JP3363796B2 - 溶剤回収式衣類乾燥機 - Google Patents

溶剤回収式衣類乾燥機

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JP3363796B2
JP3363796B2 JP22720998A JP22720998A JP3363796B2 JP 3363796 B2 JP3363796 B2 JP 3363796B2 JP 22720998 A JP22720998 A JP 22720998A JP 22720998 A JP22720998 A JP 22720998A JP 3363796 B2 JP3363796 B2 JP 3363796B2
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正彦 角田
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ドライクリーニ
ング後の衣類に付着した溶剤を衣類から除去するための
衣類乾燥機に関し、特に衣類から除去した溶剤を回収す
るようにした溶剤回収式の衣類乾燥機およびその運転方
法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、ドライクリーニング用の衣類
乾燥機として、ドライクリーニング用溶剤(たとえば石
油系溶剤)で洗濯した衣類から溶剤を気化させて除去
し、その除去した気化溶剤を冷却して凝縮回収するよう
にした溶剤回収式の衣類乾燥機が提供されている。 【0003】この種の衣類乾燥機には、乾燥させるべき
衣類を収容するための回転ドラムが備えられている。乾
燥運転時には、衣類を収容した回転ドラムが一方向に定
速で回転されつつ、その回転ドラム内にヒータからの加
熱によって作成された温風が供給される。回転ドラム内
に供給された温風は、回転ドラムの回転によって衣類と
攪拌されることにより、衣類に付着している溶剤を気化
させる。この気化溶剤を含む空気は、回転ドラムからヒ
ータに向けて流出し、ヒータへ至る経路中に配設された
クーラによって冷却される。その結果、回転ドラムから
流出する空気中に含まれる気化溶剤が、クーラ部分で凝
縮して回収される。溶剤が回収された後の空気は、再び
ヒータによる加熱を受けて温風となり、回転ドラム内に
送り込まれる。 【0004】回転ドラムの空気流通方向上流側および下
流側には、それぞれ回転ドラム内に流入する空気の温度
(以下、「ドラム入口温度」という。)を検出するため
のドラム入口温度センサおよび回転ドラム内から流出す
る空気の温度(以下、「ドラム出口温度」という。)を
測定するためのドラム出口温度センサが配設されてい
る。そして、回転ドラム内に供給すべき空気を加熱する
ためのヒータへの通電は、ドラム入口温度センサおよび
ドラム出口温度センサの出力に基づいて、たとえばドラ
ム入口温度が(ドラム出口温度+10)℃となるように
制御される。これにより、回転ドラム内に過剰な熱量が
供給されることがなく、乾燥運転中に衣類から気化した
溶剤が引火するのを防止できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ドライクリ
ーニング後の衣類には、空気中から吸収した水分が含ま
れている。この衣類に含まれる水分は、乾燥運転中に回
転ドラム内に供給される温風から熱を奪って蒸発する。
そのため、上述した従来の溶剤回収式衣類乾燥機で行わ
れているヒータ通電制御では、特に衣類に多量の水分が
含まれている場合に、その衣類に含まれる水分の蒸発に
よってドラム出口温度が低くなり、その結果、目標とな
るドラム入口温度が低く設定されて、回転ドラム内に供
給される熱量が過少になることがあった。 【0006】回転ドラム内に供給される熱量が過少にな
ると、回転ドラム内の温度が上がらず、衣類に付着した
溶剤を良好に気化させることができない。また、回転ド
ラム内から流出する空気の温度が一層低下するために、
回転ドラム内から流出する空気がクーラによって過冷却
され、その空気中に含まれる水分が霜となってクーラに
付着してしまう。このクーラへの霜付きは、クーラのコ
ンプレッサなどに過大な負荷が加わる原因となるから好
ましくない。 【0007】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、乾燥室(回転ドラム)内に供給される熱
量を適正に保つことができる溶剤回収式衣類乾燥機およ
び溶剤回収式衣類乾燥機の運転方法を提供することであ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、溶剤を用いて洗濯した後の衣
類を収容するための乾燥室と、この乾燥室に形成された
空気流入口および空気流出口を連結するダクトと、上記
乾燥室およびダクトによって形成される循環風路内を流
れる空気流を形成するための送風手段と、上記空気流入
口から乾燥室内に流入する空気を加熱するための加熱手
段と、上記乾燥室から流出する空気中に含まれる溶剤を
回収するために、上記乾燥室から上記加熱手段へ向かう
空気を冷却するための冷却手段と、上記加熱手段よりも
空気流通方向下流側に設けられて、上記空気流入口から
乾燥室内に流入する空気の温度を検出するための入口温
度検出手段と、上記冷却手段よりも空気流通方向上流側
に設けられて、上記空気流出口から流出する空気の温度
を検出するための出口温度検出手段と、上記入口温度検
出手段および出口温度検出手段による検出温度に基づい
て、上記入口温度検出手段による検出結果が上記出口温
度検出手段による検出結果よりも所定温度だけ高い温度
に保たれるような態様で上記加熱手段の駆動を制御する
加熱制御手段とを備えた溶剤回収式衣類乾燥機におい
て、上記入口温度検出手段による検出結果が上記出口温
度検出手段による検出結果よりも所定温度だけ高い温度
に保たれるような態様で上記加熱手段の駆動が制御され
ている状態で、上記出口温度検出手段による検出温度が
予め設定された切換基準温度よりも低くなった場合に、
上記加熱手段の駆動制御の態様を、上記入口温度検出手
段による検出温度が上記切換基準温度よりも高い目標下
限温度に保たれるような態様に変更する制御態様変更手
段を含むことを特徴とする溶剤回収式衣類乾燥機であ
る。 【0009】 【0010】上記構成によれば、乾燥室内から流出する
空気の温度(ドラム出口温度)が予め設定された切換基
準温度より低くなった場合には、加熱制御手段による加
熱手段の駆動制御が、それまでよりも大きい熱量が上記
乾燥室内に供給されるような態様に変更される。具体的
には、入口温度検出手段による検出温度が出口温度検出
手段による検出温度よりも所定温度だけ高い温度に保た
れるような態様で、加熱手段の駆動が制御されている状
態において、出口温度検出手段による検出温度が切換基
準温度よりも低くなった場合に、加熱制御手段による駆
動制御の態様が、入口温度検出手段による検出温度が切
換基準温度よりも高い目標下限温度に保たれるような態
様に変更される。 【0011】これにより、入口温度検出手段による検出
温度が出口温度検出手段による検出温度よりも所定温度
だけ高い温度に保たれるような態様で、加熱手段の駆動
が制御され続ける従来技術とは異なり、衣類に含まれる
水分の蒸発によってドラム出口温度が低くなっても、乾
燥室内に供給される熱量が過少になるといったことはな
い。ゆえに、衣類に付着した溶剤を良好に気化させて除
去することができる。また、乾燥室内から流出する空気
の温度が低くなりすぎるといったことがないので、その
空気中に含まれる水分が霜となって冷却手段に付着する
おそれをなくすことができる。 【0012】また、ドラム出口温度が切換基準温度以上
の状態では、入口温度検出手段による検出温度が出口温
度検出手段による検出温度よりも所定温度だけ高い温度
に保たれるような態様で加熱手段の駆動が制御されるか
ら、乾燥室内に過剰な熱量が供給されるといったことが
なく、衣類から気化した溶剤が引火するといった不都合
を生じるおそれがない。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る衣類乾燥機の構成を簡略化して
示す断面図である。この衣類乾燥機は、ドライクリーニ
ングに用いられるものであり、温風によってドライクリ
ーニング後の衣類から石油系溶剤などの有機溶剤を気化
させて除去した後、その溶剤を含む空気を冷却すること
によって溶剤を凝縮させて回収する溶剤回収式の衣類乾
燥機である。 【0023】この衣類乾燥機は、前面に開口1aを有す
るハウジング1とハウジング1の前面開口1aに取り付
けられた開閉可能なドア2とによって外観が構成されて
いる。ハウジング1内には、前面開口1aを介して外部
と連通する乾燥室3が区画形成されている。乾燥室3内
には、溶剤を用いて洗濯した後の衣類を収容すべき回転
ドラム4が配設されている。回転ドラム4に対する衣類
の出し入れは、ドア2を開いた状態でハウジング1の前
面開口1aを介して行われる。 【0024】回転ドラム4は、その端面を前後にして設
けられており、その後方に設けられたドラムモータ5の
回転軸に取り付けられて、乾燥室3内で回転自在に支持
されている。回転ドラム4の周面には、多数の小孔4a
が形成されており、乾燥室3内を流れる空気が回転ドラ
ム4内を通過するようになっている。回転ドラム4の上
方には、乾燥室3内に空気を流入させるための空気流入
口6が形成されている。この空気流入口6付近には、空
気流入口6を介して乾燥室3内に流入する空気を加熱す
るためのヒータ7が配設されている。また、空気流入口
6付近であって、ヒータ7の空気流通方向下流側には、
回転ドラム4(乾燥室3)内に流入する空気の温度(ド
ラム入口温度)を検出するためのドラム入口温度センサ
8が備えられている。 【0025】一方、回転ドラム4の下方には、空気流入
口6から乾燥室3内に流入した空気を流出させるための
空気流出口9が形成されている。空気流出口9は、ダク
ト10を介して空気流入口6に連結されており、ハウジ
ング1内には、乾燥室3およびダクト10によって循環
風路が形成されている。また、空気流出口9付近には、
回転ドラム4(乾燥室3)内から流出する空気の温度
(ドラム出口温度)を検出するためのドラム出口温度セ
ンサ11が配設されている。 【0026】ダクト10内であって空気流出口9の近傍
には、空気流出口9から流れ込む空気を空気流入口6に
向けて送るためのファン12が配設されている。このフ
ァン12は、ファンモータ13の回転軸に取り付けられ
ており、ファンモータ13の駆動力によって回転駆動さ
れるようになっている。なお、参照符号14は、乾燥室
3から流出する空気に含まれる糸屑などを除去するため
のフィルタである。 【0027】ダクト10内にはまた、ファン12によっ
て空気流入口6へ向けて送られる空気を冷却するための
クーラ15が配設されている。クーラ15の下方には、
クーラ15の表面で凝縮した溶剤を集めるための回収パ
ン16が設けられている。回収パン16の底部には、回
収パン16に集められた溶剤を外部に排出するためのド
レン口16aが形成されている。 【0028】ダクト10内にはさらに、クーラ15と乾
燥室3の空気流入口6との間に、外気取入口17が形成
されている。この外気取入口17には、外気取入口17
を開閉するための切替バルブ18が設けられている。切
替バルブ18は、シリンダ19のロッド20に取り付け
られており、ロッド20が伸長することによって外気取
入口17が開放され、ロッド20が収縮することによっ
て外気取入口17が閉塞されるようになっている。 【0029】衣類に付着している溶剤を気化させて回収
する回収乾燥行程においては、切替バルブ18によって
外気取入口17が閉塞される。外気取入口17が閉塞さ
れた状態でファン12が駆動されると、空気流出口9を
介して乾燥室3内の空気が流出するとともに、ダクト1
0内の空気が空気流入口6を介して乾燥室3内に流入す
ることにより、ハウジング1内に上記循環風路に沿った
空気流が形成される。乾燥室3内に流入する空気は、ヒ
ータ7による加熱を受けて温風となり、回転ドラム4の
周面に形成された小孔4aを介して回転ドラム4内に流
入する。 【0030】また、回転ドラム4は、ドラムモータ5に
よって一方向に定速回転される。これにより、回転ドラ
ム4内に流入した温風と衣類とが攪拌されて、衣類に付
着している溶剤が気化する。この衣類から気化した溶剤
を含む空気は、回転ドラム4に形成された小孔4aおよ
び空気流出口9を介してダクト10へ流入する。そし
て、ダクト10を流れる空気は、クーラ15を通過する
際に冷却され、その空気中に含まれる気化溶剤が、クー
ラ15の表面で凝縮する。クーラ15の表面で凝縮した
溶剤は、クーラ15から落下して回収パン16に集めら
れ、その底部に形成されたドレン口16aから排出され
て回収される。また、こうして溶剤が除去された空気
は、ヒータ7によって再び加熱されて乾燥室3内に送り
込まれる。 【0031】一方、衣類に残留している少量の溶剤を完
全に除去するために、回収乾燥行程に引き続いて行われ
る排気乾燥行程においては、外気取入口17が開放され
た状態でファン12が駆動されて、外気取入口17から
ダクト10内に積極的に外気が取り入れられる。取り入
れられた外気は、ヒータ7による加熱を受けて温風とな
って回転ドラム4内に流れ込む。そして、回転ドラム4
内の衣類に残留している溶剤を気化させた後、空気流出
口9からダクト10へ流出して、ダクト10の上部に形
成された排気口21から外部へと排気される。 【0032】図2は、この衣類乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。この衣類乾燥機には、CPU、R
OMおよびRAMを含むマイクロコンピュータ30が備
えられている。マイクロコンピュータ30は、この衣類
乾燥機の制御中枢として機能するものであり、衣類乾燥
機の各部の動作を制御して乾燥運転を実行する。具体的
に説明すれば、マイクロコンピュータ30には、ドラム
入口温度センサ8およびドラム出口温度センサ11から
の検出信号が与えられるようになっている。マイクロコ
ンピュータ30は、ドラム入口温度センサ8で検出され
るドラム入口温度やドラム出口温度センサ11で検出さ
れるドラム出口温度、プログラム上で作成されたソフト
ウエアタイマによる計測時間に基づき、ROMに記憶さ
れたプログラムに従って、回転ドラム4を回転させるた
めのドラムモータ5、ヒータ7、ファン12を駆動する
ためのファンモータ13、クーラ15および切替バルブ
18を開閉するためのシリンダ19を制御する。 【0033】図3は、乾燥運転時にマイクロコンピュー
タ30によって実行される制御の流れを示すフローチャ
ートである。回転ドラム4内に衣類が収容された後、た
とえばハウジング1の前面に配設された操作パネルから
乾燥運転を開始する旨の指示が入力されると、ドラムモ
ータ5およびファンモータ13がオンされて、回転ドラ
ム4およびファン12が回転駆動されるとともに、ヒー
タ7およびクーラ15がオンされる(ステップS1)。
また、シリンダ19のロッド20が収縮されて、外気取
入口17が切替バルブ18によって閉塞される。これに
より、乾燥室3およびダクト10で形成される循環風路
を空気が循環し、回転ドラム4内に収容された衣類に含
まれる溶剤を除去および回収するための回収乾燥行程が
開始される。 【0034】こうして回収乾燥行程が開始されると、ま
ず、ドラム出口温度センサ11の出力が調べられて、ド
ラム出口温度が予め設定されたスタート基準温度(たと
えば40℃)以下か否かが判断される(ステップS
2)。そして、ドラム出口温度がスタート基準温度以下
であれば、ドラム入口温度が予め設定されたスタート制
御温度(たとえば65℃)に保たれるように、ヒータ7
への通電が制御される(ステップS3)。これにより、
回転ドラム4内には比較的大きな熱量が供給されるか
ら、室温程度まで冷えている回転ドラム4やダクト10
などを速やかに温めることができる。このとき回転ドラ
ム4内に大きな熱量が供給されても、回転ドラム4内に
供給される温風の熱は回転ドラム4やダクト10などを
温めるために用いられるから、衣類から多量の溶剤が気
化して溶剤濃度が大きくなるといったことはなく、衣類
から気化した溶剤が引火するおそれはない。 【0035】その後は、マイクロコンピュータ30によ
ってドラム出口温度センサ11の出力が常に監視されて
おり、ドラム出口温度が予め設定された切換基準温度
(たとえば42℃)に到達したか否かが繰り返し調べら
れる(ステップS4)。そして、ドラム出口温度が切換
基準温度に達すると、ヒータ7が一旦オフにされる(ス
テップS5)。このヒータ7のオフ状態は、ドラム出口
温度がたとえば1℃低下するまで維持され(ステップS
6)、ドラム出口温度が1℃低下すると、次にドラム入
口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保つようなヒー
タ通電制御が開始される(ステップS7)。 【0036】一方、たとえば夏季など、この衣類乾燥機
が設置されている場所の気温が高い時には、回収乾燥行
程が開始された直後でも、ドラム出口温度がスタート基
準温度以上になっている場合がある。この場合にヒータ
7への通電が行われると、回転ドラム4内がすでに高温
であるにもかかわらず、回転ドラム4内にさらに熱量が
供給されるために、回転ドラム4内が異常高温状態とな
って、衣類から気化した溶剤が引火するおそれがある。
そこで、ドラム出口温度がスタート基準温度以上の場合
には、ステップS2からステップS8へと進み、ドラム
出口温度がスタート基準温度以下に低下するまでヒータ
7がオフにされる(ステップS8,S9)。そして、ド
ラム出口温度がスタート基準温度以下に下がると、ドラ
ム入口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保つような
ヒータ通電制御が開始される(ステップS7)。 【0037】ステップS7でドラム入口温度を(ドラム
出口温度+10)℃に保つようなヒータ通電制御が開始
されると、次にドラム出口温度が切換基準温度以上か否
かが判断される(ステップS10)。ステップS7のヒ
ータ通電制御が開始された直後は、ドラム出口温度は切
換基準温度以下に下がっているから、ステップS10で
ドラム出口温度が切換基準温度以上か否かの判断は否定
される。そして、ヒータ7の通電制御が、ドラム入口温
度を切換基準温度よりも所定温度だけ高い目標下限温度
(たとえば52℃)に保つような態様に変更される(ス
テップS11)。その結果、ドラム入口温度を(ドラム
出口温度+10)℃に保つような通電制御が続行される
場合に比べて、回転ドラム4内に大きな熱量が供給され
る。その後は、回収乾燥行程が開始されてから所定の回
収乾燥行程時間が経過したか否かが判断され(ステップ
S13)、回収乾燥行程時間が経過していない場合に
は、ステップS13からステップS10に戻り、ドラム
出口温度が切換基準温度以上か否かが再び判断される。 【0038】回転ドラム4内の衣類から水分がすでに蒸
発している場合、又は衣類に含まれている水分が少量の
場合には、ステップS11でドラム入口温度を目標下限
温度に保つようなヒータ通電制御が開始されて、回転ド
ラム4内に大きな熱量が供給されると、ドラム出口温度
が急速に上昇して切換基準温度に達する。ドラム出口温
度が切換基準温度に達すると、ステップS10からステ
ップS12へと進み、ヒータ7の通電制御が、ドラム入
口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保つような態様
に戻される。 【0039】一方、回転ドラム4内の衣類に多量の水分
が含まれている場合には、回転ドラム4内に供給される
熱が水分の蒸発に利用され、ドラム出口温度は急速には
上昇しないから、上述したステップS10,S11,S
13の処理が繰り返されて、ドラム入口温度を目標下限
温度に保つようなヒータ通電制御が続行される。そし
て、ドラム入口温度を目標下限温度に保つようなヒータ
通電制御が続行されるうちに、衣類に含まれている水分
がすべて蒸発して、ドラム出口温度が上昇し、ドラム出
口温度が切換基準温度に達すると、ヒータ7への通電制
御がドラム入口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保
つような態様に戻される(ステップS12)。 【0040】こうして衣類中の水分が除去されると、そ
の後、通常はドラム出口温度が切換基準温度以下に下が
るようなことはなく、ドラム入口温度が(ドラム出口温
度+10)℃となるようなヒータ通電制御が続けられ、
回収乾燥行程が開始されてから所定の回収乾燥運転時間
が経過すると(ステップS13でYES)、クーラ15
の駆動が停止されるとともに外気取入口17が開放され
て、回転ドラム4を通過した後の空気を機外に排気する
排気乾燥行程が開始される。 【0041】以上のようにこの実施形態では、ヒータ7
への通電がドラム入口温度を(ドラム出口温度+10)
℃に保つような態様で制御され始めた後に、ドラム出口
温度が予め設定された切換基準温度(たとえば42℃)
よりも低くなれば、ヒータ7への通電制御の態様が、ド
ラム入口温度を予め設定された目標下限温度(たとえば
52℃)に保つような態様に変更される。 【0042】これにより、ヒータ7への通電がドラム入
口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保つような態様
で制御され続ける従来技術とは異なり、衣類に含まれる
水分の蒸発によってドラム出口温度が低くなっても、回
転ドラム4内に供給される熱量が過少になるといったこ
とはない。ゆえに、衣類に付着した溶剤を良好に気化さ
せて除去することができる。また、回転ドラム4内から
流出する空気の温度が低くなりすぎるといったことがな
いので、その空気中に含まれる水分が霜となってクーラ
に付着するおそれをなくすことができる。 【0043】さらに、この実施形態では、乾燥運転の開
始時にドラム出口温度がスタート基準温度(たとえば4
0℃)以下であれば、ドラム出口温度が切換基準温度に
上昇するまで、ヒータ7への通電がドラム入口温度をス
タート制御温度(たとえば65℃)に保つような態様で
制御される。これにより、回転ドラム4内には比較的大
きな熱量が供給されるから、室温程度まで冷えている回
転ドラム4やダクト10などを速やかに温めることがで
き、衣類の乾燥に要する時間を短縮することができる。 【0044】また、乾燥運転の開始時にドラム出口温度
がスタート基準温度以上になっている場合には、ドラム
出口温度がスタート基準温度以下に低下するまで、ヒー
タ7への通電が停止される。これにより、回転ドラム4
内が異常高温になるのを防ぐことができ、ひいては衣類
から気化した溶剤が引火するのを防ぐことができる。以
上、この発明の一実施形態について説明したが、この発
明は、上記の一実施形態に限定されるものではない。た
とえば、図3に示すフローチャートでは、ドラム出口温
度が切換基準温度よりも低くなれば、何回でも、ヒータ
への通電制御の態様がドラム入口温度を目標下限温度に
保つような態様に変更されるようになっている。しかし
ながら、ドラム出口温度が一旦切換基準温度以下に下が
った後に、再び切換基準温度以上に上昇した場合には、
衣類中の水分は完全に除去されており、その後はドラム
出口温度が切換基準温度以下に下がるようなことはない
と考えられる。したがって、図3に示すフローチャート
を、ドラム入口温度を(ドラム出口温度+10)℃に保
つような態様からドラム入口温度を目標下限温度に保つ
ような態様への変更が1回だけ行われるように書き換え
てもよい。 【0045】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能である。 【0046】 【発明の効果】この発明によれば、乾燥室内に供給され
る熱量を適正に保つことができるから、衣類から気化し
た溶剤が引火するのを防ぐことができるうえ、乾燥室内
に供給される熱量が過少なために衣類に溶剤が残留した
り、冷却手段に霜付きが発生したりするおそれをなくす
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施形態に係る溶剤回収式の衣類
乾燥機の構成を簡略化して示す断面図である。 【図2】この衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図
である。 【図3】乾燥運転時にマイクロコンピュータによって実
行される制御の流れを示すフローチャートである。 【符号の説明】 3 乾燥室 6 空気流入口 7 ヒータ 8 ドラム入口温度センサ(入口温度検出手段) 9 空気流出口 10 ダクト 11 ドラム出口温度センサ(出口温度検出手段) 12 ファン(送風手段) 13 ファンモータ(送風手段) 15 クーラ(冷却手段) 30 マイクロコンピュータ(加熱制御手段、制御態様
変更手段、スタート制御手段、駆動停止手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−327890(JP,A) 特開 平6−98991(JP,A) 特開 平4−279195(JP,A) 特開 平7−689(JP,A) 特開 昭58−216096(JP,A) 実開 昭62−196187(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 43/08 D06F 58/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】溶剤を用いて洗濯した後の衣類を収容する
    ための乾燥室と、 この乾燥室に形成された空気流入口および空気流出口を
    連結するダクトと、 上記乾燥室およびダクトによって形成される循環風路内
    を流れる空気流を形成するための送風手段と、 上記空気流入口から乾燥室内に流入する空気を加熱する
    ための加熱手段と、 上記乾燥室から流出する空気中に含まれる溶剤を回収す
    るために、上記乾燥室から上記加熱手段へ向かう空気を
    冷却するための冷却手段と、 上記加熱手段よりも空気流通方向下流側に設けられて、
    上記空気流入口から乾燥室内に流入する空気の温度を検
    出するための入口温度検出手段と、 上記冷却手段よりも空気流通方向上流側に設けられて、
    上記空気流出口から流出する空気の温度を検出するため
    の出口温度検出手段と、 上記入口温度検出手段および出口温度検出手段による検
    出温度に基づいて、上記入口温度検出手段による検出結
    果が上記出口温度検出手段による検出結果よりも所定温
    度だけ高い温度に保たれるような態様で上記加熱手段の
    駆動を制御する加熱制御手段とを備えた溶剤回収式衣類
    乾燥機において、 上記入口温度検出手段による検出結果が上記出口温度検
    出手段による検出結果よりも所定温度だけ高い温度に保
    たれるような態様で上記加熱手段の駆動が制御されてい
    る状態で、上記出口温度検出手段による検出温度が予め
    設定された切換基準温度よりも低くなった場合に、上記
    加熱手段の駆動制御の態様を、上記入口温度検出手段に
    よる検出温度が上記切換基準温度よりも高い目標下限温
    度に保たれるような態様に変更する制御態様変更手段を
    含む ことを特徴とする溶剤回収式衣類乾燥機。
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