JP3138284B2 - アイオノマーを含むポリマーブレンド - Google Patents

アイオノマーを含むポリマーブレンド

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JP3138284B2
JP3138284B2 JP03096120A JP9612091A JP3138284B2 JP 3138284 B2 JP3138284 B2 JP 3138284B2 JP 03096120 A JP03096120 A JP 03096120A JP 9612091 A JP9612091 A JP 9612091A JP 3138284 B2 JP3138284 B2 JP 3138284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良されたポリ(塩化ビ
ニル)重合体組成物、特に射出成形に適した組成物、お
よび該組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】硬質ポリ
(塩化ビニル)、すなわち、少なくとも80重量%の塩
化ビニル単位を含んで可塑剤を少ししか含まないかまた
は全く含まない重合体の加工は、重合体の加工助剤の使
用なしに成し遂げることは極端に困難であることが知ら
れている。ポリ(塩化ビニル)(PVC)100部当り
約0.1〜約10部、更に普通には約0.5〜約10phr
(PVC100部当りの部数)の濃度で使用されると
き、前記加工助剤は加熱下にPVCに流動をもたらして
ミルロールまたは他の類似した混合機上に熱可塑性の革
のような状態をPVCにもたらす。加工助剤はその上P
VCを高せん断および温度の必要なく溶融熱可塑性状態
に押出機中で処理することを可能ならしめる。それらは
その上加工製品に円滑な、均一な表面を付与する。
【0003】PVC用加工助剤の全体的記述はJohn T.
Lutz Jr., 編“熱可塑性重合体の添加剤、理論と実
際”、Marcel Deckker, Inc., New York and Basel, 19
88(R.P.PetrichおよびJohn T. Lutz, Jr.の章)並びに
R.B. SeymourおよびR.D. Deanin編“重合体の複合材料
の歴史"、VNC Science Press BV,オランダ,1987(D.L.
Dunkelbergerの章)に見出すことができる。
【0004】加工助剤として特に有用なものはメタクリ
ル酸メチルから誘導される単位から主に構成される高分
子量重合体であって、約30年間市販されてきた。これ
らの添加剤は最終加工PVC物体から予期される熱変形
温度、引張強度および耐衝撃性のような重要な物理的性
質を減じないことにおいて特に有用である。
【0005】それらが有する1つの欠陥は、低濃度で使
用されてさえも、高分子量の重合体は結果として生じる
混合物の溶融粘度を保持または増大させることである。
これは特に型充填の容易さのために低粘度の溶融物であ
ることを望まれる射出成形の応用に望ましくない。加工
助剤の分子量の低下は混合物の溶融粘度を低下させる
が、最終加工物体の熱変形温度を犠牲にすることがあ
る。
【0006】同様の効果(低下した熱変形温度の犠牲で
の改善された流動)は可塑剤のような他の非重合体の添
加剤を用いた時、または低分子量PVCもしくはPVC
共重合体が使用されるときに見出される。
【0007】加工するために加熱することで高分子量重
合体の混合物が異常に低い溶融粘度を示し、冷却するこ
とによる高分子量重合体から期待される性能を依然とし
て反対にさせる、本明細書中で探し求める効果は、冷却
することで重合体マトリックスと相溶できて、依然とし
て加熱することでマトリックス重合体を溶融および可塑
化させる“固体溶媒”の使用によってある限定された重
合体系において成し遂げられる。前記“固体溶媒”はめ
ったになく、PVCに対して知られていなくて、なお溶
媒による抽出性、その中に包装される材料の味および臭
いに対する貢献、または耐久性の欠如のような、最終用
途の応用に欠陥を示す。
【0008】第2の接近方法は加工でメソフェースを形
成する液晶性重合体を添加剤として使用することであ
る。前記の特定の共重合体は、高容積低コストの熱可塑
性で低追加コストのレオロジー的挙動を変更するため
の、本明細書の目的のためには費用がかかりすぎる。
【0009】このように中間〜高分子量PVCの熱変形
温度および強靭性のような物理的性質を維持し、一方商
業的に実用的かつ温度、時間および圧力の安全な条件の
もとで成形ができる有用な物体に射出成形でPVCを加
工させることができる添加剤に対し長い切実な要望があ
った。
【0010】
【発明の概要】本発明は、アクリル系またはメタクリル
系単量体と酸基がアルカリ、アルカリ土類、または遷移
金属で部分的にまたは完全に中和されている酸官能性性
を持つ単量体との特定の共重合体が、低濃度でPVCま
たは塩化ビニルのコポリマーの加工に有用で、低下した
粘度を得、依然良好な流動および溶融性能を可能ならし
め、それだけでなく配合物が冷却されるとき所望の物理
的性質を示すことを発見した。
【0011】具体的に、本発明者は、アルキル基が炭素
原子数1〜12である少なくとも1種のアクリル酸アル
キルまたはメタクリル酸アルキルから誘導された単位を
少なくとも30重量%、少なくとも1種の他のビニルま
たはビニリデン単量体から誘導された単位を0〜約70
部、および付加重合体の他のすべての単位(すなわち、
アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、および他
のすべての単量体から誘導された)の100部当り、部
分的乃至完全にそのアルカリ、アルカリ土類、または遷
移金属塩の形にある不飽和酸から誘導される単位を約
0.5〜約10部含むある付加重合体の有用性を発見し
た。好ましい組成物において、その組成物の溶融粘度
は、射出成形条件のもとで測定したとき、付加重合体を
欠く塩化ビニルの重合体の溶融粘度と同等または以下で
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明を要約したので、
今度は本発明を次の明細書および非限定的実施例を参照
して詳細に議論することにする。
【0013】PVCすなわち“塩化ビニルの重合体”に
よって塩化ビニルのホモポリマー、または少なく80重
量%の塩化ビニルから誘導される単位と約20重量%ま
での1種以上のビニル単量体との共重合体を意味する。
前記単量体はα−オレフィン、たとえばエチレン、プロ
ピレンなど、ビニルエステル、たとえば酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、安息香酸ビニルなど、塩化ビニリデ
ン、アクリル酸アルキル、たとえばアクリル酸メチル、
アクリル酸ラウリルなど、ビニル芳香族単量体、たとえ
ばスチレン、ビニルトルエンなど、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、マレイミド、たとえばN−シクロ
ヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド、もしく
はマレイミド、またはメタクリル酸アルキル、たとえば
メタクリル酸メチル、メタクリル酸セチルなどでありう
る。その商業的入手性、熱安定性、および着色性に関し
て好ましいものは、約20重量%までのプロピレン、エ
チレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、またはアクリル
酸低級アルキルの1種以上から誘導される単位との共重
合体である。
【0014】“塩化ビニルの重合体”により更に塩素化
ポリ(塩化ビニル)が挙げられ、それはまた本発明の付
加重合体と混合されるとき改良された加工性を証明する
であろう。
【0015】しかしながら、熱にさらすことが起りうる
ほとんどの用途に対しては、塩化ビニルのホモポリマー
またはスチレン、α−メチルスチレン、マレイミドなど
のようなそのホモポリマーが高いガラス温度を有する単
量体との共重合体を使用することが、配合物に高い値の
熱変形温度を得るようにするために好ましい。価格およ
び入手性に関して特に好ましいものは塩化ビニルのホモ
ポリマーである。塩化ビニルの重合体はどの既知の方法
によっても調製できるが、好ましいのは塊状重合と懸濁
重合である。
【0016】本発明の配合物に広範囲の分子量のポリ
(塩化ビニル)ホモ−または共重合体(以後PVCと称
する)成分が予見されるが、配合物の主要な用途は射出
成形応用であろう。約40,000〜約120,000の
重量平均分子量範囲が射出成形用に好ましいと信じられ
る。その分子量以上では、重合体の添加剤を使用してさ
え、溶融物は十分容易に流動しなく、または過剰の圧力
もしくは非常に高過ぎる加工温度を必要とするので、良
好な外観の成形部品を得ることができないし、一方その
範囲以下では、成形された配合物の物理的性質は不満足
であろう。しかしながら、他の分子量のPVC樹脂は射
出成形用途に使用できる。
【0017】市販のPVC樹脂の分子量は必ずしも直接
的に利用できないので溶液の粘度測定によって決定され
たフィッケンチャー(Fikentscher)K値によって示さ
れる。約50〜約60のフィッケンチャーK値が射出成
形の目的にとって好ましい。
【0018】本発明者が“アクリル系アイオノマー”と
称する、本発明の付加重合体の量は、選ばれる加工条件
および使用されるPVCの分子量に依存して変るもので
ある。ほとんどの用途について、配合物は塩化ビニルの
重合体100部当り約1〜約20部の付加重合体(アク
リル系アイオノマー)を含むが、更に高いかまたは低い
濃度がある種の状況で使用できる。配合物の物理的性質
を減ずることなく最も良くつり合いのとれた効果にとっ
て好ましいのは約2〜約10部の付加重合体である。
【0019】付加重合体の組成は上記に定義した限度内
で広く変化しうる。特定の目的のためには、付加重合体
は、更にガラス繊維を含む組成物におけるような、塩化
ビニル重合体と混合できることが望ましい。ここに(メ
タ)アクリル酸アルキルはメタクリル酸メチルであるこ
とが好ましい。物理的性質に有害に影響することなく配
合物の溶融粘度を低下させるような他の目的のために
は、混合しないかまたは部分的に混合しない付加重合体
が更に効率が良いから好ましい。ここで(メタ)アクリ
ル酸アルキルがアクリル酸n−ブチルであることが好ま
しい。
【0020】このように“アクリル系アイオノマー”
は、少なくとも30重量%のメタクリル酸アルキル、た
とえばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸イソデシルなど、またはア
クリル酸アルキル、たとえばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸s−ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデ
シルから誘導された単位を含む共重合体から構成され
る。共重合体は更に他のすべての単位の100部当り、
不飽和酸が部分的に乃至完全にアルカリ、アルカリ土
類、または遷移金属塩の形にある、不飽和酸から誘導さ
れる単位約0.5〜約10部を含む。
【0021】不飽和酸および/またはそのアルカリ、ア
ルカリ土類または遷移金属塩はアクリル酸アルキルまた
はメタクリル酸アルキルと共重合できなければならな
い。アルカリはナトリウム、カリウム、リチウム、セシ
ウムおよびルビジウムを包含するが、そのうちナトリウ
ムとカリウムが好ましい。アルカリ土類はカルシウム、
マグネシウム、ストロンチウムおよびバリウムを包含す
るが、そのうちカルシウムとマグネシウムが好ましい。
遷移金属はクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、亜鉛、ジルコニウム、モリブデン、カドミウ
ム、ランタニウム、タングステンおよび水銀を包含する
が、そのうち亜鉛が好ましい。酸基はブロック酸基の部
分的加水分解または熱分解、たとえばメチルエステルの
加水分解または第三ブチルエステルの熱分解によって誘
導できる。
【0022】しかしながら、最も便利なのは不飽和酸と
して共重合される適切な不飽和酸含有単量体の共重合に
よる前述のものを混入させること、次いで塩を生成する
ために後処理することであり、または代わりに塩として
直接共重合してもよい。不飽和は好ましくは酸基と、メ
タクリル酸、マレイン酸エノエチルなどとのように共役
されるが、共重合が容易に進行するなら、p−ビニルベ
ンゼンスルホン酸またはアシロキシプロピオン酸のよう
に酸基から遠く隔てることもできる。不飽和酸はスチレ
ンスルホン酸のようなスルホン酸、メタクリル酸β−硫
酸エチルのような部分的エステル化硫酸、スチレンホス
ホン酸のようなホスホン酸、アクリル酸β−リン酸エチ
ルのようなリン酸でありうる。
【0023】混合および入手性の容易さのため好ましい
ものは、不飽和カルボン酸、その中間体、容易に入手で
きる前駆体、たとえば不飽和酸無水物である。包含され
るものはアクリル酸、メタクリル酸、α−フェニルアク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、モノアル
キルフマル酸、メタクリル酸、アクリル酸、クロトン
酸、α−メチレン−δ−メチルアジピン酸、アシロキシ
プロピオン酸、p−ビニル安息香酸、モノビニルアジピ
ン酸、無水マレイン酸などである。混合物のガラス温度
の保持、入手性、混合の容易さのために特に好ましいも
のはメタクリル酸である。
【0024】共重合される不飽和酸から誘導される単位
の完全な中和は必要ではない。少なくとも約10%〜約
100%が中和されることが好ましく、現在まで研究さ
れた用途にとっては約100%の中和が特に好ましい。
最適中和度は、PVCの分子量およびアイオノマーの分
子量と組成に依存して、特定のPVCと含まれるアクリ
ル系アイオノマーに対して決定されなければならない。
【0025】ビニルまたはビニリデン単量体のような、
他の不飽和単量体から誘導される単位も利用できる。そ
のようなものとしてはメタクリル酸の他のエステル、ア
クリル酸のエステル、ビニル芳香族単量体、飽和酸のビ
ニルエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、メタクリル酸またはアクリル酸、後者は中和されて
いない、などが挙げられる。価格および少ししか混合し
ない共重合体を創り出す可能性の理由で、スチレンが好
ましいコモノマーである。
【0026】第二の(メタ)アクリル酸アルキルを含む
ターモノマーは、付加重合体成分とPVCとの混和性を
調節するのに有用である。特定の射出成形用途のため
に、付加重合体がPVCと混合しないかまたはほんの部
分的に混合するなら、加工と物理的性質(熱変形、耐脆
化性)の更に良好な釣合いが生じうると信じられる。
【0027】付加重合体の分子量は重要である。すなわ
ち、高過ぎるなら、PVC配合物の溶融粘度は加工、成
形および/または形成操作における良好な流動のために
十分に低下しなく、一方分子量が低過ぎるなら、PVC
配合物は脆化したり配合物の貧弱な流動が生じる。アク
リル系アイオノマーの分子量はゲル透過クロマトグラフ
ィーによって測定され、重量平均分子量として報告され
る。5000〜400,000の値が好ましいが、特に
低下した溶融粘度が重要でない場合は、有用な組成物が
400,000以上の分子量のアイオノマーの添加剤を
使用して調製できる。主にメタクリル酸メチルから調製
されるアイオノマーのような混合しうる重合体にとって
は、分子量が約100,000以下であることが好まし
い。
【0028】射出成形の目的のためには、付加重合体が
射出成形工程の間中塩化ビニルの重合体と部分的にまた
は完全に混合しないことが好ましい。付加重合体と塩化
ビニルの重合体は、少なくとも射出成形工程の溶融状態
では、そして多分溶融物が冷却されるときでさえも混合
しない形態を示すであろう。混合しない形態はそれ自身
透明性の低下、または顕微鏡検査による1相以上の検
出、またはたとえば示差走査熱量測定による1以上のガ
ラス温度の検出を示すであろう。部分的に混合しない形
態は同様の方法でそれ自身を示すであろうが、たとえば
ガラス温度は別々に測定されるとき対応する相のガラス
温度ではないが、その代わりにその値の若干の希釈また
は変更に気づくであろう。
【0029】付加重合体は、他の主要な性質に有害に影
響することなく、それが配合物の溶融粘度を低下させる
ように機能する限りはそれ自体加工助剤として機能する
必要がない。そのときは配合物を流動および加工するこ
とを助けるために少量のPVC用の従来の加工助剤を加
えることが必要である。好ましいのはアクリル系アイオ
ノマーが加工助剤としても機能する場合である。
【0030】アクリル系単量体は溶液、塊状、乳化、ま
たは懸濁重合のようなどのようないくつもの調製方法に
よって調製できる。付加重合体は前駆体単位、すなわ
ち、アイオノマーの機能を含む単位に転換できる単位を
担時する混合物を重合することによって調製できる。前
記前駆体としては、t−ブチル基のような、熱分解によ
って酸基を形成できてそれが次いでアイオノマーに中和
される、容易に開裂されるエステルが挙げられる。もう
一つの前駆体は、アンモニウム塩のような、加熱によっ
て容易に揮発性のアンモニアを失って酸を生成して、そ
の後中和することができる揮発性の塩である。
【0031】最も重要な前駆体群は酸群であり、それは
その後アイオノマー群に部分的にまたは完全に中和され
る。単量体の酸はアイオノマーの基を含む単量体より水
溶性がずっと小さいから、非中和酸単位または続いて重
合体の部分的または完全な中和をする単位を含む付加重
合体を重合するために便利である。
【0032】付加重合体は、該重合体が調製媒体に不溶
性であるなら、濾過および洗浄によって該媒体から単離
できる。もし可溶性なら、沈殿剤が添加でき、重合体を
濾過、洗浄、および乾燥させる。付加重合体が非水性分
散体の形にあるなら、溶媒を蒸発させて重合体を粉末に
粉砕させることができる。重合体の添加剤が塊状に調製
されるなら、重合体の添加剤を微粉に摩砕させることが
できる。重合体の添加剤が水性分散液に生成されるな
ら、蒸発、凝集、またはスプレー乾燥によって単離可能
である。この単離はPVCの存在において達成できる。
たとえば、水性分散液をPVC上に蒸発させて混合物を
他の添加剤の添加および混合に先立って乾燥させること
ができる。もう一つの方法はPVCと重合体の添加剤の
水性分散液を同時単離させることである。
【0033】包装、運搬または付加重合体と塩化ビニル
の重合体との混合に困難をもたらす分子量のまたは物理
的な形にありうる付加重合体として、付加重合体ともう
一つの重合体を組合せることが望ましい。そうする1つ
の方法はアクリル系アイオノマー成分を予備生成した硬
質の重合体の存在において重合させることである。さら
に一層効率が良いのは、先ず乳化重合のような方法によ
って付加重合体を生成し、次いで予備生成した重合体の
存在においてもう一つの単量体または単量体類を重合す
ることである。普通は、この方法によって多段階または
芯/外殻重合体が生成され、外殻または2番目に重合し
た重合体が第1の重合体を取り囲み、第2の重合体が十
分に高い軟化温度のものであるなら、凝集、スプレー乾
燥などのような手段によって自由流動性粉末の単離を助
ける。多段重合体のもう一つの段階が約60℃より高い
ガラス温度を有する重合体であることが好ましい。
【0034】処理上配合物の流れに逆に影響を及ぼさな
いように、どの他段階の多段添加剤の重量平均分子量も
約100,000以下であることが好ましい。最高の効
率を示すために、全く十分な量のどの他段階の多段重合
体も単離を助けるために与えられることが好ましく、そ
のためたとえば添加剤の成分が多段重合体の少なくとも
50重量%、好ましくは多段重合体の少なくとも70重
量%であることが好ましい。
【0035】アクリル系アイオノマー段階の分散の容易
さのために、主にメタクリル酸メチルに由来する単位か
ら生成される重合体であるような、どの他段階の多段階
添加剤も塩化ビニルの重合体と混和できることが好まし
い。
【0036】重合体添加剤は普通加工に先立つドライブ
レンドによりポリ(塩化ビニル)に添加される。同時に、
熱分解なしにPVC加工に必要な他の重要な成分が添加
されうる。前記安定剤はジメチルジイソクチルチオグリ
コレートのような有機スズ化合物、ステアリン酸カルシ
ウムまたはステアリン酸亜鉛またはそれらの混合物のよ
うな有機酸のカルシウム−亜鉛塩、二塩基性リン酸鉛の
ような有機鉛化合物、有機カドミウムおよび有機バリウ
ム化合物などである。そのような安定剤は慣例的にphr
で示すと、普通PVC樹脂100部当り約0.1〜約5
部の濃度を示す。
【0037】たとえば顔料、赤外線反射顔料、染料など
のような着色料;可塑剤;混合物の流動を改善したり加
熱金属表面の粘着を回避することをもくろんだ、たとえ
ばアクリル酸ブチル/スチレン//メタクリル酸メチル
またはアクリル酸ブチル//メタクリル酸メチル芯(コ
ア)/外殻(シェル)重合体の低分子量の芯と高分子量
の外殻を持つ重合体などのような他の加工助剤または潤
滑剤;他の潤滑剤、たとえば長鎖脂肪酸、それらの塩、
それらの長鎖エステル、低分子量ポリオレフィンなど;
難燃剤または発煙抑制剤、たとえば酸化亜鉛、有機リン
化合物、など;紫外線安定剤、たとえばヒンダードフェ
ノール、ヒンダードアミン、芳香族o−ヒドロキシケト
ン、など;加熱ゆがみ改良剤、たとえばポリグルタルイ
ミド、メタクリル酸イソボルニルの共重合体、α−メチ
ルスチレン/メタクリル酸メチル/アクリロニトリルの
共重合体、スチレンまたはα−メチルスチレンと無水マ
レイン酸および/またはマレイン酸イミドとの共重合
体、など;そして他の当技術に知られている添加剤、の
如き他の添加剤をドライブレンド中に与えることができ
る。
【0038】耐衝撃性改良剤もまた約3〜約20phrの
量で、与えることができる。多くの物質がPVC用耐衝
撃用改良剤として知られている。そのようなものとして
は、たとえばポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(スチ
レン)、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ
(スチレン−メタクリル酸メチル)、ポリ(スチレン−
メタクリル酸メチル−アクリロニトリル)などの1つま
たはそれ以上の外殻を持つ、ポリ(ブタジエン)、ポリ
(ブタジエン−スチレン)、ポリ(ブタジエン−アクリ
ロニトリル)、ポリ(ブタジエン−アクリル酸ブチ
ル)、などのような、ポリブタジエン系の芯からなる芯
/外殻重合体が挙げられる。これらの芯/外殻重合体は
非耐候性の適用に有効な耐衝撃性改良剤である。
【0039】別の有用な分類の耐衝撃性改良剤はポリ
(アルキルアクリエート類)に基づくものであり、たと
えばポリ(アクリル酸ブチル)の芯を持つ芯/外殻調節
剤であり、アクリル酸ブチル重合体はホモポリマーまた
はスチレン含有共重合体、さらにまたポリ不飽和単量
体、たとえばジビニルベンゼン、ジメタクリル酸グリコ
ール、ジアクリル酸グリコール、ポリメタクリル酸ポリ
オール類、メタクリル酸アリルなどを含む共重合体であ
る。そのような重合体の外殻は、普通はメタクリル酸メ
チルまたはアクリロニトリルとスチレンの共重合体から
誘導された単位に富む重合体である。
【0040】他の分類の耐衝撃性改良剤はまた、たとえ
ばエチレン−プロピレンまたはエチレン−プロピレン−
非共役ジエンゴム系一段または多段重合体、またはブタ
ジエン−アクリロニトリルゴム、またはシリコーン系エ
ラストマー、またはエチレン−酢酸ビニルゴム、または
塩素化ポリエチレンを使用することができる。
【0041】さらに一種またはそれ以上のさまざまな充
填剤、補強剤または非補強剤を与えることができる。繊
維質の、薄片状の、そして粉末の材料を含むそのような
充填剤は約1〜約50phr量で与えられるであろう。そ
れらはPVCへの接着を助成するために、有機チタン酸
塩類または官能性シリコン添加剤のような、化学的カッ
プリング剤を含むことができる。そのような充填剤とし
てはガラス繊維、ガラスフレーク、ガラス微小球;他の
鉱物繊維;タルク、珪灰石、雲母など;カーボンブラッ
ク、アルミナ、シリカ、二酸化チタンなどが挙げられ
る。
【0042】メタクリル酸メチルから誘導された単位を
主に含むアクリルアイオノマーはガラス繊維を含む複合
PVCに添加するときに特に有用である。その結果生じ
た成形物は、加工の間流れに平行の方向で成形を試験す
るときに観察した良好な強度特性を維持するであろう
が、流れの方向に垂直の方向で試験したときは加工した
混合物に付加的な強度を加える。試験に対する反応のよ
うな均一性は商業加工物における改良した最終使用性質
に関連があり、その点で衝撃または負荷の方向に対する
測定または試験の非感受性が望まれる。
【0043】言及した如く、実際の溶融工程に先立って
PVC混合物のすべての成分を化合させることが最も一
般的であるが、もし望むならば添加剤を溶融物に添加す
ることができる。通常ドライブレンドはその後PVCが
“流動する”かまたは溶融した形になるまで、たとえば
強力ミキサー、たとえばBrabenderまたはバンバリのよ
うな、2本ローラミル、または押出機中で加熱およびせ
ん断加工される。流動化した材料を次にミキサーから落
下させ、または圧縮成形、または再融解および再加工に
適した形にシート化させることができる。
【0044】ほとんどの用途で、過熱および劣化をもた
らすことなく融解物を容易に運ぶために十分な温度およ
びせん断条件で通常単軸または2軸いずれかの押出機を
通して融解重合体が運ばれる。溶融物は次いでペレット
化するためのストランドに1種またはそれ以上のダイス
型を通り抜けることができ、ペレットは後で最終の所望
物品に再加工される。また一方では、溶融物は適切なダ
イス型を通り抜けるような操作により最終物に直接転換
させることができてシート、フィルムまたは異形押出物
品を形成する。溶融物はまた続いておこる吹込成形のた
めにパリソンを形成することが可能である。溶融物はま
た成形品を形成するために適切な型の中への射出により
射出−成形することが可能である。特に後者の操作のた
めに、溶融物はできるだけ低い温度および加工圧で迅速
にそして完全に型を満たすために流動体である必要があ
る。別な方法では、成形はより長くなり、どちらも不経
済であり、重合体の劣化を導く温度および圧力の極端な
条件を必要とするであろう。
【0045】PVC化合物の流動挙動上のアイオノマー
の添加剤の効果を測定するためのいくつかの方法が存在
する。第1はアクリルアイオノマーなしのPVC化合物
に対して、すなわち市販品のPVC射出成形混合物に対
して同様の圧力/温度条件のもと長いらせん形の型の中
を成形品が充填する程度を比較することである。第2
に、あまり望ましくはないが、試験はそのような対照に
対してそのような型を充填するために必要とする圧力を
測定するものである。第3は標準条件で標準化オリフィ
スを通して押出し、そのような対照に対する10分間に
押出した重合体の量を測定して、メルトフローレートを
測定することである。第4は粘度−せん断速度応答を得
るために、毛管レオメータのような市販装置で一定温度
である範囲のせん断速度にわたって測定した粘度値を比
較することである。第5の方法は時間値として様々の混
合温度でトルクを測定するために設計された、Haakeま
たはBrabenderレオメータのような混合装置中で平衡ト
ルク値の比較によるものである。
【0046】本発明のアイオノマーの添加剤を含むポリ
(塩化ビニル)は多くの有用な形状に転換可能である。
射出−成形したPVCは直接射出成形、すなわち引き伸
ばし、吹き込み、などのような消費者が使用するための
それ以上の形成を必要としない物体への成形によって多
くの物体を形成するために使用することが可能である。
そのような物体としては玩具、新型種目、自動車内装部
品、たとえば内外装ノブ、ドアラッチおよび錠取っ手、
コネクター、シートベルトラッチカバー、灰皿、ヒュー
ズボックス、など、他の自動車用品、たとえばバンパ
ー、車輪くぼみ、きせ金、幌下用部品、たとえば風防ガ
ラスワッシャーおよび他の水性流体容器、電気接続な
ど、医学用品、たとえば注射器および栓、歯科矯正装置
部品、たとえば洗浄機械のためのリフトフィルターハウ
ジング、洗浄機械のための回転チューブまたは撹拌器、
ポンプ構成要素、送風機輪、絶縁体、ファン保護グリ
ル、スイッチハウジング、ハンドルなど、家庭用品、た
とえばボール、コップ、容器、容器のふた、たとえばコ
ーヒーかんのふた、フィルムの包装箱、テープ、ディス
クなど、前記録音装置の構成要素、たとえばカセット、
フィルムスピンドルなど、包装用途、たとえば自動車手
回り品、トレイなど、機械ハンドル、電気プラグ、バケ
ツ、おけ、くず入れ、洗たくかご、びん底カップ、ペン
キかん、たとえば炭酸飲料容器用の容器のふた、器具の
部品、たとえば冷蔵庫の野菜入れ、ドアのきせ金など、
および多くの他の同様な形が挙げられる。
【0047】吹込成形はまた押し出しまたは射出成形し
たパリソンを形成し、次いで所望の形状へパリソンをイ
ンフレーションさせて形成することにより有用物を形成
するために利用することができる。こうして、びんおよ
び他の容器、そして多くの他の目的物を作成することが
できる。
【0048】アイオノマーの添加剤を含むPVC化合物
はまた高温度工程で分解して溶融PVCに発泡を形成さ
せるためのガスを放出して、冷却によって発泡した形状
を維持するのに十分な溶融強度を持続する、化学的発泡
剤を含有することができる。ガスはまた発泡を形成する
ために溶融物へ注入することができる。アイオノマーの
添加剤を含むPVC化合物は下記の異形品形状の多くの
有用物の製造に使用することが可能である。たとえば、
クリップ、くつぬぐい、スーツケースの玉ぶち、花壇の
へり、ドアストリッピング、とい、雨どい、波状屋根ふ
き材料、窓およびドアのわく、窓軌道、羽目板、たとえ
ば自動車および家庭用器具用の摩擦/へこませた細片、
被覆電線、額縁、排水、廃棄、通気用のパイプ、電気コ
ンジット、導管、木材用被覆材料、たとえば自動車用の
保護帯、自動車ライナー、設備構成要素として、たとえ
ばライナー、蝶番、ふち飾り、トレイなど、梁カバー、
消費飲料のためのストロー、槽、波形管類、たとえば植
物用のささえ棒、スキーのストックなどが挙げられる。
【0049】添加剤重合体はまたアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン樹脂などのような、相溶可能な他の
重合体とPVC配合物を加工するのに有用であろう。
【0050】
【実施例】制限する意図なしで、次の実施例を本発明の
いくつかの実施態様を説明するために提供する。
【0051】実施例1〜4は本質的に非酸物(0.1部
/100以下)から(共)重合体中に(メタ)アクリル
エステルおよび他のビニル単量体(たとえばスチレン)
100部に基づいて、カルボン酸約10部/100(ph
r)を含む共重合体の合成を記述する。分子量は重合体
の酸を含まない成分100部に基づいて、n−ドデシル
メルカプタン(n−DDM)連鎖移動剤1.5〜10phr
の使用により制御される。すべての重合体は、典型的に
窒素ガスブランケットのもと機械式撹拌機、水冷凝縮
器、および温度計を備え付けた3l、4ツ首、丸底フラ
スコ中の乳化重合により調製した。
【0052】すべての重合体はそれらの組成中に少なく
とも30重量%の(メタ)アクリル酸塩エステルを含有
する。用語“リッチ(rich)”はそのように明示した単
量体の少なくとも50重量%重合体に使用したことを示
す。これらの実施例の酸を含有する重合体は以下に記述
される中和手順により生成されたアクリル系アイオノマ
ーの前駆重合体である。
【0053】実施例 1 共重合したカルボン酸を持つメタクリル酸メチルリッチ
重合体 A. メタクリル酸メチル(MMA)/アクリル酸n−ブチル(BA)/メタク リル酸(MAA)=90/10/1.7重量画分 前述した装置に窒素下で脱イオン水634gおよび酢酸
0.27gを添加した。撹拌した溶液を80℃に加熱し
た。上記溶液の加熱の間中、単量体乳濁液混合物を次の
成分で調製した:脱イオン水400g、ラウリル硫酸ナ
トリウム35.7g(28%水溶液)、MMA 1106
g、BA 123g、MAA 21.5gおよびn−ドデ
シルメルカプタン31.2g。単量体混合物を振とうし
ながら乳化した。フラスコ中の水および酢酸溶液に、乳
化した単量体混合物80gを添加した。次に過硫酸ナト
リウム0.125gおよび脱イオン水10gを含む溶液
をフラスコへ添加した。10分間以内で、発熱を観察し
最高温度は普通86〜90℃に達した。反応完了後、単
量体乳濁液混合物の残りを3時間にわたって徐々に添加
した。同時に、過硫酸ナトリウム1.125gおよび脱
イオン水160gの溶液を3時間にわたって反応フラス
コに別々に添加した。この添加期間中温度を80〜83
℃に調節した。徐々の添加を完了した後、反応混合物を
80℃で30分間撹拌した。30分間の終わりに、生成
物を冷却しいくらかのゲルを除去するために濾過した。
重合体をMMA重合体検定に基づく、ゲル透過クロマト
グラフィーにより特徴づけ、実施例1.Aの分析は重量
平均分子量(Mw)27,600を得た。
【0054】実施例1.Bから1.Jを次の単量体およ
びn−DDM混合物を用いる以外実施例1.Aに記述し
た手順を経て調製し、次の分子量を得た。
【0055】
【表1】
【0056】実施例 2 10重量%以下のメタクリル酸(MAA)を含むBA重
合体の調製 A. BA/MAA=100/5.7重量画分の共重合
体 前述した同様の装置に、窒素下、脱イオン水453gお
よび酢酸(2重量%水溶液として)12gを仕込んだ。
撹拌しながら、混合物を55℃に加熱した。上記溶液の
加熱の間に単量体乳濁液混合物を次の成分を使用して調
製した。すなわち脱イオン水450g、ラウリル硫酸ナ
トリウム(25.8%水溶液)23.26g、アクリル酸
n−ブチル1135.7g、メタクリル酸64.32gお
よびn−ドデシルメルカプタン30g。単量体混合物を
振とうして乳化した。フラスコ中の水/酢酸混合物に、
乳化した単量体混合物102gを添加した。次に次の溶
液を添加した。すなわちスルフォキシル酸ナトリウムホ
ルムアルデヒドの5%水溶液48gおよびt−ブチルヒ
ドロペルオキシドの5%水溶液14.4g。10分間以
内で、発熱を観察し最高温度は典型的に65〜68℃に
達した。反応完了後、スルフォキシル酸ナトリウムホル
ムアルデヒド(5%水溶液として)5.25gとt−ブ
チルヒドロペルオキシド(5%水溶液として)2.23
gを添加した。15分間以内にもはや発熱を観察しない
時、混合物は55℃に冷却した。55℃で、単量体乳濁
液の残りとラウリル硫酸ナトリウム(25.8%水溶液
として)13.95gを十分に混合し混合物を3時間に
わたって徐々に反応器に添加した。同時に、スルフォキ
シル酸ナトリウムホルムアルデヒド(5%水溶液とし
て)48gおよびt−ブチルヒドロペルオキシド(5%
水溶液として)108gを3時間にわたって反応フラス
コに別々に添加した。この添加期間の間に、混合物の温
度は徐々に69〜72℃に達した。徐々の添加を完了し
た後、反応混合物を65℃で15分間撹拌した。15分
間の終わりに、生成物を冷却しゲルを除去するために濾
過した。重合体をゲル透過クロマトグラフィーによって
特徴づけ重量平均分子量29,000を得た。
【0057】実施例2.Bを次の単量体混合物、すなわ
ち100BA/2.8MAA重量画分で、n−DDM
2.5phrとともに同様に調製し、Mw 28,000の共
重合体を得た。
【0058】実施例 3 酸を含まない、すなわちMAAのないMMAリッチの比
較例の調製 A. MMA/BA=90/10重量%画分 前述した装置に窒素ブランケットのもと撹拌しながら、
脱イオン水634gおよび酢酸0.27gを仕込んだ。
溶液を80℃に加熱した。上記溶液を加熱しながら、単
量体乳濁液混合物を次の成分を使用して調製した。すな
わち、脱イオン水400g、ラウリル硫酸ナトリウム
(28%水溶液)35.7g、メタクリル酸メチル11
25g、アクリル酸n−ブチル125gおよびn−ドデ
シルメルカプタン62.5g。単量体混合物を振とうし
て乳化した。フラスコ中の水/酢酸混合物に乳化した単
量体混合物80gを添加した。過硫酸ナトリウム0.1
25gおよび脱イオン水10gを含む溶液をその後フラ
スコに添加した。10分以内で、発熱を観察し最高温度
は86〜90℃に達した。反応が完了した後、単量体乳
濁液混合物の残留物を3時間にわたって徐々に添加し
た。同時に、過硫酸ナトリウム1.125gおよび脱イ
オン水160gの溶液を別々に反応フラスコへ添加し
た。3時間の添加期間の間中、温度を80〜83℃に調
節した。徐々の添加が完了した後、反応混合物を80℃
で30分間撹拌した。30分間の期間の終わりに、生成
物を冷却し、ゲルのような、少量の粒状物質を除去する
ためにチーズクロスを通して濾過した。重合体の分子量
を重量平均分子量(Mw)11,000および数平均分
子量(Mn)4,300を示すゲル透過クロマトグラフ
ィーにより特徴づけた。
【0059】比較例3.Bを次の単量体混合物、すなわ
ち70MMA/30BAをn−DDM 2.5phrととも
に使用して同様に調製し、重量平均分子量30,000
を得た。
【0060】実施例 4 酸を含まない、すなわちMAAのないBAの比較例の調
製 A. BA=100%重量画分 記述し実施例1.Aで使用した同様の装置に、窒素下、
脱イオン水453gおよび酢酸(2%水溶液として)1
2gを添加した。撹拌しながら、混合物を55℃に加熱
した。加熱する間に、単量体乳濁液混合物を次の成分を
含ませながら調製した:脱イオン水448.2g、ラウ
リル硫酸ナトリウム溶液(26%水溶液)23.26
g、アクリル酸ブチル1200gおよびn−ドデシルメ
ルカプタン30gである。この乳濁液混合物から、10
2gを反応容器に55℃で仕込んだ。撹拌しながら、ス
ルフォキシル酸ナトリウムホルムアルデヒド5%水溶液
48gおよびt−ブチルヒドロペルオキシド5%水溶液
14.4gをフラスコに添加した。20分以内で、69
℃までの発熱を観察した。発熱後、スルフォキシル酸ナ
トリウムホルムアルデヒド5%水溶液5.25gおよび
t−ブチルヒドロペルオキシド5%水溶液2.23gを
添加した。なお一層の発熱を観察しなくなったとき、反
応混合物は55℃に冷却した。55℃で、残っている単
量体混合物およびラウリル硫酸ナトリウム溶液(26%
水溶液)13.95gを十分混合し3時間で反応容器に
添加した。同時に、次の2種類の溶液をまた3時間にわ
たってフラスコに添加した。すなわち、スルフォキシル
酸ナトリウムホルムアルデヒド5%水溶液48gおよび
t−ブチルヒドロペルオキシド5%水溶液108g。反
応混合物の温度は徐々に67〜74℃に上昇させた。徐
々の添加の完了後、混合物を15分間65℃で撹拌し
た。次にスルフォキシル酸ナトリウムホルムアルデヒド
5%水溶液9.6gおよびt−ブチルヒドロペルオキシ
ド5%水溶液4.8gのチェーサー開始剤の組合せを添
加した。15分間以内でもはや発熱を観察しないとき、
混合物は冷却した。生成物をゲル透過クロマトグラフィ
ーにより特徴づけ、Mw 43,000を得た。
【0061】実施例 5 酸を含んでいる重合体の中和 酸を含んでいる重合体乳濁液または前もって単離した重
合体の溶液に適切な塩基の徐々の添加により実施例1お
よび2の酸を含んでいる重合体を部分的にまたは完全に
中和した。乳濁液から重合体の単離は慣例的な凍結乾燥
によってされた。
【0062】このように、カルボン酸ナトリウムを生じ
るための酸を含んでいる重合体の乳濁液における中和の
一実施例を5重量%水溶液の水酸化ナトリウムを使用し
て行なった。中和が起こる温度は重合体中の酸濃度によ
り変化する。酸濃度が2%以下であるとき中和を80℃
で行ない、酸濃度が2%以上4%以下であるとき中和を
55〜60℃で行なった。酸濃度が約4%より高いとき
は、以下に記述されるように、溶媒として2−ブタノ
ン、中和剤金属アルコラートおよび沈殿剤としてヘキサ
ンを使用して、中和を溶液中で都合よく行なった。
【0063】100%中和したアイオノマーの調製を実
施例1.Aで使用した手順によりカルボン酸ナトリウム
を生成することで例示した。従って、重合体実施例1.
Aを含んでいる乳濁液596部に脱イオン水104部を
添加した。希釈した乳濁液を撹拌しながら80℃に加熱
した。徐々に、水酸化ナトリウム2.5部および脱イオ
ン水47.5部を含む溶液を乳濁液混合物と混合し、連
続的に60分間撹拌してその時混合物のpHは約10〜1
0.5単位で安定化した。混合物を冷却し重合体を慣例
的な凍結乾燥手順により単離した。その結果生じた粉末
を0.1重量%以下の非中和酸を示す酸滴定により特徴
づけ、1585cm-1にカルボン酸塩の特徴赤外線吸収ピ
ークを示した。
【0064】溶液中で部分的にまたは完全に中和したカ
ルボン酸塩の溶液の調製は実施例1.AのMMAリッチ
共重合体のカルボン酸マグネシウムを形成するための手
順により例示した。従って、メタクリル酸メチル/アク
リル酸n−ブチル/メタクリル酸(90/10/1.7
2)、実施例1.Aのターポリマー100部を2−ブタ
ノン150部に溶解した。撹拌しながら、マグネシウム
エトキシド1.14部およびメタノール9.5部の溶液を
ブタノン−ターポリマー溶液にゆっくり添加した。反応
が完了したとき、溶液粘度は顕著に増加した。重合体は
ヘキサン231部の添加により溶液から沈殿した。次に
ヘキサン132部でさらに洗浄した重合体半固形物から
溶媒を静かに傾しゃした。重合体を真空下50〜55℃
で乾燥し、1570cm-1にカルボン酸塩の赤外線吸収ピ
ークの特徴を有する固形物を得た。重合体の酸含有量が
約4phrを越えた時、溶液中のアルカリ性またはアルカ
リ土類カルボン酸塩の調製のために同様の手順を使用し
た。
【0065】実施例 6 ポリ(塩化ビニル)化合物マスターバッチの調製 PVC化合物のマスターバッチを後で配合したアクリル
系アイオノマーを除外した、以下のA〜Dの処方により
調製した。以下のPVC組成物をおおよそ7kg容量で強
力Welexブレンダー中で配合した。組成物中の成分の添
加の順序および添加したときの対応する温度は、PVC
樹脂(室温)、加熱安定剤(43〜49℃)、潤滑剤
(55℃)、可塑剤(65℃)、耐衝撃性改良剤および
加工助剤(61℃)および顔料(82℃)である。配合
のピーク温度を100℃以下に保持した。全成分を添加
し十分に混合した後、混合物を55〜60℃に冷却し、
処方するPVC/アイオノマー配合物の試験および評価
のための次の使用の前にブレンダーから吐出した。PV
Cマスターバッチ処方A〜Dを以下に表示する。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】次の処方Dは分散性試験に使用される。そ
の処方はその結果に対するスクリーニング試験における
非分散ゲルの出現を誇張するためにデザインされたもの
である。
【0069】
【表4】
【0070】実施例 7 アクリル系アイオノマーとPVCの配合物の調製 アクリル系アイオノマー試料および関連した比較対照試
料を加工前に小型Waringブレンダー中で処方したPVC
化合物と標準的にドライブレンドした。しかし、アイオ
ノマーのTgが室温または室温以下であるとき、アイオノ
マーの優先的単離なしにPVC化合物にアイオノマーを
含んでいる乳濁液の直接添加を行なうことが好都合であ
る。Waringブレンダー中におけるアイオノマー乳濁液と
PVC化合物の混合後、湿潤配合物を次いで60℃の真
空炉で乾燥し残留水分を除去した。
【0071】実施例 8 PVC配合物の試験 本実施例はアイオノマーおよびその配合物に行なった様
々な物理的試験を記述する。
【0072】A. 平衡トルクによる溶融粘度試験 実施例7で記述したように混合した、所定のPVC組成
物および明記した量のアクリル系アイオノマーのドライ
ブレンドを、試料60gを使用して170〜180℃お
よび50rpmの一定回転速度のHaakeトルクレオメータで
試験した。この条件のもと8〜10分間の試験時間で測
定した、平衡状態のトルクを記録した。
【0073】B. 熱安定性試験 試験Aと同様のドライブレンドをまたHaakeトルクレオ
メータで試験した。熱安定性試験のための条件は195
℃および40rpmの一定ローラ速度を使用した。試験A
と同様に、この条件のもと8〜10分間の試験時間で測
定した、トルク最高値に達する時間および平衡状態のト
ルクを記録した。平衡状態に達した後、トルクが平衡値
以上の200meter-gramに増加するまで材料にさらに溶
融加工を受けさせた。このトルク増加までの時間を劣化
までの時間として記録した。
【0074】C. 毛管粘度計による溶融粘度試験 ペレットまたは顆粒を毛管溶融粘度試験に使用した。ペ
レットを押出しおよび造粒により生成し、顆粒を摩砕お
よび成形、続いて造粒により得た。190〜200℃で
Goettfert毛管粘度計による測定開始前に試験される混
合物に通常3分間予熱を与えた。毛管は直径に対して3
0:1の比を越える長さを有していた。生粘度データを
Rabinowitsch補正方程式により補正した。
【0075】D. PVC中のアイオノマー分散性試験 前述したように、163℃の2本ロールミルにより調製
した、PVC(処方D)/アイオノマー配合物84.1
gを使用してPVC中のアイオノマーおよび比較試料の
相対分散性の比較を行なった。ロールの速度は前ロール
が26rpmであり後ロールが20rpmである。粉末が可塑
化したシートになったとき、材料を切りとって合計2分
で4つに折り重ねた。シートの1片を次に切り離し、手
で約40cmからおおよそ80cmまで引き伸ばした。非分
散加工助剤のゲル−様粒子の量を1〜10の定性スケー
ルで評価した。その中で1は優秀であり10は不十分で
あった。
【0076】E. アイオノマーとPVC配合物の物理
的性質試験 明記した処方および実施例のアイオノマーの配合物およ
び比較試料それぞれを2本ロールミルで5分間176℃
で摩砕し、176℃および圧力64,000kgで3mmの
厚さの板に圧縮成形した。物理的性質を次いで十分明確
に規定した試験手順に従って試験した。すなわち、ノッ
チ付きまたはノッチなしアイゾット衝撃強度(ASTM
D256)、熱変形温度(DTUFL;ASTM D6
48)、引張り特性(ASTM D638)および曲げ
物性(ASTM D790)が含まれる。
【0077】実施例 9 射出成形 配合物を所定のマスターバッチ処方のPVCおよび明記
した濃度のアクリル系アイオノマーまたは比較対照を使
用して調製した。処方Cで、ドライブレンドを押し出し
2軸押出機で次の条件のもとに造粒した。すなわち、1
50、160、165、165および170℃のバレル
温度および80rpmのスクリュー速度。乾燥ペレットを
次いで次の設定でArburg 270-90-350射出成形機により
射出成形した。すなわち、146、171、177およ
び196℃のバレル温度、400rpmのスクリュー速度
および32℃の成形温度。
【0078】実施例 10 PVC中のアイオノマーの相対的粘度低下効果 表5のデータは処方Aに基づく配合物中のPVCに対し
10phrの選ばれたアイオノマーの相対的な溶融粘度低
下効果を示す。粘度は部分的に中和した、アイオノマー
のカルボン酸ナトリウムの混合によって実質的に低下し
た。
【0079】
【表5】
【0080】註1:合成実施例のカルボン酸含有重合体
を上文に記述した中和方法によって水酸化ナトリウム水
溶液を使用して表に示した程度まで中和した。 註2:平衡トルクは実施例8に記述したように測定し
た。混合ボウルは180℃、ロータ速度50rpm、8分で記
録したトルクの測定値である。
【0081】実施例 11 アイオノマー/PVC配合物の物理的性質表6のデータ
は処方AのPVCに対する高使用濃度、14phrのアク
リル系アイオノマーがPVCのガラス温度や熱変形温度
を減ずることなく、一方引張特性を増大して衝撃強度を
ほんの控え目に減少することを証明した。配合実施例1
0A、11Eおよび11Fはアイオノマーを含まないま
たは添加剤を含まない有用な比較を提供した。
【0082】
【表6】
【0083】実施例 12 処方CにおけるBAリッチアイオノマー 表7のデータは処方CのPVCの粘度低下と衝撃特性に
対する部分的に混合できる、BAリッチアイオノマーに
よって付与される増強効果を証明した。PVC配合物中
にアイオノマーのない、および配合物中に類似した、し
かし酸のない、部分的に混合できる重合体を持つ比較例
も含めた。試料を実施例9に記述したように射出成形し
た。
【0084】
【表7】
【0085】実施例 13 ガラス繊維強化PVCにおけるアイオノマーの効果 表8のデータはガラス繊維強化PVC(処方B)の粘度
低下、引張りおよび衝撃特性に対してMMAリッチアイ
オノマーによって付与される有利な効果を証明した。横
方向の衝撃特性が特に顕著であった。比較例(混合物例
13A、DおよびE)を含めた。
【0086】
【表8】
【0087】表9のデータは処方Bのガラス繊維強化P
VCに対して5phrの他の実施例のMMAリッチアイオ
ノマーによって付与される機械的性質の改良を証明し
た。
【0088】
【表9】
【0089】実施例 14 有用濃度より高濃度のアイオノマーの効果 表10のデータはアイオノマーの酸の濃度が高過ぎるな
ら、PVCの熱安定性が減少してアイオノマーの分散が
遅らされるというPVC混合物の特性に対する潜在的に
有害な効果を証明した。
【0090】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 25:04 33:02) B29K 27:06 C08L 27:06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/06 B29C 45/00 - 45/84 C08J 5/18 C08L 33/02 C08L 33/06 - 33/12 C08L 25/04 - 25/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.塩化ビニルの重合体; b.アルキル基が炭素原子数1〜12である、少なくと
    も1種のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキ
    ルから誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメ
    タクリル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたは
    ビニリデン単量体から誘導される単位との合計重量に基
    づいて少なくとも30重量%、 少なくとも1種の他のビニルまたはビニリデン単量体か
    ら誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメタク
    リル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたはビニ
    リデン単量体から誘導される単位との合計重量に基づい
    て0から70重量%、 不飽和酸が部分的ないし完全にアルカリ金属塩の形にあ
    る、不飽和酸から誘導される単位を、付加重合体の他の
    すべての単位の100重量部あたり0.5から10重量
    部含む付加重合体を含んでなることを特徴とする組成
    物。
  2. 【請求項2】組成物が更に耐衝撃性改良剤、潤滑剤、熱
    安定剤、可塑剤、表面変成剤、有機顔料、熱変形改良添
    加剤、有機染料、または離型剤の1種以上を含む請求項
    1記載の組成物。
  3. 【請求項3】請求項2記載の組成物から形成されるフィ
    ルム、シート、押し出し物または成形物。
  4. 【請求項4】a.塩化ビニルの重合体; b.アルキル基が炭素原子数1〜12である、少なくと
    も1種のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキ
    ルから誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメ
    タクリル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたは
    ビニリデン単量体から誘導される単位との合計重量に基
    づいて少なくとも30重量%、 少なくとも1種の他のビニルまたはビニリデン単量体か
    ら誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメタク
    リル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたはビニ
    リデン単量体から誘導される単位との合計重量に基づい
    て0から70重量%、 不飽和カルボン酸が部分的ないし完全にアルカリ金属塩
    の形にある、不飽和カルボン酸から誘導される単位を、
    付加重合体の他のすべての単位の100重量部あたり
    0.5から6.88重量部含む付加重合体を含んでなる
    ことを特徴とする組成物。
  5. 【請求項5】a.塩化ビニルの重合体; b.アルキル基が炭素原子数1〜12である、少なくと
    も1種のアクリル酸アルキルまたはメタクリル酸アルキ
    ルから誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメ
    タクリル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたは
    ビニリデン単量体から誘導される単位との合計重量に基
    づいて少なくとも30重量%、 少なくとも1種の他のビニルまたはビニリデン単量体か
    ら誘導される単位を、アクリル酸アルキルまたはメタク
    リル酸アルキルから誘導される単位とビニルまたはビニ
    リデン単量体から誘導される単位との合計重量に基づい
    て0から70重量%、 不飽和酸のアルカリ金属塩から誘導される単位を、付加
    重合体の他のすべての単位の100重量部あたり0.5
    から10重量部含む付加重合体であって、 該付加重合体が多段重合体の1つの段であり、該付加重
    合体が多段重合体の少なくとも50重量%を構成する付
    加重合体、 を含んでなることを特徴とする組成物。
  6. 【請求項6】請求項5記載の組成物から形成されるフィ
    ルム、シート、押し出し物または成形物。
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