JP3145326B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JP3145326B2
JP3145326B2 JP00243397A JP243397A JP3145326B2 JP 3145326 B2 JP3145326 B2 JP 3145326B2 JP 00243397 A JP00243397 A JP 00243397A JP 243397 A JP243397 A JP 243397A JP 3145326 B2 JP3145326 B2 JP 3145326B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨芥を加熱乾燥処
理するための厨芥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の装置として、例えば
特開平7−215401号公報に示されているように、
始動に当って送風器及び加熱器を作動させることにより
収容槽に収容した厨芥に熱風を送り、同厨芥を加熱乾燥
処理するようにしたものが知られている。この場合、熱
風温度センサにより上記熱風の温度を検出し、熱風温度
制御手段により、同熱風温度センサの検出温度が所定の
上限温度まで上昇したとき加熱器の作動を停止させると
ともに、同検出温度が所定の下限温度まで低下したとき
同作動を開始させるようにして、上記熱風の温度を同上
限温度と下限温度との間に制御するようにしていた。そ
して、厨芥内の水分の蒸発が完了すると同厨芥から発生
する水蒸気の温度が上昇する現象を利用して、同水蒸気
の温度を水蒸気温度センサにより検出し続けて、同検出
温度が所定終了温度より高くなったとき、上記熱風温度
制御手段による熱風の温度の制御を終了させて、加熱乾
燥処理を終了させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、上記熱風の温度の上昇及び下降に伴って、上記水
蒸気の温度も上昇及び下降を繰返す。この場合、同水蒸
気の温度は特に上記熱風の温度が上昇中及び下降中であ
るとき不安定で急変することがあり、厨芥内の水分の蒸
発が完了していないにも関わらず一時的に終了温度より
高くなることもある。しかし、同装置においては、この
場合にも、水蒸気温度センサの検出にもとづいて加熱乾
燥処理を終了させていた。したがって、厨芥内の水分の
蒸発が完了したときに、加熱乾燥処理を的確に終了させ
ることができないという問題が生じていた。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、厨芥内の水分の蒸発が完了
したときに、加熱乾燥処理を的確に終了させる厨芥処理
装置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の第1
の構成上の特徴は、厨芥から発生する水蒸気の温度を検
出する水蒸気温度センサと、熱風温度センサにより検出
された熱風の温度が前記上限温度まで上昇したタイミン
グ又は前記下限温度まで下降したタイミングで、少なく
とも前記水蒸気の温度を水蒸気温度センサから入力し
て、同入力した温度が同上限温度又は下限温度より所定
温度だけ低い終了温度より高いことを条件に、熱風温度
制御手段による前記熱風の温度の制御を終了させる終了
手段とを設けたことにある。これによれば、熱風の温度
が上昇又は下降を終了して水蒸気の温度が急変すること
なく安定したタイミングで同水蒸気の温度が終了温度と
比較されることになるので、同水蒸気の温度の一時的な
上昇により誤って加熱乾燥処理が終了されることが回避
され、同加熱乾燥処理を厨芥内の水分の蒸発が完了した
ときに的確に終了させることができる。
【0006】また、本発明の第2の構成上の特徴は、上
記第1の構成上の特徴において、前記終了手段を、熱風
温度センサにより検出された熱風の温度が前記上限温度
まで上昇したタイミング又は前記下限温度まで下降した
タイミングで、少なくとも前記水蒸気の温度を水蒸気温
度センサから入力して、同入力した温度が前記終了温度
より高かった連続回数を計数する計数手段と、計数手段
により計数された連続回数が所定回数に達したとき熱風
制御手段に前記熱風の温度の制御を終了させる終了制御
手段とで構成したことにある。これによれば、前記安定
したタイミングにおける水蒸気の温度が所定回数連続し
て終了温度より高くなったとき熱風温度制御手段による
熱風の温度制御を終了させるので、前記安定しているタ
イミングで水蒸気の温度がたまたま終了温度より高くな
った場合においても誤って加熱乾燥処理が終了されるこ
とが回避され、より確実に、同加熱乾燥処理を厨芥内の
水分の蒸発が完了したときに終了させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。図1及び図2は同実施形態に係る厨
芥処理装置の外観を示しており、図3及び図4は同厨芥
処理装置の外装パネルを外した内部構成を示している。
この厨芥処理装置は、収容槽10、撹拌部材20、駆動
装置30、熱風循環装置40、排気装置50及び制御ボ
ックス60を備えており、収容槽10内に投入される厨
芥(図示省略)を加熱及び撹拌して加熱乾燥処理するよ
うに構成されている。
【0008】収容槽10は、厨芥を収容するタンク11
を備えている。タンク11は、底部を半円筒状に形成し
てなり、フレーム90に一体的に組付けられている。タ
ンク11の底部の外側には、同タンク11の底部を加熱
するタンクヒータ12が組付けられているとともに、同
タンク11の底部の温度を検出するタンク温度センサ1
3も組付けられている。
【0009】タンク11の前面上部には、同タンク11
内に厨芥を投入するための投入口11aが設けられてい
るとともに、同投入口11aを開閉可能に投入口蓋14
が組付けられている。投入口蓋14は、上端外側に同蓋
14を開閉操作するためのバーハンドル14aを備えて
いるとともに、裏面にロック機構(図1に鍵穴14bの
み図示)を備えている。同ロック機構は、鍵穴14bに
挿入されるキーにより、投入口11aが開かれることを
許容または禁止する。また、投入口蓋14の内側には、
投入される厨芥をタンク11内へ導くシュート14cが
組付けられている。また、タンク11には、投入口状態
検出スイッチ15も組付けられている。投入口状態検出
スイッチ15は、投入口蓋14により投入口11aが閉
じられているときオン状態となるとともに、同投入口1
1aが開かれているときオフ状態となる。
【0010】タンク11の前面中間部には、同タンク1
1から加熱乾燥処理後の厨芥を排出するための排出口1
1bが設けられているとともに、同排出口11bを開閉
するための排出口蓋16が設けられている。排出口蓋1
6は、図5に詳細に示すように、上端にてヒンジ16a
を介してタンク11に揺動可能に組付けられているとと
もに、下端部の左右両端にそれぞれ外側に向けて突出し
たピン16b,16bを備えている。各ピン16b,1
6bはそれぞれカムプレート16c,16cに設けられ
たL字状の長孔16c1,16c1をそれらの内周面に
沿って摺動可能に貫通しており、各カムプレート16
c,16cは左右方向に延設された軸16dに固着され
ている。軸16dは、下方に開口を有してなりタンク1
1に組付けられたカバー17(図1,2,4にて図示)
内適宜箇所に同軸16d回りに回動可能に組付けられて
おり、カバー17内に設けた排出口蓋モータ16eによ
り回動されるようになっている。したがって、排出口蓋
16は、排出口蓋モータ16eの回転により左右一対の
カムプレート16c,16cを介して揺動され、排出口
11bを図5(A)に示す閉状態と図5(B)に示す開
状態とに切換える。また、カバー17内には、排出口閉
状態検出センサ16f及び排出口開状態検出センサ16
gも設けられている。各センサ16f,16gはリード
スイッチにより構成され、軸16dに固着されて両カム
プレート16c,16cと共に回動する突出片16hの
近接を感知することにより、それぞれ排出口13の閉状
態及び開状態を検出する。
【0011】排出口11bの下方には、加熱乾燥処理後
の厨芥を収容するための容器18が配設されている。容
器18は、上端に開口を有するとともに下端にてフレー
ム90に傾動可能に組付けられており、図4の実線の状
態にあるとき、排出口11bから排出された加熱乾燥処
理後の厨芥がホッパ11b1を介して導入されるように
なっている。なお、容器18内には、上記厨芥の導入の
前に予め市販のゴミ袋(図示省略)が脱着可能に取付け
られるようになっている。また、フレーム90には、容
器セットスイッチ19も組付けられている。容器セット
スイッチ19は、容器18が図4の実線の状態にあって
排出口11bからの厨芥の導入が可能な状態にあるとき
オン状態となり、容器18が同図4の二点鎖線の状態に
あって排出口11bからの厨芥の導入が不可能な状態に
あるときオフ状態となる。
【0012】撹拌部材20は、タンク11の軸線方向に
延設された回転軸21を備えている。回転軸21は、タ
ンク11に軸線回りに回転可能に組付けられているとと
もに同タンク11を貫通し、駆動装置30により回転駆
動される。回転軸21には、同軸21の軸方向の等間隔
位置にて、径方向逆向きに交互に延設された6本の連結
棒22がそれぞれ各内側端にて固着されている。各連結
棒22の各外側端には、横長の板状に形成した羽根23
が、その先端側を連結棒22の延長線に対して撹拌部材
20の正の回転方向(図4における反時計回り方向)側
に約45度だけ傾斜させて固着されている。
【0013】回転軸21のタンク11外に突設した右端
には、同回転軸21と共に回転する回転板24が組付け
られている。回転板24の端部外周には、径方向に延設
された多数の突出部(図示しない)が周方向の等間隔に
て設けられている。また、回転板24の近傍であって上
下位置には、1対の回転位置センサ25,25が配設さ
れている。各回転位置センサ25は、それぞれ回転板2
4の突出部の近接を感知して、撹拌部材20の回転位置
を検出する。
【0014】駆動装置30は、正逆転可能な撹拌モータ
31を備えている。撹拌モータ31は、フレーム90に
組付けられているとともに、スプロケット32、チェー
ン33及びスプロケット34を介して撹拌部材20の回
転軸21に動力伝達可能に接続され、同軸21を正方向
又は逆方向に回転駆動する。
【0015】熱風循環装置40は、タンク11の内気を
循環させて(図3及び図4の幅広の矢印を参照)同タン
ク11底部に収容された厨芥に熱風を送り、同厨芥を加
熱するものである。熱風循環装置40は、タンク11内
の上端背面側に設けた還流ダクト41を有する。還流ダ
クト41は、前面上部に左右方向に長い流入口41aを
有するとともに、下面後方に左右方向に長い流出口41
bを有し、内部に熱風ファン42を収容している。熱風
ファン42は、タンク11外に組付けた熱風ファンモー
タ43により回転駆動され、流入口41aからタンク1
1上方の内気を環流ダクト41内に導入するとともに、
環流ダクト41の右側前面下部に組付けた吸気ダクト4
4から収容槽10の外気を環流ダクト41内に導入し、
導入した空気を流出口41bから導出する。還流ダクト
41の下面前方には、左右方向に長い誘導板45が組付
けられている。誘導板45は、還流ダクト41の流出口
41bから下方に導出された空気をタンク11内の厨芥
に導くとともに、同厨芥から発生して上方に向けて流れ
る水蒸気を環流ダクト41の流入口41a及び排気装置
50に導く。誘導板45とタンク11の背壁との間に形
成された上記厨芥に導かれる空気の通路には、同空気を
加熱して熱風とする熱風ヒータ46が設けられている。
【0016】また、熱風循環装置40は、熱風温度セン
サ47及び水蒸気温度センサ48も備えている。熱風温
度センサ47は熱風ヒータ46の下方に設けられて、同
ヒータ46によって加熱されてタンク11内の厨芥に送
られる熱風の温度を検出する。水蒸気温度センサ48は
還流ダクト41の流入口41a近傍に設けられて、上記
厨芥から発生して誘導板45により同流入口41aに導
かれた水蒸気の温度を検出する。
【0017】排気装置50は、タンク11の内気の一部
を大気中に放出するものであり、タンク11の上方に設
けられてタンク11内に連通した排気ダクト51を有す
る。排気ダクト51は、同ダクト51外に組付けた排気
ファンモータ52によって回転駆動される排気ファン
(図示省略)を収容している。同排気ファンは、タンク
11の内気を脱臭装置53及び放出ダクト54を介して
大気中に放出する。脱臭装置53は、排気ファンにより
送出されたタンク11の内気を脱臭した上で通過させる
ものであり、通過する内気に含まれる厨芥から発生した
ガスや水蒸気を酸化及び分解するための触媒53aと、
同触媒53aの上流にて同触媒53aを通過する空気を
加熱するための触媒ヒータ53bとを収容している。ま
た、触媒ヒータ53bと触媒53aの間には触媒温度セ
ンサ53cが設けられている。触媒温度センサ53c
は、上記触媒ヒータ53bにより加熱された空気の温度
を検出する。
【0018】制御ボックス60には、使用者が操作する
ためのパネル61が組付けられている。パネル61は、
起動スイッチ61a、排出スイッチ61b、乾燥処理ラ
ンプ61c及び排出ランプ61dを備えている。起動ス
イッチ61aは、厨芥の加熱乾燥処理を指示するための
スイッチである。排出スイッチ61bは、厨芥の排出を
指示するためのスイッチである。加熱乾燥処理ランプ6
1cは、厨芥の加熱乾燥処理中に点灯するランプであ
る。排出ランプ61dは、厨芥の排出中に点灯するラン
プである。
【0019】制御ボックス60内には、図6に示すよう
に、上記各ヒータ12,46,53b、センサ13,1
6f,16g,25,25,47,48,53c、スイ
ッチ15,19、モータ16e,31,43,52及び
パネル61に接続された電気制御回路70が設けられて
いる。電気制御回路70はマイクロコンピュータにより
構成され、図7〜11に示すフローチャートに対応した
プログラムを実行し、各ヒータ12,46,53b及び
モータ16e,31,43,52の作動を制御する。ま
た、電気制御回路70は、時間を計測するタイマ71を
内蔵している。
【0020】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を図7〜11のフローチャート及び図12のグラフを
用いて説明する。図示しない電源スイッチが投入される
と、電気制御回路70は、図7のステップ100にてプ
ログラムの実行を開始するとともに、ステップ102〜
106からなる循環処理を繰返し実行し続けて、投入口
11aが閉じられていて投入口状態検出スイッチ15が
オン状態にあることを条件に、起動スイッチ61a又は
排出スイッチ61bの操作を待ち続ける。そして、同循
環処理中、投入口11aから厨芥がタンク11内に投入
された後、同投入口11aが閉じられて投入口状態検出
スイッチ15がオン状態になり、さらに起動スイッチ6
1aがオン操作されると、ステップ104にて「YE
S」と判定してプログラムを図8のステップ110以降
へ進め、厨芥の加熱乾燥処理を開始する。
【0021】ステップ110においては、排出口閉状態
検出センサ16fが排出口11bの閉状態を検出するま
で排出口蓋モータ16eを作動させて、排出口11bを
閉状態にする。ステップ112においては、加熱乾燥処
理ランプ61cを点灯させるとともに、タンクヒータ1
2、撹拌モータ31、熱風ファンモータ43、熱風ヒー
タ46、排気ファンモータ52及び触媒ヒータ53bの
作動を開始させる。これにより、タンク11の底部が加
熱され始めるとともに、熱風が同タンク11内の厨芥に
向けて送られ始め、同厨芥の加熱が開始される。また、
同厨芥が撹拌部材20により撹拌され始めるとともに、
タンク11の内気の一部が脱臭装置53を介して大気中
に放出され始める。ステップ114においては、フラグ
FLG1の値を“1”に設定する。フラグFLG1は、
値“1”にて熱風ヒータ46が作動中であることを表す
とともに、値“0”にて同ヒータ46が非作動中である
ことを表すものである。ステップ116においては、フ
ラグFLG2の値を“0”に設定する。フラグFLG2
は、値“1”にて厨芥内の水分の蒸発が完了したことを
表すとともに、値“0”にて同蒸発が未完了であること
を表すものである。ステップ117においては、カウン
ト値CNTを値“0”に設定する。このカウント値CN
Tについては後に詳述する。そして、これら各処理後、
ステップ118〜126からなる循環処理を繰返し実行
する。
【0022】ステップ118においては、タンクヒータ
制御処理を実行する。このタンクヒータ制御処理は、タ
ンク温度センサ13の検出にもとづいて、タンク11の
底部の温度が上昇して所定の上限温度(例えば、130
℃)に達したときタンクヒータ12の作動を停止させ、
同停止後同タンク11の底部の温度が所定の下限温度
(例えば、127℃)以下まで下降したとき同作動を再
開させる処理である。これにより、このステップ118
〜126の循環処理中、タンク11の底部の温度は上記
所定の上限温度と下限温度の間に保たれて、タンク11
内の厨芥が加熱される。
【0023】ステップ120においては、触媒ヒータ制
御処理を実行する。この触媒ヒータ制御処理は、触媒温
度センサ53cにより検出される温度が上昇して所定の
上限温度(例えば、600℃)に達したとき触媒ヒータ
53bの作動を停止させ、同検出温度が所定の下限温度
(例えば、400℃)以下まで下降したとき同作動を再
開させる処理である。これにより、このステップ118
〜126の循環処理中、大気中に放出されるタンク11
の内気の触媒53aを通過するときの温度が上記所定の
上限温度と下限温度の間に保たれるため、同触媒53a
の脱臭効率が安定する。
【0024】ステップ122においては、撹拌モータ制
御処理を実行する。この撹拌モータ制御処理は、回転位
置検出センサ25,25による攪拌部材20の回転位置
の検出を用いながら撹拌モータ31を制御し、同撹拌部
材20に所定の回転動作を行わせてタンク11内の厨芥
を撹拌させるものである。具体的には、この加熱乾燥処
理が開始されてから所定時間(例えば、3分)が経過す
るまでの間は、所定時間(例えば、30秒)毎にその方
向を切換えながら、撹拌部材20を連続的に回転させ続
ける。これにより、加熱乾燥処理する厨芥を予め粉砕す
るとともにタンク11内に全体的に均質化させる。ま
た、この回転動作の終了後、同終了から所定時間(例え
ば、3時間)が経過するまでの間、所定時間(例えば、
3分)毎にその方向を切換えながら、撹拌部材20に3
60度未満の所定角度(例えば、45度)だけ回転して
所定時間(例えば、22.5秒)だけ停止する回転動作
を繰返させる。これにより、加熱乾燥処理の初期におけ
る水分を多く含んだ厨芥を、過度に撹拌しすぎて表面積
を小さくしすぎ同加熱乾燥処理の効率を低下させたり、
静止させすぎて焦げつかせタンク11の底部内壁に固着
させたりすることを回避した上で、効率的に撹拌する。
さらに、この回転動作の終了後、所定回数(例えば、1
回)毎にその方向を切換えながら、撹拌部材20に所定
数(例えば、「3」)だけ回転して所定時間(例えば、
5秒)だけ停止する動作を繰返させる。これにより、加
熱乾燥処理の後期における水分量の減少した厨芥を、表
面のみを乾燥させすぎて同加熱乾燥処理の効率を低下さ
せたり、静止させすぎて焦げつかせタンク11の底部内
壁に固着させたりすることを回避した上で、効率的に撹
拌する。
【0025】ステップ123においては、熱風ヒータ制
御処理を実行する。この熱風ヒータ制御処理は、厨芥に
送られる熱風の温度K1を所定の上限温度Kmax(例
えば、130℃)と下限温度Kmin(例えば、127
℃)との間に保つとともに、厨芥内の水分の蒸発の完了
を検出するための処理である。その詳細については後述
する。
【0026】なお、上記ステップ118〜123の各処
理における各制御は、プログラムの進行を止めることな
く、このステップ118〜126の循環処理中に随時実
行されるものである。
【0027】ステップ124においては、投入口状態検
出スイッチ15がオン状態にあるか否かを判定する。そ
して、このとき投入口11aが閉じられており、投入口
状態検出スイッチ15がオン状態にあれば、電気制御回
路70は「YES」と判定してプログラムをステップ1
26へ進める。ステップ126においては、フラグFL
G2の値が“1”であるか否かを判定するが、最初、同
フラグFLG2は上記ステップ116にて値“0”に設
定されているため、「NO」と判定してプログラムを再
びステップ118以降へ進める。
【0028】上記ステップ118〜126の循環処理
中、タンク11内の厨芥は、撹拌部材20により撹拌さ
れながら、タンクヒータ12により加熱されたタンク1
1の底部及び熱風ヒータ46により加熱された熱風によ
って加熱され、加熱乾燥処理される。このとき、同厨芥
からは水蒸気が発生し、その一部は流入口41aを介し
て還流ダクト41内に導入されるとともに、その一部は
脱臭装置53により脱臭された上で大気中に放出され
る。
【0029】ここで、上記ステップ123の熱風ヒータ
制御処理について、図11のフローチャート及び図12
のグラフを用いて詳しく説明する。この熱風ヒータ制御
処理において、電気制御回路70は、ステップ200に
おける同処理の実行開始後、ステップ202にて熱風温
度センサ47により検出された熱風の温度K1を入力す
る。ステップ204においては、フラグFLG1の値が
“1”であるか否かを判定するが、最初、熱風ヒータ4
6は前記ステップ112にて作動を開始しており、フラ
グFLG1は前記ステップ114にて値“1”に設定さ
れているため、「YES」と判定してプログラムをステ
ップ206へ進める。ステップ206においては、上記
ステップ202にて入力した熱風の温度K1が上限温度
Kmax以上であるか否かを判定する。そして、このと
き同熱風の温度K1が上限温度Kmaxまで上昇してい
なければ「NO」と判定してプログラムをステップ23
0へ進め、この熱風ヒータ制御処理を一旦終了する。
【0030】以後、上記図8のステップ118〜126
の循環処理中、ステップ123にて熱風ヒータ制御手段
が実行されたとき、上述のようにステップ200〜20
6,230の処理が繰返し実行される。一方、この繰返
し実行中、ステップ112にて開始された熱風ヒータ4
6の作動は継続しており、同作動により熱風温度センサ
47により検出される熱風の温度K1は上昇し続けてい
る。そして、同熱風の温度K1が上限温度Kmaxまで
上昇すると、ステップ206における「YES」との判
定のもとに、電気制御回路70は、ステップ208にて
熱風ヒータ46の作動を停止させるとともに、ステップ
210にてフラグFLG1を値“0”に設定する。
【0031】また、このとき電気制御回路70は、ステ
ップ212にて水蒸気温度センサ48により検出された
水蒸気の温度K2を入力するとともに、ステップ214
にて、前記ステップ202にて入力した熱風の温度K1
と、同ステップ212にて入力した水蒸気の温度K2と
の差K1−K2が、予め設定された所定温度K0(例え
ば、25℃)以下であるか否かを判定する。
【0032】上記ステップ118〜126の循環処理
中、タンク11内の厨芥が水分を十分に多く含んでいる
とき、上記熱風の熱量は同厨芥内の水分の蒸発のための
気化熱として主に消費され、同厨芥から発生する水蒸気
の昇温には使われない。このため、水蒸気の温度K2は
比較的低く、上記差K1−K2は所定温度K0より大き
くなる。したがって、このとき電気制御回路70は上記
ステップ214にて「NO」と判定し、ステップ216
にてカウント値CNT(後に詳述する)を値“0”に設
定した後、ステップ230にてこの熱風ヒータ制御処理
を一旦終了する。
【0033】上記ステップ210におけるフラグFLG
1の設定により、以後、電気制御回路70は上記ステッ
プ204の処理を実行したとき「NO」と判定し、プロ
グラムをステップ218以降へ進める。ステップ218
においては、ステップ202にて入力した熱風の温度K
1が下限温度Kmin以上であるか否かを判定する。そ
して、このとき同熱風の温度K1が下限温度Kminま
で下降していなければ「NO」と判定してプログラムを
ステップ230へ進め、この熱風ヒータ制御処理を一旦
終了する。
【0034】以後、上記図8のステップ118〜126
の循環処理中、ステップ123にて熱風ヒータ制御手段
が実行されたとき、上述のようにステップ200〜20
4,218,230の処理が繰返し実行される。一方、
この繰返し実行中、熱風ヒータ46の作動は前記ステッ
プ208の処理により停止されたままであり、熱風温度
センサ47により検出される熱風の温度K1は下降し続
けている。そして、同熱風の温度K1が下限温度Kmi
nまで下降すると、ステップ218における「YES」
との判定のもとに、電気制御回路70は、ステップ22
0にて熱風ヒータ46の作動を開始させるとともにステ
ップ222にてフラグFLG1を値“1”に設定した
後、ステップ230にてこの熱風ヒータ制御処理を一旦
終了する。
【0035】上記ステップ222におけるフラグFLG
1の設定により、電気制御回路70は、次に上記ステッ
プ204の処理を実行したとき「YES」と判定してプ
ログラムを再び前記ステップ206以降へ進め、以後、
上記図8のステップ118〜126の循環処理中、上記
ステップ200〜222,230からなる処理を繰返し
実行する。
【0036】一方、上記ステップ200〜222,23
0からなる処理の繰返し実行中、タンク11内の厨芥の
加熱乾燥処理が進行し、同厨芥内の水分の蒸発が完了に
近づくと、上記熱風の熱量は上記水蒸気の昇温に主に用
いられるようになる。これにより、水蒸気温度センサ4
8により検出される水蒸気の温度K2は、熱風の温度K
1の上昇及び下降に伴って上昇及び下降を繰返しながら
も、平均的に上昇する(図12参照)。そして、同上昇
により、ステップ202にて入力した熱風の温度K1
と、ステップ212にて入力した水蒸気の温度K2との
差K1−K2が所定温度K0以下となると、電気制御回
路70は上記ステップ214を実行したとき「YES」
と判定し、プログラムをステップ224以降へ進める。
【0037】ステップ224においては、カウント値C
NTに値“1”を加算する。カウント値CNTは、熱風
の温度K1と水蒸気の温度K2の差K1−K2が所定値
K0以下であると判定された連続回数を計測するための
ものであり、図示しない初期設定により最初は値“0”
に設定されている。ステップ226においては、同加算
したカウント値CNTが予め設定した所定回数N(例え
ば、「5」)に達したか否かを判定する。そして、カウ
ント値CNTが所定回数Nに達していなければ、「N
O」と判定してステップ230にてこの熱風ヒータ制御
処理を終了する。
【0038】以後、上述のように、ステップ214にて
「YES」と判定される毎に、ステップ224にてカウ
ント値CNTが値“1”ずつ加算される。そして、同ス
テップ224の繰返し実行によりカウント値CNTが所
定回数Nに達すると、ステップ226における「YE
S」との判定のもとに、電気制御回路70はステップ2
28にてフラグFLG2を厨芥内の水分の蒸発完了を表
す値“1”に設定する。
【0039】なお、上記ステップ224の繰返し実行
中、一度でも熱風の温度K1と水蒸気の温度K2の差K
1−K2が所定温度K0より大きいと判定されると、電
気制御回路70はステップ216にてカウント値CNT
を再び値“0”に設定する。これにより、電気制御回路
70は、所定回数N回だけ連続して、ステップ224に
おける熱風の温度K1と水蒸気の温度K2の差K1−K
2が所定値K0以下であるとの判定を繰返した場合にの
み、厨芥内の水分の蒸発を完了とするようにしている。
【0040】上記ステップ210におけるフラグFLG
2の設定により、電気制御回路70は、上記図8のステ
ップ118〜126の循環処理中、次にステップ126
の判定処理を実行したとき「YES」と判定し、プログ
ラムをステップ128以降へ進めてこの加熱乾燥処理を
終了する。ステップ128においては、タンクヒータ1
2、熱風ヒータ46及び触媒ヒータ53bの作動を停止
させる。なお、このとき既に作動を停止しているものに
ついては、その停止状態を保つ。ステップ129におい
ては、フラグFLG1を、熱風ヒータ46が非作動状態
であることを表す値“0”に設定する。
【0041】上述のように、同実施形態においては、図
8のステップ118〜126の循環処理中、すなわち厨
芥の加熱乾燥処理中、図11のステップ200〜22
2,230からなる処理の繰返し実行により、厨芥を加
熱する熱風の温度K1が上昇及び下降を繰返しながら上
限温度Kmaxと下限温度Kminの間に保たれる。こ
のとき、電気制御回路70は、上記熱風の温度K1が上
限温度Kmaxまで上昇したタイミング毎に、ステップ
212にて水蒸気温度センサ48により検出された水蒸
気の温度K2を入力し、ステップ214にて上記熱風の
温度K1と同入力した水蒸気の温度K2との差K1−K
2が所定温度K0以下であるか否かを判定し続ける。そ
して、同ステップ214にて同差K1−K2が所定温度
K0以下であると判定したことを条件に、厨芥内の水分
の蒸発を完了としてステップ228にてフラグFLG2
を設定し、図8のステップ128にてタンクヒータ12
及び熱風ヒータ46の作動を停止させて同厨芥の加熱乾
燥処理を終了させる。
【0042】水蒸気の温度K2は、図12に示すよう
に、熱風の温度K1の上昇及び下降に同期して上昇及び
下降を繰返す。そして、水蒸気の温度K2は、その上昇
又は下降中にあっては不安定であって急変することもあ
るが、その上限値又は下限値にあっては急変することな
く安定している。したがって、熱風の温度K1が上限温
度Kmaxまで上昇したタイミングにおける熱風の温度
K1(上限温度Kmaxに等しい)と水蒸気の温度K2
との差K1−K2は安定し、同差K1−K2が所定温度
K0以下になったとき加熱乾燥処理が終了されるので、
水蒸気の温度K2の一時的な上昇により誤って加熱乾燥
処理が終了されることが回避され、同加熱乾燥処理を厨
芥内の水分の蒸発が完了したときに的確に終了させるこ
とができる。
【0043】また、電気制御回路70は、上述のように
熱風の温度K1と水蒸気の温度K2の差K1−K2が所
定値K0以下となったと判定したとき、ステップ224
にてカウント値CNTに値“1”を加算することによ
り、同判定の連続回数を計測する。そして、同計測され
た連続回数が所定回数Nに達した場合に、上述のように
加熱乾燥処理を終了させる。これによれば、上記安定し
ているタイミングで水蒸気の温度K2がたまたま高くな
った場合においても誤って加熱乾燥処理が終了されるこ
とがなくなり、より確実に、同加熱乾燥処理を厨芥内の
水分の蒸発が完了したときに終了させることができる。
【0044】なお、上記図8のステップ118〜126
の循環処理中、投入口11aが開かれて投入口状態検出
スイッチ15がオフ状態となった場合、ステップ124
における「NO」との判定のもとに、電気制御回路70
はプログラムを図9のステップ130以降へ進めて上記
加熱乾燥処理を中止する。ステップ130においては、
タンクヒータ12、撹拌モータ31、熱風ファンモータ
43、熱風ヒータ46、排気ファンモータ52及び触媒
ヒータ53bの作動をすべて停止させる。なお、このと
き既に作動を停止しているものについては、その停止状
態を保つ。また、加熱乾燥処理ランプ61cを消灯す
る。ステップ131においては、フラグFLG1を、熱
風ヒータ46が非作動中であることを表す値“0”に設
定する。そして、これら各処理後、プログラムを再び前
記図7のステップ102以降へ進める。
【0045】上記加熱乾燥処理の終了後、電気制御回路
70は、プログラムを図9のステップ132以降へ進め
て、加熱乾燥処理後のタンク11内の厨芥を冷却する処
理を開始する。電気制御回路70は、ステップ132に
てタイマ71をリセットスタートして計時を開始させた
後、ステップ134〜138からなる循環処理を繰返し
実行する。
【0046】ステップ134においては、連続撹拌処理
を実行する。この連続撹拌処理は、所定時間(例えば、
30秒)毎にその方向を切換えながら撹拌モータ31を
連続的に回転させ続けて、撹拌部材20を連続的に回転
させ続けてタンク11内の厨芥を撹拌する処理である。
なお、この連続撹拌処理における各制御は、プログラム
の進行を止めることなく、このステップ134〜138
の循環処理中に随時実行されるものである。
【0047】ステップ136においては、投入口状態検
出スイッチ15がオン状態にあるか否かを判定する。そ
して、このとき投入口11aが閉じられており、投入口
状態検出スイッチ15がオン状態にあれば、電気制御回
路70は「YES」と判定してプログラムをステップ1
38へ進める。ステップ138においては、上記ステッ
プ132にてリセットスタートしたタイマ71の計時が
予め設定された第1所定時間T1(例えば、10分)に
達しているか否かを判定する。そして、このときこの厨
芥を冷却する処理の開始から第1所定時間T1が経過し
ておらず、タイマ71の計時が同所定時間T1に達して
いなければ、電気制御回路70は「NO」と判定してプ
ログラムを再びステップ134以降へ進める。
【0048】上記ステップ134〜138の循環処理
中、前記図8のステップ112にて開始された熱風ファ
ン42及び排気ファンの回転は継続しており、同各回転
によりタンク11の内気はその一部を大気中に放出させ
ながら循環し続けている。したがって、このとき、加熱
乾燥処理後のタンク11内の厨芥は、タンクヒータ12
及び熱風ヒータ46の余熱により加熱乾燥されながら、
徐々に冷却される。これにより、後述する同厨芥の排出
時に、同厨芥を収容する容器18内のゴミ袋が同厨芥の
熱で溶けるなどの不具合が回避され、同厨芥が扱いやす
くなる。
【0049】上記ステップ134〜138の循環処理
中、この厨芥を冷却する処理の開始から第1所定時間T
1が経過して、上記ステップ132にてリセットスター
トしたタイマ71の計時が同所定時間T1に達した場
合、ステップ146における「YES」との判定のもと
に、電気制御回路70はプログラムをステップ140以
降へ進めて同処理を終了する。ステップ140において
は、撹拌モータ31、熱風ファンモータ43及び排気フ
ァンモータ52の作動を停止させるとともに、加熱乾燥
処理ランプ61cを消灯する。
【0050】なお、上記ステップ134〜138の循環
処理中、投入口11aが開かれて投入口状態検出スイッ
チ15がオフ状態となった場合、ステップ136におけ
る「NO」との判定のもとに、電気制御回路70はプロ
グラムを前述したステップ130以降へ進めてこの厨芥
を冷却する処理を中止する。
【0051】上記厨芥を冷却する処理の終了後、電気制
御回路70は、ステップ146にて、容器セットスイッ
チ19がオン状態にあるか否かを判定する。そして、こ
のとき容器18が排出口11bからの厨芥の導入が不可
能な状態にあって容器セットスイッチ19がオフ状態に
あれば、「NO」と判定してプログラムを前記図7のス
テップ102以降へ進める。一方、このとき容器18が
排出口11bからの厨芥の導入が可能な状態にあって容
器セットスイッチ19がオン状態にあれば、「YES」
と判定してプログラムを図10のステップ148以降へ
進め、上記冷却した加熱乾燥処理後の厨芥を容器18内
に排出する処理を開始する。
【0052】電気制御回路70は、ステップ148に
て、タイマ71をリセットスタートして計時を開始させ
る。ステップ150においては、排出ランプ61dを点
灯させる。ステップ152においては、排出口開状態検
出センサ16gが排出口11bの開状態を検出するまで
排出口蓋モータ16eを作動させて、排出口11bを開
状態にする。ステップ154においては、撹拌モータ3
1を逆転させて撹拌部材20を逆方向へ回転させ始め
る。そして、これら各処理後、ステップ156〜160
からなる循環処理を繰返し実行する。
【0053】ステップ156においては、投入口状態検
出スイッチ15がオン状態にあるか否かを判定する。そ
して、このとき投入口11aが閉じられており投入口状
態検出スイッチ15がオン状態にあれば、「YES」と
判定してプログラムをステップ158以降へ進める。ス
テップ158においては、容器セットスイッチ19がオ
ン状態にあるか否かを判定する。そして、このとき容器
18が排出口11bからの厨芥の導入が可能な状態にあ
って容器セットスイッチ19がオン状態にあれば、「Y
ES」と判定してプログラムをステップ160以降へ進
める。ステップ160においては、上記ステップ148
にてリセットスタートしたタイマ71の計時が予め設定
された第2所定時間T2(例えば、4分)に達している
か否かを判定する。そして、このときこの厨芥を排出す
る処理の開始から第2所定時間T2が経過しておらず、
第2タイマ72の計時が同所定時間T2に達していなけ
れば、電気制御回路70は「NO」と判定してプログラ
ムを再びステップ156以降へ進める。
【0054】上記ステップ156〜160の循環処理
中、上記ステップ154にて開始された撹拌部材20の
逆方向への回転は、連続的に継続されている。これによ
り、タンク11内の厨芥は各羽根23によって排出口1
1bに向けて持ち上げられ、その多くは同各羽根23か
ら滑落して排出口11bを介してタンク11外に排出さ
れる。同排出された厨芥は、ホッパ11b1を介して、
容器18内に取付けられたゴミ袋内に収容される。
【0055】上記ステップ156〜160の循環処理
中、投入口11aが開かれて投入口状態検出スイッチ1
5がオフ状態となった場合、又は容器18が傾動されて
排出口11bからの厨芥の導入が不可能な状態になり、
容器セットスイッチ19がオフ状態となった場合、又は
この厨芥を排出する処理の開始から第2所定時間T2が
経過して、上記ステップ148にてリセットスタートし
たタイマ71の計時が同所定時間T2に達した場合、各
ステップ156,158,160におけるそれぞれ「N
O」,「NO」,「YES」との判定のもとに、電気制
御回路70はプログラムをステップ162以降へ進め
て、このタンク11内の厨芥を排出する処理を終了す
る。ステップ162においては、撹拌モータ31を停止
させるとともに、排出ランプ61dを消灯する。そし
て、同処理後、プログラムを再び前記図7のステップ1
02以降へ進める。また、上記容器18内のゴミ袋に収
容された厨芥は、同容器18が傾動した状態(図4の仮
想線の状態)にあるとき、同ゴミ袋と共に取り出され
る。
【0056】なお、前記図7のステップ102〜106
の循環処理中、排出スイッチ61bがオン操作された場
合は、電気制御回路70はステップ106にて「YE
S」と判定し、容器18が排出口11bからの厨芥の導
入可能な状態にあって容器セットスイッチ19がオン状
態にあることを条件にプログラムをステップ148以降
へ進め、上記加熱乾燥処理を介さず直接タンク11内の
厨芥を排出する処理を開始する。
【0057】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。上記実施形態においては熱風の温度K1が上限温
度Kmaxまで上昇したタイミングで加熱乾燥処理の終
了判定を行うようにしたが、同終了判定を、上記熱風の
温度K1が下限温度Kminまで低下したタイミングで
行うようにしてもよい。この場合、図8のステップ12
3の熱風ヒータ制御処理を、図13に示すように変更す
ればよい。この熱風ヒータ制御処理は、上記実施形態に
て図11に示したステップ212〜216,224〜2
28からなる処理を、ステップ210の実行後ではな
く、ステップ222の実行後に実行するようにしたもの
である。
【0058】同変形例においても、図8のステップ11
8〜126の循環処理中すなわち厨芥の加熱乾燥処理
中、図13のステップ200〜222,230からなる
処理の繰返し実行により、厨芥を加熱する熱風の温度K
1が上昇及び下降を繰返しながら上限温度Kmaxと下
限温度Kminの間に保たれる。このとき、電気制御回
路70は、上記熱風の温度K1が下限温度Kminまで
下降したタイミング毎に、ステップ212にて水蒸気温
度センサ48により検出された水蒸気の温度K2を入力
し、ステップ214にて上記熱風の温度K1と同入力し
た水蒸気の温度K2との差K1−K2が所定温度K0以
下であるか否かを判定し続ける。そして、同ステップ2
14にて同差K1−K2が所定温度K0以下であると判
定したことを条件に、厨芥内の水分の蒸発を完了として
ステップ228にてフラグFLG2を設定し、図8のス
テップ128にてタンクヒータ12及び熱風ヒータ46
の作動を停止させて同厨芥の加熱乾燥処理を終了させ
る。
【0059】これによれば、熱風の温度K1が下限温度
まで下降したタイミングであって水蒸気の温度K2が急
変することなく安定しているタイミングにて、熱風の温
度K1(下限温度Kminに等しい)と水蒸気の温度K
2との差K1−K2(図12にて二点鎖線により示し
た)が所定温度K0以下になったとき、加熱乾燥処理が
終了されるので、水蒸気の温度K2の一時的な上昇によ
り誤って加熱乾燥処理が終了されることが回避され、同
加熱乾燥処理を厨芥内の水分の蒸発が完了したときに的
確に終了させることができる。
【0060】また、同変形例においても、熱風の温度K
1と水蒸気の温度K2の差K1−K2が所定温度K0以
下となったと判定された連続回数が所定回数Nに達した
場合に加熱乾燥処理が終了されるので、上記実施形態に
おける場合と同様に、より確実に、同加熱乾燥処理を厨
芥内の水分の蒸発が完了したときに終了させることがで
きる。
【0061】なお、上記実施形態においては、熱風の温
度K1が上限温度Kmaxまで上昇したタイミングにお
いて、同熱風の温度K1と水蒸気の温度K2との差K1
−K2が所定温度K0以下であるか否かを判定したが、
このとき熱風の温度K1は上限温度Kmaxにほぼ等し
いため、同判定に代えて、水蒸気の温度K2が上限温度
Kmaxより所定温度K0だけ低い所定温度Kmax−
K0以上であるか否かを判定するようにしてもよい。ま
た、同様に、上記変形例において、ステップ214の判
定に代えて、水蒸気の温度K2が熱風の温度K1の下限
温度Kminより所定温度K0だけ低い所定温度Kmi
n−K0以上であるか否かを判定するようにしてもよ
い。
【0062】また、上記実施形態及び変形例において
は、熱風の温度K1が上限温度Kmaxまで上昇したタ
イミング又は下限温度Kminまで下降したタイミング
毎に加熱乾燥処理の終了判定を行うようにしていたが、
プログラムを簡素化するために、同終了判定を、上記各
タイミングの所定回数おきに実行するようにしてもよ
い。
【0063】また、上記実施形態及び変形例において
は、タンク11内の厨芥の加熱乾燥処理中、同厨芥に送
る熱風の温度K1を常に一定の上限温度Kmaxと下限
温度Kminの間に保つようにしていたが、同加熱乾燥
処理が開始されてから所定時間(例えば、1時間)の間
は上記上限温度Kmaxを高く(例えば、150℃に)
設定しておいてもよい。これによれば、上記所定時間の
間、上記熱風の温度K1は上記高い上限温度Kmaxま
で上昇されるため、厨芥に含まれる水分を蒸発させる前
の厨芥自体を昇温する過程が短時間で終了する。
【0064】また、上記実施形態及び変形例において
は、熱風ファン42の下流に熱風ヒータ46を配設し
て、熱風ファン42によりタンク11内の厨芥に送られ
る空気を熱風ヒータ46により加熱するようにしたが、
逆に、熱風ファン42の上流に熱風ヒータ46を設け
て、熱風ヒータ46により加熱された空気を熱風ファン
42によりタンク11内の厨芥に送るようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る厨芥処理装置を示
す正面図である。
【図2】 前記厨芥処理装置の右側面図である。
【図3】 前記厨芥処理装置の内部構成を示した部分破
断正面図である。
【図4】 前記厨芥処理装置の部分破断右側面図であ
る。
【図5】 (A)は図4の排出口の閉状態を示す右側面
図であり、(B)は同排出口の開状態を示す右側面図で
ある。
【図6】 前記厨芥処理装置の電気制御部の全体を示す
ブロック図である。
【図7】 図6の電気制御回路にて実行されるメインプ
ログラムの最初の部分を示すフローチャートである。
【図8】 前記メインプログラムの2番目の部分を示す
フローチャートである。
【図9】 前記メインプログラムの3番目の部分を示す
フローチャートである。
【図10】 前記メインプログラムの4番目の部分を示
すフローチャートである。
【図11】 図8の熱風ヒータ制御処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図12】 図4の熱風温度センサ及び水蒸気温度セン
サのそれぞれの検出温度の時間変化を示すグラフであ
る。
【図13】 図8の熱風ヒータ制御処理の変形例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…収容槽、11…タンク、20…撹拌部材、30…
駆動装置、40…熱風循環装置、42…熱風ファン、4
3…熱風ファンモータ、46…熱風ヒータ、47…熱風
温度センサ、48…水蒸気温度センサ、50…排気装
置、60…制御ボックス、70…電気制御回路(マイク
ロコンピュータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−142634(JP,A) 特開 平8−303959(JP,A) 特開 平8−226764(JP,A) 特開 平7−215401(JP,A) 特開 平7−294136(JP,A) 特開 平7−96272(JP,A) 実開 平5−22087(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 9/06,11/04 F26B 25/00,21/00 B09B 3/00,5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨芥を収容する収容槽と、 前記収容された厨芥に空気を送風する送風器と、 前記厨芥に送風される空気を加熱する加熱器と、 前記送風器及び前記加熱器の作動を開始させる開始制御
    手段と、 前記加熱器により加熱されて前記厨芥に送風される空気
    の温度を検出する熱風温度センサと、 前記熱風温度センサにより検出された温度が所定の上限
    温度まで上昇したとき前記加熱器の作動を停止するとと
    もに、同検出温度が所定の下限温度まで下降したとき同
    加熱器の作動を開始して、前記加熱器により加熱された
    空気の温度を同上限温度と下限温度との間に制御する熱
    風温度制御手段とを備え、厨芥に熱風を送って加熱乾燥
    処理する厨芥処理装置において、 前記厨芥から発生する水蒸気の温度を検出する水蒸気温
    度センサと、 前記熱風温度センサにより検出された熱風の温度が前記
    上限温度まで上昇したタイミング又は前記下限温度まで
    下降したタイミングで、少なくとも前記水蒸気の温度を
    前記水蒸気温度センサから入力して、同入力した温度が
    前記上限温度又は下限温度より所定温度だけ低い終了温
    度より高いことを条件に、前記熱風温度制御手段による
    前記熱風の温度の制御を終了させる終了手段とを設けた
    ことを特徴とする厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の厨芥処理装置におい
    て、前記終了手段を、 前記熱風温度センサにより検出された熱風の温度が前記
    上限温度まで上昇したタイミング又は前記下限温度まで
    下降したタイミングで、少なくとも前記水蒸気の温度を
    前記水蒸気温度センサから入力して、同入力した温度が
    前記終了温度より高かった連続回数を計数する計数手段
    と、 前記計数手段により計数された連続回数が所定回数に達
    したとき前記熱風制御手段に前記熱風の温度の制御を終
    了させる終了制御手段とで構成したことを特徴とする厨
    芥処理装置。
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