JP2000042292A - 溶剤回収式衣類乾燥機 - Google Patents

溶剤回収式衣類乾燥機

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JP2000042292A
JP2000042292A JP10218011A JP21801198A JP2000042292A JP 2000042292 A JP2000042292 A JP 2000042292A JP 10218011 A JP10218011 A JP 10218011A JP 21801198 A JP21801198 A JP 21801198A JP 2000042292 A JP2000042292 A JP 2000042292A
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JP
Japan
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air
cooling
abnormality
solvent
cooling means
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JP10218011A
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English (en)
Inventor
Masahiko Tsunoda
正彦 角田
Yoshitsugu Kitamura
佳嗣 北村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却手段に異常が生じた場合に、衣類に溶剤が
付着したままになるのを防止する。 【解決手段】回収乾燥行程中に、冷却温度センサ16に
よって検出される温度が予め設定された温度範囲内から
逸脱するか、冷凍機14から異常高圧信号、過電流信号
または巻線高温信号のいずれかが出力されるかすると、
マイクロコンピュータ30によって回収乾燥行程開始か
ら予め定める時間が経過しているか否かが調べられる。
そして、この判断が否定された場合には、冷却不足ラン
プ32または冷凍機異常ランプ33が点灯されて、冷却
温度センサ16によって異常高温が検出された旨が報知
されるとともに、排気乾燥行程が開始される。一方、回
収乾燥行程開始から上記予め定める時間が経過している
場合には、冷却不足ランプ32および冷凍機異常ランプ
33は消灯状態のままで排気乾燥行程が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドライクリーニ
ング後の衣類に付着した溶剤を衣類から除去するための
衣類乾燥機に関し、特に衣類から除去した溶剤を回収す
るようにした溶剤回収式の衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ドライクリーニング用の衣類
乾燥機として、ドライクリーニング用溶剤(たとえば石
油系溶剤)で洗濯した衣類から溶剤を気化させて除去
し、その除去した気化溶剤を冷却して凝縮回収するよう
にした溶剤回収式の衣類乾燥機が提供されている。
【0003】この種の衣類乾燥機には、乾燥機内に空気
流を発生させるためのファンと、ファンの働きによって
発生した空気流を加熱して温風を作成するためのヒータ
とが備えられている。ヒータによって作成された温風
は、衣類を収容した回転ドラム内に供給されて、衣類に
含浸している溶剤を気化させる。この気化溶剤を含む回
転ドラム内の空気は、回転ドラムからヒータに向けて流
出する。
【0004】回転ドラムからヒータへ至る空気流通路内
には、その空気流通路を流通する空気を冷却するための
冷却手段(エバポレータ)が配設されており、回転ドラ
ムから流出する空気は冷却手段によって冷却される。こ
れにより、回転ドラムから流出する空気中に含まれる気
化溶剤が、冷却手段の表面で凝縮して回収される。溶剤
が回収された後の空気は、再びヒータによる加熱を受け
て温風となり、回転ドラム内に送り込まれて、衣類中の
溶剤を気化させる。
【0005】空気流通路内にはさらに、冷却手段の空気
流通方向下流側に、冷却手段を通過した直後の空気の温
度を検出するための温度センサが設けられている。そし
て、この温度センサによって冷却手段通過後の空気の温
度が所定温度以上であることが検出されると、直ちに乾
燥運転が強制終了されて、冷却手段に異常が生じている
旨が報知されるようになっている。このように乾燥運転
を強制終了するのは、乾燥機内を循環する空気の温度が
異常高温になると、空気中に含まれる溶剤の濃度が高く
なり、衣類に含まれる溶剤を効率良く回収できなくなる
うえに、溶剤が引火してしまうおそれがあるからであ
る。
【0006】また、冷却手段通過後の温度が所定温度以
上になった場合の他に、たとえば、エバポレータに冷媒
を供給するための冷凍機に設けられている過電流保護回
路など、種々の保護回路が作動して異常信号が出力され
た場合にも、乾燥運転が強制終了されて、冷却手段に異
常が生じている旨が報知されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乾燥運転が
その途中で強制終了された場合には、回転ドラム内の衣
類が十分に乾燥されず、衣類に溶剤が残留しているおそ
れがある。衣類に溶剤が残留していると、その衣類を回
転ドラムから取り出した時に、使用者などが溶剤による
悪影響を受けるおそれがある。
【0008】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、冷却手段に異常が生じた場合に、衣類に
溶剤が付着したままになるのを防止できる溶剤回収式の
衣類乾燥機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、溶剤を用いて洗濯した後の
衣類を収容するための乾燥室と、この乾燥室に流入する
空気を加熱するための加熱手段と、上記乾燥室から流出
する空気を上記加熱手段へと導くための風路と、上記乾
燥室から流出する空気中に含まれる溶剤を回収するため
に、上記風路を流通する空気を冷却するための冷却手段
と、この冷却手段の異常を検出することのできる異常検
出手段と、上記風路内に外気を取り込んで上記加熱手段
へ与えるための取入口と、上記冷却手段よりも空気流通
方向上流側で上記風路に接続され、上記風路を流れてく
る空気を排気するための排気口と、上記取入口を閉塞し
て、上記乾燥室および風路内で空気を循環させる循環状
態と、上記取入口を開放して、外気を上記加熱手段に与
えつつ上記乾燥室から流出する空気を上記排気口から排
気する排気状態とに切り換える切換機構と、循環状態で
上記加熱手段および冷却手段を駆動させて行う回収乾燥
行程中に、上記異常検出手段によって上記冷却手段の異
常が検出されたことに応答して、回収乾燥行程を終了し
て循環状態から排気状態へ切り換え、排気状態で上記加
熱手段を駆動させる排気乾燥行程を開始する行程制御手
段とを含むことを特徴とする溶剤回収式衣類乾燥機であ
る。
【0010】この構成によれば、回収乾燥行程中に冷却
手段の異常が検出された場合に、乾燥運転が直ちに強制
終了されるのではなく、回収乾燥行程から排気乾燥行程
へと移行して、その後は排気乾燥行程が実行される。こ
れにより、衣類に残留している溶剤を完全に除去するこ
とができるから、使用者が乾燥室から衣類を取り出した
時に、衣類に含まれる溶剤による悪影響を受けるおそれ
はない。
【0011】また、排気乾燥行程では、乾燥室から流出
する空気が機外に排気されるから、冷却手段に異常が生
じていても、乾燥室および風路内が異常高温状態となっ
て、乾燥室および風路内に残留している溶剤や衣類に付
着している溶剤が引火するおそれはない。
【0012】請求項2記載の発明は、上記異常検出手段
によって上記冷却手段の異常が検出された旨を報知する
ための報知手段と、上記回収乾燥行程が開始されてから
予め定める時間が経過する前に上記冷却手段の異常が検
出された場合には、上記報知手段を作動させ、上記回収
乾燥行程が開始されてから予め定める時間が経過した以
後に上記冷却手段の異常が検出された場合には、上記報
知手段を非作動とする報知制御手段とをさらに含むこと
を特徴とする請求項1記載の溶剤回収式衣類乾燥機であ
る。
【0013】また、請求項3記載の発明は、上記冷却手
段は、上記風路内に設けられたエバポレータと、このエ
バポレータに冷媒を供給するための冷凍機とを備えてい
ることを特徴とする請求項1または2記載の溶剤回収式
衣類乾燥機である。
【0014】回収乾燥行程が開始されてから適当な時間
が経過した後に、冷却手段の異常が検出される場合は、
冷却手段の故障が原因ではなく、冷却手段(エバポレー
タ)への霜付きが原因である場合が多い。すなわち、乾
燥室内に収容される衣類には、溶剤以外に空気中から吸
収した水分が含まれているため、乾燥室から流出する空
気中には衣類から蒸発した水分も含まれており、この水
分は、冷却手段によって冷却されると、霜となって冷却
手段に付着する。冷却手段に霜が付着すると、その霜が
吸熱の妨げとなって、風路を流れる空気が良好に冷却さ
れないために、たとえば冷却手段による冷却不足といっ
たような異常が検出される。
【0015】上記の構成によれば、回収乾燥行程開始か
ら予め定める時間が経過する前に冷却手段の異常が検出
された場合にのみ、冷却手段の異常が検出された旨が報
知され、回収乾燥行程開始から予め定める時間が経過し
た後に冷却手段の異常が検出された場合には、冷却手段
の異常が検出された旨は報知されない。したがって、冷
却手段への霜付きが原因で異常が検出されたにもかかわ
らず、使用者が冷却手段が故障していると誤認して、冷
却手段の点検・修理をサービスマンに依頼するといった
ことを防止できる。
【0016】請求項4記載の発明は、上記異常検出手段
は、上記冷凍機の異常を表す異常信号が冷凍機から出力
されたときに、上記冷却手段が異常であると判断する手
段を含むことを特徴とする請求項3記載の溶剤回収式衣
類乾燥機である。
【0017】請求項5記載の発明は、上記異常検出手段
は、上記冷却手段によって冷却された後の空気の温度を
測定するための温度検出手段と、この温度検出手段によ
って検出される温度が予め定められた温度範囲外になっ
たときに上記冷却手段が異常であると判断する手段とを
さらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の溶剤回収式衣類乾燥機である。
【0018】請求項4および請求項5に記載されている
ように、異常検出手段は、冷凍機の異常を表す異常信号
が冷凍機から出力されたときに、冷却手段が異常である
と判断する手段を備えていてもよいし、冷却手段によっ
て冷却された後の空気の温度が予め定められた温度範囲
外になったときに、冷却手段が異常であると判断する手
段を備えていてもよい。
【0019】なお、上記冷凍機の異常を表す異常信号
は、冷凍機に備えられたコンプレッサによる冷媒の圧縮
圧力が異常高圧になったときに出力される異常高圧信号
であってもよいし、コンプレッサに内蔵されたモータに
過電流が流れたときに出力される過電流信号であっても
よい。また、モータの巻線温度が異常高温になったとき
に出力される巻線高温信号であってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、この発明の一実施形態に係る衣類
乾燥機の構成を簡略化して示す断面図である。この衣類
乾燥機は、ドライクリーニングに用いられるものであ
り、温風によってドライクリーニング後の衣類から石油
系溶剤などの有機溶剤を気化させて除去した後、その溶
剤を含む空気を冷却することによって溶剤を凝縮させて
回収する溶剤回収式の衣類乾燥機である。
【0022】この衣類乾燥機は、前面に開口1aを有す
るハウジング1とハウジング1の前面開口1aに取り付
けられた開閉可能なドア2とによって外観が構成されて
いる。ハウジング1内には、前面開口1aを介して外部
と連通する乾燥室3が区画形成されている。乾燥室3内
には、溶剤を用いて洗濯した後の衣類を収容すべき回転
ドラム4が配設されている。回転ドラム4に対する衣類
の出し入れは、ドア2を開いた状態でハウジング1の前
面開口1aを介して行われる。
【0023】回転ドラム4は、その端面を前後にして設
けられており、その後方に設けられたドラムモータ5の
回転軸に取り付けられて、乾燥室3内で回転自在に支持
されている。回転ドラム4の周面には、多数の小孔4a
が形成されており、乾燥室3内を流れる空気が回転ドラ
ム4内を通過するようになっている。
【0024】回転ドラム4の上方には、乾燥室3内に空
気を流入させるための空気流入口6が形成されている。
この空気流入口6付近には、空気流入口6を介して乾燥
室3内に流入する空気を加熱するためのヒータ7が配設
されている。また、回転ドラム4の下方には、空気流入
口6から乾燥室3内に流入した空気を流出させるための
空気流出口8が形成されている。空気流出口8は、ダク
ト9を介して空気流入口6に連結されており、ハウジン
グ1内には、乾燥室3およびダクト9によって循環風路
が形成されている。
【0025】ダクト9内であって空気流出口8の近傍に
は、空気流出口8から流れ込む空気を空気流入口6に向
けて送るためのファン10が配設されている。このファ
ン10は、ファンモータ11の回転軸に取り付けられて
おり、ファンモータ11の駆動力によって回転駆動され
るようになっている。なお、参照符号12は、乾燥室3
から流出する空気に含まれる糸屑などを除去するための
フィルタである。
【0026】ダクト9内にはまた、ファン10によって
空気流入口6へ向けて送られる空気を冷却するためのエ
バポレータ13が配設されている。エバポレータ13に
は、コンプレッサやコンデンサを含む冷凍機14との間
で循環する冷媒が流通しており、この冷媒によってエバ
ポレータ13が冷却されるようになっている。エバポレ
ータ13の下方には、エバポレータ13の表面で凝縮し
た溶剤を集めるための回収パン15が設けられている。
また、エバポレータ13の下流側には、エバポレータ1
3を通過した直後の空気の温度を検出するための冷却温
度センサ16が配設されている。
【0027】ダクト9内にはさらに、エバポレータ13
と乾燥室3の空気流入口6との間に、外気取入口17が
形成されている。この外気取入口17には、外気取入口
17を開閉するための切替バルブ18が設けられてい
る。切替バルブ18は、シリンダ19のロッド20に取
り付けられており、ロッド20が伸長することによって
外気取入口17が開放され、ロッド20が収縮すること
によって外気取入口17が閉塞されるようになってい
る。
【0028】衣類に含まれる溶剤を気化させて回収する
回収乾燥行程においては、切替バルブ18によって外気
取入口17が閉塞される。外気取入口17が閉塞された
状態でファン10が駆動されると、空気流出口8を介し
て乾燥室3内の空気が流出するとともに、ダクト9内の
空気が空気流入口6を介して乾燥室3内に流入すること
により、ハウジング1内に上記循環風路に沿った空気流
が形成される。乾燥室3内に流入する空気は、ヒータ7
による加熱を受けて温風となり、回転ドラム4の周面に
形成された小孔4aを介して回転ドラム4内に流入す
る。
【0029】回転ドラム4に流入した温風は、ドラムモ
ータ5によって回転ドラム4が一方向に回転されて、溶
剤を含む衣類と攪拌されることにより、衣類に付着して
いる溶剤を気化させる。この衣類から気化した溶剤を含
む空気は、回転ドラム4に形成された小孔4aおよび空
気流出口8を介してダクト9へ流入する。そして、ダク
ト9を流れる空気は、エバポレータ13を通過する際に
冷却され、その空気中に含まれる気化溶剤が、エバポレ
ータ13の表面で凝縮する。エバポレータ13の表面で
凝縮した溶剤は、エバポレータ13から落下して回収パ
ン15に集められ、その底部に形成されたドレン口15
aから排出されて回収される。また、こうして溶剤が除
去された空気は、ヒータ7によって再び加熱されて乾燥
室3内に送り込まれる。
【0030】一方、衣類に残留している少量の溶剤を完
全に除去するために、回収乾燥行程に引き続いて行われ
る排気乾燥行程においては、外気取入口17が開放され
た状態でファン10が駆動されて、外気取入口17から
ダクト9内に積極的に外気が取り入れられる。取り入れ
られた外気は、ヒータ7による加熱を受けて温風となっ
て回転ドラム4内に流れ込む。そして、回転ドラム4内
を通過した後、空気流出口8からダクト9へ流出して、
ダクト9の上部に形成された排気口21から外部へと排
気される。
【0031】図2は、この衣類乾燥機の電気的構成を示
すブロック図である。この衣類乾燥機には、CPU、R
OMおよびRAMを含むマイクロコンピュータ30が備
えられている。マイクロコンピュータ30は、この衣類
乾燥機の制御中枢として機能するものであり、衣類乾燥
機の各部の動作を制御して乾燥運転を実行する。
【0032】具体的に説明すれば、マイクロコンピュー
タ30には、冷却温度センサ16からの検出信号が与え
られるようになっている。また、マイクロコンピュータ
30には、冷凍機14から異常信号が与えられるように
なっている。この異常信号としては、たとえば、冷凍機
14に備えられたコンプレッサによる冷媒の圧縮圧力が
異常高圧になったときに出力される異常高圧信号や、コ
ンプレッサに内蔵されたモータに過電流が流れたときに
出力される過電流信号、モータの巻線温度が異常高温に
なったときに出力される巻線高温信号などをあげること
ができる。
【0033】マイクロコンピュータ30は、冷却温度セ
ンサ16および冷凍機14からの入力信号や、プログラ
ム上で作成されたソフトウエアタイマによる計測時間に
基づき、ROMに記憶されたプログラムに従って、回転
ドラム4を回転させるためのドラムモータ5、ヒータ
7、ファン10を駆動するためのファンモータ11、冷
凍機14および切替バルブ18を開閉するためのシリン
ダ19のオン/オフを制御する。
【0034】マイクロコンピュータ30はさらに、上記
の各入力信号に基づいて、たとえばハウジング1(図1
参照)の前面に配設された表示器31の点滅を制御す
る。この表示器31には、たとえば、冷却温度センサ1
6によって異常高温が検出された旨を報知するための冷
却不足ランプ32や、冷凍機14に異常がある旨を報知
するための冷凍機異常ランプ33などが含まれている。
【0035】図3は、乾燥運転時にマイクロコンピュー
タ30によって実行される制御の流れを示すフローチャ
ートである。この実施形態の特徴の1つは、回収乾燥行
程中に衣類乾燥機の異常が検出された場合には、その時
点で回収乾燥行程が終了されて、排気乾燥行程が開始さ
れる点にある。また、この実施形態の他の特徴は、回収
乾燥行程開始から予め定める時間内に異常が検出された
場合には、その旨の報知が行われ、回収乾燥行程開始か
ら予め定める時間が経過した後に異常が検出された場合
には、その旨の報知が行われない点にある。
【0036】回収乾燥行程では、まず、ドラムモータ5
およびファンモータ11がオンされて、回転ドラム4お
よびファン10が駆動開始されるとともに、ヒータ7お
よび冷凍機14が駆動が開始される(ステップS1)。
また、シリンダ19のロッド20が収縮されて、外気取
入口17が切替バルブ18によって閉塞される。これに
より、乾燥室3およびダクト9で形成される循環風路を
空気が循環し、回転ドラム4内に収容された衣類に含ま
れる溶剤の除去および回収が行われる。
【0037】回収乾燥行程中は、マイクロコンピュータ
30によって冷却温度センサ16および冷凍機14から
の入力信号が常に監視されており、冷却温度センサ16
によって検出される温度が予め設定された温度範囲内か
否か、および、冷凍機14が正常に動作しているか否か
が繰り返し調べられる(ステップS2,S3)。そし
て、冷却温度センサ16による検出温度が予め設定され
た温度範囲内を逸脱することなく、また、冷凍機14の
異常が検出されることなく、回収乾燥行程が開始されて
から所定の回収乾燥運転時間(たとえば22分間)が経
過すると、冷凍機14の駆動が停止されるとともに外気
取入口17が開放されて、次に排気乾燥行程が開始され
る(ステップS4)。この排気乾燥行程は、予め定めら
れた排気乾燥運転時間だけ行われる。
【0038】一方、回収乾燥行程中に、冷却温度センサ
16によって検出される温度、すなわちエバポレータ1
3を通過した直後の空気の温度が、予め設定された温度
範囲内から逸脱した場合には、処理はステップS2から
ステップS5に進む。また、回収乾燥行程中に、冷凍機
14から異常高圧信号、過電流信号または巻線高温信号
のいずれかがマイクロコンピュータ30に入力された場
合には、処理はステップS3からステップS5へと進
む。
【0039】ステップS5では、回収乾燥行程が開始さ
れてから予め定める時間、たとえば15分間が経過して
いるか否かが調べられる。回収乾燥行程開始から15分
間が経過していない場合には、冷却温度センサ16によ
って異常高温が検出された旨を報知するための冷却不足
ランプ32または冷凍機14に異常がある旨を報知する
ための冷凍機異常ランプ33が点灯される(ステップS
6)。そして、ステップS4へと進み、冷凍機14の駆
動が停止されるとともに外気取入口17が開放されて、
排気乾燥行程が開始される。
【0040】これに対し、冷却温度センサ16による検
出温度が予め設定された温度範囲内から逸脱するか、冷
凍機14の異常が検出されるかした時点で、回収乾燥行
程開始から上記予め定める時間が経過している場合に
は、冷却不足ランプ32および冷凍機異常ランプ33は
消灯状態のままで排気乾燥行程が開始される。
【0041】回収乾燥行程が開始されてから上記予め定
める時間が経過した後に、冷却温度センサ16による検
出温度が予め設定された温度範囲内から逸脱したり、冷
凍機14の異常が検出されたりするのは、冷凍機14な
どの故障が原因ではなく、エバポレータ13への霜付き
が原因である場合が多い。具体的に説明すると、回転ド
ラム4内に収容される衣類には、ドライクリーニング用
溶剤の他に、空気中から吸収した水分が含まれている。
したがって、回転ドラム4からの排気中には衣類から蒸
発した水分も含まれており、この水分は、エバポレータ
13を通過する際に冷却され、霜となってエバポレータ
13の表面に付着する。エバポレータ13の表面に霜が
付着すると、その霜が吸熱の妨げとなって、ダクト9を
流れる空気が良好に冷却されないために、冷却温度セン
サ16による検出温度が予め設定された温度範囲内から
逸脱してしまう。また、ダクト9を流れる空気が良好に
冷却されないために、冷凍機14による冷媒の冷却度合
いが大きくされ、その結果、冷凍機14のコンプレッサ
に過電流が供給されたり、コンプレッサが異常発熱した
りするといった異常を生じてしまう。
【0042】そこで、この実施形態においては、回収乾
燥行程開始から上記予め定める時間が経過した後に、冷
却温度センサ16による検出温度が予め設定された温度
範囲内から逸脱するか、冷凍機14の異常が検出される
かした場合には、冷却不足ランプ32および冷凍機異常
ランプ33は点灯されない。これにより、エバポレータ
13への霜付きが原因で異常が検出されたにもかかわら
ず、使用者が冷凍機14などが故障していると誤認し
て、冷凍機14などの点検をサービスマンに依頼すると
いったことを防止できる。
【0043】また、この実施形態では、従来の溶剤回収
式の衣類乾燥機とは異なり、回収乾燥行程中に異常が検
出された場合に、乾燥運転が直ちに強制終了されるので
はなく、回収乾燥行程から排気乾燥行程へと移行して、
予め定められた排気乾燥運転時間だけ排気乾燥行程が実
行される。これにより、回転ドラム4内に収容された衣
類に含まれている溶剤を完全に除去することができるか
ら、使用者が回転ドラム4から衣類を取り出した時に、
衣類に含まれる溶剤による悪影響を受けるおそれはな
い。
【0044】さらに、回収乾燥行程においては、乾燥機
内の空気が機外に排気されつつ衣類の乾燥が行われるか
ら、冷凍機14などに異常が生じていても、乾燥機内
(循環風路内)が異常高温状態となって、乾燥機内に残
留している溶剤や衣類に付着している溶剤が引火するお
それはない。
【0045】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は、上記の一実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、循環風路内の異常高温状態や冷
凍機異常を報知する手段としては、表示器(表示ラン
プ)の他に、循環風路内の異常高温状態や冷凍機異常を
音で報知するブザーなどを用いることができる。
【0046】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことができ
る。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、衣類に残留している
溶剤を完全に除去することができるから、使用者が乾燥
室から衣類を取り出した時に、衣類に含まれる溶剤によ
る悪影響を受けるおそれはない。
【0048】また、回収乾燥行程開始から予め定める時
間が経過した後に冷却手段の異常が検出された場合に
は、冷却手段への霜付きが原因で異常が検出されたと判
断して、冷却手段の異常が検出された旨は報知されな
い。したがって、冷却手段への霜付きが原因で異常が検
出されたにもかかわらず、使用者が冷却手段が故障して
いると誤認して、冷却手段の点検・修理をサービスマン
に依頼するといったことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る溶剤回収式の衣類
乾燥機の構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】この衣類乾燥機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】乾燥運転時にマイクロコンピュータによって実
行される制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 乾燥室 7 ヒータ(加熱手段) 9 ダクト(風路) 13 エバポレータ(冷却手段) 14 冷凍機(冷却手段) 16 冷却温度センサ(温度検出手段) 17 外気取入口 18 切替バルブ(切換機構) 19 シリンダ(切換機構) 21 排気口 30 マイクロコンピュータ(行程制御手段、報知制御
手段) 31 表示器(報知手段) 32 冷却不足ランプ(報知手段) 33 冷凍機異常ランプ(報知手段)
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Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤を用いて洗濯した後の衣類を収容する
    ための乾燥室と、 この乾燥室に流入する空気を加熱するための加熱手段
    と、 上記乾燥室から流出する空気を上記加熱手段へと導くた
    めの風路と、 上記乾燥室から流出する空気中に含まれる溶剤を回収す
    るために、上記風路を流通する空気を冷却するための冷
    却手段と、 この冷却手段の異常を検出することのできる異常検出手
    段と、 上記風路内に外気を取り込んで上記加熱手段へ与えるた
    めの取入口と、 上記冷却手段よりも空気流通方向上流側で上記風路に接
    続され、上記風路を流れてくる空気を排気するための排
    気口と、 上記取入口を閉塞して、上記乾燥室および風路内で空気
    を循環させる循環状態と、上記取入口を開放して、外気
    を上記加熱手段に与えつつ上記乾燥室から流出する空気
    を上記排気口から排気する排気状態とに切り換える切換
    機構と、 循環状態で上記加熱手段および冷却手段を駆動させて行
    う回収乾燥行程中に、上記異常検出手段によって上記冷
    却手段の異常が検出されたことに応答して、回収乾燥行
    程を終了して循環状態から排気状態へ切り換え、排気状
    態で上記加熱手段を駆動させる排気乾燥行程を開始する
    行程制御手段とを含むことを特徴とする溶剤回収式衣類
    乾燥機。
  2. 【請求項2】上記異常検出手段によって上記冷却手段の
    異常が検出された旨を報知するための報知手段と、 上記回収乾燥行程が開始されてから予め定める時間が経
    過する前に上記冷却手段の異常が検出された場合には、
    上記報知手段を作動させ、上記回収乾燥行程が開始され
    てから予め定める時間が経過した以後に上記冷却手段の
    異常が検出された場合には、上記報知手段を非作動とす
    る報知制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項
    1記載の溶剤回収式衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】上記冷却手段は、上記風路内に設けられた
    エバポレータと、このエバポレータに冷媒を供給するた
    めの冷凍機とを備えていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の溶剤回収式衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】上記異常検出手段は、上記冷凍機の異常を
    表す異常信号が冷凍機から出力されたときに、上記冷却
    手段が異常であると判断する手段を含むことを特徴とす
    る請求項3記載の溶剤回収式衣類乾燥機。
  5. 【請求項5】上記異常検出手段は、上記冷却手段によっ
    て冷却された後の空気の温度を測定するための温度検出
    手段と、この温度検出手段によって検出される温度が予
    め定められた温度範囲外になったときに上記冷却手段が
    異常であると判断する手段とをさらに含むことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の溶剤回収式衣
    類乾燥機。
JP10218011A 1998-07-31 1998-07-31 溶剤回収式衣類乾燥機 Pending JP2000042292A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200450318Y1 (ko) 2010-04-23 2010-09-20 허미경 유기용제 회수기
EP3428335A1 (en) * 2013-01-25 2019-01-16 LG Electronics Inc. -1- Garment processing apparatus

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KR200450318Y1 (ko) 2010-04-23 2010-09-20 허미경 유기용제 회수기
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