JP3141477B2 - 耐炎性ポリエステルの製造方法 - Google Patents

耐炎性ポリエステルの製造方法

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JP3141477B2
JP3141477B2 JP03359638A JP35963891A JP3141477B2 JP 3141477 B2 JP3141477 B2 JP 3141477B2 JP 03359638 A JP03359638 A JP 03359638A JP 35963891 A JP35963891 A JP 35963891A JP 3141477 B2 JP3141477 B2 JP 3141477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐炎性を有する繊
維、フィルム、ボード等の成形品を形成することのでき
る耐炎性ポリエステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、人間尊重の立場から繊維をはじめ種
々の成形物において難燃化の必要性が叫ばれ、種々の努
力が払われている。線状ポリエステルから製造される成
形品においても耐炎性を付与するために、ポリマー製造
時に耐炎性付与物質を添加して共重合またはブレンドさ
せる方法、成形品の製造時にポリエステルに耐炎性付与
物質を練り込む方法、さらにはポリエステルからの成形
品を後加工することにより耐炎性を付与する方法などが
提案されている。
【0003】これらの方法の中で工業的価値を考慮した
場合、最も簡便でしかも得られる成形品の諸性能を損な
わないという点で、ポリマー製造時に耐炎性付与物質を
添加して共重合する方法が有利であり、この目的のため
に従来から種々のリン系化合物、例えばリン酸トリフェ
ニル等のリン酸エステル類やベンゼンホスホン酸誘導体
のようなホスホン酸類などが使用されてきた。
【0004】しかし、このような化合物を用いる場合に
は、ポリエステルの製造時に触媒の失活が起こり重合時
間の大幅な延長が見られたり、エーテル結合が生成して
得られるポリマーの融点が低下したり、またポリマーの
三次元化が生じる原因になっていた。さらに、ポリエス
テル製造系よりリン化合物が飛散し、ポリエステルに導
入されるリン化合物量が減少してポリエステルの耐炎性
効果が低下したり、飛散したリン化合物によって環境汚
染等の問題を生じることがあった。
【0005】これら諸問題を解決する方法として、本出
願人は先に特定のリン化合物を共重合して耐炎性ポリエ
ステルを製造する方法を提案している(特公昭55−4
1610号公報参照)。この方法によれば、上記した問
題点は解決できるが、該方法で使用されるリン化合物は
特殊な高価なものであって、ポリエステルに充分な耐炎
性を付与し得るリン原子を導入すると、製造コストが高
くつくという欠点がある。
【0006】かかる欠点を解決する手段として、予め特
定の不飽和カルボン酸を共重合したポリエステルに、特
定のリン化合物を反応せしめることにより安価な耐炎性
ポリエステルを製造する方法が提案されている(特公平
3−59087号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によれば、共
重合可能なリン化合物を別途製造する必要がないので、
耐炎性ポリエステルの製造コストをかなり低減させるこ
とが可能である。ところが、該方法では、活性で不安定
な不飽和カルボン酸やP−H結合を有する不安定なリン
化合物を、高温下の過酷な条件で反応させるため、得ら
れる耐炎性ポリエステルの一部に三次元架橋構造が形成
されて、繊維やフィルムへの加工操業性が低下したり、
また得られた繊維やフィルムの物性が低下する等の問題
が生じる。
【0008】また、不飽和カルボン酸を高温下で共重合
させるので、不飽和結合が損傷することがあり、リン化
合物との反応が定量的に進行しないおそれがある。更に
は、高温下で活性なリン化合物を添加すると、製造され
たポリエステルが分解する等の問題が生じる。
【0009】本発明は、上記問題のない安定かつ、安価
に耐炎性ポリエステルが製造できる方法を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、ポリエステルを
製造するに際し、上記不飽和カルボン酸もしくはそのエ
ステル形成性誘導体と特定の時期に特定のリン化合物と
を共存せしめて反応させる簡単な方法で、ポリエステル
中に耐炎性が付与できる十分なリン原子を導入できるこ
とを見出し本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明の耐炎性ポリエステルの
製造方法は、一種以上のジカルボン酸またはそのエステ
ル形成性誘導体と、1種以上のジオールもしくはそのエ
ステル形成性誘導体および/または1種以上のオキシカ
ルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体より耐炎性
ポリエステルを製造するに際し、ポリエステルの極限粘
度が0.5未満である任意の段階で、下記一般式(I)
で示されるリン化合物〔以下、リン化合物(I)とい
う〕と不飽和カルボン酸もしくはそのエステル形成性誘
導体とを共存させることを特徴とする。
【0012】
【化2】
【0013】ただし、式中、R1 、R2 は、同一または
異なっていてもよいアルキル基、アリール基(アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよ
い)、アルコキシ基を示し、またR1 、R2 は互いに環
を形成していてもよい。
【0014】以下、本発明をより詳細に説明する。本発
明の耐炎性ポリエステルの製造において使用するリン化
合物(I)は、ポリエステルに耐炎性を付与する効果は
有するがそれ自体単独ではエステル形成能を持たず、エ
ステル形成反応に対しては不活性である。一方、上記リ
ン化合物と共存させる不飽和カルボン酸は、それ自身で
はポリエステルに耐炎性を付与する機能はもたないが、
リン化合物をエステル形成能を持つ誘導体とするために
は不可欠の原料である。つまり、リン化合物(I)およ
び不飽和カルボン酸は、いずれもそれ自身単独の使用か
らは、所望する耐炎性ポリエステルを得ることはできな
いが、両化合物を共存させて使用することによってはじ
めて実用的価値を有する耐炎性ポリエステルの製造が可
能となるのである。
【0015】R1 、R2 に関してアルキル基は直鎖また
は分枝鎖状の何れでもよく、たとえばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル等の炭素数
1〜12、好ましくは1〜8のものが挙げられる。
【0016】R1 、R2 に関してアルコキシ基は直鎖ま
たは分枝鎖状の何れでもよく、たとえばメトキシ、エト
キシ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオ
キシ、イソブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ等の炭素数1〜10、好ましくは1〜6のものが挙
げられる。R1 、R2 に関してアリール基としては、フ
エニル、ナフチル、ジフェニル等が例示される。アリー
ル基は置換基を有していてもよく、置換基は、アルキル
基(たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素
数1〜12、好ましくは1〜6のアルキル基)、アルコ
キシ基(たとえばメトキシ、エトキシ、プロピルオキ
シ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオ
キシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の炭素数1〜
10、好ましくは1〜6のアルコキシ基)、ハロゲン原
子(たとえば塩素、臭素、フッ素等)である。
【0017】R1 、R2 によって形成される環は、下記
構造のものが挙げられる。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】前記リン化合物(I)としては、ジメチル
ホスフィンオキシド、ジエチルホスフィンオキシド、ジ
プロピルホスフィンオキシド、ジブチルホスフィンオキ
シド、ジフェニルホスフィンオキシド、メチルハイドロ
ジェンメチルホスホナイト、エチルハイドロジェンメチ
ルホスホナイト、メチルハイドロジェンメチルホスホナ
イト、エチルハイドロジェンエチルホスホナイト、メチ
ルハイドロジェンプロピルホスホナイト、エチルハイド
ロジェンプロピルホスホナイト、メチルハイドロジェン
ブチルホスホナイト、エチルハイドロジェンブチルホス
ホナイト、メチルハイドロジェンベンゼンホスホナイ
ト、エチルハイドロジェンベンゼンホスホナイト、9,
10−ジヒドロ−9−ホスファ−10−オキサフェナン
スレン−9−オキシド(以後HCAと略す)等が挙げら
れるが、これらのうち特にジメチルホスフィンオキシ
ド、ジエチルホスフィンオキシド、ジプロピルホスフィ
ンオキシド、ジブチルホスフィンオキシド、ジフェニル
ホスフィンオキシドおよびHCAが好ましい。
【0022】また、不飽和カルボン酸もしくはそのエス
テル形成性誘導体としては、アクリル酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、クロトン酸、クロトン酸メチ
ル、クロトン酸エチル、メタアクリル酸、メタアクリル
酸メチル、メタアクリル酸エチル、マレイン酸、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、無水マレイン酸、
フマル酸、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、メサ
コン酸、メサコン酸ジメチル、メサコン酸ジエチル、シ
トラコン酸、シトラコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエ
チル、無水シトラコン酸、イタコン酸、イタコン酸ジメ
チル、イタコン酸ジエチル、無水イタコン酸等の酸もし
くはそのエステル形成性誘導体等が挙げられるが、これ
らのうち特にマレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のジ
カルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体の使用が
好ましい。
【0023】本発明においては、リン化合物(I)と不
飽和カルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体は実
質的に当モルで使用するのが望ましいが、どちらか一方
が20モル%の範囲内で過不足があっても差し支えな
い。しかしながら、リン化合物と不飽和カルボン酸の過
不足の範囲が20モル%を超えると、耐炎性ポリエステ
ルの製造が困難となるだけでなく、得られる繊維やフィ
ルムの物性が低下するなどの問題が生じるので好ましく
ない。
【0024】本発明の耐炎性ポリエステルは、得られる
繊維およびフィルムの耐炎性能や物性を考慮してポリエ
ステル中にリン原子含有量が500〜50,000pp
m、特に1,000〜10,000ppmの範囲となる
ように導入するのが好ましい。耐炎性ポリエステルのリ
ン原子含有量が500ppmより少ない場合、ポリエス
テルに所望の耐炎性を付与することが困難となり、一
方、50,000ppmより多くなるとポリエステルを
製造する際の操業性が低下するだけでなく、得られる繊
維やフィルムの物性低下をきたし、また製造費が高価に
なるなどの問題が生じて好ましくない。
【0025】本発明の耐炎性ポリエステルの製造方法で
は、ポリエステル中にリン原子を導入するため、リン化
合物(I)と不飽和カルボン酸もしくはそのエステル形
成性誘導体とを、ポリエステルの製造工程における極限
粘度が0.5未満の任意の時点で添加し存在せしめるこ
とが必須である。
【0026】一般に高分子物質は、反応による重合度の
増加とともに溶融粘度が著しく増大する傾向があり、ポ
リエステルもこの例外ではない。かかる高粘度条件下で
リン化合物(I)および不飽和カルボン酸を添加すれ
ば、均一に混合されるまでに時間を要し、反応が不均一
となるだけでなく、不安定な化合物が長時間高温下にさ
らされるので、ポリエステルが分解される等の問題が生
じる。
【0027】したがって、リン化合物(I)および不飽
和カルボン酸の添加は、反応系の粘度ができるだけ低い
時期を選ぶ必要があり、本発明ではポリエステルの極限
粘度にして0.5未満、好ましくは0.3以下、更に好
ましくはポリエステルの製造工程で公知のエステル化反
応あるいはエステル交換反応の時期に行うものである。
【0028】また、リン化合物(I)および不飽和カル
ボン酸の添加は、ポリエステルの製造時に適用される反
応温度であれば任意の温度で添加できるが、その添加時
の温度が高すぎると、高温度に対し不安定なリン化合物
や不飽和カルボン酸を使用するので、ポリエステルの分
解や部分的三次元化等が誘起され、この結果ポリエステ
ルの製造時および成形加工時の操業性に悪影響を及ぼし
たり、得られる繊維やフィルムの物性低下の原因とな
る。
【0029】したがって、本発明ではリン化合物および
不飽和カルボン酸のポリエステル重合系への添加は、反
応系の温度が、通常260℃以下、好ましくは200℃
以下で行われる。
【0030】本発明を具体的に説明するため、リン化合
物(I)としてHCAを、また不飽和カルボン酸として
イタコン酸をそれぞれ選び、これらをテレフタル酸およ
びエチレングリコールとに共存させて、製造されるポリ
エチレンテレフタレート中にリン原子を導入する製造方
法について説明する。なお、上記原料から本発明の耐炎
性ポリエステルが生成する過程は以下に示す反応式の通
りである。
【0031】
【化6】
【0032】この反応式からも理解できるように、本発
明の製造方法では、それ自体エステル形成能を持たない
リン化合物と不飽和カルボン酸との反応によるエステル
形成性リン化合物誘導体を生成する反応と、従来公知の
ポリエステルを生成する反応との2つの反応から構成さ
れる。ここで示した反応式は耐炎性ポリエステルの製造
における一例であり、HCAおよび不飽和カルボン酸の
添加時期あるいは原料の仕込み順序等の製造条件によっ
ては別の反応経路をとるが、いずれの製造条件を選択し
ても前記した2つの反応が基本である点で変わりがな
い。このように、リン化合物(I)も不飽和カルボン酸
も共に単独では不安定な物質であるが、この両化合物が
反応して新しいリン化合物誘導体とすれば熱的に非常に
安定となり、ポリエステルの製造時に分解や副反応等を
喚起することなく良好な耐炎性ポリエステルが製造でき
るようになる。
【0033】上記リン化合物(I)と不飽和カルボン酸
との反応は、通常加熱するだけで進行するが、反応を促
進するためにナトリウムアルコラートやカリウムア
ラート、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の金属塩
を触媒として使用することも可能である。要するに、本
発明の耐炎性ポリエステルの製造方法は、従来公知のポ
リエステル製造工程で、それ自体エステル形成能を持た
ないがポリエステルに耐炎性を付与するためには不可欠
のリン化合物(I)と不飽和カルボン酸を反応させるこ
とにより、エステル形成性のリン化合物誘導体として、
耐炎性ポリエステルを製造しようとするもので、別途製
造された耐炎性付与剤をポリエステル製造工程で加え耐
炎性ポリエステルを製造する前記公知例等で採用されて
いる方法とは大きく異なるものである。このように、本
発明方法によれば、耐炎性付与剤を別途製造する必要が
なく、それだけ安価に耐炎性ポリエステルを製造するこ
とが可能となる。
【0034】本発明の耐炎性ポリエステルを製造するた
めに使用されるジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニ
ルカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、
2,5−ジブロムテレフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸等の脂肪族、脂環族ジカルボン酸ある
いはこれらの混合物が挙げられる。
【0035】一方、ジオール成分としてはエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール,1,3−プロ
ピレングリコール,1,4−ブチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール等が挙げられる。
【0036】また、オキシカルボン酸成分としては、4
−オキシ安息香酸、4−ヒドロキシエトキシ安息香酸、
オキシピバリン酸等が挙げられる。
【0037】本発明の耐炎性ポリエステルは、前記ジカ
ルボン酸成分、ジオール成分またはオキシカルボン酸成
分、リン化合物(I)および不飽和カルボン酸成分より
製造される。このポリエステルの製造は、たとえばエス
テル交換反応、エステル化反応、重縮合反応等によって
行われ、その反応条件としては従来公知の条件を踏襲す
ることができる。
【0038】上記エステル交換反応で耐炎性ポリエステ
ルを製造する場合、従来公知の金属化合物、たとえば酢
酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグ
ネシウム、酢酸カルシウム、酢酸ストロンチウム、酢酸
バリウム、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸コバルト、チ
タニウムテトラブトキシド、シュウ酸チタニルカリウム
などを触媒として用い、100〜240℃の温度でエス
テル交換反応を行った後、必要に応じてさらに酸化ゲル
マニウム、三酸化アンチモン、タングステン酸等の金属
化合物を触媒として用い、1mmHg以下の高真空下に2
40〜320℃の温度で重縮合することにより目的とす
る耐炎性ポリエステルを得ることができる。
【0039】一方、上記エステル化反応を経由して耐炎
性ポリエステルを製造する場合は、触媒として有機アミ
ン化合物、酢酸ナトリウム等のアルカリ金属塩、酢酸カ
ルシウム等のアルカリ土類金属塩、酢酸スズ、チタニウ
ムテトラブトキシド等の金属塩の存在下に常圧〜5kg/
cm2 の圧力下で、200〜280℃の温度でエステル化
反応を行って所定の反応生成物とし、引き続き前記エス
テル交換法で示した方法に準じて重縮合を行い、所望す
る耐炎性ポリエステルを得ることができる。
【0040】なお、本発明の耐炎性ポリエステルの製造
方法においては、通常ポリエステルの製造時に用いられ
る添加剤、たとえば酸化チタン、カーボンブラック等の
顔料、熱分解や紫外線吸収剤等の安定剤、更には可塑剤
等を用いることができる。
【0041】
【作用】以上詳述したように、本発明方法によれば特殊
なリン化合物を不要にし、ポリエステル製造時にリン化
合物と不飽和カルボン酸とを共存させてポリエステルに
反応させるという簡単な方法でポリエステル中にリン原
子を導入することができ、安定した物性を有する耐炎性
ポリエステルがえられる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。実施例中、極限粘度は、フェノール/1,
1,2,2−テトラクロルエタン混合溶媒(重量比3:
2)中、30℃で測定して求めた値である。また、耐炎
性試験は、ポリエステル重合体を常法により紡糸・延伸
して得た糸をメリヤス編みとして、その1gを長さ10
cmにまるめて径10mmの針金コイル中に挿入して、45
°の角度に保持し、下端から点火し、火源を遠ざけて消
火した場合は再び点火を繰り返し、全試料を燃焼しつく
すのに要する点火回数を求めた。この耐炎性試験の評価
は、5個の試料についての点火回数を平均値で表したも
ので、その数値の大きいものほど耐炎性に優れているこ
とを示す。
【0043】実施例1 テレフタル酸1203g、エチレングリコール1030
g、HCA62.8g、イタコン酸39.7gおよびト
リエチルアミン3.8gからなる混合物をオートクレー
ブ中2.5kg/cm 2 の加圧下に238℃で2時間加熱し
てエステル化反応を行った。続いて、三酸化アンチモン
0.88gを触媒として加え、70分で系の温度を27
5℃まで昇温して、この間に系の圧力を徐々に減じて
0.15mmHgとし、この条件下で重縮合を3時間行っ
た。得られたポリマーは極限粘度0.63、融点250
℃、リン原子残存率は97.6%であった。また、耐炎
性は5.2回であった。
【0044】実施例2 実施例1で使用した三酸化アンチモンの代わりに二酸化
ゲルマニウム0.63gを用いた以外は実施例1と同様
にして2時間重合を行った。得られたポリマーは極限粘
度0.64、融点251℃、リン原子残存率は98.7
%であった。また、耐炎回数は5.1回であった。
【0045】実施例3 テレフタル酸1219g、エチレングリコール1030
g、イタコン酸33.1gおよびトリエチルアミン3.
8gからなる混合物をオートクレーヴ中2.5kg/cm2
の加圧下、235〜241℃で2時間加熱してエステル
化を行った後系の圧力を常圧に戻し、HCA52.4g
を反応系に加え、235℃で1時間反応させた後、二酸
化ゲルマニウム0.40gを加え実施例1と同様にして
115分重合を行った。HCAを加えた時の極限粘度は
0.08であった。得られたポリマーは極限粘度0.6
0、融点253℃、リン原子残存率は98.6%であっ
た。また、耐炎回数は4.8回であった。
【0046】実施例4 テレフタル酸1219g、エチレングリコール1030
g、HCA52.4g、イタコン酸33.1gおよびト
リエチルアミン3.8gからなる混合物をオートクレー
ヴ中2.5kg/cm2 の加圧下、194℃で3時間加熱
し、次いで235℃まで昇温し同温度で2時間加熱して
エステル化を行った。三酸化アンチモン0.55gを加
え実施例1と同様にして150分重合を行った。得られ
たポリマーは極限粘度の0.61、融点254℃、リン
原子残存率は98.9%であった。また、耐炎回数は
4.9回であった。
【0047】実施例5 エチレングリコール1030g、HCA41.9gおよ
びイタコン酸25.2gからなる混合物をオートクレー
ヴ中で窒素気流下で1時間をかけて196℃まで昇温し
た後、同温度で1時間保持した。次いでテレフタル酸1
234gおよびトリエチルアミン3.8gを加え、2.
5kg/cm2 の加圧下で反応系の温度を235℃まで昇温
し、同温度で2時間エステル化を行った。次いで三酸化
アンチモン0.56gを加え、実施例1と同様にして1
00分重合を行った。得られたポリマーは極限粘度0.
60、融点256℃、リン原子残存率は99.4%であ
った。また、耐炎回数は4.8回であった。
【0048】実施例6 テレフタル酸1203g、エチレングリコール1030
gおよびトリエチルアミン3.8gからなる混合物をオ
ートクレーヴ中2.5kg/cm2 の加圧下、240℃で2
時間エステル化を行った後、反応系を常圧に戻し窒素気
流下でHCA62.8gとイタコン酸41.6gを加え
240℃で1時間反応を行った。HCAとイタコン酸を
加えた時の極限粘度は0.09であった。次いで、二酸
化ゲルマニウム0.47gを加え実施例1と同様にして
160分重合を行った。得られたポリマーは極限粘度
0.59、融点251℃、リン原子残存率は98.1%
であった。また、耐炎回数は5.0回であった。
【0049】比較例1 テレフタル酸1297g、エチレングリコール1065
g、HCA62.8gおよびトリエチルアミン3.9g
からなる混合物をオートクレーヴ中2.5kg/cm2 の加
圧下、236℃で2時間エステル化を行った。次いで三
酸化アンチモン0.55gを加え、実施例1と同様にし
て3時間重合を行った。得られたポリマーは極限粘度が
0.16と低く、紡糸やフィルム化等の成形加工は全く
行えなかった。
【0050】比較例2 テレフタル酸1290g、エチレングリコール1030
g、イタコン酸37.8gおよびトリエチルアミン3.
8gからなる混合物を実施例1と同様にしてエステル
化、重縮合を行った。重縮合時間45分で得られたポリ
マーは極限粘度0.59と低く、耐炎回数は1.3回で
耐炎性はなかった。
【0051】比較例3 テレフタル酸1203g、エチレングリコール1030
gおよびトリエチルアミン3.8gからなる混合物を実
施例1と同様にしてエステル化を行った。次いで三酸化
アンチモン0.55gを加え、実施例4と同様に重縮合
を行ってポリマーの極限粘度が0.58となった時点で
窒素ガスで系内を常圧に戻し、HCA62.8gおよび
イタコン酸38.5gを加え275℃で1時間反応させ
た後、反応系を0.15mmHgの真空とし2時間重合を行
った。得られたポリマーは極限粘度が0.59でHCA
とイタコン酸の添加後の粘度上昇は殆どなかった。ま
た、得られたポリマーは黒く着色していて非常に汚くし
かもリン原子の残存率は81%と低かった。
【0052】実施例7 テレフタル酸1207g、エチレングリコール1030
g、ジフェニルホスフィンオキシド(以後DPPOと略
す)58.8g、イタコン酸37.8gおよびトリエチ
ルアミン3.8gからなる混合物をオートクレーヴ中
2.5kg/cm2 の加圧下233℃で3時間エステル化を
行った。次いで三酸化アンチモン0.55gを加え70
分間で系の温度を275℃まで昇温し、この間に系の圧
を徐々に減じて0.1mmHgの真空度とした。この条件で
重縮合を145分行った。得られたポリマーは極限粘度
0.60、融点250℃、リン原子残存率97.8%で
あった。また、耐炎回数は5.2回であった。
【0053】実施例8 テレフタル酸1222g、エチレングリコール1030
g、DPPO50g、イタコン酸33.1gおよびトリ
エチルアミン3.8gからなる混合物をオートクレーヴ
中2.5kg/cm2 の加圧下196℃で3時間保持した
後、反応系の温度を238℃まで昇温し、同温度で2時
間エステル化を行った。次いで二酸化ゲルマニウム0.
47gを加え実施例1と同様にして重縮合を2.5時間
行った。得られたポリマーは極限粘度0.63、融点2
53℃、リン原子残存率98%であった。また、耐炎回
数は4.9回であった。
【0054】実施例9 テレフタル酸1237g、エチレングリコール1030
gおよびトリエチルアミン3.9gからなる混合物をオ
ートクレーヴ中2.5kg/cm2 の加圧下238℃で2時
間エステル化を行った。次いで、反応系の圧力を常圧と
し、DPPO39.2gおよびイタコン酸27.7gを
加え窒素雰囲気下で1時間反応させた。DPPOとイタ
コン酸を加えた時の極限粘度は0.08であった。続い
て二酸化ゲルマニウム0.5gを加え、実施例1と同様
にして重縮合を2時間行った。得られたポリマーは極限
粘度0.63、融点255℃、リン原子残存率98.5
%耐炎回数は4.8回であった。
【0055】実施例10 DPPO58.8g、イタコン酸39.7gおよびエチ
レングリコール1030gからなる混合物を195℃で
3時間保持し、続いてテレフタル酸1207gおよびト
リエチルアミン3.8gを加え反応系を2.5kg/cm2
の加圧下にし241℃へ昇温する。同温度を2時間保持
し、エステル化を行った。次いで三酸化アンチモン0.
55gを加え実施例1と同様にして115分重縮合を行
った。得られたポリマーは極限粘度0.60、融点25
0℃、リン原子残存率99%、耐炎回数は5.3回であ
った。
【0056】比較例4 テレフタル酸1254g、エチレングリコール1030
g、DPPO58.7gおよびトリエチルアミン4.0
gからなる混合物をオートクレーブ中2.5kg/cm2
加圧下、239℃で2時間反応させてエステル化を行っ
た。次いで三酸化アンチモン0.70gを加え実施例1
と同様にして3時間重縮合を行った。得られたポリマー
は極限粘度が0.18で、繊維やフィルムへの成形加工
は全く不可能であった。
【0057】比較例5 テレフタル酸1297g、エチレングリコール1065
gおよびトリエチルアミン3.8gを加え、実施例1と
全く同様にしてエステル化し、重縮合を92分間行っ
た。得られたポリマーは極限粘度が0.65で融点は2
59℃であった。耐炎性は1.2回と非常に低かった。
【0058】実施例11 テレフタル酸1253g、エチレングリコール1055
g、ジエチルホスフィンオキシド(以後DEPOと略
す)20.5g、イタコン酸25.9gおよびトリエチ
ルアミン3.8gからなる混合物を実施例8と同様にし
てエステル化を行い、二酸化ゲルマニウム0.63gを
加え実施例8と同様にして115分間重縮合を行った。
得られたポリマーは極限粘度が0.62、融点が253
℃であった。リン原子残存率は96.7%であった。耐
炎性は4.8回であった。
【0059】実施例12 DEPO25.7g、イタコン酸33.1gおよびエチ
レングリコール1053gからなる混合物を194℃で
3時間保持し、続いてテレフタル酸1242gおよびト
リエチルアミン3.8gを加え2.5kg/cm2 の加圧
下、243℃×2時間エステル化を行った。続いて三酸
化アンチモン0.55gを加え実施例8と同様にして1
18分間重縮合を行った。得られたポリマーの極限粘度
は0.61で融点は252℃であった。リン原子残存率
は97.5%で耐炎性は5.0回であった。
【0060】比較例6 テレフタル酸1297g、エチレングリコール1065
g、DEPO30.8gおよびトリエチルアミン3.8
gからなる混合物を比較例1に準じてエステル化した。
次いで、二酸化ゲルマニウム0.63gを加え比較例1
と同様にして200分間重縮合を行った。得られたポリ
マーは極限粘度が0.18と低く紡糸やフィルムの成形
・加工は全く行えなかった。
【0061】比較例7 テレフタル酸1203g、エチレングリコール1030
g、イタコン酸39.7gおよびトリエチルアミン3.
8gからなる混合物を2.5kg/cm2 の加圧下に242
℃で2時間エステル化反応を行った。次いで三酸化アン
チモン0.55gを加え実施例1に準じて重縮合を行
い、ポリマーの極限粘度が0.61となった時点で反応
系を窒素ガスで常圧にし、HCA62.8gを加え30
分間攪拌した。続いて反応系の圧力を徐々に減じ、60
分間で0.1mmHgとして、60分間重縮合を行った。得
られたポリマーは灰黒色に着色していた。ポリマーの極
限粘度は0.63でほとんど粘度上昇はなかった。ま
た、融点は248℃でリン原子残存率は76%と低かっ
た。なお、耐炎性は4.7回であった。
【0062】〔ポリマーの構造解析〕本発明の耐炎性ポ
リエステルの製造方法における特徴は、ポリエステルの
製造工程でエステル形成能を持たないリン化合物(I)
を不飽和カルボン酸と反応させてエステル形成性リン化
合物誘導体として反応させ、リン原子をポリエステル中
に導入する点にある。この本発明の意図するところを確
認するために、前記実施例で得られたポリエステルの構
造解析を行った。
【0063】(標準試料の作成) 下記化学式で示されるHCA65gとイタコン酸ジメ
チル50gの混合物を窒素雰囲気下170℃で6時間反
応させた。得られたやや淡黄色に着色した粘稠な液体を
エチレングリコール中で再結晶させて白色の結晶を得
た。この白色結晶をIR、 1 HNMRおよび元素分析し
た結果から、その構造確認を行ったところ表1の通りで
あった。
【0064】
【化7】
【0065】
【表1】
【0066】下記化学式で示されるジフェニルホスフ
ィンオキシド61gとイタコン酸ジメチル50gの混合
物を、前記標準試料に準じて合成した。得られた淡褐
色に着色した粘稠な液体をメタノールで再結晶させて白
色の結晶を得た。この白色結晶をIR、 1 HNMRおよ
び元素分析した結果から、その構造確認を行ったところ
表2の通りであった。
【0067】
【化8】
【0068】
【表2】
【0069】下記化学式で示されるジエチルホスフィ
ンオキシド53gとイタコン酸ジメチル80gの混合物
を窒素雰囲気下110℃で1時間、ついで170℃に昇
温して2時間反応を行った。得られた黄色に着色した粘
稠な液体を減圧蒸留によって精製した。精製物は沸点1
75〜177℃/0.3mmHgの無色透明の粘稠な液体
であった。この液体をIR、 1 HNMRおよび元素分析
した結果から、その構造確認を行ったところ表3の通り
であった。
【0070】
【化9】
【0071】
【表3】
【0072】〔ポリマーの解析〕実施例1、7、11 で得られたポリマーを各々封管中で
250℃で8時間加熱してメタノール分解をおこなっ
た。ガスクロマトグラフィーでこのメタノール分解物を
分取してリン化合物(I)を単離した。この単離したリ
ン化合物をIR、 1 HNMRおよび元素分析で解析し、
前記標準試料結果と対照して構造を確認したところ、表
4〜6の通りであった。
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】以上の構造解析結果が示すように、本発明
の耐炎性ポリエステルの製造方法において、リン化合物
(I)は不飽和カルボン酸と反応してポリエステル中に
導入されていることが確認された。
【0077】
【発明の効果】本発明の方法によれば、耐炎性能および
諸物性に優れた繊維、フィルム、ボードなどの成形品を
提供し得る耐炎性ポリエステルが、安定かつ安価に製造
できる。したがって、防火およびそれに基づく人間尊重
に由来する社会環境並びに産業界に寄与すること大であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−172017(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一種以上のジカルボン酸またはそのエス
    テル形成性誘導体と、1種以上のジオールもしくはその
    エステル形成性誘導体および/または1種以上のオキシ
    カルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体よりポリ
    エステルを製造するに際し、ポリエステルの極限粘度が
    0.5未満である任意の段階で、下記一般式(I)で示
    されるリン化合物と不飽和カルボン酸もしくはそのエス
    テル形成性誘導体とを共存させることを特徴とする耐炎
    性ポリエステルの製造方法。 【化1】 〔式中、R1 、R2 は、同一または異なっていてもよい
    アルキル基、アリール基、アルコキシ基を示し(アリー
    ル基は、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子で置
    換されていてもよい)、またR1 、R2 は互いに環を形
    成していてもよい〕
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