JP3277728B2 - 電動機用速度制御装置 - Google Patents

電動機用速度制御装置

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JP3277728B2 JP28687394A JP28687394A JP3277728B2 JP 3277728 B2 JP3277728 B2 JP 3277728B2 JP 28687394 A JP28687394 A JP 28687394A JP 28687394 A JP28687394 A JP 28687394A JP 3277728 B2 JP3277728 B2 JP 3277728B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の回転速度を切
り換えることができる電動機用速度制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ブラシ付電動機またはブラシレス電動機
の回転速度を所定の速度に保つように制御する電動機用
速度制御装置においては、速度検出器から電動機の回転
速度に比例した周波数の速度検出信号を得て、該速度検
出信号と基準信号とから電動機を所定の回転速度で回転
させるために必要な電動機の駆動入力を演算し、演算さ
れた駆動入力を電動機に与えることにより、電動機を所
定の回転速度で回転させるようにしている。
【0003】速度制御方式としては、電動機の設定回転
速度に対応した一定の周波数を有する基準信号の位相と
速度検出信号の位相とを合わせるように電動機の駆動入
力を制御することにより電動機を設定回転速度で回転さ
せるPLL制御方式と、速度検出信号の周期と電動機の
設定回転速度に対応した一定の周波数を有する基準信号
の周期とを一致させるように電動機の駆動入力を制御す
ることにより電動機を設定回転速度で回転させるディス
クリミネータ制御方式と、速度切換回路から与えられる
信号の周波数をF−V変換器により電圧信号に変換して
該電圧信号を設定回転速度を与える基準信号のレベルに
一致させるように電動機の駆動入力を制御することによ
り電動機を設定回転速度で回転させるF−V制御方式と
が知られている。
【0004】電動機用速度制御装置において、電動機の
回転速度を第1の回転速度と、該第1の回転速度のn倍
の第2の回転速度N2 とに切り換えることが必要とされ
る場合には、速度検出信号の周波数を1/nに分周して
分周信号を出力する分周器を設けて、速度検出信号また
は分周信号を速度制御部に与えることにより電動機の回
転速度をn倍に切り換える方法がとられている。特に周
波数が安定した基準信号を用いる必要があるPLL制御
方式またはディスクリミネータ制御方式が採用される場
合には、速度検出信号の周波数を分周して速度制御部に
与えることにより電動機の回転速度をn倍に切り換える
方法が多く用いられる。
【0005】図1は速度検出信号の周波数を分周するこ
とにより電動機1の回転速度を切り換えるようにした電
動機用速度制御装置の構成を示したもので、この速度制
御装置は、基準信号Vo を発生する基準信号発生器2
と、電動機1の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号Va を出力する速度検出器3と、速度検出
信号Va の周波数fa を1/n(nは2以上の整数)に
分周して周波数fb (=fa /n)の分周信号Vb を発
生する分周器4と、速度検出信号Va と分周信号Vb と
切換指令信号Vswとを入力として切換指令信号Vswに応
じて、速度検出信号Va と周波数が等しい第1の信号V
1 または分周信号Vb と周波数が等しい第2の信号V2
のいずれかを出力する速度切換回路5と、基準信号Vo
と速度切換回路5の出力信号V1 またはV2 とを入力と
して、電動機を第1の回転速度または第2の回転速度で
回転させるように電動機の駆動入力を制御する速度制御
部6とにより構成される。
【0006】速度制御部6は、例えば、基準信号Vo と
第1の信号V1 または第2の信号V2 とを入力として、
電動機1を第1の回転速度または第2の回転速度で回転
させるために必要な電動機の駆動入力を演算する演算部
7と、演算された駆動入力を電動機1に与える駆動部8
とにより構成される。
【0007】図1の速度制御装置において、速度制御部
がPLL制御またはディスクリミネータ制御を行うもの
とし、基準信号Vo の周波数を基準周波数fo とする
と、基準周波数fo と速度検出信号Va の周波数fa と
の間には、 fo =fa ×K (Kは定数) …(1) の比例関係があり、基準周波数fo が電動機の第1の回
転速度N1 (基準回転速度)に対応している。
【0008】速度検出器3として、電動機が所定の角度
回転する毎にパルスを発生するエンコーダを用いるもの
とし、該エンコーダが電動機の1回転当りに発生するパ
ルスの数をPとすると、周波数fa とそのときの回転速
度N1 [rpm]とパルス数Pとの間には、 fa =N1 ×P …(2) の関係がある。(2)式と(1)式とから、 fo =N1 ×P×K …(3) また速度検出信号の周波数fa を1/nに分周して得た
分周信号Vb を速度制御部6に入力したときの電動機の
回転速度をN2 とすると、分周信号Vb の周波数fb と
回転速度N2 とパルス数Pとの間には、 fb =N2 ×P×(1/n) …(4) の関係がある。(3)式と(1)式とから、 fo =N2 ×P×(1/n)×K …(5) (3)式と(5)式とから、 N1 ×P×K=N2 ×P×(1/n)×K …(6) (6)式からN2 を求めると、 N2 =n×N1 …(7) 即ち、分周信号を速度制御部6に入力したときの回転速
度N2 は、速度検出器3の出力信号を速度制御部6に入
力したときの回転速度N1 のn倍になる。従って、速度
切換回路5によって、速度検出器3の出力信号と周波数
が等しい第1の信号V1 と分周器4の出力信号と周波数
が等しい第2の信号V2 とを選択して速度制御部6に入
力することにより、回転速度を第1の回転速度N1 と第
2の回転速度N2 (=n×N1 )とに切り換えることが
できる。
【0009】この種の速度制御装置において、従来用い
られていた速度切換回路5は、図14に示したように、
4つのNAND回路ND1 〜ND4 からなり、切換指令
信号Vswのレベルに応じてNAND回路ND4 から第1
の信号V1 または第2の信号V2 を出力させるようにな
っている。第1の信号V1 または第2の信号V2 が入力
される速度制御部6の入力部には、ノイズを除去するた
めにローパスフィルタ(LPF)6Aが設けられてい
る。
【0010】図15(A)ないし(D)は、図14に示
した速度切換回路5の動作を示すタイムチャートで、図
15(A)は速度検出器3から与えられるパルス波形の
速度検出信号Va を示し、同図(B)は分周比1/nを
1/2とした場合に分周器4から得られる分周信号Vb
を示している。この例では、速度検出信号Va の立上り
を用いて分周信号Vb の立上り及び立下りを作るように
しているため、分周器の応答の遅れにより、速度検出信
号Va の立上りと分周信号Vb の立上り及び立下りとの
間に位相遅れΔtが生じている。図15(C)は切換指
令信号Vswを示し、同図(D)はNAND回路ND4 か
ら出力される速度切換回路5の出力信号を示している。
【0011】本明細書において、各論理回路は、信号が
低レベルの状態及び高レベルの状態をそれぞれ2値変数
の「0」及び「1」として論理演算を行うものとする。
また以下の説明において、信号のLレベル及びHレベル
はそれぞれ低レベル及び高レベルを意味するものとす
る。
【0012】図14に示した速度切換回路5において、
切換指令信号VswがLレベルのときには、NAND回路
ND3 の出力がHレベルに保持され、NAND回路ND
2 の出力が分周信号Vb のレベルの如何に係わりなくH
レベルに保持される。この状態では、速度検出信号Va
がHレベルになったときにNAND回路ND1 の出力及
びNAND回路ND4 の出力がそれぞれLレベル及びH
レベルになり、速度検出信号Va がLレベルになったと
きにNAND回路ND1 の出力及びNAND回路ND4
の出力がそれぞれHレベル及びLレベルになる。従っ
て、速度切換回路5は、図15(D)に示したように、
速度検出信号Va と同じように変化する第1の信号V1
を出力する。また切換指令信号VswがHレベルになる
と、NAND回路ND3 の出力信号がLレベルに保持さ
れ、NAND回路ND1 の出力は速度検出信号Va のレ
ベルの如何に係わりなくHレベルに保持される。この状
態では、分周信号Vb がHレベルになったときにNAN
D回路ND2 の出力及びNAND回路ND4 の出力がそ
れぞれLレベル及びHレベルになり、分周信号Vb がL
レベルになったときにNAND回路ND2 の出力及びN
AND回路ND4 の出力がそれぞれHレベル及びLレベ
ルになる。従って、速度切換回路5は、図15(D)に
示したように、分周信号Vb と同じように変化する第2
の信号V2 を出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来の
電動機用速度制御装置では、速度切換回路5を構成する
ために4つのNAND回路を必要としたため、回路構成
が複雑になり、装置の小形化及びコストの低減を図るこ
とが困難であった。
【0014】本発明の目的は、速度切換回路の回路構成
を簡単にして装置の小形化とコストの低減とを図ること
ができるようにした電動機用速度制御装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準信号を発
生する基準信号発生器と、電動機の回転速度に比例した
周波数fa を有する速度検出信号を出力する速度検出器
と、前記速度検出信号の周波数を1/n(nは2以上の
整数)に分周して周波数fb (=fa /n)の分周信号
を発生する分周器と、速度検出信号と分周信号とを入力
として、電動機を第1の回転速度で回転させるときには
速度検出信号と周波数が等しい第1の信号を出力し、電
動機を第1の回転速度のn倍の第2の回転速度で回転さ
せるときには分周信号と周波数が等しい第2の信号を出
力する速度切換回路と、基準信号と速度切換回路の出力
信号とを入力として電動機を第1の回転速度または第2
の回転速度で回転させるように電動機の駆動入力を制御
する速度制御部とを備えた電動機用速度制御装置に係わ
るものである。
【0016】本発明においては、上記速度切換回路を、
AND回路、NAND回路、OR回路及びNOR回路の
中から選択されて一方の入力端子及び他方の入力端子に
それぞれ速度検出信号及び分周信号が入力された1つの
2入力論理回路と、電動機を第1の回転速度で回転させ
るときには2入力論理回路から第1の信号を出力させる
べく該論理回路の他方の入力端子の電位を分周信号のレ
ベルの如何に係わりなく高レベルまたは低レベルに保持
し、電動機を第2の回転速度で回転させるときには他方
の入力端子の電位を分周信号のレベル変化に従わせて変
化させて論理回路から第2の信号を出力させるべく他方
の入力端子の電位の保持を解除する切換回路とにより構
成した。
【0017】本発明において、論理回路がNAND回路
である場合及びAND回路である場合には、該論理回路
から第1の信号を出力させて電動機を第1の回転速度で
回転させる際に、論理回路の他方の入力端子(分周信号
が入力される端子)の電位を高レベルに保持する。
【0018】また論理回路がOR回路またはNOR回路
のいずれかである場合には、該論理回路から第1の信号
を出力させて電動機を第1の回転速度で回転させる際
に、論理回路の他方の入力端子の電位を低レベルに保持
する。
【0019】速度制御部の制御方式としては、基準信号
の位相と速度切換回路から与えられる信号の位相とを合
わせるように電動機の駆動入力を制御するPLL制御方
式と、速度切換回路から得られる信号の周期と基準信号
の周期とを一致させるように電動機の駆動入力を制御す
るディスクリミネータ制御方式と、速度切換回路から与
えられる信号の周波数をF−V変換器により電圧信号に
変換して該電圧信号を基準信号のレベルに一致させるよ
うに電動機の駆動入力を制御するF−V制御方式とがあ
るが、本発明においてはこれらいずれの制御方式を採用
してもよい。
【0020】
【作用】上記のように、1つの2入力論理回路に速度検
出信号と分周信号とを入力して、該論理回路の分周信号
が入力された入力端子の電位を分周信号の如何に係わり
なく高レベル(論理回路がNAND回路またはAND回
路の場合)または低レベル(論理回路がOR回路または
NOR回路の場合)に保持するようにすると、該論理回
路から速度検出信号と周波数が等しい第1の信号を出力
させることができる。また分周信号が入力された入力端
子の電位の保持を解除して該入力端子の電位を分周信号
のレベル変化に従って変化させるようにすると、論理回
路から分周信号と周波数が等しい第2の信号を出力させ
ることができる。
【0021】上記のように構成すると、1つの2入力論
理回路により速度切換回路を構成できるため、回路構成
を簡単にすることができ、装置の小形化とコストの低減
とを容易に図ることができる。
【0022】
【実施例】本実施例の全体的な構成は図1に示した通り
で、同図において1は制御対象としての電動機、2は基
準信号Vo を出力する基準信号発生器、3は電動機1の
回転速度に比例した周波数fa の速度検出信号Va を出
力する速度検出器である。速度検出器3は例えば、電動
機の回転軸に取り付けられたパルスエンコーダからなっ
ている。4は速度検出器3の出力周波数を1/nに分周
して周波数がfb (=fa /n)の分周信号Vb を出力
する分周器、5は速度検出信号Va と分周信号Vb とを
入力として切換指令信号Vswに応じて速度検出信号と周
波数が等しい第1の信号V1 または分周信号と周波数が
等しい第2の信号V2 を出力する速度切換回路、6は基
準信号Vo と速度切換回路5の出力信号(V1 またはV
2 )とを入力として電動機を第1の回転速度N1 または
該第1の回転速度N1 のn倍の第2の回転速度N2 で回
転させるように電動機1の駆動入力を制御する速度制御
部である。速度制御部6は、例えば、基準信号Vo と速
度切換回路5の出力信号とを比較して、電動機を第1の
回転速度N1 または第2の回転速度N2 で回転させるた
めに必要な電動機の駆動入力を演算する演算部7と、該
演算部により演算された駆動入力を電動機1に与える駆
動部8とからなっている。
【0023】本発明においては、速度切換回路5を、速
度検出信号Va 及び分周信号Vb が入力される1つの2
入力論理回路と、電動機を第1の回転速度で回転させる
場合に該論理回路の分周信号が入力される端子の電位を
HレベルまたはLレベルに保持し、電動機を第1の回転
速度のn倍の第2の回転速度で回転させる場合に論理回
路の分周信号が入力される端子の電位の保持を解除する
切換回路とにより構成する。
【0024】速度制御部の制御方式としては、基準信号
の位相と速度切換回路から与えられる信号の位相とを合
わせるように制御するPLL制御方式と、速度切換回路
から得られる信号の周期と基準信号の周期とを一致させ
るように電動機の駆動入力を制御するディスクリミネー
タ制御方式と、速度切換回路から与えられる信号の周波
数をF−V変換器により電圧信号に変換して該電圧信号
を基準信号のレベルに一致させるように制御するF−V
制御方式とがあるが、本発明においてはこれらいずれの
制御方式を採用してもよい。
【0025】PLL制御方式及びディスクリミネータ制
御方式を採用する場合には、基準信号発生器2として一
定の周波数fo のパルス波形の基準信号Vo を発生する
発振器を用いる。この発振器としては、水晶発振器のよ
うに発振周波数が安定なものを用いるのが好ましい。F
−V制御方式を用いる場合には、基準信号発生器とし
て、例えば直流定電圧を分圧して所定の回転速度に対応
するレベルの基準電圧を発生する回路を用いる。
【0026】図2は、本発明で用いる速度切換回路の第
1の構成例を示したもので、この例では、1つのNAN
D回路NDからなる論理回路5Aと、切換指令信号Vsw
に応じて論理回路5Aの分周信号が入力される端子の電
位を制御する切換回路5Bとにより速度切換回路5が構
成されている。NAND回路NDの一方の入力端子aは
速度検出信号Va を出力する速度検出器3の出力端子に
接続され、他方の入力端子bは抵抗R1 を通して分周器
4の出力端子に接続されている。切換回路5Bは、電動
機を第1の回転速度で回転させることを指令する切換指
令信号Vswが与えられた場合にNAND回路の入力端子
bの電位を分周信号Vb のレベルの如何に係わりなくH
レベルに保持し、電動機を第2の回転速度で回転させる
ことを指令する切換指令信号Vswが与えられた場合に
は、NAND回路の入力端子bの電位をHレベルに保持
する回路を実質的に切り離して該入力端子bの電位の保
持を解除し、該入力端子bの電位が分周信号Vb のレベ
ル変化に従って変化するのを許容する。
【0027】図2に示した速度切換回路の動作を示すタ
イムチャートを図3及び図4に示した。これらのタイム
チャートにおいて(A)及び(B)はそれぞれ速度検出
信号Va 及び分周信号Vb を示し、(C)はNAND回
路の入力端子bの電位の変化を示している。また(D)
はNAND回路の出力信号を示し、(E)は速度制御部
6の入力段に設けられているローパスフィルタの出力信
号を示している。
【0028】なお図3(C)及び図4(C)において、
破線で示した部分はLレベルを意味するものではなく、
NAND回路の入力端子bを開放した状態(切換回路5
Bが入力端子bから実質的に切り離された状態)を意味
する。
【0029】本実施例では、分周比1/nを1/2と
し、速度検出信号Va の立下りで分周信号の立上り及び
立下りを決めるか、または速度検出信号Va の立上りで
分周信号の立上り及び立下りを決めるようにしている。
図3のタイムチャートは、速度検出信号Va の立下りで
分周信号Vb の立上り及び立下りが決るように分周器4
が構成されている場合を示し、図4のタイムチャート
は、速度検出信号Va の立上りで分周信号Vb の立上り
及び立下りを決めるように分周器4が構成されている場
合を示している。Δtは分周器4の応答の遅れにより生
じる分周信号の位相遅れを示している。
【0030】図3のタイムチャートから分かるように、
速度検出信号の立下りで分周信号の立上り及び立下りを
定めるように分周器が構成されている場合、NAND回
路NDは、その入力端子bがHレベルに保持されている
間インバータとして働いて速度検出信号Va を反転させ
た波形の信号を第1の信号V1 として出力する。またN
AND回路NDの入力端子bの電位の保持が解除された
状態では、分周信号Vb の立下りの寸前に生じる速度検
出信号Va の立下りで立上り、分周信号が立ち上った後
に発生する速度検出信号Va の立上りで立ち下がるパル
ス波形(矩形波状)の信号を第2の信号V2 として出力
する。この第2の信号V2 は分周信号Vb とデューティ
比を異にしているが、その周波数は分周信号の周波数に
等しくなっている。
【0031】第1の信号V1 及び第2の信号V2 は速度
制御部6の入力部に設けられているローパスフィルタ6
Aに入力され、該ローパスフィルタの出力側には、図3
(E)に示したように、立上り及び立下りのエッジに丸
みがついた波形の第1の信号V1 ´及び第2の信号V2
´が得られる。
【0032】第1の信号V1 がPLL制御方式を採用し
た速度制御部6に入力された場合には、電動機の第1の
回転速度N1 に対応する基準周波数fo を有する基準信
号Vo の位相に第1の信号V1 の位相を一致させるよう
に電動機1の駆動入力が制御されて電動機が第1の回転
速度N1 で回転させられる。
【0033】また速度制御部6がディスクリミネータ制
御方式を採用している場合には、基準信号Vo の周期と
第1の信号V1 の周期とを等しくするように電動機の駆
動入力が制御されて、電動機が第1の回転速度N1 で回
転させられる。
【0034】PLL制御方式を採用する場合も、ディス
クリミネータ制御方式を採用する場合も、基準信号Vo
の周波数fo と第1の信号V1 の周波数f1 との間に一
定の比例関係fo =f1 ×K=N1 ×P×K(Kは比例
定数、Pは速度検出器3を構成するエンコーダが1回転
当りに発生するパルス数)が成立するように電動機1へ
の駆動入力が制御されて、電動機1が第1の回転速度N
1 で回転するように制御される。
【0035】また第2の信号V2 を速度制御部6に与え
た場合には、基準信号Vo の周波数fo と第2の信号V
2 の周波数f2 との間に一定の比例関係fo =f2 ×K
=n×N1 ×P×Kが成立するように電動機1への駆動
入力が制御されて、電動機が第1の回転速度のn倍の第
2の回転速度N2 (=n×N1 )で回転するように制御
される。
【0036】速度検出信号の立上りで分周信号の立上り
及び立下りを定めるように分周器が構成されている場合
には、図4のタイムチャートに示したように、NAND
回路NDの入力端子bがHレベルに保持されている間該
NAND回路がインバータとして働いて速度検出信号V
a を反転させた波形の信号を第1の信号V1 として出力
する。またNAND回路NDの入力端子bの電位の保持
が解除された状態では、分周信号Vb が立上がった後に
発生する速度検出信号Va の立下りで立ち上がり、分周
信号Vb の立上りで立ち下がるパルス波形(矩形波状)
の信号を第2の信号V2 として出力する。この場合、第
2の信号V2 には、速度検出信号Va と分周信号Vb と
の位相差Δtに相当する短時間のパルス幅のノイズ信号
Vn が含まれるが、このノイズ信号Vn は速度制御部6
の速度検出信号の入力部に通常設けられているローパス
フィルタ6Aにより除去される[図4(E)参照。]た
め、問題は生じない。
【0037】図2に示した例では、1つのNAND回路
を用いて速度切換回路5を構成したが、図5に示したよ
うに、2入力論理回路5AをOR回路により構成しても
よい。図5に示した例では、カソードを共通に接続した
ダイオードD1 及びD2 によりOR回路が構成され、ダ
イオードD1 及びD2 のアノードをそれぞれOR回路の
一方の入力端子a及び他方の入力端子bとして、これら
の端子a及びbに速度検出信号Va 及び分周信号Vb を
入力している。
【0038】図5の速度切換回路5の動作を示すタイム
チャートを図6及び図7に示した。図6及び図7の
(A)〜(E)はそれぞれ図3及び図4の(A)〜
(E)に対応しており、図6は速度検出信号Va の立下
りで分周信号Vb の立上り及び立下りを決めるようにし
た場合を示し、図7は速度検出信号Va の立上りで分周
信号Vb の立上り及び立下りを決めるようにした場合を
示している。
【0039】図6(C)及び図7(C)は論理回路5A
の入力端子bの電位の変化を示している。この例では、
電動機を第1の回転速度N1 で回転させることを指令す
る切換指令信号Vswが与えられているときに切換回路5
Bが論理回路5Aの入力端子b(ダイオードD2 のアノ
ード)の電位を分周信号Vb のレベルの変化の如何に係
わりなくLレベルに保持し、電動機を第2の回転速度N
2 で回転させることを指令する切換指令信号Vswが与え
られたときには、切換回路5Bが論理回路の入力端子b
の電位の保持を解除して該入力端子bの電位を分周信号
Vb のレベルの変化に従って変化させる。図6(C)及
び図7(C)において、破線で示した部分は、論理回路
5Aの入力端子bをHレベルに保持することを意味する
ものではなく、該入力端子bを切換回路5Bから切り離
して開放すること(電位のLレべルヘの保持を解除する
こと)を意味している。
【0040】図5に示したように速度切換回路5の論理
回路5AをOR回路により構成した場合、論理回路5A
の入力端子bがLレベルに保持されている状態では、論
理回路5Aから、速度検出信号Va と同じようにレベル
が変化する第1の信号V1 が出力される。また論理回路
5Aの入力端子bが開放された状態では、速度検出信号
Va と分周信号Vb とのオア条件が成立したときにHレ
ベルになる第2の信号V2 が論理回路5Aから出力され
る。この第2の信号V2 の周波数は第1の信号V1 の周
波数の1/2となっている。
【0041】図5に示したように速度切換回路5の論理
回路5AをOR回路により構成した場合には、速度検出
信号の立下りで分周信号の立上り及び立下りを決めるよ
うにした分周器を用いた場合に、図6(D)に示したよ
うに、第2の信号に速度検出信号と分周信号との位相差
Δtに基づくノイズ信号Vn が重畳される。このノイズ
信号は速度制御部6に設けられているローパスフィルタ
6Aにより除去される。
【0042】図8は速度切換回路5の論理回路5AをN
OR回路により構成した例を示したもので、この例で
は、コレクタが共通接続され、エミッタが接地されたN
PNトランジスタTR1 及びTR2 と、トランジスタT
R1 及びTR2 のコレクタと図示しない電源の正極端子
との間に接続された抵抗R2 とによりNOR回路が構成
されている。この例では、トランジスタTR1 及びTR
2 のベースがそれぞれ論理回路5Aの一方の入力端子a
及び他方の入力端子bとなっており、これらの入力端子
a及びbにそれぞれ速度検出信号Va 及び分周信号Vb
が入力されている。このNOR回路においては、トラン
ジスタTR1 及びTR2 のコレクタの共通接続点が出力
端子となっていて、速度検出信号Va 及び(または)分
周信号VbがHレベルにあるときにトランジスタTR1
及び(または)トランジスタTR2が導通して、出力端
子の電位がLレベルになり、速度検出信号Va 及び分周
信号Vb の双方がLレベルにあるときにトランジスタT
R1 及びTR2 の双方が遮断状態を保持して出力端子の
電位がHレベルになる。
【0043】図8のように論理回路5Aを構成した場合
の速度切換回路5の動作を示すタイムチャートを図9及
び図10に示した。図9及び図10の(A)〜(E)は
それぞれ図3及び図4の(A)〜(E)に対応してお
り、図9は速度検出信号Va の立下りで分周信号Vb の
立上り及び立下りを決めるようにした場合を示し、図1
0は速度検出信号Va の立上りで分周信号Vb の立上り
及び立下りを決めるようにした場合を示している。
【0044】図8のように速度切換回路5を構成した場
合には、電動機を第1の回転速度N1 で回転させること
を指令する切換指令信号Vswが与えられたときに切換回
路5Bが論理回路5Aの入力端子b(トランジスタTR
2 のベース)の電位を分周信号Vb のレベルの変化の如
何に係わりなくLレベルに保持し、電動機を第2の回転
速度N2 で回転させることを指令する切換指令信号Vsw
が与えられたときには、切換回路5Bが論理回路の入力
端子bの電位の保持を解除して該入力端子bの電位を分
周信号Vb のレベルの変化に従って変化させる。図9
(C)及び図10(C)において、破線で示した部分
は、論理回路5Aの入力端子bを切換回路5Bから電気
的に切り離して開放すること(電位のLレベルへの保持
を解除すること)を意味している。
【0045】この例では、論理回路5Aの他方の入力端
子b(トランジスタTR2 のベース)の電位がLレベル
に保持されているときに、速度切換回路5の出力端子か
ら速度検出信号Va を反転した信号が第1の信号V1 と
して出力される。また入力端子bの電位が開放された状
態では、速度検出信号Va と分周信号Vb とのNOR条
件が成立したときにHレベルとなる第2の信号V2 [図
9(D)または図10(D)]が出力される。この第2
の信号V2 の周波数は第1の信号V1 の周波数の1/2
となっている。
【0046】図8のように速度切換回路5を構成した場
合には、速度検出信号Va の立下りで分周信号の立上り
及び立下りを決めるようにした場合に、図9(D)に示
したように、第2の信号V2 の間にノイズ信号Vn が発
生するが、このノイズ信号は速度制御部6に設けられて
いるローパスフィルタ6Aにより除去される。
【0047】図11は、速度切換回路5の他の構成例を
示したもので、この例では、論理回路5AがAND回路
からなり、該AND回路の一方の入力端子aに速度検出
信号Va が入力され、他方の入力端子bに分周信号Vb
が入力されている。
【0048】図11の速度切換回路5の動作を示すタイ
ムチャートを図12及び図13に示した。図12及び図
13の(A)〜(E)はそれぞれ図3及び図4の(A)
〜(E)に対応しており、図12は速度検出信号Va の
立下りで分周信号Vb の立上り及び立下りを決めるよう
にした場合を示し、図13は速度検出信号Va の立上り
で分周信号Vb の立上り及び立下りを決めるようにした
場合を示している。
【0049】図11のように速度切換回路5を構成した
場合には、電動機を第1の回転速度N1 で回転させるこ
とを指令する切換指令信号Vswが与えられたときに切換
回路5Bが論理回路5Aの入力端子b(トランジスタT
R2 のベース)の電位を分周信号Vb のレベルの変化の
如何に係わりなくHレベルに保持し、電動機を第2の回
転速度N2 で回転させることを指令する切換指令信号V
swが与えられたときには、切換回路5Bが論理回路の入
力端子bの電位の保持を解除して該入力端子bの電位を
分周信号Vb のレベルの変化に従って変化させる。図1
2(C)及び図13(C)において、破線で示した部分
は、論理回路5Aの入力端子bの電位のHレベルへの保
持を解除することを意味している。
【0050】この例では、論理回路5Aの他方の入力端
子bの電位がHレベルに保持されているときに、速度切
換回路5の出力端子から速度検出信号Va と同じように
変化する信号が第1の信号V1 として出力される。また
入力端子bの電位が開放された状態では、速度検出信号
Va と分周信号Vb とのAND条件が成立したときにH
レベルとなる第2の信号V2 [図12(D)または図1
3(D)]が出力される。この第2の信号V2 の周波数
は第1の信号V1 の周波数の1/2となっている。
【0051】図11のように、速度切換回路の論理回路
5AをAND回路により構成した場合には、速度検出信
号の立上りで分周信号の立上り及び立下りを決めるよう
にした場合及び速度検出信号の立下りで分周信号の立上
り及び立下りを決めるようにした場合のいずれの場合に
も、速度検出信号と分周信号との位相差Δtに基づくノ
イズ信号は発生しない。
【0052】以上、本発明の好ましい実施例を示した
が、本明細書に開示した主な発明の態様を挙げると下記
の通りである。
【0053】(1) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、2つの入力端子を有して一方の入力端子及び他方の
入力端子にそれぞれ前記速度検出信号及び分周信号が入
力された1つのNAND回路と、前記電動機を第1の回
転速度で回転させるときには前記NAND回路から第1
の信号を出力させるべく該NAND回路の他方の入力端
子の電位を分周信号のレベルの如何に係わりなく高レベ
ルに保持し、前記電動機を第2の回転速度で回転させる
ときには前記他方の入力端子の電位を分周信号のレベル
変化に従わせて変化させて前記NAND回路から第2の
信号を出力させるべく前記他方の入力端子の電位の保持
を解除する切換回路とを具備していることを特徴とする
電動機用速度制御装置。
【0054】(2) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、2つの入力端子を有して一方の入力端子及び他方の
入力端子にそれぞれ前記速度検出信号及び分周信号が入
力された1つのOR回路と、前記電動機を第1の回転速
度で回転させるときには前記OR回路から第1の信号を
出力させるべく該OR回路の他方の入力端子の電位を分
周信号のレベルの如何に係わりなく低レベルに保持し、
前記電動機を第2の回転速度で回転させるときには前記
他方の入力端子の電位を分周信号のレベル変化に従わせ
て変化させて前記OR回路から第2の信号を出力させる
べく前記他方の入力端子の電位の保持を解除する切換回
路とを具備していることを特徴とする電動機用速度制御
装置。
【0055】(3) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、2つの入力端子を有して一方の入力端子及び他方の
入力端子にそれぞれ前記速度検出信号及び分周信号が入
力された1つのAND回路と、前記電動機を第1の回転
速度で回転させるときには前記AND回路から第1の信
号を出力させるべく該AND回路の他方の入力端子の電
位を分周信号のレベルの如何に係わりなく高レベルに保
持し、前記電動機を第2の回転速度で回転させるときに
は前記他方の入力端子の電位を分周信号のレベル変化に
従わせて変化させて前記AND回路から第2の信号を出
力させるべく前記他方の入力端子の電位の保持を解除す
る切換回路とを具備していることを特徴とする電動機用
速度制御装置。
【0056】(4) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、2つの入力端子を有して一方の入力端子及び他方の
入力端子にそれぞれ前記速度検出信号及び分周信号が入
力された1つのNOR回路と、前記電動機を第1の回転
速度で回転させるときには前記NOR回路から第1の信
号を出力させるべく該NOR回路の他方の入力端子の電
位を分周信号のレベルの如何に係わりなく低レベルに保
持し、前記電動機を第2の回転速度で回転させるときに
は前記他方の入力端子の電位を分周信号のレベル変化に
従わせて変化させて前記NOR回路から第2の信号を出
力させるべく該他方の入力端子の電位の保持を解除する
切換回路とを具備していることを特徴とする電動機用速
度制御装置。
【0057】(5) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、AND回路及びNAND回路の中から選択されて一
方の入力端子及び他方の入力端子にそれぞれ前記速度検
出信号及び分周信号が入力された1つの2入力論理回路
と、前記論理回路から第1の信号を出力させるときに該
論理回路の他方の出力端子の電位を分周信号のレベルの
如何に係わりなく高レベルに保持し、前記論理回路から
第2の信号を出力させるときには該他方の入力端子の電
位を分周信号のレベル変化に従って変化させるように該
論理回路の他方の入力端子の電位の保持を解除する切換
回路とを備えていることを特徴とする電動機用速度制御
装置。
【0058】(6) 基準信号を発生する基準信号発生
器と、電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する
速度検出信号を出力する速度検出器と、速度検出信号の
周波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数
fb (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、速
度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1の
回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数が
等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度の
n倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号と
周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路と、
基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力として電動
機を第1の回転速度または第2の回転速度で回転させる
ように電動機の駆動入力を制御する速度制御部とを備え
た電動機用速度制御装置において、前記速度切換回路
は、OR回路及びNOR回路の中から選択されて一方の
入力端子及び他方の入力端子にそれぞれ前記速度検出信
号及び分周信号が入力された1つの2入力論理回路と、
前記論理回路から第1の信号を出力させるときに該論理
回路の他方の出力端子の電位を分周信号のレベルの如何
に係わりなく低レベルに保持し、前記論理回路から第2
の信号を出力させるときには該他方の入力端子の電位を
分周信号のレベル変化に従って変化させるように該他方
の入力端子の電位の保持を解除する切換回路とを備えて
いることを特徴とする電動機用速度制御装置。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1つの
2入力論理回路と該論理回路の分周信号が入力される1
つの入力端子の信号レベルを制御する切換回路とにより
速度切換回路を構成できるため、速度切換回路の構成を
簡単にすることができ、電動機速度制御装置の構成の簡
素化を図ってそのコストの低減を図ることができる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とする速度制御装置の構成の一例
を示したブロック図である。
【図2】本発明で用いる速度切換回路の構成例を示した
回路構成図である。
【図3】速度検出信号の立下りで分周信号の立下り及び
立上りを定めるようにした場合の図2の速度切換回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図4】速度検出信号の立上りで分周信号の立下り及び
立上りを定めるようにした場合の図2の速度切換回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明で用いる速度切換回路の他の構成例を示
した回路構成図である。
【図6】速度検出信号の立下りで分周信号の立下り及び
立上りを定めるようにした場合の図5の速度切換回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図7】速度検出信号の立上りで分周信号の立下り及び
立上りを定めるようにした場合の図5の速度切換回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図8】本発明で用いる速度切換回路の他の構成例を示
した回路構成図である。
【図9】速度検出信号の立下りで分周信号の立下り及び
立上りを定めるようにした場合の図8の速度切換回路の
動作を示すタイムチャートである。
【図10】速度検出信号の立上りで分周信号の立下り及
び立上りを定めるようにした場合の図8の速度切換回路
の動作を示すタイムチャートである。
【図11】本発明で用いる速度切換回路の他の構成例を
示した回路構成図である。
【図12】速度検出信号の立下りで分周信号の立下り及
び立上りを定めるようにした場合の図11の速度切換回
路の動作を示すタイムチャートである。
【図13】速度検出信号の立上りで分周信号の立下り及
び立上りを定めるようにした場合の図11の速度切換回
路の動作を示すタイムチャートである。
【図14】従来の速度制御装置で用いられていた速度切
換回路の構成を示した回路構成図である。
【図15】図14の速度切換回路の動作を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 電動機 2 基準信号発生器 3 速度検出器 4 分周器 5 速度切換回路 5A 論理回路 5B 切換回路 6 速度制御部 7 演算部 8 駆動部 Va 速度検出信号 Vb 分周信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 H02P 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号を発生する基準信号発生器と、
    電動機の回転速度に比例した周波数fa を有する速度検
    出信号を出力する速度検出器と、前記速度検出信号の周
    波数を1/n(nは2以上の整数)に分周して周波数f
    b (=fa /n)の分周信号を発生する分周器と、前記
    速度検出信号と分周信号とを入力として、電動機を第1
    の回転速度で回転させるときには速度検出信号と周波数
    が等しい第1の信号を出力し、電動機を第1の回転速度
    のn倍の第2の回転速度で回転させるときには分周信号
    と周波数が等しい第2の信号を出力する速度切換回路
    と、前記基準信号と速度切換回路の出力信号とを入力と
    して電動機を第1の回転速度または第2の回転速度で回
    転させるように電動機の駆動入力を制御する速度制御部
    とを備えた電動機用速度制御装置において、 前記速度切換回路は、 AND回路、NAND回路、OR回路及びNOR回路の
    中から選択されて一方の入力端子及び他方の入力端子に
    それぞれ前記速度検出信号及び分周信号が入力された1
    つの2入力論理回路と、 前記電動機を第1の回転速度で回転させるときには前記
    2入力論理回路から第1の信号を出力させるべく該論理
    回路の他方の入力端子の電位を分周信号のレベルの如何
    に係わりなく高レベルまたは低レベルに保持し、前記電
    動機を第2の回転速度で回転させるときには前記他方の
    入力端子の電位を分周信号のレベル変化に従わせて変化
    させて前記論理回路から第2の信号を出力させるべく前
    記他方の入力端子の電位の保持を解除する切換回路と、 を具備していることを特徴とする電動機用速度制御装
    置。
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