JPH07690A - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JPH07690A
JPH07690A JP5147656A JP14765693A JPH07690A JP H07690 A JPH07690 A JP H07690A JP 5147656 A JP5147656 A JP 5147656A JP 14765693 A JP14765693 A JP 14765693A JP H07690 A JPH07690 A JP H07690A
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drying
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drying chamber
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Yoshitaka Kakumoto
佳隆 角本
Tomohiko Ikeda
友彦 池田
Yoshiaki Miyaji
芳明 宮地
Toshiaki Sakamoto
敏昭 坂本
Masahiko Tsunoda
正彦 角田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 循環乾燥経路を形成して第1乾燥運転を実行
した後、排気乾燥経路を形成して第2乾燥経路を実行す
る乾燥機において、操作性の向上を図る。 【構成】 循環乾燥経路の下で第1乾燥運転を実行し
(A5〜A7ステップ)、第1乾燥運転を終了すると、
第1乾燥運転の所要時間t1に基づいて更なる乾燥のた
めの時間t2を算出し(A9ステップ)、時間t2だ
け、排気乾燥経路の下で第2乾燥運転を実行する(A1
1〜A14ステップ)。この場合、第2乾燥運転の時間
t2は、第1乾燥運転の時間t1に基づいて自動的に決
定され、操作設定しなくてよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤洗浄した洗濯物の
乾燥を行う乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−8797号公報等に示される
従来の乾燥機においては、石油系溶剤で洗浄した洗濯物
を乾燥する場合、まず第1の乾燥運転として、循環乾燥
経路を形成し、加熱器、乾燥室、冷却器の順に熱風を循
環させて溶剤回収を行いながら乾燥を行う。この第1乾
燥運転が終了すると、第2乾燥運転として、排気乾燥経
路を形成し、上記加熱器に外気風が当って発生する熱風
を上記乾燥室へ導きその後外部へ排出することにより、
更なる乾燥を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように第1及び第
2の乾燥運転を実行する形態においては、各乾燥運転に
対応する乾燥到達温度や乾燥所要時間を一々操作設定し
なければならず、操作が面倒である。
【0004】本発明は、循環乾燥経路を形成して第1乾
燥運転を実行した後、排気乾燥経路を形成して第2乾燥
経路を実行する乾燥機において、操作性の向上を図ろう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1の乾燥
機として、乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置され、
溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器と、
この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するための熱
風を発生させる送風機と、上記熱風により洗濯物から蒸
発した溶剤を回収すべく、洗濯物通過後の熱風を冷却す
る冷却器と、上記加熱器、乾燥室、冷却器の順に熱風を
循環させて溶剤回収を行いながら乾燥を行う循環乾燥経
路、または、上記加熱器に外気風が当って発生する熱風
を上記乾燥室へ導きその後上記乾燥機本体外へ排出する
ことにより乾燥を行う排気乾燥経路を切り替え形成する
切り替え手段と、上記加熱器の下流側に配置され上記乾
燥室内に導入される熱風の温度を検知する熱風温度セン
サと、上記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサ
と、この乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度が予
め決められた循環乾燥終了温度に到達するまで、上記切
り替え手段による循環乾燥経路の形成状態にて、上記熱
風温度センサによる検知熱風温度と上記乾燥室温度セン
サによる検知乾燥室内温度との差が一定値になるように
上記加熱器を駆動制御する第1乾燥手段と、この第1乾
燥手段による駆動制御の所要時間をカウントするカウン
タと、このカウンタでカウントされた所要時間に基づい
て更なる乾燥のための時間を算出する時間算出手段と、
上記第1乾燥手段による運転終了後、上記時間算出手段
による算出時間の間、上記切り替え手段による排気乾燥
経路の形成状態にて、上記加熱器を駆動制御する第2乾
燥手段とを備える。
【0006】更に、請求項2の乾燥機として、乾燥機本
体と、この乾燥機本体に配置され、溶剤洗浄された洗濯
物を収納する乾燥室と、加熱器と、この加熱器に風を当
てて上記洗濯物を乾燥するための熱風を発生させる送風
機と、上記熱風により洗濯物から蒸発した溶剤を回収す
べく、洗濯物通過後の熱風を冷却する冷却器と、上記加
熱器、乾燥室、冷却器の順に熱風を循環させて溶剤回収
を行いながら乾燥を行う循環乾燥経路、または、上記加
熱器に外気風が当って発生する熱風を上記乾燥室へ導き
その後上記乾燥機本体外へ排出することにより乾燥を行
う排気乾燥経路を切り替え形成する切り替え手段と、上
記加熱器の下流側に配置され上記乾燥室内に導入される
熱風の温度を検知する熱風温度センサと、上記乾燥室内
の温度を検知する乾燥室温度センサと、操作部と、上記
乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度が上記操作部
での温度設定操作により決められた循環乾燥終了温度に
到達するまで、上記切り替え手段による循環乾燥経路の
形成状態にて、上記熱風温度センサによる検知熱風温度
と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度との差
が一定値になるように上記加熱器を駆動制御する第1乾
燥手段と、上記温度設定操作に基づいて上記循環乾燥終
了温度より高い更なる乾燥のための温度を算出する温度
算出手段と、上記第1乾燥手段による運転終了後、上記
乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度が上記温度算
出手段による算出温度に到達するまで、上記切り替え手
段による排気乾燥経路の形成状態にて、上記加熱器を駆
動制御する第2乾燥手段とを備える。
【0007】
【作用】請求項1の乾燥機においては、第1乾燥手段に
よる循環乾燥経路の下での第1乾燥運転を実行し、これ
が終了すると、第1乾燥運転の所要時間に基づいて更な
る乾燥のための時間を算出し、この時間だけ、第2乾燥
手段による排気乾燥経路の下での第2乾燥運転を実行す
る。即ち、第2乾燥運転の時間は、第1乾燥運転の時間
に基づいて自動的に決定されるため、操作設定する必要
がない。
【0008】請求項2の乾燥機においては、操作部で温
度設定操作がなされた後、循環乾燥経路の下で、乾燥室
内温度が上記温度設定操作により決められた循環乾燥終
了温度に到達するまで、第1乾燥手段による第1乾燥運
転を実行する。これが終了すると、排気乾燥経路の下
で、乾燥室内温度が上記温度設定操作に基づいて算出さ
れた上記循環乾燥終了温度より高い温度に到達するま
で、第2乾燥手段による第2乾燥運転を実行する。即
ち、第1及び第2乾燥運転における到達温度は操作部で
の1回の温度設定操作に基づいて決定される。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明実施例の業務用乾燥機
の構造を示す。1は乾燥機本体、2はこの乾燥機本体1
内に形成された乾燥室、3はこの乾燥室2内に回転自在
に配置された回転ドラムで、この回転ドラム3内にドア
3aの開放状態にて石油系溶剤で洗浄された洗濯物が投
入される。上記回転ドラム3は円筒状をなし周囲壁に多
数の通気孔を有する。4は上記回転ドラム3を駆動する
ドラムモータである。
【0010】5は上記乾燥機本体1の上部に設けられた
吸気口、6はこの吸気口5の下側に連結された加熱器で
ある。この加熱器6は、蒸気バルブ7、8を有し蒸気発
生源(図示しない)に連なる蒸気管9からなる。10は
上記加熱器6と上記乾燥室2とを連結する導入路、11
は上記乾燥室2の下部に連結された排出路、12はこの
排出路11に連結された送風機、13はこの送風機12
に連なり上記乾燥機本体1の後側に配置された連絡路、
14はこの連絡路13の端部であって乾燥機本体1の上
部に設けられた排気口である。
【0011】15は上記加熱器6と連絡路13の上方付
近とを連結するように乾燥機本体1の上部に設けられた
循環路、16はこの循環路15内に配置された冷却器で
ある。この冷却器16は冷却バルブ17を有し冷凍機1
8に連なる冷却管19からなる。20は上記吸気口5を
塞ぐ実線位置か開放する一点鎖線位置に択一的に移動す
る切り替え手段即ち切り替え弁である。
【0012】この切り替え弁20の実線位置への移動
は、循環乾燥経路の切り替え形成を意味する。即ち、上
記蒸気バルブ7、8の開放により蒸気管9に蒸気が流通
して上記加熱器6が作動するとともに、上記冷却バルブ
17の開放により冷却管19に冷媒が流通して上記冷却
器16が作動する状態において、上記送風機12が駆動
すると、循環路15側から加熱器6に風が当って熱風が
発生する。この熱風は上記導入路10で導かれて乾燥室
2内に入り回転ドラム3内の洗濯物を乾燥する。この乾
燥により洗濯物から溶剤が蒸発し、熱風は溶剤ガスを含
む。一方熱風は熱を奪われる。その後、この熱風は、上
記排出路11、送風機12及び連絡路13を通って、連
絡路13の上方付近に至る。ここに至ると、熱風は、上
述の循環路15から加熱器6への風の流れの影響を受け
て、循環路15へ引き込まれる。すると、熱風は上記冷
却器16により積極的に冷却され、溶剤ガスが凝縮して
溶剤が回収される。而して、上記加熱器6、乾燥室2、
冷却器16の順に熱風が循環しながら溶剤回収されて乾
燥が行われる。図中、実線矢印はこの時の熱風の流れを
示す。
【0013】一方、上記切り替え弁20の一点鎖線位置
への移動は、排気乾燥経路の切り替え形成を意味する。
即ち、上記加熱器6が同様に作動する状態において、上
記送風機12が駆動すると、上記吸気口5からの外気の
吸い込みが積極的に起こり、外気による風が加熱器6に
当って熱風が発生する。この熱風は同様に乾燥室2内に
入り洗濯物を乾燥し、溶剤ガスを含む。一方熱風は熱を
奪われる。その後、熱風は、上記排出路11、送風機1
2及び連絡路13を通って、連絡路13の上方付近に至
る。この場合、熱風は、循環路15から加熱器6への風
の流れがないから循環路15へ引き込まれず、そのまま
上記排気口14から外部へ排出される。図中、破線矢印
はこの時の熱風の流れを示す。
【0014】21は上記加熱器6の下流側であって上記
導入路10内に配置され、乾燥室2内に導入される熱風
の温度を検知する熱風温度センサである。22は上記排
出路11内に配置され、乾燥により熱を奪われた熱風の
温度即ち乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサで
ある。23は上記冷却器16の下流側であって上記循環
路15内に配置され、冷却後の熱風の温度を検知する冷
却温度センサである。これら各センサ21、22、23
はいずれもサーミスタからなる。
【0015】図3は上記乾燥機のブロック回路を示す。
25は乾燥機の制御を司るマイクロコンピュータ、26
は運転情報等を設定するキー操作部、27は上記ドア3
aの開閉に応じてオフ、オンするドアスイッチである。
これらキー操作部26及びドアスイッチ27は、上記蒸
気バルブ7、8、冷却バルブ17、送風機12、ドラム
モータ4、切り替え弁20、熱風温度センサ21、乾燥
室温度センサ22、冷却温度センサ23とともに、上記
マイクロコンピュータ25の周辺に位置する。
【0016】次に、上記乾燥機の第1の動作を、図4の
マイクロコンピュータ25に組み込まれたプログラムの
フローに従って説明する。各温度及びガス濃度の時間的
変化を示す図5も参照する。乾燥運転を行う場合、ドア
3aを開放して上記回転ドラム3内に石油系溶剤で洗浄
された洗濯物を投入し、その後ドア3aを閉じて上記キ
ー操作部26でスタートキーを操作する。このスタート
キーの操作に基づいて、マイクロコンピュータ25はま
ずスタートキーの操作を判断し(A1ステップ)、ドラ
ムモータ4を反転駆動して回転ドラム3を反転させ、送
風機12を駆動し、上記冷却バルブ17を開放して冷却
器16を駆動させ、更に上記切り替え弁20を実線位置
へ切り替える(A2ステップ)。この切り替えにより循
環乾燥経路が形成される。
【0017】次いで、マイクロコンピュータ25は、こ
れから実行する第1乾燥のための所要時間のカウントを
開始する(A3ステップ:本発明のカウンタに相当)。
そして、蒸気バルブ7を開放し(A4ステップ)、熱風
温度センサ21が検知した熱風温度から乾燥室温度セン
サ22が検知した乾燥室温度を引いた温度差が、8℃を
越えているか否かに応じて、残りの蒸気バルブ8の開閉
を制御する(A5〜A7ステップ)。これにより、上記
温度差がほぼ8℃に維持され、このことは洗濯物が奪う
熱量が少なく洗濯物からの溶剤の単位時間当り蒸発量が
比較的少ないことを意味し、乾燥室内の溶剤ガス濃度は
爆発下限界濃度0.6%以下に維持され、爆発の危険が
ない。上記蒸気バルブ8の開閉制御は、乾燥室内温度が
徐々に上昇してやがて乾燥室温度センサ22による検知
乾燥室内温度が予め決められた循環乾燥終了温度55℃
を越えたと判断するまで行う(A8ステップ)。
【0018】而して、循環乾燥終了温度55℃への到達
がなされるまで、上記循環乾燥経路の形成状態にて、熱
風温度センサ21による検知熱風温度から乾燥室温度セ
ンサ22による検知乾燥室内温度を引いた温度差が一定
値8℃になるように、加熱器6を駆動制御するという、
第1乾燥が実行されるのである。ここに、A5〜A7ス
テップは本発明の第1乾燥手段に相当する。
【0019】循環乾燥終了温度55℃への到達がなされ
第1乾燥の終了時点となると、マイクロコンピュータ2
5は、上記A3ステップで開始したカウントを停止して
このカウント値から第1乾燥の所要時間t1を知り、こ
の所要時間を所定倍即ち1/3倍(実験的に求めた)す
ることにより更なる乾燥のための時間t2を算出する
(A9ステップ:本発明の時間算出手段に相当)。ま
た、冷却バルブ17を閉じて冷却器16を停止させ、上
記切り替え弁20を一点鎖線位置へ切り替えて排気乾燥
経路を形成する(A10ステップ)。
【0020】そして、マイクロコンピュータ25は、乾
燥室温度センサ22による検知乾燥室内温度が65℃を
越えるか熱風温度センサ21よる検知熱風温度が75℃
を越えると蒸気バルブ8を閉じ、いずれの検知温度も決
められた温度を越えないと蒸気バルブ8を開放するよう
に制御する(A11〜A14ステップ)。このときも、
乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下限界濃度以下に維持さ
れ、爆発の危険がない。上記蒸気バルブ8の開閉制御
は、上記更なる乾燥時間t2が経過したと判断するまで
行う(A15ステップ)。
【0021】而して、乾燥時間t2が経過するまで、上
記排気乾燥経路の形成状態にて、加熱器6を駆動制御す
るという、第2乾燥が実行されるのである。ここに、A
11〜A14ステップは本発明の第2乾燥手段に相当す
る。
【0022】乾燥時間t2が経過すると、マイクロコン
ピュータ25は、ドラムモータ4を停止して回転ドラム
3を停止させ、送風機12を停止し、蒸気バルブ7、8
を閉じて加熱器6を停止させる(A16ステップ)。こ
れにより、第2乾燥が終了し、ひいては全乾燥運転の終
了となる。
【0023】以上の乾燥機の第1の動作においては、循
環乾燥経路の下での第1乾燥運転を実行し、これが終了
すると、第1乾燥運転の所要時間t1に基づいて更なる
乾燥のための時間t2を算出し、この時間t2だけ、排
気乾燥経路の下での第2乾燥運転を実行するものであ
り、従って、第2乾燥運転の時間t2は、第1乾燥運転
の時間に基づいて自動的に決定されるため、操作設定す
る必要がない。
【0024】また、洗濯物に含まれる溶剤量に応じて、
循環乾燥終了温度55℃への到達がなされるまでの第1
乾燥の所要時間t1が変化し、更には、この所要時間に
よって決まる第2乾燥のための時間t2も変化し、従っ
て、適切な乾燥運転の実行が可能である。
【0025】続いて、上記乾燥機の第2の動作を、図6
のマイクロコンピュータ25に組み込まれたプログラム
のフローに従って説明する。各温度及びガス濃度の時間
的変化を示す図7も参照する。乾燥運転を行う場合、ド
ア3aを開放して上記回転ドラム3内に石油系溶剤で洗
浄された洗濯物を投入し、その後ドア3aを閉じて、上
記キー操作部26で温度設定操作を行って熱風温度(例
えば68℃)を設定するとともにスタートキーを操作す
る。これら操作に基づいて、マイクロコンピュータ25
はまず熱風温度設定とスタートキー操作を判断し(B
1、B2ステップ)、ドラムモータ4を反転駆動して回
転ドラム3を反転させ、送風機12を駆動し、上記冷却
バルブ17を開放して冷却器16を駆動させ、更に上記
切り替え弁20を実線位置へ切り替えて循環乾燥経路を
形成する(B3ステップ)。
【0026】次いで、マイクロコンピュータ25は、蒸
気バルブ7を開放し(B4ステップ)、熱風温度センサ
21が検知した熱風温度から乾燥室温度センサ22が検
知した乾燥室温度を引いた温度差が、8℃を越えている
か否かに応じて、残りの蒸気バルブ8の開閉を制御する
(B5〜B7ステップ)。これにより、上記温度差がほ
ぼ8℃に維持され、乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下限
界濃度0.6%以下に維持され、爆発の危険がない。上
記蒸気バルブ8の開閉制御は、乾燥室内温度が徐々に上
昇しやがて乾燥室温度センサ22による検知乾燥室内温
度が上記設定熱風温度から安全温度差8℃を引くことに
より決められた循環乾燥終了温度(60℃)を越えたと
判断するまで行う(B8ステップ)。
【0027】而して、この循環乾燥終了温度への到達が
なされるまで、上記循環乾燥経路の形成状態にて、熱風
温度センサ21による検知熱風温度から乾燥室温度セン
サ22による検知乾燥室内温度を引いた温度差が一定値
8℃になるように、加熱器6を駆動制御するという、第
1乾燥が実行されるのである。ここに、B5〜B7ステ
ップは本発明の更なる第1乾燥手段に相当する。
【0028】循環乾燥終了温度への到達がなされ第1乾
燥の終了時点となると、マイクロコンピュータ25は、
上記設定熱風温度から5℃を引いて上記循環乾燥終了温
度より高い更なる乾燥のための排気熱風温度(63℃)
を算出する(B9ステップ:本発明の温度算出手段に相
当)。また、冷却バルブ17を閉じて冷却器16を停止
させ、上記切り替え弁20を一点鎖線位置へ切り替えて
排気乾燥経路を形成する(B10ステップ)。
【0029】そして、マイクロコンピュータ25は、、
熱風温度センサ21による検知熱風温度から乾燥室温度
センサ22による検知乾燥室温度を引いた温度差が、2
0℃を越えているか否かに応じて、蒸気バルブ8の開閉
を制御する(B11〜B13ステップ)。これにより、
上記温度差がほぼ20℃に維持され、排気乾燥経路状態
にて乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下限界濃度以下に維
持され、このときも爆発の危険がない。上記蒸気バルブ
8の開閉制御は、検知乾燥室内温度が上述のように算出
された排気熱風温度を越えたと判断するまで行う(B1
4ステップ)。
【0030】而して、この排気熱風温度への到達がなさ
れるまで、上記排気乾燥経路の形成状態にて、加熱器6
を駆動制御するという、第2乾燥が実行されるのであ
る。ここに、B11〜B13ステップは本発明の更なる
第2乾燥手段に相当する。
【0031】排気熱風温度への到達がなされると、マイ
クロコンピュータ25は、ドラムモータ4を停止して回
転ドラム3を停止させ、送風機12を停止し、蒸気バル
ブ7、8を閉じて加熱器6を停止させる(B15ステッ
プ)。これにより、第2乾燥終了し、ひいては全乾燥運
転の終了となる。
【0032】以上の乾燥機の第2の動作においては、循
環乾燥経路の下で、乾燥室内温度が温度設定操作により
決められた循環乾燥終了温度に到達するまで、第1乾燥
運転を実行し、これが終了すると、排気乾燥経路の下
で、乾燥室内温度が上記温度設定操作に基づいて算出さ
れた上記循環乾燥終了温度より高い温度に到達するま
で、第2乾燥運転を実行する。即ち、第1及び第2乾燥
運転における到達温度は操作部での1回の温度設定操作
に基づいて自動的に決定される。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1の乾燥機によれば、循
環乾燥経路の下での第1乾燥運転を実行した後、第1乾
燥運転の所要時間に基づいて算出された更なる乾燥のた
めの時間だけ、排気乾燥経路の下での第2乾燥運転を実
行するものであり、従って、第2乾燥運転の時間を、第
1乾燥運転の時間に基づいて自動的に決定でき、操作性
を向上することができる。
【0034】また、洗濯物に含まれる溶剤量に応じて、
第1及び第2乾燥の所要時間が変化するものであり、適
切な乾燥運転の実行が可能となる。
【0035】更に、請求項2の乾燥機によれば、循環乾
燥経路の下で、乾燥室内温度が温度設定操作により決め
られた循環乾燥終了温度に到達するまで、第1乾燥運転
を実行した後、排気乾燥経路の下で、乾燥室内温度が上
記温度設定操作に基づいて算出された上記循環乾燥終了
温度より高い温度に到達するまで、第2乾燥運転を実行
するものであり、従って、第1及び第2乾燥運転におけ
る到達温度は操作部での1回の温度設定操作に基づいて
自動的に決定でき、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の業務用乾燥機の正面図である。
【図2】同乾燥機の側面図である。
【図3】同乾燥機のブロック回路図である。
【図4】同乾燥機の第1の動作のプログラムのフローチ
ャートである。
【図5】同乾燥機の第1の動作における、温度及びガス
濃度の時間的変化を示す図である。
【図6】同乾燥機の第2の動作のプログラムのフローチ
ャートである。
【図7】同乾燥機の第2の動作における、温度及びガス
濃度の時間的変化を示す図である。
【符号の説明】
1 乾燥機本体 2 乾燥室 3 回転ドラム 6 加熱器 12 送風機 16 冷却器 20 切り替え弁(切り替え手段) 21 熱風温度センサ 22 乾燥室温度センサ 23 冷却温度センサ 25 マイクロコンピュータ 26 キー操作部
フロントページの続き (72)発明者 坂本 敏昭 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 角田 正彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置さ
    れ、溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器
    と、この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するため
    の熱風を発生させる送風機と、上記熱風により洗濯物か
    ら蒸発した溶剤を回収すべく、洗濯物通過後の熱風を冷
    却する冷却器と、上記加熱器、乾燥室、冷却器の順に熱
    風を循環させて溶剤回収を行いながら乾燥を行う循環乾
    燥経路、または、上記加熱器に外気風が当って発生する
    熱風を上記乾燥室へ導きその後上記乾燥機本体外へ排出
    することにより乾燥を行う排気乾燥経路を切り替え形成
    する切り替え手段と、上記加熱器の下流側に配置され上
    記乾燥室内に導入される熱風の温度を検知する熱風温度
    センサと、上記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度セ
    ンサと、この乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度
    が予め決められた循環乾燥終了温度に到達するまで、上
    記切り替え手段による循環乾燥経路の形成状態にて、上
    記熱風温度センサによる検知熱風温度と上記乾燥室温度
    センサによる検知乾燥室内温度との差が一定値になるよ
    うに上記加熱器を駆動制御する第1乾燥手段と、この第
    1乾燥手段による駆動制御の所要時間をカウントするカ
    ウンタと、このカウンタでカウントされた所要時間に基
    づいて更なる乾燥のための時間を算出する時間算出手段
    と、上記第1乾燥手段による運転終了後、上記時間算出
    手段による算出時間の間、上記切り替え手段による排気
    乾燥経路の形成状態にて、上記加熱器を駆動制御する第
    2乾燥手段とを備えたことを特徴とする乾燥機。
  2. 【請求項2】 乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置さ
    れ、溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器
    と、この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するため
    の熱風を発生させる送風機と、上記熱風により洗濯物か
    ら蒸発した溶剤を回収すべく、洗濯物通過後の熱風を冷
    却する冷却器と、上記加熱器、乾燥室、冷却器の順に熱
    風を循環させて溶剤回収を行いながら乾燥を行う循環乾
    燥経路、または、上記加熱器に外気風が当って発生する
    熱風を上記乾燥室へ導きその後上記乾燥機本体外へ排出
    することにより乾燥を行う排気乾燥経路を切り替え形成
    する切り替え手段と、上記加熱器の下流側に配置され上
    記乾燥室内に導入される熱風の温度を検知する熱風温度
    センサと、上記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度セ
    ンサと、操作部と、上記乾燥室温度センサによる検知乾
    燥室内温度が上記操作部での温度設定操作により決めら
    れた循環乾燥終了温度に到達するまで、上記切り替え手
    段による循環乾燥経路の形成状態にて、上記熱風温度セ
    ンサによる検知熱風温度と上記乾燥室温度センサによる
    検知乾燥室内温度との差が一定値になるように上記加熱
    器を駆動制御する第1乾燥手段と、上記温度設定操作に
    基づいて上記循環乾燥終了温度より高い更なる乾燥のた
    めの温度を算出する温度算出手段と、上記第1乾燥手段
    による運転終了後、上記乾燥室温度センサによる検知乾
    燥室内温度が上記温度算出手段による算出温度に到達す
    るまで、上記切り替え手段による排気乾燥経路の形成状
    態にて、上記加熱器を駆動制御する第2乾燥手段とを備
    えたことを特徴とする乾燥機。
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