JP3363777B2 - 溶剤回収式乾燥機 - Google Patents

溶剤回収式乾燥機

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JP3363777B2
JP3363777B2 JP05248298A JP5248298A JP3363777B2 JP 3363777 B2 JP3363777 B2 JP 3363777B2 JP 05248298 A JP05248298 A JP 05248298A JP 5248298 A JP5248298 A JP 5248298A JP 3363777 B2 JP3363777 B2 JP 3363777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、衣類乾燥機に関す
る。特に、石油系溶剤等の有機溶剤で洗浄された衣類を
乾燥させるためのものであって、乾燥中に空気中の溶剤
を回収できる溶剤回収式乾燥機に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、溶剤回収式乾燥機では、空気を
ヒータで加熱し、温度の上がった空気で衣類に付着した
溶剤を気化させて、衣類を乾燥させている。乾燥に利用
された空気は、機外に排気されるか、または、クーラで
冷やされて空気中の溶剤の回収後に、再度ヒータへ流さ
れて循環して使用される。 【0003】この空気の流れは、乾燥の行程や空気の温
度に応じて、切り換えられる。例えば、空気の温度が所
定温度範囲、例えば、0℃〜20℃の間では、空気は循
環される。一方、空気の温度が所定温度範囲外になる
と、空気は機外へ排気されるようにされている。という
のは、0℃以下の空気がクーラを通過すると、クーラに
霜つきが生じて好ましくないからである。また、空気の
温度が20℃を超えると、乾燥の効率が低下し、また、
引火の危険性が高まるからである。 【0004】このような空気の流れは、送風機により生
成されている。送風機は、空気を送り出す送風ファン
と、この送風ファンを駆動するモータとを有している。
ところで、溶剤回収式乾燥機では、送風機のモータの回
転速度は、上述の空気の流れと関係なく予め設定された
回転速度、例えば、一定の回転速度で運転されていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、溶剤回収式
乾燥機では、乾燥に利用した後の空気を機外に排気する
場合には、空気中に混ざっている溶剤も機外に排出され
てしまう。このような溶剤の排出を少なくして、より確
実に回収できれば好ましい。また、上述のような溶剤回
収式乾燥機では、空気を循環させる場合に比べて、空気
を排気する場合のほうが、乾燥効率が低下する傾向にあ
る。空気を排気する場合にも、効率よく乾燥できれば好
ましい。 【0006】そこで、本発明の第1の目的は、溶剤を確
実に回収できる溶剤回収式乾燥機を提供することであ
る。また、本発明の第2の目的は、効率よく衣類を乾燥
できる溶剤回収式乾燥機を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の溶剤回収式乾燥機は、有機溶
剤で洗浄した洗濯物を乾燥する際に有機溶剤を回収する
ことのできる溶剤回収式乾燥機であって、洗濯物を収容
する収容室と、収容室へ流入する空気を加熱するヒータ
と、収容室から流出する空気をヒータへ導く循環風路
と、収容室から空気を流出させて循環風路へ流す送風手
段と、循環風路内に設けられて風路を通る空気を冷却し
て空気中に含まれる溶剤を凝縮して回収するためのクー
ラと、クーラ出口側に設けられてクーラを通過した空気
の温度を測定するクーラ出口温度測定手段と、クーラ出
口温度測定手段の測定温度に基づいて、送風手段の送風
量を制御する送風制御手段とを備え、前記送風制御手段
は、前記クーラ出口温度測定手段の測定温度が所定温度
より低いときは、空気が前記クーラを速やかに通過する
ように強い送風を行い、前記クーラ出口温度測定手段の
測定温度が所定温度より高いときは、空気が前記クーラ
をゆっくりと通過するように弱い送風を行うことを特徴
とする。 【0008】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、送風手段の送風量を多くすると、空気はクー
ラを速やかに流れて、空気の温度の低下は抑制される。
一方、送風手段の送風量を少なくすると、空気はクーラ
をゆっくりと流れて、空気の温度はより一層低下する。
このように、クーラを通過した空気の温度に基づいて、
空気の冷却温度をきめ細かく制御できるので、効率よく
溶剤を回収することができる。さらに、ヒータで空気を
加熱して、洗濯物に付着した溶剤を気化させ、溶剤の混
ざった空気をクーラで冷却して、溶剤を回収するので、
より一層効率よく溶剤を回収することができる。 【0009】また、温度が低いときには、強い送風で、
空気を過度に冷やさずに済み、大風量を得られて、低温
になって溶剤濃度が低くなっている空気を利用して、効
率よく衣類を乾燥させることができる。また、温度が高
いときには、弱い送風で空気を確実に冷やすことができ
て、溶剤をより一層効率よく回収することができる。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態の衣類乾燥機の概略構成を簡
略化して示す断面図である。 【0016】この衣類乾燥機Aは、ドライクリーニング
に用いられるものであり、温風によってドライクリーニ
ング後の衣類から石油溶剤系の有機溶剤を気化させて除
去した後、その溶剤をふくむ空気を冷却することによっ
て溶剤を凝縮させて回収する溶剤回収式乾燥機である。
この衣類乾燥機Aは、前面に開口1aを有するハウジン
グ1と、ハウジング1の前面開口1aに取り付けられた
開閉可能なドア2とによって外観が構成されている。ハ
ウジング1内には、前面開口1aを介して外部と連通さ
れる収容室3が区画形成されている。収容室3内には、
溶剤を用いて洗浄した後の衣類を収容すべき回転ドラム
4が配設されている。回転ドラム4に対する衣類の出し
入れは、ドア2を開いた状態でハウジング1の前面開口
1aを介して行われる。 【0017】回転ドラム4は、その端面を前後にして設
けられており、その後方に設けられたドラムモータ5の
回転軸に取り付けられて、収容室3内で回転自在に支持
されている。回転ドラム4の周面には、多数の小孔4a
が形成されており、収容室3内を流れる空気が回転ドラ
ム4内を通過するようになっている。回転ドラム4の上
方には、収容室3内に空気を流入させるための空気流入
口6が形成されている。この空気流入口6付近には、空
気流入口6を介して収容室3内に流入する空気を加熱す
るためのヒータ7が配設されている。また、回転ドラム
4の下方には、空気流入口6から収容室3内に流入した
空気を流出させるための空気流出口8が形成されてい
る。空気流出口8には、収容室3から流出する空気をヒ
ータ7へ導く循環風路としてのダクト9が接続されてい
る。ダクト9は、空気流入口6に連結されており、ハウ
ジング1内には、収容室3およびダクト9によって循環
する内部風路が形成されている。 【0018】ダクト9内であって空気流出口8の近傍に
は、空気流出口8から流れ込む空気を空気流入口6に向
けて送るための送風手段としてのファン10が配設され
ている。このファン10は、ファンモータ11の回転軸
に取り付けられており、ファンモータ11の駆動力によ
って回転駆動されるようになっている。また、ファン1
0に対して空気流出口8寄りには、リントフィルタ12
が設けられている。このリントフィルタ12は、収容室
3から流出する空気に含まれる糸屑などを除去するため
のものである。 【0019】ダクト9内には、また、ファン10によっ
て空気流入口6へ向けて送られる空気を冷却するための
クーラ13が配設されている。クーラ13の下方には、
クーラ13によって冷却されて液化した溶剤を集めるた
めの回収パン14が設けられている。回収パン14の底
部には、回収パン14に集められた溶剤を外部に排出す
るためのドレン口15が形成されている。また、クーラ
13の下流側には、クーラ13を通過した直後の空気の
温度を測定するための冷却温度センサ16が配設されて
いる。 【0020】ダクト9内には、また、クーラ13の下流
側にあり、空気の流れに沿って、クーラ13寄りにある
出口室9aと、空気流入口6寄りにある導入室9bとが
区画されている。出口室9aは、クーラ13の出口に連
通しており、出口室9aと導入室9bとは、互いに連通
する通気孔1dを有する仕切壁1cで仕切られている。
クーラ13から流出する空気は、出口室9aから通気孔
1dを通じて導入室9bに流れる。また、導入室9b内
に、通気孔1dと対向して取入口17が形成されてい
る。この取入口17には、取入口17を開閉するための
切換バルブ18が設けられている。また、この切換バル
ブ18は、通気孔1dを開閉することができるシャッタ
としても機能し、取入口17の開閉と連動して閉開する
ことができる。 【0021】切換バルブ18は、ソレノイド19で駆動
されるロッド20に取り付けられている。ロッド20が
収縮することによって、取入口17が閉塞されて、通気
孔1dが開かれるようになっている(第1状態)。ま
た、ロッド20が伸びることによって、取入口17が開
放され、通気孔1dが閉じられる(第2状態)。また、
ダクト9の上部、クーラ13の入口よりも、空気の流れ
の上流側に、機外へ空気を排出する出口としての排気口
21が設けられている。この排気口21は、常時開いて
いる。 【0022】この衣類乾燥機では、風路切換機構として
の切換バルブ18を切り換えることで、上述のように構
成された内部風路に空気を、以下の循環経路または排気
経路で流すことができる。すなわち、排気経路では、図
2に示すように、切換バルブ18が第2状態にされ、ク
ーラ13の出口側の通路を閉じてクーラ13を通過した
空気がヒータ7へ与えられるのを停止し、代わりに取入
口17を開いて外部空気がヒータ7へ与えられるように
するとともに収容室3から流出する空気が排気口21か
ら排気されるようにしている。また、循環経路では、図
1に示すように、切換バルブ18が第1状態にされ、取
入口17を閉じて代わりにクーラ13の出口側通路を開
きクーラ13を通過した空気がヒータ7へ与えられると
ともに収容室3から流出する空気がダクト9を通り、内
部風路内を循環する。 【0023】切換バルブ18は、クーラ13の出口温度
を測定するクーラ出口温度測定手段としての温度センサ
16の測定結果に基づいて、切換制御手段としての制御
部60の制御の下で動作する。このように、切換バルブ
18が第1状態とされて、循環経路の状態で、ファン1
0が駆動されると、空気は、収容室3内から、空気流出
口8を通じて流出するとともに、ダクト9内の空気が空
気流入口6を介して収容室3内に流入することにより、
ハウジング1内に上述の循環する内部風路に沿った空気
流が形成される。収容室3内に流入する空気は、ヒータ
7による加熱を受けて温風となり、回転ドラム4の周面
に形成された小孔4aを介して回転ドラム4内に流入す
る。回転ドラム4内で、温風は、溶剤が付着している洗
濯物と攪拌されつつ、洗濯物に付着している溶剤を気化
させる。気化した溶剤は、空気に混ざって、収容室3の
下方の空気流出口8に流れる。ファン10により送り出
された空気は、クーラ13の入口へ流入する。このと
き、導入室9bから出口室9aは連通して負圧になるの
で、空気は、排気口21から排出されない。溶剤の混ざ
った空気は、クーラ13で冷やされると、その空気に混
ざっている溶剤が凝縮して液化し、液化した溶剤は、回
収パン14底部に溜まり、ドレン口15を通じて機外に
取り出される。 【0024】また、切換バルブ18が第2状態とされ
て、排気経路の状態で、ファン10が駆動されると、空
気は、取入口17を通じて機外から取り入れられ、導入
室9bへ流入する。その後、空気は、上述のように、ヒ
ータ7で加熱され、収容室3で洗濯物を乾燥し、空気流
出口8を通じて、ダクト9へ流れ、主に、排気口21か
ら空気は排出される。 【0025】本実施の形態では、クーラ出口温度測定手
段としての温度センサ16の測定温度に基づいて、ファ
ン10の送風量が、送風制御手段としての制御部60に
よって制御されている。以下、詳細に説明する。ファン
10は、ファンモータ11によって回転駆動される。フ
ァンモータ11は、インバータ61に接続されている。
インバータ61は、制御部60の制御のもとで、ファン
モータ11への通電時間を制御して、通電量を制御して
いる。これにより、ファンモータ11の回転速度を自由
に制御でき、ファン10による送風量を自由に制御する
ことができる。例えば、ファンモータ11の回転速度を
高くすると、送風量を増すことができる。ファンモータ
11の回転速度を低くすると、送風量を少なくすること
ができる。また、インバータ61による制御では、通電
時間を制御しているので、消費電力の効率もよい。な
お、送風量を制御する構成は、インバータ61に限定さ
れず、公知の構成を利用することができる。ファン10
が駆動されると、収容室3内の空気が吸い込まれて、そ
れに伴い、ヒータ7を空気が通過する。 【0026】ヒータ7は、外部の熱源設備(図示せず)
から高温の水蒸気を供給され、この水蒸気がヒータ7の
管を通ることで、この管に設けられた放熱フィンの近傍
を通る空気の温度を上昇させることができる。ヒータ7
の駆動または停止は、管に設けられた弁を開閉して、水
蒸気の流通を制御することで行われる。空気は、ヒータ
7で加熱されることで、回転ドラム4内の洗濯物と攪拌
されたときに、洗濯物に付着している溶剤を効率よく気
化させることができる。 【0027】クーラ13は、空気中の溶剤を凝縮させて
空気中から除去するために、空気を冷却する蒸発器とし
ての熱交換器であり、凝縮器としての熱交換器(図示せ
ず)と接続されている。これらの一対の熱交換器は、冷
媒が流通可能に接続されており、冷媒は蒸発器で空気か
ら熱を奪い蒸発し冷媒ガスとなり、この冷媒ガスは圧縮
機(図示せず)で圧縮され、圧縮された冷媒ガスは凝縮
器から機外の空気に熱を放出し液化し、液化された冷媒
が蒸発器へ循環するように構成されている。クーラ13
の駆動または停止は、制御部60の制御のもとで、冷媒
の経路に設けられた弁の開閉や圧縮機の駆動または停止
によって行われる。蒸発器としての熱交換器を、空気が
通って冷やされると、その空気に混ざっている溶剤が凝
縮して液化する。 【0028】また、衣類乾燥機では、出口室9a内で、
クーラ13の出口近傍に設けられた温度測定手段として
の上述の温度センサ16と、温度センサ16による測定
結果に基づいて、上述のファン10の送風量および切換
バルブ18の動作をともに制御する上述の制御部60と
がハウジング1の内部に備えられている。制御部60
は、制御中枢としてのマイクロコンピュータ(CP
U)、記憶手段としてのRAM、ROM等を含んでい
る。CPUは、ROM等に予め記憶されたプログラム等
に基づいて各部を制御する。また、CPUは、RAMに
設定されたフラグの内容によって、切換バルブ18の状
態を知ることができる。また、CPUは、タイマを含
み、このタイマによって経過時間を計時して各部を制御
することができる。 【0029】また、制御部60には、駆動回路(図示せ
ず)を介して、回転ドラム4を回転するドラムモータ5
と、切換バルブ18を駆動するソレノイド19とが接続
されている。また、クーラ13に設けられた弁および圧
縮機が制御可能に接続され、クーラ13を駆動または停
止することができる。また、ヒータ7に設けられた弁が
開閉可能に接続されており、ヒータ7を動作または停止
することができる。制御部60には、駆動回路(図示せ
ず)を介して、ファン10を回転させるファンモータ1
1を回転速度可変に駆動制御するための上述のインバー
タ61が接続されており、回転速度を、例えば、速度の
遅い順に「弱」、「中」および「強」の3段階に調節す
ることができ、この順に風量を小さくすることができ
る。 【0030】また、制御部60には、温度センサ16が
接続されている。温度センサ16は、例えば、出口室9
aのクーラ13の出口近傍に配置されたサーミスタ等を
含み、クーラ13の出口の近傍を流れる空気の温度を測
定することができる。次に、この衣類乾燥機の乾燥運転
の制御内容を、図3のフローチャートを参照しながら説
明する。なお、図3および後述する図4では、ファン1
0をファン、回転ドラム4をドラム、切換バルブ18を
バルブとし、それぞれの駆動状態をON、停止状態をO
FFとして表記している。 【0031】乾燥運転は、通常、以下の4行程、すなわ
ち、回収乾燥行程、排気乾燥行程、クールダウン乾燥行
程、脱臭行程が順に実施される。回収乾燥行程では、ま
ず、ファン10が回転速度「中」で運転され、また、ド
ラムモータ5が駆動されて回転ドラム4が回転する。フ
ァン10と回転ドラム4は乾燥運転中、継続して運転さ
れている。また、クーラ13およびヒータ7が駆動(O
N)される(ステップS1)。また、切換バルブ18
は、第1の状態とされて、内部風路は循環経路とされる
(ステップS2)。 【0032】この溶剤回収式乾燥機1では、温度センサ
16により測定された空気の温度に応じて、ファン10
および切換バルブ18が以下のように制御される。ま
ず、測定された温度が、通常の温度の範囲内、例えば、
後述するように所定温度T2およびT3として設定され
た5℃〜15℃である場合を説明する。ステップS3で
は、温度センサ16により測定された空気の温度が、所
定温度T2、例えば、15℃よりも高いか否かが判断さ
れる。温度が、5℃〜15℃の範囲内である場合には
(ステップS3でYES)、次に、ステップS6で、温
度センサ16により測定された空気の温度が、所定温度
T3、例えば、5℃よりも低いか否かが判断される。温
度が、5℃〜15℃の範囲内である場合には(ステップ
S6でYES)、上述のように、内部風路は循環経路と
されて、乾燥運転される。このとき、循環経路を流れる
空気は、ヒータ7で加熱されて衣類を乾燥し、クーラ1
3で冷却されてから、ヒータ7に戻り、内部風路を繰り
返し循環する。洗濯物に付着していた溶剤は、空気に混
ざって流れ、クーラ13で空気が冷やされる際に、空気
中の溶剤は凝縮され、回収することができる。さらに、
空気を循環させて、繰り返し衣類を乾燥させつつ、溶剤
を確実に回収することができる。このようにして、所定
時間TA、例えば、17分間、運転が継続される(ステ
ップS11)。この行程で、大部分の溶剤が蒸発し、そ
の後、後述する排気乾燥行程が実行される。 【0033】また、夏季等で、乾燥運転中に、空気の温
度が上昇することが想定され、温度センサ16で測定さ
れる温度が15℃を超える場合がある。この場合には
(ステップS3でNO)、ファン10が回転速度「弱」
で運転される(ステップS4)。これにより、ファン1
0の回転速度が遅くなり、送風量が減少するので、クー
ラ13をゆっくりと空気が通過し、クーラ13でよりよ
く空気を冷やせるので、空気の温度は低下する。従っ
て、空気の温度の上昇が抑制される。次に、ステップS
5で、温度センサ16により測定された空気の温度が、
溶剤の引火の虞を防止すべく設定された所定温度T1、
例えば、20℃よりも高いか否かが判断される。温度が
15℃〜20℃の範囲内にあれば(ステップS5でYE
S、ステップS6でYES)、ファン10を回転速度
「弱」で運転して、内部風路を循環経路として乾燥運転
が、所定時間TA、例えば、17分間、運転が継続され
る(ステップS11)。 【0034】また、上述のようにステップS4で、ファ
ン10を「弱」としても、空気の温度の上昇が続く場合
も想定される。このような場合に、温度センサ16によ
り測定された空気の温度が、所定温度T1よりも高くな
ると(ステップS3でNO、ステップS5でNO)、切
換バルブ18は第2状態とされて、内部風路は排気経路
とされて(ステップS9)、溶剤への引火の虞を確実に
防止することがてきる。同時に、クーラ13が停止さ
れ、ファン10の回転速度は「強」とされる(ステップ
S10)。この状態では、機外の新鮮な空気が、取入口
17を通じて内部風路内に入り、加熱されて衣類を乾燥
する。洗濯物に付着していた溶剤は気化し、空気ととも
に排気口21を通じて機外へ排出される。そして、この
状態の乾燥運転が、所定時間TA、例えば、17分間継
続される(ステップS11)。 【0035】また、冬季等には、空気の温度が低下する
ことが想定される。温度センサ16で測定される温度が
5℃を下回る場合で、0℃よりも高い場合(ステップS
3でYES)には、ステップS6で、温度センサ16で
測定された温度が、所定温度T3、例えば、5℃よりも
高いか否かが判断される。測定された温度が、5℃を下
回る場合には(ステップS6でNO)、ファン10が回
転速度「強」で運転される(ステップS7)。これによ
り、ファン10の送風量が増加するので、空気はクーラ
13を速やかに通過して、冷却を抑制されるので、過度
に冷やされず、空気の温度の低下が抑制される。次に、
ステップS8で、温度センサ16により測定された空気
の温度が、クーラ13の霜付きを防止すべく設定された
所定温度T4、例えば、0℃よりも低いか否かが判断さ
れる。温度が5℃〜0℃の範囲内の場合(ステップS8
でYES)、上述のように、ファン10を回転速度
「強」で運転して、内部風路を循環経路として乾燥運転
が、所定時間TA、例えば、17分間、継続される(ス
テップS11)。 【0036】また、上述のようにステップS7で、ファ
ン10の回転速度を「強」にして速くしても、空気の温
度の低下が続く場合も想定される。このような場合に、
温度センサ16により測定された空気の温度が、0℃よ
りも低くなると(ステップS6でNO、ステップS8で
NO)、切換バルブ18は第2状態とされて、内部風路
は排気経路とされる(ステップS9)。同時に、クーラ
13が停止され、ファン10の回転速度は「強」とされ
る(ステップS10)。そして、この状態の乾燥運転
が、所定時間TA、例えば、17分間継続される(ステ
ップS11)。 【0037】また、ステップS11の所定時間TAの運
転の間、温度センサ16による温度の測定は継続され、
その測定温度に応じたファン10の回転速度の制御およ
び切換バルブ18の制御は繰り返し、継続して行われ
る。これにより、一旦、内部風路は排気経路とされた後
でも、温度が0℃〜20℃の範囲内になれば、その温度
に応じた上述の回転速度でファン10が運転され、内部
風路が循環風路とされて、所定時間TA、例えば、17
分間、運転が継続されることとなる。 【0038】次の排気乾燥行程は、機外の新鮮な空気を
内部風路に導入して、衣類にまだ残っている溶剤を確実
に取り除くために行われる(ステップS12)。この行
程では、クーラ13は停止状態とされる。また、切換バ
ルブ18は第2状態とされ、内部風路は排気経路とされ
る。機外の空気が,取入口17を通り、導入室9b内に
取り入れられ、ヒータ7で加熱されてから、回転ドラム
4内の洗濯物を乾燥させる。その後、空気は、気化した
溶剤とともに排気口21から排出される。排気乾燥行程
は、所定時間、例えば5分間行われる。 【0039】次のクールダウン乾燥行程は、それまでに
行われた乾燥運転で加熱された衣類を冷やすために行わ
れる(ステップS13)。この行程では、ヒータ7は停
止されて、クーラ13が運転される。このクールダウン
乾燥行程でも、上述のステップS1〜11と同様にし
て、温度センサ16により測定された温度に応じて、フ
ァン10の回転速度および切換バルブ18が制御され
る。例えば、温度が5℃〜15℃の範囲内にあれば、フ
ァン10の回転速度は「中」とされて、内部風路は循環
経路とされる。これにより、空気は、クーラ13で冷や
された状態で、回転ドラム4内に流入して、洗濯物を冷
やしつつ、洗濯物に残っている溶剤を気化させて、再
度、クーラ13へ流れる。ここで、溶剤は回収され、空
気は、繰り返し循環する。クールダウン乾燥行程は、所
定時間、例えば、2分間継続される。また、温度が、0
℃〜5度の場合には、内部風路は循環経路とされ、ファ
ン10の回転速度は「強」とされて、クーラ13での空
気の冷やし過ぎを防止しつつ、溶剤を回収しつつ運転が
行われる。また、温度が、15℃〜20度の場合には、
内部風路は循環経路とされ、ファン10の回転速度は
「弱」とされて、空気をより冷しつつ、温度の上昇を抑
制して、溶剤を回収しつつ運転が行われる。また、温度
が、20℃を上回る場合には、ファン10の回転速度は
「強」とされて、内部風路は排気経路とされて、溶剤へ
の引火の虞を確実に防止しつつ、機外の空気で回転ドラ
ム4内の洗濯物は冷やされる。また、温度が、0℃を下
回る場合には、ファン10の回転速度は「強」とされ
て、内部風路は排気経路とされて、クーラ13の凍結を
確実に防止して、機外の空気で回転ドラム4内の洗濯物
は冷やされる。 【0040】次の脱臭行程は、溶剤が混ざった空気を回
転ドラム4内から排出して、乾燥させた衣類から溶剤の
匂いを除去するために行われる(ステップS14)。脱
臭行程では、ヒータ7およびクーラ13は停止され、切
換バルブ18は第2状態で、内部風路は排気経路とされ
る。脱臭行程は、所定時間、例えば、1分間行われ、そ
の後、乾燥運転は終了し、ファン10および回転ドラム
4も停止される。 【0041】このように本実施の形態によれば、送風制
御手段としての制御部60は、温度センサ16の測定温
度に基づきファン10の送風量を制御する。これによ
り、ファン10の回転速度を「強」にして高めると、送
風量を多くでき、空気はクーラ13を速やかに流れて、
空気の温度の低下を抑制できる。一方、ファン10の送
風量を少なくすると、空気はクーラ13をゆっくりと流
れて、空気の温度はより一層低下する。このように、回
収乾燥行程およびクールダウン乾燥行程では、クーラ1
3を通過した空気の温度に基づいて、空気の冷却温度を
きめ細かく制御できるので、効率よく溶剤を回収するこ
とができる。 【0042】さらに、回収乾燥行程では、ヒータ7で空
気を加熱して、洗濯物に付着した溶剤を気化させ、溶剤
の混ざった空気をクーラ13で冷却して、溶剤を回収す
るので、より一層効率よく溶剤を回収することができ
る。また、制御部60は、温度センサ16の測定結果に
基づくファン10の制御を、温度が低いときは強く送風
し、温度が高いときには弱く送風するようにしている。
これにより、温度が低いときには、強い送風で、空気を
過度に冷やさずに済み、しかも、大風量を得られて、低
温になって溶剤濃度が低くなっている空気を利用して、
効率よく衣類を乾燥させることができる。また、温度が
高いときには、弱い送風で空気を確実に冷やすことがで
きて、溶剤をより一層効率よく回収することができる。 【0043】また、制御部60は、回収乾燥行程および
クールダウン乾燥行程で、温度センサ16の測定温度に
基づき切換バルブ18の切換えを制御するので、所定温
度T1以上の空気の温度が高い場合には、排気経路とし
て、空気を収容室3から排気口21へ流して循環を防止
して、温度が高くて溶剤の混ざった空気が循環すること
に起因する溶剤に引火する虞を確実に防止することがで
きる。また、所定温度T4以下の温度が低い場合には、
排気経路として、空気がクーラ13を通らないので、ク
ーラ13の凍結や霜付きを確実に防止することができ
る。 【0044】また、制御部60は、所定温度T1〜T4
の温度範囲内で送風量を制御し、その温度範囲外になる
ときには風路を切換えて、排気経路としているので、予
め定める温度範囲内では、空気の温度を制御して溶剤を
より一層効率よく回収することができる。また、高温時
等、送風を弱めても、空気の温度が高くなる場合には、
切換バルブ18で空気を排気口21へ流すことができ、
溶剤に引火する虞を確実に防止することができる。ま
た、低温時等で、送風を強めても、空気の温度が低下す
る場合には、排気経路として、クーラ13が凍結するこ
とを確実に防止することができる。 【0045】また、ファン10をインバータ61によ
り、送風量を自由に調節することができるので、制御す
るのに好ましい。また、空気の温度の制御を、クーラ1
3を制御せずにできるので、クーラ13を安定して連続
して、効率良く運転することができて、好ましい。特
に、クーラ13に、直膨式の冷凍機を適用する場合に好
適であり、安価且つ簡素な構造にすることができる。ま
た、クーラ13をオンオフせずに済むので、空気をクー
ラ13に通すときに、クーラ13が停止されて、空気温
度が急上昇するような事態を防止することができる。 【0046】また、温度が5℃より低い場合にファン1
0を「強」とし、温度が5℃より高い場合にファン10
を「中」とした。このように、温度が低い場合にファン
10の回転速度を速くするので、空気はクーラ13を速
やかに流れて、空気を過度に冷やさずに済む。従って、
空気の温度が所定温度T4にまで低下することを抑制で
きるので、クーラ13の凍結を防止するために排気経路
とすることを防止でき、溶剤が混ざった空気の排気を防
止して、溶剤をより一層確実に回収することができる。 【0047】また、温度が15℃より低い場合にファン
10を「中」とし、温度が15℃より高い場合にファン
10を「弱」とした。また、温度が5℃より低い場合に
ファン10を「強」とし、温度が5℃より高い場合にフ
ァン10を「中」とした。このように、温度が低い場合
にファン10の回転速度を速くして、内部風路を流れる
風量を増加させることができるので、低温になって溶剤
濃度が低くなっている空気を利用して、効率よく衣類を
乾燥させることができる。 【0048】また、温度が15℃より低い場合にファン
10を「中」とし、温度が15℃より高い場合にファン
10を「弱」とした。このように、温度が高い場合に
は、ファン10の回転速度を遅くしたので、空気はクー
ラ13をゆっくりと流れて、十分によく冷やされて、所
定温度T1にまで温度が上がることを防止できる。その
結果、溶剤への引火の虞の生じる温度まで上昇すること
を防止できるので、溶剤が混ざった空気の排気を防止で
き、溶剤をより一層確実に効率よく回収することができ
る。 【0049】また、切換バルブ18を第2の状態とし
て、内部風路を排気経路とするときに、ファン10の回
転速度「強」と速くするので、ファン10による風量を
増加させることができるので、衣類を乾燥する効率を高
めることができる結果、空気を排気口21から排気しつ
つ乾燥させる場合に生じ易い乾燥効率の低下を抑制する
ことができる。 【0050】また、回収乾燥行程とともにクールダウン
乾燥行程でも、同様の効果を得ることができる。なお、
本実施の形態では、温度に応じたファン10の回転速度
の制御は、回収乾燥行程およびクールダウン乾燥行程で
行われていたが、何れか一方で実施してもかまわない。 【0051】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。本実施の形態では、第1の実施の形態と制御内容が
異なる。すなわち、内部風路が循環経路とされる場合
と、排気経路とされる場合に応じて、制御部60の制御
のもとで、ファン10の送風量を制御できるようにされ
ている。なお、第1の実施の形態と同様の部分について
は、同じ符号を付して説明を省略する。 【0052】図4は、本実施の形態での制御内容のフロ
ーチャートである。運転開始されると、ドラムモータ5
が駆動されて、回転ドラム4が回転する。この回転ドラ
ム4は、以後の乾燥運転中、継続して回転している(ス
テップS51)。回収乾燥行程では、クーラ13および
ヒータ7が駆動(ON)される。また、切換バルブ18
が第1の状態とされて、内部風路が循環経路とされる。
また、ファン10は、回転速度「中」で運転される(ス
テップS52)。また、この回収乾燥行程では、温度セ
ンサ16により測定された空気の温度に応じて、切換バ
ルブ18等が以下のように制御されている。すなわち、
測定された温度が、0℃〜20℃の範囲内である場合に
は、クーラ13が駆動され、且つ切換バルブ18は第1
状態とされて、内部風路は循環経路とされる。この循環
経路を流れる空気は、ヒータ7で加熱されて衣類を乾燥
し、クーラ13で冷却されてから、ヒータ7に戻り、内
部風路を繰り返し循環する。このとき、洗濯物に付着し
ていた溶剤は、空気に混ざって流れ、クーラ13で空気
が冷やされる際に、空気中の溶剤は凝縮され、回収する
ことができる。 【0053】また、夏季等で、温度センサ16で測定さ
れた温度が、0℃〜20℃の範囲外となる場合には、ク
ーラ13が停止され、切換バルブ18は第2状態とされ
て、内部風路は排気経路とされる。排気経路では、機外
の新鮮な空気が、取入口17を通じて収容室3内に入
り、加熱されて衣類を乾燥する。洗濯物に付着していた
溶剤は気化し、空気とともに排気口21を通じて機外へ
排出される。 【0054】このようにして、回収乾燥行程が所定時
間、例えば、17分間継続される。次の排気乾燥行程
は、機外の新鮮な空気を内部風路に導入して、衣類にま
だ残っている溶剤を確実に取り除くために行われる。こ
の行程では、クーラ13は停止状態とされる。また、切
換バルブ18は第2状態とされ、内部風路は排気経路と
される。ファン10は、回転速度「強」で運転される
(ステップS53)。このように、「強」で運転される
ファン10は、機外の空気を大風量で、取入口17を通
し、導入室9b内に取り入れて、ヒータ7で加熱してか
ら、回転ドラム4内の洗濯物を効率よく乾燥させること
ができる。その後、空気は、気化した溶剤とともに排気
口21から排出される。排気乾燥行程は、所定時間、例
えば5分間行われる。 【0055】次のクールダウン乾燥行程は、上述の行程
で加熱された衣類を冷やすために行われる。この行程で
は、ヒータ7は停止されて、クーラ13が運転される。
また、切換バルブ18により、内部風路は第1の経路と
され、ファン10は回転速度「中」で運転される(ステ
ップS54)。このクールダウン乾燥行程でも、ステッ
プS52の回収乾燥行程と同様にして、温度センサ16
により測定された温度に応じて各部が制御される。例え
ば、測定された温度が0℃〜20℃の範囲内では、ファ
ン10の回転速度は「中」とされて、内部風路は循環経
路とされる。これにより、空気は、クーラ13で冷やさ
れた状態で、回転ドラム4内に流入して、洗濯物を冷や
しつつ、洗濯物に残っている溶剤を気化させて、再度ク
ーラ13へ流れる。ここで、溶剤は回収され、空気は、
繰り返し循環する。また、温度が、0℃〜20度の範囲
外にある場合には、内部風路は排気経路とされて、機外
の空気で回転ドラム4内の洗濯物は冷やされる。クール
ダウン乾燥行程は、所定時間、例えば、2分間継続され
る。 【0056】次の脱臭行程は、溶剤が混ざった空気を回
転ドラム4内から排出して、乾燥させた衣類から溶剤の
匂いを除去するために行われる。脱臭行程では、ヒータ
7およびクーラ13は停止され、切換バルブ18は第2
状態とされて、内部風路は排気経路とされ、ファン10
の回転速度は「強」とされる(ステップS54)。この
ように、ファン10は「強」で運転されるので、大風量
の空気を機外から取り入れて、衣類の匂いを効率よく脱
臭することができる。脱臭行程は、所定時間、例えば、
1分間行われる。 【0057】このように本実施の形態によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、内部風路の空気の経路が異な
ると、これに応じて乾燥効率も異なる傾向にある。すな
わち、排気経路では、ファン10の回転速度を速めて大
風量の空気を送風できれば、それだけ、効率よく衣類を
乾燥させることができる。一方、循環経路では、クーラ
13で空気を冷やせなければ、大風量の空気を送風する
必要はなく、クーラ13の冷却能力に応じた風量を得ら
れるように、ファン10を予め定める回転速度で運転す
ることで、効率よく衣類を乾燥させることができる。従
って、排気経路でファン10の回転速度を「強」とし
て、循環経路での「中」よりも速めて、大風量を得てい
るので、異なる風量で空気の流れる経路に応じて効率よ
く衣類を乾燥できる。 【0058】また、回収乾燥行程で、先ず、内部風路を
循環経路として、溶剤の大部分を回収しつつ、衣類を乾
燥させることができ、この後の排気乾燥行程で、排気経
路としてファン10の回転速度を速めて、大風量の空気
を機外から取り入れるので、残った溶剤を効率よく除去
することができる。従って、衣類を効率よく乾燥するこ
とができて、しかも溶剤を確実に回収することができ
る。 【0059】また、循環経路とされたときの、ファン1
0の回転速度「中」は、この回転速度でファン10が運
転されるときに、クーラ13で空気を効率よく冷やすこ
とができるように設定されている。これにより、循環経
路とされる場合にも、効率よく乾燥させることができ
る。なお、本発明の第2の実施の形態では、排気乾燥行
程と、脱臭行程とで、ファン10の回転速度を「強」と
していたが、何れか一方の行程としてもよい。また、排
気経路のときに、内部風路が循環経路とされたときのフ
ァン10の送風量よりも大風量にできればよい。 【0060】また、上述の各実施の形態では、ファン1
0は、3段階に速度調節可能にされていたが、これには
限定されない。例えば、4段階以上や無段階に細かく調
節可能であればより好ましい。また、第2の実施の形態
や、第1の実施の形態でも部分的であれば、2段階でも
適用することができる。要は、ファン10は、送風量を
制御可能であればよい。 【0061】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。 【0062】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効
果を奏する。すなわち、送風制御手段は、クーラ出口温
度測定手段の測定温度に基づき送風手段の送風量を制御
するので、送風量を多くして空気の温度の低下を抑制で
き、送風量を少なくして空気の温度をより一層低下させ
ることができる結果、空気の冷却温度をきめ細かく制御
できて、効率よく溶剤を回収することができる。さら
に、ヒータおよびクーラで、より一層効率よく溶剤を回
収することができる。 【0063】また、送風制御手段は、温度が低いときは
強く送風し、温度が高いときには弱く送風するので、低
温時には、強い送風で空気の過度な冷却を防止しつつ、
大風量で効率よく衣類を乾燥させることができ、また、
高温時には、弱い送風で空気を確実に冷やして溶剤をよ
り一層効率よく回収することができる。 【0064】 【0065】 【0066】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態の溶剤回収式乾燥機
の概略構成の側面断面図であり、内部風路が循環経路の
場合を示す。 【図2】図1の溶剤回収式乾燥機の概略構成の側面断面
図であり、内部風路が排気経路の場合を示す。 【図3】図1の溶剤回収式乾燥機の制御内容のフローチ
ャートである。 【図4】本発明の第2の実施の形態の溶剤回収式乾燥機
の制御内容のフローチャートである。 【符号の説明】 A 衣類乾燥機(溶剤回収式乾燥機) 3 収容室 7 ヒータ 9 ダクト(循環風路) 10 ファン(送風手段) 13 クーラ 16 温度センサ 17 取入口 18 切換バルブ(風路切換機構) 21 排気口 60 制御部(送風制御手段、切換制御手段) 61 インバータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−279194(JP,A) 特開 昭61−143093(JP,A) 特開 平6−98991(JP,A) 実開 昭64−43886(JP,U) 実開 昭63−64393(JP,U) 実開 昭62−196187(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 43/08 D06F 58/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】有機溶剤で洗浄した洗濯物を乾燥する際に
    有機溶剤を回収することのできる溶剤回収式乾燥機であ
    って、 洗濯物を収容する収容室と、 収容室へ流入する空気を加熱するヒータと、 収容室から流出する空気をヒータへ導く循環風路と、 収容室から空気を流出させて循環風路へ流す送風手段
    と、 循環風路内に設けられて風路を通る空気を冷却して空気
    中に含まれる溶剤を凝縮して回収するためのクーラと、 クーラ出口側に設けられてクーラを通過した空気の温度
    を測定するクーラ出口温度測定手段と、 クーラ出口温度測定手段の測定温度に基づいて、送風手
    段の送風量を制御する送風制御手段とを備え、前記送風制御手段は、前記クーラ出口温度測定手段の測
    定温度が所定温度より低いときは、空気が前記クーラを
    速やかに通過するように強い送風を行い、前記クーラ出
    口温度測定手段の測定温度が所定温度より高いときは、
    空気が前記クーラをゆっくりと通過するように弱い送風
    を行う ことを特徴とする溶剤回収式乾燥機。
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