JP2892164B2 - ブラシレスモータ駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータ駆動装置

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JP2892164B2
JP2892164B2 JP3008714A JP871491A JP2892164B2 JP 2892164 B2 JP2892164 B2 JP 2892164B2 JP 3008714 A JP3008714 A JP 3008714A JP 871491 A JP871491 A JP 871491A JP 2892164 B2 JP2892164 B2 JP 2892164B2
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康孝 築山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はモータの回転子の位置
を検出する位置検出手段の無いブラシレスモータ駆動装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フロッピーディスク,ハードディ
スク等のオフィスオートメーション機器、さらにビデオ
テープレコーダ,ヘッドホンテープレコーダ等の民生機
器のドライブ装置に、ブラシレスモータが使用されてい
る。これらのブラシレスモータは、2相あるいは3相の
半波駆動方式、または全波駆動方式が一般的であるが、
この種のブラシレスモータには、回転子の位置を検出す
るホール素子等の位置検出素子が必要である。従来か
ら、位置検出素子を省く試みは種々行われている。例え
ば、特許出願公告昭和56年第33953号(以下文献
1とする)には、最初は自走型の3相のリングカウンタ
の出力信号によって各相巻線への通電状態を切り換え、
回転子が回転してから3相の固定子巻線のうちの通電休
止中の巻線に現われる発電波形を利用して各相巻線への
通電状態を切り換えようと構成された駆動装置が示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記文
献1に示された駆動装置では、各巻線への電流切り換え
が急峻に行われ、その結果、不要な振動や騒音、あるい
はサージパルスによる電気雑音が発生するといった不都
合がある。この問題を解決するために、各相巻線にコン
デンサが接続されることがあるが、この場合は比較的大
容量のコンデンサが複数個必要となり、部品点数の増加
や実装面積の増大等の不都合が生じる。
【0004】この発明の目的は、位置検出手段の無いブ
ラシレスモータにおいて、各相巻線への電流切り換えを
滑らかに行い、大容量のコンデンサが不要で、騒音,振
動の少ないブラシレスモータ駆動装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のブラシレスモ
ータ駆動装置は、複数相のモータ駆動コイルにそれぞれ
接続された複数の駆動トランジスタと、 通電休止期間
に前記複数相のモータ駆動コイル発生する逆起電圧か
ら前記モータ駆動コイル用の複数の通電切換信号を生成
する通電論理検出器と、起動モードと検出モードとを判
別して制御信号を出力するとともに、起動モード用の通
電切換信号である複数の起動信号を生成する起動用回路
と、 前記起動用回路の前記制御信号に応じて起動モード
時には前記複数の起動信号を選択し、検出モード時には
前記複数の通電切換信号を選択して動作し、前記複数の
駆動トランジスタに与えるべき各相の台形波を合成する
基になる複数のパルスを出力する論理回路と、 前記論理
回路の出力パルスに応じて立ち上がり及び立ち下がりが
滑らかな台形波信号を生成して出力する相切換台形波合
成器と、前記相切換台形波合成器から受けた出力を各相
の駆動信号に分配して前記複数の駆動トランジスタに与
える分配回路とを具備している。
【0006】
【0007】
【0008】さらに、前記起動用回路を、外部から入力
されるクロック信号で動作し前記複数の起動信号を前記
論理回路に出力するリングカウンタと、前記論理回路の
出力信号のエッジでリセットされ前記クロック信号をカ
ウントするリカバリーカウンタと、前記リングカウンタ
の出力によって動作するカウンタと、前記カウンタの出
力と前記リカバリーカウンタの出力とを受けて起動モー
ドと検出モードとを判別し前記論理回路の動作モードを
設定する起動/検出切換回路とによって構成している。
【0009】
【作用】この発明の構成によると、モータ駆動コイルの
通電休止期間にモータ駆動コイルに発生する逆起電圧か
らモータ駆動コイルの通電切換信号を生成し、この通電
切換信号から複数の駆動トランジスタの各々に与える各
相の駆動信号を生成するとともに生成した各相の駆動信
号を立ち上がりおよび立ち下がりが滑らかな台形波とし
て出力するので、位置検出素子無しでモータを駆動する
ことができる。さらに、各相のモータ駆動コイルへの電
流切換を滑らかに行うことができるため、各相のモータ
駆動コイルに大容量のコンデンサを接続することが不要
で、モータ起動時から一定回転時まで騒音や振動を低減
することができる。
【0010】また、外部から入力されるクロック信号で
動作するリングカウンタ及びリカバリーカウンタと、そ
れらの出力が入力される起動/検出切換回路とで起動用
回路を構成することにより、リングカウンタのカウント
動作により起動モード用の通電切換信号である複数の起
動信号を発生して論理回路に供給する。一方、リカバリ
ーカウンタは、論理回路の出力信号のエッジでリセット
されつつ、外部から入力されるクロック信号をカウント
し、リカバリーカウンタの設定値で決まる所定期間内に
リセットされない場合、出力が反転する。その出力に接
続された起動/検出切換回路は、リングカウンタの出力
に接続されたカウンタの設定値で決まる所定期間を起動
モードとした後に検出モードにされ、リカバリーカウン
タの出力反転によっても起動モードを判別する。このモ
ード判別による制御信号が与えられる論理回路は、起動
モード時にはリングカウンタの出力(複数の起動信号)
を選択し、検出モード時には通電論理検出器の出力(複
数の通電切換信号)を選択して相切換台形波合成器に供
給する切換動作を行う。 従って、カウンタの設定値で決
まる所定期間を起動モードにして、モータの起動を行っ
た後に検出モードに移行させる。そして、検出モードに
移行した後にリカバリーカウンタがリセットされない場
合には、起動モードに復帰して再起動されることにな
り、モータの起動を失敗した場合にも自動的に再起動す
ることができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例のブラシレスモ
ータ駆動装置の回路構成図を示したものである。ここで
は、この発明を応用した好適な例として、3相全波電流
駆動のブラシレスモータ駆動装置の例を示す。図1にお
いて、1,2,3は3相のモータ駆動コイル、10,1
1,12はそれぞれ各相の吐き出し側の駆動トランジス
タ、13,14,15はそれぞれ各相の吸い込み側の駆
動トランジスタである。20は各相のモータ駆動コイル
1,2,3への通電停止期間に各相のモータ駆動コイル
1,2,3に発生する逆起電圧からモータ駆動コイル用
の通電切換信号を生成する通電論理検出器である。21
論理回路31の出力に基づいて、通電休止期間が存在
する各相の駆動信号を生成するとともに生成した各相の
駆動信号を、立ち上がりおよび立ち下がりが滑らかな台
形波信号にして出力する相切換台形波合成器である。4
0は外部から入力されるトルク指令信号TCと電流検出
用の抵抗41で検出したコイル電流との差に相当する信
号を出力するトルク指令信号発生回路である。22は
切換台形波合成器21の出力を各相の駆動信号に分配し
各相の駆動トランジスタ10〜15へ供給する分配回路
である。23,24は、それぞれ分配回路22の出力電
流を増幅し、吐き出し側および吸い込み側の駆動トラン
ジスタ10〜15へベース電流を供給する増幅器であ
る。50は、外部のクロック信号で動作する3相のリン
グカウンタ51ならびにリカバリーカウンタ52と、リ
ングカウンタ51の出力で動作するカウンタ54とを備
えた起動用回路である。そして、起動用回路50は、3
相リングカウンタ51の複数の出力信号を論理回路31
に与えるとともに、カウンタ54の出力とリカバリーカ
ウンタ52の出力とによって起動モードを検出して論理
回路31を制御し、モータ起動時にリングカウンタ51
の出力を利用できるように選択させて、モータの起動動
作を行わせる。
【0012】上記の相切換台形波合成器21は、通電論
理検出器20から出力される通電切換信号に基づき、各
相の駆動トランジスタ10〜15に与えるべき各相の台
形波を合成するために必要な複数のパルスを出力する論
理回路31と、論理回路31の出力によりコンデンサC
U ,Cv ,Cwの充電放電の状態保持を切り換えること
により各相の台形波を発生させる台形波合成回路32
と、台形波合成回路32による各相の台形波の初期値設
定を行う台形波初期値設定回路33と、台形波合成回路
32の出力を電圧から電流に変換する台形波電圧/電流
変換回路34と、台形波合成回路32の出力の台形波の
最大値を検出し、最大値の出力を電圧から電流に変換
し、電圧から電流に変換した出力を1/n(ただし、n
は任意の実数とする)に減少させ、台形波合成回路32
の出力の台形波から引算する台形波最大値1/n引算回
路35と、台形波電圧/電流変換回路34の出力および
台形波最大値1/n引算回路35の出力を合成した結果
の出力と論理回路31の出力とを入力することによっ
て、各相の駆動トランジスタ10〜15の各々に与える
各相の駆動信号をモータ駆動コイル1,2,3に逆起電
圧検出のための通電休止期間が存在するように生成する
とともに、論理回路31の出力論理に応じて台形波状に
合成する相切換台形波合成回路36とで構成している。
【0013】また、分配回路22は、相切換台形波合成
器21の台形波状の電流出力がアノード端子にそれぞれ
接続されカソード端子が共通接続された複数個のダイオ
ードと、前記複数個のダイオードのアノード端子がベー
スにそれぞれ接続されエミッタが共通接続された複数個
のトランジスタとで構成し、前記複数個のトランジスタ
の共通エミッタにトルク指令信号発生回路40の出力信
号を入力することで、トルク指令信号発生回路40の出
力信号に対応した電流分配比で各相の駆動トランジスタ
10〜15へ駆動信号をそれぞれ供給するようにしてい
る。
【0014】図5は分配回路22の具体構成の一例を示
す回路図である。同図において、V 220 〜V222 はそれ
ぞれ直流電源、Q220 〜Q225 はそれぞれダイオード、
22 6 〜Q235 はそれぞれトランジスタであり、トラン
ジスタQ226 〜Q231 のベースは相切換台形波合成回路
36に接続され、同コレクタは駆動トランジスタ10〜
15のベースにそれぞれ接続されている。トランジスタ
232 ,Q233 はカレントミラーを構成し、トランジス
タQ234 ,Q235 のベースにトルク指令信号発生回路4
0の出力信号が加えられる。
【0015】また、起動用回路50は、リングカウンタ
51と、リカバリーカウンタ52と、エッジ検出回路5
3と、カウンタ54と、起動/検出切換回路55とから
構成され、外部から入力されるクロック信号CKを3相
のリングカウンタ51とリカバリーカウンタ52とに入
力し、リングカウンタ51の出力をカウンタ54と論理
回路31とに入力する。そして、カウンタ54の出力は
起動/検出切換回路55に与えられ、起動/検出切換回
路55はカウンタ54で設定された出力に対応して、起
動モードと検出モードとの切換を行う。一方、リカバリ
ーカウンタ52は、論理回路31の出力に接続されたエ
ッジ検出回路53の出力でリセットされつつ、クロック
信号CKのカウント動作を行い、その出力を起動/検出
切換回路55に入力する。
【0016】このブラシレスモータ駆動装置によると、
モータ駆動コイル1,2,3の通電休止期間にモータ駆
動コイル1,2,3に発生する逆起電圧からモータ駆動
コイル1,2,3の通電切換信号を生成し、この通電切
換信号から各相の駆動トランジスタ10〜15の各々に
与える各相の駆動信号を生成するとともに生成した各相
の駆動信号を立ち上がりおよび立ち下がりが滑らかな台
形波として出力するので、位置検出素子無しでモータを
駆動することができる。さらに、各相のモータ駆動コイ
ル1,2,3への電流切換を滑らかに行うことができる
ため、各相のモータ駆動コイル1,2,3に大容量のコ
ンデンサを接続することが不要で、モータ起動時から一
定回転時まで騒音や振動を低減することができる。
【0017】また、第1図に示すように、外部から入力
されるクロック信号で動作するリングカウンタ51及び
リカバリーカウンタ52と、それらの出力が入力される
起動/検出切換回路55とによって起動用回路50を構
成すると、リングカウンタ51のカウント動作により起
動モード用の通電切換信号である複数の起動信号を発生
して論理回路31に供給する。一方、リカバリーカウン
タ52は、論理回路31の出力信号(周波数発生信号F
G)のエッジでリセットされつつ、外部から入力される
クロック信号をカウントし、リカバリーカウンタ52の
設定値で決まる所定期間内にリセットされない場合、出
力が反転する。その出力に接続された起動/検出切換回
路55は、リングカウンタ51の出力に接続されたカウ
ンタ54の設定値で決まる所定期間を起動モードとした
後に検出モードにされ、リカバリーカウンタ52の出力
反転によっても起動モードを判別する。このモード判別
による制御信号が与えられる論理回路31は、起動モー
ド時にはリングカウンタ51の出力(複数の起動信号)
を選択し、検出モード時には通電論理検出器20の出力
(複数の通電切換信号)を選択して相切換台形波合成器
21に供給する切換動作を行う。 従って、カウンタ54
の設定値で決まる所定期間を起動モードにして、モータ
の起動を行った後に検出モードに移行させる。そして、
検出モードに移行した後にリカバリーカウンタ52がリ
セットされない場合には、起動モードに復帰して再起動
されることになり、モータの起動を失敗した場合にも自
動的に再起動をかけることができる。
【0018】図2は、このブラシレスモータ駆動装置の
動作原理を説明するための各部のタイムチャートであ
る。図2において、U,V,Wはモータ駆動コイル1,
2,3の逆起電圧の波形(破線部)であり、Nはモータ
駆動コイル1,2,3の中性点の電圧波形である。前記
U,V,W,Nの電圧波形を通電論理検出器20に入力
し、通電論理検出器20において処理すると、通電論理
検出器20の通電切換信号出力として、U1,V1,W
1の波形を得る。U1,V1,W1の出力を相切換台形
波合成器21内の論理回路31に入力し、論理回路31
の出力を台形波合成回路32に入力し、台形波の立ち上
がりと状態保持と立ち下がり期間を論理回路31の出力
論理によって設定し、また立ち下がりスロープを立ち上
がりスロープより少し急にすることで、台形波の立ち上
がりを初期値に固定し台形波の立ち上がりの初期の電圧
を台形波初期値設定回路33で設定することによって、
U2,V2,W2の電圧波形を形成する。
【0019】台形波合成回路32の出力を電圧から電流
に変換するために、台形波電圧/電流変換回路34に入
力し、同時に台形波合成回路32の出力を逆起電圧検出
のための電流休止期間を設定する台形波最大値1/n
(ただし、nは任意の実数とする。)引算回路35に入
力する。この台形波最大値1/n引算回路35の出力と
しては、図2のPV1/nの波形(破線は、U2,V
2,W2の波形を重ねたものである)が得られる。そし
て、台形波電圧/電流変換回路34と台形波最大値1/
n引算回路35の出力とを合成することで、図2のU3
(=U2−PV1/n),V3(=V2−PV1/
n),W3(=W2−PV1/n)の電流波形を形成す
る。
【0020】前記電流波形U3,V3,W3と論理回路
31の出力とを相切換台形波合成回路36に入力し、電
流波形U3,V3,W3と論理回路31の出力との論理
処理をして電流波形を合成することで、相切換台形波合
成回路36の電流出力として図2のIP1(=U3・U
1),IP2(=U3・NU1),IP3(=V3・V
1),IP4(=V3・NV1),IP5(=W3・W
1),IP6(=W3・NW1)の波形を形成する。上記
のNU1はU1の反転信号を表し、NV1はV1の反転
信号を表し、NW1はW1の反転信号を表す。
【0021】相切換台形波合成回路36の電流出力
P1,IP2,IP3,IP4,IP5,IP6を分配回路22に
入力し、分配回路22において、トルク指令信号発生回
路40の出力信号に応じて電流分配比を設定し、前記分
配回路22の出力を増幅器23,24に入力し、増幅器
23,24の出力を吐き出し側および吸い込み側の駆動
トランジスタ10〜15にそれぞれ入力することによっ
て、モータ駆動コイル電流通電波形の立ち上がりと立ち
下がりを滑らかにするスロープをもち、また正常な逆起
電圧検出のためのモータ駆動コイルの通電休止期間をも
ったモータ駆動コイル電流通電波形U’,V’,W’
(図2参照)を形成することができる。
【0022】図3は、起動用回路50を使用し、低周波
でモータを同期起動させた後、モータの逆起電圧を通電
論理検出器20で検出させることで、モータが加速して
いく過程の過度的な変化を示す図1の各部のタイムチャ
ートを示している。図3において、TA は低周波同期起
動期間を示し、TB は逆起電圧による位置検出を行う期
間を示し、各波形に付した記号は図2と同様である。
【0023】図4は、モータの起動を失敗した時に再起
動する様子を示すものである。図において、(A)はク
ロック信号CKを、(B)は波形Ulを、(C)は波形
Vlを、(D)は波形Wlを、(E)は周波数発生信号
FGを、(F)はエッジ検出回路53で出力されるエッ
ジ検出パルスを、(G)は起動/検出切換回路55の出
力状態を、(H)はリカバリーカウンタ52の出力状態
をそれぞれ示している。また、T1 は低周波同期起動期
間、T2 は起動を終了した後のリカバリーカウンタ52
の設定により決まる所定期間であり、この期間T2 では
エッジ検出パルスEDが無いので、リカバリーカウンタ
52の出力が反転し、起動/検出切換回路55の出力状
態が起動モードに復帰され、モータの不起動が検出され
る。T3は低周波同期起動期間(再起動期間)であり、
4 は再起動を終了した後のリカバリーカウンタ52の
設定により決まる所定期間であり、この期間T4 ではエ
ッジ検出パルスEDが在るので、リカバリーカウンタ5
2の出力が反転せず、起動/検出切換回路55は検出モ
ードを維持する。5 はリカバリーカウンタ52の設定
により決まる所定期間の後の期間である。
【0024】起動初期には、クロック信号CK(図4
(A)参照)によりU1,V1,W1の波形(図4
(B),(C),(D)参照)を各々発生し、カウンタ
54によりあらかじめ設定されたカウントアップ数のク
ロック後、起動モードから検出モードに切り換わる(図
4(G)参照)。この検出モード時に周波数発生信号F
Gと呼ばれる論理回路31の出力(図4(F)参照)で
モータ回転数に比例した出力を、たとえばエッジ検出回
路53によるエッジ検出といった信号処理をしてリカバ
リーカウンタ52のリセット端子に入力し、その信号が
モータのインダクタンスや巻線抵抗その他のモータの諸
特性により決定されるある時間(リカバリーカウンタ5
2の設定による)内に変化しない場合、再び起動モード
となり、もし、周波数発生信号FGが入力されれば、モ
ータは回転していると判断しそのまま検出状態を持続す
る。周波数発生信号FGが出ている間は常に検出モード
が保たれる。
【0025】
【発明の効果】この発明のブラシレスモータ駆動装置に
よれば、通電論理検出器の通電切換信号を基に相切換台
形波合成器で台形波状の駆動信号を生成し、この駆動信
号を分配回路に入力し、分配回路の出力信号にてモータ
駆動コイルに通電し、モータ駆動コイルの通電休止期間
のモータ駆動コイル逆起電圧を前記通電論理検出器によ
り検出して通電切換信号を生成し、さらに一定の位相関
係または速度関係を保持するよう位相制御ループまたは
速度制御ループを構成することにより、位置検出素子無
しでブラシレスモータを駆動することができ、さらに、
ブラシレスモータの各相のコイルへの電流切換を滑らか
に行うことができるため、騒音,振動を低減でき、また
従来必要であった大容量のコンデンサも不要であり、部
品点数が少なく特性の優れたブラシレス駆動装置を実現
できる。
【0026】また、起動回路を、外部から入力されるク
ロック信号で動作するリングカウンタ及びリカバリーカ
タンタと、それらの出力が入力される起動/検出切換回
路とによって構成することにより、ブラシレスモータの
起動を失敗したときに、自動的に再起動をかけることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブラシレスモータ駆動装
置の回路構成を示す回路図である。
【図2】図1のブラシレスモータ駆動装置の動作原理を
説明するための各部のタイムチャートである。
【図3】低周波同期起動からのブラシレスモータの加速
時の過渡的な動作を示す各部のタイムチャートである。
【図4】ブラシレスモータが起動失敗して再起動がかけ
られる状態を示す各部のタイムチャートである。
【図5】図1における分配回路の具体構成の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1〜3 モータ駆動コイル 10〜15 駆動トランジスタ 20 通電論理検出器 21 相切換台形波合成器 22 分配回路 23,24 増幅器 31 論理回路 32 台形波合成回路 33 台形波初期値設定回路 34 台形波電圧/電流変換回路 35 台形波最大値1/n引算回路 36 相切換台形波合成回路 40 トルク指令信号発生回路 50 起動用回路 51 リングカウンタ 52 リカバリーカウンタ 53 エッジ検出回路 54 カウンタ 55 起動/検出切換回路 CK クロック信号 FG 周波数発生器信号 TC トルク指令信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相のモータ駆動コイルにそれぞれ接
    続された複数の駆動トランジスタと、 通電休止期間中に前記複数相のモータ駆動コイル発生
    する逆起電圧から前記モータ駆動コイル用の複数の通電
    切換信号を生成する通電論理検出器と、起動モードと検出モードとを判別して制御信号を出力す
    るとともに、起動モード時用の通電切換信号である複数
    の起動信号を生成する起動用回路と、 前記起動用回路の前記制御信号に応じて起動モード時に
    は前記複数の起動信号を選択し、検出モード時には前記
    複数の通電切換信号を選択して動作し、前記複数の駆動
    トランジスタに与えるべき各相の台形波を合成する基に
    なる複数のパルスを出力する論理回路と、 前記論理回路の出力パルスに応じて立ち上がり及び立ち
    下がりが滑らかな台形波信号を生成して出力する相切換
    台形波合成器と、 前記相切換台形波合成器から受けた出力を各相の駆動信
    号に分配して前記複数の駆動トランジスタに与える分配
    回路とを備えたブラシレスモータ駆動装置において、 前記起動用回路を、 外部から入力されるクロック信号で動作し前記複数の起
    動信号を前記論理回路に出力するリングカウンタと、 前記論理回路の出力信号のエッジでリセットされ前記ク
    ロック信号をカウントするリカバリーカウンタと、 前記リングカウンタの出力によって動作するカウンタ
    と、 前記カウンタの出力と前記リカバリーカウンタの出力と
    を受けて起動モードと検出モードとを判別し前記論理回
    路の動作モードを設定する起動/検出切換回路とによっ
    て構成する ブラシレスモータ駆動装置。
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