JP3010244B2 - 植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠体とその施工方法。 - Google Patents

植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠体とその施工方法。

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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジオグリッド材で層
状に補強された急勾配盛土において、段々状の盛土表面
を形成するための表面形成用板体とその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術と問題点】従来は断面がL字状に屈折され
た表面形成用板体を盛土の端部に立設し、L字状の底板
の端部と立板の上部とを互いに緊結した上、L字状の内
側に盛土をしてきた。底板の上の盛土の重量により、立
板が外側に押されるのを防いできた。しかし、このため
には底板がある程度長くないと、盛土の重量が小さく、
立板の押されるのを防ぐことができなかった。又、段々
状に積み上げる場合には表面形成用板体が段毎に独立し
ているので不安定になる傾向があった。この発明はこの
ような欠点を解決することを目的としている。
【0003】
【問題点を解決する手段】この発明は、略鉛直方向の表
面板と、その下端に略直交し、少なくとも法面表面側に
突出する前方底板を付設し、上記前方底板には植生する
のに必要な、上下方向の貫通空間を設けた表面形成用板
体を用いることを特徴とするものである。
【0004】
【作用】このように構成すると、表面板を前方に倒すに
は、表面板と底板とが確りと固定されているので、底板
の先端が回転の中心になり、表面板の下端が回転の中心
になる従来の方法に比べると、非常に大きな回転力を与
える必要がある。従って、表面板を前方に移動しないよ
うに引っ張っておくだけで、安定させることができる。
板体を段々状に積み重ねると、小段が形成出来るし、下
段の表面板と上段の前方底板を連結することにより、多
段の板体は一体化により安定できる。前方底板の空間を
大きく形成しておくことにより、木本類を植生できるの
で、景観上望ましい。
【0005】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1に示すのは表面形成用板体1の表面板
11の一例である。補強コンクリート製で断面形状が半
円形の擬木複数本を並列した形状の表面板11を形成す
る。その大きさは高さ約1メートル、巾約2メートルで
ある。表面板11の裏面上端部に連結棒12を付設して
おく。
【0006】図2に示すのは表面形成用板体1の底板1
3の一例である。幅3センチメートル、高さ5センチメ
ートル、長さ1メートル弱のガラス繊維補強樹脂からな
る板材14を50センチメートル間隔で平行に並べ、両
端に同様板材13を付設して簀子状に一体化したもので
ある。予め一体に成形してもよいことは勿論である。板
材13同志の間には広い上下方向の貫通空間15が形成
される。
【0007】図3に示すのは表面板11と底板13とを
接合した表面形成用板体1である。前方に50センチメ
ートルを余して、底板13の上に直角に表面板11を立
設する。表面板11の裏面側と底板13とは筋交い棒1
6ないし筋交い板で結合して接合を確実にしておく。表
面板の高さと前方に余す底板の長さが設置した場合の勾
配を規定する。上記のように構成すると、前方の底板の
長さを変えることにより、勾配をある程度自由に決定す
ることが可能となる。
【0008】図4に示すのは連結具2である。長尺の亜
鉛メッキ鋼板からなるアングル材20の底辺の縁に沿っ
て、下方に突出する多数のフック21が並列的に付設し
てある。立辺には10センチメートル間隔で連結孔22
が設けてある。
【0009】図5に示すのは急勾配盛土である。盛土基
盤30上に盛土端部31から奥に向かって敷設されたジ
オグリッド材4は、引張強度の非常に大きい繊維からな
り、目合い3センチメートル角、幅が1メートルの長尺
の柔軟性のある網状物からなる。ジオグリッド材4の
上、盛土端部31に底板13の先端が沿うように、第一
段の表面形成用板体1を直列的に敷き並べて固定する。
【0010】固定するには、図6に示すように、連結具
2の立辺を底板13の後端に当て、連結孔22を通して
ねじ釘で固定する。連結具2のフック21を、それぞれ
ジオグリッド材4の網目を通し横糸41に引っ掛ける。
【0011】このように準備した後、前出図5に示すよ
うに、盛土基盤30の上、表面板11の背後に半分の高
さの50センチメートルの盛土3を行う。盛土はローラ
ー・タンパーを用いて充分に締め固める。続いて表面板
11の上端までの高さの盛土3を行う。
【0012】第一層の盛土が完成したら、第一層の盛土
の上に第二層のジオグリッド材4の敷設を行い、その上
に第二段の表面形成用板体1を設置する。第二段の表面
形成用板体1は第一段のものよりも50センチメートル
内側に立設し、第一段と同様にジオグリッド材4と連結
する。又、底板13の先端を第一段の表面板11の裏面
上端部の連結棒12に載架して大型ネジ釘などを用いて
相互を連結する。
【0013】この相互連結の結果、第一段と第二段の表
面形成用板体が一体化される上に、第一段の表面形成用
板体は、第二段の底板を介して第二層のジオグリッド材
4とも連結されたことになり、背後からの土圧にもより
強く抵抗することができる。
【0014】このように準備した後、第二段の表面板1
1の背後に、第一層と同様にして第二層の盛土3を施工
する。以下同様にして第三・第四段の表面形成用板体の
設置と第三・第四層の盛土を施工して、階段状の表面を
持った急勾配盛土を完成する。
【0015】形成された階段のそれぞれの小段5の上に
は、巾約50センチメートルの狭い水平な地面が形成さ
れる。小段には目の細かいジオグリッド材は敷設されて
おらず、幅50センチメートルの貫通空間があるので、
草類・花類は勿論、小樹木6などの木本類の植生が可能
である。
【0016】表面形成用板体は、略垂直な表面板に水平
な底板が付設されていれば実施例に限定されるものでは
ない。ネット状物・軽量な補強セメント板・樹脂モルタ
ル板・ガラス繊維補強セメント板・自然木などある程度
の剛性があれば、その素材・形状を規定するものではな
い。表面を擬木・擬石などの模様を施しておくことも美
観の点から有効な手段である。又、異なる素材を用いた
物を複合したものでもよい。表面板と底板を一体に形成
したものでよいことは勿論である。
【0017】例えば、軽量で、剛性と耐蝕性が高いアル
ミ/合成樹脂/アルミの3枚の薄板からなる複合板体を
用いることも可能である。図7に示すように、上記複合
板体からなる長方形の表面板11の四周辺を、狭い巾で
裏側に屈折して四辺にそれぞれ屈折片17を形成する。
屈折片には所々に連結孔22を設けておくと、底板との
接合や隣接する板体同志の連結にも都合がよい。この材
料は、四辺の屈折片がリブとして働くので剛性が大きい
上、上下左右の連結も容易であり、しかも軽量なので、
基礎に掛かる荷重も小さく、表面形成用板体に適してい
る。
【0018】表面板と底板の連結は図8に示すように、
表面板11の上端部裏面に、上方が開口した鉤18を取
り付けておいて、この鉤に上段の底板13の先端の下部
を挿入するような方法でもよい。挿し込むだけでよいの
で施工が簡単であるし、ある程度の自由性があるので都
合がよい。
【0019】図9に示すように、表面板の上端部とジオ
グリッド材とを連結しておいてもよい。この場合には、
表面板の下端から1メートル程度離れた箇所で、ジオグ
リッド材4に亜鉛メッキパイプなどの長尺の係留基材3
2を取り付け、この係留機材32と表面板11の上端部
とを緊結するのがよい。ジオグリッド材全体のの引張力
が係留基材に伝えられ、表面板を確りとジオグリッド材
4に結び付けるからである。この場合には、底板13も
係留基材32に緊結するのが望ましい。緊結に用いる道
具としては、充分の引張力と土中での耐久性があれば、
素材・形状などは自由に選択できるが、例えば、中間に
ターンバックル33の付いた緊結棒34などが適してい
る。
【0020】尚、アンカー材としてはジオグリッド材で
代表して説明したが、盛土の滑り破壊に対抗できる充分
の引張強度を有すれば、高強度繊維からなる網状物に限
定する必要はなく、不織布・金網・鋼板などであっても
よい。又、その形状も全面に敷設するシート状の他、帯
状のものなどであってよい。
【0021】
【発明の効果】この発明はこのように構成されているの
で、次のような特長を有する。表面板の前方に底板が突
出しているので、背後からの土圧で表面板が前に倒れ難
い。表面板の上端をアンカー材と緊結すると更に難し
い。前方に底板が突出しているので、下段の表面形成用
板体と上段の表面形成用板体とを連結することにより、
表面形成用板体が一体化できて安定度が高い。表面板と
底板とを別部材としておくと、連結位置により勾配を変
えることが出来るので都合がよい。小段部分の底板には
上下方向の大きな貫通空間が設けてあるので、草や木の
植生が可能である。従来は垂直壁にコンクリート製品が
用いられていたが、重量が大きく施工が大変であり、強
固な基礎を作る必要があった。この発明では表面形成用
板体を軽量にできるので、施工は簡単であり、強固な基
礎も必要がないので好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面板の一例を示す背面からの斜視図であ
る。
【図2】 底板の一例を示す平面図である。
【図3】 表面形成用板体の一例を示す側面図である。
【図4】 連結具の一例を示す斜視図である。
【図5】 表面形成用板体の施工状況の一例を示す側断
面図である。
【図6】 表面板とジオグリッド材の連結方法の一例を
示す側断面図である。
【図7】 表面板の一例を示す背面からの斜視図であ
る。
【図8】 表面板と底板の連結方法の一例を示す部分側
断面図である。
【図9】 表面板とジオグリッド材の連結方法を示す側
面説明図である。
【符号の説明】
1 表面形成用板体 11 表面板 12 連結棒 13 底板 14 板材 15 貫通空間 16 筋交い棒 17 屈折片 18 鉤 2 連結具 20 アングル材 21 フック 22 連結孔 3 盛土 30 盛土基盤 31 盛土端部 32 係留基材 33 ターンバックル 34 緊結棒 4 ジオグリッド材 41 横糸 5 小段 6 小樹木

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盛土基盤層の上に、略水平に、且つ、先
    端部が下段の表面形成用枠体の表面板の上端部に近接し
    た状態で載置される底板と、上記底板の所定の箇所に、
    略鉛直に立設されて、盛土の各段の表面を形成する表面
    板とからなる、略逆T字型の表面形成用枠体であって、 底板の少なくとも表面側の突出部に、木本類の植栽が可
    能な程度の大きな上下貫通孔を設けたことを特徴とし
    た、植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠体。
  2. 【請求項2】 底板は、剛性棒状体の複合体からなるこ
    とを特徴とした、請求項1に記載した、植栽可能な段々
    式盛土の表面形成用枠体。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし請求項2のいずれか一項
    に記載した、植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠体
    を、盛土の先端部に設置し、盛土内に略水平方向に敷設
    されるジオグリッド材などの引張強度の大きいアンカー
    材と連結した後、表面板の背後に盛土する作業を順次繰
    り返すことを特徴とした、植栽可能な段々式盛土の表面
    形成用枠体の施工方法。
  4. 【請求項4】 上段に設置した底板の先端部と、下段の
    表面板の上端部とを、連結することを特徴とした、請求
    項3に記載した、植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠
    体の施工方法。
  5. 【請求項5】 底板上の表面板の立設位置を変えること
    により、形成する段々式盛土全体の勾配を変えることを
    特徴とした、請求項3ないし請求項4のいずれか一項に
    記載した、植栽可能な段々式盛土の表面形成用枠体の施
    工方法。
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