JPH06311784A - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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JPH06311784A
JPH06311784A JP5094492A JP9449293A JPH06311784A JP H06311784 A JPH06311784 A JP H06311784A JP 5094492 A JP5094492 A JP 5094492A JP 9449293 A JP9449293 A JP 9449293A JP H06311784 A JPH06311784 A JP H06311784A
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current
electromotive force
trapezoidal wave
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JP5094492A
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English (en)
Inventor
Kan Yamamoto
完 山本
Susumu Yamamoto
進 山本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置検出素子や大容量のコンデンサを必要と
せず、かつ逆起電力の波形にのってくるスパイクパルス
等を除去して、モータが正常に回転している位相に合っ
た逆起電力のみを検出し、各駆動コイルへの電流切り換
えを滑らかに行い、モータ回転時の騒音や振動を少なく
する。 【構成】 複数相のモータ駆動コイル1〜3と、このモ
ータ駆動コイル1〜3に電流を供給する複数個の駆動ト
ランジスタ4〜6および7〜9と、モータのトルク指令
信号を発生するトルク指令信号発生回路14と、このトル
ク指令信号発生回路14の出力信号により駆動トランジス
タ4〜6および7〜9に順次電流を供給する電流分配回
路13と、この電流分配回路13に台形波電流を出力する台
形波電流合成器11と、モータ駆動コイル1〜3に発生す
る逆起電力を検出し波形整形する逆起電力検出器10と、
この逆起電力検出器10に位相をマスクする信号を発生す
るマスク信号発生器12とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転子の位置
を検出する位置検出手段を必要としないブラシレスモー
タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピーディスクやハードディ
スク等のOA機器,ビデオテープレコーダ,ヘッドホン
テープレコーダ等の民生機器のドライブ装置にブラシレ
スモータが使用されている。これらのブラシレスモータ
は2相または3相の半波駆動方式または全波駆動方式が
一般的であるが、この種のブラシレスモータには回転子
の位置を検出するホール素子等の位置検出素子が用いら
れている。
【0003】一方、従来から位置検出素子を削減する試
みは行われており、例えば自走型の3相のマルチバイブ
レータの出力信号によって各モータ駆動コイル(以下、
駆動コイルという)への通電状態を切り換え、回転子が
回転してから3相の駆動コイルのうち通電休止中の駆動
コイルに現れる発電波形を利用して各駆動コイルへの通
電状態を切り換える駆動回路を用いた方式(特開昭50−7
2113号公報参照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のマルチバイブレータの出力信号によって駆動コイルへ
の通電を切り換える構成では、各駆動コイルへの通電切
り換えが急激に行われるため、不要な振動や騒音または
スパイクパルスによる電気騒音が発生するという課題を
有していた。このような課題を解決するために駆動コイ
ルにコンデンサを接続することがあるが、比較的大容量
のコンデンサを複数個必要とし、部品点数の増加や実装
面積の増大等の新たな課題が発生する。
【0005】また、上記従来の構成では、駆動コイルの
逆起電力から通電切換信号を作成しているので、駆動コ
イルの通電切換時に発生するスパイクノイズが通電切換
信号に混入して誤動作したり、起動時にはモータの位相
とは無関係に通電切換信号を発生させていたので、検出
信号と通電切換信号が同期せずに起動特性が安定しない
という課題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、位置検出手段を持たないブラシレスモータにおい
て、各駆動コイルへの電流切り換えを滑らかに行い、大
容量のコンデンサが不要で、騒音および振動が少なく、
逆起電力によるサージパルス等を除去できるブラシレス
モータの駆動装置を提供することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数相のモータ駆動コイルに電流を供給する
複数個の駆動トランジスタと、モータのトルク指令信号
を発生するトルク指令信号発生回路と、前記トルク指令
信号発生回路の出力信号により前記複数個の駆動トラン
ジスタに順次電流を供給する電流分配回路と、前記モー
タ駆動コイルに発生する逆起電力を検出し波形整形する
逆起電力検出器と、前記逆起電力検出器の出力を複数系
列のパルスに変換し前記複数系列のパルスの出力に応じ
て三角波を発生させる複数個の充放電回路,前記複数個
の充放電回路の出力電圧を電流に変換する複数個の電圧
電流変換回路,前記複数系列のパルスの出力に応じて前
記複数個の電圧電流変換回路の出力電流を加算して台形
波電流に合成する加算回路および前記台形波電流を前記
逆起電力検出器の出力に応じて吸い込み側駆動トランジ
スタに供給し、かつ吐き出し側駆動トランジスタに供給
することを切り換える台形波電流切り換え回路を有する
台形波電流合成器と、前記逆起電力検出器へ前記複数個
の充放電回路からの出力に基づき信号波形の一部をマス
クする信号を出力するマスク信号発生器とを有すること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、逆起電力検出器により得られ
る信号によって立ち上がり,立ち下がりを滑らかにする
台形波電流合成器を有することにより、位置検出素子な
しでモータを駆動する駆動コイルへの電流の切り換えを
滑らかに行うことができるため、各駆動コイルに大容量
のコンデンサを接続する必要がなく、モータ起動時から
一定回転時まで騒音や振動を低減することができる。ま
た、マスク信号発生器を備えているため逆起電力の通電
切り換えでのサージパルスを除去し、モータの回転に従
った逆起電力の信号のみを検出できる。さらにマスク信
号の位相はモータの回転数によらず無調整、かつ任意に
決定することができるので、回転数が変動するモータに
も適用できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例におけるブラシレス
モータの駆動装置の回路構成図であり、三相全波電流駆
動のモータに適用した例を示している。図1において、
1,2,3は前記モータの駆動コイル、4,5,6は吐
き出し側出力トランジスタ、7,8,9は吸い込み側出
力トランジスタ、10は駆動コイル1,2,3に発生する
逆起電力を検出する逆起電力検出器、11は逆起電力検出
器10により得られる信号によって立ち上がりと立ち下が
りを滑らかにする台形波電流を発生する台形波電流合成
器、12は逆起電力検出器10に入力するマスク信号を発生
するマスク信号発生器、13は、台形波電流合成器11から
出力される台形波電流を入力とし、吐き出し側出力トラ
ンジスタ4,5,6および吸い込み側出力トランジスタ
7,8,9に供給するベース電流を決定する電流分配回
路、14は前記モータのトルク指令信号を発生するトルク
指令信号発生回路、15は電流検出用の抵抗である。
【0010】前記台形波電流合成器11は充放電制御回路
22,充放電回路23,電圧電流変換回路24および台形波電
流切り換え回路25で構成されている。また、U1,V
1,W1は逆起電力検出器10からの出力信号、P1〜P
6はマスク信号発生器12からの出力信号である。
【0011】以上のように構成されたブラシレスモータ
の駆動装置の動作を図1とともに図2を参照しながら説
明する。
【0012】図2は図1のブラシレスモータの駆動装置
の定常回転時における各部の信号波形図である。図2に
おいて、U,V,Wは駆動コイル1,2,3の逆起電力
の電圧波形であり、Nは駆動コイル1,2,3の中性点
の電圧波形である。
【0013】まず、電圧波形U,V,W,Nとマスク信
号発生器12の出力信号P1〜P6とを逆起電力検出器10
に入力し処理して、U1,V1,W1を出力する。この
逆起電力検出器10からの出力信号U1,V1,W1は台
形波電流合成器11に入力される。台形波電流合成器11は
台形波電流出力IPL1〜IPL3,IPU1〜IPU
3を出力する。この台形波電流出力IPL1〜IPL
3,IPU1〜IPU3は電流分配回路13に入力され、
そこで電流分配比が設定される。トルク指令信号発生回
路14によって制御される電流分配回路13からの出力電流
を吸い込み側出力トランジスタ7,8,9および吐き出
し側出力トランジスタ4,5,6に入力することによっ
て、駆動コイル1,2,3の電流通電波形の立ち上がり
と立ち下がりを滑らかにするスロープをもった図2に示
すような駆動コイル電流通電波形IU,IV,IWが形
成される。
【0014】次に、逆起電力検出器10について図面を参
照しながら説明する。図3は逆起電力検出器の回路構成
図、図4は図3に示す逆起電力検出器の各部の信号波形
図である。なお、図4には逆起電力の電圧波形U,V,
Wのうち、Uのみについて示したが、V,Wとも同様な
動作を示す。図4に示すように、電圧波形Uには、電流
切換時にスパイクパルスUpが発生する。電圧波形Uと
中性点Nを図3の比較器16へ入力し、出力UOを得る。
スパイクパルスが発生する位相でUOに検出されるノイ
ズパルスをN1〜N4とする。出力UOをモータの位置
信号として直接、台形波電流合成器11に入力するとモー
タの駆動電流とモータの位相が合わないため正常に動作
しない。
【0015】したがって、出力UOをNAND回路17,
インバータ(以下、INV回路と略す)18に入力する。出
力UOがローからハイになる位相の前後でマスク信号P
4はハイで待機しており、UOがハイになるとNAND
回路17の出力はローになる。するとRSフリップフロッ
プを構成しているNAND回路19の入力がローになり、
NAND回路19の出力U1はハイになる。
【0016】次にUOがハイからローになる位相の前後
でマスク信号P1はハイで待機しており、UOがローに
なるとINV回路18の出力はハイになり、NAND回路
20の出力はローになるので、NAND回路21の入力がロ
ーになり、NAND回路19の出力U1はローになる。そ
して、ノイズパルスN1,N2が発生する位相ではマス
ク信号P1がローなのでU1はローにならず、同様にN
3,N4が発生する位相ではマスク信号P4がローなの
でU1はハイにならない。このようにマスク信号によっ
て逆起電力に発生するスパイクパルスを除去し、正しい
逆起電力の位相を検出することができる。
【0017】以上のように本実施例のモータ駆動装置で
は、逆起電力U,V,Wとマスク信号P1〜P6により
逆起電力U,V,WをU1,V1,W1に変換し、この
U1,V1,W1の位相によって制御される出力電流I
PU1〜IPU3,IPL1〜IPL3を発生し、I
U,IV,IWの台形波状のモータ位置信号が得られ
る。そして電流分配回路13は駆動コイル1,2,3へ駆
動電流を順次供給し、モータは回転する。したがって本
実施例によって、ホール素子等のモータ位置検出素子を
設けずに、モータに流れる電流を両方向に流せる全波駆
動方式のモータ駆動装置を構成することができる。
【0018】次に台形波電流合成器11について、図面を
参照しながら説明する。図5は図1に示す第1の台形波
電流合成器の回路構成図、図6は図5に示す第1の台形
波電流合成器の各部の信号波形図である。図5に示すよ
うに、第1の台形波電流合成器11は充放電制御回路22,
充放電回路23,電圧電流変換回路24および加算回路25a
を有する台形波電流切り換え回路25より構成される。第
1の台形波電流合成器11に入力した逆起電力検出器10の
出力U1,V1,W1は充放電制御回路22に入力され、
以下のように処理される。U1とW1のエクスクルーシ
ブオアにより充放電制御信号CHG1を得る。同様にU
1とV1のエクスクルーシブオアにより充放電制御信号
CHG2、V1とW1のエクスクルーシブオアにより充
放電制御信号CHG3を得る。これらの充放電制御信号
CHG1,CHG2,CHG3を充放電回路23に入力す
る。
【0019】充放電回路23は個々の充放電回路26,27,
28からなっており、個々の充放電回路は充電電流源
(IO),放電電流源(2IO),スイッチSW1およびコン
デンサCより構成される。なお、充放電回路27,28も充
放電回路26と同様の回路構成をしており、図5では省略
してある。
【0020】充放電回路26は以下のような動作をする。
充放電制御信号CHG1がローのとき、SW1がオフ
し、コンデンサCは充電電流源からの定電流IOで充電
される。充放電制御信号CHG1がハイのとき、SW1
がオンしコンデンサCは定電流IOで放電する。コンデ
ンサCに発生する電圧はスロープ電圧VSL1のように
なる。充放電回路27,28もそれぞれ充放電制御信号CH
G2,CHG3に対して同様に動作し、スロープ電圧V
SL2,VSL3を発生する。
【0021】充放電回路23の出力信号VSL1,VSL
2,VSL3は電圧電流変換回路24に入力され、出力電
流ISL1,ISL2,ISL3を発生する。出力電流
ISL1,ISL2,ISL3は台形波電流切り換え回
路25に入力され、加算回路25aにより次のように処理さ
れる。ISL1とISL3の和を,U1がハイのとき出
力電流IPU1、U1がローのとき出力電流IPL1に
分配し、同様にISL1とISL2の和を、V1がハイ
のとき出力電流IPU2、V1がローのとき出力電流I
PL2に分配し、ISL2とISL3の和をW1がハイ
のとき出力電流IPU3、W1がローのとき出力電流I
PL3に分配する。
【0022】以上のようにして逆起電力検出器10の出力
信号U1,V1,W1より出力電流IPU1〜3,IP
L1〜3を得ることができる。さらに本実施例によれば
出力電流IPU1〜3,IPL1〜3の立ち上がりは、
充放電制御信号CHG1〜CHG3により決定されるの
で急峻に立ち上がることはない。また出力電流IPU1
〜3,IPL1〜3が立ち下がるタイミングは充放電回
路23の充電電流または放電電流のばらつきにより逆起電
力検出器10の出力U1,V1,W1との位相差を生じる
が、これらの回路は通常、同一集積回路(以下、ICと
略す)内に精度良く作製されるので、充電電流や放電電
流のばらつきは問題とはならない。さらに出力電流IP
U1〜3,IPL1〜3の立ち上がり,立ち下がりの位
相は充放電回路26,27,28のコンデンサCに影響されな
いので、通常、ICの外付けとなる充放電回路26,27,
28のコンデンサCのばらつきは無視できる。
【0023】以上のように本実施例においては、駆動コ
イル1,2,3に供給される電流の切り換えは極めて滑
らかに行われるので、切り換えに伴うスパイク電圧が低
減され、振動,騒音の少ないブラシレスモータの駆動装
置を実現できる。
【0024】次に、前記図5とは異なる第2の台形波電
流合成器11について、図面を参照しながら説明する。
【0025】図7は第2の台形波電流合成器の回路構成
図、図8は図7に示す第2の台形波電流合成器の各部の
信号波形図である。図7に示すように、第2の台形波電
流合成器11は、充放電制御回路50,充放電回路51,電圧
電流変換回路52,電流成形回路53および加算回路54aを
有する台形波電流切り換え回路54、電流成形制御回路55
より構成される。
【0026】まず、第2の台形波電流合成器11に入力し
た逆起電力検出器10の出力U1,V1,W1は充放電制
御回路50に入力され、以下のように処理される。出力U
1,W1をAND回路56に入力し、出力U1,V1をA
ND回路57に入力し、出力V1,W1をAND回路58に
入力し、AND回路56,57,58の出力をNOR回路59に
入力すると、NOR回路59の出力より図8に示す充放電
制御信号CSIGを得る。NOR回路59の出力をINV
回路60に入力すると、INV回路60の出力より充放電制
御信号CSIGBを得る。充放電制御信号CSIG,C
SIGBを充放電回路51に入力する。充放電回路51は電
流源61,62,63,64、スイッチSW2,SW3、コンデ
ンサ65,66より構成される。61,63は充電電流源、62,
64は放電電流源である。コンデンサ65,66の容量はCS
1,CS2であり、CS1=CS2である。SW2,S
W3は入力信号がハイのときオンである。
【0027】充放電回路51は以下のように動作する。充
放電制御信号CSIGはSW2に入力する。充放電制御
信号CSIGがハイのときSW2はオンし、コンデンサ
65は定電流IOで放電される。充放電制御信号CSIG
がローのときSW2はオフし、コンデンサ65は定電流I
Oで充電される。コンデンサ65に発生する電圧は図8に
示すスロープ電圧VSL1のようになる。
【0028】一方、充放電制御信号CSIGBはSW3
に入力する。充放電制御信号CSIGBがハイのときS
W3はオンし、コンデンサ66は定電流IOで放電され
る。充放電制御信号CSIGBがローのときSW3はオ
フし、コンデンサ66は定電流IOで充電される。コンデ
ンサ66に発生する電圧は図8に示すスロープ電圧VSL
2のようになる。
【0029】充放電回路51の出力信号VSL1,VSL
2は電圧電流変換回路52に入力され、ここで、電圧電流
変換器67,68により出力電流IS1,IS2となり、I
S1,IS2は電流成形回路53に入力する。
【0030】一方、電流成形制御回路55はEX−OR回
路77,78,79、AND回路80,81,82,83,84,85より
構成されている。逆起電力検出器10の出力信号U1,V
1,W1を電流成形制御回路55に入力する。EX−OR
回路77は出力信号V1,W1を、EX−OR回路78は出
力信号U1,W1を、EX−OR回路79は出力信号U
1,V1を入力信号とする。AND回路80はEX−OR
回路77の出力信号と、出力信号V1を入力とし、AND
回路81はEX−OR回路77の出力信号と、出力信号W1
を入力とし、AND回路82はEX−OR回路78の出力信
号と、出力信号W1を入力とし、AND回路83はEX−
OR回路78の出力信号と、出力信号U1を入力とし、A
ND回路84はEX−OR回路79の出力信号と、出力信号
U1を入力とし、AND回路85はEX−OR回路79の出
力信号と、出力信号V1を入力とする。AND回路80,
81,82,83,84,85の出力信号は図8に示すUS1,U
S2,VS1,VS2,WS1,WS2となり、電流成
形回路53に入力する。
【0031】電流成形回路53は第1のカレントミラー回
路を構成するトランジスタ69,70,71,72、第2のカレ
ントミラー回路を構成するトランジスタ73,74,75,76
およびスイッチSW4,SW5,SW6と、SW7,S
W8,SW9より構成する。各スイッチは入力信号がハ
イのときGND側で、ローのとき台形波電流切り換え回
路54へ電流を出力する。電圧電流変換回路52の電圧電流
変換器67の出力電流IS1は第1のカレントミラー回路
を構成するトランジスタ69へ供給する。出力電流IS1
とほぼ等しい電流がトランジスタ70,71,72から出力さ
れる。同様に、電圧電流変換回路52の電圧電流変換器68
の出力電流IS2は、トランジスタ73へ供給すると出力
電流IS2とほぼ等しい電流がトランジスタ74,75,76
から出力される。
【0032】そして、上記スイッチSW4にはUS1
が、SW5にはVS1が、SW6にはWS1が、SW7
にはUS2が、SW8にはVS2が、SW9にはWS2
を入力する。トランジスタ70の出力電流は出力信号US
1がハイのときGNDへ出力し、出力信号US1がロー
のとき台形波電流切り換え回路54へ出力電流IUS1を
出力する。トランジスタ74は、台形波電流切り換え回路
54へ出力電流IUS2を出力する。この出力電流IUS
1,IUS2を図8に示す。同様に、トランジスタ71,
72,75,76の出力電流はそれぞれSW5,SW6,SW
8,SW9へ入力する信号VS1,WS1,VS2,W
S2により制御し、出力電流IVS1,IWS1,IV
S2,IWS2として台形波電流切り換え回路54へ入力
する。
【0033】台形波電流切り換え回路54は、逆起電力検
出器10の出力信号U1,V1,W1を入力する。台形波
電流切り換え回路54においては、加算回路54aにより出
力電流IUS1,IUS2の和をU1がローのときIP
L1、U1がハイのときIPU1に切り換え、出力電流
IVS1,IVS2の和をV1がローのときIPL2、
V1がハイのときIPU2に切り換え、同様に、出力電
流IWS1,IWS2の和をW1がローのときIPL
3、W1がハイのときIPU3に切り換える。
【0034】以上のようにして逆起電力検出器10の出力
信号U1,V1,W1より出力電流IPU1〜3,IP
L1〜3を得ることができる。前記台形波電流合成器11
の充放電回路51は、通常ICの外付けとなるコンデンサ
は3個で構成されていたが、本実施例の充放電回路51で
はコンデンサの外付けは2個となり、部品点数の削減が
可能となる。また、前記実施例と同様に、出力電流IP
U1〜3,IPL1〜3の立ち上がり,立ち下がりのタ
イミングは出力信号U1,V1,W1より決定し、切り
換わりのタイミングで出力電流IPU1〜3,IPL1
〜3は0であるため、図8に示すように急峻に切り換わ
ることがない。
【0035】以上のように本実施例において、駆動コイ
ル1,2,3に供給される電流の切り換えは極めて滑ら
かに行われるので、切り換えに伴うスパイク電圧が低減
され、振動,騒音の少ないブラシレスモータの駆動装置
が実現できる。
【0036】次に、マスク信号発生器12について図面を
参照しながら説明する。
【0037】図9は第1のマスク信号発生器の回路構成
図、図10は図9に示す第1のマスク信号発生器の各部の
信号波形図である。
【0038】まず充放電回路23の出力信号VSL1,V
SL2,VSL3が第1のマスク信号発生器12に入力す
る。この第1のマスク信号発生器12では、比較器29,3
0,31においてVSL1とVSL3を比較して出力C31
を、VSL1とVSL2を比較して出力C12を、VSL
2,VSL3を比較して出力C23を得る。さらにAND
回路32,33,34において、充放電制御回路22で得られた
充放電制御信号CHG1,CHG2,CHG3と前記出
力C31,C12,C23との論理積によりクロック出力CL
K1,CLK2,CLK3を得る。これらの信号をOR
回路35に入力し、クロック出力CLKを得る。
【0039】このクロック出力信号CLKを6進リング
カウンター36のクロック信号として立ち上がりで動作さ
せると、P1,P2,P3,P4,P5,P6を得る。
6進リングカウンター36のP1がハイで待機していると
きのみ逆起電力U1の立ち下がりを検出するよう逆起電
力検出器10を構成すれば、U1の立ち下がりの前後30度
の位相でのみ検出する。同様に、P2がハイでW1の立
ち上がり、P3がハイでV1の立ち下がり、P4がハイ
でU1の立ち上がり、P5がハイでW1の立ち下がり、
P6がハイでV1の立ち上がりを検出する。このよう
に、逆起電力の立ち上がり,立ち下がりの前後30度ずつ
検出できるようなマスク信号を発生できる。しかも検出
できる信号の順序が決定しているので起動時の誤動作を
防ぎ、起動特性を良くし、異常動作を防ぐことができ
る。
【0040】図11はモータの回転数が遅いときの信号波
形図を示す。この場合も逆起電力の立ち上がり,立ち下
がりに対して前後30度の位相のみで逆起電力を検出し、
モータの回転数が小さくてもマスク信号と逆起電力の位
相関係は変化しない。
【0041】以上のように本実施例によれば、モータの
回転数が変化する場合でも、無調整で一定の位相関係を
もつマスク信号作成できる。さらに充放電信号により駆
動電流およびマスク信号を作成しており、マスク信号作
成用の特別な遅延回路を必要としない。
【0042】次に逆起電力の立ち上がり,立ち下がりに
対して任意にマスク信号の位相を決定できる図9とは異
なる第2のマスク信号発生器12について、図面を参照し
ながら説明する。
【0043】図12は図9とは異なる第2のマスク信号発
生器の回路構成図、図13は図12に示す第2のマスク信号
発生器の各部の信号波形図である。図9に示す第1のマ
スク信号発生器ではマスク信号の位相は常に逆起電力の
立ち上がり,立ち下がりの前後30度のみ検出しており、
マスク信号の位相は固定であったが、本実施例は任意に
逆起電力の立ち上がり,立ち下がりに対する位相を設定
できるものである。
【0044】簡単のために、モータの回転数が一定であ
って、かつ図5に示す台形波電流合成器11を構成する充
放電回路26,27,28のコンデンサC,充電電流源(IO)
および放電電流源(2IO)にばらつきがないことを条件
として説明する。このとき、充放電回路23(26,27,28)
からの出力VSL1,VSL2,VSL3の最大値も一
定となり、これをVSLPとする。また電圧電流変換回
路24により電流変換された電流の和は位相により変化せ
ず、ISL1+ISL2+ISL3=IOとすると、IO
は一定である。IO×R=Vrefとすると、比較器3
7,38,39においてVrefとVSL1よりCref1
が、VrefとVSL2よりCref2が、Vrefと
VSL3よりCref3が出力される。基準電圧Vre
f=IO×R=VSLP/2となるように、抵抗R40の
値を設定すると、Cref1がハイの位相はU1の立ち
上がり,立ち下がりの前後30度となる。このように抵抗
R40を設定すると、マスク信号の位相は図9の回路構成
および図10の信号波形図に示す実施例と同様で、逆起電
力検出器10の出力信号U1,V1,W1の立ち上がり,
立ち下がりに対して前後30度の位相で検出可能になる。
【0045】次に基準電圧を決定する抵抗R40を変更し
た場合について、その動作を図13を参照しながら説明す
る。抵抗R40を2R/3にすると基準電圧はVSLP/
3となり、このときCref1がハイの位相はU1の立
ち上がり,立ち下がりの前20度、後40度になる。以下同
様に作用し、マスク信号の位相は逆起電力検出器10の出
力信号U1,V1,W1の立ち上がり,立ち下がりに対
して前20度、後40度の位相で検出可能となる。このよう
に、ISL1,ISL2,ISL3の和をとることによ
り、任意に基準電圧を設定できるので、マスク信号の位
相を逆起電力のU1,V1,W1に対して任意に設定で
きる。
【0046】本実施例では、簡単のためにモータ回転数
が一定で、充放電回路26,27,28のコンデンサC、充電
電流源(IO)、放電電流源(2IO)にばらつきがないとい
う条件を前提としたが、この条件が成立しないときで
も、ばらつきは存在するがマスク信号の位相を逆起電力
U1,V1,W1に対して任意に設定できる。さらに本
実施例はモータの回転数に関係なくマスク信号の位相を
固定することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明のブラシレス
モータの駆動装置は、位置検出素子や大容量のコンデン
サを必要とせず、かつ逆起電力の波形にのってくるスパ
イクパルス等を除去して、モータが正常に回転している
位相に合った逆起電力のみを検出し、各駆動コイルへの
電流切り換えを滑らかに行い、モータ回転時の騒音や振
動を少なくできる優れたブラシレスモータの駆動装置を
実現できるものである。
【0048】また本発明は、逆起電力のみを検出するた
めのマスク信号の位相をモータの回転数によらず無調整
で決定できるため、回転速度が変動するモータにも適用
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブラシレスモータの
駆動装置の回路構成図である。
【図2】図1のブラシレスモータの駆動装置の定常回転
時における各部の信号波形図である。
【図3】図1に示す逆起電力検出器の回路構成図であ
る。
【図4】図3に示す逆起電力検出器の各部の信号波形図
である。
【図5】図1に示す第1の台形波電流合成器の回路構成
図である。
【図6】図5に示す第1の台形波電流合成器の各部の信
号波形図である。
【図7】図1に示す第2の台形波電流合成器の回路構成
図である。
【図8】図7に示す第2の台形波電流合成器の各部の信
号波形図である。
【図9】図1に示す第1のマスク信号発生器の回路構成
図である。
【図10】図9に示す第1のマスク信号発生器の各部の
信号波形図である。
【図11】モータの回転数が遅いときの図9の第1のマ
スク信号発生器の信号波形図である。
【図12】図1に示す第2のマスク信号発生器の回路構
成図である。
【図13】図12に示す第2のマスク信号発生器の各部の
信号波形図である。
【符号の説明】
1,2,3…駆動コイル、 4,5,6,7,8,9…
駆動トランジスタ、 10…逆起電力検出器、 11…台形
波電流合成器、 12…マスク信号発生器、 13…電流分
配回路、 14…トルク指令信号発生回路、 22,50…充
放電制御回路、23,26,27,28,51…充放電回路、 2
4,52…電圧電流変換回路、 25,54…台形波電流切り
換え回路、 25a,54a…加算回路、 36…6進リングカ
ウンター、53…電流成形回路、 55…電流成形制御回
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相のモータ駆動コイルに電流を供給
    する複数個の駆動トランジスタと、モータのトルク指令
    信号を発生するトルク指令信号発生回路と、前記トルク
    指令信号発生回路の出力信号により前記複数個の駆動ト
    ランジスタに順次電流を供給する電流分配回路と、前記
    モータ駆動コイルに発生する逆起電力を検出し波形整形
    する逆起電力検出器と、前記逆起電力検出器の出力を複
    数系列のパルスに変換し前記複数系列のパルスの出力に
    応じて三角波を発生させる複数個の充放電回路,前記複
    数個の充放電回路の出力電圧を電流に変換する複数個の
    電圧電流変換回路,前記複数系列のパルスの出力に応じ
    て前記複数個の電圧電流変換回路の出力電流を加算して
    台形波電流に合成する加算回路および前記台形波電流を
    前記逆起電力検出器の出力に応じて吸い込み側駆動トラ
    ンジスタに供給し、かつ吐き出し側駆動トランジスタに
    供給することを切り換える台形波電流切り換え回路を有
    する台形波電流合成器と、前記逆起電力検出器へ前記複
    数個の充放電回路からの出力に基づき信号波形の一部を
    マスクする信号を出力するマスク信号発生器とを有する
    ことを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
JP5094492A 1993-04-21 1993-04-21 ブラシレスモータの駆動装置 Pending JPH06311784A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0856846A2 (en) * 1997-01-31 1998-08-05 Minebea Co., Ltd. Motor drive method and drive circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0856846A2 (en) * 1997-01-31 1998-08-05 Minebea Co., Ltd. Motor drive method and drive circuit
EP0856846A3 (en) * 1997-01-31 1999-01-07 Minebea Co., Ltd. Motor drive method and drive circuit

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