JP3137790B2 - ポリエステルの製造法 - Google Patents

ポリエステルの製造法

Info

Publication number
JP3137790B2
JP3137790B2 JP05057012A JP5701293A JP3137790B2 JP 3137790 B2 JP3137790 B2 JP 3137790B2 JP 05057012 A JP05057012 A JP 05057012A JP 5701293 A JP5701293 A JP 5701293A JP 3137790 B2 JP3137790 B2 JP 3137790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
polymer
glycol
reaction
oxalic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05057012A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06263850A (ja
Inventor
博紀 長野
孝俊 倉辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP05057012A priority Critical patent/JP3137790B2/ja
Publication of JPH06263850A publication Critical patent/JPH06263850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3137790B2 publication Critical patent/JP3137790B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐湿熱性が優れ、しか
も成形時の熔融樹脂の流動性及び成形サイクル性等の成
形パーフォーマンスの良好なポリブチレンナフタレンジ
カルボキシレート(以下、ポリブチレンナフタレートま
たはPBNと略記することがある)を製造する方法に関
する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】テトラメチレングリコール
を主たるグリコール成分とするポリエステル、例えば、
ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略記す
る)やPBN系重合体は、化学的、機械的性質に優れ、
繊維、フイルム、プラスチックスなどの材料として幅広
く用いられ、特に結晶性が優れている事から、昨今射出
成形を中心とした電子電気部品、自動車内外装部品、成
形品に多く使用されるようになった。そして最近これら
の成形物に要求される品質、形状に、高機能化、軽量
化、省資源化等の技術的あるいは社会的ニーズを反映
し、従来以上に複雑化、薄肉化、小型化が高まってい
る。そこで成形材料としてのポリエステルの成形時の成
形パフォーマンスの高いもの、即ち成形時の金型内での
流動性特性がよく、しかも生産性の面で成形サイクル性
の優れていることが不可欠な要件とされている。
【0003】また、自動車用途では高温高湿下の厳しい
条件下でも長期使用できるような耐湿熱性の高いポリエ
ステルに対する要求も高く、現在においては、これらの
特性が両立されたパフォーマンスの高いポリエステル材
料が強く求められている。前者の成形流動性の改良につ
いては、従来より色々提案されており、例えば通常の可
塑剤の添加、低分子量体の添加、分子量の低減などによ
るポリマー自身の粘度の低減化が挙げられる。更に結晶
化速度の高いポリマーにおいては、金型内での結晶化に
よるポリマー固化抑制効果の点から、結晶性をコントロ
ールすることが挙げられる。後者のポリエステルの耐湿
熱性の改良については、エチレンカーボネート、ジフェ
ニルカーボネート、ジフェニルテレフタレート、エポキ
シ化合物、ビスオキサゾリン、ポリオキザレート等の化
合物によるカルボキシル基濃度の低減化が提案されてい
る。しかしながら、耐湿熱性改良としての改質材は、一
般的に増粘傾向を招き流動性を悪化させるものが多く、
相反する性質の改良を満足させようと多種多様の添加剤
を含めると、物性の低下といった問題が新たに生じる。
ポリエステルの流動性、耐湿熱性を改良する手段とし
て、PBTにおいてある特定のシュウ酸のグリコールエ
ステルを用いる方法(特開平4―311721号)が既
に提案されている。しかし、流動性が向上する反面結晶
性の抑制効果がわざわいして、従来の成形サイクルで
は、結晶化不充分による機械的特性の低下をももたらす
といった問題があり、さらには耐湿熱性の面でも最近の
厳しい要求レベルを満足するものとは必ずしも云えない
状況である。
【0004】一方この点においてPBNは、PBTに比
べて一般的に機械的特性、耐湿熱性、耐薬品性等が良好
であり、また結晶化速度が非常に高い特徴を有してお
り、基本的にパフォーマスの高い素材であると推測でき
る。ポリマーの粘度が高く、更に結晶化速度が速すぎる
のがわざわいして、成形時の金型内でのポリマー固化が
速く、成形特性が逆に難しすぎるという難点が予測され
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる点
を改良すべく鋭意検討を行った結果、PBNをベース
に、ある特定のシュウ酸のグリコールエステルを用いた
場合、PBTで問題となった同一成形サイクルでの機械
的特性の低下もなく、金型内での流動性が大幅に向上出
来、しかも同時にカルボキシル濃度が減少することを知
見した。従って、成形パフォーマンスが良好でしかも耐
湿熱性が非常に優れたポリエステル材料を見い出し、本
発明に到達した。
【0006】即ち、本発明は、ナフタレンジカルボン酸
を主たる酸成分とし、炭素数4のグリコールを主たるグ
リコール成分とするポリエステルを溶融重合で製造する
に際し、該ポリエステルの重合過程で固有粘度が0.5
に達した以降の段階で、反応系に式(I)で表わされる
シュウ酸のグリコールエステル及び/又はシュウ酸を主
たる酸成分とする低重合度シュウ酸系オリゴマー
【0007】
【化2】
【0008】(ここに、R1 ブチレン基以外のアルキ
レン基、nは4以下の整数である。)を該ポリエステル
を構成する全酸成分に対し、0.6〜10モル%[但
し、該シュウ酸エステルがn=1以上のものにあっては
その繰返し単位を1モルとする]量添加し、次いで更に
重合反応を行うPBNの製造方法である。
【0009】ナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分と
し、炭素数4のグリコールを主たるグリコール成分とす
るPBN系ポリエステルにおいて、「主たる」とは80
モル%以上を意味し、20モル%以下の第三成分を共重
合したものを含む。その共重合量は特に10モル%以下
が好ましい。また、共重合可能な第三成分としてはナフ
タレンジカルボン酸以外の芳香族ジカルボン酸、例えば
テレフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ナ
トリウムスルホイソフタル酸、ジブロモテレフタル酸
等;脂環族ジカルボン酸、例えばヘキサヒドロテレフタ
ル酸、デカリンジカルボン酸等;脂肪族ジカルボン酸、
例えばマロン酸、コハク酸、アジピン酸等;ブタンジオ
ール以外の脂肪族ジオール、例えばエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール等;芳香族ジヒドロキシ化合
物、例えばビスフェノールA[2,2′―ビス(4―ヒ
ドロキシフェニル)プロパン]、ビスフェノールS、テ
トラブロモビスフェノールA、ビスヒドロキシエトキシ
ビスフェノールA等;脂肪族オキシカルボン酸、例えば
グリコール酸、3―オキシプロピオン酸等:脂環族オキ
シカルボン酸、例えばアシアチン酸、キノバ酸等;芳香
族オキシカルボン酸、例えばP―ヒドロキシ安息香酸、
P―ヒドロキシエトキシ安息香酸、マンデル酸、テトロ
ラクチン酸等を挙げることができる。これらの第三成分
の使用は、単独でもまた2種以上であってもよい。ま
た、共重合ポリエステルには、ポリマーが実質的に線状
となせる範囲内で、3価以上の多官能化合物、例えば、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
ート、トリメリットン酸、トリメシン酸、ピロメリット
酸、トリカルバリン酸等を少量共重合してもよく、また
単官能化合物、例えば、O―ベンゾイル安息香酸、ナフ
トエ酸等を結合させてもよく、また単官能化合物、例え
ば、O―ベンゾイル安息香酸、ナフトエ酸等を結合させ
てもよい。
【0010】かかるPBNは通常の溶融重合法で製造で
きる。例えば、ジメチルナフタレートと1,4―ブタン
ジオールとの間のエステル交換反応を行わせるか、ある
いはナフタレンジカルボン酸と1,4―ブタンジオール
を直接エステル化させて実質的にビス(β―ヒドロキシ
ブチル)ナフタレート若しくはその低重合体を形成せし
め、これを260℃以上の減圧下で重縮合し製造する。
【0011】本発明にあっては、上記PBNの重縮合反
応途中で下記式(I)で表わされるシュウ酸のグリコー
ルエステル及び/又はシュウ酸系オリゴマーを添加する
ものである。ここで使用する
【0012】
【化3】
【0013】(但し、式中のR1 は、ブチレン基以外の
アルキレン基、nは4以下の整数である。シュウ酸の
グリコールエステル及び/又はシュウ酸系エステルオリ
ゴマーは、PBNの結晶化速度を抑制する上でグリコー
ル成分として、炭素数4の1,4―ブタンジオール以外
のエステル化合物でなければならない。それは本目的で
ある金型内流動性向上の特徴が金型内でのポリマー固化
速度をコントロールすることで達成させているためであ
る。またシュウ酸のグリコールエステル又はシュウ酸系
エステルオリゴマーの添加時期は、前記PBNの固有粘
度が少くとも0.5に到達した段階以降、特に0.6
上になった段階で添加するのが好ましい。固有粘度が
0.5に満たないうちに添加するときは、添加した際の
PBNの固有粘度が非常に低くなるために、その後の重
縮合時間が長くなり、しかもそのため得られたPBTの
カルボキシル基濃度が再び増加する結果となり本発明の
目的をを達成できなくなる。シュウ酸エステル(オリゴ
マー)の添加量については、0.6〜10モル%の範囲
であり、殊に1.0〜7.0モル%が好ましい[但し、
該シュウ酸エステルがn=1以上のものにあっては、そ
の繰返し単位を1モルとする]添加量がこの下限より少
ないと、結晶化速度抑制効果は小さく、実質的な金型内
での流動性向上もないうえ、充分低いカルボキシル基濃
度のPBNが得られない。逆に添加量が多すぎると、著
しい発泡を生じ反応工程上のトラブルを招いたり、その
後の重縮合反応が長時間を要し、PBNのカルボキシル
基濃度が再増加する結果となり、耐加水分解性が悪化し
てしまうばかりか、融点低下にともなう耐熱性への悪影
響が無視できないレベルに達してしまう。
【0014】なお、前記PBNを製造する際、通常の触
媒、安定剤、及び種々添加剤等は必要に応じて添加して
もよい。
【0015】本発明によって得られるPBNは機械構造
材料や自動車用部品として用途展開が可能なものであ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例により、本発明の詳細を説明す
る。合成例、実施例中の「部」は重量部を示し、また特
性値は、以下の方法によって行った。 固有粘度:[η] フェノール/テトラクロロエタンが3/2の組成の溶媒
を用い、35℃で測定した溶液粘度から算出した。 カルボキシル基濃度:(当量/106 g) A・CONIXの方法(Makromol,chem., 26, 226(195
8))によって測定した。 融点及び結晶性:Du pont製 1090B型のD
SCを用い、サンプル10mgを20℃/min で300
℃まで昇温し、そのまま2分間保持した後10℃/min
で降温して、融点ピーク温度(Tm)、高温結晶化ピー
ク温度(Tcd)を測定した。
【0017】
【合成例1】エチレングリコール3.4部に酢酸マンガ
ン0.03部を溶かし、シュウ酸ジエチル4.0部を加
え、160℃まで加熱してエステル交換反応の結果生成
するエチルアルコールを留出させた。N2 雰囲気のもと
で徐々に減圧にし、20mmHgの条件で約10分間加
熱反応させた。この際得られたシュウ酸エチレンエステ
ル重合体の平均重合度は1.4であった。
【0018】
【合成例2】酢酸マンガンをチタニウムテトラブトキシ
サイド0.20部にし、10mmHgで30分間反応さ
せる以外は、合成例1と同様に行った。この際得られた
シュウ酸エチレンエステル重合体の平均重合度は3.5
であった。
【0019】
【合成例3】ヘキサメチレングリコール6.3部にチタ
ニウムテトラブトキシサイド0.02部を溶かし、シュ
ウ酸ジエチル4.0部を加え、180℃まで加熱してエ
ステル交換反応を行い生成するエチルアルコールを留出
させ、N2 雰囲気のもとで徐々に減圧し、20mmHg
のもとで30分間加熱反応させた。この際得られたシュ
ウ酸ヘキサメチレンエステル重合体の平均重合度は1.
3であった。
【0020】
【合成例4】1,4―ブタンジオール4.9部にチタニ
ウムテトラオキサイド0.02部を溶かし、シュウ酸ジ
エチル4.0部を加え、160℃まで加熱して、エステ
ル交換反応の結果生成するエチルアルコールを留出させ
た。その後N2 雰囲気のもとで徐々に減圧にし、20m
mHgのもとで約10分間加熱反応させた。この際得ら
れたシュウ酸ブチレンエステル重合体の平均重合度は、
1.6であった。
【0021】
【実施例1】2.6―ジメチルナフタレート35.0
部、1,4―ブタンジオール20.7部、テトラ―n―
ブチルチタネート0.008部及びイルガノックス10
760.040部を、エステル交換反応槽に仕込み、2
10℃で180分間エステル交換反応(EI反応と略
す)を行い、反応中留出するメタノールを反応系外に留
出せしめた。反応終了時点でのメタノール留出量は9.
5部であった。EI反応終了後、反応液を重縮合反応
(PNと略す)のため重縮合槽に移し、徐々に真空度を
高めながら35分間を要して、反応温度を210℃から
260℃に到達せしめた。この温度を保持して、真空度
を0.3mmHgに保ち、PN反応を170分間行っ
た。ここで反応系をN2 を用いて常圧に戻した。得られ
た重合体の固有粘度は0.60であった。ここで合成例
1のシュウ酸エチレンエステル重合体1.12部(PB
Nを構成する全酸成分に対し、5.0モル%)を添加し
たのち徐々に減圧に戻し、0.3mmHgの減圧下で所
望の固有粘度に到達するまで再び重縮合反応を続けた
(35分間)。その後スリット状のダイから吐出して冷
却して4×4×2mmの筒状チップとした。得られたポ
リマーの固有粘度は0.77でカルボキシル基濃度12
当量/106 gであった。
【0022】
【比較例1】シュウ酸系ポリエステルを添加せずに、重
合反応途中N2 を常圧に戻すことなく、通常の反応で所
望の固有粘度まで実施する以外は、実施例1と同様に行
った。
【0023】
【実施例2〜5、比較例2〜5】シュウ酸系ポリエステ
ル重合体の種類、添加時期及び添加量を表1の通りに変
更する以外は、実施例1と同様に行った。
【0024】
【比較例6】ジメチルテレフタレート35.0部、1,
4―ブタンジオール20.7部、テトラ―n―ブチルチ
タネート0.008部及びイルガノックス1076
0.040部をEI槽に仕込み、170℃でEI反応を
行い、次に245℃で重合反応を170分間行ない一端
2 を用いて常圧に戻した。ここで得られた重合体の固
有粘度は、0.69であった。この時点で合成例1の
ュウ酸エチレンエステル重合体1.40部(PBTを構
成する全酸成分に対し、5.0モル%)を添加し、再度
重合反応を所望の固有粘度に到達するまで行った。得ら
れたポリマーの固有粘度は0.92で、カルボキシル基
濃度12当量/106 gであった。
【0025】
【比較例7】シュウ酸エチレンエステルを添加せずに、
重合反応途中N2 を常圧に戻すことなく、通常の反応で
所望の固有粘度まで実施する以外は、比較例6と同様に
行った。
【0026】これら得られたPBN及びPBTポリマー
の品質、結晶性(DSCのTcdに相当)について表1
にまとめた。
【0027】
【表1】
【0028】さらにこれらのポリマーの流動性、機械的
特性及び耐湿熱性評価として、実施例1〜5及び比較例
1〜7で得られたチップを130℃において7時間予備
乾燥し、酸化防止剤(Trgano×1010/Mar
k PEP24P)0.10/0.05wt%、離型剤
(WAX―E)0.5wt%量を均一配合した後、評価
目的に応じた射出成形機及び条件で成形を行った。
【0029】・流動性(フロー長)評価 成形機:ファナック オートショットMATE シリンダー温度:PBN270℃,PBT250℃ 金型温度 :80℃ 冷却時間 :10秒間 保圧 :100kg/cm2 射出速度 :130mm/S 射出圧力 :400kg/cm2 成形品形状 :幅10mm×厚み0.5mm平板状 得られた成形品のフロー長が長いものほど流動性に優れ
る ・機械特性評価 成形機:5オンスの射出成形機 シリンダー温度:PBN290℃,PBT260℃ 冷却時間 :20秒間 射出圧力 :700kg/cm2 成形品形状 :引張試験片 得られた試験片及びその熱水劣化品、引張強度、引張伸
度をASTM―D638に準じて測定した。
【0030】・耐湿熱性評価 100℃において200時間熱水劣化処理前後の試験片
の引張伸度保持率で評価した。これらの評価結果を表2
に示した。
【0031】
【表2】
【0032】表1,2で明らかなように、炭素数4以外
のグリコールで合成されたシュウ酸ポリアルキレン重合
体をある固有粘度以上で特定の添加量添加した場合、P
BNの降温結晶化速度が抑制できるとともにカルボキシ
ル基の濃度の低いものが得られ、すなわち金型内での冷
却固化速度を遅らせる効果で、流動性が改良され、かつ
低カルボキシル基濃度効果で耐湿熱性が向上した事が判
った。更に従来のPBT系では、本技術を用いると、成
形後の機械特性(引張強度)低下が認められた[比較例
6,7]が、PBNの場合、その傾向がほとんど認めら
れなかった。
【0033】これは、PBNは、PBTに比べ非常に速
い結晶化速度を有している為、結晶性をある程度抑制し
ても得られる成形品の結晶化度への影響が小さいものと
推測される。
【0034】このように、本発明は従来のPBT系より
も更に高い耐湿熱性を有し、又成形条件を変更しなくて
も機械特性低下がないような成形パーフォーマンスに優
れたている事が判明した。
【0035】
【発明の効果】本発明は、成形パフォーマンスが改良さ
れ、しかも耐湿熱性が非常に優れたPBNを製造する事
で、より薄肉化、複雑化した成形品で、しかも従来のP
BT,PBNでは対応出来なかったより高温高湿下で使
用される様な自動車部品、機械構造部品などの用途に展
開が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分
    とし、テトラメチレングリコールを主たるグリコール成
    分とするポリマーを溶融重合するに際し、該ポリマーの
    固有粘度が0.5以上に到達した後において下記式
    (I) 【化1】 [但し、式中のR1 はブチレン基以外のアルキレン基
    を、nは4以下の整数を夫々示す。]で表わされるシュ
    ウ酸のグリコールエステル及び/又はシュウ酸を酸成分
    とする低重合度オリゴマーを、該ポリマーを構成する全
    酸成分に対し0.6〜10.0モル%(但し、該シュウ
    酸エステルがn=1以上のものにあっては、その繰返し
    単位を1モルとみなす)添加し、引続いて重合反応を継
    続して所定の固有粘度に到達せしめることからなるポリ
    エステルの製造法。
JP05057012A 1993-03-17 1993-03-17 ポリエステルの製造法 Expired - Fee Related JP3137790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05057012A JP3137790B2 (ja) 1993-03-17 1993-03-17 ポリエステルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05057012A JP3137790B2 (ja) 1993-03-17 1993-03-17 ポリエステルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06263850A JPH06263850A (ja) 1994-09-20
JP3137790B2 true JP3137790B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=13043536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05057012A Expired - Fee Related JP3137790B2 (ja) 1993-03-17 1993-03-17 ポリエステルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3137790B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1418925A4 (en) 2001-07-31 2009-09-02 Tyco Healthcare BIOLOGICALLY RESORBABLE ADHESIVE COMPOSITIONS AND COMPOSITIONS
JP4691934B2 (ja) * 2003-09-25 2011-06-01 宇部興産株式会社 高分子量ポリオキサレート樹脂及びその製造方法
CA2595633C (en) 2005-02-09 2013-11-19 Ahmad R. Hadba Synthetic sealants
US8044234B2 (en) * 2005-05-05 2011-10-25 Tyco Healthcare Group Lp Bioabsorbable surgical composition
JP2013124264A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Teijin Dupont Films Japan Ltd ポリエステルチップ及びその製造方法
JP5947081B2 (ja) * 2012-03-29 2016-07-06 帝人株式会社 ポリエステル組成物及びその製造方法
JP5940919B2 (ja) * 2012-07-05 2016-06-29 帝人株式会社 ポリエステルおよびその製造方法
JP5940920B2 (ja) * 2012-07-05 2016-06-29 帝人株式会社 ポリエステルおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06263850A (ja) 1994-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2202267B1 (en) Plasticizer for biodegradable aliphatic polyester resins, and biodegradable resin composition
US7884173B2 (en) Aromatic polyester and manufacturing process thereof
JP3137790B2 (ja) ポリエステルの製造法
JPH0820638A (ja) ポリエステルの製造方法
CN1131258C (zh) 共聚多醚酯的制备
JPH04311720A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
JP3137789B2 (ja) ポリエステルの製造法
CN114805771A (zh) 高玻璃化转变温度的无定型共聚酯及其制备方法和应用
JP3365450B2 (ja) 高重合度ポリエステルの製造方法
JPH04311721A (ja) ポリブチレンテレフタレートの製造方法
EP0119731B1 (en) Copolyester of polyethylene terephthalate, process for making it and its use in producing molded articles
US4547563A (en) Copolyester of polyethylene terephthalate and bis (4-beta hydroxy ethoxy phenyl) sulfone
JP2530649B2 (ja) 改質ポリエステルの製造法
US2831832A (en) Copolyesters of a glycol, sulfonyldi-benzoic acid and omega-hydroxy acid
JP6634823B2 (ja) 末端変性ポリエチレンテレフタレート樹脂の製造方法
JP3421955B2 (ja) 共重合ポリエステル
JPH06234909A (ja) ポリブチレンテレフタレート系樹脂組成物およびその製造法
JPH01256520A (ja) 低温結晶性に優れた共重合ポリエステル
JP3044747B2 (ja) ポリエステル重合体の製造方法
JP2022049307A (ja) ポリアルキレングリコール共重合ポリエステル
JP2023150538A (ja) ポリアルキレンエーテルグリコール共重合ポリエステル、成形体
JPH11130868A (ja) ポリアルキレンナフタレート共重合体の結晶化向上方法
JP2023132798A (ja) ポリエーテルポリオール及びポリエステル
JP2023132797A (ja) ポリエーテルポリオール及びポリエステル
JPH0333723B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees