JP3143974B2 - シート状酸素吸収体 - Google Patents
シート状酸素吸収体Info
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】発明はシート状の酸素吸収体に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】酸素吸収体は過去から多くの脱酸素組成
物が知られている。例えば、鉄粉、第1鉄塩、アスコル
ビン酸、およびその塩、カテコール等。これらは、いず
れも粉末又は粒状の性状である。例えば鉄粉系の脱酸素
剤は、主として鉄粉とハロゲン化金属、活性炭、水難溶
性フィラーの混合物で構成されている。このため、これ
らを通気性包装材料に密封して、袋状脱酸素剤が得られ
ている。例えば、図4は通気性包装材料5を4方シール
部7でシールし、中に脱酸素剤6を入れたものである。
(a)は平面、(b)はA−A断面である。図5は図4
と同様であるが、三方シールしたものである。(a)は
平面図(b)はB−B断面図である。このような方形袋
状として最終製品が出来上がっている。しかしながら、
全体が小袋であり、(最も一般的なタイプの酸素吸収量
100ccタイプの大きさは、鉄分系、アスコルビン酸
系問わず、約5cm角程度の大きさ。)食品と同封した
場合に、消費者、特に小人の誤食の危険性を伴うもので
あった。又、上記包材は、主としてヒートシールにより
密封されており、シール部の不良により内部薬剤の漏出
の恐れを有していた。
物が知られている。例えば、鉄粉、第1鉄塩、アスコル
ビン酸、およびその塩、カテコール等。これらは、いず
れも粉末又は粒状の性状である。例えば鉄粉系の脱酸素
剤は、主として鉄粉とハロゲン化金属、活性炭、水難溶
性フィラーの混合物で構成されている。このため、これ
らを通気性包装材料に密封して、袋状脱酸素剤が得られ
ている。例えば、図4は通気性包装材料5を4方シール
部7でシールし、中に脱酸素剤6を入れたものである。
(a)は平面、(b)はA−A断面である。図5は図4
と同様であるが、三方シールしたものである。(a)は
平面図(b)はB−B断面図である。このような方形袋
状として最終製品が出来上がっている。しかしながら、
全体が小袋であり、(最も一般的なタイプの酸素吸収量
100ccタイプの大きさは、鉄分系、アスコルビン酸
系問わず、約5cm角程度の大きさ。)食品と同封した
場合に、消費者、特に小人の誤食の危険性を伴うもので
あった。又、上記包材は、主としてヒートシールにより
密封されており、シール部の不良により内部薬剤の漏出
の恐れを有していた。
【0003】この様な問題に対処すべくシート状脱酸素
体に関しては、いくつかの提案が見られる。それらは、
特開昭54-114585 (脱酸素組成物がブレンドされたコー
ティング材料をコーティングして得るシート)、特開昭
55- 44344 (脱酸素組成物を熱可塑性樹脂にブレンド後
シート化したもの)、特開昭56- 26524 (脱酸素剤組成
物を発泡性樹脂にブレンドし、シート化後発泡されたも
の)、実開昭60- 10768 (シートに塗布した接着剤層に
脱酸素組成物を散布付着させたもの)、特開昭55-10651
9 (繊維層と繊維層の間に接着剤を介して脱酸素組成物
を一体化させたもの)、特開昭55-109428 (孔中に脱酸
素組成物を充填してなるシート)、特開平 1-278344
(脱酸素組成物をガスバリア性を有する樹脂に配合し、
その層を中間層とした積層物)、特開平2- 72851 (熱
可塑性フィルムに脱酸素組成物を混合し、延伸してなる
フィルム)等である。
体に関しては、いくつかの提案が見られる。それらは、
特開昭54-114585 (脱酸素組成物がブレンドされたコー
ティング材料をコーティングして得るシート)、特開昭
55- 44344 (脱酸素組成物を熱可塑性樹脂にブレンド後
シート化したもの)、特開昭56- 26524 (脱酸素剤組成
物を発泡性樹脂にブレンドし、シート化後発泡されたも
の)、実開昭60- 10768 (シートに塗布した接着剤層に
脱酸素組成物を散布付着させたもの)、特開昭55-10651
9 (繊維層と繊維層の間に接着剤を介して脱酸素組成物
を一体化させたもの)、特開昭55-109428 (孔中に脱酸
素組成物を充填してなるシート)、特開平 1-278344
(脱酸素組成物をガスバリア性を有する樹脂に配合し、
その層を中間層とした積層物)、特開平2- 72851 (熱
可塑性フィルムに脱酸素組成物を混合し、延伸してなる
フィルム)等である。
【0004】しかし、上記既出願はいずれも、脱酸素組
成物とシートあるいはフィルム形成物が別々であり、両
者を一体化してシート化あるいはフィルム化するもので
ある。このため、脱酸素能力が不安定であり、十分な吸
収力を保持しなかったり、あるいは、脱酸素組成物が使
用時摩擦あるいはシート成形時(カップ等に)露出、漏
出してしまう恐れがあった。
成物とシートあるいはフィルム形成物が別々であり、両
者を一体化してシート化あるいはフィルム化するもので
ある。このため、脱酸素能力が不安定であり、十分な吸
収力を保持しなかったり、あるいは、脱酸素組成物が使
用時摩擦あるいはシート成形時(カップ等に)露出、漏
出してしまう恐れがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、誤食を防止
でき異物感がなく、脱酸素速度大でかつ酸素吸収容量大
で、脱酸素組成物の漏出,脱落の恐れが全くない、脱酸
素性を有するシートを提供することを課題とする。
でき異物感がなく、脱酸素速度大でかつ酸素吸収容量大
で、脱酸素組成物の漏出,脱落の恐れが全くない、脱酸
素性を有するシートを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ンと酸化触媒の混合物を熔融押し出し成形法でシート化
し、10g当り、25〜250mlの酸素を事前に吸収
させてなるシート状酸素吸収体、または前記シート状酸
素吸収体に穿孔を設けたもの、そしてそれらにフィラー
を入れたシート状酸素吸収体を提供するものである。
ンと酸化触媒の混合物を熔融押し出し成形法でシート化
し、10g当り、25〜250mlの酸素を事前に吸収
させてなるシート状酸素吸収体、または前記シート状酸
素吸収体に穿孔を設けたもの、そしてそれらにフィラー
を入れたシート状酸素吸収体を提供するものである。
【0007】
【発明の詳述】ポリオレフィンは酸化触媒の存在下で酸
素と反応し、ポリオレフィンの自動酸化を生じつつ酸素
を吸収することが知られている。本発明は、この反応を
利用して、この混合物を酸素吸収組成物として利用する
ものである。
素と反応し、ポリオレフィンの自動酸化を生じつつ酸素
を吸収することが知られている。本発明は、この反応を
利用して、この混合物を酸素吸収組成物として利用する
ものである。
【0008】このような目的に適するポリオレフィンと
しては、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペン
テン、等の単独重合体の他、2種以上のオレフィンの共
重合体が使用できる。なお、ポリオレフィンはラジカル
抑制剤を含まないことが望ましい。仮に含んだとして
も、組成物全体の100ppm以下であることが望まし
い。ラジカル抑制剤とは、ポリオレフィンの酸化に伴う
ラジカルの発生を抑制したり、あるいは一旦発生したラ
ジカルを消滅させるもので、例えば加工熱安定剤、静的
熱安定剤、ラジカル捕捉剤、紫外線吸収剤等である。ポ
リオレフィンの酸化はラジカルによる連鎖分解反応で、
ラジカル抑制剤はこの酸化反応を妨害するからである。
しては、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペン
テン、等の単独重合体の他、2種以上のオレフィンの共
重合体が使用できる。なお、ポリオレフィンはラジカル
抑制剤を含まないことが望ましい。仮に含んだとして
も、組成物全体の100ppm以下であることが望まし
い。ラジカル抑制剤とは、ポリオレフィンの酸化に伴う
ラジカルの発生を抑制したり、あるいは一旦発生したラ
ジカルを消滅させるもので、例えば加工熱安定剤、静的
熱安定剤、ラジカル捕捉剤、紫外線吸収剤等である。ポ
リオレフィンの酸化はラジカルによる連鎖分解反応で、
ラジカル抑制剤はこの酸化反応を妨害するからである。
【0009】酸化触媒はポリオレフィンの酸素吸収反応
を促進するものであり、以下のものが適する。Co、F
e、Cu、Ni、V、Mn等の遷移金属の化合物が好ま
しい。Al、Li、Mg等の化合物も使用できる。例え
ば、ステアリン酸、ジメチルジチオカルバミン酸、アセ
チルアセトン酸、オレイン酸、リノレン酸、ナフテン酸
等の有機酸の塩である。
を促進するものであり、以下のものが適する。Co、F
e、Cu、Ni、V、Mn等の遷移金属の化合物が好ま
しい。Al、Li、Mg等の化合物も使用できる。例え
ば、ステアリン酸、ジメチルジチオカルバミン酸、アセ
チルアセトン酸、オレイン酸、リノレン酸、ナフテン酸
等の有機酸の塩である。
【0010】本発明のシートの組成比率は、以下が望ま
しい。本発明の組成物は、ポリオレフィン95.0〜9
9.9重量部に対し、酸化触媒5.0〜0.1重量部の
混合物であることが望ましい。酸化触媒の量がより少な
いと酸素吸収速度が劣り、より多いと加熱混合が困難と
なるからである。本発明のシートは、以下の表1のよう
な工程で生産される。
しい。本発明の組成物は、ポリオレフィン95.0〜9
9.9重量部に対し、酸化触媒5.0〜0.1重量部の
混合物であることが望ましい。酸化触媒の量がより少な
いと酸素吸収速度が劣り、より多いと加熱混合が困難と
なるからである。本発明のシートは、以下の表1のよう
な工程で生産される。
【0011】
【表1】
【0012】この工程は穿孔加工を行う一例を示してい
るものであり、穿孔加工を行わないものもある。この組
成物はまず、ポリオレフィンペレットと酸化触媒を加熱
混合し、ペレタイズ化によりペレットが得られる。かか
る混合は、通常樹脂の熔融押し出し成形機を使用して押
し出し成形機の使用が可能である。棒状に押し出された
あと、水冷又は液体N2 により空冷されたあと、所定の
大きさにペレタイズされる。シート成形は、通常の熔融
押し出し成形機により可能である。
るものであり、穿孔加工を行わないものもある。この組
成物はまず、ポリオレフィンペレットと酸化触媒を加熱
混合し、ペレタイズ化によりペレットが得られる。かか
る混合は、通常樹脂の熔融押し出し成形機を使用して押
し出し成形機の使用が可能である。棒状に押し出された
あと、水冷又は液体N2 により空冷されたあと、所定の
大きさにペレタイズされる。シート成形は、通常の熔融
押し出し成形機により可能である。
【0013】シート化後、表面は貫通又は半貫通の穿孔
加工が施される。この加工は、シート表面積の増大を目
標としており、シートの折り曲げ等物理耐性を損なわな
いかぎりにおいて、多いほど好ましい。
加工が施される。この加工は、シート表面積の増大を目
標としており、シートの折り曲げ等物理耐性を損なわな
いかぎりにおいて、多いほど好ましい。
【0014】更に好ましい例として、フィラーを添加
し、シート断面方向の酸素透過性を向上させる方法があ
る。フィラーとしては、シリカ、炭酸カルシウム、アル
ミナ、チタン白硫酸バリウム、ゼオライト、ケイリウ
土、活性白土、酸性白土、タルク、ベントナイト等が好
適に用いられる。フィラーの添加により、シートを形成
する酸素吸収機能部と雰囲気酸素の接触が増し、穿孔処
理を行ったと同等の効果が得られる。フィラーの添加比
率は、シートの物理耐性保持との関係から決められる
が、ポリプロピレンの場合には、20〜90%程度が好
ましい。更に穿孔処理とフィラーの添加を併用すること
は言うまでもなく可能である。
し、シート断面方向の酸素透過性を向上させる方法があ
る。フィラーとしては、シリカ、炭酸カルシウム、アル
ミナ、チタン白硫酸バリウム、ゼオライト、ケイリウ
土、活性白土、酸性白土、タルク、ベントナイト等が好
適に用いられる。フィラーの添加により、シートを形成
する酸素吸収機能部と雰囲気酸素の接触が増し、穿孔処
理を行ったと同等の効果が得られる。フィラーの添加比
率は、シートの物理耐性保持との関係から決められる
が、ポリプロピレンの場合には、20〜90%程度が好
ましい。更に穿孔処理とフィラーの添加を併用すること
は言うまでもなく可能である。
【0015】得られたシート状酸素吸収体は、あらかじ
め、10g当り25〜250mlの酸素を事前に吸収さ
せることがのぞましい。これは、酸素吸収反応がラジカ
ル反応であるため、最も効率的に酸素を吸収すると思わ
れる連鎖反応をスムーズに生じさせるため、開始反応に
相当すると思われる量の酸素をあらかじめ吸収させてお
くものである。また、添加フィラーの粒度は、シート断
面方向の酸素浸透の増大が目的のため、シート物性およ
び押し出しシート加工適性を損なわない程度に大きなも
のが望ましい。
め、10g当り25〜250mlの酸素を事前に吸収さ
せることがのぞましい。これは、酸素吸収反応がラジカ
ル反応であるため、最も効率的に酸素を吸収すると思わ
れる連鎖反応をスムーズに生じさせるため、開始反応に
相当すると思われる量の酸素をあらかじめ吸収させてお
くものである。また、添加フィラーの粒度は、シート断
面方向の酸素浸透の増大が目的のため、シート物性およ
び押し出しシート加工適性を損なわない程度に大きなも
のが望ましい。
【0016】シートカッティング寸法およびシート厚み
は、使用上の制約および、必要酸素吸収量より決定され
る。シート厚みが、増大するほど吸収性が低下するた
め、実用上は300μ〜2000μ程度が望ましい。カ
ッティング寸法又は形状は、それぞれ使用用途および目
標とする酸素吸収量に即して決められるが、方形の10
cm角程度が望ましい。
は、使用上の制約および、必要酸素吸収量より決定され
る。シート厚みが、増大するほど吸収性が低下するた
め、実用上は300μ〜2000μ程度が望ましい。カ
ッティング寸法又は形状は、それぞれ使用用途および目
標とする酸素吸収量に即して決められるが、方形の10
cm角程度が望ましい。
【0017】
【作用】ポリオレフィンに酸化触媒を添加することによ
り、ポリオレフィンの自動酸化を生じさせ、ポリオレフ
ィン自体が酸素を吸収するので、誤食を防止し、異物感
を除去でき、脱酸素組成物の漏出,脱落の恐れのないシ
ート状酸素吸収体を提供することを可能とする。又、シ
ート状酸素吸収体に穿孔を施したり、又は/及びフィラ
ーを添加することにより、シート断面方向又は表面の酸
素透過性を向上させ酸素吸収能力を大きくすることがで
きる。
り、ポリオレフィンの自動酸化を生じさせ、ポリオレフ
ィン自体が酸素を吸収するので、誤食を防止し、異物感
を除去でき、脱酸素組成物の漏出,脱落の恐れのないシ
ート状酸素吸収体を提供することを可能とする。又、シ
ート状酸素吸収体に穿孔を施したり、又は/及びフィラ
ーを添加することにより、シート断面方向又は表面の酸
素透過性を向上させ酸素吸収能力を大きくすることがで
きる。
【0018】
【実施例】実施例を図面で説明すると図1〜図3のよう
になる。本一実施例ではポリオレフィンとしてポリプロ
ピレンを用いて、酸化触媒としてステアリン酸コバル
ト、フィラーとしてタルクを用いた。図1はポリオレフ
ィン(ポリプロピレン)に酸化触媒2(ステアリン酸コ
バルト)を加熱混合しシートに成形し、カッテング後の
ポリオレフィンシート1に少量の酸素を吸収させたも
の、図2は図1のポリオレフィンシート1に穿孔処理も
行い穿孔3を設けたもの、図3はポリプロピレンに酸化
触媒2(ステアリン酸コバルト)とフィラー4(タル
ク)を一緒に加熱混合しシートに成形と同時に穿孔3も
設けたものである。
になる。本一実施例ではポリオレフィンとしてポリプロ
ピレンを用いて、酸化触媒としてステアリン酸コバル
ト、フィラーとしてタルクを用いた。図1はポリオレフ
ィン(ポリプロピレン)に酸化触媒2(ステアリン酸コ
バルト)を加熱混合しシートに成形し、カッテング後の
ポリオレフィンシート1に少量の酸素を吸収させたも
の、図2は図1のポリオレフィンシート1に穿孔処理も
行い穿孔3を設けたもの、図3はポリプロピレンに酸化
触媒2(ステアリン酸コバルト)とフィラー4(タル
ク)を一緒に加熱混合しシートに成形と同時に穿孔3も
設けたものである。
【0019】次により詳しい実施結果を示す。
【0020】
【表2】
【0021】上記表2の比率の酸素吸収体について、ド
ライブレンド後、ペレタイズ化し、更にシート成形機に
より500μ厚みのシートを得た。次にイ、ロ、ハ、ニ
で得たシートを空気中で10日間放置し、その後それぞ
れのシートに径0.5φの貫通穿孔を10個/cm2 の
割合で針状凸起付きロールを用いて加工した。また、比
較用として、穿孔処理なしシートもそれぞれに対して用
意した。
ライブレンド後、ペレタイズ化し、更にシート成形機に
より500μ厚みのシートを得た。次にイ、ロ、ハ、ニ
で得たシートを空気中で10日間放置し、その後それぞ
れのシートに径0.5φの貫通穿孔を10個/cm2 の
割合で針状凸起付きロールを用いて加工した。また、比
較用として、穿孔処理なしシートもそれぞれに対して用
意した。
【0022】次に断裁機を用いて、10cm角の大きさ
に細断し、本発明のシートを調整した。酸素吸収性の評
価は以下の方法で行った。PET(ポリエチレンテレフ
タレート)12μ/AL9μ/PE(ポリエチレン)6
0μ、から成る袋中に上記シートを500cc空気とと
もに密封し、常温放置させ、ジルコニア式酸素濃度計で
袋内酸素濃度を経時測定して、表3の結果を得た。
に細断し、本発明のシートを調整した。酸素吸収性の評
価は以下の方法で行った。PET(ポリエチレンテレフ
タレート)12μ/AL9μ/PE(ポリエチレン)6
0μ、から成る袋中に上記シートを500cc空気とと
もに密封し、常温放置させ、ジルコニア式酸素濃度計で
袋内酸素濃度を経時測定して、表3の結果を得た。
【0023】
【表3】
【0024】上記の結果より、得られた酸素吸収シート
は、実使用上十分な強度を有しており、かつ、空気接触
増加加工(穿孔処理、フィラー添加効果)により、酸素
吸収力が増加していることが確認された。
は、実使用上十分な強度を有しており、かつ、空気接触
増加加工(穿孔処理、フィラー添加効果)により、酸素
吸収力が増加していることが確認された。
【0025】
【発明の効果】シート自体が酸素を吸収する機能を有し
ており、誤食、酸素吸収組成物の漏出の恐れがなく、か
つ任意の形状に断裁、打ち抜き加工が可能のため、食品
工業分野のみならず、産業界一般に極めて有用であるシ
ート状酸素吸収体を得ることができる。
ており、誤食、酸素吸収組成物の漏出の恐れがなく、か
つ任意の形状に断裁、打ち抜き加工が可能のため、食品
工業分野のみならず、産業界一般に極めて有用であるシ
ート状酸素吸収体を得ることができる。
【0026】
【図1】本発明の一実施例のシート状酸素吸収体の模式
説明図。
説明図。
【図2】本発明の一実施例の穿孔を有するシート状酸素
吸収体の模式説明図。
吸収体の模式説明図。
【図3】本発明の一実施例の穿孔を有し、フィラーを添
加したシート状酸素吸収体の模式説明図。
加したシート状酸素吸収体の模式説明図。
【図4】従来の袋状脱酸素剤の平面図(a)とA−A断
面図(b)。
面図(b)。
【図5】従来の袋状脱酸素剤の平面図(a)とB−B断
面図(b)。
面図(b)。
1…ポリオレフィン 2…酸化触媒 3…穿孔 4…フ
ィラー 5…通気性包装材 6…脱酸素剤 7…シール
部
ィラー 5…通気性包装材 6…脱酸素剤 7…シール
部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−242145(JP,A) 特開 平2−203937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 20/00 - 20/34 A23L 3/3436 B01D 53/14 C09K 15/06
Claims (3)
- 【請求項1】ポリオレフィンと酸化触媒の混合物を熔融
押し出し成形法でシート化し、10g当り、25〜25
0mlの酸素を事前に吸収させてなるシート状酸素吸収
体。 - 【請求項2】穿孔を施したことを特徴とする請求項1記
載のシート状酸素吸収体。 - 【請求項3】フィラーを添加したことを特徴とする請求
項1及び請求項2記載のシート状酸素吸収体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03220331A JP3143974B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | シート状酸素吸収体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03220331A JP3143974B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | シート状酸素吸収体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557186A JPH0557186A (ja) | 1993-03-09 |
JP3143974B2 true JP3143974B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=16749475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03220331A Expired - Fee Related JP3143974B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | シート状酸素吸収体 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3143974B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4678584B2 (ja) * | 2004-04-08 | 2011-04-27 | 共同薬品株式会社 | 酸素吸収性組成物の製造方法 |
JP5504671B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2014-05-28 | パナソニック株式会社 | ガス吸着フィルタおよびガス吸着フィルタの製造方法 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP03220331A patent/JP3143974B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0557186A (ja) | 1993-03-09 |
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