蒸気循環ライン28に接続され、該蒸気循環ライン28には流量調整バルブ42が接続されており、該流量調整バルブ42により前記流動媒体供給ノズル群41に供給される前記バブリング蒸気23の流量が調整される様になっている。
図5(B)は前記流動媒体供給ノズル24の断面図を示している。該流動媒体供給ノズル24は中空であり、周面には所定数、例えば2箇所に前記バブリング蒸気23の吹出し口40が形成されている。該吹出し口40は、水平又は外周側に向って下方に傾斜しており、前記流動媒体供給ノズル24の内部を流通する前記バブリング蒸気23は、前記吹出し口40より前記乾燥室13に対して水平又は斜め下方に噴出される様になっている。
尚、該吹出し口40が形成される数、及び該吹出し口40の周方向の位置は、隣接する前記流動媒体供給ノズル24,24から噴出される前記バブリング蒸気23同士が干渉しない様、適宜決定される。
又、前記流動媒体供給ノズル24のうち、最も外周側のものについては、前記乾燥室13の壁面と対向する部分に前記吹出し口40を形成しておらず、前記バブリング蒸気23が前記乾燥室13の壁面に吹付けられることによる摩耗を防止している。又、該乾燥室13の壁面からは後述する補助バブリング蒸気52が噴出され、前記乾燥室13の壁面近傍の前記褐炭6を流動化させている。
前記流動媒体供給ノズル群41の上方には、前記流動層25全体に配置される多数の前記伝熱管34が設けられ、多数の該伝熱管34により伝熱管群43が形成される。
前記乾燥室13の側壁には、補助流動媒体供給部44,44がそれぞれ設けられている。該補助流動媒体供給部44は中空の箱体であり、該補助流動媒体供給部44の内部を上下方向に仕切る仕切り45により、前記補助流動媒体供給部44の内部が所定数、例えば3つの補助流動媒体供給室46〜48に分割されている。
尚、前記仕切り45の設けられる位置は、前記伝熱管34及び前記補助流動媒体供給孔39(後述)と干渉しない位置となっている。
又、前記乾燥室13の側壁には、所定の分布で多数の前記補助流動媒体供給孔39が穿設されており、前記乾燥室13と前記補助流動媒体供給室46〜48が前記補助流動媒体供給孔39を介して連通している。尚、多数の該補助流動媒体供給孔39により補助流動媒体供給孔群49が形成される。
前記補助流動媒体供給室46〜48には、それぞれ前記蒸気循環ライン28から分岐した補助流動媒体供給ライン51が接続されている。前記蒸気循環ライン28内を流通する前記バブリング蒸気23の一部は前記補助流動媒体供給ライン51を介して前記補助流動媒体供給室46〜48に供給され、前記補助バブリング蒸気52として前記補助流動媒体供給孔39から前記乾燥室13内に噴出される様になっている。
又、該補助流動媒体供給ライン51には、前記補助流動媒体供給室46への前記バブリング蒸気23の流量を調整する流量調整バルブ53、前記補助流動媒体供給室47への前記バブリング蒸気23の流量を調整する流量調整バルブ54、前記補助流動媒体供給室48への前記バブリング蒸気23の流量を調整する流量調整バルブ55が設けられている。
前記流量調整バルブ53〜55により、前記補助流動媒体供給室46〜48内に供給される前記バブリング蒸気23の流量、即ち前記乾燥室13内に噴出される前記補助バブリング蒸気52の流量が個別に制御される。
次に、本発明の第1の実施例に係る前記含水物乾燥システム5による前記褐炭6の乾燥について更に説明する。
先ず、未粉砕の該褐炭6が前記粉砕機11に投入され、該粉砕機11にて粒径が2mm以下となる様粉砕される。該粉砕機11により粉砕された前記褐炭6が、前記褐炭ホッパ15に貯留された後、前記褐炭6が前記褐炭供給ライン14を介して前記乾燥装置12に投入される。
該乾燥装置12に供給された前記褐炭6は、前記乾燥室13に堆積し、堆積した前記褐炭6に前記流動媒体供給ノズル群41を介して下方から前記バブリング蒸気23が供給されると共に、前記補助流動媒体供給孔群49を介して側方から前記補助バブリング蒸気52が供給されることで、前記褐炭6が液状化され、流動性を有する該褐炭6の前記流動層25が形成される。
尚、前記含水物乾燥システム5の起動時に於いては、図示しない稼働中の他のボイラのタービンより、前記起動蒸気導入ライン36を介して蒸気が抽出される様になっており、前記バルブ37を開放することで、前記起動蒸気導入ライン36を流通する蒸気の一部が、前記バブリング蒸気側起動蒸気導入ライン36aを介して前記蒸気循環ライン28に導入される。該蒸気循環ライン28に導入された蒸気のうち、大部分は前記バブリング蒸気23として前記流動媒体供給ノズル群41に供給され、前記蒸気循環ライン28に導入された蒸気の一部、例えば5%の蒸気が前記補助バブリング蒸気52として前記補助流動媒体供給室46〜48に供給される。
又、上記処理と並行して、前記バルブ38を開放することで、前記起動蒸気導入ライン36を流通する蒸気の残りが、前記過熱蒸気側起動蒸気導入ライン36bを介して前記過熱蒸気導入ライン31に導入され、前記コンプレッサ32により昇圧昇温された過熱蒸気に合流され、該過熱蒸気が前記伝熱管群43の各伝熱管34内を流通する。
前記流動層25は、前記乾燥室13内を前記褐炭排出ライン19に向って下流側へと流動する。この時、前記流動媒体供給ノズル群41の各流動媒体供給ノズル24からは、前記吹出し口40を介して前記バブリング蒸気23を噴出しているが、前記乾燥室13の壁面と対向する部分には前記吹出し口40が設けられておらず、前記乾燥室13の壁面に向っては前記バブリング蒸気23が噴出されていない。
前記補助バブリング蒸気52を供給しないとすると、図6(A)に示される様に、前記乾燥室13の下方から供給された前記バブリング蒸気23は、抵抗の少ない前記乾燥室13の中央を上昇し、該乾燥室13の壁面近傍には前記褐炭6が流動しない該褐炭6の不動領域56が形成される。
本実施例では、図6(B)に示される様に、前記乾燥室13の側壁に前記補助流動媒体供給部44,44を設け、前記補助流動媒体供給孔群49の各補助流動媒体供給孔39を介して、前記乾燥室13の壁面より該乾燥室13内に前記補助バブリング蒸気52を供給している。これにより、前記乾燥室13の壁面に沿った前記褐炭6が壁面から剥離し、前記褐炭6が前記補助バブリング蒸気52中に浮遊し、壁面に沿って液状層を形成することで前記不動領域56の形成を抑止する。従って、前記乾燥室13内の褐炭6が全て液状化し、前記流動層25の流動化が促進される。
又、前記補助流動媒体供給孔群49から噴出される前記補助バブリング蒸気52の流量が均一となる様、前記流量調整バルブ53〜55により前記補助流動媒体供給室46〜48に供給される前記バブリング蒸気23の流量が調整される。
前記流動層25は、前記乾燥室13内を前記褐炭排出ライン19に向って下流側へと流動する過程で、前記伝熱管34と接触し、該伝熱管34内を流通する過熱蒸気、及び前記バブリング蒸気23や前記補助バブリング蒸気52との熱交換により加熱され、乾燥される。
前記褐炭6が前記乾燥室13を流動して乾燥される過程で生じた前記蒸気26は、前記排気ライン17を介して前記乾燥装置12の外部へと排気され、前記集塵装置18へと送給される。
該集塵装置18は、前記蒸気26中から前記褐炭6の粉末を分離捕集し、該褐炭6の粉末を前記粉末排出ライン27を介して前記褐炭排出ライン19へと送給すると共に、前記褐炭6の粉末が取除かれた前記蒸気26を前記蒸気循環ライン28へと導入する。
該蒸気循環ライン28を流通する前記蒸気26のうち、一部は前記ブロア29により、前記バブリング蒸気23として前記流動媒体供給ノズル群41に送給される。尚、前記蒸気26が前記バブリング蒸気23として前記流動媒体供給ノズル群41に供給される様になった段階で、前記バルブ37を閉め、前記起動蒸気導入ライン36から導入された蒸気の供給が停止される。
又、前記蒸気循環ライン28を流通する前記蒸気26の残りは、前記駆動蒸気導入ライン33からの駆動蒸気で駆動される前記コンプレッサ32により、前記過熱蒸気導入ライン31へと吸入されると共に昇圧昇温され、過熱蒸気として前記伝熱管34へと導入される。尚、前記蒸気26が前記コンプレッサ32により過熱蒸気として前記伝熱管34へと導入される様になった段階で、前記バルブ38を閉め、前記起動蒸気導入ライン36から導入された蒸気の供給が停止される。
過熱蒸気は、前記伝熱管34を流通する過程で前記流動層25の前記褐炭6との熱交換が行われ、凝縮潜熱が回収されることで相変化して凝縮水となり、前記排水管35を介して図示しない排水処理装置へと送られる。
又、前記乾燥室13より排出された前記乾燥褐炭7、及び前記集塵装置18により分離捕集された前記褐炭6の粉末は、前記熱交換器21にて熱が回収され、冷却された後に前記バーナ3へと送られ、該バーナ3により前記乾燥褐炭7が燃焼される。
該乾燥褐炭7により生じた前記燃焼排ガス8は、前記煙道9を介して排気される。又、ボイラで発生した蒸気の一部が、前記駆動蒸気導入ライン33を介して前記コンプレッサ32に導入され、該コンプレッサ32を駆動する。
上述の様に、第1の実施例では、前記乾燥室13の下方から前記バブリング蒸気23を供給する前記流動媒体供給ノズル群41に加え、前記乾燥室13の側壁に前記補助流動媒体供給部44,44を設け、該補助流動媒体供給部44,44より前記補助流動媒体供給孔群49を介して前記乾燥室13の側壁より前記不動領域56に前記補助バブリング蒸気52を供給している。
従って、前記流動媒体供給ノズル群41からの前記バブリング蒸気23だけでは流動させるのが困難であったが、前記乾燥室13の壁面近傍の前記褐炭6に対して前記補助バブリング蒸気52を供給し、前記乾燥室13内の全ての前記褐炭6を流動化させることが可能となるので、前記流動層25の全域での流動化が促進され、前記褐炭6の乾燥効率の向上を図ることができる。
又、前記補助流動媒体供給部44の内部を、前記仕切り45により複数、例えば上下方向に3つの補助流動媒体供給室46〜48に分割し、該補助流動媒体供給室46〜48に供給される前記バブリング蒸気23の流量を、前記流量調整バルブ53〜55によりそれぞれ調整可能としているので、前記補助流動媒体供給孔群49から供給される前記補助バブリング蒸気52の上下方向の流量分布を容易に調整することができる。これにより、前記補助流動媒体供給孔群49の各補助流動媒体供給孔39から噴出される前記補助バブリング蒸気52の流量を均一とし、或は下層側から供給される該補助バブリング蒸気52を多くする等し、前記流動層25の流動化をより促進させることができる。
又、前記流動媒体供給ノズル24より前記バブリング蒸気23を斜め下方に噴出する様、前記吹出し口40を外周側に向って下方に傾斜して形成しているので、前記バブリング蒸気23の供給を停止した際に、前記褐炭6が前記吹出し口40より前記流動媒体供給ノズル24内に落下するのを防止することができる。
次に、図7(A)(B)に於いて、本発明の第2の実施例について説明する。尚、図7(A)(B)中、図5(A)(B)中と同等のものには同符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施例に於いては、前記流動媒体供給ノズル24のうち、最も外周側のものについては、前記乾燥室13の壁面と対向する部分に前記吹出し口40を形成していなかったが、第2の実施例に於いては、最も外周側の流動媒体供給ノズル57の前記乾燥室13の壁面と対向する周面に、吹出し口58を形成している。
該吹出し口58は外周側に向って上方に傾斜しており、前記流動媒体供給ノズル57の内部を流通するバブリング蒸気23は、流動媒体として前記吹出し口40より前記乾燥室13に斜め下方に噴出される。又、前記流動媒体供給ノズル57の内部を流通する前記バブリング蒸気23は、補助流動媒体である補助バブリング蒸気52として前記吹出し口58より前記乾燥室13の壁面に向って斜め上方に噴出される。即ち、前記補助バブリング蒸気52が前記乾燥室13の底部より不動領域56(図6(A)参照)に向って斜め上方に噴出される様になっている。
前記吹出し口58と対向する前記乾燥室13の壁面には、対摩耗性を有する補強板59が設けられている。尚、該補強板59は、前記吹出し口58毎に設けられていてもよいし、前記乾燥室13の壁面の全長に亘って設けられていてもよい。
第2の実施例に於いては、最も外周側の前記流動媒体供給ノズル57に形成された前記吹出し口58より、前記不動領域56に向って斜め上方に前記補助バブリング蒸気52を噴出する様になっている。噴出された該補助バブリング蒸気52は、前記乾燥室13の壁面に沿って上昇し、前記不動領域56が形成されることを防止する。
従って、前記乾燥室13内に供給され、堆積した壁面近傍の褐炭6(図2参照)に対して前記バブリング蒸気23を供給し、前記乾燥室13の壁面に沿って液状層を形成することができるので、前記乾燥室13内の全ての前記褐炭6を流動化させることが可能となり、流動層25の流動化が促進され、前記褐炭6の乾燥効率の向上を図ることができる。
又、前記吹出し口58の向きを前記乾燥室13の壁面に向けるだけでよいので、前記不動領域56の前記褐炭6に前記補助バブリング蒸気52を供給する為の機構を別途設ける必要がなく、前記乾燥装置12の小型化及び製作コストの低減を図ることができる。
更に、前記吹出し口58と対向する前記乾燥室13の壁面に、対摩耗性を有する前記補強板59が設けられているので、前記補助バブリング蒸気52により流動化された前記褐炭6により前記乾燥室13の壁面が摩耗されるのを防止でき、前記乾燥装置12の耐久性を向上させることができる。又、前記補強板59を着脱可能とすることで、保守性が向上し、保守コストも低減させることができる。
5 含水物乾燥システム 6 褐炭(含水物)
7 乾燥褐炭 11 粉砕機(含水物供給手段)
12 乾燥装置 13 乾燥室
14 褐炭供給ライン(含水物供給手段)
15 褐炭ホッパ(含水物供給手段) 17 排気ライン(排気手段)
19 褐炭排出ライン(排出手段) 23 バブリング蒸気(流動媒体)
24 流動媒体供給ノズル(流動媒体供給手段) 25 流動層
26 蒸気 28 蒸気循環ライン(流動媒体供給手段)
29 ブロア(流動媒体供給手段) 31 過熱蒸気導入ライン
34 伝熱管(加熱手段) 35 排水管
39 補助流動媒体供給孔 40 吹出し口
44 補助流動媒体供給部 45 仕切り
46〜48 補助流動媒体供給室(補助流動媒体供給部)
51 補助流動媒体供給ライン(補助流動媒体供給部)
52 補助バブリング蒸気 57 流動媒体供給ノズル
58 吹出し口 59 補強板

Claims (5)

  1. 含水物が乾燥される乾燥室と、該乾燥室の一端部より前記含水物を供給する含水物供給手段と、前記乾燥室の他端部より乾燥された前記含水物を排出する排出手段と、加熱により前記含水物から生じた蒸気を排気する排気手段と、前記乾燥室に設けられた加熱手段と、前記乾燥室に流動媒体を噴出し前記含水物を液状化させる流動媒体供給手段とを具備し、該流動媒体供給手段は前記流動媒体の一部を補助流動媒体として前記乾燥室の壁面に沿って液状層が形成される様噴出させることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記乾燥室の側壁に設けられた補助流動媒体供給部を更に具備し、前記乾燥室の側壁に補助流動媒体供給孔が形成され、該補助流動媒体供給孔より補助流動媒体を噴出させる請求項1の乾燥装置。
  3. 前記補助流動媒体供給部内に仕切りを設け、該仕切りにより前記補助流動媒体供給部の内部を複数の補助流動媒体供給室に分割し、該補助流動媒体供給室毎に前記補助流動媒体を噴出させる様に構成した請求項2の乾燥装置。
  4. 前記流動媒体供給手段は、前記補助流動媒体を前記乾燥室の底部より該乾燥室の壁面に向って斜め上方に噴出させる請求項1の乾燥装置。
  5. 前記補助流動媒体の吹出し口と対向する前記乾燥室の壁面に補強板を設けた請求項4の乾燥装置。
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