JP2951154B2 - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JP2951154B2
JP2951154B2 JP5153670A JP15367093A JP2951154B2 JP 2951154 B2 JP2951154 B2 JP 2951154B2 JP 5153670 A JP5153670 A JP 5153670A JP 15367093 A JP15367093 A JP 15367093A JP 2951154 B2 JP2951154 B2 JP 2951154B2
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佳隆 角本
友彦 池田
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正彦 角田
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤洗浄した洗濯物の
乾燥を行う乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−8797号公報等に示される
従来の乾燥機においては、石油系溶剤で洗浄した洗濯物
を温度制御の下で乾燥する。しかし、この温度制御は検
知温度が所定温度に到達したか否かにより加熱器を制御
するだけのものであって温度制御が不十分であるため、
乾燥効率の向上が満足に図れない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乾燥効率を
満足に向上することができる乾燥機を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1の構
成として、乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置され、
溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器と、
この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するための熱
風を発生させる送風機とを設け、上記熱風により洗濯物
から溶剤を蒸発させて乾燥運転を実行する乾燥機におい
て、上記加熱器の下流側に配置され上記乾燥室内に導入
される熱風の温度を検知する熱風温度センサと、上記乾
燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサと、この乾燥
室温度センサによる検知乾燥室内温度が予め決められた
第1温度に到達するまで、上記熱風温度センサによる検
知熱風温度と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室内
温度との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発のおそれのない
爆発下限界濃度以下となる温度差に維持するように上記
加熱器を駆動制御する第1維持手段と、この第1維持手
段による駆動制御の終了後、乾燥時間が経過するまで、
上記熱風温度センサによる検知熱風温度が予め決められ
た第2温度に維持されるように上記加熱器を駆動制御す
る第2維持手段とを備える。
【0005】更に、請求項2の構成として、請求項1の
構成に加えて、上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室
内温度が上記第1温度に到達する前に、上記乾燥時間が
経過したとき、上記検知乾燥室内温度が上記第1温度に
到達するまで上記第1維持手段による駆動制御を継続さ
せる継続手段を備える。
【0006】更に、請求項3の構成として、上記基本的
乾燥機において、上記加熱器の下流側に配置され上記乾
燥室内に導入される熱風の温度を検知する熱風温度セン
サと、上記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサ
と、一定時間が経過するまで、上記熱風温度センサによ
る検知熱風温度と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥
室内温度との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発のおそれの
ない爆発下限界濃度以下となる温度差に維持するように
上記加熱器を駆動制御する第1維持手段と、この第1維
持手段による駆動制御の前後における、上記乾燥室温度
センサによる検知乾燥室内温度の差に基づいて上記温度
を修正する修正手段と、上記第1維持手段による駆動
制御の終了後、上記熱風温度センサによる検知熱風温度
と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度との差
が上記修正手段により修正された温度差になるように上
記加熱器を駆動制御する第2維持手段とを備える。
【0007】更に、請求項4の構成として、上記基本的
乾燥機において、上記加熱器の下流側に配置され上記乾
燥室内に導入される熱風の温度を検知する熱風温度セン
サと、上記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサ
と、上記乾燥機本体外の温度を検知する外部温度センサ
と、上記熱風温度センサによる検知熱風温度と上記乾燥
室温度センサによる検知乾燥室内温度との差を溶剤ガス
濃度が引火・爆発のおそれのない爆発下限界濃度以下と
なる温度差に維持するように上記加熱器を駆動制御する
維持手段と、上記外部温度センサによる検知外部温度に
基づいて上記温度差を決定する決定手段とを備える。
【0008】
【作用】請求項1の構成において、乾燥室温度センサに
よる検知乾燥室内温度が予め決められた第1温度に到達
するまで、熱風温度センサによる検知熱風温度と乾燥室
温度センサによる検知乾燥室内温度との差を溶剤ガス濃
度が引火・爆発のおそれのない爆発下限界濃度以下とな
る温度差に維持するように加熱器を駆動制御する。これ
により、溶剤ガス濃度はピーク値を含めて爆発下限界濃
度以下に保たれ、爆発の危険はない。その後、乾燥時間
が経過するまで、熱風温度センサによる検知熱風温度が
予め決められた第2温度に維持されるように加熱器を駆
動制御する。これにより、乾燥室内の温度は高められる
が、溶剤ガス濃度はピークを過ぎていて爆発下限界濃度
に達することはなく、同様に爆発の危険はない。そして
乾燥室内の温度が高まることにより、乾燥が促進され、
乾燥効率が向上する。
【0009】更に、請求項2の構成においては、乾燥室
温度センサによる検知乾燥室内温度が上記第1温度に到
達する前に、上記乾燥時間が経過したときは、上記検知
乾燥室内温度が上記第1温度に到達するまで、熱風温度
センサによる検知熱風温度と乾燥室温度センサによる検
知乾燥室内温度との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発のお
それのない爆発下限界濃度以下となる温度差に維持する
ように加熱器を駆動制御するのが継続される。即ち、例
え乾燥時間が経過しても、上記第1温度への到達までは
乾燥運転が継続され、或る程度までは乾燥が進む。
【0010】更に、請求項3の構成においては、一定時
間が経過するまで、熱風温度センサによる検知熱風温度
と乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度との差を溶
剤ガス濃度が引火・爆発のおそれのない爆発下限界濃度
以下となる温度差に維持するように加熱器を駆動制御す
る。これにより、溶剤ガス濃度はピーク値を含めて爆発
下限界濃度以下に保たれ、爆発の危険はない。その後上
記駆動制御の前後における、乾燥室温度センサによる乾
燥室内温度の差に基づいて上記温度差を修正する。即
ち、この前後の温度差が大きいほど、洗濯物に含まれる
溶剤量が少なく、もはや溶剤ガス濃度が高まることがな
いため、上記温度差を大きくする。そして、このように
修正された温度差に検知熱風温度と検知乾燥室内温度と
の差がなるように、加熱器を駆動制御する。これによ
り、乾燥が促進され、乾燥効率が向上する。
【0011】更に、請求項4の構成においては、熱風温
度センサによる検知熱風温度と乾燥室温度センサによる
検知乾燥室内温度との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発の
おそれのない爆発下限界濃度以下となる温度差に維持す
ように加熱器を駆動制御するものであり、これに加え
て、外部温度センサによる検知外部温度に基づいて上記
温度差を決定する。即ち、冬場等で検知外部温度が低い
ほど、乾燥機全体が冷えて加熱器による熱が多く奪われ
るため、温度差を大きくする。これにより、外部温度が
低くて奪われる熱量が多くても、これに対して多くの熱
が供給され、乾燥効率の向上が図れる。
【0012】
【実施例】図1及び図2は本発明実施例の業務用乾燥機
の構造を示す。1は乾燥機本体、2はこの乾燥機本体1
内に形成された乾燥室、3はこの乾燥室2内に回転自在
に配置された回転ドラムで、この回転ドラム3内にドア
3aの開放状態にて石油系溶剤で洗浄された洗濯物が投
入される。上記回転ドラム3は円筒状をなし周囲壁に多
数の通気孔を有する。4は上記回転ドラム3を駆動する
ドラムモータである。
【0013】5は上記乾燥機本体1の上部に設けられた
吸気口、6はこの吸気口5の下側に連結された加熱器で
ある。この加熱器6は、蒸気バルブ7、8を有し蒸気発
生源(図示しない)に連なる蒸気管9からなる。10は
上記加熱器6と上記乾燥室2とを連結する導入路、11
は上記乾燥室2の下部に連結された排出路、12はこの
排出路11に連結された送風機、13はこの送風機12
に連なり上記乾燥機本体1の後側に配置された連絡路、
14はこの連絡路13の端部であって乾燥機本体1の上
部に設けられた排気口である。
【0014】15は上記加熱器6と連絡路13の上方付
近とを連結するように乾燥機本体1の上部に設けられた
循環路、16はこの循環路15内に配置された冷却器で
ある。この冷却器16は冷却バルブ17を有し冷凍機1
8に連なる冷却管19からなる。20は上記吸気口5を
塞ぐ実線位置か開放する一点鎖線位置に択一的に移動す
る切り替え手段即ち切り替え弁である。
【0015】この切り替え弁20の実線位置への移動
は、循環乾燥経路の切り替え形成を意味する。即ち、上
記蒸気バルブ7、8の開放により蒸気管9に蒸気が流通
して上記加熱器6が作動するとともに、上記冷却バルブ
17の開放により冷却管19に冷媒が流通して上記冷却
器16が作動する状態において、上記送風機12が駆動
すると、循環路15側から加熱器6に風が当って熱風が
発生する。この熱風は上記導入路10で導かれて乾燥室
2内に入り回転ドラム3内の洗濯物を乾燥する。この乾
燥により洗濯物から溶剤が蒸発し、熱風は溶剤ガスを含
む。一方熱風は熱を奪われる。その後、この熱風は、上
記排出路11、送風機12及び連絡路13を通って、連
絡路13の上方付近に至る。ここに至ると、熱風は、上
述の循環路15から加熱器6への風の流れの影響を受け
て、循環路15へ引き込まれる。すると、熱風は上記冷
却器16により積極的に冷却され、溶剤ガスが凝縮して
溶剤が回収される。而して、上記加熱器6、乾燥室2、
冷却器16の順に熱風が循環しながら溶剤回収されて乾
燥が行われる。図中、実線矢印はこの時の熱風の流れを
示す。
【0016】一方、上記切り替え弁20の一点鎖線位置
への移動は、排気乾燥経路の切り替え形成を意味する。
即ち、上記加熱器6が同様に作動する状態において、上
記送風機12が駆動すると、上記吸気口5からの外気の
吸い込みが積極的に起こり、外気による風が加熱器6に
当って熱風が発生する。この熱風は同様に乾燥室2内に
入り洗濯物を乾燥し、溶剤ガスを含む。一方熱風は熱を
奪われる。その後、熱風は、上記排出路11、送風機1
2及び連絡路13を通って、連絡路13の上方付近に至
る。この場合、熱風は、循環路15から加熱器6への風
の流れがないから循環路15へ引き込まれず、そのまま
上記排気口14から外部へ排出される。図中、破線矢印
はこの時の熱風の流れを示す。
【0017】21は上記加熱器6の下流側であって上記
導入路10内に配置され、乾燥室2内に導入される熱風
の温度を検知する熱風温度センサである。22は上記排
出路11内に配置され、乾燥により熱を奪われた熱風の
温度即ち乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサで
ある。23は上記乾燥機本体1の外側に配置され、乾燥
機本体外の温度を検知する外部温度センサである。これ
ら各センサ21、22、23はいずれもサーミスタから
なる。
【0018】図3は上記乾燥機のブロック回路を示す。
25は乾燥機の制御を司るマイクロコンピュータ、26
は運転情報等を設定するキー操作部、27は上記ドア3
aの開閉に応じてオフ、オンするドアスイッチである。
これらキー操作部26及びドアスイッチ27は、上記蒸
気バルブ7、8、冷却バルブ17、送風機12、ドラム
モータ4、切り替え弁20、熱風温度センサ21、乾燥
室温度センサ22、外部温度センサ23とともに、上記
マイクロコンピュータ25の周辺に位置する。
【0019】次に、上記乾燥機の請求項1及び2に関す
る第1の動作を、図4のマイクロコンピュータ25に組
み込まれたプログラムのフローに従って説明する。各温
度及びガス濃度の時間的変化を示す図5も参照する。乾
燥運転を行う場合、ドア3aを開放して上記回転ドラム
3内に石油系溶剤で洗浄された洗濯物を投入し、その後
ドア3aを閉じて上記キー操作部26で45〜65℃の
範囲で熱風温度を設定するとともに乾燥時間を設定しス
タートキーを操作する。
【0020】これら操作に基づいて、マイクロコンピュ
ータ25はまず熱風温度設定、乾燥時間設定、スタート
キー操作を判断し(A1、A2、A3ステップ)、自身
の中のCNTフラグをクリアする(A4ステップ)。そ
の後、ドラムモータ4を反転駆動して回転ドラム3を反
転させ、送風機12を駆動し、上記冷却バルブ17を開
放して冷却器16を駆動させ、更に上記切り替え弁20
を実線位置へ切り替えて循環乾燥経路を形成する(A5
ステップ)。
【0021】次いで、マイクロコンピュータ25は、C
NTフラグが1でないと判断し、蒸気バルブ7を開放し
(A7ステップ)、熱風温度センサ21が検知した熱風
温度から乾燥室温度センサ22が検知した乾燥室内温度
を引いた温度差が、8℃を越えているか否かに応じて、
残りの蒸気バルブ8の開閉を制御する(A8〜A10ス
テップ)。これにより、上記温度差がほぼ8℃に維持さ
れ、このことは洗濯物が奪う熱量が少なく洗濯物からの
溶剤の単位時間当り蒸発量が比較的少ないことを意味
し、乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下限界濃度0.6%
以下に維持され、爆発の危険がない。
【0022】上記蒸気バルブ8の開閉制御は、乾燥室内
温度が徐々に上昇しやがて乾燥室温度センサ22による
検知乾燥室内温度が上記設定熱風温度から安全温度差8
℃を引くことにより予め決められた第1温度を越えたと
判断するまで行う(A11ステップ)。
【0023】而して、この第1温度への到達がなされる
まで、上記循環乾燥経路の形成状態にて、熱風温度セン
サ21による検知熱風温度から乾燥室温度センサ22に
よる検知乾燥室内温度を引いた温度差が一定値8℃にな
るように、加熱器6を駆動制御することが実行されるの
である。ここに、A8〜A10ステップは本発明の請求
項1の第1維持手段に相当する。
【0024】第1温度への到達がなされ第1維持手段の
終了時点となると、マイクロコンピュータ25は、CN
Tフラグに1をセットし(A12ステップ)、スタート
キー操作後から設定乾燥時間が未だ経過していないこと
を判断する(A13ステップ)。そして、A5ステップ
を経てA6ステップにてCNTフラグが1であると判断
する。
【0025】その後、熱風温度センサ21による検知熱
風温度が、設定熱風温度である第2温度を越えているか
否かに応じて、蒸気バルブ8の開閉を制御する(A14
〜A16ステップ)。これにより、上記熱風温度が第2
温度に維持され、乾燥室内温度が高められる。具体的に
は、乾燥室内温度は第2温度に近づいていく。この蒸気
バルブ8の開閉制御は、設定乾燥時間が経過するまで行
う。乾燥室内温度が高められても、溶剤ガス濃度は既に
ピークをかなり過ぎていて爆発下限界濃度に達すること
はなく即ち爆発の危険はなく、むしろ乾燥室内温度が高
められることにより、乾燥が促進され、未乾燥の防止に
て乾燥効率の向上が図られる。
【0026】而して、設定乾燥時間が経過するまで、熱
風温度センサ21による検知熱風温度が第2温度に維持
されるように、加熱器6を駆動制御することが実行され
るのである。ここに、A14〜A16ステップは本発明
の請求項1の第2維持手段に相当する。そして、設定乾
燥時間が経過すると、マイクロコンピュータ25はCN
Tフラグが1であると判断した後(A17ステップ)、
ドラムモータ4を停止して回転ドラム3を停止させ、送
風機12を停止し、蒸気バルブ7、8を閉じて加熱器6
を停止させ、冷却バルブ17を閉じて冷却器16を停止
させる(A18ステップ)。
【0027】ところで、何らかの原因により、検知乾燥
室内温度が設定熱風温度から安全温度差8℃を引くこと
により決まった第1温度に到達する前に(A11ステッ
プ)、設定乾燥時間が経過したときは(A13ステッ
プ)、マイクロコンピュータ25は、A12ステップで
CNTフラグに1がセットされていないことにより、こ
のことを判断し(A17ステップ)、検知乾燥室内温度
が第1温度に到達するまで上記第1維持手段であるA8
〜A10ステップによる加熱器6の駆動制御を継続す
る。これにより、乾燥運転が溶剤ガス濃度のピーク値付
近で終了したりすることがなく、ある程度までは確実に
乾燥が進み、好ましい状況となる。ここで、A17ステ
ップは本発明の請求項2の継続手段に相当する。
【0028】次に、上記乾燥機の請求項3に関する第2
の動作を、図6のマイクロコンピュータ25に組み込ま
れたプログラムのフローに従って説明する。各温度及び
ガス濃度の時間的変化を示す図7も参照する。乾燥運転
を行う場合、ドア3aを開放して上記回転ドラム3内に
石油系溶剤で洗浄された洗濯物を投入し、その後ドア3
aを閉じて上記キー操作部26で45〜65℃の範囲で
熱風温度を設定しスタートキーを操作する。
【0029】これら操作に基づいて、マイクロコンピュ
ータ25はまず熱風温度設定、スタートキー操作を判断
し(B1、B2ステップ)、ドラムモータ4を反転駆動
して回転ドラム3を反転させ、送風機12を駆動し、上
記冷却バルブ17を開放して冷却器16を駆動させ、更
に上記切り替え弁20を実線位置へ切り替えて循環乾燥
経路を形成する(B3ステップ)。そして、現在の乾燥
室温度センサ22による検知乾燥室内温度を初期温度と
して求める(B4ステップ)。
【0030】次いで、マイクロコンピュータ25は、蒸
気バルブ7を開放し(B5ステップ)、熱風温度センサ
21が検知した熱風温度から乾燥室温度センサ22が検
知した乾燥室内温度を引いた温度差が、8℃を越えてい
るか否かに応じて、残りの蒸気バルブ8の開閉を制御す
る(B6〜B8ステップ)。これにより、上記温度差が
ほぼ8℃に維持され、乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下
限界濃度0.6%以下に維持され、爆発の危険がない。
【0031】上記蒸気バルブ8の開閉制御は、この制御
の開始から一定時間10分が経過するか、乾燥室内温度
が徐々に上昇しやがて乾燥室温度センサ22による検知
乾燥室内温度が上記設定熱風温度から安全温度差8℃を
引くことにより予め決められた温度を越えたと判断する
まで行う(B9、B10ステップ)。通常、前者の10
分経過が先に来る。
【0032】而して、一定時間10分が経過するまで、
検知熱風温度から検知乾燥室内温度を引いた温度差が一
定値8℃になるように、加熱器6を駆動制御することが
実行されるのである。ここに、B6〜B8ステップは本
発明の請求項3の第1維持手段に相当する。この間、溶
剤ガス濃度にピークが現れる。
【0033】10分が経過し第1維持手段の終了時点と
なると、マイクロコンピュータ25は、この時点での乾
燥室温度センサ22による検知乾燥室内温度を後温度と
して求め、この後温度から上記初期温度を引くことによ
り、上記第1維持手段の前後における乾燥室内温度の差
である上昇幅を求める(B11ステップ)。そして、こ
の上昇幅に基づいて上記一定値8℃を修正する(B12
〜B16ステップ:本発明の請求項3の修正手段に相当
する)。即ち、上昇幅が大きいほど洗濯物に含まれる溶
剤量が少なくなっており、もはや溶剤ガス濃度が不所望
に高まることがないため、一定値を大きくする。
【0034】その後、熱風温度センサ21が検知した熱
風温度から乾燥室温度センサ22が検知した乾燥室内温
度を引いた温度差が、修正一定値を越えているか否かに
応じて、蒸気バルブ8の開閉を制御する(B17〜B1
9ステップ:本発明の請求項3の第2維持手段に相
当)。これにより、上記温度差が修正一定値に維持さ
れ、このとき乾燥室内に供給される熱量が増え、従っ
て、溶剤ガス濃度が不所望に高まることがない状態に
て、乾燥が促進され、乾燥効率が向上する。
【0035】上記修正一定値に対する蒸気バルブ8の開
閉制御は、乾燥室内温度が上昇し乾燥室内温度が上記設
定熱風温度から修正一定値を引いた温度を越えたと判断
するまで行う(B20ステップ)。この判断を行うと、
マイクロコンピュータ25は回転ドラム3、送風機1
2、加熱器6、冷却器16を停止させる(B21ステッ
プ)。
【0036】次に、上記乾燥機の請求項4に関する第3
の動作を、図8のマイクロコンピュータ25に組み込ま
れたプログラムのフローに従って説明する。上記第2の
動作と同様に、マイクロコンピュータ25はまず熱風温
度設定、スタートキー操作を判断し(C1、C2ステッ
プ)、回転ドラム3を反転させ、送風機12を駆動し、
冷却器16を駆動させ、上記切り替え弁20を実線位置
へ切り替えて循環乾燥経路を形成する(C3ステッ
プ)。
【0037】そして、マイクロコンピュータ25は、蒸
気バルブ7を開放し(C9ステップ)、熱風温度センサ
21が検知した熱風温度から乾燥室温度センサ22が検
知した乾燥室内温度を引いた温度差が、一定値を越えて
いるか否かに応じて、残りの蒸気バルブ8の開閉を制御
する(C10〜C12ステップ:本発明の請求項4の維
持手段に相当)。これにより、上記温度差が一定値に維
持され、乾燥室内の溶剤ガス濃度は爆発下限界濃度0.
6%以下に維持され、爆発の危険がない。
【0038】上記蒸気バルブ8の開閉制御は、乾燥室内
温度が上昇し乾燥室内温度が上記設定熱風温度から一定
値を引いた温度を越えたと判断するまで行う(C13ス
テップ)。この判断を行うと、マイクロコンピュータ2
5は回転ドラム3、送風機12、加熱器6、冷却器16
を停止させる(C14ステップ)。
【0039】さて、冬場等で外部温度が低いほど、乾燥
機全体が冷えて加熱器6の熱が多量に奪われる(放出す
る)ため、その分多量の熱を供給しても、乾燥室内の温
度が高まって溶剤ガス濃度が不所望に増えることはな
く、むしろ多量の熱供給により乾燥効率の向上が図られ
る。
【0040】このために、マイクロコンピュータ25
は、上記維持手段による制御のあいだ中、上記外部温度
センサ23による検知外部温度を求め、この温度に基づ
いて上記一定値を逐次決定する(C4〜C8ステップ:
本発明の請求項4の決定手段に相当)。即ち、冬場等で
外部温度が低いほど一定値を大きくする。一定値が大き
いことは、乾燥室内に供給される熱量が増えることを意
味する。
【0041】
【発明の効果】本発明の乾燥機によれば、温度制御を適
切に行うことにより、乾燥効率の満足な向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の業務用乾燥機の正面図である。
【図2】同乾燥機の側面図である。
【図3】同乾燥機のブロック回路図である。
【図4】同乾燥機の第1の動作のプログラムのフローチ
ャートである。
【図5】同乾燥機の第1の動作における、温度及びガス
濃度の時間的変化を示す図である。
【図6】同乾燥機の第2の動作のプログラムのフローチ
ャートである。
【図7】同乾燥機の第2の動作における、温度及びガス
濃度の時間的変化を示す図である。
【図8】同乾燥機の第3の動作のプログラムのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 乾燥機本体 2 乾燥室 3 回転ドラム 6 加熱器 12 送風機 21 熱風温度センサ 22 乾燥室温度センサ 23 外部温度センサ 25 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 敏昭 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 角田 正彦 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−98991(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 58/28 D06F 43/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置さ
    れ、溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器
    と、この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するため
    の熱風を発生させる送風機とを設け、上記熱風により洗
    濯物から溶剤を蒸発させて乾燥運転を実行する乾燥機に
    おいて、上記加熱器の下流側に配置され上記乾燥室内に
    導入される熱風の温度を検知する熱風温度センサと、上
    記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサと、この
    乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度が予め決めら
    れた第1温度に到達するまで、上記熱風温度センサによ
    る検知熱風温度と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥
    室内温度との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発のおそれの
    ない爆発下限界濃度以下となる温度差に維持するように
    上記加熱器を駆動制御する第1維持手段と、この第1維
    持手段による駆動制御の終了後、乾燥時間が経過するま
    で、上記熱風温度センサによる検知熱風温度が予め決め
    られた第2温度に維持されるように上記加熱器を駆動制
    御する第2維持手段とを備えたことを特徴とする乾燥
    機。
  2. 【請求項2】上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室内
    温度が上記第1温度に到達する前に、上記乾燥時間が経
    過したとき、上記検知乾燥室内温度が上記第1温度に到
    達するまで上記第1維持手段による駆動制御を継続させ
    る継続手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の乾
    燥機。
  3. 【請求項3】乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置さ
    れ、溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器
    と、この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するため
    の熱風を発生させる送風機とを設け、上記熱風により洗
    濯物から溶剤を蒸発させて乾燥運転を実行する乾燥機に
    おいて、上記加熱器の下流側に配置され上記乾燥室内に
    導入される熱風の温度を検知する熱風温度センサと、上
    記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサと、一定
    時間が経過するまで、上記熱風温度センサによる検知熱
    風温度と上記乾燥室温度センサによる検知乾燥室内温度
    との差を溶剤ガス濃度が引火・爆発のおそれのない爆発
    下限界濃度以下となる温度差に維持するように上記加熱
    器を駆動制御する第1維持手段と、この第1維持手段に
    よる駆動制御の前後における、上記乾燥室温度センサに
    よる検知乾燥室内温度の差に基づいて上記温度差を修正
    する修正手段と、上記第1維持手段による駆動制御の終
    了後、上記熱風温度センサによる検知熱風温度と上記乾
    燥室温度センサによる検知乾燥室内温度との差が上記修
    正手段により修正された温度差になるように上記加熱器
    を駆動制御する第2維持手段とを備えたことを特徴とす
    る乾燥機。
  4. 【請求項4】乾燥機本体と、この乾燥機本体に配置さ
    れ、溶剤洗浄された洗濯物を収納する乾燥室と、加熱器
    と、この加熱器に風を当てて上記洗濯物を乾燥するため
    の熱風を発生させる送風機とを設け、上記熱風により洗
    濯物から溶剤を蒸発させて乾燥運転を実行する乾燥機に
    おいて、上記加熱器の下流側に配置され上記乾燥室内に
    導入される熱風の温度を検知する熱風温度センサと、上
    記乾燥室内の温度を検知する乾燥室温度センサと、上記
    乾燥機本体外の温度を検知する外部温度センサと、上記
    熱風温度センサによる検知熱風温度と上記乾燥室温度セ
    ンサによる検知乾燥室内温度との差を溶剤ガス濃度が引
    火・爆発のおそれのない爆発下限界濃度以下となる温度
    差に維持するように上記加熱器を駆動制御する維持手段
    と、上記外部温度センサによる検知外部温度に基づいて
    上記温度差を決定する決定手段とを備えたことを特徴と
    する乾燥機。
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