JP4678584B2 - 酸素吸収性組成物の製造方法 - Google Patents
酸素吸収性組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4678584B2 JP4678584B2 JP2005110488A JP2005110488A JP4678584B2 JP 4678584 B2 JP4678584 B2 JP 4678584B2 JP 2005110488 A JP2005110488 A JP 2005110488A JP 2005110488 A JP2005110488 A JP 2005110488A JP 4678584 B2 JP4678584 B2 JP 4678584B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- polymer
- solution
- absorbing composition
- absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
試料溶液(ポリマーを有機溶剤中に溶解した溶液でポリマーの濃度10〜40重量%)の規定量(0.1〜2g程度)をコニカルビーカーに精秤する。クロロホルム20mlを加え混合し、次に酢酸10mlを加えて混合する。ヨウ化カリウム水溶液(KI/イオン交換水=70g/100g)1mlをホールピペットで分取して加え、1分間撹拌し、5分間暗所に静置する。
過酸化物価={(A−B)×F×10/C}×100/D
ここで
Aは本試験の0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液の使用量(ml)
Bは空試験の0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液の使用量(ml)
Fは0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液のファクター
Cは試料溶液採取量(g)
Dは試料溶液のポリマー濃度(重量%)
ラジカル発生剤: (B−1)2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、(B−2)ラウロイルパーオキサイド
酸化促進物質: (C−1)ナフテン酸コバルト溶液(コバルト含有量:6%)、(C−2)ナフテン酸マンガン溶液(マンガン含有量:6%)、(B−1)2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
酸素濃度測定装置: 飯島電子(株)製 酸素分析計
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(A−1)40gと、酢酸エチル360gを、0.5リットルフラスコに仕込み、スチレン−ブタジエンブロック共重合体を溶解した。温度を上げ、70℃で安定したところで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を0.2g(ポリマー重量に対して0.5重量%)添加し、酸素ガス導入管から酸素ガスの吹き込みを毎分0.1リットルの流量で開始した。5時間保持した後冷却し、主剤溶液を得た。得られた主剤溶液200gを分取し、ナフテン酸コバルト溶液(C−1、コバルト含有量:6%)を0.5g(ポリマー重量に対して2.5重量%)加えて混合し酸素吸収剤均一溶液を得た。この均一溶液をPETシートに塗布した後、酢酸エチルを風乾し、酸素吸収シートを得た。
実施例1で(A−1)を(A−2)に替えた以外は実施例1と同様に行い、主剤溶液を得た。また、実施例1と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表1に示す。
液状ブタジエン(A−3)80gと酢酸エチル320gを0.5リットルフラスコに仕込み、液状ブタジエンを溶解した。温度を上げ、70℃で安定したところで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を0.4g(ポリマー重量に対して0.5重量%)添加し、酸素ガス導入管から酸素ガスの吹き込みを毎分0.1リットルの流量で開始した。5時間保持した後冷却し、主剤溶液を得た。
実施例3で(A−3)を(A−4)に替えた以外は実施例3と同様に行い、主剤溶液を得た。また、実施例3と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表1に示す。
実施例4で(B−1)の添加量をポリマー重量に対して3.0重量%に増量した以外は実施例4と同様に行い、主剤溶液を得た。また、実施例4で(C−1)の添加量をポリマー重量に対して7.5重量%に増量した以外は実施例4と同様に行い、同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表1に示す。
実施例5で(B−1)を(B−2)に替えた以外は実施例5と同様に行い、主剤溶液を得た。また、実施例1と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表2に示す。
実施例5と同様に行い、主剤溶液を得た。また、実施例5で酸化促進物質を添加せずに酸素吸収剤均一溶液を得た以外は、実施例5と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表2に示す。
水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体(A−1)40gと、トルエン360gを、0.5リットルフラスコに仕込み、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共重合体を溶解した。温度を上げ、70℃で安定したところで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を1.2g(ポリマー重量に対して3.0重量%)添加し、酸素ガス導入管から酸素ガスの吹き込みを毎分0.1リットルの流量で開始した。5時間保持した後冷却し、主剤溶液を得た。
実施例7で(A−5)を(A−6)に替えた以外は実施例7と同様にして主剤溶液を得た。また、実施例7と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表2に示す。
実施例7で(A−5)を(A−7)に替えた以外は実施例7と同様にして主剤溶液を得た。また、実施例7と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表2に示す。
実施例7で(A−5)を(A−7)に替えた以外は実施例7と同様にして主剤溶液を得た。また、実施例7と同じく酸素吸収シートを得て、酸素吸収試験を保管温度120℃、保管時間を30分に変えて行った。結果を表3に示す。
実施例4で(A−4)を酢酸エチルに溶解したのみで、ラジカル発生剤を作用させなかった以外は実施例4と同様に行い主剤溶液を得た。また、実施例4と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表3に示す。
比較例1と同様に行い、主剤溶液を得た。また、得られた主剤溶液100gを分取し、ナフテン酸コバルト溶液(コバルト含有量:6%)を1.5g(ポリマー重量に対して7.5重量%)と2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を0.6g(ポリマー重量に対して3.0重量%)加えて混合し酸素吸収剤均一溶液を得た。比較例1と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表3に示す。
ガスバリア性袋に23℃、60%RHの空気200mlのみを封入し、前記と同じく酸素吸収試験を行った。結果を表3に示す。
特許文献7の実施例1に従い、1,2−ポリブタジエン樹脂40gとホモポリプロピレン10gをプレストグラフ(180℃)で溶融混練しながら、(B−3)を0.075g添加した。添加終了後さらに180℃で10分間混練し、酸素吸収組成物を得た。得られた組成物を180℃でプレス成形して厚さ2mmの成形体とし、この成形体12gを酸素吸収シートとした。また、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表3に示す。
1,2−ポリブタジエン樹脂(A−7)40gと、トルエン360gを、0.5リットルフラスコに仕込み、1,2−ポリブタジエン樹脂を溶解した。温度を上げ、70℃で安定したところで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を0.12g(ポリマー重量に対して0.3重量%)添加し、酸素ガス導入管から酸素ガスの吹き込みを毎分0.1リットルの流量で開始した。経時的にサンプリングを行いながら2時間保持した後冷却し、主剤溶液を得た。
実施例12〜21で(A−7)を(A−2)に替えた以外は実施例12〜21と同様にして主剤溶液を得た。また、実施例12〜21と同じく酸素吸収シートを得て、同じく酸素吸収試験を行った。結果を表6〜表7に示す。
1,2−ポリブタジエン樹脂(A−7)40gと、トルエン360gを、0.5リットルフラスコに仕込み、1,2−ポリブタジエン樹脂を溶解した。温度を上げ、70℃で安定したところで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(B−1)を1.2g(ポリマー重量に対して3.0重量%)添加し、酸素ガス導入管から酸素ガスの吹き込みを毎分0.1リットルの流量で開始した。経時的にサンプリングを行いながら3時間保持した後冷却し、主剤溶液を得た。
Claims (5)
- 不飽和結合を分子内に有するポリマーを有機溶媒中に溶解した溶液に、ラジカル発生剤を加えてラジカルを発生させるとともに、酸素を含有するガスを吹き込むことによりハイドロパーオキサイドを蓄積させたポリマーを生成させる工程1と、工程1の後、前記溶液に酸化促進物質を添加する工程2を有することを特徴とする酸素吸収性組成物の製造方法。
- 工程1において生成するポリマーの過酸化物価が35ミリ当量/kg以上であることを特徴とする請求項1の酸素吸収性組成物の製造方法。
- 工程1において生成するポリマーの過酸化物価が100ミリ当量/kg以上であることを特徴とする請求項1の酸素吸収性組成物の製造方法。
- 工程1において生成するポリマーの過酸化物価が1000ミリ当量/kg以下であることを特徴とする請求項1の酸素吸収性組成物の製造方法。
- 酸化促進物質がマンガン塩及びコバルト塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである請求項1、2、3、又は4の酸素吸収性組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005110488A JP4678584B2 (ja) | 2004-04-08 | 2005-04-07 | 酸素吸収性組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004141694 | 2004-04-08 | ||
JP2005110488A JP4678584B2 (ja) | 2004-04-08 | 2005-04-07 | 酸素吸収性組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005319457A JP2005319457A (ja) | 2005-11-17 |
JP4678584B2 true JP4678584B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=35467129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005110488A Expired - Fee Related JP4678584B2 (ja) | 2004-04-08 | 2005-04-07 | 酸素吸収性組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4678584B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6090566B2 (ja) * | 2012-12-05 | 2017-03-08 | 東洋製罐株式会社 | 酸素吸収性樹脂組成物及び酸素吸収性接着剤樹脂組成物 |
JP6186875B2 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-08-30 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 酸素バリア性樹脂組成物ならびにこれらを用いた積層体および成型体 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0557186A (ja) * | 1991-08-30 | 1993-03-09 | Toppan Printing Co Ltd | シート状酸素吸収体 |
JPH05115776A (ja) * | 1991-04-02 | 1993-05-14 | W R Grace & Co | 酸素掃去のための配合物、製品及び方法 |
JPH05194949A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-08-03 | W R Grace & Co | 酸素捕捉用の方法および組成物 |
JPH08502202A (ja) * | 1992-10-01 | 1996-03-12 | ダブリユ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカツト | 低温において使用するための改良された酸素掃去組成物 |
WO2004018556A1 (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-04 | Toyo Seikan Kaisha,Ltd. | 酸素吸収性樹脂組成物及び積層体 |
-
2005
- 2005-04-07 JP JP2005110488A patent/JP4678584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05115776A (ja) * | 1991-04-02 | 1993-05-14 | W R Grace & Co | 酸素掃去のための配合物、製品及び方法 |
JPH05194949A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-08-03 | W R Grace & Co | 酸素捕捉用の方法および組成物 |
JPH0557186A (ja) * | 1991-08-30 | 1993-03-09 | Toppan Printing Co Ltd | シート状酸素吸収体 |
JPH08502202A (ja) * | 1992-10-01 | 1996-03-12 | ダブリユ・アール・グレイス・アンド・カンパニー・コネテイカツト | 低温において使用するための改良された酸素掃去組成物 |
WO2004018556A1 (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-04 | Toyo Seikan Kaisha,Ltd. | 酸素吸収性樹脂組成物及び積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005319457A (ja) | 2005-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW536426B (en) | Oxygen absorption composition | |
JP5370906B2 (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物及び積層体 | |
AU2005267550B2 (en) | Method of removing sulfur odors from packages | |
TW486427B (en) | Oxygen scavenging compositions with low migration | |
US20070241309A1 (en) | Composition for controlling exposure to oxygen | |
JP2011509166A (ja) | 酸素捕捉混合物 | |
PL171849B1 (en) | Oxygen capturing composition, oxygen capturing layer, packaging article for products sensitive to exposure to oxyge and method of capturing oxygen | |
JP5036306B2 (ja) | 酸素吸収性組成物および包装材 | |
JP4458206B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP2002241608A (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物、包装材料及び包装用多層容器 | |
JP4355233B2 (ja) | 酸素吸収剤ならびにそれを用いた酸素吸収性組成物および包装材 | |
JP4678584B2 (ja) | 酸素吸収性組成物の製造方法 | |
JP3412666B2 (ja) | 酸素吸収用組成物 | |
WO2005016782A1 (ja) | 包装容器 | |
US20030153644A1 (en) | Oxygen scavenging compositions comprising polymers derived from tetrahydrofurfuryl monomers | |
JP5023521B2 (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物 | |
US20070241308A1 (en) | Composition for controlling exposure to oxygen | |
JP4736928B2 (ja) | 酸素吸収性組成物 | |
CN100537371C (zh) | 包装容器 | |
JPWO2006095640A1 (ja) | 粉状酸素吸収材及びその製造法 | |
TW201444681A (zh) | 氧吸收性多層體之捆包體及保存方法 | |
JP2021534273A (ja) | コーティング製剤、その物品及びその調製方法 | |
JP5873770B2 (ja) | 酸素吸収性樹脂組成物およびそれを用いた包装材 | |
JP5234530B1 (ja) | 脱酸素剤組成物、及び、これを用いた脱酸素剤包装体、並びに脱酸素する方法 | |
WO2007040168A1 (ja) | 酸素吸収剤、酸素吸収性組成物およびそれらの製造方法、ならびに当該酸素吸収性組成物を用いた積層体および包装材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110118 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |