JPH0640472A - 耐液性品質保持剤包装体 - Google Patents
耐液性品質保持剤包装体Info
- Publication number
- JPH0640472A JPH0640472A JP4393792A JP4393792A JPH0640472A JP H0640472 A JPH0640472 A JP H0640472A JP 4393792 A JP4393792 A JP 4393792A JP 4393792 A JP4393792 A JP 4393792A JP H0640472 A JPH0640472 A JP H0640472A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- quality
- packaging material
- liquid
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
Abstract
レン吸収剤、防錆剤あるいは乾燥剤等の品質保持剤を包
装した耐液性品質保持剤包装体を提供するものである。
特に、本発明の品質保持剤包装体は耐液性に優れ、耐液
性および内容物の漏洩が問題となる多水分物品の品質保
持に好適に用いられるものであり、食品、飲料、青果物
などの食品分野のみならず、金属部品、医薬品等、広い
分野で品質保持に広く利用できるものである。 【構成】 未貫通微多孔3が穿孔され非貫通の膜部を残
したフィルムあるいはシ−トであり、酸素透過度10,000
cc/m2 ・24Hr・atm 以上の耐液通気性包装材料4を、
包装体の全部もしくは一部として用い、品質保持剤を包
装しシ−ルした耐液通気性品質保持剤包装体4。
Description
収剤、エチレン吸収剤、、防錆剤あるいは乾燥剤等の耐
液性品質保持剤包装体を提供するものである。特に、本
発明の品質保持剤包装体は耐液性に優れ、耐液性および
内容物の漏洩が問題となる多水分物品の品質保持に好適
に用いられるものであり、食品、飲料、青果物などの食
品分野のみならず、金属部品、医薬品等、広い分野で品
質保持に広く利用できるものである。
酸ガス吸収剤、エチレン吸収剤、乾燥剤、防錆剤等の包
装体が例示される。中でも脱酸素剤包装体が最近、食品
を主対象として多用されている。しかし、品質保持の対
象となる食品は多種多様にわたり、従来の通気性包装材
料を用いた脱酸素剤包装体では内容物に起因する染み・
錆等の発生により、適用困難な食品や飲料が多数あっ
た。
して、例えば、紙と有孔ポリエチレンフィルムを積層接
着したものが用いられており、この場合の通気性はポリ
エチレンフィルムの開孔率で調節されていた。しかし、
この脱酸素剤を多湿食品や飲料に適用した場合、包装材
料が耐水性に劣るため、湿って脱酸素剤の包装袋が破損
したり、あるいは有孔ポリエチレンフィルムの孔を通し
て内容物が染み出す場合があり食品の安全衛生上好まし
くなく、その上、水濡れによって酸素吸収速度が遅くな
り、品質保持能力が十分に発揮されない場合があった。
昭53-51096号公報には、融点が異なる2枚のプラスチッ
クフィルムに孔をあけ、これをそのまま重ね合わせる
か、または紙を挟んで積層接着した包装材料が開示され
ている。また、特開昭 56-124440号公報または特開昭 5
6-124441号公報には、同様に表面に孔をあけたプラスチ
ックフィルムを用いた包装材料が開示されている。しか
しながら、上記包装材料は、表面がプラスチックフィル
ムであるため、紙に比べ耐水性は高いが、通気性を持た
せるための貫通孔が多数あけてあるので、多湿食品、す
なわち水分含有量が多い食品と接触した場合には、包装
材料が湿って内容物が染み出し、安全衛生上の問題を生
じる欠点があり、また、強度も弱いものであった。さら
に、包装材料の製造時に熱接着したりあるいは接着剤を
使ったりするために、孔が変形したり、接着剤の影響で
通気性が変化する等の欠点もあった。その他、多湿食品
に適用すると表面のプラスチックフィルムと紙とが剥離
してしまい、脱酸素剤等の包装材料として使用が不可能
になる場合があった。いずれにしても、プラスチックフ
ィルムに針等で細孔を穿孔して酸素透過度を確保するこ
とが一般的に行われることではあるが、例えば対象物が
液体等の場合には、細孔より液体が侵入し脱酸素剤等の
品質保持剤が濡れて酸素吸収が停止したり、内容物が漏
洩したりする問題があった。
ィルム(例えば、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、
ポリブタジエン等のフィルム)を脱酸素剤包装体等の品
質保持剤の包装材料として使用した場合には、耐液性に
は優れるものの、実用上十分な酸素吸収速度を得るのに
必要な酸素透過度を確保することは不可能であった。さ
らに、液体用キャップ型脱酸素剤の例として、実開昭55
-080260 には、耐水性微多孔膜等を隔離材料とした記載
があるが、アルコ−ル含有飲料等の浸透性液体には適用
が困難で、耐液性が不十分であった。を生じた。また、
通気性包装材料を製造する際には、熱針等でのフィルム
への穿孔加工、熱ラミネ−ト、等の複雑で生産性に劣る
工程を経ていた。
造する際に熱針等でのフィルムへの穿孔加工、熱ラミネ
−ト等、複雑な工程を必要として生産性が低く、しかも
この材料による脱酸素剤などの品質保持剤包装体の問題
点として、耐通液性および耐液強度の点で耐液性に難が
あって内容物の染み・錆移行の問題もあり、多湿食品、
飲料、液状医薬品等へ適用した場合に安全衛生性上問題
の生じることや実用上充分な酸素透過度を確保すること
が困難なことが指摘されていた。
ころは、従来の品質保持剤包装体が有する上記問題点を
解消し、多湿食品、飲料、液状医薬品等へ適用した場合
でも安全衛生上問題がなく、しかも、実用上十分な通気
性を有し品質保持機能を十分に発揮しうる耐液性品質保
持剤包装体を提供することにある。
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明による品質保持剤包装
体は、未貫通微多孔が穿孔され非貫通の膜部を残したフ
ィルムあるいはシ−トであって、酸素透過度10,000cc/
m2 ・24Hr・atm 以上の耐液通気性包装材料を、包装体
の全部もしくは一部として用いて品質保持剤を包装しシ
−ルしてなることを構成要件とする。
耐液性品質保持剤包装体の耐液通気性包装材料として、
例えば、次のような構成のものが挙げられる。 (1) ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、セロファン、ポリメチル
ペンテンまたはポリビニルアルコール等からなるフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンコート各種フィルム、アルミ箔
ラミネートフィルム、あるいはアルミ蒸着各種フィルム
等の耐熱性フィルムに、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンアクリル酸共重合樹脂、エチレンアクリル
酸エチル共重合樹脂、アイオノマ−、ポリブタジエン、
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂フィルム等からなるシ−
ル性フィルムを積層接着してなる積層フィルムに、耐熱
性フィルム側からこれを貫通して少なくともシ−ル性フ
ィルム側に未貫通の残膜部を残した未貫通微多孔を穿設
してなる包装材料。
記(1) の積層フィルムと、熱シ−ル性の不織布(例え
ば、ユニチカ製「エルベス」、帝人製「ユニセル」等の
ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成繊維、複合繊
維、合成パルプ等から作られる湿式あるいは乾式不織
布)、ポリエチレン、ポリプロピレン等を原料とした各
種微多孔膜(例えば、積水化学製「セルポア」、徳山曹
達製「ポ−ラム」、「NFシ−ト」等の常圧で水を通さ
ない各種微多孔膜が使用される)、あるいは合成樹脂、
合成パルプ製の耐水製不織布(例えば、デュポン製「タ
イベック」、旭化成製「ルクサ−」、阿波製紙製「アル
ト」等の常圧で水を通さない各種不織布が使用される)
とを積層接着してなる積層シ−トに、耐熱性フィルム側
から穿孔し、少なくとも該積層シ−トに未貫通の残膜部
を残した未貫通微多孔を穿設してなる包装材料。
タレート、ポリプロピレン等の熱シ−ル性を有する単体
フィルムにヒ−トシ−ル面の逆側より穿孔し、少なくと
も残膜部を残した未貫通微多孔を穿設してなる包装材
料。
記(1) 積層フィルムにシ−ル層としてホットメルトを塗
布してなる積層フィルムに、耐熱性フィルム側から穿孔
し、少なくとも該積層フィルムに未貫通の残膜部を残し
た未貫通微多孔を穿設してなる包装材料。
レンアクリル酸共重合樹脂、エチレンアクリル酸エチル
共重合樹脂、アイオノマ−、ポリブタジエン、エチレン
酢酸ビニル共重合樹脂フィルム等に少なくとも残膜部を
残した未貫通微多孔を穿設してなる包装材料。
に使用される包装材料は、上記の例に限られるものでは
なく、本発明の目的が達成されるものであれば他の組み
合わせでも使用できる。また、補強のために各種補強材
を複合することも適宜実施される。そして、穿孔は包装
材料の両面から行うことも可能であり、また、ガス透過
性の悪いフィルム層は貫通させる必要はあるが、ガス透
過性の低いフィルムでも非貫通の残膜部が十分ガス透過
性で所望の酸素透過度が得られれば、必ずしも貫通させ
る必要はない。
ムとしては、、包装適性、穿孔容易性、酸素透過度など
を考慮すれば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン等のフィルム
の使用が好ましい。
ンアクリル酸共重合樹脂、エチレンアクリル酸エチル共
重合樹脂、アイオノマ−、エチレン酢酸ビニル共重合樹
脂フィルムが使用される。レトルト食品等に適用してさ
らに耐熱性が要求される場合には、シ−ル層として、ポ
リプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン等のフィルムを使用することが好ましい。なお、熱シ
−ル性の単体フィルムを、品質保持剤の包装材料そのも
のとして、使用することも好ましい対応である。また、
本発明の通気性包装材料に印刷を施す場合には、表面の
透明プラスチックフィルムの裏側に印刷することが安全
衛生上好ましい。
はなく、ドライラミ、押出ラミ、熱ラミ等自由に選択可
能である。また、上記構成は、あらかじめフィルムとし
て使用することに限定されず、例えば、耐熱性フィルム
に押出ラミネ−トでポリエチレンフィルム層を作ること
や、共押出法で一度に積層フィルムを製造して使用する
ことも可能である。
ィルムは、包装適性、取扱強度、穿孔容易性等の点か
ら、その厚さは10〜100μm が好ましいが、不織
布、微多孔膜等を積層した場合は、この限りではない。
残膜部を残した未貫通微多孔を穿設する方法として、化
学的前処理を含め、機械的穿孔法、レ−ザ−光穿孔法、
電子照射穿孔法、プラズマ穿孔法、高圧放電穿孔法他各
種の穿孔方法が適用できるが、高圧放電穿孔法が好まし
く、効果的である。
方式、真空管方式、ソリッドステ−ト方式のいずれも適
用可能であるが、ソリッドステ−ト方式が好ましい方法
である。高圧放電穿孔法による穿孔は、放電電極と誘電
体ロ−ルの間に高電圧をかけ放電させつつ対象包材を通
過させることにより実施される。そして、穿孔密度およ
び穿孔深度は、放電電極と誘電体ロ−ルの間の距離、電
圧、放電電極の形状、誘電体ロ−ルの特性等により、適
宜調節される。この場合、穿孔する材料の厚さ、材質、
通過速度によっても調整が必要となる
に放電電極と誘電体ロ−ルの間に高電圧をかけ放電させ
つつ対象包材を通過させるのみでは不十分で、種々の工
夫が必要となる。一つには、前処理として、放電穿孔前
に機械的にヤスリ状ロ−ル等で微細な傷痕をつける前処
理工程を実施することも有効である。あるいは、酸処理
を施しフィルム表面に極性基を作ったのち放電穿孔する
ことも有効である。更に、誘電体ロ−ルに局所放電部を
設けるため、被覆された誘電体層に欠落部を分散させて
作ったり、導電物を分散させた誘電体層とすることも穿
孔密度および穿孔深度の調節に有効である。
レス等が使用されるが、アルミニウムが好ましく使用さ
れる。電極の形としては、ナイフエッジ型、バ−型、シ
ュ−型等が使用されるが、ナイフエッジ型、あるいは放
電部の先端を多数の針型としたものが好ましい。処理電
力は、穿孔対象包材の厚さ、材質、通過速度等により調
節する必要があるが、例えば、5〜200W/m2 /分
の範囲で実施される。穿孔方向は、残膜部側を誘電体ロ
−ルに接する形で実施される。
過度に代表されるガス透過度は、包装材料を穿孔する際
の穿孔密度、穿孔深度(残膜部厚さ)および孔径により
好適に調節することができる。穿孔密度として、1,000
〜10,000,000孔/cm2 の範囲で穿孔され、十分な酸素透
過度を確保する上で好ましくは10,000孔/cm2 以上、よ
り好ましくは50,000孔/cm2 以上の範囲で穿孔される。
膜部は、所望する酸素透過度に応じ、包装材料の特性お
よび残膜部の包材強度等を考慮して実用的な範囲の厚さ
に調節される。通常、残膜部の厚さは、包材強度の上か
ら0.5 μm 以上は必要であり、十分な酸素透過度を確保
するために10μm 以下の範囲で調節され、1〜7μm
の範囲で調節することが好ましい。孔径は、同様に酸素
透過度、包材強度等を考慮して調節されるが、印刷を施
した際に印刷柄が、孔径が大き過ぎると印刷柄が判別し
難くなるので、好ましくは500μm 以下の範囲で調節
される。孔径は、包装材料の片側あるいは両面から実施
することが可能であり、所望する酸素透過度、包装材料
の特性および残膜部の強度を考慮して選択される。
透過度に代表されるガス透過度は、包装される品質保持
剤が必要とする酸素透過度に応じて調節される。実用的
な酸素透過度の範囲は、10,000cc/m2 ・24Hr・atm 以
上であり、好ましくは50,000cc/m2 ・24Hr・atm 以
上、より好ましくは100,000cc /m2 ・24Hr・atm 以上
である。本発明に基づき前記構成の材料に未貫通の上記
穿孔を設けることにより、酸素透過度を10,000cc/m2
・24Hr・atm 以上としつつ、耐液性に優れた通気性包装
材料を得ることが可能となるのであり、従来の通気性包
装材料では得られなかった機能を付与できるのである。
保持剤包装体を製造するには、一般的に、三方向シ−ル
方法、または四方向シ−ル方法がとられる。三方向シ−
ル方法においては、包装材料を三方シ−ル型自動充填包
装機へ導き、シ−ル層側を内側にし二つ折りにして、袋
の周縁部を熱シ−ルしつつ適量の脱酸素剤または他の品
質保持剤等の内容物を充填して製造される。 四方向
シ−ル方法においては、包装材料2組をシ−ル層を内側
にして向い合わせつつ四方シ−ル自動充填包装機へ導
き、袋の周縁部を熱シ−ルしつつ脱酸素剤等の内容物を
充填して製造される。
代表例として脱酸素剤が挙げられる。脱酸素剤は、例え
ば、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜二チオン酸塩、ヒドロ
キノン、カテコール、レゾルシン、ピロガロール、没食
子酸、ロンガリット、アスコルビン酸および/またはそ
の塩、イソアスコルビン酸および/またはその塩、ソル
ボース、グルコース、リグニン、ジブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソール、第一鉄塩、また
は、鉄粉等の金属粉を含有する組成物からなるもので、
脱酸素能、炭酸ガス発生型脱酸素能または炭酸ガス吸収
型脱酸素能等をもつものが用いられる。品質保持剤の形
状は、粉末、粒状、塊状、シ−ト状など、特に問わな
い。また、脱酸素剤をパルプ等と混合しシ−ト化したも
の、熱可塑性樹脂等と混合後シ−ト化したもの、更に、
高分子材料と金属触媒をブレンドした脱酸素材料等も用
いられ、品質保持剤は、形状、組成等に限定されるもの
ではない。
なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)
の裏面に文字印刷と白ベタ印刷を施した後、ポリエチレ
ンを30μmの厚さに押出ラミネ−トした積層フィルム
を得た。この積層フィルムをソリッドステ−ト方式の放
電処理機により、ポリエチレンテレフタレートフィルム
側より110,000 孔/cm2 の密度で未貫通孔を穿孔して耐
液通気性包装材料を得た。この時の非貫通膜部の厚さは
5μmであった。100mm幅にスリットした該耐液通気
性包装材料を、三方シ−ル型自動充填包装機へ導き、ポ
リエチレン側を内側にし二つ折りにして、袋の周縁部を
熱シ−ルしつつ鉄系脱酸素剤3gを充填包装して、50
×50mmの脱酸素剤包装体を得た。この脱酸素剤包装体
を、200×300mmの塩化ビニリデンコ−ト延伸ナイ
ロン/ポリエチレン製の袋に空気250mlとともに密封
シ−ルし、25℃下に保管した。その後、酸素分析計を
用いて袋内酸素濃度の経時変化を測定し、酸素濃度0.1
%以下に到達するまでの脱酸素所要時間を算出した。
しで同様の脱酸素剤包装体を得た。実施例1と同様に2
00×300mmの塩化ビニリデンコ−ト延伸ナイロン/
ポリエチレン製の袋に空気250mlとともに密封シ−ル
し、25℃下に保管した。その後、酸素分析計を用いて
袋内酸素濃度の経時変化を測定し、酸素濃度0.1 %以下
に到達するまでの脱酸素所要時間を算出した。その結果
を実施例1の結果と共に表1に示した。
ル性不織布エルベス(ユニチカ社製,坪量30g/
m2 )をドライラミネ−トして積層シ−トを得た。この
積層シ−トをソリッドステ−ト方式の放電処理機によ
り、ポリメチルペンテンフィルム側より 80,000 孔/cm
2 の密度で未貫通孔を穿孔して耐液通気性包装材料を得
た。この時の非貫通膜部の厚さは5μmであった。10
0mm幅にスリットした該耐液通気性包装材料を、三方シ
−ル型自動充填包装機へ導き、ポリエチレン側を内側に
し二つ折りにして、袋の周縁部を熱シ−ルしつつ鉄系脱
酸素剤3gを充填包装して、50×50mmの脱酸素剤包
装体を得た。この脱酸素剤包装体を、醤油漬のたくあん
100gと共に200×300mmの塩化ビニリデンコ−
ト延伸ナイロン/ポリエチレン製の袋に封入,密封シ−
ルして、35℃下で蛍光灯照射しつつ保管した。そし
て、保存2週間後の袋内酸素濃度の分析、たくあんの品
質確認および脱酸素剤包装体の状態を観察した。
レートフィルムと耐水耐油紙とをあらかじめ熱針で細孔
を穿孔したポリエチレンフィルムと積層接着してなる通
気性包装材料を用いて、実施例2と同様の脱酸素剤包装
体を得た。この脱酸素剤包装体を用いて、実施例2と同
様の試験を実施した。
様の試験を実施した。その結果を、実施例2、比較例2
の結果と合わせて表2に示した。
揮すると共に、耐液性に優れ脱酸素剤包装体の状態も良
好に保持されていた。一方、比較例2では、脱酸素剤包
装体の耐液性が不足し、錆,染みが発生したと同時に、
包装体内部にたくあんの液が浸透し酸素吸収が停止し
て、袋の外から侵入する酸素を完全に除去出来ず袋内酸
素濃度が上昇しつつあると推定される。また、比較例3
では、酸素透過度が小さく充分な品質保持効果が得られ
なかった。
れ非貫通の膜部を残したフィルムあるいはシ−トであ
り、酸素透過度10,000cc/m2 ・24Hr・atm 以上の耐液
通気性包装材料を、包装体の全部もしくは一部として用
いて品質保持剤を包装しシ−ルする構成をとることによ
り、従来の品質保持剤包装体の問題点を解決した優れた
耐液性品質保持剤包装体が得られる。すなわち、未貫通
微多孔を穿孔することで品質保持剤包装体としての充分
な通気度を確保すると同時に、非貫通の膜部を残すこと
により極めて優れた耐液性を得、所望の通気性を有して
品質保持機能を十分に発揮し、しかも非通液性、耐液強
度などの点で極めて優れた耐液性を発揮する。ことに、
液状物品や多水分物品に適用した場合に、液体が品質保
持剤を濡らしたり、品質保持剤が染みだしたりすること
なく、機能上、安全衛生性上に優れる。したがって、多
水分物品に対する品質保持剤あるいは内容物の漏洩が問
題となる品質保持剤の隔離に好適であり、食品、飲料、
青果物などの食品分野のみならず、金属部品、医薬品
等、広い分野に有効に利用できる。
ートからなる耐液通気性包装材料の断面図。
シートからなる耐液通気性包装材料の断面図。
通気性包装材料の断面図。
包装体の断面図。
包装体の断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 未貫通微多孔が穿孔され非貫通の膜部を
残したフィルムあるいはシ−トであって、酸素透過度1
0,000cc/m2 ・24Hr・atm 以上の耐液通気性包装材料
を、包装体の全部もしくは一部として用いて品質保持剤
を包装しシ−ルしてなることを特徴とする耐液性品質保
持剤包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04393792A JP3305000B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 耐液性品質保持剤包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04393792A JP3305000B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 耐液性品質保持剤包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640472A true JPH0640472A (ja) | 1994-02-15 |
JP3305000B2 JP3305000B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=12677613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04393792A Expired - Lifetime JP3305000B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 耐液性品質保持剤包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305000B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6866989B2 (en) | 2001-09-07 | 2005-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for forming patterned insulating elements and methods for making electron source and image display device |
JP2010006378A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 脱酸素剤用包装袋及びそれを用いた包装体 |
JP2010076826A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Powdertech Co Ltd | 脱酸素剤包装用フィルム及び脱酸素剤用包装袋 |
US8691303B2 (en) | 2009-07-31 | 2014-04-08 | The Iams Company | Dusted animal food |
US9173423B2 (en) | 2009-07-31 | 2015-11-03 | The Iams Company | Animal food kibble with electrostatically adhered dusting |
US9210945B2 (en) | 2009-07-31 | 2015-12-15 | The Iams Company | Animal food having low water activity |
US10104903B2 (en) | 2009-07-31 | 2018-10-23 | Mars, Incorporated | Animal food and its appearance |
US11154077B2 (en) | 2009-07-31 | 2021-10-26 | Mars, Incorporated | Process for dusting animal food |
US11388914B2 (en) | 2015-04-28 | 2022-07-19 | Mars, Incorporated | Process of preparing a wet pet food, wet pet food produced by the process and uses thereof |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP04393792A patent/JP3305000B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6866989B2 (en) | 2001-09-07 | 2005-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for forming patterned insulating elements and methods for making electron source and image display device |
US7318996B2 (en) | 2001-09-07 | 2008-01-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for forming patterned insulating elements and methods for making electron source and image display device |
US7435535B2 (en) | 2001-09-07 | 2008-10-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for forming patterned insulating elements and methods for making electron source and image display device |
JP2010006378A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 脱酸素剤用包装袋及びそれを用いた包装体 |
JP2010076826A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Powdertech Co Ltd | 脱酸素剤包装用フィルム及び脱酸素剤用包装袋 |
US8691303B2 (en) | 2009-07-31 | 2014-04-08 | The Iams Company | Dusted animal food |
US9173423B2 (en) | 2009-07-31 | 2015-11-03 | The Iams Company | Animal food kibble with electrostatically adhered dusting |
US9210945B2 (en) | 2009-07-31 | 2015-12-15 | The Iams Company | Animal food having low water activity |
US10104903B2 (en) | 2009-07-31 | 2018-10-23 | Mars, Incorporated | Animal food and its appearance |
US11154077B2 (en) | 2009-07-31 | 2021-10-26 | Mars, Incorporated | Process for dusting animal food |
US11388914B2 (en) | 2015-04-28 | 2022-07-19 | Mars, Incorporated | Process of preparing a wet pet food, wet pet food produced by the process and uses thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3305000B2 (ja) | 2002-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4579223A (en) | Oxygen absorbent packet | |
US4657133A (en) | Package containing quality-retaining agent | |
JPS63214170A (ja) | 脱酸素剤包装袋 | |
JPS61202843A (ja) | 通気性包装材料の製造方法 | |
JPS6254705B2 (ja) | ||
JP3277943B2 (ja) | 二重包装体 | |
JP3305000B2 (ja) | 耐液性品質保持剤包装体 | |
JP3183302B2 (ja) | 耐液通気性包装材料 | |
JPH06100045A (ja) | カット野菜包装袋 | |
JP3123567B2 (ja) | 品質保持剤包装体 | |
JPH0648472A (ja) | 耐水性品質保持剤包装体 | |
JP2508617B2 (ja) | 脱酸素剤二重包装体 | |
JP3246538B2 (ja) | 蓋用パッキング | |
JPH044225B2 (ja) | ||
JP3633651B2 (ja) | 脱酸素剤包装材料 | |
JP2003261182A (ja) | 包装体に使用する隔壁材料 | |
JP2003334049A (ja) | ラベル型脱酸素剤 | |
JPH03305B2 (ja) | ||
JPH068971A (ja) | 脱酸素剤用フィルム及び包装体 | |
JPH10120038A (ja) | エタノール蒸気発生体包装物 | |
JPH0585419B2 (ja) | ||
JPH074207B2 (ja) | 脱酸素剤包装体 | |
JPH0156753B2 (ja) | ||
JPH026129A (ja) | 脱酸素剤用包装フィルム | |
JPH05338675A (ja) | 野菜類の鮮度保持剤及び保存方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510 Year of fee payment: 10 |