JP3477069B2 - 土木構築物の構築方法 - Google Patents

土木構築物の構築方法

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基作 下タ村
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自然の景観を損な
うことがなく、多様な生物が生息しうる環境を創生する
ことが可能な土留めや護岸等の土木構築物の構築方法に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、山林の斜面からの土砂流出を防止
するための土留めや、河川の堤防の護岸等の土木構築物
を構築する方法として、コンクリートを直接斜面に打つ
工法、コンクリート二次製品のコンクリートブロックを
用いる工法、石を積み上げる工法等が知られている。コ
ンクリートを打つ工法やコンクリートブロックを用いる
施工方法は、施工が容易で、充分な強度が得られる優れ
た方法であるため、近年の山林労働者不足および高齢化
に伴い広く採用されている。しかし、このような土留め
工法は、土留めをする斜面や川岸の全面がコンクリート
で覆われてしまうため、自然の景観を損ねてしまう。ま
た、コンクリートを打ったり、コンクリートブロックを
製造運搬する際にエネルギーを浪費し、環境コストを含
めて考えると、施工コストは高くなる。 【0003】また、近年河川や山林においては、環境の
保護と調和が重視されるようになり、多様な生物が生育
しうる環境が求められるようになっている。コンクリー
トやコンクリートブロックを用いた土留めや護岸は、地
表面全体をコンクリートで覆ってしまうため、微生物、
植物、昆虫等の多様な生物が生育しにくい環境となって
しまい、環境の保護と調和を重視するニーズに答えるこ
とができない。 【0004】自然の環境を損なわず、しかも間伐材の有
効利用を図ることが可能な土留め工法として、例えば、
斜面に一定間隔で密に丸太杭を打ち込み、その背部に複
数の横丸太を固定して重積し、土留め壁体を構成し、土
砂等を詰め込む丸太棚工法が知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、丸太のみを使
用した丸太棚工法では、丸太杭を斜面に一本ずつ打ち込
まねばならず、作業効率が極めて悪いうえ、足場の悪い
斜面で作業になるため危険を伴うものであった。従っ
て、山林労働者が不足し高齢化している現状では、丸太
棚工法は採用しがたい工法である。さらに丸太が数年で
腐朽してしまうため、充分な強度を得ることが困難であ
った。 【0006】本発明が解決しようとする課題は、充分な
強度を確保したうえで、多様な生物が生育しうる環境を
創生することができ、自然の景観を損なわず、さらに間
伐材を有効に利用しうる土木構築物の構築方法を提供す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明は、所定の間隔で複数の縦丸太を配設し、
なくとも該縦丸太の上端および下端近傍を複数の横つな
ぎ丸太で固定した法面形成用部材と、所定の間隔で複数
の基礎丸太を水平に配設し、基礎丸太を基礎丸太と直
交する基礎つなぎ丸太で固定した底面形成部材と、該底
面形成部材の基礎丸太の端部と法面形成部材の縦丸太の
下部で連結固定し、さらに線状の固定部材で法面形成用
部材の上部と底面形成部材の他方の端部を固定して枠体
を構成し、該枠体の内側にプラスチックネットを張設
し、該枠体内部に土砂、砕石等の充填物を充填し、充填
物の上面をプラスチックネットで固定して盛り土構造体
を形成し、該盛り土構造体を階段状に形成させ、盛り土
構造体と盛り土構造体の接合箇所に植生することを特徴
とする土木構築物の構築方法に関するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施形態
を説明する。 【0009】図1は、本発明により構築された土留めの
構造を示す断面斜視図である。また、図2(a)〜図2
(c)は、本発明の実施方法を説明するための断面図で
ある。 【0010】図1および図2(a)で示したように、法
面を形成させるための法面形成部材は、まず一定間隔で
縦に丸太を縦丸太1として配設し、この縦丸太1を固定
するために、横つなぎ丸太3を連結ボルト8で固定し、
法面構成部材とする。横つなぎ丸太3は、少なくとも縦
丸太1の上端および下端近傍に設ければよい。 【0011】底面を構成するために、基礎丸太2を一定
間隔で水平に配設し、基礎つなぎ丸太4で基礎丸太2を
固定する。縦丸太1の下部と基礎丸太2の他の端部を連
結固定して、枠体を構成する。 【0012】施工現場での負担を軽くするために、工場
であらかじめ、縦丸太1と横つなぎ丸太2を固定し、法
面形成部材を製造し、施工現場で底面構成部材と連結固
定して枠体を製造してもよい。従って、従来の丸太棚工
法のように現場で斜面に丸太を打ち込む必要がなくな
り、作業の負担や危険性を大幅に低減することができ、
少人数の作業者や高齢の作業者でも、施工することがで
きる。 【0013】枠体の製造に使用する丸太は、皮付きでも
よく、皮を剥いたものや、角状に加工したものであって
もよい。従来、廃棄されていた間伐材を用いることがで
き、山林資源を有効に活用することができる。 【0014】法面構成部材と底面構成部材の結合をより
強化し、枠体内に充填する土砂等の土圧に耐えるため
に、鋼製のロッドやワイヤー等の線状の固定部材6で、
横つなぎ丸太3と基礎つなぎ丸太4を固定する。線状の
固定部材とすることにより、次工程の土砂等の充填作業
が阻害されることがない。 【0015】次いで、枠体内に充填する土砂等を覆うこ
とができる長さのプラスチックネット5を枠体内面に張
設する。枠体内面からはみだしたプラスチックネット5
の上端は、土砂等を充填し終わるまで、枠体内面の反対
側に引いておく。プラスチックネットの材質は特に限定
されるものではないが、例えば高密度ポリエチレン等を
挙げることができる。土砂等の充填物の粒径がプラスチ
ックネットの網目より小さい場合は、充填物の粒径より
細かい網目のプラスチックネット5’を法面構成部材の
内側に張設すればよい。また、工事施工後早期に法面を
緑化するには、プラスチックネット5の内側に種子付き
の植生ネットを張設してもよい。 【0016】次いで、図2(b)で示したように、まず
枠体内に土砂等の充填物を順次充填、転圧して敷設し、
上層部には植物を良好に植生させるために良質土を10
cm程充填し植生土7とする。充填物の充填は、全部を
一度に充填せず、例えば図2(b)のA層、B層のよう
に例えば2回に分けて充填転圧することにより、充填物
の充填密度を高めることができて好ましい。 【0017】充填する土砂等は、砕石や、施工現場で発
生した土砂や、建築現場で発生する残土等を用いればよ
い。本発明の土木構築物を護岸に適用する場合は、充填
物は砕石を使用し、重量を与え、安定させればよい。 【0018】盛り土が完了したら、プラスチックネット
5で盛り土の上面を覆って固定し、一段目の盛り土構
造体を完成させる。植生する箇所は、盛り土上面とその
一段上の盛り土の下面が接する箇所に、例えば挿し木
を挿入することが好ましい。このように接合面に挿し
木することにより、時間の経過につれてプラスチックネ
ットとプラスチックネットが重なった面に挿し木の根が
成長し、プラスチックネットにからみつき固定され、数
年で土留めや護岸が一体となり、恒久的に斜面安定の役
割を果たし生態被覆が完了する。挿し木に適した植物
は、根が深く生育しネットワークを形成しやすい植物で
あれば特に限定されないが、例えば、ヤナギ、タニウツ
ギ等の樹木を挙げることができる。 【0019】一段目の盛り土構造体を構築後、2段目以
降を順次上記工程を繰り返して構築し、階段状に土木構
築物を構築する。本発明より、階段状の土木構築物が得
られるので、各段の平面部分に花や芝生等の植物を植生
してもよい。 【0020】本発明は、護岸、山林斜面や道路の土留め
等に適用することができる。 【0021】 【発明の効果】本発明は以下のような優れた効果を有す
るものである。 【0022】(1)コンクリートを使用せず天然の丸太
を使用しているため、景観を損なうことがなく、多様な
生物が生育しうる環境を創生することが可能となる。 【0023】(2)間伐材を丸太として使用することが
できるため、従来あまり利用価値のなかった間伐材を有
効利用することができる。 【0024】(3)成長した挿し木の根により、プラス
チックネットとプラスチックネットが強固に固定され、
土留めや護岸の斜面が恒久的に安定し、充分な強度を確
保することができる。 【0025】(4)間伐材と工事現場の発生土を利用し
て土留めや護岸を築造できるので、環境コストを考慮し
た場合、施工費を低減することができる。 【0026】(5)従来の丸太棚工法のように斜面に丸
太を打ち込む必要がないため、作業効率が向上し、危険
を伴わず、少人数の作業者で施工できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明により構築された土木構築物の構造を説
明する断面斜視図。 【図2】(a),(b),(c)は本発明の工法を説明
する断面図。 【符号の説明】 1 縦丸太 2 基礎丸太 3 横つなぎ丸太 4 基礎つなぎ丸太 5 プラスチックネット 6 固定部材 7 植生土 8 連結ボルト 9 盛り土 10 挿し木
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 103 E02B 3/12 E02D 29/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の間隔で複数の縦丸太を配設し、
    なくとも該縦丸太の上端および下端近傍を複数の横つな
    ぎ丸太で固定した法面形成用部材と、所定の間隔で複数
    の基礎丸太を水平に配設し、基礎丸太を基礎丸太と直
    交する基礎つなぎ丸太で固定した底面形成部材と、該底
    面形成部材の基礎丸太の端部と法面形成部材の縦丸太の
    下部で連結固定し、さらに線状の固定部材で法面形成用
    部材の上部と底面形成部材の他方の端部を固定して枠体
    を構成し、該枠体の内側にプラスチックネットを張設
    し、該枠体内部に土砂、砕石等の充填物を充填し、充填
    物の上面をプラスチックネットで固定して盛り土構造体
    を形成し、該盛り土構造体を階段状に形成させ、盛り土
    構造体と盛り土構造体の接合箇所に植生することを特徴
    とする土木構築物の構築方法。
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