JP2614579B2 - 溶剤回収式乾燥機 - Google Patents
溶剤回収式乾燥機Info
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- JP2614579B2 JP2614579B2 JP4125651A JP12565192A JP2614579B2 JP 2614579 B2 JP2614579 B2 JP 2614579B2 JP 4125651 A JP4125651 A JP 4125651A JP 12565192 A JP12565192 A JP 12565192A JP 2614579 B2 JP2614579 B2 JP 2614579B2
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Landscapes
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄,脱液後の被乾燥
物中に残存する溶剤を回収するための回収乾燥運転が可
能に構成された溶剤回収式乾燥機に関する。
物中に残存する溶剤を回収するための回収乾燥運転が可
能に構成された溶剤回収式乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】石油系の溶剤により洗浄された衣類等の
被乾燥物を乾燥するための乾燥機は、例えば特開平3-97
98号公報に開示されている如く、洗浄の後に脱液処理さ
れた被乾燥物を収納して水平軸回りに回転する円筒形の
収納槽(回転ドラム)をその中途に含む循環風路の内部
に、凝縮器、送風ファン及びヒータを、前記回転ドラム
の出側から入側にこの順に配し、更に、凝縮器の両側に
開閉自在に吸気弁及び排気弁を設けた構成となってい
る。
被乾燥物を乾燥するための乾燥機は、例えば特開平3-97
98号公報に開示されている如く、洗浄の後に脱液処理さ
れた被乾燥物を収納して水平軸回りに回転する円筒形の
収納槽(回転ドラム)をその中途に含む循環風路の内部
に、凝縮器、送風ファン及びヒータを、前記回転ドラム
の出側から入側にこの順に配し、更に、凝縮器の両側に
開閉自在に吸気弁及び排気弁を設けた構成となってい
る。
【0003】この乾燥機の運転は、吸気弁及び排気弁を
閉止して循環風路を密閉風路とし、この状態で送風ファ
ン、ヒータ及び凝縮器を動作させる回収乾燥運転と、吸
気弁及び排気弁を開放して循環風路を開放風路とし、こ
の状態で送風ファン及びヒータを動作させる温風排気乾
燥運転と、同じく送風ファンのみを動作させる冷風排気
乾燥運転(クールダウン運転)とを、この順に、夫々所
定時間継続する手順にて行われている。
閉止して循環風路を密閉風路とし、この状態で送風ファ
ン、ヒータ及び凝縮器を動作させる回収乾燥運転と、吸
気弁及び排気弁を開放して循環風路を開放風路とし、こ
の状態で送風ファン及びヒータを動作させる温風排気乾
燥運転と、同じく送風ファンのみを動作させる冷風排気
乾燥運転(クールダウン運転)とを、この順に、夫々所
定時間継続する手順にて行われている。
【0004】前記回収乾燥運転は、送風ファンにより起
風された循環風をヒータにより加熱して回転ドラムに導
入して、該回転ドラム内部の被乾燥物に含まれる溶剤を
蒸発気化させて搬出し、この搬出風中の気化溶剤を、回
転ドラム下流側の凝縮器との接触により凝縮液化せしめ
て回収すべく行われる。この運転に際しては、気化溶剤
の引火に伴う爆発事故を防止することが重要である一
方、運転の効率化のためには、回転ドラムの内部温度を
可及的に高くし、高温下にて蒸発気化を行わせる必要が
ある。
風された循環風をヒータにより加熱して回転ドラムに導
入して、該回転ドラム内部の被乾燥物に含まれる溶剤を
蒸発気化させて搬出し、この搬出風中の気化溶剤を、回
転ドラム下流側の凝縮器との接触により凝縮液化せしめ
て回収すべく行われる。この運転に際しては、気化溶剤
の引火に伴う爆発事故を防止することが重要である一
方、運転の効率化のためには、回転ドラムの内部温度を
可及的に高くし、高温下にて蒸発気化を行わせる必要が
ある。
【0005】そこで従来から、回転ドラムの入側及び出
側、並びに凝縮器の出側に循環風の温度を検出する温度
計を夫々配し、これらによる検出温度を溶剤の引火点
(石油系の溶剤では40℃前後)を基準として設定された
各別の目標温度と比較し、この比較結果に基づいて前記
ヒータにおける加熱温度を制御する温度制御が行われて
いる。なお、前記ヒータとしては、蒸気の供給により発
熱する形式のヒータが用いられることが多く、該ヒータ
による加熱温度の制御は、前記蒸気の供給を通断するこ
とにより行い得る。
側、並びに凝縮器の出側に循環風の温度を検出する温度
計を夫々配し、これらによる検出温度を溶剤の引火点
(石油系の溶剤では40℃前後)を基準として設定された
各別の目標温度と比較し、この比較結果に基づいて前記
ヒータにおける加熱温度を制御する温度制御が行われて
いる。なお、前記ヒータとしては、蒸気の供給により発
熱する形式のヒータが用いられることが多く、該ヒータ
による加熱温度の制御は、前記蒸気の供給を通断するこ
とにより行い得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
行われる回収乾燥運転中の循環風路の内部には、被乾燥
物が発生する糸屑、リント等の塵埃が浮遊しており、こ
の塵埃は、凝縮器の上流側に配したリントフィルタによ
り捕集されるようになっているが、循環風の温度を検出
すべく配された前記各温度計、特に、回転ドラムの出側
に配した温度計には前記塵埃が付着する虞が高く、この
付着が生じた状態のまま運転を継続した場合、各温度計
の誤った検出温度によりヒータの温度制御が実施される
結果、回転ドラムへの導入風の温度が低く、乾燥時間が
長大化する不都合が生じ、逆に前記導入風の温度が過度
に高くなって、気化溶剤の引火爆発事故を招来する難点
があった。
行われる回収乾燥運転中の循環風路の内部には、被乾燥
物が発生する糸屑、リント等の塵埃が浮遊しており、こ
の塵埃は、凝縮器の上流側に配したリントフィルタによ
り捕集されるようになっているが、循環風の温度を検出
すべく配された前記各温度計、特に、回転ドラムの出側
に配した温度計には前記塵埃が付着する虞が高く、この
付着が生じた状態のまま運転を継続した場合、各温度計
の誤った検出温度によりヒータの温度制御が実施される
結果、回転ドラムへの導入風の温度が低く、乾燥時間が
長大化する不都合が生じ、逆に前記導入風の温度が過度
に高くなって、気化溶剤の引火爆発事故を招来する難点
があった。
【0007】従来においては、前記温度計の夫々の検出
温度が他の温度計のそれと比較して異常である場合、回
収乾燥運転を自動停止する安全策がとられているが、各
温度計による検出温度の異常は、夫々の動作不良のみな
らず、循環風路内に配設されたヒータ、凝縮器、送風フ
ァン及びリントフィルタの動作不良によっても発生する
ため、前述した自動停止の後、この停止に至った故障部
分の特定及び故障原因の究明、即ち、故障診断に多大の
時間を要する難点があった。
温度が他の温度計のそれと比較して異常である場合、回
収乾燥運転を自動停止する安全策がとられているが、各
温度計による検出温度の異常は、夫々の動作不良のみな
らず、循環風路内に配設されたヒータ、凝縮器、送風フ
ァン及びリントフィルタの動作不良によっても発生する
ため、前述した自動停止の後、この停止に至った故障部
分の特定及び故障原因の究明、即ち、故障診断に多大の
時間を要する難点があった。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、運転中に生じる故障の診断を速やかに行い得る
回収式乾燥機を提供することを目的とする。
であり、運転中に生じる故障の診断を速やかに行い得る
回収式乾燥機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶剤回収式
乾燥機は、溶剤により洗浄された被乾燥物の収納槽、ヒ
ータ及び凝縮器を中途に含む循環風路を密閉し、該循環
風路内部の複数箇所に配した温度計による検出温度に基
づいて前記ヒータの温度制御を行って、溶剤の引火点に
近い温度に加熱された循環風を前記収納槽に導入し、該
収納槽から導出される循環風中に含まれる気化溶剤を前
記凝縮器により凝縮液化させて回収する回収乾燥運転
と、前記循環風路の中途を開放して前記ヒータの上流側
にて外気を取込み、この外気を加熱又は非加熱状態にて
前記収納槽に導入し、前記凝縮器の上流側にて排出する
排気乾燥運転とを行う溶剤回収式乾燥機において、前記
各運転中における前記温度計夫々の検出温度の経時的な
変化パターンを記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶
パターンに基づいて各温度計の故障診断を行う手段とを
具備することを特徴とする。
乾燥機は、溶剤により洗浄された被乾燥物の収納槽、ヒ
ータ及び凝縮器を中途に含む循環風路を密閉し、該循環
風路内部の複数箇所に配した温度計による検出温度に基
づいて前記ヒータの温度制御を行って、溶剤の引火点に
近い温度に加熱された循環風を前記収納槽に導入し、該
収納槽から導出される循環風中に含まれる気化溶剤を前
記凝縮器により凝縮液化させて回収する回収乾燥運転
と、前記循環風路の中途を開放して前記ヒータの上流側
にて外気を取込み、この外気を加熱又は非加熱状態にて
前記収納槽に導入し、前記凝縮器の上流側にて排出する
排気乾燥運転とを行う溶剤回収式乾燥機において、前記
各運転中における前記温度計夫々の検出温度の経時的な
変化パターンを記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶
パターンに基づいて各温度計の故障診断を行う手段とを
具備することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、回収乾燥運転、及びこれに
続く排気乾燥運転(温風排気乾燥運転及びクールダウン
運転)の実施中に、ヒータの加熱制御のために循環風路
内部に配された各温度計による検出温度の経時的な変化
を調べ、例えば、これらの変化パターンを夫々における
基準パターンと比較して、この比較結果に基づいて各温
度計における故障診断を行う。従って温度異常による運
転停止時に、この停止が温度計の異常のよるものか否か
の判定を可能として、故障診断に要する時間を大幅に短
縮する。
続く排気乾燥運転(温風排気乾燥運転及びクールダウン
運転)の実施中に、ヒータの加熱制御のために循環風路
内部に配された各温度計による検出温度の経時的な変化
を調べ、例えば、これらの変化パターンを夫々における
基準パターンと比較して、この比較結果に基づいて各温
度計における故障診断を行う。従って温度異常による運
転停止時に、この停止が温度計の異常のよるものか否か
の判定を可能として、故障診断に要する時間を大幅に短
縮する。
【0011】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1及び図2は、本発明に係る溶剤回収式
乾燥機の動作説明図である。図示の如く本発明に係る溶
剤回収式乾燥機は、洗浄の後に脱液処理された被乾燥物
Cを収納して水平軸回りに回転駆動される円筒形の回転
ドラム(収納槽)1と、該回転ドラム1をその中途に含
む循環風路2とを備えてなる。
て詳述する。図1及び図2は、本発明に係る溶剤回収式
乾燥機の動作説明図である。図示の如く本発明に係る溶
剤回収式乾燥機は、洗浄の後に脱液処理された被乾燥物
Cを収納して水平軸回りに回転駆動される円筒形の回転
ドラム(収納槽)1と、該回転ドラム1をその中途に含
む循環風路2とを備えてなる。
【0012】循環風路2内部には、回転ドラム1の下流
側から順に、リントフィルタ5、凝縮器6、送風ファン
3及びヒータ4が夫々配してある。凝縮器6の下方に
は、回収溶剤の収納タンク7が着脱自在に装着され、ま
た凝縮器6下流側の送風ファン3との間には、循環風路
2の内部を外気に連通する吸気口Aが吸気弁8により開
閉自在に形成してあり、また凝縮器6の上流側のリント
フィルタ5との間には、同様に、排気弁9により開閉自
在に排気口Bが形成してある。
側から順に、リントフィルタ5、凝縮器6、送風ファン
3及びヒータ4が夫々配してある。凝縮器6の下方に
は、回収溶剤の収納タンク7が着脱自在に装着され、ま
た凝縮器6下流側の送風ファン3との間には、循環風路
2の内部を外気に連通する吸気口Aが吸気弁8により開
閉自在に形成してあり、また凝縮器6の上流側のリント
フィルタ5との間には、同様に、排気弁9により開閉自
在に排気口Bが形成してある。
【0013】而して、吸気弁8及び排気弁9を閉止した
場合、循環風路2は、図1に示す如き密閉風路となり、
この状態で送風ファン3を駆動すると、該送風ファン3
による起風が、ヒータ4を経て回転ドラム1に導入され
た後、リントフィルタ5及び凝縮器6を経て送風ファン
3に戻る経路を辿って循環する。一方吸気弁8及び排気
弁9を開放した場合、図2に示す如く循環風路2は、凝
縮器6の両側において外気に連通する開放風路となり、
この状態で送風ファン3を駆動すると、吸気口Aから循
環風路2内に外気が吸込まれ、ヒータ4を経て回転ドラ
ム1に導入された後、リントフィルタ5を経て、凝縮器
6の配設位置に達することなく排気口Bから排出される
流れが生じる。
場合、循環風路2は、図1に示す如き密閉風路となり、
この状態で送風ファン3を駆動すると、該送風ファン3
による起風が、ヒータ4を経て回転ドラム1に導入され
た後、リントフィルタ5及び凝縮器6を経て送風ファン
3に戻る経路を辿って循環する。一方吸気弁8及び排気
弁9を開放した場合、図2に示す如く循環風路2は、凝
縮器6の両側において外気に連通する開放風路となり、
この状態で送風ファン3を駆動すると、吸気口Aから循
環風路2内に外気が吸込まれ、ヒータ4を経て回転ドラ
ム1に導入された後、リントフィルタ5を経て、凝縮器
6の配設位置に達することなく排気口Bから排出される
流れが生じる。
【0014】ヒータ4には、図示しない蒸気源から加熱
用の蒸気が送り込まれており、共に電磁弁を用いてなる
蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4bが開放された場合、循環
風路2内の通風は、ヒータ4との接触により加熱されて
回転ドラム1に導入される一方、前記両弁4a,4bが閉止
された場合、ヒータ4への蒸気の供給が停止される結
果、循環風路2内の通風は非加熱状態のまま回転ドラム
1に導入される。即ち、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4b
の開閉により、回転ドラム1への導入風の温度制御が可
能である。
用の蒸気が送り込まれており、共に電磁弁を用いてなる
蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4bが開放された場合、循環
風路2内の通風は、ヒータ4との接触により加熱されて
回転ドラム1に導入される一方、前記両弁4a,4bが閉止
された場合、ヒータ4への蒸気の供給が停止される結
果、循環風路2内の通風は非加熱状態のまま回転ドラム
1に導入される。即ち、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4b
の開閉により、回転ドラム1への導入風の温度制御が可
能である。
【0015】また凝縮器6は、常時冷却水が通水される
通水管を備えており、密閉状態にある循環風路2内部の
通風は、凝縮器6の配設位置を通過する際に、前記冷却
水との間の熱交換により冷却され、このとき前記通風中
に含まれる気化溶剤が凝縮液化し、前記収納タンク7内
に滴下して回収される。
通水管を備えており、密閉状態にある循環風路2内部の
通風は、凝縮器6の配設位置を通過する際に、前記冷却
水との間の熱交換により冷却され、このとき前記通風中
に含まれる気化溶剤が凝縮液化し、前記収納タンク7内
に滴下して回収される。
【0016】回転ドラム1の入側及び出側、並びに凝縮
器6の出側の循環風路2内部には、夫々の配設位置での
循環風の温度を検出するドラム入側温度計11及びドラム
出側温度計12、並びに凝縮器出側温度計13が夫々配設し
てある。なおこれらの温度計11,12,13としては、サー
ミスタが用いられている。
器6の出側の循環風路2内部には、夫々の配設位置での
循環風の温度を検出するドラム入側温度計11及びドラム
出側温度計12、並びに凝縮器出側温度計13が夫々配設し
てある。なおこれらの温度計11,12,13としては、サー
ミスタが用いられている。
【0017】図3は、本発明に係る溶剤回収式乾燥機の
運転を司る制御系のブロック図である。図中10は、マイ
クロプロセッサを用いてなる制御部であり、該制御部10
の入力側には、前述した如く配されたドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12及び凝縮器出側温度計13から、
夫々の検出温度に対応する出力信号が与えられ、また回
転ドラム1の前面扉の開閉に連動するドアスイッチ14の
オン・オフ信号が与えられており、更には、図4に示す
如き操作パネル20上に配された各種のキースイッチ、即
ち、運転スタートスイッチ21、運転停止スイッチ22、温
度選択スイッチ23及び温度呼出スイッチ24の各操作結果
が与えられている。
運転を司る制御系のブロック図である。図中10は、マイ
クロプロセッサを用いてなる制御部であり、該制御部10
の入力側には、前述した如く配されたドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12及び凝縮器出側温度計13から、
夫々の検出温度に対応する出力信号が与えられ、また回
転ドラム1の前面扉の開閉に連動するドアスイッチ14の
オン・オフ信号が与えられており、更には、図4に示す
如き操作パネル20上に配された各種のキースイッチ、即
ち、運転スタートスイッチ21、運転停止スイッチ22、温
度選択スイッチ23及び温度呼出スイッチ24の各操作結果
が与えられている。
【0018】一方制御部10の出力は、回転ドラム1を駆
動するドラムモータ1a及び送風ファン3を駆動するファ
ンモータ3aと商用電源との間に介装された各別の電磁開
閉器1b及び電磁開閉器3bに与えられ、また循環風路2を
開閉する吸気弁8及び排気弁9、並びにヒータ4への蒸
気入口弁4a及び蒸気出口弁4bに夫々与えられており、更
に、前記操作パネル20上に配された各種の表示部、即
ち、運転時間表示部25、工程表示部26及び温度表示部27
に与えられている。
動するドラムモータ1a及び送風ファン3を駆動するファ
ンモータ3aと商用電源との間に介装された各別の電磁開
閉器1b及び電磁開閉器3bに与えられ、また循環風路2を
開閉する吸気弁8及び排気弁9、並びにヒータ4への蒸
気入口弁4a及び蒸気出口弁4bに夫々与えられており、更
に、前記操作パネル20上に配された各種の表示部、即
ち、運転時間表示部25、工程表示部26及び温度表示部27
に与えられている。
【0019】以上の如く構成された本発明に係る溶剤回
収式乾燥機においては、吸気弁8及び排気弁9を閉とし
て循環風路2を密閉し、送風ファン3、ヒータ4及び凝
縮器6を共に動作させて行う回収乾燥運転と、吸気弁8
及び排気弁9を開として循環風路2を開放し、送風ファ
ン3及びヒータ4を動作させて行う温風排気乾燥運転
と、同様にして送風ファン3のみを動作させて行う冷風
排気乾燥運転(クールダウン運転)とが可能である。一
般的には、これら夫々を所定時間継続するモードにて運
転されるが、回収乾燥運転を省略し、排気乾燥運転のみ
を行うモード、及び回収乾燥運転と温風排気乾燥運転と
を省略し、クールダウン運転のみを行うモード等、種々
の運転モードを選択でき、作業者は、操作パネル20上の
運転スタートスイッチ21の操作により所望の運転モード
を設定し得るようになっている。
収式乾燥機においては、吸気弁8及び排気弁9を閉とし
て循環風路2を密閉し、送風ファン3、ヒータ4及び凝
縮器6を共に動作させて行う回収乾燥運転と、吸気弁8
及び排気弁9を開として循環風路2を開放し、送風ファ
ン3及びヒータ4を動作させて行う温風排気乾燥運転
と、同様にして送風ファン3のみを動作させて行う冷風
排気乾燥運転(クールダウン運転)とが可能である。一
般的には、これら夫々を所定時間継続するモードにて運
転されるが、回収乾燥運転を省略し、排気乾燥運転のみ
を行うモード、及び回収乾燥運転と温風排気乾燥運転と
を省略し、クールダウン運転のみを行うモード等、種々
の運転モードを選択でき、作業者は、操作パネル20上の
運転スタートスイッチ21の操作により所望の運転モード
を設定し得るようになっている。
【0020】前記制御部10は、運転スタートスイッチ21
のオン操作に応じて動作を開始し、電磁開閉器1b,3bに
閉指令を発し、ドラム駆動モータ1a及びファン駆動モー
タ3aへの給電により回転ドラム1及び送風ファン3を駆
動せしめると共に、まず、運転スタートスイッチ21の操
作により設定された運転モードを確認し、回収乾燥運
転、温風排気乾燥運転及びクールダウン運転のいずれか
に進み、夫々の処理を行う。
のオン操作に応じて動作を開始し、電磁開閉器1b,3bに
閉指令を発し、ドラム駆動モータ1a及びファン駆動モー
タ3aへの給電により回転ドラム1及び送風ファン3を駆
動せしめると共に、まず、運転スタートスイッチ21の操
作により設定された運転モードを確認し、回収乾燥運
転、温風排気乾燥運転及びクールダウン運転のいずれか
に進み、夫々の処理を行う。
【0021】回収乾燥運転において制御部10は、吸気弁
8及び排気弁9に閉指令を発して循環風路2を密閉状態
に保つと共に、ヒータ4を動作させる。これにより、送
風ファン3により起風された循環風は、ヒータ4、回転
ドラム1、リントフィルタ5及び凝縮器6をこの順に経
て送風ファン3に戻る経路を辿る。そしてこのとき、回
転ドラム1内の被乾燥物Cに残留する溶剤は、ヒータ4
との接触により加熱された温風に接触し、該温風中に蒸
発気化して搬出され、リントフィルタ5により糸屑、リ
ント等の塵埃を除去された後に凝縮器6と接触して凝縮
液化し、収納タンク7中に滴下して回収される。
8及び排気弁9に閉指令を発して循環風路2を密閉状態
に保つと共に、ヒータ4を動作させる。これにより、送
風ファン3により起風された循環風は、ヒータ4、回転
ドラム1、リントフィルタ5及び凝縮器6をこの順に経
て送風ファン3に戻る経路を辿る。そしてこのとき、回
転ドラム1内の被乾燥物Cに残留する溶剤は、ヒータ4
との接触により加熱された温風に接触し、該温風中に蒸
発気化して搬出され、リントフィルタ5により糸屑、リ
ント等の塵埃を除去された後に凝縮器6と接触して凝縮
液化し、収納タンク7中に滴下して回収される。
【0022】またこの間制御部10は、ドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の検
出温度を所定のサンプリング周期にて取込み、これらの
検出温度を各別の目標温度と比較して、この比較結果に
基づいて蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4bに開閉指令を発
し、蒸気供給の通断によりヒータ4での加熱程度を加減
する温度制御動作を行う。なお、回転ドラム1出側の目
標温度は、被乾燥物Cの洗浄に用いた溶剤の引火点を基
準として設定されており、回転ドラム1入側の目標温度
は、回転ドラム1内での被乾燥物Cとの熱交換により生
じる温度降下分だけ出側の目標温度よりも高く設定して
ある。例えば、石油系の溶剤を用いる場合には、出側で
の目標温度は41℃前後に、入側での目標温度は44(=41
+3)℃前後に設定される。
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の検
出温度を所定のサンプリング周期にて取込み、これらの
検出温度を各別の目標温度と比較して、この比較結果に
基づいて蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁4bに開閉指令を発
し、蒸気供給の通断によりヒータ4での加熱程度を加減
する温度制御動作を行う。なお、回転ドラム1出側の目
標温度は、被乾燥物Cの洗浄に用いた溶剤の引火点を基
準として設定されており、回転ドラム1入側の目標温度
は、回転ドラム1内での被乾燥物Cとの熱交換により生
じる温度降下分だけ出側の目標温度よりも高く設定して
ある。例えば、石油系の溶剤を用いる場合には、出側で
の目標温度は41℃前後に、入側での目標温度は44(=41
+3)℃前後に設定される。
【0023】これにより回転ドラム1内には、溶剤の引
火点に極めて近い温度を有する温風が導入され、被乾燥
物Cからの溶剤の蒸発気化が良好に行われることにな
り、引火爆発の虞なく速やかに回収乾燥運転を終了する
ことができる。なお、凝縮器出側温度計13の検出温度
は、回収乾燥運転中における凝縮器6の異常判定に利用
される。
火点に極めて近い温度を有する温風が導入され、被乾燥
物Cからの溶剤の蒸発気化が良好に行われることにな
り、引火爆発の虞なく速やかに回収乾燥運転を終了する
ことができる。なお、凝縮器出側温度計13の検出温度
は、回収乾燥運転中における凝縮器6の異常判定に利用
される。
【0024】一方、温風排気乾燥運転において制御部10
は、吸気弁8及び排気弁9に開指令を発し、循環風路2
を開放風路とすると共に、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁
4bに開指令を発してヒータ4を連続的な加熱状態にする
動作をなす。
は、吸気弁8及び排気弁9に開指令を発し、循環風路2
を開放風路とすると共に、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁
4bに開指令を発してヒータ4を連続的な加熱状態にする
動作をなす。
【0025】この場合、送風ファン3の動作により吸込
口Aから吸込まれた外気は、ヒータ4との接触により高
温の温風となって回転ドラム1内に導入され、被乾燥物
Cに残存する溶剤を蒸発気化させて搬出し、リントフィ
ルタ5を通過して塵埃を捕捉された後、排気口Bを経て
外気に排出される。なおこのとき、回転ドラム1に導入
される温風は溶剤の引火点よりも十分に高い温度を有す
るが、被乾燥物Cがある程度乾燥した状態にあり、気化
溶剤の濃度が低いことから、引火爆発の虞はない。
口Aから吸込まれた外気は、ヒータ4との接触により高
温の温風となって回転ドラム1内に導入され、被乾燥物
Cに残存する溶剤を蒸発気化させて搬出し、リントフィ
ルタ5を通過して塵埃を捕捉された後、排気口Bを経て
外気に排出される。なおこのとき、回転ドラム1に導入
される温風は溶剤の引火点よりも十分に高い温度を有す
るが、被乾燥物Cがある程度乾燥した状態にあり、気化
溶剤の濃度が低いことから、引火爆発の虞はない。
【0026】更に、クールダウン運転において制御部10
は、吸気弁8及び排気弁9に開指令を発し、循環風路2
を開放風路とすると共に、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁
4bに閉指令を発してヒータ4を非加熱状態にする動作を
なす。
は、吸気弁8及び排気弁9に開指令を発し、循環風路2
を開放風路とすると共に、蒸気入口弁4a及び蒸気出口弁
4bに閉指令を発してヒータ4を非加熱状態にする動作を
なす。
【0027】この場合、送風ファン3の動作により吸込
口Aから吸込まれた外気は、そのままの温度を保って回
転ドラム1に導入され、リントフィルタ5及び排気口B
を経て外気に排出される。このとき回転ドラム1内部に
おいては、温風排気乾燥運転の実施により高温となった
被乾燥物Cが、低温の導入風との接触により冷却される
こととなり、回転ドラム1からの安全な取り出しが可能
となる。
口Aから吸込まれた外気は、そのままの温度を保って回
転ドラム1に導入され、リントフィルタ5及び排気口B
を経て外気に排出される。このとき回転ドラム1内部に
おいては、温風排気乾燥運転の実施により高温となった
被乾燥物Cが、低温の導入風との接触により冷却される
こととなり、回転ドラム1からの安全な取り出しが可能
となる。
【0028】以上の如き温風排気乾燥運転、クールダウ
ン運転中においても、制御部10によるドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の検
出温度の取込みは継続されており、各サンプリング時点
での夫々の検出温度は、制御部10に内蔵された温度パタ
ーン記憶部 10aに順次格納されている。一方制御部10
は、基準パターン記憶部 10bを備えており、この基準パ
ターン記憶部 10bには、回収乾燥運転、排気乾燥運転及
びクールダウン運転の夫々において、ドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の配
設位置での経時的な温度変化の望ましい変化パターン
(基準パターン)が予め記憶させてある。
ン運転中においても、制御部10によるドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の検
出温度の取込みは継続されており、各サンプリング時点
での夫々の検出温度は、制御部10に内蔵された温度パタ
ーン記憶部 10aに順次格納されている。一方制御部10
は、基準パターン記憶部 10bを備えており、この基準パ
ターン記憶部 10bには、回収乾燥運転、排気乾燥運転及
びクールダウン運転の夫々において、ドラム入側温度計
11、ドラム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の配
設位置での経時的な温度変化の望ましい変化パターン
(基準パターン)が予め記憶させてある。
【0029】制御部10においては、温度パターン記憶部
10aと基準パターン記憶部 10bとの間での比較、即ち、
実際の運転中に得られる温度パターンと基準パターンと
の比較が行われ、この比較結果に基づいて前記各温度
計、即ちドラム入側温度計11、ドラム出側温度計12、及
び凝縮器出側温度計13の故障診断が行われる。
10aと基準パターン記憶部 10bとの間での比較、即ち、
実際の運転中に得られる温度パターンと基準パターンと
の比較が行われ、この比較結果に基づいて前記各温度
計、即ちドラム入側温度計11、ドラム出側温度計12、及
び凝縮器出側温度計13の故障診断が行われる。
【0030】図5は、前記故障診断の方法の説明図であ
り、図中の実線及び破線は、夫々、回転ドラム1の入側
及び出側における基準パターンの一例を示している。更
に図中の一点鎖線は、周辺に糸屑, リント等が付着した
状態下にあるドラム出側温度計12の検出温度パターンを
示しており、このパターンは、破線にて示す基準パター
ンと明らかに異なる。これは、糸屑,リントの付着によ
り、ドラム出側温度計12として用いたサーミスタの感応
速度が長くなり、実際の変化に追随した温度検出が損な
われるためである。このようにドラム出側温度計12の故
障の有無は、検出温度パターンと基準パターンとの比較
により確実に判定できる。同様にして、ドラム入側温度
計11又は凝縮器出側温度計13の故障診断もまた、これら
による検出温度パターンを夫々の基準パターンと比較す
ることにより行い得る。
り、図中の実線及び破線は、夫々、回転ドラム1の入側
及び出側における基準パターンの一例を示している。更
に図中の一点鎖線は、周辺に糸屑, リント等が付着した
状態下にあるドラム出側温度計12の検出温度パターンを
示しており、このパターンは、破線にて示す基準パター
ンと明らかに異なる。これは、糸屑,リントの付着によ
り、ドラム出側温度計12として用いたサーミスタの感応
速度が長くなり、実際の変化に追随した温度検出が損な
われるためである。このようにドラム出側温度計12の故
障の有無は、検出温度パターンと基準パターンとの比較
により確実に判定できる。同様にして、ドラム入側温度
計11又は凝縮器出側温度計13の故障診断もまた、これら
による検出温度パターンを夫々の基準パターンと比較す
ることにより行い得る。
【0031】制御部10は、以上の如く行われる温度計の
故障診断により故障があると判定された場合には、例え
ば、前記ブザー15への出力を行い、該ブザー15を鳴動さ
せることによって温度計に故障が生じたことを報知し、
更に、操作パネル20に所定の出力を発し、温度表示部27
上に所定の表示を行わせて、ドラム入側温度計11、ドラ
ム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の内のいずれ
に故障があるかを報知する。
故障診断により故障があると判定された場合には、例え
ば、前記ブザー15への出力を行い、該ブザー15を鳴動さ
せることによって温度計に故障が生じたことを報知し、
更に、操作パネル20に所定の出力を発し、温度表示部27
上に所定の表示を行わせて、ドラム入側温度計11、ドラ
ム出側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の内のいずれ
に故障があるかを報知する。
【0032】操作パネル20上の温度選択スイッチ23及び
温度呼出スイッチ24の操作は、温度パターン記憶部 10a
に記憶された検出温度パターンの呼出しに用いられる。
温度選択スイッチ23は、ドラム入側温度計11、ドラム出
側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の内のどの温度計
の検出温度パターンを呼び出すかの選択に用いられ、例
えば、温度選択スイッチ23の一回の操作によりドラム入
側温度計11が、二回の操作によりドラム出側温度計12
が、三回の操作により凝縮器出側温度計13が夫々選択さ
れ、この選択内容は操作パネル20上の温度表示部27に表
示されるようになしてある。また温度呼出スイッチ24
は、指定された温度計による検出温度の記憶値の呼出し
に用いられ、制御部10は、温度呼出スイッチ24の操作の
都度、温度パターン記憶部 10aの記憶値を順次出力し、
操作パネル20上の温度表示部27に温度表示を行わせる動
作をなす。
温度呼出スイッチ24の操作は、温度パターン記憶部 10a
に記憶された検出温度パターンの呼出しに用いられる。
温度選択スイッチ23は、ドラム入側温度計11、ドラム出
側温度計12、及び凝縮器出側温度計13の内のどの温度計
の検出温度パターンを呼び出すかの選択に用いられ、例
えば、温度選択スイッチ23の一回の操作によりドラム入
側温度計11が、二回の操作によりドラム出側温度計12
が、三回の操作により凝縮器出側温度計13が夫々選択さ
れ、この選択内容は操作パネル20上の温度表示部27に表
示されるようになしてある。また温度呼出スイッチ24
は、指定された温度計による検出温度の記憶値の呼出し
に用いられ、制御部10は、温度呼出スイッチ24の操作の
都度、温度パターン記憶部 10aの記憶値を順次出力し、
操作パネル20上の温度表示部27に温度表示を行わせる動
作をなす。
【0033】即ち、温度選択スイッチ23により温度計の
選択を行い、温度呼出スイッチ24の操作を繰り返すと、
温度表示部27上には、選択された温度計により運転開始
時点から所定時間毎に検出された検出温度が順次表示さ
れることになり、使用者は、この表示内容の視認により
前記各温度計11,12,13の故障を早期に知ることができ
る。なお本実施例においては、温度表示部27に数値表示
を行う構成としたが、図5に示す如きグラフ表示を行わ
せることも可能であり、この表示により各温度計11,1
2,13の早期の故障診断をより確実に行える。
選択を行い、温度呼出スイッチ24の操作を繰り返すと、
温度表示部27上には、選択された温度計により運転開始
時点から所定時間毎に検出された検出温度が順次表示さ
れることになり、使用者は、この表示内容の視認により
前記各温度計11,12,13の故障を早期に知ることができ
る。なお本実施例においては、温度表示部27に数値表示
を行う構成としたが、図5に示す如きグラフ表示を行わ
せることも可能であり、この表示により各温度計11,1
2,13の早期の故障診断をより確実に行える。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る溶剤回収
式乾燥機においては、乾燥運転の実施中に、ヒータの加
熱制御のために循環風路内部に配された各温度計による
検出温度の経時的な変化パターンに基づいて各温度計の
故障診断が行われるから、温度異常による運転停止時
に、この停止が温度計の異常のよるものか否かの判定が
速やかになされ、故障原因の究明、故障部位の特定等、
故障診断に要する時間を大幅に短縮できる等、本発明は
優れた効果を奏する。
式乾燥機においては、乾燥運転の実施中に、ヒータの加
熱制御のために循環風路内部に配された各温度計による
検出温度の経時的な変化パターンに基づいて各温度計の
故障診断が行われるから、温度異常による運転停止時
に、この停止が温度計の異常のよるものか否かの判定が
速やかになされ、故障原因の究明、故障部位の特定等、
故障診断に要する時間を大幅に短縮できる等、本発明は
優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る溶剤回収式乾燥機の動作説明図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係る溶剤回収式乾燥機の動作説明図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係る溶剤回収式乾燥機の制御系のブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】本発明に係る溶剤回収式乾燥機の操作パネルの
一例を示す平面図である。
一例を示す平面図である。
【図5】温度計の故障診断の方法の説明図である。
1 回転ドラム 2 循環風路 4 ヒータ 6 凝縮器 8 吸気弁 9 排気弁 10 制御部 10a 温度パターン記憶部 10b 基準パターン記憶部 11 ドラム入側温度計 12 ドラム出側温度計 13 凝縮器出側温度計 20 操作パネル 23 温度選択スイッチ 24 温度呼出スイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 溶剤により洗浄された被乾燥物の収納
槽、ヒータ及び凝縮器を中途に含む循環風路を密閉し、
該循環風路内部の複数箇所に配した温度計による検出温
度に基づいて前記ヒータの温度制御を行って、溶剤の引
火点に近い温度に加熱された循環風を前記収納槽に導入
し、該収納槽から導出される循環風中に含まれる気化溶
剤を前記凝縮器により凝縮液化させて回収する回収乾燥
運転と、前記循環風路の中途を開放して前記ヒータの上
流側にて外気を取込み、この外気を加熱又は非加熱状態
にて前記収納槽に導入し、前記凝縮器の上流側にて排出
する排気乾燥運転とを行う溶剤回収式乾燥機において、
前記各運転中における前記温度計夫々の検出温度の経時
的な変化パターンを記憶する記憶手段と、該記憶手段の
記憶パターンに基づいて各温度計の故障診断を行う手段
とを具備することを特徴とする溶剤回収式乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125651A JP2614579B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 溶剤回収式乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4125651A JP2614579B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 溶剤回収式乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05293295A JPH05293295A (ja) | 1993-11-09 |
JP2614579B2 true JP2614579B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=14915293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4125651A Expired - Lifetime JP2614579B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 溶剤回収式乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2614579B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100781244B1 (ko) * | 2001-05-29 | 2007-12-03 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기의 건조방식 절환형 건조장치 |
KR100781245B1 (ko) * | 2001-05-29 | 2007-11-30 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기의 건조방식 절환형 건조장치 |
KR100499494B1 (ko) * | 2002-12-10 | 2005-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 응축식 의류건조기의 히터 제어방법 |
KR100763386B1 (ko) * | 2005-02-25 | 2007-10-05 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기의 제어방법 |
KR101431440B1 (ko) * | 2008-06-27 | 2014-08-21 | 동부대우전자 주식회사 | 건조기 및 그 제어방법 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4125651A patent/JP2614579B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05293295A (ja) | 1993-11-09 |
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