JP2731647B2 - ブラシレスモータの駆動回路 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動回路

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JP2731647B2
JP2731647B2 JP3317006A JP31700691A JP2731647B2 JP 2731647 B2 JP2731647 B2 JP 2731647B2 JP 3317006 A JP3317006 A JP 3317006A JP 31700691 A JP31700691 A JP 31700691A JP 2731647 B2 JP2731647 B2 JP 2731647B2
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博 片山
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信義 武藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシレスモータの駆
動回路、特に駆動用の電流として台形波を利用するもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、VTR(ビデオテープレコー
ダ)のテープ駆動用のモータとして、ブラシレスモータ
が利用されている。そして、このブラシレスモータを低
騒音、高効率で運転するためには、正弦波で駆動するこ
とが理想的である。ところが、発振器から出力されるク
ロック信号に基づいてトランジスタをオンオフし、駆動
電流を形成する通常のドライバにおいて正弦波を形成す
るのは難しい。一方、矩形波をそのまま駆動電流とした
のでは、モータをスムーズに回転できなくなり、騒音が
大きくなる等の問題がある。
【0003】そこで、矩形波に何等かの処理をし、疑似
的な正弦波を形成することが考えられ、疑似的な正弦波
として台形波を利用することが考えられる。すなわち、
矩形波の立ち上がり、立ち下がり部に三角波を付加し、
全体として台形波を構成すれば、疑似的な正弦波とな
り、効率的なモータ駆動を達成できる。そして、矩形波
は、トランジスタのオンオフにより簡単に形成すること
ができ、三角波はパルス信号の積分により形成すること
ができるため、台形波は比較的簡単に形成することがで
きると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に矩形波
の積分によって三角波を形成してみると、充放電の状態
により、矩形波とマッチングする三角波を得られない場
合がある。すなわち、矩形波に付加する三角波は、矩形
波の立ち上がり、立ち下がりのタイミングが矩形波と合
致していなければならない。このため、三角波を形成す
るためのパルス信号は、駆動のための矩形波から得るこ
とが好適である。ところが、矩形波を積分して三角波を
形成すると、積分回路の特性によっては十分な放電が行
えず、図13に示すように三角波の電位が徐々に上昇す
る場合がある。そして、このような三角波を用いて、台
形波を合成すると、図に示すように、矩形波と三角波の
整合がとれなくなり、疑似正弦波でなくなってしまい、
スムーズなモータ駆動を行うことができないという問題
点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、台形波形成のために好適
な三角波を得ることができるブラシレスモータの駆動回
路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形波と三角
波を組み合わせて得られる台形波を利用してモータの駆
動電流を生成するブラシレスモータの駆動回路であっ
て、所定のクロック信号を積分して所定の傾きで徐々に
上昇する上昇波形と、所定の傾きで徐々に下降する下降
波形とからなる三角波を形成する積分回路と、上記クロ
ック信号に同期して、上記三角波の谷部にタイミング的
に対応する短パルスを発生する短パルス発生回路と、こ
の短パルス発生回路において発生される短パルスにより
動作し、その時点における三角波の電位を強制的に下げ
る放電手段と、を有し、上記三角波の谷部の電位を強制
的に下げることを特徴とする。
【0007】また、上記積分回路は積分用のコンデンサ
を含み、上記短パルス発生回路はこのコンデンサの上流
側とアース電位を接続する放電用トランジスタを含み、
上記短パルスによりこの放電用トランジスタをオンする
ことを特徴とする。
【0008】また、上記短パルス発生回路は、上記クロ
ック信号を遅延する遅延回路と、上記所定のクロック信
号と遅延された遅延クロック信号の論理演算を行う演算
回路とを含み、この演算回路から上記短パルスを発生
することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、上述の短パルスによる
放電手段に代えて、コンデンサの充放電電流を規制する
充電用トランジスタと放電用トランジスタの特性を異な
ったものとすることを特徴とする。
【0010】また、上記放電用のトランジスタは充電用
トランジスタに比べ、大電流を流すものであることを特
徴とする。
【0011】
【作用】所定のクロック信号を積分して、クロック信号
のHLに対応して上下する三角波を得る。一方、このク
ロック信号より三角波の谷部に対応する短パルス信号を
作成する。そして、この短パルス信号により三角波の谷
部の電位を強制的に0とする。従って、三角波のDCレ
ベルが徐々に上昇することがなく、矩形波と合成してモ
ータ駆動に適した台形波を得ることができる。
【0012】また、積分回路における三角波の上昇時の
傾きを決定する充電電流と、三角波の下降時の傾きを決
定する放電電流の大きさを変更することによってもDC
レベルの変動を抑制することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るブラシレスモータの駆動
回路の一実施例について、図面に基づいて説明する。
【0014】全体構成 図1は、ブラシレスモータ10を含む同実施例の全体構
成を示すブロック図であり、ブラシレスモータ10は、
u相コイル10u、v相コイル10v、w相コイル10
wからなっている。また、このu相コイル10u、v相
コイル10v、w相コイル10wのそれぞれの入力側お
よび共通接続点である中点Cは、抵抗12u、12v、
12w、12cおよびコンデンサ14u、14v、14
w、14cによりそれぞれアースに接続されている。そ
して、各接続点からは、抵抗12u、12v、12w、
12cの上流側に対し、位相が30度遅れた信号u3
0、v30、w30、c30がそれぞれ得られる。
【0015】そして、これらu相コイル10uの入力側
の信号u、v相コイル10vの入力側の信号v、w相コ
イル10w入力側の信号wおよび中点Cの信号cおよび
これらに対し位相が30度遅れた信号u30、v30、
w30、c30は位置検出回路20に入力される。位置
検出回路20は入力される6つの信号の互いに30度異
なるもの同士を比較し、コイル10u、10v、10w
の電圧非印加時に発生する逆起電力を検出し、その時の
回転に応じた120度ずつ異なる3つの信号U、V、W
と、これに対し30度遅れた3つの信号U30、V3
0、W30を発生し、これをデータセレクタ30に供給
する。
【0016】一方、データセレクタ30には、外付けC
R付きの発振器32からの所定周波数のクロック信号を
受け、これをカウントすることにより、信号U、V、W
と、これに対し30度遅れた3つの信号U30、V3
0、W30を発生するリングカウンタ34も接続されて
いる。そして、データセレクタ30は起動・駆動切替回
路36からの信号に応じて、位置検出回路20からの信
号またはリングカウンタ34からの信号のいずれかを選
択して出力する。また、データセレクタ30には、ディ
レクションスイッチ38からの方向を示す信号も供給さ
れており、この信号によりデータセレクタ30は信号の
出力順(例えば、UVW→UWV)を変更してブラシレ
スモータ10の回転方向を変更する。なお、ディレクシ
ョンスイッチ38は、VTRの動作モードに応じて回転
方向についての信号を出力するものである。
【0017】例えば、VTRにおいて、磁気テープをテ
ープカセットから引き出してシリンダモータ(ブラシレ
スモータ)に巻き付けた所謂テープローディング状態か
ら、磁気テープをシリンダモータから引き離してテープ
カセットに収納する所謂テープアンローディング状態と
する場合、シリンダモータが一方向に回転しているので
は、磁気テープがシリンダモータの側面に引付いてしま
い、磁気テープに損傷を与える問題が起こり得る。この
問題を解消するため、テープローディング状態からテー
プアンローディング状態とする際に、一方向に回転して
いたシリンダモータに対して僅かに他方向に回転しよう
とするトルクを与えることが望ましい。ディレクション
スイッチ38は、上記した動作等を実現するために、ブ
ラシレスモータ10の回転方向を指示するための信号を
出力するものである。
【0018】データセレクタ30の出力である6つの信
号は、EX−OR回路40に供給され、ここにおいて周
期がU、V、Wの1/6となるパルス信号が形成され、
積分回路50に供給される。また、EX−OR回路40
からの出力は、エッジディスチャージャ44にも供給さ
れる。そして、このエッジディスチャージャ44は、供
給される信号からパルス信号の立ち上がり直前において
のみHとなる短パルス信号を出力する。
【0019】積分回路50は、外付けのコンデンサ50
aを利用して、EX−OR回路40およびエッジディス
チャージャ44から入力される信号からパルス信号に応
じた三角波を生成し、これを台形波合成回路60に供給
する。台形波合成回路60は積分回路50から供給され
る三角波と、データセレクタ30から供給される6つの
信号を組合わせ演算により、所望の台形波を合成し、こ
れを3差動増幅器62を介し、ドライバ70に供給す
る。そして、このドライバ70は3差動増幅器62から
供給される信号に応じて、電源VSからの電力を順次ブ
ラシレスモータ10のコイル10u、10v、10wに
供給し、モータ10を回転駆動する。
【0020】このようにして、起動時には、リングカウ
ンタ34からの信号に応じてドライバからブラシレスモ
ータ10の駆動電流が供給され、通常駆動時には位置検
出回路20からのブラシレスモータ10の回転に応じた
信号により、ブラシレスモータ10に駆動電流が供給さ
れ、ブラシレスモータ10が駆動される。
【0021】なお、ストップディテクタ80は、3つの
コンパレータを有し、コイル10u、10v、10wの
端部の電位を示す信号u、v、wの全てが所定電位以下
であることを検出して、ブラシレスモータ10の停止を
検出するものであり、この検出信号は起動・駆動切替回
路36の信号を制御するために利用される。また、図1
において、100で示された枠の内部が集積化され、こ
の集積回路は電源VCCによって動作する。
【0022】位置検出回路の構成 位置検出回路20の構成について、図2に基づいて説明
する。このように、位置検出回路20は6つのコンパレ
ータから構成される。そして、これらコンパレータは、
6つの定電流トランジスタ202、204、206、2
08、210、212からの定電流の供給を受け動作す
る6対のトランジスタ220a,b、222a,b、2
24a,b、226a,b、228a,b、230a,
bと、その下流側で電流を規制するカレントミラー23
2、234、236、238、240、242と、出力
用のトランジスタ244、246、248、250、2
52、254を有している。そして、この6対のトラン
ジスタのベースには、コイル10u、10v、10wの
入力端および中点Cの信号とこれらからそれぞれ30度
遅延された信号がそれぞれ入力されており、電圧非印加
時における各コイルの両端の電位およびこれから30度
遅延した信号を比較し、コイル10u、10v、10w
に発生する逆起電力を検出する。そして、この逆起電力
に応じて、コンパレータが動作し、ロータの位置に対応
してオンオフする信号が出力される。すなわち、各コン
パレータの出力として、図3に示すU、V、W、U3
0、V30、W30の6つの信号が得られる。
【0023】ここで、本実施例においては、3対のトラ
ンジスタ220a,b、222a,b、224a,bの
それぞれの間を接続するショットキダイオード260、
262、264を有している。このため、逆起電力によ
りコイル10u、10v、10wの端部の電位がアース
電位となってもトランジスタ220a、222a、22
4aのベース電位がアース電位まで下がることがなく、
コンパレータの正常な動作を常に維持することができ
る。特に、通常のダイオードを用いた場合ここにおける
電圧降下が0.7V程度であるため、ベース電位がアー
ス電位以下となる危険があるが、ショットキダイオード
はその電圧降下が0.2〜0.3V程度と低いため、ベ
ース電位を高電位に維持することができる。
【0024】このようにして、位置検出回路20におい
て、モータのコイルに発生する逆起電力からロータの位
置検出し、モータコイルに対する通電を制御するための
信号を得ることができる。
【0025】なお、ストップディテクタ80のコンパレ
ータも信号u、v、w、と他の信号を比較するものであ
り、位置検出回路20と同様のショットキダイオードを
設けることが好適である。
【0026】EX−OR回路の構成 位置検出回路20(またはリングカウンタ34)からの
通電タイミングを規定するための信号U、V、W、U3
0、V30、W30はデータセレクタ30を介し、EX
−OR回路40に供給される。このEX−OR回路40
は、図4に示すような論理回路を有しており、図3にお
いて符号pで示す入力信号に対し周期が1/6のクロッ
ク信号が得られる。なお、信号a、bは、図に示した途
中の地点における信号である。
【0027】エッジディスチャージャの構成 EX−OR回路40の出力である上述のクロック信号p
は、エッジディスチャージャ44に供給される。このエ
ッジディスチャージャ44は、図5に示すように、遅延
回路442と、ノア回路444を有している。そして、
遅延回路442は入力信号を1/2周期より僅かに少な
い時間だけ遅延させ信号qを得る。そして、ノア回路4
44において、信号p、qの論理演算により、クロック
信号pの立ち上がり直前にのみHとなる短パルス信号r
が得られる。
【0028】積分回路の構成 積分回路50は、図6に示すような構成を有しており、
EX−OR回路40の出力である上述のクロック信号p
がトランジスタ502のベースに供給され、このトラン
ジスタ502がパルス信号pのH、Lに応じてオンオフ
する。このトランジスタ502のコレクタ側にはトラン
ジスタ504のベースが接続されており、トランジスタ
502のオンオフに応じてこのトランジスタ504がオ
フオンされる。トランジスタ504のコレクタ(上流)
側にはトランジスタ506のベースが接続されており、
トランジスタ504のオフオンに従い、トランジスタ5
06がオンオフする。
【0029】そして、このトランジスタ506のコレク
タにはコレクタベース間が短絡されたトランジスタ50
8のコレクタ(上流)側が接続され、このベースにはコ
レクタが外付けコンデンサ50aの上流側に接続された
トランジスタ510のベースが接続されている。従っ
て、クロック信号pのLに対応して、トランジスタ50
2がオフ、トランジスタ504がオン、トランジスタ5
06がオフされ、トランジスタ508に電流が流れる。
トランジスタ508とトランジスタ510はカレントミ
ラーを構成しており、このトランジスタ508には上流
側には定電流トランジスタ512が配置されているた
め、トランジスタ508と同一の電流がトランジスタ5
10に流れ、コンデンサ50aから一定電流(放電電
流)がこのトランジスタ510を介しアースへと流れ
る。このため、コンデンサ50aの上流側の電位は、ク
ロック信号pのLの時に、放電電流で規定される傾きで
徐々に下降することになる。一方、クロック信号pがH
の場合には、トランジスタ506がオンとなり、ここに
電流が流れるため、トランジスタ508、510に電流
が流れず、コンデンサ50aからの放電電流は流れな
い。
【0030】また、トランジスタ504のコレクタ(上
流)側にはトランジスタ514のベースが接続されてお
り、このトランジスタ514のコレクタ(上流)側には
トランジスタ516が接続されている。そして、このト
ランジスタ516のコレクタは、コンデンサ50aの上
流側に接続されている。なお、トランジスタ516のコ
レクタとコンデンサの間には、ベースコレクタが短絡さ
れた電位調整用のトランジスタ518が挿入配置されて
いる。
【0031】この構成により、クロック信号pがHのと
きにトランジスタ502がオン、トランジスタ504が
オフ、トランジスタ514がオン、トランジスタ516
がオフし、定電流トランジスタ520からの定電流(充
電電流)が、コンデンサ50aに供給される。従って、
この定電流トランジスタ520に流れる電流に応じてコ
ンデンサ50aの上流側の電位が上昇する。一方、クロ
ック信号pがLの場合には、トランジスタ516がオン
し、ここに定電流トランジスタ520からの電流が流れ
るため、コンデンサ50aに対し、充電電流は流れな
い。
【0032】そして、実施例においては、コンデンサ5
0aの上流側には他端がアースに接続されたトランジス
タ530が接続されており、このトランジスタ530の
ベースには、エッジディスチャージャ44からのパルス
信号rが入力されている。このため、このトランジスタ
530は、クロック信号pの立ち上がりの直前でオンす
る。従って、トランジスタ530のオンによって、コン
デンサ50aの充電電荷が完全に放電され、コンデンサ
50aの上流側の電位はアース電位となり、コンデンサ
50aの上流側の電位(OUT)は図7に示すように、
谷部において必ずアース電位となる。そこで、コンデン
サ50aの上流側において、電荷が徐々に蓄積され、出
力される三角波のベースが徐々に上昇することを防止す
ることができる。
【0033】なお、コンデンサ50aの上流側の電位
(三角波)は、トランジスタ532、534を介し出力
される。また、トランジスタ540は、そのベースに所
定の中間電位(クリッパ電位)が供給されており、トラ
ンジスタ518の上流側の電位が所定値以上とならない
ように、クリップするものである。
【0034】台形波合成回路 次に、台形波合成回路60について図8に基づいて説明
する。台形波合成回路60は、積分回路50からの三角
波とデータセレクタ30からの3つの信号に基づいてブ
ラシレスモータ10を三層駆動するための3つの台形波
u、v、wを合成する。このために、台形波合成回路6
0は、入力されるU、V、W、U30、V30、W30
及びこれ等の反転信号(全部で12の信号)を用い、信
号U、V、Wに対し、前後においてHの部分が30度分
ずつ短い信号A、B、C、D、E、Fを形成する。
【0035】A=U30アンド反転U30 B=反転U30アンドV30 C=V30アンド反転W30 D=反転V30アンドW30 E=W30アンド反転U30 F=反転W30アンドU30 そして、このような信号を利用し3つの台形波u、v、
wを得るが、図8は信号W、反転W、E、F(図9に示
す)を使用した台形波wの生成回路を示している。図8
において、信号Eはpnpトランジスタ602のベース
に入力される。このトランジスタ602のエミッタ(上
流)側にはトランジスタ604のベースが接続されてい
る。そして、このトランジスタ604は、そのコレクタ
(上流)側が抵抗606を介し電位Vref(常時一定
電位Vrefに保持されている)に接続されており、そ
のエミッタは抵抗608を介しアースに接続されてい
る。従って、信号EがHの場合には、トランジスタ60
2がオフとなり、トランジスタ604はオンとなる。そ
こで、信号EがHの場合には、Vref電位側から抵抗
606を介し電流がアース側に流れ、この抵抗606の
下流側(台形波出力端OUT)はVrefに対し所定電
位だけ低い電位となる。なお、信号EがLの場合には、
トランジスタ604はオフとなっており、ここを介する
電流は流れない。
【0036】次に、信号Wはトランジスタ610のベー
スに入力されている。そして、このトランジスタ610
の上流側には、トランジスタ612のベースが接続さ
れ、このトランジスタ612のコレクタにはpnpトラ
ンジスタ614のベースが接続されており、このトラン
ジスタ614のベースには、三角波も入力されている。
そして、このトランジスタ614の上流側には抵抗60
6とアースを結ぶトランジスタ616が接続されてい
る。このため、信号WがLの場合には、トランジスタ6
10がオフとなり、トランジスタ612がオンとなり、
トランジスタ614のベース電位はアース電位となる。
従って、トランジスタ614がオンし、トランジスタ6
16はオフとなり、抵抗606には電流が流れず出力電
位はVrefとなる。一方、信号WがHの場合には、ト
ランジスタ610がオンとなり、トランジスタ612が
オフとなる。このため、トランジスタ614は、三角波
の電位に応じて電流を流通することとなり、この電流に
応じた電流が抵抗606に流れることとなる。そこで、
台形波出力OUTの電位が三角波の上昇に応じて下降
し、下降に応じて上昇することとなる。なお、信号Eが
Hの場合には、上述の電流がトランジスタ604を介し
て流れるため、三角波の入力による影響はない。このよ
うにして、図9に示すように、信号Eの反転したものに
対し、両側に三角波が付加されVrefから所定電位だ
け下がる台形波の下側波形Gが得られる。また、トラン
ジスタ640は、出力点の電位が所定値以内に収まるよ
うにするためのクリッパ用トランジスタであり、このベ
ースには所定のクリップ電位が供給されている。
【0037】一方、図9に示す上側波形Hは、上述の回
路と同様の回路であり、抵抗606に対し電流を供給す
る回路によって達成できる。そこで、抵抗606の下流
側の出力OUTに対し、トランジスタ630及び632
からなるカレントミラーを接続し、このカレントミラー
に上述の場合と同様の電流を流すことにより、この電流
が抵抗606に供給されることとなり、上側波形Hを得
ることができる。この回路によって、矩形波の両側に三
角波が付加された台形波の上側波形Hを得ることができ
る。なお、トランジスタ642は、トランジスタ640
と同様のクリッパ用トランジスタである。
【0038】そして、このようにして形成された下側波
形Gおよび上側波形Hは同一の台形波出力OUTから出
力されるため、ここからw相の台形波wが出力されるこ
とになる。また、このような回路を三相分(uvw)持
つことにより、三層駆動用の台形波を得ることができ
る。
【0039】ここで、本実施例においては、トランジス
タ640、642のベースに供給される電位を変更可能
としている。すなわち、クリッパ用の電位を決定する基
準電圧出力回路において、その出力部において分割抵抗
の一部に並列してトランジスタを設け、このトランジス
タを起動・駆動切替回路36からの信号により切替え
る。すなわち、起動時においては、上述のトランジスタ
をオフし、分割抵抗全体の抵抗値を大きくしてその上端
電位を高くし、ここより出力されるクリッパ電位を上昇
する。従って、図9に示すように、信号EおよびFがH
となった場合におけるVrefからの電圧を大きくする
ことができる。そこで、起動時において逆起電力を確保
することができ、駆動(自走)モードに入った場合には
信号の振幅を小さくして、ノイズ低減を図ることができ
る。なお、起動時においては、振幅を400mVpp
(ピーク間電圧)とし、駆動時においては200mVp
pとすることが好適である。そして、この実施例の構成
によれば、入力信号は常にVref電位を中心に上下す
ることとなり、Vref自体は一定である。そこで、起
動時と駆動時におけるDCレベルの変化を防止すること
ができ、安定な回路動作を確保することができる。
【0040】図10に、上述の台形波合成回路60にお
ける抵抗606の図における上方に接続される常時一定
電位Vrefを発生するための回路を示す。このよう
に、基準電圧Vrefがベースに入力されるトランジス
タ650には、トランジスタ652が対向配置されてお
り、これらのトランジスタの上流側には定電流トランジ
スタ654が配置されており、また下流側には両者のコ
レクタを接続するコンデンサ656および他端がアース
に接続される一対のカレントミラートランジスタ658
および660が配置されている。従って、トランジスタ
652のベースは常にVrefに保持され、これが台形
波合成回路60の電圧Vrefとして供給される。
【0041】また、このトランジスタ652のベースは
トランジスタ662と抵抗664の接続点にも接続さ
れ、このトランジスタ662のベースは定電流トランジ
スタ666と、ベースがトランジスタ652の下流側に
接続されるトランジスタ668の接続点に接続されてい
る。このため、この回路の出力である基準電圧Vref
の電位を一定に保ちつつこの基準電圧Vrefのライン
に所望の電流を供給またはここから所望の電流を排出す
ることができる。
【0042】積分回路の他の実施例 次に、図11に積分回路50の他の実施例を示す。この
例においては、上述の図6に示した例と比べ、エッジ放
電用のトランジスタ530を有していない。そして、そ
の代わりに、充電電流量を規定する定電流トランジスタ
520と放電電流量を規定する定電流トランジスタ51
2の電流特性を変更している。すなわち、この例ではト
ランジスタ512のエミッタ面積をトランジスタ520
のエミッタ面積の2倍とし、ここに流れる電流を1対2
としているこれによって、コンデンサ50aからの放電
電流は、充電電流の2倍の量となり、充電時間の半分の
時間で放電が終わる。すなわち、図11に示すように三
角波傾きが充電時と放電時と異なることとなるが、必ず
アース電位まで放電することができる。そこで、この例
によっても、三角波のベースにDC成分が加算され、ベ
ース電位が徐々に上昇することがなく、台形波を合成し
た際の問題が生じない。なお、本実施例においては、ク
リッパ用の回路を有しているため、充電電流を放電電流
より大きくしても同様の効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るブラ
シレスモータの駆動回路によれば、三角波作成時におけ
るDCレベルの変動を抑制することができ、モータ駆動
用の矩形波に適合した三角波を得ることができる。この
ため、モータのスムーズな駆動を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシレスモータの駆動回路の一
実施例を示す全体構成ブロック図である。
【図2】同実施例における位置検出回路の構成を示す回
路図である。
【図3】同実施例における各点における波形図である。
【図4】同実施例におけるEX−OR回路の論理構成を
示す構成図である。
【図5】同実施例におけるエッジディテクタの構成及び
波形を示す説明図である。
【図6】同実施例における積分回路の構成を示す回路図
である。
【図7】同実施例における台形波合成回路における動作
を説明するための波形図である。
【図8】同実施例における台形波合成回路の一部を示す
回路図である。
【図9】同実施例における台形波合成回路の動作を説明
するための波形図である。
【図10】同実施例における台形波合成回路のために利
用されるVref発生回路を示す回路図である。
【図11】本発明の他の実施例における積分回路の一部
の構成を示す回路図である。
【図12】同他の実施例における動作を説明するための
波形図である。
【図13】従来の問題点を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
10 ブラシレスモータ 20 位置検出回路 30 データセレクタ 40 EX−OR回路 44 エッジデスチャージャ 50 積分回路 60 台形波合成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 博 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 田島 文男 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 武藤 信義 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 長田 俊男 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社 日立製作所 東海工場内 (72)発明者 座間 秀夫 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社 日立製作所 東海工場内 (56)参考文献 特開 平2−211090(JP,A) 特開 平3−198688(JP,A) 特開 平4−261387(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形波と三角波を組み合わせて得られる
    台形波を利用してモータの駆動電流を生成するブラシレ
    スモータの駆動回路であって、 所定のクロック信号を積分して所定の傾きで徐々に上昇
    する上昇波形と、所定の傾きで徐々に下降する下降波形
    とからなる三角波を形成する積分回路と、上記クロック信号に同期して、上記三角波の谷部にタイ
    ミング的に対応する 短パルスを発生する短パルス発生回
    路と、 この短パルス発生回路において発生される短パルスによ
    り動作し、その時点における三角波の電位を強制的に下
    げる放電手段と、 を有し、 上記三角波の谷部の電位を強制的に下げる ことを特徴と
    するブラシレスモータの駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブラシレスモータの駆動
    回路において、 上記積分回路は、積分用のコンデンサを含み、 上記短パルス発生回路は、このコンデンサの上流側とア
    ース電位を接続する放電用トランジスタを含み、上記短
    パルスによりこの放電用トランジスタをオンすることを
    特徴とするブラシレスモータの駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のブラシレスモー
    タの駆動回路において、 上記短パルス発生回路は、上記クロック信号を遅延する
    遅延回路と、上記所定の クロック信号と遅延された遅延クロック信号
    の論理演算を行う演算回路と、 を含み、 この演算回路から上記短パルスを発生することを特徴と
    するブラシレスモータの駆動回路。
  4. 【請求項4】 矩形波と三角波を組み合わせて得られる
    台形波を利用してモータの駆動電流を生成するブラシレ
    スモータの駆動回路であって、 所定のクロック信号を積分する積分用のコンデンサと、 このコンデンサに対し、上記クロック信号に応じた充電
    電流を供給し、コンデ ンサにおいて所定の傾きで徐々に
    上昇する上昇波形を得る充電用トランジスタと、 コンデンサからの放電電流を制御し、上記コンデンサに
    おいて所定の傾きで徐々に下降する下降波形を得る放電
    用トランジスタと、 を含み、 この充電用トランジスタと放電用トランジスタの特性を
    異なったものとすることで、上記コンデンサにおいて、
    上昇波形と、下降波形の傾きが異なる三角波を得ること
    を特徴とするブラシレスモータの駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のブラシレスモータの駆動
    回路において、 上記放電用トランジスタを充電用トランジスタに比べ、
    大電流を流すものであることを特徴とするブラシレスモ
    ータの駆動回路。
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