JP3355793B2 - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動電流を滑らかに切
り換えるブラシレスモータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピーディスクやハードディ
スク等を使用したOA機器や、ビデオテープレコーダ、
ヘッドホンテープレコーダ等の民生機器のドライブ装置
にブラシレスモータが使用されている。これらのブラシ
レスモータは2相または3相の半波駆動方式または全波
駆動方式が一般的であるが、この種のブラシレスモータ
には回転子の位置を検出するホール素子等の位置検出素
子が用いられている。
【0003】一方、従来から位置検出素子を削減する試
みは行われており、たとえば自走型の3相のマルチバイ
ブレータの出力信号によって各モータ駆動コイル(以下
駆動コイルという)への通電状態を切り換え、回転子が
回転してから3相の駆動コイルのうち通電休止中の駆動
コイルに現われる発電波形を利用して各駆動コイルへの
通電状態を切り換える駆動回路を用いた方式(特開昭5
0−72113号公報参照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、各駆動コイルへの電流切換えが急激に行
われるため、不要な振動や騒音またはスパイクパルスに
よる電気騒音が発生するという課題を有していた。この
ような課題を解決するために、駆動コイルにコンデンサ
を並列接続して駆動電流をなまらせる手段があるが、コ
ンデンサを大容量にする必要性があり、それをIC内に
内蔵することはほとんど不可能である。しかしながら、
そのコンデンサをICの外部端子に外付すると、各相の
駆動コイル毎にコンデンサを設ける必要性があり、周辺
部品数の増加に伴う実装面積の増大が問題となる。
【0005】また上記の従来の構成では、駆動コイルの
逆起電力から通電切換信号を作成しているので、駆動コ
イルの通電切換時に発生するスパイクノイズが通電切換
信号に混入して誤動作したり、起動時にはモータの位相
とは無関係に通電切換信号を発生させたりしていたの
で、検出信号と通電切換信号が同期せずに起動特性が安
定しないという課題を有していた。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、各駆
動コイルを駆動する駆動電流の切り換えを滑らかにし、
モータ駆動時の振動を少なくするブラシレスモータの駆
動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のブラシレスモータの駆動装置は、複数相のモ
ータ駆動コイルに駆動電流を供給する複数個の駆動トラ
ンジスタと、前記モータ駆動コイルで発生する逆起電力
を検出して波形整形する逆起電力検出器と、前記逆起電
力検出器の出力信号から変換された複数系列のパルスに
応じて三角波を発生させる複数個の充放電回路と、前記
複数個の充放電回路の出力電圧を電流に変換する複数個
の電圧電流変換回路と、前記複数個の電圧電流変換回路
の出力電流を加算して複数個の台形波電流に合成する複
数個の加算回路と、前記複数個の台形波電流を切り換え
て前記複数個の駆動トランジスタのベースに順次供給す
る電流分配回路と、前記逆起電力検出器に入力される信
号波形の一部をマスクする信号を出力するマスク信号発
生器とを有するモータ駆動装置であって、前記複数個の
充放電回路の三角波出力のボトムレベルをそれぞれクラ
ンプ回路でクランプする構成を有している。
【0008】
【作用】この構成によって、マスク信号発生器を備えて
いるため、逆起電力の波形に重畳するスパイクノイズを
無視して、モータの回転に従った逆起電力の信号のみを
検出することができる。また、充放電回路で発生した三
角波(スロープ電圧波形)のボトムレベルがクランプさ
れるため、スロープ電圧の傾斜部(特に立ち下がり波形
部分)の直線性を改善することができ、その結果、駆動
トランジスタの切り換え動作を滑らかにし、モータ回転
時の騒音や振動を低減することができる。特に、スパイ
クノイズを発生し易いモータ起動時に、モータの振動を
低減する効果は大きい。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるブラシレスモ
ータの駆動装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0010】図1はブラシレスモータの駆動装置の回路
構成図であり、三相全波電流駆動のモータに適用した一
例を示している。図1において、1,2,3は駆動コイ
ル、4,5,6は吐き出し側出力トランジスタ、7,
8,9は吸い込み側出力トランジスタ、10は駆動コイ
ルに発生する逆起電力を検出する逆起電力検出器、11
は逆起電力電出器10により得られる信号によって立ち
上がりと立ち下がりを滑らかにする台形波電流を発生す
る台形波電流合成器、12は逆起電力検出器10に入力
するマスク信号を発生するマスク信号発生器、13は台
形波電流合成器11から出力される台形波電流を入力と
し吐き出し側出力トランジスタ4,5,6および吸い込
み側出力トランジスタ7,8,9に供給するベース電流
を決定する電流分配回路、14はモータのトルク指令信
号を発生するトルク指令信号発生回路、15は電流検出
用の抵抗である。22,23,24,25はそれぞれ台
形波電流合成器11を構成する充放電制御回路、充放電
回路、電圧電流変換回路、台形波電流切り換え回路であ
る。U1,V1,W1は逆起電力検出器からの出力信
号、P1〜P6はマスク信号発生器12からの出力信号
である。
【0011】以上のように構成されたブラシレスモータ
の駆動装置について、以下その動作について図1ととも
に図2を参照しながら説明する。
【0012】図2は、図1の実施例において、定常回転
時の各部の信号波形を示す図である。なお図2におい
て、U,V,Wは駆動コイル1,2,3の逆起電力の電
圧波形であり、Nは駆動コイル1,2,3の中性点の電
圧波形である。
【0013】まず電圧波形U,V,W,Nとマスク信号
発生器12の出力信号P1〜P6とを逆起電力検出器1
0に入力し処理して、U1,V1,W1を出力する。こ
の逆起電力検出器10からの出力信号U1,V1,W1
は台形波電流合成器11に入力される。台形波電流合成
器11は電流出力IPL1〜IPL3,IPU1〜IP
U3を出力する。この台形波電流出力IPL1〜IPL
3,IPU1〜IPU3は電流分配回路13に入力さ
れ、そこで電流分配比が設定される。トルク指令信号発
生回路14によって制御される電流分配回路13からの
出力電流を吸い込み側出力トランジスタ7,8,9およ
び吐き出し側出力トランジスタ4,5,6に入力するこ
とによって、駆動コイル1,2,3の電流通電波形の立
ち上がりと立ち下がりを滑らかにするスロープをもった
駆動コイル電流通電波形IU,IV,IWが形成され
る。
【0014】次に、図1中の逆起電力検出器10の一具
体例について、図3を参照しながら説明する。図3は逆
起電力検出器の具体的な回路構成図、図4は図3に示す
具体例の各部の信号波形図である。なお、図4では逆起
電力の電圧波形Uについて示したが、V,Wとも同様な
動作になる。
【0015】図14に示すように、電圧波形Uには電流
切換時のスパイクノイズが重畳する。電圧波形Uと中性
点Nとを比較器16に入力し、比較した出力UOを得
る。そして、比較器16の出力UOにはスパイクノイズ
が発生する位相でノイズパルスN1〜N4が出力され
る。この出力UOをモータの位置信号として台形波電流
合成器11に直接入力すると、モータの駆動電流の位相
とモータの機械的位置とが合わないために、正常に動作
しない。そこで、出力UOをNAND回路17とインバ
ータ(INV回路という)18とに入力する。すると、
出力UOがローからハイになるエッジの前後で、マスク
信号P4がハイとなり、NAND回路17は待機してい
る。そして、UOがローからハイになると、NAND回
路の出力がローとなり、RSフリップフロップ(19,
21)を構成するNAND回路19の出力がハイにな
る。次に、出力UOがハイからローになるエッジの前後
で、マスク信号P1がハイとなり、NAND回路20は
待機している。そして、出力UOがローになると、IN
V回路18の出力がハイになり、NAND回路20のロ
ーになるので、NAND回路21の出力がハイになり、
NAND回路19の出力U1がローになる。また、ノイ
ズパルスN1,N2が発生する位相では、マスク信号P
1がローなので、RSフリップフロップの出力U1はロ
ーにはならず、同様にノイズパルスN3,N4が発生す
る位相ではマスク信号P4がローなので、RSフリップ
フロップの出力U1はハイにはならない。このように、
マスク信号によって逆起電力に重畳するスパイクノイズ
を無視し、正しい逆起電力の位相を検出することができ
る。
【0016】以上の実施例のモータ駆動装置では、逆起
電力U,V,Wとマスク信号P1〜P6により逆起電力
U,V,WをU1,V1,W1に変換し、このU1,V
1,W1の位相によって制御される出力電流IPU1〜
3,IPL1〜3を発生し、IU,IV,IWの台形波
状のモータ位置信号が得られる。そして、電流分配回路
13は駆動コイル1,2,3へ駆動電流を順次供給し、
モータは回転する。したがって、本実施例によって、ホ
ール素子等のモータ位置検出素子を設けずに、モータに
流れる電流を両方向に流せる全波駆動方式のモータ駆動
装置を構成することができる。
【0017】次に、図1中の台形波電流合成器11の第
1の具体例について、図5および図6を参照しながら説
明する。
【0018】図5は台形波電流合成器の第1の具体例の
回路構成図、図6は図5の回路構成の各部の動作波形図
である。図5に示すように、台形波電流合成器11は充
放電制御回路22、充放電回路23、電圧電流変換回路
24、台形波電流切り換え回路25より構成される。台
形波電流合成器11に入力した逆起電力検出器10の出
力U1,V1,W1は充放電制御回路22に入力され以
下のように処理される。U1とW1のエクスクルーシブ
オアにより充放電制御信号CHG1を得る。同様に、U
1とV1とのエクスクルーシブオアで充放電制御信号C
HG2を、またV1とW1とのエクスクルーシブオアで
充放電制御信号CHG3をそれぞれ得る。充放電制御信
号CHG1,CHG2,CHG3を充放電回路23に入
力する。充放電回路23は個々の充放電回路26,2
7,28からなっており、一例を図14に示す。充放電
回路26は、充電電流源Io、放電電流源2Io、SW
1、容量CなるコンデンサC1、充電電流源Ioに接続
された、カレントミラー回路を構成するpnpトランジ
スタQ1,Q2、および、放電電流源2Ioに接続され
たカレントミラー回路を構成するnpnトランジスタQ
3,Q4で構成されている。なお、充放電回路27,2
8も充放電回路26と同様の回路構成を有している。
【0019】充放電回路26は以下のような動作をす
る。充放電制御信号CHG1がローのとき、SW1がオ
フして、コンデンサC1が定電流Ioで充電される。充
放電制御信号CHG1がハイのとき、SW1がオンし
て、コンデンサC1が定電流Ioで放電する。コンデン
サC1に発生する電圧はスロープ電圧VSL1のように
なる。充放電回路27,28もそれぞれCHG2,CH
G3に対して同様に動作し、スロープ電圧VSL2,V
SL3を発生する。
【0020】充放電回路23の出力信号VSL1,VS
L2,VSL3は電圧電流変換回路24に入力され、出
力電流ISL1,ISL2,ISL3を発生する。出力
電流ISL1,ISL2,ISL3は台形波電流切り換
え回路25に入力され、次のように処理される。ISL
1とISL3の和を、U1がハイのときにIPU1に、
また、U1がローのときIPL1に分配し、同様にIS
L1とISL2の和をV1がハイのときIPU2に、V
1がローのときIPL2に分配し、ISL2とISL3
の和をW1がハイのときIPU3に、ローのときIPL
3に分配する。
【0021】以上のようにして逆起電力検出器10の出
力信号U1,V1,W1より出力電流IPU1〜3,I
PL1〜3を得ることができる。さらに本実施例によれ
ば、出力電流IPU1〜3,IPL1〜3の立上りは充
放電制御信号CHG1〜CHG3により決定されるの
で、それらが急峻に立上ることはない。また、出力電流
IPU1〜3,IPL1〜3が立下るタイミングは充放
電回路23の充電電流または放電電流のばらつきにより
逆起電力検出器10の出力U1,V1,W1との位相差
を生じるが、通常、これらの回路は同一の集積回路(以
下ICという)内に精度よく作製されるので、充電電流
や放電電流のばらつきが問題となるようなことはない。
さらに出力電流IPU1〜3,IPL1〜3の立上り、
立下りの位相は充放電回路26,27,28のコンデン
サCに影響されないので、通常ICの外付けとなる充放
電回路26,27,28のコンデンサCのばらつきは無
視できる。
【0022】以上のように本実施例においては、駆動コ
イル1,2,3に供給される電流の切り換えはきわめて
滑らかに行われ、駆動電流の切り換えに伴うスパイク電
圧が低減され、モータ駆動時の振動や騒音を小さくでき
る。
【0023】次に、図1中の台形波電流合成器11の第
2の具体例について、図12および図13を参照しなが
ら説明する。図12は台形波電流合成器の第2の具体例
の回路構成図、図13は図2の各部の信号波形図であ
る。
【0024】図12に示すように、台形波電流合成器1
1は、充放電制御回路50、充放電回路51、電圧電流
変換回路52、電流成形制御回路55、電流成形回路5
3、および台形波電流切り換え回路54で構成される。
台形波電流合成器に入力した逆起電力検出器10の出力
U1,V1,W1は充放電制御回路50に入力されて、
以下のように処理される。出力U1,W1をAND回路
56に入力し、出力U1,V1をAND回路57に入力
し、出力V1,W1をAND回路58に入力し、AND
回路56,57,58の出力をNOR回路59に入力す
ると、OR回路59の出力より図13に示す充放電制御
信号CSIGを得る。NOR回路59の出力をINV回
路60に入力すると、INV回路60の出力より充放電
信号CSIGBを得る。充放電制御信号CSIG,CS
IGBを充放電回路51に入力する。充放電回路51
は、電流源61,62,63,64、スイッチSW2,
SW3、およびコンデンサ65,66で構成される。電
流源61,63は電流Io、電流源62,64は電流2
I0の電流源である。コンデンサ65,66の容量はC
S1、CS2であり、CS1=CS2である。SW2,
SW3は入力信号がハイのときオンである。
【0025】充放電回路51は以下のように動作する。
充放電制御信号CSIGはSW2に入力する。充放電制
御信号CSIGがハイのときSW2がオンして、コンデ
ンサ65は定電流Ioで放電される。充放電制御信号C
SIGがローのときSW2がオフして、コンデンサ65
は定電流Ioで充電される。コンデンサ65に発生する
電圧は図13に示すスロープ電圧VS1のようになる。
充放電制御信号CSIGBはSW3に入力する。充放電
制御信号CSIGBがハイのときSW3はオンして、コ
ンデンサ66が定電流Ioで放電される。充放電制御信
号CSIGBがローのときSW3がオフして、コンデン
サ66は定電流Ioで充電される。コンデンサ66に発
生する電圧は図13に示すスロープ電圧VS2のように
なる。
【0026】充放電回路51の出力信号VS1,VS2
は電圧電流変換回路52に入力され、出力電流IS1,
IS2は電流成形回路53に入力する。
【0027】電流成形制御回路55はEX−OR回路7
7,78,79、AND回路80,81,82,83,
84,85で構成される。逆起電力検出器10の出力信
号U1,V1,W1を電流成形制御回路55に入力す
る。EX−OR回路77は出力信号V1,W1を、EX
−OR回路78は出力信号U1,W1を、EX−OR回
路79は出力信号U1,V1を入力信号とする。AND
回路80はEX−OR回路77の出力信号と出力信号V
1とを入力とし、AND回路81はEX−OR回路77
の出力信号と出力信号W1とを入力とし、AND回路8
2はEX−OR回路78の出力信号と出力信号W1とを
入力とし、AND回路83はEX−OR回路78の出力
信号と出力信号U1とを入力とし、AND回路84はE
X−OR回路79の出力信号と出力信号U1とを入力と
し、AND回路85はEX−OR回路79の出力信号と
出力信号V1とを入力とする。AND回路80,81,
82,83,84,85の出力信号は、図13に示すU
S1,US2,VS1,VS2,WS1,WS2とな
り、電流形成回路53に入力する。
【0028】電流形成回路53は、第1のカレントミラ
ー回路を構成するトランジスタ69,70,71,7
2、第2のカレントミラー回路を構成するトランジスタ
73,74,75,76、および、スイッチSW4,S
W5,SW6,SW7,SW8,SW9で構成される。
スイッチは、入力信号がハイのときにGND側へ、ロー
のときには台形波電流切り換え回路54へ電流を出力す
る。電圧電流変換回路67の出力電流IS1は第1のカ
レントミラー回路を構成するトランジスタ69へ供給す
る。出力電流IS1とほぼ等しい電流がトランジスタ7
0,71,72から出力される。同様に、電圧電流変換
回路68の出力電流IS2はトランジスタ73へ供給す
ると出力電流IS1とほぼ等しい電流がトランジスタ7
4,75,76から出力される。SW4にはUS1が、
SW5にはUS2が、SW6にはVS1が、SW7には
VS2が、SW8にはWS1が、SW9にはWS2を入
力する。トランジスタ70の出力電流は出力信号US1
がハイのときGNDへ出力し、出力信号US1がローの
とき台形波電流切り換え回路54へ出力電流IUS1を
出力する。トランジスタ74は、台形波電流切り換え回
路54へ出力電流IUS2を出力する。この出力電流I
US1,IUS2を図13に示す。同様に、トランジス
タ71,72,75,76の出力電流はそれぞれSW
5,SW6,SW8,SW9へ入力する信号VS1,W
S1,VS2,WS2により制御し出力電流IVS1,
IWS1,IVS2、IWS2として台形波電流切り換
え回路54へ入力する。
【0029】台形波電流切り換え回路54は逆起電力検
出器10の出力信号U1,V1,W1を入力する。台形
波電流切り換え回路54において、出力電流IUS1,
IUS2の和をU1がローのときにはIPL1に、U1
がハイのときにはIPU1に切り換える。また、出力電
流IVS1,IVS2の和をV1がローのときにはIP
L2に、V1がハイのときにはIPU2に切り換え、同
様に、出力電流IWS1,IWS2の和をW1がローの
ときにはIPL3に、W1がハイのときにはIPU3に
切り換える。
【0030】以上のようにして逆起電力検出器10の出
力信号U1,V1,W1より出力電流IPU1〜3,I
PL1〜3を得ることができる。台形波電流合成器11
の充放電回路23は、通常ICの外付けとなるコンデン
サは3個で構成されていたが、本実施例の充放電回路5
1ではコンデンサの外付けは2個となり、部品点数の削
減が可能となる。また、前記実施例と同様に、出力電流
IPU1〜3,IPL1〜3が立ち上がり、立ち下がり
のタイミングは出力信号U1,V1,W1より決定し、
切り換わりのタイミングで出力電流IPU1〜3,IP
L1〜3は0であるため、急峻に切り換わることがな
い。
【0031】以上のように本実施例において、駆動コイ
ル1,2,3に供給される電流の切り換えがきわめて滑
らかに行われるので、切り換えに伴うスパイク電圧が低
減され、振動、騒音の少ないブラシレスモータの駆動装
置が実現できる。
【0032】次に、マスク信号発生器12の第1の具体
例について、図7および図8を参照しながら説明する。
図7はマスク信号発生器の第1の具体例の回路構成図、
図8は図7の動作波形図である。
【0033】まず、充放電回路23の出力信号VSL1
〜VSL3がマスク信号発生器12に入力される。マス
ク信号発生器12内の比較器29では、VSL1とVS
L3とを比較して比較出力C31を出力し、同じく比較
器30ではVSL1とVSL2とを比較して比較出力
12を出力し、同じく比較器31ではVSL2とVSL
3とを比較して比較出力C23を出力する。さらに、A
ND回路32〜34では、充放電制御回路22で得られ
た充放電制御信号CHG1〜CHG3と比較出力C3
1,C12,C23との論理積により、CLK1,CL
K2,CLK3を得る。これらの信号CLK1,CLK
2,CLK3をOR回路35に入力してCLKを得る。
この信号CLKを6進リングカウンタ36をクロック入
力として、信号CLKの立上りで6進リングカウンタ3
6を動作させると、マスク信号P1〜P6が得られる。
6進リングカウンタ36の出力(マスク信号)P1がハ
イで待機している時のみ逆起電力U1の立下りを検出す
るように、逆起電力検出器10を構成すれば、逆起電力
U1の立下りの前後30度の位相範囲内でのみ、逆起電
力の検出が可能になる。同様にマスク信号P2がハイの
時にW1の立上りを検出し、マスク信号P3がハイの時
にV1の立下りを検出し、マスク信号P4がハイの時に
U1の立上りを検出し、マスク信号P5がハイの時にW
1の立下りを検出し、マスク信号P6がハイの時にV1
の立上りを検出することが可能になる。このように、逆
起電力の立上りエッジと立下りエッジの前後30度づつ
を検出できるようなマスク信号を発生できる。しかも、
検出できる信号(各相の逆起電力)の順序が6進リング
カウンタ36の動作で決定されるので、起動時の誤動作
を防止して、起動特性を良くすることができる。
【0034】図9は、モータの回転数が遅いときの動作
波形図を示す。この場合も逆起電力の立上り、立下りに
対して前後30度の位相のみで逆起電力を検出し、モー
タの回転数が小さくてもマスク信号と逆起電力の位相関
係は変化しない。
【0035】以上のように本実施例によればモータの回
転数が変化する場合でも無調整で一定の位相関係を持つ
マスク信号を作成できる。さらに充放電信号により駆動
電流およびマスク信号を作成しており、マスク信号作成
用の特別な遅延回路を必要としない。
【0036】次に、マスク信号発生器の第2の具体例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0037】マスク信号発生器の第2の具体例は、逆起
電力の立上り、立下りに対するマスク信号の位相を任意
に決定できることを可能にしたものである。
【0038】図10はマスク信号発生器の第2の具体例
の回路構成図、図11は図10の各部の動作波形図であ
る。図7に示すマスク信号発生器ではマスク信号の位相
はつねに逆起電力の立上り、立下りの前後30度のみ検
出しておりマスク信号の位相は固定であったが、本実施
例は任意に逆起電力の立上り、立下りに対する位相を設
定できるものである。簡単のためにモータの回転数が一
定であって、かつ図5に示す台形波電流合成器11を構
成する充放電回路27,28,29のコンデンサCの充
電電流Ioおよび放電電流2Ioにばらつきがないこと
を条件として説明する。このとき充放電回路23からの
出力VSL1,VSL2,VSL3の最大値も一定とな
り、これをVSLPとする。また電圧電流変換器24に
より電流変換された電流の和は位相により変化せず、 ISL1+ISL2+ISL3=Io とするとIoは一定である。
【0039】Io×R=Vref とすると、比較器37,38,39においてVrefと
VSL1よりCref1が、VrefとVSL2よりC
ref2が、VrefとVSL3よりCref3が出力
される。基準電圧Vrefが Vref=Io×R=VSLP/2 となるように抵抗R40の値を設定すると、Cref1
がハイの位相はU1の立上り、立下りの前後30度とな
る。このように抵抗R40を設定するとマスク信号の位
相は図7の回路構成および図8の信号波形図に示す実施
例と同様で、逆起電力検出器10の出力信号U1,V
1,W1の立上り、立下りに対して前後30度の位相で
検出可能になる。
【0040】次に、抵抗40の値を変更した場合の動作
について、図11を参照しながら説明する。抵抗40を
2R/3にすると基準電圧はVSLP/3となり、この
とき、Cref1がハイの位相はU1の立上り、立下り
の前20度、後40度になる。以下同様に動作し、マス
ク信号の位相は逆起電力検出器10の出力信号U1,V
1,W1の立上り、立下りに対して前20度、後40度
の位相で検出可能となる。このようにISL1,ISL
2,ISL3の和をとることにより任意に基準電圧を設
定できるので、マスク信号の位相を逆起電力のU1,V
1,W1に対して任意に設定できる。
【0041】以上の説明では、説明を簡単化するため
に、モータ回転数が一定で、充放電回路26,27,2
8のコンデンサC、充電電流Io、放電電流2Io等が
ばらつかないことを前提とした。この条件が成立しない
ときは、ばらつきは存在するが、それでも、マスク信号
の位相を逆起電力U1,V1,W1に対して任意に設定
できる。さらに本実施例はモータの回転数に関係なくマ
スク信号の位相を固定することができる。
【0042】以下、駆動コイル1,2,3に与える駆動
電流の切り替えを滑らかにするための実施例に関して説
明する。
【0043】充放電回路23の動作について詳しく述べ
る。充放電回路の一例を図14に示す。図15は各部信
号波形である。
【0044】充放電回路26は、pnpトランジスタQ
1,Q2で構成されたカレントミラー回路と、その動作
電流を決定する定電流源Io、npnトランジスタQ
3,Q4で構成されたカレントミラー回路と、その動作
電流を決定する定電流源2Io、カレントミラー回路
(Q3,Q4)をスイッチング制御するスイッチ手段S
W1と、容量値CなるコンデンサC1とで構成される。
【0045】ここで、トランジスタの動作状態が活性領
域にあるとき、トランジスタQ1からQ4のhFEが非常
に大きく、飽和電流Isの大きさがQ1,Q2および同
Q3,Q4とがそれぞれ等しいとする。すると、活性領
域のQ2のコレクタ電流はI0、Q2のコレクタ電流は
2Ioとなる。充放電回路の動作はSW1がオフ状態で
はC1はQ2のコレクタ電流で充電される。スロープ電
圧の最大値をVSLMAX、電源電圧をVCC、Q2の
飽和電圧をVce(sat)とすると VCC−Vce(sat)>VSLMAX のときにはQ2が飽和しないので、アーリ効果を無視す
るとQ2のコレクタ電流は定電流Ioとなる。一方、S
W1がオン状態になったとき、容量C1はトランジスタ
Q2の吐き出し電流よりも大きいトランジスタQ4のコ
レクタ電流(引き込み電流)で放電される。そして、ス
ロープ電圧が低下して、トランジスタQ4の飽和領域に
入ると、コレクタ電位が下がるにつれてトランジスタの
飽和度が大きくなり、それに伴ってトランジスタQ4の
FEが減少し、コレクタ電流が減少する。すると、逆起
電力検出器の出力信号U1,V1,W1の立ち下がり、
立ち上がりの位相において放電しきっておらず、図15
に示すように放電しきる位相が遅れる。すると、電圧電
流変換回路24の基準電圧をQ4の飽和電圧Vceとし、
スロープ電圧がVceとなったとき、電流がゼロとなるよ
うに動作させると、出力電流IPU1〜IPU3,IP
L1〜IPL3の立ち下がりにおいてゼロとはならず急
峻に変化し、モータの振動、騒音の発生の原因となる。
そこで、この問題を解決するための実施例を次に説明す
る。
【0046】図16は充放電回路の第2の具体的な回路
構成図であり、図17に各部の動作波形図を示す。図1
4に示した充放電回路26に、定電流源I1、抵抗値が
Rである抵抗R1およびnpnトランジスタQ13,Q
14で構成されるクランプ回路を付加しており、npn
トランジスタQ14はクランプ動作用のトランジスタで
あり、npnトランジスタQ13、抵抗R1および定電
流源I1はトランジスタQ14の動作点を設定するため
のバイアス回路である。そして、その他の充放電回路2
7,28も同様なクランプ回路(トランジスタQ15〜
Q18)を付加している。
【0047】このようなクランプ回路を付加すると、ト
ランジスタQ14は、スロープ電圧VSL1が高いとき
はオフ状態であり、そのエミッタ電位がI1×Rより下
がろうとするときにオン状態になって、エミッタのイン
ピーダンスを小さくしてクランプ動作する。そして、I
1×Rの値をトランジスタQ4の飽和電圧より大きく設
定する。こうしておけば、トランジスタQ4をオン状態
にして、コンデンサC1の電荷を放電するとき、電荷の
放電が完了しても、コレクタ電位はクランプレベル(I
1×R)より下がることがなくなり、つねに活性状態で
動作させることができ、スロープ電圧の電位に依存しな
いでコレクタ電流を2Ioで一定にすることができる。
すると、スロープ電圧の傾斜部の直線性が改善され、図
17に示すようにU1,V1,W1の立ち下がり、立ち
上がりの位相において、スロープ電圧の最低電位はほぼ
I1×Rになる。電圧電流変換回路24の基準電圧をI1
×Rに設定し、スロープ電圧がI1×Rのとき、電流が
ゼロになるように動作させれば、出力電流IPU1〜I
PU3,IPL1〜IPL3の立ち下がりにおいてほぼ
ゼロとなり急峻に変化することはない。
【0048】しかしながら、図16に示した充放電回路
の第2の具体例でも、スロープ電圧の傾斜部の直線性が
完全ではなく、その問題点について、次に説明する。図
16で示す充放電回路において、スロープ電圧の傾斜部
の高電位側から最低電位(クランプレベル)に至るまで
の期間中、トランジスタQ14のオフ状態を維持して、
最低電位(クランプレベル)に達した瞬間に、トランジ
スタQ14をオフ状態に切り換える動作が実現できれ
ば、傾斜部の直線性を損なうことがない。ところが、ト
ランジスタQ14のベース・エミッタ間電圧VBEの大
きさに応じて、トランジスタQ14のエミッタ電流が決
定されるため、トランジスタQ14のエミッタ電流がス
ロープ電圧の大きさに応じて変化する。すなわち、スロ
ープ電圧が傾斜を持って立ち下がると、トランジスタQ
14がオフ状態から完全導通してクランプ動作する状態
に至るまでに、トランジスタQ14のエミッタ電流がV
BEの指数関数で変化し、中途半端に導通している期間
が生じる。そして、この問題となる電圧のレベルは、ス
ロープ電圧の最低電位からそれより約100mV高い電
位までの範囲である。なお、最低電位から約100mV
以上電位が高ければ、トランジスタQ14のエミッタ電
流はクランプ動作時の1/100以下のレベルになり、
それ以上電位が高ければ、トランジスタQ14はオフ状
態と考えてもほとんど支障ない。
【0049】トランジスタQ14の中途半端な導通によ
って、クランプ動作の期間に至る手前から、スロープ電
圧波形VSL1が立ち下がりにくくなり、傾斜部からク
ランプレベルに切り替わる部分の波形がなまる。このと
き、信号CHG1のハイからローに切り替わる時点の最
低電位(クランプレベル)とのレベル差は、VSL1の
振幅が1VP-Pのとき20〜30mVであった。このレ
ベルは、クランプ動作させない図14の回路例の50〜
100mVに対して、1/2以下に改善されるものであ
るが、それでも次のような問題を生じる。
【0050】その後の信号処理において、充放電回路2
3の出力に接続された電圧・電流変換回路24が、この
クランプレベルを基準にして、その基準電位から突出し
たスロープ電圧波形を電圧・電流変換し、立ち上がりと
立ち下がりが少し鈍った三角波状の出力電流を台形波電
流切り換え回路25に入力する。そして、台形波電流切
り換え回路25は、VSL1に対応するISL1とVS
L3に対応するISL3との加算の解とU1との積で合
成してIPU1の出力信号を作るときと、VSL1に対
応するISL1とVSL3に対応するISL3との加算
の解とU1の反転信号との積で合成IPL1の出力信号
を作るときとを、逆起電力U1で切り換え動作させる。
そのとき、IPU1もIPL1も絶対値がゼロに至らな
い状態で切り換え制御されるため、台形波(IPU1,
IPL1)のゼロレベル付近が段差を持つ。そして、そ
の台形波電流(IPU1,IPL1)と相似形の電流分
配回路13の出力電流で駆動されるpnpトランジスタ
6とnpnトランジスタは、IPU1に対応する電流で
pnpトランジスタ6を駆動し、IPL1に対応する電
流でnpnトランジスタを駆動するように動作するか
ら、pnpトランジスタ6の動作とnpnトランジスタ
の動作との切り換わり時点で電流の段差が生じ、このこ
とが、モータの駆動トルクの急激な変動を起こし、モー
タの回転むらを起こさせる。
【0051】下記に説明する充放電回路の第3の具体例
は、上述の問題点を解決するものであり、充放電波形V
SL1〜VSL3の直線性を改善し、特にスロープ電圧
のクランプレベルと傾斜部の切り換わりをシャープにし
て、出力用のpnpトランジスタならびにnpnトラン
ジスタの駆動電流を一度ゼロの状態にしてから、相補形
トランジスタの切り換えを緩やかにすることを目的とす
る。
【0052】図18は充放電回路の第3の具体例の回路
構成図で、図19に各部の動作波形図を示す。充放電回
路の第3の具体例は、第2の具体例(図16に図示)に
SW14を加えており、クランプ回路(トランジスタQ
13,Q14)をCHG2に同期して動作させることを
意味している。充放電回路27,28も同様である。C
HG2がローの位相のときのみSW14をオンさせて、
その位相のときだけクランプ回路(トランジスタQ1
4)を動作させれば、スロープ電圧が低下してクランプ
レベルに至るまで、クランプ用のトランジスタQ14を
確実にカットオフするため、容量C1に対する充放電電
流に余分な電流を与えることがなくなり、スロープ電圧
波形の直線性がよくなり、スロープ電圧波形の傾斜部と
最低電位(クランプレベル)との切り換わりがシャープ
になると共に、各駆動コイル(1,2,3)の逆起電力
(U1,V1,W1)に同期したスロープ電圧波形の切
り換え動作ができる。
【0053】すなわち、SW1がオフのときはコンデン
サC1はQ2のコレクタ電流Ioで充電され、SW1が
オンのとき、コンデンサC1はQ4のコレクタ電流2I
oで放電されるので、充電時間と放電時間のずれはなく
なる。充放電回路26ではCHG2がローのときSW1
4をオンし、充放電回路27ではCHG3がローのとき
SW15をオンし、充放電回路28ではCHG1がロー
のときSW16をオンすればよい。
【0054】図20は、図15、図17および図19に
示す位相Aの期間を拡大したスロープ電圧の拡大図であ
り、第1,第2,第3の具体例を比較して示している。
そして、図14の実施例で得られるスロープ電圧では、
CHG1〜CHG3のエッジのタイミングで、スロープ
電圧の最低電位との間に50〜100mVの偏差を生じ
ていたが、クランプ回路を用いる図16の実施例では2
0〜30mVの偏差に抑えることができ、CHG1〜C
HG3の信号に同期してクランプ動作させる図18の実
施例では数mVの偏差に抑えることができ、図18の実
施例でベストの性能が得られた。
【0055】図18の実施例であれば、その後の信号処
理において、充放電回路23の出力に接続された電圧・
電流変換回路24が、このクランプレベルを基準にし
て、その基準電位から突出したスロープ電圧波形を電圧
・電流変換し、切り換わりのシャープな三角波状の出力
電流を台形波電流切り換え回路25に入力する。そし
て、台形波電流切り換え回路25は、VSL1に対応す
るISL1とVSL3に対応するISL3との加算の解
とU1との積で合成してIPU1の出力信号を作るとき
と、VSL1に対応するISL1とVSL3に対応する
ISL3との加算の解とU1の反転信号との積で合成I
PL1の出力信号を作るときとを、逆起電力U1で切り
換え動作させる。そのとき、IPU1もIPL1も絶対
値がほぼゼロの状態で切り換え制御されるため、台形波
(IPU1,IPL1)のゼロレベル付近に段差を持た
ない。そして、その台形波電流(IPU1,IPL1)
と相似形の電流分配回路13の出力電流で駆動されるp
npトランジスタ6とnpnトランジスタは、IPU1
に対応する電流でpnpトランジスタ6を駆動し、IP
L1に対応する電流でnpnトランジスタを駆動するよ
うに動作するから、pnpトランジスタ6の動作とnp
nトランジスタの動作との切り換わり時点で駆動電流の
極性が切り換えられ、モータの駆動トルクの急激な変動
がなくなり、モータの回転むらや振動がなくなる。
【0056】なお、以上の実施例以外のクランプ回路を
用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明のブラシレスモータの駆動装置
は、台形波の作るための基本波であるスロープ電圧(充
放電波形)が、逆起電力に同期してシャープに切り換わ
る折れ線波形にすることができ、その結果、相補形の出
力トランジスタの切り換え動作を滑らかにし、モータ回
転時の騒音や振動を少なくできる優れた効果を有する。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスモータの駆動装置に係わる
一実施例の回路構成図
【図2】図1の各部の動作波形図
【図3】実施例に係わる逆起電力検出器の一具体例の回
路構成図
【図4】図3の各部の動作波形図
【図5】実施例に係わる台形波電流合成器の第1の具体
例の回路構成図
【図6】図5の各部の動作波形図
【図7】実施例に係わるマスク信号発生器の第1の具体
例の回路構成図
【図8】図7の各部の動作波形図
【図9】図7において、モータの回転数が遅いときの各
部の動作波形図
【図10】実施例に係るマスク信号発生器の第2の具体
例の回路構成図
【図11】図10の各部の動作波形図
【図12】実施例に係わる台形波電流合成器の第2の具
体例の回路構成図
【図13】図12の各部の動作波形図
【図14】実施例に係わる充放電回路の第1の具体例の
回路構成図
【図15】図14の各部の動作波形図
【図16】実施例に係わる充放電回路の第2の具体例の
回路構成図
【図17】図16の各部の動作波形図
【図18】実施例に係わる充放電回路の第3の具体例の
回路構成図
【図19】図18の各部の動作波形図
【図20】充放電回路の第1〜第3の具体例(図14,
図16,図18)の動作を比較するための図
【符号の説明】
1,2,3 駆動コイル 4,5,6,7,8,9 駆動トランジスタ 10 逆起電力検出器 11 台形波電流合成器 12 マスク信号発生器 13 電流分配回路 14 トルク指令信号発生回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相のモータ駆動コイルに駆動電流を
    供給する複数個の駆動トランジスタと、前記モータ駆動コイルで発生する逆起電力を検出して波
    形整形する逆起電力検出器と、 前記逆起電力検出器の出力信号から変換された複数系列
    のパルスに応じて三角波を発生させる複数個の充放電回
    路と、 前記複数個の充放電回路の出力電圧を電流に変換する複
    数個の電圧電流変換回路と、 前記複数個の電圧電流変換回路の出力電流を加算して複
    数個の台形波電流に合成する複数個の加算回路と、 前記複数個の台形波電流を切り換えて前記複数個の駆動
    トランジスタのベースに順次供給する電流分配回路と、 前記逆起電力検出器に入力される信号波形の一部をマス
    クする信号を出力するマスク信号発生器とを有するモー
    タ駆動装置であって、 前記複数個の充放電回路の三角波出力のボトムレベルを
    それぞれクランプ回路でクランプすることを特徴と する
    ブラシレスモータの駆動装置。
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