JP3136517B2 - 曲面にも対応可能な法面表面枠とその施工方法 - Google Patents
曲面にも対応可能な法面表面枠とその施工方法Info
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- JP3136517B2 JP3136517B2 JP10352160A JP35216098A JP3136517B2 JP 3136517 B2 JP3136517 B2 JP 3136517B2 JP 10352160 A JP10352160 A JP 10352160A JP 35216098 A JP35216098 A JP 35216098A JP 3136517 B2 JP3136517 B2 JP 3136517B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、曲面にも対応可
能な法面表面枠とその施工方法に関する。
能な法面表面枠とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発明者は、平成5年特許願第18744
2号、発明の名称、「急勾配盛土の表面形成用板体とそ
の施工方法」において、前面に植栽可能な段々状法面の
表面枠を提案した。上記発明は、略鉛直方向の表面板
に、略直交し、植生や植栽が可能なように、上下方向の
貫通空間を設けた底板を、少なくとも法面表面側に突出
するように設けることを主眼とするものである。
2号、発明の名称、「急勾配盛土の表面形成用板体とそ
の施工方法」において、前面に植栽可能な段々状法面の
表面枠を提案した。上記発明は、略鉛直方向の表面板
に、略直交し、植生や植栽が可能なように、上下方向の
貫通空間を設けた底板を、少なくとも法面表面側に突出
するように設けることを主眼とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、略逆T
状の段々状法面の表面枠は、前面の段に植栽が可能で、
且つ、安定がよいので好都合ではあるが、法面が平面図
的にカーブしている場合には、底板の先端同士、ない
し、底板の後端同士が重なってしまうので、設置が難し
い、という問題があった。この発明は、このような問題
を解決して、法面が外カーブ、内カーブ、いずれの曲面
の場合にも適応できるように構成した、曲面にも対応可
能な法面表面枠とその施工方法に関する。
状の段々状法面の表面枠は、前面の段に植栽が可能で、
且つ、安定がよいので好都合ではあるが、法面が平面図
的にカーブしている場合には、底板の先端同士、ない
し、底板の後端同士が重なってしまうので、設置が難し
い、という問題があった。この発明は、このような問題
を解決して、法面が外カーブ、内カーブ、いずれの曲面
の場合にも適応できるように構成した、曲面にも対応可
能な法面表面枠とその施工方法に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、この発明は、剛性表面板の下端の、略両縁部に、先
端を法面側に突出させた状態で、二本の剛性棒状体を並
設して逆T字状の法面表面枠を形成する際に、両縁部に
付設された剛性棒状体の延長線の交差角度を調節可能に
形成するものである。
に、この発明は、剛性表面板の下端の、略両縁部に、先
端を法面側に突出させた状態で、二本の剛性棒状体を並
設して逆T字状の法面表面枠を形成する際に、両縁部に
付設された剛性棒状体の延長線の交差角度を調節可能に
形成するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】二本の剛性棒状体を略平行に並置
して接地台を形成し、接地台の中央部上に、剛性表面板
を立設して、略逆T字状の法面表面枠を形成する。その
際、両縁部に付設された剛性棒状体を剛性表面板の下端
で、水平方向に回転可能に形成する。曲面のある法面に
設置する時には、剛性棒状体を回転して、隣接する剛性
棒状体同士が重ならずに、並設するように調整して、曲
面に対応する。
して接地台を形成し、接地台の中央部上に、剛性表面板
を立設して、略逆T字状の法面表面枠を形成する。その
際、両縁部に付設された剛性棒状体を剛性表面板の下端
で、水平方向に回転可能に形成する。曲面のある法面に
設置する時には、剛性棒状体を回転して、隣接する剛性
棒状体同士が重ならずに、並設するように調整して、曲
面に対応する。
【0006】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。 接地材20 図1に示すのは接地材20である。板厚3.2ミリメー
トルの亜鉛めっき鋼板からなり、断面形状は下方に開口
したコの字状の長尺材からなる。断面の大きさは巾が1
0センチメートル、高さが5センチメートルで、長さは
1.5メートルである。接地材20の上面には、中央に
Φ18の連結孔3を設けておく。両端部には、18×3
0ミリメートルの長丸の連結孔3をそれぞれ一個づつ設
けておく。
に説明する。 接地材20 図1に示すのは接地材20である。板厚3.2ミリメー
トルの亜鉛めっき鋼板からなり、断面形状は下方に開口
したコの字状の長尺材からなる。断面の大きさは巾が1
0センチメートル、高さが5センチメートルで、長さは
1.5メートルである。接地材20の上面には、中央に
Φ18の連結孔3を設けておく。両端部には、18×3
0ミリメートルの長丸の連結孔3をそれぞれ一個づつ設
けておく。
【0007】連結枠4 図2に示すのは連結枠4である。厚さ3.2ミリメート
ルの亜鉛めっき鋼板からなる半筒状体からなり、底板4
1の巾は5センチメートル、両側の縁板42の高さは5
センチメートルである。長さは1メートルで、底板41
の両端部・中央部にボルト用のΦ18の連結孔3を設け
ておく。
ルの亜鉛めっき鋼板からなる半筒状体からなり、底板4
1の巾は5センチメートル、両側の縁板42の高さは5
センチメートルである。長さは1メートルで、底板41
の両端部・中央部にボルト用のΦ18の連結孔3を設け
ておく。
【0008】伸縮連結板43 図3に示すのは、伸縮連結板43である。厚さ3.2ミ
リメートルの亜鉛めっき鋼板からなる平板で、巾は5セ
ンチメートル、長さは75センチメートルで、全長にわ
たり、長手方向に10センチメートル間隔で、多数の1
0×20ミリメートルの楕円形の連結孔3を設けたもの
を用意し、二本を一組としたもので、所望の箇所で、連
結孔同士をボルト・ナットで連結して伸縮可能としたも
のである。
リメートルの亜鉛めっき鋼板からなる平板で、巾は5セ
ンチメートル、長さは75センチメートルで、全長にわ
たり、長手方向に10センチメートル間隔で、多数の1
0×20ミリメートルの楕円形の連結孔3を設けたもの
を用意し、二本を一組としたもので、所望の箇所で、連
結孔同士をボルト・ナットで連結して伸縮可能としたも
のである。
【0009】接地枠2 図4に示すのは接地枠2である。同じ長さの接地材20
を50センチメートル間隔で三本並列に設置する。三本
の接地材の中央の連結孔3の上を横断するように、上記
の連結枠4一本を設置し、接地材と交差する箇所で、連
結孔を貫通するボルトを用いて接合する。接地材の両端
部では、それぞれ一組の伸縮連結板43を用いて、三本
の接地材を仮に連結して、接地枠2を完成する。
を50センチメートル間隔で三本並列に設置する。三本
の接地材の中央の連結孔3の上を横断するように、上記
の連結枠4一本を設置し、接地材と交差する箇所で、連
結孔を貫通するボルトを用いて接合する。接地材の両端
部では、それぞれ一組の伸縮連結板43を用いて、三本
の接地材を仮に連結して、接地枠2を完成する。
【0010】図5に示すように、板厚4.5ミリメート
ルの亜鉛めっき鋼板を加工したエキスパンドメタルから
なる、縦約50センチメートル、巾約1メートル弱の基
板50の上に、合成樹脂からなる細かい目の網状の透水
シート51を重ね合わせる。その上下両縁には、厚さ
1.6ミリメートルの亜鉛めっき鋼板を折り返して形成
した、巾5センチメートルで、断面形状が略U字状の縁
材52を被せる。
ルの亜鉛めっき鋼板を加工したエキスパンドメタルから
なる、縦約50センチメートル、巾約1メートル弱の基
板50の上に、合成樹脂からなる細かい目の網状の透水
シート51を重ね合わせる。その上下両縁には、厚さ
1.6ミリメートルの亜鉛めっき鋼板を折り返して形成
した、巾5センチメートルで、断面形状が略U字状の縁
材52を被せる。
【0011】図6に示すように、基板50の両縁は、厚
さ2.3ミリメートルの亜鉛めっき鋼板からなるアング
ル材53で側縁をカバーする。又、基板の中央には、ア
ングル材53を、一辺を外側に突出させた状態で付設し
て、表面板5を形成する。
さ2.3ミリメートルの亜鉛めっき鋼板からなるアング
ル材53で側縁をカバーする。又、基板の中央には、ア
ングル材53を、一辺を外側に突出させた状態で付設し
て、表面板5を形成する。
【0012】逆T状の法面表面枠 図7に示すように、表面板5を、接地枠2の中央の連結
枠4の中に落とし込むように設置し、ボルト・ナット、
ビスなどを用い、縁板42を介して、表面板5を連結枠
4に立設する。中央のアングル材と連結枠4の重なる箇
所では、連結枠の縁板に切込を設けて挿し込む。表面板
5を挿入後、連結枠4と同様な半筒状体を表面板5の上
縁に被せて、逆T状の法面表面枠1を略完成する。
枠4の中に落とし込むように設置し、ボルト・ナット、
ビスなどを用い、縁板42を介して、表面板5を連結枠
4に立設する。中央のアングル材と連結枠4の重なる箇
所では、連結枠の縁板に切込を設けて挿し込む。表面板
5を挿入後、連結枠4と同様な半筒状体を表面板5の上
縁に被せて、逆T状の法面表面枠1を略完成する。
【0013】図に示すように、表面板5の中央のアング
ル材53と、中央の接地材20とを、筋交板54を用い
て連結して、逆T状の、曲面にも対応可能な法面表面枠
1を完成する。図に示すように、接地枠2の下面には、
下方に突出した突起21を付設する。法面表面枠1を設
置した時に水平移動し難いので都合がよい。
ル材53と、中央の接地材20とを、筋交板54を用い
て連結して、逆T状の、曲面にも対応可能な法面表面枠
1を完成する。図に示すように、接地枠2の下面には、
下方に突出した突起21を付設する。法面表面枠1を設
置した時に水平移動し難いので都合がよい。
【0014】このような法面表面枠1を曲面に施工する
場合には、凹曲面では、図8に示すように、外縁の二本
の接地材20を回転させて、接地材20の先端間の巾を
狭め、後端間を拡げる。このことにより、隣接する法面
表面枠1の接地材同士が重なることなく施工可能とな
る。凸曲面では、反対に先端間を拡げ、後端間を狭める
ことで対応可能となる。
場合には、凹曲面では、図8に示すように、外縁の二本
の接地材20を回転させて、接地材20の先端間の巾を
狭め、後端間を拡げる。このことにより、隣接する法面
表面枠1の接地材同士が重なることなく施工可能とな
る。凸曲面では、反対に先端間を拡げ、後端間を狭める
ことで対応可能となる。
【0015】図9に示すように、盛土基盤60の上にジ
オグリッド材7を敷設し、その先端部上に法面表面枠1
を並列的に載置し、法面表面枠同士を連結して一体化す
る。法面表面枠1の背後に確り締め固めながら、盛土6
を施工する。一層目の盛土6が完成したら、法先に所定
巾の部分を残すように、ジオグリッド材7を敷設し、そ
の上に法面表面枠1を並列し、背後に盛土をする、とい
う作業を繰り返して、表面が段々式の盛土6を形成す
る。
オグリッド材7を敷設し、その先端部上に法面表面枠1
を並列的に載置し、法面表面枠同士を連結して一体化す
る。法面表面枠1の背後に確り締め固めながら、盛土6
を施工する。一層目の盛土6が完成したら、法先に所定
巾の部分を残すように、ジオグリッド材7を敷設し、そ
の上に法面表面枠1を並列し、背後に盛土をする、とい
う作業を繰り返して、表面が段々式の盛土6を形成す
る。
【0016】段々状の盛土の場合、実施例のように、表
面板にエキスパンドメタルに網状の透水シートを貼り合
わせたものを用いると、表面に植生が可能である。更
に、表面枠の前の小段は平面である上、ジオグリッドも
敷設されていないので、接地材の間には空間があるか
ら、図9に示すように、小木8などの植栽も可能であ
る。
面板にエキスパンドメタルに網状の透水シートを貼り合
わせたものを用いると、表面に植生が可能である。更
に、表面枠の前の小段は平面である上、ジオグリッドも
敷設されていないので、接地材の間には空間があるか
ら、図9に示すように、小木8などの植栽も可能であ
る。
【0017】図10に示すように、上段の法面表面枠1
を下段の法面表面枠1の上に重ねる場合に、上段の接地
枠2の先端に、下方に屈折されたL字状の鉤状物9を付
設しておき、この鉤状物9を下段の法面表面枠の表面板
5の上端に係止するように設置すると、下段の表面板5
が背後の土圧に押された場合に、表面板が前方に押し出
されるのを防ぐので、盛土をより一層安定させるのに役
立つ。単に係止するのみではなく、鉤状物9を下段の表
面板5にビスなどで接合すると、更に、法面表面枠全体
の安定に役立つ。
を下段の法面表面枠1の上に重ねる場合に、上段の接地
枠2の先端に、下方に屈折されたL字状の鉤状物9を付
設しておき、この鉤状物9を下段の法面表面枠の表面板
5の上端に係止するように設置すると、下段の表面板5
が背後の土圧に押された場合に、表面板が前方に押し出
されるのを防ぐので、盛土をより一層安定させるのに役
立つ。単に係止するのみではなく、鉤状物9を下段の表
面板5にビスなどで接合すると、更に、法面表面枠全体
の安定に役立つ。
【0018】
【実施例2】上記実施例としては、接地枠を並列された
三本の接地材で形成したが、この本数は規定するもので
はない。例えば、図11に示すように、接地枠2を二本
の接地材20で形成する。一方の接地材20を表面板5
の一縁の下端に、直交した状態で固定し、もう一方の縁
に付設する接地材20を、角度調節可能に付設する。
三本の接地材で形成したが、この本数は規定するもので
はない。例えば、図11に示すように、接地枠2を二本
の接地材20で形成する。一方の接地材20を表面板5
の一縁の下端に、直交した状態で固定し、もう一方の縁
に付設する接地材20を、角度調節可能に付設する。
【0019】このように形成した表面枠1を、曲面のあ
る法面の先端に並列する場合には、固定された接地材2
0に、隣接の表面枠1の調節可能な接地材20を沿わせ
るように設置する。隣設された表面枠同士を確りと連結
することにより、安定した曲面対応の表面枠が形成可能
である。
る法面の先端に並列する場合には、固定された接地材2
0に、隣接の表面枠1の調節可能な接地材20を沿わせ
るように設置する。隣設された表面枠同士を確りと連結
することにより、安定した曲面対応の表面枠が形成可能
である。
【0020】実施例1では、表面板としてエキスパンド
メタルを基板とした、透水性のあるものの例を示した
が、背後の盛土圧に対抗できる強度と耐候性があれば、
コンクリート板・擬石・並列した木材などを表面板とし
て用いることも可能である。又、表面板を比較的目の粗
い金網で形成し、背後の盛土材として、礫や石類を用い
と、透水性の優れた法面が形成できるので、河川沿いの
箇所などでは特に有効である。
メタルを基板とした、透水性のあるものの例を示した
が、背後の盛土圧に対抗できる強度と耐候性があれば、
コンクリート板・擬石・並列した木材などを表面板とし
て用いることも可能である。又、表面板を比較的目の粗
い金網で形成し、背後の盛土材として、礫や石類を用い
と、透水性の優れた法面が形成できるので、河川沿いの
箇所などでは特に有効である。
【0021】表面板としては、必ずしも一枚の板体で構
成する必要はない。例えば、帯状部材を横方向に積み重
ねて、表面板を形成することも可能である。ロールフォ
ーミングで成形した屈曲断面を持つ帯状の有孔板とか、
細い間伐材を横積みに重ねるとか、の方法で、表面板を
形成することも可能である。
成する必要はない。例えば、帯状部材を横方向に積み重
ねて、表面板を形成することも可能である。ロールフォ
ーミングで成形した屈曲断面を持つ帯状の有孔板とか、
細い間伐材を横積みに重ねるとか、の方法で、表面板を
形成することも可能である。
【0022】
【発明の効果】断面形状が逆T字状の法面表面枠を用い
て、表面枠までの高さ迄盛土を行い、上段の法面表面枠
を所定巾、後退させて設置して設置し、背後に盛土を行
う、という方法で段々式法面を形成する方法は知られて
いるが、本発明の法面表面枠を用いると、接地台を扇形
に形成できるので、曲面のある法面にも適用できる。
て、表面枠までの高さ迄盛土を行い、上段の法面表面枠
を所定巾、後退させて設置して設置し、背後に盛土を行
う、という方法で段々式法面を形成する方法は知られて
いるが、本発明の法面表面枠を用いると、接地台を扇形
に形成できるので、曲面のある法面にも適用できる。
【0023】又、同じ勾配であっても、段々式に施工す
る場合は、段毎に曲率半径が変化する。この発明の法面
表面枠では、同じ巾の表面枠を用いても、接地材の交差
角度を変えることにより、曲率半径の異なる法面に於い
ても、同じ表面枠を以て対応可能である。
る場合は、段毎に曲率半径が変化する。この発明の法面
表面枠では、同じ巾の表面枠を用いても、接地材の交差
角度を変えることにより、曲率半径の異なる法面に於い
ても、同じ表面枠を以て対応可能である。
【0024】特に、この発明の法面表面枠に於いては、
表面枠の下端と接地枠とを回転させるなどの方法で、両
者の挾角を施工現場に於いても簡単に変更できるので、
曲率半径の違いには、極めて簡単に対応できる。
表面枠の下端と接地枠とを回転させるなどの方法で、両
者の挾角を施工現場に於いても簡単に変更できるので、
曲率半径の違いには、極めて簡単に対応できる。
【0025】実際の施工では、接地枠と表面板とが、確
り連結されていないと、背後からの盛土の土圧などで、
表面板が押し出されるケースも多い。実施例1で例示し
た、中央の三本目の中央の接地材を設けたり、表面板と
の角度を筋交板を用いて固定したりすることにより、簡
単に補強することが可能である。実施例では筋交板を、
表面板の背後に付設した例を示したが、勿論、このよう
な筋交板を盛土の表面側に付設することも可能である。
り連結されていないと、背後からの盛土の土圧などで、
表面板が押し出されるケースも多い。実施例1で例示し
た、中央の三本目の中央の接地材を設けたり、表面板と
の角度を筋交板を用いて固定したりすることにより、簡
単に補強することが可能である。実施例では筋交板を、
表面板の背後に付設した例を示したが、勿論、このよう
な筋交板を盛土の表面側に付設することも可能である。
【0026】又、上段に設置する接地枠の先端に、下方
に屈折した鉤状物を付設し、この鉤状体を下段の表面板
の上端前面に設置して、下段の表面板が背後の盛土圧に
より前方に迫り出したり、倒壊すことを防ぐことができ
るので、法面を安定的に保つのに役立つ。この鉤状物は
上下段の曲率半径が異なっている場合にも、適用できる
ので、段々式法面には好都合である。
に屈折した鉤状物を付設し、この鉤状体を下段の表面板
の上端前面に設置して、下段の表面板が背後の盛土圧に
より前方に迫り出したり、倒壊すことを防ぐことができ
るので、法面を安定的に保つのに役立つ。この鉤状物は
上下段の曲率半径が異なっている場合にも、適用できる
ので、段々式法面には好都合である。
【0027】又、この発明の法面表面枠は、盛土内に層
状に付設されるジオグリッド材と総称される、引張強度
大な帯状補強材や面状補強材と併用することが多いが、
その連結も極めて簡単である。
状に付設されるジオグリッド材と総称される、引張強度
大な帯状補強材や面状補強材と併用することが多いが、
その連結も極めて簡単である。
【図 1】 接地材の一例を示す斜視図である。
【図 2】 連結枠の一例を示す斜視図である。
【図 3】 伸縮連結板の一例を示す平面図である。
【図 4】 接地枠の一例を示す斜視図である。
【図 5】 表面板の一例を示す斜視図である。
【図 6】 表面板の補強状況の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図 7】 曲面にも対応可能な法面表面枠の一例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図 8】 法面表面枠の施工状況の一例を示す平面図
である。
である。
【図 9】 段々式法面の一例を示す側面図である。
【図10】 上下の法面表面枠の連結状況の一例を示す
側面図である。
側面図である。
【図11】 法面表面枠の他の一例を示す平面図であ
る。
る。
1 表面枠 2 接地枠 20 接地材 3 連結孔 4 連結枠 5 表面板 6 盛土 60 盛土基盤 7 ジオグリッド材7 8 小木 9 鉤状物
Claims (11)
- 【請求項1】 鉛直ないし所定の角度で立設された剛
性表面板の下端の、略両縁部に、先端を法面側に突出さ
せた状態で、二本の剛性棒状体を並設してなる接地台を
付設した、側面形状が略逆T字状の法面表面枠に於い
て、上記二本の剛性棒状体の延長線の交差角度が、調整
可能に形成されたことを特徴とした、曲面にも対応可能
な法面表面枠。 - 【請求項2】 剛性表面板の中央部下端に、剛性表面
板との平面上の交差角度が略直角に固定された、剛性棒
状体が接地台の一部分として、付設されたことを特徴と
した、請求項1記載の、曲面にも対応可能な法面表面
枠。 - 【請求項3】 接地台を構成する剛性棒状体同士が、
交差角度の調節された状態で、剛性表面板以外の箇所に
おいて、剛性のある棒状体、ないし、板状体からなる連
結材を用いて、互いに連結されたことを特徴とした、請
求項1ないし請求項2のいずれか一項に記載の、曲面に
も対応可能な法面表面枠。 - 【請求項4】 連結材は、長さが調節可能に形成され
たものであることを特徴とした、請求項1ないし請求項
3のいずれか一項に記載の、曲面にも対応可能な法面表
面枠。 - 【請求項5】 剛性表面板は、上下枠材を介して、接
地台に付設されたことを特徴とした、請求項1ないし請
求項4のいずれか一項に記載の、曲面にも対応可能な法
面表面枠。 - 【請求項6】 剛性表面板は、帯状体の複合されたも
のであることを特徴とした、請求項1ないし請求項5の
いずれか一項に記載の、曲面にも対応可能な法面表面
枠。 - 【請求項7】 剛性表面板は、有孔板からなることを
特徴とした、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に
記載の、曲面にも対応可能な法面表面枠。 - 【請求項8】 先端部に下方に突出する鉤状突起が付
設されたことを特徴とした、請求項1ないし請求項7の
いずれか一項に記載の、曲面にも対応可能な法面表面
枠。 - 【請求項9】 盛土内に敷設される面状、帯状、ない
し、棒状の盛土補強材と連結されたことを特徴とした、
請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の、曲面
にも対応可能な法面表面枠。 - 【請求項10】 接地台の下面には、下方に突出した
突起が付設されたことを特徴とした、請求項1ないし請
求項9記載のいずれか一項に記載の、曲面にも対応可能
な法面表面枠。 - 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれ
か一項に記載の、曲面にも対応可能な法面表面枠を用い
て、段々状の法面を形成することを特徴とした、法面表
面枠の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352160A JP3136517B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 曲面にも対応可能な法面表面枠とその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352160A JP3136517B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 曲面にも対応可能な法面表面枠とその施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160566A JP2000160566A (ja) | 2000-06-13 |
JP3136517B2 true JP3136517B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=18422197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3136517B2 (ja) |
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1998
- 1998-11-26 JP JP10352160A patent/JP3136517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000160566A (ja) | 2000-06-13 |
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