JP3135659B2 - ペルフルオロ−オキシアジリジンの製造法 - Google Patents
ペルフルオロ−オキシアジリジンの製造法Info
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- JP3135659B2 JP3135659B2 JP04034151A JP3415192A JP3135659B2 JP 3135659 B2 JP3135659 B2 JP 3135659B2 JP 04034151 A JP04034151 A JP 04034151A JP 3415192 A JP3415192 A JP 3415192A JP 3135659 B2 JP3135659 B2 JP 3135659B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D273/00—Heterocyclic compounds containing rings having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D261/00 - C07D271/00
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Pyridine Compounds (AREA)
Description
【0001】本発明は、ペルフルオロ−オキシアジリジ
ンの製造法に関する。
ンの製造法に関する。
【0002】最も単純なペルフルオロ−オキシアジリジ
ンは、ペルフルオロ−2−アザプロペンオキシド
ンは、ペルフルオロ−2−アザプロペンオキシド
【化4】 である。
【0003】この化合物の製造法は、ファラルデュー(F
alardeau) とデスマルテュー(DesMarteau)の J. Am. Ch
em. Soc., 98, 3529 (1976) に記載されている。この方
法はトリフルオロメチルヒドロペルオキシドCF3OO
Hを対応するイミンCF3N=CF2に加えた後、生成
するヒドロペルオキシドをNaFによってオキシアジリ
ジンに転換することから成る。
alardeau) とデスマルテュー(DesMarteau)の J. Am. Ch
em. Soc., 98, 3529 (1976) に記載されている。この方
法はトリフルオロメチルヒドロペルオキシドCF3OO
Hを対応するイミンCF3N=CF2に加えた後、生成
するヒドロペルオキシドをNaFによってオキシアジリ
ジンに転換することから成る。
【0004】この方法は幾つかの欠点を示し、その欠点
は主として酸化剤として用いられるヒドロペルオキシド
CF3OOHによるものであり、この酸化剤が潜在的に
爆発性であり且つ複雑な多段工程によってしか製造され
ないことによる。
は主として酸化剤として用いられるヒドロペルオキシド
CF3OOHによるものであり、この酸化剤が潜在的に
爆発性であり且つ複雑な多段工程によってしか製造され
ないことによる。
【0005】ファラルデューとデスマルテューによるこ
の方法は、ツェング(Zheng) とデスマルテュー(DesMart
eau)(J. Org. Chem., 48, 4844 (1983))によって、対
応するイミンから式
の方法は、ツェング(Zheng) とデスマルテュー(DesMart
eau)(J. Org. Chem., 48, 4844 (1983))によって、対
応するイミンから式
【化5】 (X=F、Cl、Br)を有するオキシアジリジンを製
造するのに利用されている。しかしながら、この方法に
よれば、炭素原子上でペルフルオロアルキル基によって
置換されたオキシアジリジンを製造することはできな
い。
造するのに利用されている。しかしながら、この方法に
よれば、炭素原子上でペルフルオロアルキル基によって
置換されたオキシアジリジンを製造することはできな
い。
【0006】ペルフルオロ−オキシアジリジンのもう一
つの製造法が米国特許第4,287,128号明細書に
記載され、その方法はペルハロアルキルイミンをアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩
の存在下にて気体状塩素と反応させることからなる。反
応を促進するには、痕跡量の水が存在することが必要で
ある。この事実は、出発イミンと得られるオキシアジリ
ジンとが両方とも、特にそれらが置換基を持たないとき
には容易に加水分解するという欠点につながる。したが
って、この方法は、ペルフルオロ−2−アザプロペンオ
キシドの製造に用いることはできない。
つの製造法が米国特許第4,287,128号明細書に
記載され、その方法はペルハロアルキルイミンをアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩
の存在下にて気体状塩素と反応させることからなる。反
応を促進するには、痕跡量の水が存在することが必要で
ある。この事実は、出発イミンと得られるオキシアジリ
ジンとが両方とも、特にそれらが置換基を持たないとき
には容易に加水分解するという欠点につながる。したが
って、この方法は、ペルフルオロ−2−アザプロペンオ
キシドの製造に用いることはできない。
【0007】米国特許第4,874,875号明細書に
は、ペルフルオロ−オキシアジリジンを合成するもう一
つの方法が記載されている。この方法は、ペルフルオロ
イミンとH2O2とを、塩基の存在下にて非プロトン性
の極性溶媒中で反応させることからなっている。H2O
2に由来する水が存在するために、この方法もペルフル
オロ−2−アザプロペンオキシドの製造に用いることは
できない。
は、ペルフルオロ−オキシアジリジンを合成するもう一
つの方法が記載されている。この方法は、ペルフルオロ
イミンとH2O2とを、塩基の存在下にて非プロトン性
の極性溶媒中で反応させることからなっている。H2O
2に由来する水が存在するために、この方法もペルフル
オロ−2−アザプロペンオキシドの製造に用いることは
できない。
【0008】したがって、ペルフルオロ−オキシアジリ
ジンの中の最初に述べたものを製造するには、ファラル
デューとデスマルテューによって開示された上記の複雑
な方法だけしか用いることができないが、この方法には
前述のような欠点が伴う。
ジンの中の最初に述べたものを製造するには、ファラル
デューとデスマルテューによって開示された上記の複雑
な方法だけしか用いることができないが、この方法には
前述のような欠点が伴う。
【0009】本発明者は、ペルフルオロ−オキシアジリ
ジンを、非プロトン性溶媒中で対応するペルフルオロ−
イミンを芳香族ペルオキシ酸と反応させることによって
製造することができ、特に、炭素原子上に置換基を持た
ないペルフルオロ−オキシアジリジン、例えばペルフル
オロ−2−アザプロペンオキシドを高収率で製造するの
に用いることができることを意外にも見出した。
ジンを、非プロトン性溶媒中で対応するペルフルオロ−
イミンを芳香族ペルオキシ酸と反応させることによって
製造することができ、特に、炭素原子上に置換基を持た
ないペルフルオロ−オキシアジリジン、例えばペルフル
オロ−2−アザプロペンオキシドを高収率で製造するの
に用いることができることを意外にも見出した。
【0010】したがって、本発明の目的は、式
【化6】 (式中、RxはF、1〜10個の炭素原子を有するペル
フルオロアルキル基または−NRf 2であり、但しRf
は1〜10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル
基であり、RyはFまたは1〜10個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルキル基であり、Rzは1〜10個の
炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である)を有
するペルフルオロ−オキシアジリジンの製造法である。
フルオロアルキル基または−NRf 2であり、但しRf
は1〜10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル
基であり、RyはFまたは1〜10個の炭素原子を有す
るペルフルオロアルキル基であり、Rzは1〜10個の
炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である)を有
するペルフルオロ−オキシアジリジンの製造法である。
【0011】本発明の方法は、式
【化7】 (式中、Rx、RyおよびRzは前記に定義の通りであ
る)を有するペルフルオロ−イミンを、式
る)を有するペルフルオロ−イミンを、式
【化8】 (式中、XはHまたは電子吸引性の置換基である)を有
する芳香族ペルオキシ酸と、非プロトン性溶媒中で、−
50〜+100℃の範囲の温度で反応させることから成
る。
する芳香族ペルオキシ酸と、非プロトン性溶媒中で、−
50〜+100℃の範囲の温度で反応させることから成
る。
【0012】出発ペルフルオロ−イミンは既知化合物で
あり、例えば、ダブリュ・エイ・シェパード(W.A. Shep
pard) およびシー・エム・シャーツ(C.M. Sharts) の
「オーガニック・フルオライン・ケミストリー(Organic
Fluorine Chemistry)」、ダブリュ・エイ・ベンジャミ
ン・インコーポレーテド(W.A. Benjamin Inc.)(1969)、
およびケイ・イー・ピーターマン(K.E. Peterman) およ
びジェイ・エム・シュリーブ(J.M. Shreeve)のInorg. C
hem., 14, 1223 (1975) に記載されている方法によって
製造することができる。特に、CF2=N−CF3につ
いては、バール(Barr)とハスツェルディン(Haszeldine)
のJ. Chem. Soc., 1881 (1955)に記載された方法を用い
ることができる。
あり、例えば、ダブリュ・エイ・シェパード(W.A. Shep
pard) およびシー・エム・シャーツ(C.M. Sharts) の
「オーガニック・フルオライン・ケミストリー(Organic
Fluorine Chemistry)」、ダブリュ・エイ・ベンジャミ
ン・インコーポレーテド(W.A. Benjamin Inc.)(1969)、
およびケイ・イー・ピーターマン(K.E. Peterman) およ
びジェイ・エム・シュリーブ(J.M. Shreeve)のInorg. C
hem., 14, 1223 (1975) に記載されている方法によって
製造することができる。特に、CF2=N−CF3につ
いては、バール(Barr)とハスツェルディン(Haszeldine)
のJ. Chem. Soc., 1881 (1955)に記載された方法を用い
ることができる。
【0013】基Rx、RyおよびRzは、好ましくは1
〜8個の炭素原子を有する。基Rfは、好ましくは1〜
3個の炭素原子を有する。
〜8個の炭素原子を有する。基Rfは、好ましくは1〜
3個の炭素原子を有する。
【0014】式(III) の芳香族ペルオキシ酸に関して
は、置換基Xはペルオキシカルボキシル基に対してオル
ト、メタまたはパラ位になることができ、これは好まし
くはF、Cl、−NO2、−COORおよび−CONR
2(但し、RはHであるかまたは好ましくは1〜5個の
炭素原子を有するアルキル基である)から選択される。
は、置換基Xはペルオキシカルボキシル基に対してオル
ト、メタまたはパラ位になることができ、これは好まし
くはF、Cl、−NO2、−COORおよび−CONR
2(但し、RはHであるかまたは好ましくは1〜5個の
炭素原子を有するアルキル基である)から選択される。
【0015】本発明の方法に用いることができる芳香族
ペルオキシ酸の例は、m−クロロ過安息香酸、p−ニト
ロ過安息香酸、p−メトキシカルボキシ−過安息香酸、
モノ過フタル酸である。特に好ましいものは、m−クロ
ロ過安息香酸である。
ペルオキシ酸の例は、m−クロロ過安息香酸、p−ニト
ロ過安息香酸、p−メトキシカルボキシ−過安息香酸、
モノ過フタル酸である。特に好ましいものは、m−クロ
ロ過安息香酸である。
【0016】前記のように、反応は非プロトン性溶媒中
で行う。ペルオキシ酸およびペルフルオロ−イミンと相
溶性の任意の非プロトン性溶媒を用いることが可能であ
る。例えば、ニトロ(例えば、アセトニトリルおよびベ
ンゾニトリル)、エーテル(例えば、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メトキシエ
チルエーテル)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメ
タン、テトラクロロメタン、クロロホルム、モノクロロ
エタン)、またはそれらの混合物を用いることができ
る。
で行う。ペルオキシ酸およびペルフルオロ−イミンと相
溶性の任意の非プロトン性溶媒を用いることが可能であ
る。例えば、ニトロ(例えば、アセトニトリルおよびベ
ンゾニトリル)、エーテル(例えば、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メトキシエ
チルエーテル)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメ
タン、テトラクロロメタン、クロロホルム、モノクロロ
エタン)、またはそれらの混合物を用いることができ
る。
【0017】アセトニトリルとジクロロメタンが好まし
い。
い。
【0018】反応の前に溶媒と過酸とを十分に脱水し
て、出発アミンとオキシアジリジンの加水分解を避ける
ようにするのが好ましい。この操作は、炭素原子上に置
換基を持たないオキシアジリジン、例えばペルフルオロ
−2−アザプロペンオキシドを製造するときに、特に好
ましい。
て、出発アミンとオキシアジリジンの加水分解を避ける
ようにするのが好ましい。この操作は、炭素原子上に置
換基を持たないオキシアジリジン、例えばペルフルオロ
−2−アザプロペンオキシドを製造するときに、特に好
ましい。
【0019】この目的には、従来の技術を用いることが
できる。例えばペルオキシ酸を、ペルオキシ酸自身と相
溶性の脱水剤(例えば、P2O5、CaCl2、MgS
O4など)と接触させたまま、脱水剤の存在下にて溶媒
を蒸留することができる。この目的に好適なものは、例
えば通常のモレキュラーシーブである。
できる。例えばペルオキシ酸を、ペルオキシ酸自身と相
溶性の脱水剤(例えば、P2O5、CaCl2、MgS
O4など)と接触させたまま、脱水剤の存在下にて溶媒
を蒸留することができる。この目的に好適なものは、例
えば通常のモレキュラーシーブである。
【0020】反応温度は、−50°〜+100℃、好ま
しくは−50°〜+50℃の範囲である。
しくは−50°〜+50℃の範囲である。
【0021】ペルオキシ酸/イミンのモル比は、通常は
1:1〜10:1の範囲であり、好ましくは1:1〜
2:1の範囲である。
1:1〜10:1の範囲であり、好ましくは1:1〜
2:1の範囲である。
【0022】反応時間は重要なパラメーターではなく、
選択された反応温度によって変わる。一般的には、反応
は10分〜24時間の範囲の時間で終了する。
選択された反応温度によって変わる。一般的には、反応
は10分〜24時間の範囲の時間で終了する。
【0023】本発明の方法によって製造することができ
るペルフルオロ−オキシアジリジンは、高い化学的不活
性および高い熱安定性を特徴とするポリマーまたはコポ
リマー、例えば欧州特許出願第338,585号明細書
に記載のペルフルオロアミノエーテルポリマーの合成に
用いることができる。
るペルフルオロ−オキシアジリジンは、高い化学的不活
性および高い熱安定性を特徴とするポリマーまたはコポ
リマー、例えば欧州特許出願第338,585号明細書
に記載のペルフルオロアミノエーテルポリマーの合成に
用いることができる。
【0024】ペルフルオロ−オキシアジリジンは、ニト
ロンの製造にも利用することができる。更に、ペルフル
オロ−オキシアジリジンは、エチレンモノマーの光重合
の触媒として働く、遷移金属のイオンとの錯体を形成す
る。
ロンの製造にも利用することができる。更に、ペルフル
オロ−オキシアジリジンは、エチレンモノマーの光重合
の触媒として働く、遷移金属のイオンとの錯体を形成す
る。
【0025】下記の例は例示のためのものであり、本発
明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
【0026】 パイレックス(Pyrex) 製の50mlフラスコに、乾燥箱
内部で、MCPBA75〜80%を含み残りの部分がm
−クロロ−安息香酸であるm−クロロ−過安息香酸(M
CPBA)[アルドリッチ社(Aldrich Co.) の市販製
品]2.0g(7.0ミリモル)を入れた。MCPBA
を、予めP2O5上で蒸留したCH2Cl2(アルドリ
ッチの市販製品)25mlに溶解した。溶液を、室温で
50分間モレキュラーシーブ(フィッシャー(Fisher)M
−564、3A型、8〜12メッシュ)と接触させた。
次いで、溶液をマグネティックスターラーを備えた別の
50mlフラスコに移した。このフラスコを液体窒素
(−196℃)で冷却して、排気した。パイレックスの
真空管路によって、ペルフルオロ−2−アザプロペン CF2=N−CF30.4g(3.0ミリモル)をフラ
スコ中で凝縮した。フラスコを氷水槽に入れた。反応混
合物を、0℃で15分間撹拌した。真空蒸留によって、
ペルフルオロ−2−アザプロペンオキシド0.24g
(1.6ミリモル)を回収した(収率:53%)。この
オキシアジリジンを、IRおよび19F−NMRスペクト
ルを文献のデーターと比較することによって同定した。
内部で、MCPBA75〜80%を含み残りの部分がm
−クロロ−安息香酸であるm−クロロ−過安息香酸(M
CPBA)[アルドリッチ社(Aldrich Co.) の市販製
品]2.0g(7.0ミリモル)を入れた。MCPBA
を、予めP2O5上で蒸留したCH2Cl2(アルドリ
ッチの市販製品)25mlに溶解した。溶液を、室温で
50分間モレキュラーシーブ(フィッシャー(Fisher)M
−564、3A型、8〜12メッシュ)と接触させた。
次いで、溶液をマグネティックスターラーを備えた別の
50mlフラスコに移した。このフラスコを液体窒素
(−196℃)で冷却して、排気した。パイレックスの
真空管路によって、ペルフルオロ−2−アザプロペン CF2=N−CF30.4g(3.0ミリモル)をフラ
スコ中で凝縮した。フラスコを氷水槽に入れた。反応混
合物を、0℃で15分間撹拌した。真空蒸留によって、
ペルフルオロ−2−アザプロペンオキシド0.24g
(1.6ミリモル)を回収した(収率:53%)。この
オキシアジリジンを、IRおよび19F−NMRスペクト
ルを文献のデーターと比較することによって同定した。
【0027】 乾燥箱内部で、MCPBA(実施例1と同様な市販製
品)5.4g(25.0ミリモル)を50mlフラスコ
に入れた。MCPBAをCH3CN(アルドリッチ(Ald
rich) 製の市販製品)30mlに溶解した。溶液を、室
温で40分間モレキュラーシーブと接触させた。次い
で、これをマグネティックスターラーを備えたもう一つ
の50mlフラスコに移し、+10℃に冷却した。CF
3(CF2)2−CF=N−(CF2)3CF3 1
0.0g(23.0ミリモル)を加えた。反応混合物を
+10℃で5分間撹拌下に保持して、10分間で室温ま
で温度を上げ、次いでCH3CN70mlで希釈して、
反応中に形成した沈澱を溶解した。このようにして得ら
れた生成物を分離漏斗によって分離し、CaCl2上で
1時間脱水した後、蒸留した。IR、19F−NMRおよ
び質量スペクトルによって特性決定した純粋なオキシア
ジリジン8.2g(18.3ミリモル)を回収した(収
率:79%)。
品)5.4g(25.0ミリモル)を50mlフラスコ
に入れた。MCPBAをCH3CN(アルドリッチ(Ald
rich) 製の市販製品)30mlに溶解した。溶液を、室
温で40分間モレキュラーシーブと接触させた。次い
で、これをマグネティックスターラーを備えたもう一つ
の50mlフラスコに移し、+10℃に冷却した。CF
3(CF2)2−CF=N−(CF2)3CF3 1
0.0g(23.0ミリモル)を加えた。反応混合物を
+10℃で5分間撹拌下に保持して、10分間で室温ま
で温度を上げ、次いでCH3CN70mlで希釈して、
反応中に形成した沈澱を溶解した。このようにして得ら
れた生成物を分離漏斗によって分離し、CaCl2上で
1時間脱水した後、蒸留した。IR、19F−NMRおよ
び質量スペクトルによって特性決定した純粋なオキシア
ジリジン8.2g(18.3ミリモル)を回収した(収
率:79%)。
【0028】 MCPBA5.0g(22.0ミリモル)をCH3CN
25mlに溶解したものを、式 CF3(CF2)3−CF=N−(CF2)4CF3お
よび CF3CF2CF(CF3)−CF=N−(CF2)4
CF3 のペルフルオロ−イミンの1:1異性体混合物8.0g
(15.0ミリモル)と反応させた。実施例2に記載し
たのと同じ方法によって、純粋なオキシアジリジン6.
5g(11.8ミリモル)を得た(収率:79%)。沸
点は68〜70℃/135mmHgであった。IRおよ
び19F−NMRスペクトルおよびガスクロマトグラフィ
データーに基づいて、得られた生成物は、式 および の2つの異性体の1:1混合物から成っていた。
25mlに溶解したものを、式 CF3(CF2)3−CF=N−(CF2)4CF3お
よび CF3CF2CF(CF3)−CF=N−(CF2)4
CF3 のペルフルオロ−イミンの1:1異性体混合物8.0g
(15.0ミリモル)と反応させた。実施例2に記載し
たのと同じ方法によって、純粋なオキシアジリジン6.
5g(11.8ミリモル)を得た(収率:79%)。沸
点は68〜70℃/135mmHgであった。IRおよ
び19F−NMRスペクトルおよびガスクロマトグラフィ
データーに基づいて、得られた生成物は、式 および の2つの異性体の1:1混合物から成っていた。
【0029】 MCPBA3.5g(15.3ミリモル)をCH3CN
25mlに溶解したものを、実施例2に示したのと同じ
方法により CF3−CF=N−CF(CF3)23.5g(12.
4ミリモル)と反応させた。純粋なオキシアジリジン
1.4g(4.9ミリモル)を得た(収率:39%)。
生成物は、IR、19F−NMRスペクトルおよび質量ス
ペクトルによって特性決定した。
25mlに溶解したものを、実施例2に示したのと同じ
方法により CF3−CF=N−CF(CF3)23.5g(12.
4ミリモル)と反応させた。純粋なオキシアジリジン
1.4g(4.9ミリモル)を得た(収率:39%)。
生成物は、IR、19F−NMRスペクトルおよび質量ス
ペクトルによって特性決定した。
【0030】 MCPBA4.0g(17.4ミリモル)をCH3CN
25mlに溶解したものを、実施例2に示したのと同じ
方法によりCF3(CF2)4−CF=N−(CF2)
5CF36.0g(9.5ミリモル)と反応させた。純
粋なオキシアジリジン4.3g(6.6ミリモル)を得
た(収率:70%)。生成物は、IRおよび19F−NM
Rスペクトルによって特性決定した。
25mlに溶解したものを、実施例2に示したのと同じ
方法によりCF3(CF2)4−CF=N−(CF2)
5CF36.0g(9.5ミリモル)と反応させた。純
粋なオキシアジリジン4.3g(6.6ミリモル)を得
た(収率:70%)。生成物は、IRおよび19F−NM
Rスペクトルによって特性決定した。
【0031】 MCPBA1.0g(4.4ミリモル)をCH3CN1
0mlに溶解し、室温で45分間モレキュラーシーブに
接触させた。溶液を、マグネティックスターラーを備え
た50mlフラスコに移した。フラスコを液体窒素 (−196℃)で冷却した後、排気した。パイレックス
真空管路によって、(CF3)2N−CF=N−CF3
0.8g(3.0ミリモル)をこのフラスコ中で凝縮し
た。反応混合物を10分間で室温に加熱した後、その温
度で15分間撹拌した。真空蒸留によって、純粋なオキ
シアジリジン0.5g(1.82ミリモル)を得た(収
率:61%)。生成物は、IRおよび19F−NMRスペ
クトルを文献データーと比較することによって同定し
た。
0mlに溶解し、室温で45分間モレキュラーシーブに
接触させた。溶液を、マグネティックスターラーを備え
た50mlフラスコに移した。フラスコを液体窒素 (−196℃)で冷却した後、排気した。パイレックス
真空管路によって、(CF3)2N−CF=N−CF3
0.8g(3.0ミリモル)をこのフラスコ中で凝縮し
た。反応混合物を10分間で室温に加熱した後、その温
度で15分間撹拌した。真空蒸留によって、純粋なオキ
シアジリジン0.5g(1.82ミリモル)を得た(収
率:61%)。生成物は、IRおよび19F−NMRスペ
クトルを文献データーと比較することによって同定し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワルター、ナバリーニ イタリー国ミラノ、ボッファローラ、テ ィチノ、ビア、エー、モロ、46/48 (56)参考文献 特開 平2−138269(JP,A) 米国特許4287128(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 273/01 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (8)
- 【請求項1】式 【化1】 (式中、RxはF、1〜10個の炭素原子を有するペル
フルオロアルキル基または−NRf 2であり、但しRf
は1〜10個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル
基であり、 RyはFまたは1〜10個の炭素原子を有するペルフル
オロアルキル基であり、Rzは1〜10個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキル基である)を有するペルフ
ルオロ−オキシアジリジンの製造法であって、式 【化2】 (式中、Rx、RyおよびRzは前記に定義の通りであ
る)を有するペルフルオロ−イミンを、式 【化3】 (式中、XはHまたは電子吸引性の置換基である)を有
する芳香族ペルオキシ酸と、非プロトン性溶媒中で、−
50〜+100℃の範囲の温度で反応させることから成
る方法。 - 【請求項2】XがF、Cl、−NO2、−COORおよ
び−CONR2(但し、RはHまたはアルキル基)から
選択される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】XがClであり、ペルオキシカルボキシル
基に対してメタ位にある、請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】RxおよびRyがFである、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】Rzが−CF3である、請求項4に記載の
方法。 - 【請求項6】溶媒がニトリル、エーテルおよび塩素化炭
化水素、或いはそれらの混合物から選択される、請求項
1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】溶媒がジクロロメタンである、請求項6に
記載の方法。 - 【請求項8】溶媒がアセトニトリルである、請求項6に
記載の方法。
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