JP3141526B2 - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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JP3141526B2 JP04143988A JP14398892A JP3141526B2 JP 3141526 B2 JP3141526 B2 JP 3141526B2 JP 04143988 A JP04143988 A JP 04143988A JP 14398892 A JP14398892 A JP 14398892A JP 3141526 B2 JP3141526 B2 JP 3141526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転子の位置
を検出する位置検出素子を必要としないブラシレスモー
タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピーディスクやハードディ
スク等のOA機器、ビデオテープレコーダ、ヘッドホン
テープレコーダ等の民生機器のドライブ装置にブラシレ
スモータが使用されている。これらのブラシレスモータ
は2相または3相の半波駆動方式または全波駆動方式が
一般的であるが、この種のブラシレスモータには回転子
の位置を検出するホール素子等の位置検出素子が用いら
れている。
【0003】一方、従来から位置検出素子を削減する試
みは行なわれており、例えば自走型の3相のマルチバイ
ブレータの出力信号によって各モータ駆動コイルへの通
電状態を切換え、回転子が回転してから3相のモータ駆
動コイルのうち通電休止中のモータ駆動コイルに現われ
る発電波形を利用して各モータ駆動コイルへの通電状態
を切換える駆動回路を用いた方式(特開昭50−721
13号公報を参照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、各モータ駆動コイルへの電流切換えが急
激に行われるため、不要な振動やスパイクノイズによる
騒音が発生するという課題を有していた。このような課
題を解決するために、モータ駆動コイルにコンデンサを
接続してスパイクノイズを軽減する手段はあるが、大容
量のコンデンサを複数個必要とし、部品点数が増加する
ことや、実装面積が増大すること等の新たな課題が発生
する。
【0005】また上記従来の構成では、モータ駆動コイ
ルの逆起電力から通電切換信号を作成しているので、モ
ータ駆動コイルの通電切換時に発生するスパイクノイズ
が通電切換信号に混入して誤動作するという課題を有し
ていた。また、起動時にはモータの位相とは無関係に通
電切換信号を発生させていたので、検出信号と通電切換
信号が同期せず、モータの起動特性が安定しないという
課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、位置検出手段を持たないブラシレスモータにおい
て、各モータ駆動コイルへ供給する駆動電流の電流切換
えを滑らかに行い、大容量のコンデンサが不要で、モー
タ駆動する騒音および振動が少ないブラシレスモータの
駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のブラシレスモータの駆動装置は、複数個の駆
動複数相のモータ駆動コイル(1〜3)に駆動電流を供
給する複数個の駆動トランジスタ(4〜9)と、前記モ
ータ駆動コイルで生じる逆起電力がマスク信号でマスク
されつつ入力されて動作するRSフリップフロップを前
記モータ駆動コイルの各相毎に有し、それらのRSフリ
ップフロップの出力を複数の相信号(U1,V1,W
1)として出力する逆起電力検出器(10)と、前記各
相信号に応じて作動しその相信号の立ち上がりエッジと
立ち下がりエッジに対応した位相が充放電の切り換え点
となる複数の充放電波形を生成する充放電波形生成手段
(22,23)と、前記複数の充放電波形を合成して複
数の台形波電流を生成し前記複数個の駆動トランジスタ
を駆動する手段(24,25,13)と、前記複数の充
放電波形を基にリングカウンター(36)を動作させ、
そのリングカウンターの複数の出力を前記複数のマスク
信号(P1〜P6)として出力するマスク信号発生器
(12)とを具備している。
【0008】
【作用】この構成によって、台形波電流を切り換えてモ
ータ駆動コイルを滑らかに駆動できるため、各モータ駆
動コイルに大容量のコンデンサを接続する必要がなく、
モータを駆動する時の騒音や振動を低減することができ
る。また、逆起電力検出回路へ入力される信号波形のエ
ッジ近傍以外をマスク信号でマスクするため、モータ駆
動コイルの逆起電力に含まれたスパイクノイズに感応し
ないで、各モータ駆動コイルで生じる逆起電力の信号の
みを検出し、ブラシレスモータを安定に回転制御するこ
とができる。また、マスク信号が充放電波形を基に生成
されるため、マスク信号の位相はモータの回転数によら
ず所定の位相に決定され、回転数が変動するモータにも
適用できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるブラシレス
モータの駆動装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0010】図1はブラシレスモータの駆動装置の全体
ブロック構成図であり、三相全波電流駆動のモータに適
用した例を示している。図1において、1,2,3はモ
ータ駆動コイル、4,5,6は吐き出し側出力トランジ
スタ、7,8,9は吸い込み側出力トランジスタ、10
はモータ駆動コイルで発生した逆起電力を検出する逆起
電力検出器、11は立ち上がり波形と立ち下がり波形を
滑らかにした台形波電流を発生する台形波電流合成器、
12はマスク信号を発生するマスク信号発生器、13は
吐き出し側出力トランジスタ4〜6および吸い込み側出
力トランジスタ7〜9にベース電流を供給する電流分配
回路、14はモータ駆動電流の大きさに応じたトルク指
令信号を発生するトルク指令信号発生回路、15は電流
検出用の抵抗である。なお、台形波電流合成器11は充
放電制御回路22、充放電回路23、電圧電流変換回路
24及び台形波電流切り換え回路25によって構成され
る。また、U1,V1,W1は逆起電力検出器10の出
力信号(相信号)、P1〜P6はマスク信号発生器12
の出力信号(マスク信号)である。
【0011】以上のように構成されたブラシレスモータ
の駆動装置の動作について、図1及び図2を参照しなが
ら説明する。なお、図2は同ブラシレスモータの駆動装
置の定常回転時における各部の信号波形図であり、図2
において、U,V,Wはモータ駆動コイル1,2,3の
逆起電力の電圧波形であり、Nはモータ駆動コイル1,
2及び3の中性点の電位である。
【0012】まず、逆起電力検出器10は、モータ駆動
コイル1,2,3に接続され、逆起電力の電圧波形U,
V,Wおよび中性点電位Nとマスク信号発生器12のマ
スク信号P1〜P6とが入力され、中性点電位Nを基準
に電圧波形U,V,Wを波形整形し、相信号U1,V
1,W1を出力する。この逆起電力検出器10の出力信
号(相信号)U1,V1,W1は台形波電流合成器11
に入力される。台形波電流合成器11は台形波電流出力
IPL1〜IPL3,IPU1〜IPU3を出力する。
電流分配回路13は、台形波電流出力IPL1〜IPL
3,IPU1〜IPU3が入力され、吸い込み側出力ト
ランジスタ13,14,15及び、吐き出し側トランジ
スタ10,11,12のベースへの供給電流を切り換え
る電流分配を行う。
【0013】次に、逆起電力検出器10について、図面
を参照しながら説明する。図3は同逆起電力検出器の回
路構成図、図4は同逆起電力検出器の各部の信号波形図
である。なお、図4には逆起電力の電圧波形Uのみにつ
いて示したが、逆起電力の電圧波形V,Wについても同
様な動作を示す。
【0014】図4に示すように、モータ駆動コイル1の
逆起電力波形Uには、駆動電流の切換時にスパイクパル
スが発生する。その逆起電力波形Uを整形する比較器1
6は、中性点電位Nを交差するスパイクノイズに感応し
て、ノイズパルスN1〜N4を含んだ比較出力UOを出
力する。そのため、比較出力UOを台形波電流合成器1
1に直接入力してモータの位置信号として用いた場合、
モータの駆動電流とモータの位相が合わないために正常
に動作しない。
【0015】この誤動作を防止するため、比較器16の
出力にNAND回路17の入力を接続すると共に、イン
バータ(以下、INV回路と略す)18を介してNAN
D回路20の入力を接続する。そして、NAND回路1
9,21でRSフリップフロップを構成し、NAND回
路19の入力にNAND回路17の出力を接続し、NA
ND回路21の入力にNAND回路20の出力を接続す
る。その上で、マスク信号発生器12から出力されるマ
スク信号P1をNAND回路20に入力する一方、マス
ク信号P4をNAND回路17に入力するように構成す
る。
【0016】この構成で、比較出力UOがローレベルか
らハイレベルに切り替わるエッジの前後期間は、マスク
信号P1がローレベルで且つマスク信号P4がハイレベ
ルの状態で待機しており、比較出力UOがハイレベルに
なると、NAND回路17の出力はローレベルになる。
すると、RSフリップフロップを構成しているNAND
回路19の出力U1はハイレベルになる。
【0017】次に、比較出力UOがハイレベルからロー
レベルになるエッジの前後期間は、マスク信号P4がハ
イレベルで且つマスク信号P1がハイレベルの状態で待
機しており、比較出力UOがローレベルになると、イン
バータ18の出力はハイレベルに、NAND回路20の
出力はローレベルになり、NAND回路21の出力がハ
イレベルになって、NAND回路19の出力U1がロー
レベルになる。
【0018】また、比較出力UO中にノイズパルスN
1,N2が発生する位相では、マスク信号P1もP4も
ローレベルなので、RSフリップフロップの動作状態は
変化せず、NAND回路19の出力U1はハイレベルを
維持する。同様に、ノイズパルスN3,N4が発生する
位相では、マスク信号P1もP4もローレベルなので、
RSフリップフロップの動作状態は変化せず、NAND
回路19の出力U1はローレベルを維持する。このよう
に、逆起電力に含まれるスパイクノイズが入力されるこ
とをマスク信号によって禁止し、正しい逆起電力の位相
を検出することができる。
【0019】以上のように本実施例のモータ駆動装置で
は、逆起電力U,V,Wに含まれるスパイクノイズが入
力されることを、マスク信号P1〜P6によって禁止し
て、逆起電力U,V,WをU1,V1,W1に変換し、
このU1,V1,W1の位相によって制御される出力電
流IPU1〜3,IPL1〜3を発生し、IU,IV,
IWの台形波状のモータ位置信号が得られる。そして、
電流分配回路13はモータ駆動コイル1,2,3へ駆動
電流を順次供給し、モータは回転する。したがって本実
施例によって、ホール素子等のモータ位置検出素子を設
けずに、モータ駆動コイルに両方向の駆動電流を流す全
波駆動方式のモータ駆動装置を構成することができる。
【0020】次に台形波電流合成器11について、図面
を参照しながら説明する。図5は同台形波電流合成器の
回路構成図、図6は同台形波電流合成器の各部の信号波
形図である。
【0021】図5に示すように、台形波電流合成器11
は、充放電制御回路22、充放電回路23、電圧電流変
換回路24および台形波電流切り換え回路25で構成さ
れる。台形波電流合成器11に入力した逆起電力検出器
10の出力(相信号)U1,V1,W1は充放電制御回
路22に入力され以下のように処理される。まず、相信
号U1とW1の排他的論理和の出力により充放電制御信
号CHG1を得る。同様に、相信号U1とV1の排他的
論理和の出力により充放電制御信号CHG2を得る。ま
た、相信号V1とW1の排他的論理和の出力により充放
電制御信号CHG3を得る。充放電回路23は、各相毎
の充放電回路26,27,28から成っており、充放電
回路26は充電用電流源Io,放電用電流源2Io,S
W1およびコンデンサCによって構成され、充放電制御
信号CHG1,CHG2及びCHG3の入力に応じて、
充電と放電とが繰り返される。なお、充放電回路27,
28も充放電回路26と同様の回路構成を有しており、
図5では省略した。
【0022】充放電回路26は以下のように動作する。
充放電制御信号CHG1がローレベルの時、SW1がオ
フして、コンデンサC1は定電流Ioで充電される。充
放電制御信号CHG1がハイレベルの時、SW1がオン
して、コンデンサC1は定電流Ioで放電する。従っ
て、コンデンサC1に発生する電圧波形は、充電波形と
放電波形の傾斜が等しく、且つ逆向きの傾斜で充放電す
るスロープ電圧VSL1のようになる。そして、充放電
回路27,28もそれぞれ同様に動作し、充放電制御信
号CHG2,CHG3の入力に応じて、スロープ電圧V
SL2,VSL3を発生する。
【0023】電圧電流変換回路24は、充放電回路23
の出力電圧VSL1,VSL2,VSL3に応じて出力
電流ISL1,ISL2,ISL3を発生する。その出
力電流ISL1,ISL2,ISL3が入力される台形
波電流切り換え回路25は、次のように動作する。
【0024】台形波電流切り換え回路25は、電圧電流
変換回路24の出力電流ISL1とISL3の和を、逆
起電力検出器10の出力信号(相信号)U1がハイレベ
ルの時にIPU1に出力し、相信号U1がローレベルの
時にIPL1に出力するように分配する。同様に、電圧
電流変換回路24の出力電流ISL1とISL2の和
を、相信号V1がハイレベルの時にIPU2に出力し、
相信号V1がローレベルの時にIPL2に出力するよう
に分配する。また、電圧電流変換回路24の出力電流I
SL2とISL3の和を、相信号W1がハイレベルの時
にIPU3に出力し、相信号W1がローレベルの時にI
PL3に出力するように分配する。
【0025】以上のようにして、台形波電流合成器11
は、相信号U1,V1,W1の入力に応じて出力電流I
PU1〜3,IPL1〜3を得ることができる。そし
て、その出力電流IPU1〜3,IPL1〜3は電流分
配回路13を介して駆動トランジスタ4〜9に供給さ
れ、駆動トランジスタ4〜9で増幅された駆動電流によ
って、モータ駆動コイル1,2,3が駆動される。
【0026】以上のように本実施例においては、モータ
駆動コイル1,2,3に供給される駆動電流の切り換え
が滑らかに行われて、電流切り換えに伴うスパイクノイ
ズが低減され、振動や騒音の少ないブラシレスモータの
駆動装置を実現できる。
【0027】次にマスク信号発生器12について、図面
を参照しながら説明する。図7は同マスク信号発生器の
回路構成図、図8は同マスク信号発生器の各部の信号波
形図である。
【0028】まず、マスク信号発生器12には、充放電
回路23の出力信号(スロープ電圧)VSL1,VSL
2,VSL3が入力される。そして、マスク信号発生器
12内の比較器29は、スロープ電圧VSL1とVSL
3を比較した比較出力C31を出力する。比較器30
は、スロープ電圧VSL1とVSL2を比較して比較出
力C12を出力する。比較器31は、スロープ電圧VS
L2とVSL3を比較して比較出力C23を出力する。
比較器29,30,31の各出力にはそれぞれAND回
路32、33,34の入力が接続され、AND回路32
〜34に入力される充放電制御信号CHG1,CHG
2,CHG3との論理積により、CLK1,CLK2,
CLK3を得る。そして、これらの信号CLK1,CL
K2,CLK3をOR回路35に入力し、クロック信号
CLKを得る。
【0029】6進リングカウンター36は、このクロッ
ク信号CLKの立ち上がりで動作し、クロック信号CL
Kが入力される毎に、ハイレベル出力がシフトする複数
のマスク信号P1〜P6を生成する。6進リングカウン
ター36の出力(マスク信号)P1がハイレベルの時の
み逆起電力検出器10への入力が可能になるような待機
状態にして、相信号U1の立ち下がりを検出するよう逆
起電力検出器10を構成サCの充電電流Ioおよび放電
電流2Ioの値にばらつきが無いものとして説明する。
【0030】すると、充放電回路23の出力(スロープ
電圧)VSL1,VSL2,VSL3の最大値は一定と
なり、スロープ電圧の立ち上がりも立ち下がりも同一の
傾斜角度となり、立ち上がりと立ち下がりの傾斜が単に
逆向きの波形になり、スロープ電圧の最大値をVSLP
とする。従って、電圧電流変換器24によりスロープ電
圧VSL1,VSL2,VSL3を電圧電流変換した電
流の和(ISL1+ISL2+ISL3=Io)は位相
が変化しても変動せず、合成電流Ioは一定になる。そ
の合成電流Ioを抵抗40に流して、抵抗値がRとなる
抵抗40の端子間に基準電圧Vref(=Io×R)を
発生させる。そして、比較器37,38,39は、各ス
ロープ電圧VSL1,VSL2,VSL3と基準電圧V
refを比較し、比較出力Cref1,Cref2,C
ref3を出力する。
【0031】ここで、基準電圧Vref=Io×R=V
SLP/2となるように抵抗40の抵抗値Rを設定する
と、比較出力Cref1がハイレベルになる期間は、相
信号U1の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジに対し
てそれぞれ前後30度の位相範囲となる。以下、比較出
力Cref2もCref3も同様に動作して、各マスク
信号P1〜P6の位相は、各相信号(逆起電力検出器1
0の各出力信号)U1,V1,W1の立ち上がりエッジ
と立ち下がりエッジに対して前後30度の位相範囲とな
る。そして、このマスク信号P1〜P6の位相範囲内で
のみ、逆起電力検出器10による逆起電力U,V,Wの
検出が可能となる。このように、抵抗40の端子間電圧
がVSLP/2となるように設定すると、各マスク信号
P1〜P6の位相は図7,図8の実施例と同様に動作す
る。
【0032】次に、基準電圧を決定する抵抗40の抵抗
値Rを変更した場合について、図11を参照しながらそ
の動作を説明する。抵抗40の抵抗値を2R/3に設定
すると、基準電圧VrsfはVSLP/3となり、比較
出力Cref1がハイレベルとなる位相は、相信号U1
の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジに対して、それ
ぞれ前20度、後40度の範囲になる。以下、比較出力
Cref2,Cref3も同様に動作し、各マスク信号
P1〜P6の位相は、各相信号U1,V1,W1の立ち
上がりエッジと立ち下がりエッジに対して、それぞれ前
20度、後40度の範囲となる。そして、このマスク信
号P1〜P6の位相範囲内でのみ、逆起電力検出器10
による逆起電力の検出が可能となる。このように、スロ
ープ電圧VSL1〜VSL3を電圧電流変換した電流I
SL1〜ISL3の和をとって、基準電圧Vrefを発
生させることにより、基準電圧を任意に設定できるの
で、マスク信号の位相を各相信号U1,V1,W1に対
して任意に設定できる。
【0033】上述の実施例では、モータ回転数が一定
で、充放電回路26,27及び28内のコンデンサC、
充電電流Io、放電電流2Ioにばらつきが無いことを
前提としたが、この条件が成立しないときでも、マスク
信号の位相を相信号U1,V1,W1に対して任意に設
定できる。また、モータの回転数に関係なくマスク信号
の位相を所定位相に設定することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、位置検出素子や
大容量のコンデンサを必要とせず、かつ逆起電力波形に
含まれたスパイクノイズに感応する誤動作を防止して、
モータ駆動コイルの逆起電力のみを検出し、ブラシレス
モータを安定に駆動できる。また、モータ駆動コイルに
供給する駆動電流を滑らかに切り換え、モータ回転時の
騒音や振動の少ない優れたブラシレスモータの駆動装置
を実現できる。
【0035】また本発明は、逆起電力のみを検出するた
めのマスク信号の位相範囲をモータの回転数によらず無
調整で決定できるため、回転速度が変動するブラシレス
モータにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブラシレスモータの駆
動装置の全体ブロック構成図
【図2】図1に示すブラシレスモータの駆動装置の各部
の信号波形図
【図3】本実施例のブラシレスモータの駆動装置を構成
する逆起電力検出器の回路構成図
【図4】図3に示す逆起電力検出器の各部の信号波形図
【図5】本実施例のブラシレスモータの駆動装置を構成
する台形波電流合成器の回路構成図
【図6】図5に示す台形波電流合成器の各部の信号波形
【図7】本実施例のブラシレスモータの駆動装置を構成
するマスク信号発生器の回路構成図
【図8】図7に示すマスク信号発生器の各部の信号波形
【図9】モータの回転数が遅いときの同マスク信号発生
器の各部の信号波形図
【図10】本実施例のブラシレスモータの駆動装置を構
成する他のマスク信号発生器の回路構成図
【図11】図10に示す他のマスク信号発生器における
各部の信号波形図
【符号の説明】
1,2,3 モータ駆動コイル 4〜9 駆動トランジスタ 10 逆起電力検出器 11 台形波電流合成器 12 マスク信号発生器 13 電流分配回路 14 トルク指令信号発生回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−122388(JP,A) 特開 平3−183394(JP,A) 特開 平3−89890(JP,A) 特開 昭62−221894(JP,A) 特開 平3−243197(JP,A) 特開 昭64−43094(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の駆動複数相のモータ駆動コイル
    に駆動電流を供給する複数個の駆動トランジスタと、 前記モータ駆動コイルで生じる逆起電力がマスク信号で
    マスクされつつ入力されて動作するRSフリップフロッ
    プを前記モータ駆動コイルの各相毎に有し、それらのR
    Sフリップフロップの出力を複数の相信号として出力す
    る逆起電力検出器と、 前記各相信号に応じて作動しその相信号の立ち上がりエ
    ッジと立ち下がりエッジに対応した位相が充放電の切り
    換え点となる複数の充放電波形を生成する充放電波形生
    成手段と、 前記複数の充放電波形を合成して複数の台形波電流を生
    成し前記複数個の駆動トランジスタを駆動する手段と、 前記複数の充放電波形を基にリングカウンターを動作さ
    せ、そのリングカウンターの複数の出力を前記複数のマ
    スク信号として出力するマスク信号発生器とを具備した
    ブラシレスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 充放電波形生成手段を、 各相信号同士の排他的論理和出力に応じて充電と放電を
    繰り返し、前記各相信号に対応した複数の充放電波形を
    生成するように構成した 請求項1記載のブラシレスモー
    タの駆動装置。
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