JP3954608B2 - ペンタフルオロスルフラニルアリーレンの合成 - Google Patents

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五フッ化硫黄基又はペンタフルオロスルフラニル基(“SF”)を有機化合物に導入するための合成技術の開発が、相当な関心を持って続けられている。SF基は、これらの有機化合物に、とりわけ、低表面エネルギー、高耐薬品性、高熱安定性、高電気陰性度、疎水性、及び高誘電率を含む特有の性質を与える。SF基の高電気陰性度値、ポーリングスケールで3.62、及びそのより高い電子求引力により、SF基は、多くの市販製品に見出されるトリフルオロメチル基(“CF”)に代わるものとして注目されている。このようなSFを含有する組成物の実例としては、ペンタフルオロスルフラニルフルオロ脂肪族組成物、サルファペンタフルオロフェニルピラゾール、及びアリールサルファペンタフルオライドがあり、このアリールサルファペンタフルオライドは、液晶の用途で用いられる。
以下の論文及び特許は、SF基を有機化合物に導入する方法の代表的なものである。
米国特許第4,535,011号明細書(特許文献1)は、まずサルファペンタフルオロブロミドをアセチレンと約−70℃未満の温度で反応させ、次いで得られた中間体を脱臭素化するモノ(ペンタフルオロサルファ)ジアセチレンポリマーの生成方法を開示している。脱臭化水素は、中間付加物を強塩基、例えば、水酸化カリウムと反応させることにより達成される。
米国特許第6,479,645号明細書(特許文献2)は、置換シリル基を有する五フッ化硫黄化合物の生成方法を開示している。開示された方法においては、サルファペンタフルオロブロミドをフッ化カリウムの存在下において三置換シリルアセチレンと室温で反応させる。臭素は、粉末の水酸化カリウムを添加することで中間化合物から除去される。
論文、New and Convenient Method for Incorporation of Pentafluorosulfanyl(SF) Substituents Into Aliphatic Organic Compounds,Samai Ayt−Mohand及びW.Dolbier,Organic Letters,2002,4,17,3013(非特許文献1)は、SFClをトリエチルボラン及びヘキサン溶媒の存在下においてアルキン及びアルケンと−30℃から室温までの温度で反応させることによる、SF基の有機化合物への付加を開示している。
SheppardらのW.A.J.Am.Chem.Soc.1962,84,3064(非特許文献2)は、アリールジスルフィドを二フッ化銀と反応させることにより、約30%の収率でフェニルサルファペンタフルオライド及びニトロフェニルサルファペンタフルオライドを形成することを開示している。
Bowden,R.D.らのD.Tetrahedron,2000,56,3399(非特許文献3)は、CHCNの存在下におけるアリールジスルフィドとFの反応を開示している。この反応によって、電子不足型アリールサルファペンタフルオライド、例えば、オルト及びパラ−ニトロフェニルサルファペンタフルオライドが生成する。
Hoover,F.W.らのJ.Am.Chem.Soc.1964,3567(非特許文献4)は、ブタジエンと2,3−ジメチルブタジエンをエチニルサルファペンタフルオライドとそれぞれDiels−Alder付加環化反応させることにより、フェニルサルファペンタフルオライドとジメチルフェニルサルファペンタフルオライドを生成するための手順を開示している。
米国特許第4,535,011号明細書 米国特許第6,479,645号明細書 New and Convenient Method for Incorporation of Pentafluorosulfanyl(SF5) Substituents Into Aliphatic Organic Compounds,Samai Ayt−Mohand及びW.Dolbier,Organic Letters,2002,4,17,3013 SheppardらのW.A.J.Am.Chem.Soc.1962,84,3064 Bowden,R.D.らのD.Tetrahedron,2000,56,3399 Hoover,F.W.らのJ.Am.Chem.Soc.1964,3567
本発明によれば、ペンタフルオロスルフラニルアリーレンの形成へと導く新規の経路が見出された。その最も広い態様において、このプロセスは、以下の構造、即ち、
Figure 0003954608
の何れかで表されるペンタフルオロスルフラニル脂環式化合物を脱ハロゲン化水素又は脱水素して、以下の構造、即ち、
Figure 0003954608
で表され、式中、R1−5がH、ハロゲン(例えば、Cl又はBr)、C1−10のアルキル、C1−10のアルコキシ、C1−10のチオニル、C1−10のアルキルエーテル、アリール及び置換アリール、チオエーテル、スルホニル、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルホスホリル、アルキルホスホニル、アリールホスホニル及びアリールホスホリルなどであり、Xがハロゲン、好ましくはBr、Cl又はそれら両方であるペンタフルオロスルフラニルアリーレンを形成することを含んで成る。(示されていないが、残りの価数はHで満たされている。)典型的には、R1−5の1つ又は2つだけがH以外のものである。H以外の基の具体例としては、CH、OCH、t−ブチル、(CHCl、(−CHS(CHCH、−SCH、−N(CH、−(CHN(CH)(CHCH、−SOCH、−PO(OEt)及びP(CHなどがあり、式中、n及びmは整数、典型的には1〜10である。好ましい実施態様においては、R1−5がH、XがBrである。
アリールサルファペンタフルオライドは、液晶及び他の電気光学分野の用途で利用されている。アリールサルファペンタフルオリライドの形成へと導くプロセス反応の鍵となるのは、シクロヘキサジエン又はその誘導体を基材として使用できることにある。プロセスの出発材料は、以下の式、即ち、
Figure 0003954608
で表され、式中、R1−5が上に示した通り、即ち、H、ハロゲン(例えば、Cl又はBr)、C1−10のアルキル、C1−10のアルコキシ、C1−10のチオニル、C1−10のアルキルエーテル、アリール及び置換アリール、チオエーテル、スルホニル、カルボアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルホスホリル、アルキルホスホニル、アリールホスホニル及びアリールホスホリルなどである(示されていないが、残りの価数はHで満たされている)。Xはハロゲン、好ましくはBr、Cl又はそれら両方である。Brが好ましい。
化合物E及びFから化合物A及びBを生成するのに少なくとも2つの経路がある。第1の経路(1)は、SFX(式中、XはCl又はBrであり、好ましくはBrである)と構造E又はFで表される化合物とを反応させ、続いてハロゲン化することを伴い、第2の経路(2)は、構造E又はFで表される化合物を初めにハロゲン化して、構造G又はH、即ち、
Figure 0003954608
で表される化合物を生成し、続いてSFXと反応させることを伴う。
経路1の理解を容易にするため、液相条件下でオレフィンE又はF中にSFX反応体を凝縮させることにより、SFX、即ち、SFBr及びSFClをシクロヘキサジエン又はその誘導体と反応させる。XがBrである場合には、得られる中間化合物は、以下の構造、即ち、
Figure 0003954608
で表され、式中、R1−5は上に挙げた通りである。
SFX、例えばSFBrと、1,4−シクロヘキサジエン又はその誘導体との反応に関する反応化学量論は、一般には所望とされるSFの付加レベルと一致している。典型的には、反応の化学量論は、わずかに過剰なSFX反応体、例えば、シクロヘキサジエン1モル当たり1.05〜1.2モルのSFXを使用する。
反応は、トリアルキルボラン、例えばトリエチルボランなどのフリーラジカル開始剤、ベンゾイルペルオキシド及びt−ブチルペルオキシドなどの有機ペルオキシド、アゾ化合物、アゾブチロニトリル、並びに紫外線などによる照射の存在下で実施されるのが好ましい。
シクロヘキサジエンにおける二重結合へのSFとXの付加を促進させるのに用いられるフリーラジカル開始剤、例えば、トリエチルボランは、処理されるべきオレフィン1モル当たり1〜25mol%、好ましくは5〜10mol%の量で添加される。トリエチルボランは、例えば−78℃もの低温におけるその反応性から好ましい開始剤である。フリーラジカル開始剤を使用しない場合には、SF基及びハロゲン原子は本質的に付加しない。
SFX、例えばSFBrと、シクロヘキサジエン又はその誘導体との反応は、SFXの分解温度よりも低いが、フリーラジカル開始剤の活性化温度よりも高い温度で実施される。フリーラジカル開始剤としてのトリエチルボランの利点は、それが約−90℃から溶媒又はオレフィンの沸点までの低温、好ましくは−80℃〜+50℃、最も好ましくは−75℃〜0℃の低温で活性であるということである。したがって、プロセスの段階1を実施する際、SFXは反応媒体中に凝縮しており、そうして、反応が液相条件のもとで実施される。さらに、低温反応によって重合副生成物の形成が最小限に抑えられる。
SFXとシクロヘキサジエン又はその誘導体との反応は、幅広い範囲の液状媒体中で実施することができる。即ち、この反応は、純オレフィンの存在下で実施できるか、又は溶媒の存在下で実施できる。この反応を実施するのに適した代表的な溶媒としては、炭化水素、フルオロカーボン、ニトリル、エーテル及びハロカーボンがある。オレフィンの10〜100wt%の溶媒含量が使用できる。
経路(1)の第2段階、及び構造A及びBで表される化合物の合成は、SFXとシクロヘキサジエン又はその誘導体との反応によって生成した構造I及びJで表される化合物のハロゲン化を伴う。ハロゲン化は、化合物I及びJとハロゲン、例えばCl、Br又はIとを反応させることにより、通常の方法で達成することができる。好ましくは、Brがハロゲン化剤として使用される。ハロゲン化の温度は−78℃から溶媒の沸点、好ましくは−20〜0℃である。
記載の通り、経路2は、初期シクロヘキサジエン又は構造E及びFで表されるその誘導体を初めにハロゲン化し、それぞれ構造K及びLで表される化合物を生成することを含んで成る。
Figure 0003954608
式中、R及びX基は、構造G及びHで表される化合物について挙げた通りである。式中のXは、Br、Cl、I又はそれらの2種以上であることができる。
ハロゲン化は、経路1のペンタフルオロスルフラニルシクロヘキセン誘導体のハロゲン化と同様の方法でCl、Br又はIを用いて達成される。
経路2の手順の第2段階、及び構造A及びBで表される化合物の形成は、SFXとハロゲン化シクロヘキセン又は構造K及びLで表されるハロゲン化シクロヘキセン誘導体化合物とを反応させることにある。SFXとシクロヘキサジエン又はその誘導体との反応を達成するために経路1で説明した手順がここで使用できる。フリーラジカル開始剤は、Xがハロゲンである場合に使用されるべきであり、特に有利な反応においては、SFBrと臭素化シクロヘキサジエン又はその誘導体を反応させる場合に用いられる。
全体的な手順のうちの段階3は、説明した経路1又は経路2何れの実施で生成されるかに関わらず、構造A及びBで表される化合物の脱ハロゲン化水素又は脱水素を伴う。SFClに対してSFBrを使用すること、及び構造A及びBで表される化合物の形成に臭素を使用することの利点は、脱ハロゲン化水素の達成において明らかにされる。臭素原子は、こうして形成された生成物からの除去を促進する。HXの除去は、強塩基、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属の水酸化物、アルコキシド、アミド、アミン、金属アルキル誘導体を添加することで達成することができる。粉末の水酸化ナトリウムが、脱ハロゲン化水素の達成に非常に好適であり、好ましい。添加速度は、発熱性の脱ハロゲン化水素、例えば、脱臭化水素反応によって反応混合物が30℃、好ましくは25℃を超えないようにすべきである。10℃程度の温度で脱臭化水素を実施することが可能である。好ましくは、温度は20〜25℃である。脱臭化水素を確実に完了させるために、過剰な水酸化カリウムが用いられる。好ましい過剰量は、化学量論量の25〜100mol%である。3モルのHX、例えば、HBrを除去すると、構造C及びDで表されるペンタフルオロスルフラニルアリーレンが生成する。
段階3の他の実施態様においては、構造A及びBで表される化合物は、Pt、Pd、Rh及びRuなどの脱水素用金属触媒を用いて脱水素条件下で反応させることにより、それぞれ化合物C及びDに転化することができる。脱水素は、通常の方法で実施することができる。
プロセスからの生成物は、蒸留及びクロマトグラフィーを含む標準的な方法で精製することができる。
ペンタフルオロスルフラニルアリーレンに対する以下の典型的な3段階プロセスは、以下の反応順序で説明され、例において特に示される。これらの例は、本発明の様々な実施態様の説明を意図しており、その範囲を限定しようとするものではない。
Figure 0003954608
[例1]
[−78℃でのシクロヘキサジエンに対するSFBr付加]
1,4シクロヘキサジエン(75mmol)、ペンタン(300mL)、フッ化カリウム(12mmol)及びトリエチルボラン(7mmol、ヘキサン中1M)を、Teflonライニングのステンレス鋼製Parr反応器に装填した。この溶液を−45℃に冷却して脱ガスした。次いで、撹拌しながら溶液中にゆっくりとSFBr(75mmol)を凝縮させた。温度を1時間−45℃に維持し、次いで溶液を室温まで戻した。1時間後、反応器をベントし、Nでパージした。反応混合物を低温の炭酸水素ナトリウム溶液にゆっくりと添加した。生成物を有機層から収率90%で単離し、GC、GC/MS及びNMRで分析した。その結果は以下の通り、即ち、MW=287,GC/MS m/z 288,286,207,262,159,127,99,89,79,77,51,H NMRδ=2.6(d,1H),3.0(dt,3H),4.5(q,1H),5.0(d,1H),5.8(m,2H)及び19F NMRδ=55(d,4F),84(p,1F)。
[例2]
[ペンタフルオロスルフラニルシクロヘキセンの臭素化]
例1の生成物を塩化メチレン(100mL)と混合し、−30℃に冷却した。塩化メチレン(50mL)中に希釈した臭素(75mmol)をフラスコに滴下して3時間撹拌した。次いで、この溶液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、水でリンスした。生成物を塩化メチレンから収率92%で単離し、GC、GC/MS及びNMRで分析した。その結果は以下の通り、即ち、MW=447,GC/MS m/z 448,447,446,445,368,367,366,287,285,238,237,236,205,179,177,127,97,79,77,51,H NMRδ=2.7(m,1H),3(s,2H),3.1(s,1H),4.4(s,2H),4.5(m,1H),4.8(s,1H)及び19F NMRδ=58(4F,d),83(p,1F)。
[例3]
[臭素化ペンタフルオロスルフラニルシクロヘキセンの脱臭化水素]
例2の生成物をテトラヒドロフラン(100mL)及び6モル当量の粉末水酸化ナトリウム(450mmol)とともに一晩撹拌した。この塩基を濾過により除去し、溶媒を大気圧で蒸留することにより除去した。生成物を24℃、1Torrで蒸留することにより精製し、GC、GC/MS及びNMRで分析した。収率は72%であった。結果は以下の通り、即ち、MW=204,GC/MS m/z 204,185,127,96,77,51,H NMRδ=7.4−7.5(m,3H),7.7(d,2H)及び19F NMRδ=62(d,4F),84(p,1F)。

Claims (13)

  1. ペンタフルオロスルフラニルアリーレンを作製する方法であって、以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    の何れかで表されるハロゲン化ペンタフルオロスルフラニル化合物を脱ハロゲン化水素又は脱水素して、以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    の何れかで表され化合物を形成することを含み、上記式において、R 1-5 はHであり、Xはハロゲン原子であり、残りの価数はHで満たされている、ペンタフルオロスルフラニルアリーレンを作製する方法。
  2. Xが、Br及びCl又はそれら両方から成る群より選択された、請求項1に記載の方法。
  3. 前記脱ハロゲン化水素が、前記構造A及びBで表される化合物と粉末水酸化ナトリウムとの反応により達成される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ペンタフルオロスルフラニルアリーレンを形成するための前記ハロゲン化ペンタフルオロスルフラニル化合物が、
    (a)SF5Xと、以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    の何れかで表される化合物とを反応させ、以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    何れかで表される化合物を形成すること;次いで
    (b)段階(a)において生成した該構造I及びJで表される、このようにして形成された化合物を、Cl2、Br2又はI2との反応によりハロゲン化して、前記構造A及びBで表される化合物を形成すること;
    を含んで成る2段階プロセスによって形成され、上記式において、R 1-5 はHであり、XはBr又はClであり、残りの価数はHで満たされている、請求項1に記載の方法。
  5. 前記段階(a)が、反応体としてSF5Brを用いて実施される、請求項4に記載の方法。
  6. フリーラジカル開始剤が、SF5Brと前記構造E又はFで表される化合物との反応を触媒するのに使用される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記フリーラジカル開始剤がトリエチルボランである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記段階(b)のハロゲン化が、ハロゲン化剤としてBr2を用いて実施される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記構造C及びDで表される化合物が、前記構造A及びBで表される化合物を粉末水酸化ナトリウムと反応させることにより脱ハロゲン化水素して形成される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ペンタフルオロスルフラニルアリーレンを形成するための前記ハロゲン化ペンタフルオロスルフラニル化合物が、
    (a)以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    で表される化合物をハロゲン化して、以下の構造、即ち、
    Figure 0003954608
    表される化合物を形成すること;次いで
    (b)段階(a)において生成する、このようにして形成された化合物K及びLをSF5Xと反応させて、前記構造A又はBで表される化合物を生成すること;
    を含んで成る2段階プロセスによって形成され、上記式において、R 1-5 はHであり、XはBr又はClであり、残りの価数はHで満たされている、請求項1に記載の方法。
  11. 前記段階()が、反応体としてSF5Brを用いて実施され、フリーラジカル開始剤が、SF5Brと前記構造K又はLで表される化合物との反応を触媒するのに使用される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記フリーラジカル開始剤がトリメチルボランである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記C及びDが、前記構造A及びBで表される化合物と、粉末水酸化ナトリウムとの反応により脱ハロゲン化水素して形成される、請求項11に記載の方法。
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