JP2002511440A - Tempoを使用した酸化方法 - Google Patents

Tempoを使用した酸化方法

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JP2002511440A
JP2002511440A JP2000543412A JP2000543412A JP2002511440A JP 2002511440 A JP2002511440 A JP 2002511440A JP 2000543412 A JP2000543412 A JP 2000543412A JP 2000543412 A JP2000543412 A JP 2000543412A JP 2002511440 A JP2002511440 A JP 2002511440A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(II)の第1級アルコールの、式(I):RCHOH→R COHのカルボン酸への酸化に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 酸化は有機合成における最も基本的な変換方法の1つであり、数多くの方法が
文献で報告されている(Hudlicky,M.「Oxidations In
Organic Chemistry(有機合成における酸化)」、ACSモ
ノグラフNo.186、米国化学会(American Chemical S
ociety)、ワシントンD.C.(1990))。しかし、第1級アルコー
ルを対応するカルボン酸に酸化する方法は比較的少ない。最も一般的に使用され
るものは、CrO/HSO(Bowden;Heilbron;Jone
s;Weedon J.Chem.Soc.,1946,39;Bowers;
H.;Jones;L.J.Chem Soc.,1953,2548;Mil
lar,J.G.;Oehlschlager,A.C.;Wong,J.W.
J.Org.Chem.1983,48,4404)、RuCl/HIO (Carlsen,P.H.J.;Katsuki,T.;Martin V.
S.;Sharpless,K.B.J.Org.Chem.1981,46,
3936)、およびTEMPO/NaClO(Nooy,A.E.J.de;B
esemer,A.C.;Bekkum,H.v.Synthesis,199
6,1153;Anelli,P.L.;Biffi,C.;Montanar
i,F.;Quici,S.J.Org.Chem.1987,52,2559
;Miyazawa,T.;Endo,T.;Shiihashi,S.;Ok
awara,M.J.Org.Chem.1985,50,1332)である。
Swern酸化(Mancuso,A.J.;Huang,S−L.,Swer
n,D.J.Org.Chem.1978,43,2480;Mancuso,
A.J.;Brownfan,D.S.;Swern,D.J.Org.Che
m.1979,44,4148;Ireland,R.;Norbeck,D.
J.Org.Chem.1985,50,2198)の後、得られるアルデヒド
のNaClOによる酸化(Lindgren,B.O.;Nilsson,T
.Acta Chem.Scand.1973,27,888;Dalcana
le,.E.;Montanari,F.J.Org.Chem.1986,5
1,567)を含む2段階方法も別の選択として存在する。これらの手順のすべ
てには、いくつかの制限および欠点があり、第1級アルコールのカルボン酸への
酸化の新規な方法がなお求められている(Schroder,M.;Griff
ith,W.P.J.Chem.Soc.Chem.Comm.1979,58
;およびPaquette,L.A.;Dressel,J.;Pansegr
au,P.D.Tetrahedron Lett.1987,25,4965
)。
【0002】 本発明は、触媒量のTEMPOおよび次亜塩素酸ナトリウムの存在下で亜塩素
酸ナトリウムを使用する酸化に関し、この方法によって第1級アルコールがカル
ボン酸に転化される。この酸化方法は、ジョーンズ(Jones)酸化(CrO /HSO)反応の実施に関連する廃棄問題を回避することができ、また任
意のα−キラル中心のエピマー化を減少させる、1段階手順である。TEMPO
−NaClOプロトコルにおいて塩素化する傾向にある基質の場合には、本発明
はこの問題を軽減する。
【0003】 (発明の要約) 本発明は、式I: R−COH I (式中、 Rは、 a)H、 b)C〜Cアルキル、 c)C〜Cアルキニル、 d)C〜Cシクロアルキル、 e)アリール、 f)ヘテロアリール、または g)複素環基、であり C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、または
〜Cシクロアルキルは、非置換であるか、あるいはOH、CO、B
r、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル
、アリール、ヘテロアリール、複素環基、およびCO(CHCHからな
る群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、 アリールは、フェニルまたはナフチルとして定義され、これは非置換であるか
、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
、およびCO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個
の置換基で置換されるか、あるいはアリールが隣接する炭素上で置換される場合
は、それらがO、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原子
を有する5または6員環の縮合環を形成することができ、この環は非置換である
か、あるいは炭素または窒素上が、OH、CO、Br、Cl、F、I、C
、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C 〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、およびCO(CHCH からなる群より選択される1、2、3個の置換基で置換され、 ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘ
テロ原子を含む5または6員環の芳香環として定義され、これは非置換であるか
、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
、CO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個の置換
基で置換され、さらにこの5または6員環の芳香環はベンゾ縮合することができ
、これは非置換でもよいし、あるいは1、2、または3個の上記置換基で置換さ
れてもよく、 複素環基は、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原
子を含む5または6員環の非芳香環として定義され、1または2個の2重結合を
含むことができ、複素環基は非置換であるか、あるいはOH、CO、Br
、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C
アルキニル、またはC〜Cシクロアルキル、CO(CHCH
らなる群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、さらにこの5
または6員環はベンゾ縮合することができ、これは非置換でもよいし、あるいは
1、2、または3個の上記置換基で置換されてもよく、 nは0〜5であり、 tは0、1、または2であり、 RはH、またはC〜Cアルキルである)の化合物の調製方法であって、 1)溶媒中の式IIの化合物に、 R−CHOH II リン酸緩衝溶液を加えてpHを約4.0〜約8.0に維持する工程と、 2)式IIの化合物のリン酸緩衝2相混合物を約0℃〜約50℃に維持する工
程と、 3)該混合物に触媒量のTEMPOを加える工程と、 4)該TEMPO/リン酸緩衝2相混合物に亜塩素酸ナトリウム溶液と触媒量
の次亜塩素酸ナトリウムを加えて式Iの化合物に酸化する工程とを含む方法を開
示する。
【0004】 (発明の詳細な説明) 本発明は、式I: R−COH I (式中、 Rは、 a)H、 b)C〜Cアルキル、 c)C〜Cアルキニル、 d)C〜Cシクロアルキル、 e)アリール、 f)ヘテロアリール、または g)複素環基、であり C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、または
〜Cシクロアルキルは、非置換であるか、あるいはOH、CO、B
r、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル
、アリール、ヘテロアリール、複素環基、およびCO(CHCHからな
る群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、 アリールは、フェニルまたはナフチルとして定義され、これは非置換であるか
、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
、およびCO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個
の置換基で置換されるか、あるいはアリールが隣接する炭素上で置換される場合
は、それらがO、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原子
を有する5または6員環の縮合環を形成することができ、この環は非置換である
か、あるいは炭素または窒素上が、OH、CO、Br、Cl、F、I、C
、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C 〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、およびCO(CHCH からなる群より選択される1、2、3個の置換基で置換され、 ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘ
テロ原子を含む5または6員環の芳香環として定義され、これは非置換であるか
、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
、CO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個の置換
基で置換され、さらにこの5または6員環の芳香環はベンゾ縮合することができ
、これは非置換でもよいし、あるいは1、2、または3個の上記置換基で置換さ
れてもよく、 複素環基は、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原
子を含む5または6員環の非芳香環として定義され、1または2個の2重結合を
含むことができ、複素環基は非置換であるか、あるいはOH、CO、Br
、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C
アルキニル、またはC〜Cシクロアルキル、CO(CHCH
らなる群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、さらにこの5
または6員環はベンゾ縮合することができ、これは非置換でもよいし、あるいは
1、2、または3個の上記置換基で置換されてもよく、 nは0〜5であり、 tは0、1、または2であり、 RはH、またはC〜Cアルキルである)の化合物の調製方法であって、 1)溶媒中の式IIの化合物に、 R−CHOH II リン酸緩衝溶液を加えてpHを約4.0〜約8.0に維持する工程と、 2)式IIの化合物のリン酸緩衝2相混合物を約0℃〜約50℃に維持する工
程と、 3)該混合物に触媒量のTEMPOを加える工程と、 4)該TEMPO/リン酸緩衝2相混合物に亜塩素酸ナトリウム溶液と触媒量
の次亜塩素酸ナトリウムを加えて式Iの化合物に酸化する工程とを含む方法を開
示する。
【0005】 溶剤が、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、アセトン、第3級C〜C アルコール、ジエチルエーテル、DME(ジメチルエーテル)、ジグリム、トリ
グリム、MTBE(メチルt−ブチルエーテル)、トルエン、ベンゼン、ヘキサ
ン、ペンタン、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、また
は前記溶媒の混合物である上記方法。
【0006】 リン酸緩衝液が、pHを約4.0〜約8.0に維持、好ましくはpHを約6.
5〜約7.0に維持するために十分な量のNaOH、KOH、NaHPO
KHPO、NaHPO、およびKHPOの水性混合物を含む上記方
法。
【0007】 TEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシフリー
ラジカル)が、約1.0〜約10.0モル%、好ましくは約5.0〜約7.0モ
ル%使用される上記方法。
【0008】 亜塩素酸ナトリウムが、式IIの化合物に対して約1.0〜約3.0当量、好
ましくは約2.0当量使用される上記方法。
【0009】 次亜塩素酸ナトリウムが、約1.0〜約7.0モル%、好ましくは約2.0〜
約5.0モル%使用される上記方法。
【0010】 反応温度が、約0℃〜約50℃、好ましくは約35℃〜約40℃である上記方
法。
【0011】 反応時間が、約24時間が上限であり、好ましくは約2〜約4時間の間である
上記方法。
【0012】 さらに、前述の置換基は後述する定義を含むものとして理解されたい。
【0013】 前述のアルキル置換基は、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、t−
ブチル、ネオペンチル、イソペンチルなどの長さの指定された直鎖および分岐鎖
の炭化水素を意味する。
【0014】 シクロアルキルは、3〜8個のメチレン基で構成される環であり、各メチレン
基は非置換でもよいし、あるいは他の炭化水素置換基で置換されてもよい環を意
味し、例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、および4−メチルシクロヘキシルが挙げられる。
【0015】 アルコキシ置換基は、酸素架橋によって結合する上記アルキル基を意味する。
【0016】 アリール置換基は、フェニルと1−ナフチルまたは2−ナフチルとを表し、例
えば非置換および置換されたメチレンジオキシ環、オキサゾリル環、イミダゾリ
ル環、またはチアゾリル環などの5または6員環の縮合環で置換されたアリール
を含む。
【0017】 ヘテロアリール置換基は、カルバゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イ
ソチアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、
ピラゾリル、ピラジニル、ピリジル、ピリミジル、またはプリニルを表す。
【0018】 複素環置換基は、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、チアゾリジニル、オキ
サジアゾリル、またはチアジアゾリルを表す。
【0019】 上記置換基(アルキル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール
、または複素環基)のそれぞれは、非置換であってもよいし、記載の定義範囲内
のように置換されてもよい。
【0020】 最近、1m
【0021】
【化1】 のような第1級アルコールを対応するカルボン酸に酸化する試みにおいて、本発
明者らは、RuCl/HIOプロトコルでは所望の生成物が低収率で得ら
れることを発見した。カールスン(Carlsen),P.H.ら、J.Org
.Chem.1981,46,3936を参照。電子リッチの芳香環が破壊され
るためと考えられた。漂白剤を使用したTEMPO触媒による酸化でも、芳香環
の顕著な塩素化のために低収率となった。A.E.J.de Nooyら、Sy
nthesis,1996,1153;P.L.Anelliら、S.J.Or
g.Chem.1987,52,2559、およびT.Miyazawaら、J
.Org.Chem.1985,50,1332を参照。1mの合成は、Mer
ck Case No.20127PV,表題「Oxidation Proc
ess Using TEMPO(TEMPOを使用した酸化方法)」に記載さ
れており、これは本明細書と同時に出願されている。
【0022】 塩素化の問題を解消するために、いくつかの他の酸化剤(H、AcO H、t−BuOHなど)を検討してみたが、満足の行く結果は得られなかった
。最後に、亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を酸化剤として使用した場合、
生成物を収率70〜90%で得た。反応は非常に遅かった(1〜2%/時)が、
おおむね終夜(約20時間)で完了した。反応をより注意深く観察すると、この
反応は自己加速過程であり、例えば転化率は1時間後には5%未満であるが、わ
ずか6時間で約90%に達することが分かった。明らかに、反応が進行するにつ
れてある程度活性の高い物質が生成していた。次亜塩素酸ナトリウム(NaCl
O、漂白剤)が、最も可能性の高い物質であると考えられた。実際、10モル%
の漂白剤を反応混合物に加えた場合には、反応は劇的に加速した。反応は1時間
の転化率が50%を超え、約3時間で終了した。
【0023】
【化2】
【0024】 次に、より塩素化を減少させ、規模の拡大における安全性の向上に関して反応
を最適化させた。反応はpHを下げると速くなるが、それにともない塩素化が増
大する。予想される通り温度を下げると反応が遅くなるが、驚くべきことに塩素
化量がわずかに増大するようである。TEMPOおよび漂白剤の量を増加させる
と反応速度が増大するが、塩素化を減少させるためにはTEMPO/NaClO
比は2を超えるべきである。35℃のバッチに漂白剤をゆっくりと加え、同時に
NaClOを加えることで、酸化性物質の発生と反応が暴走する危険性を回避
した。ある程度毒性であり爆発の危険性のある二酸化塩素(ClO)が発生す
ることがあるため、漂白剤とNaClOを添加前に混合することは勧められな
い。
【0025】 次に、多数の第1級アルコールのカルボン酸への酸化を実施し、その結果を表
1にまとめている。概して、反応は非常に円滑に進行し、収率も優れていた(8
5〜100%)。キラルアルコール1g、1j、および1kを対応するカルボン
酸に酸化した場合、不安定なキラル中心のラセミ化は起こらなかった。
【0026】 最も顕著なのは塩素化する傾向にある基質(1c〜1h)の場合であり、本発
明者らの新規手順によって収率がはるかに良好となった。本発明者らの新規手順
の有意性を最も良く示しているのは5番目の項目のものであった。1eをNaC
lOおよび触媒量のTEMPOで処理した場合、所望の生成物は収率5%未満で
得られた。主な副生成物の1つが単離され、塩素化化合物4
【0027】
【化3】 であることがNMRに基づいて同定された。一方、本発明者らのTEMPO/N
aClOプロトコルでは、実質的に定量的な収率の2eが得られた。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】 結論として、効率的で環境に優しい第1級アルコールのカルボン酸への酸化手
順を開発できた。この手順では、触媒量のTEMPOおよび漂白剤(NaClO
)の存在下で、NaClOを化学量論的酸化剤として使用する。ほとんどの第
1級アルコールが実質的に定量的な収率で酸化された。TEMPO/NaClO
/CHClプロトコルと比較して、基質中の電子リッチな芳香環の塩素化量
が劇的に減少し、生成物の収率および純度も向上した。さらに、塩素化溶媒は使
用されない。
【0031】 本発明は、以下の実施例によってより深く理解することができ、これらの実施
例は本発明を制限するものではない。
【0032】 概要 1g(この第1級アルコールの調製を説明する実施例2〜5を参照にされたい
)を除いて、すべての基質および試薬は市販品を入手し、精製せずに使用した。 Hおよび13C−NMRスペクトルは、それぞれ250および62.5MHz
で記録した。2gおよび2jを除いて、市販の物質とNMRスペクトルを比較す
ることによって生成物を同定した。収率は、Zorbax SB−Phenyl
またはYMC ODS−AMのカラムとMeCN/0.1%HPOを移動相
として使用した逆相HPLCによって求めた。
【0033】 実施例1 第1級アルコールの酸化−TEMPO酸化
【0034】
【化4】
【0035】 第1級アルコール1(40mmol)のMeCN(200mL)溶液とリン酸
ナトリウム緩衝溶液(0.67M、pH=6.7)との混合物を35℃に加熱し
た。TEMPO(436mg、2.8mmol)を加えた後、亜塩素酸ナトリウ
ム溶液(9.14g、80%、水40mL中80.0mmol)と漂白剤希釈溶
液(1.06mL、5.25%の漂白剤を20mLに希釈、2.0mol%)を
2時間かけて同時に加えた。 混合物が不安定となるので、添加前に亜塩素酸ナトリウム溶液と漂白剤を混
合してはならない。添加は以下のように行うべきである:約20%の亜塩素酸ナ
トリウム溶液を加えた後、20%の希釈漂白剤を加える。次に、残りのNaCl
溶液と希釈漂白剤とを2時間かけて同時に加える。反応はわずかに発熱する
【0036】 反応が終了するまで(<2A%SM、2〜4時間)混合物を35℃で撹拌し、
次に室温まで冷却する。水(300mL)を加え、2.0NのNaOH(約48
mL)を加えてpHを8.0に調整した。冷(0℃)NaSO溶液(水20
0mL中12.2g)に、温度を20℃より低温に維持しながら加えて反応を停
止させた。水層のpHは8.5〜9.0となるべきである。室温で0.5時間撹
拌した後、撹拌しながらMTBE(200mL)を加えた。有機層を分離させて
廃棄した。さらにMTBE(300mL)を加え、その水層に撹拌しながら2.
0NのHCl(約100mL)を加えてpH=3〜4まで酸性化した。その有機
層を水(2×100mL)、ブライン(150mL)で洗浄して、収率90〜9
5%で未精製カルボン酸2の溶液を得た。
【0037】 実施例2 2−ブロモ−5−メトキシベンジルアルコールの調製
【0038】
【化5】
【0039】 熱電対、添加漏斗、窒素流入口、機械的撹拌装置、および冷却浴を備えた丸底
フラスコ中で、ホウ水素化ナトリウム(8.6g)をTHF(150mL、KF
=150μg/mL)中でスラリー化させる。2−ブロモ−5−メトキシ安息香
酸(50g)をTHF(100mL、KF=150μg/mL)に溶解し、温度
を20〜25℃に維持しながらこれをホウ水素化ナトリウムスラリーに45分間
かけて加える。断続的に冷却し添加速度を注意深く監視することによって反応を
制御しなければならない。混合物を20〜25℃で30分間維持する。三フッ化
ホウ素エーテラート(36.9g)を30〜35℃で30分間かけて加える。
【0040】 三フッ化ホウ素エーテラートの添加によって、遅れて発熱が起こるので、反応
温度を制御するためにゆっくりと添加するべきである。得られる白色スラリーを
30〜35℃で1時間維持し、次にHPLC分析用の試料を採取する。RT=8
.7分におけるピークは出発物質に関連する不純物である。酸はRT=9.1分
である。
【0041】 反応混合物を15℃に冷却し、温度を25℃より低温に維持しながら冷(10
℃)飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)に注意深く加えて反応を停止させ
る。
【0042】 酢酸エチル(500mL)を加え、層を分離させる。有機層を水(100mL
)で洗浄した後、蒸留器具を取り付けた1L丸底フラスコに移す。溶液を濃縮し
て、新しい酢酸エチルで洗浄した溶液が体積200mLでKF<200μg/m
Lとなるまでこの操作を繰り返す。次に、最終体積200mLでKF<200μ
g/mLとなるように溶媒をDMFに置換する。
【0043】 実施例3 臭化2−ブロモ−5−メトキシベンジルの調製
【0044】
【化6】
【0045】 該ベンジルアルコールのDMF溶液(400mL中91.3g、KF=300
μg/mL)を、機械的撹拌装置、熱電対、N流入口、および冷却浴を備えた
2Lフラスコに投入する。溶液を0〜5℃に冷却し、添加漏斗に塩化チオニル(
55.0g)を満たす。温度を5〜10℃に維持しながら、塩化チオニルを45
分間かけて加える。混合物を5℃で1時間維持した後、HPLC分析を行う。
【0046】 添加漏斗に水(400mL)を入れて、温度を15℃より低温に維持しながら
これを30分間かけて反応混合物に滴下する。温度は、冷却と添加速度の管理と
によって制御する。水の添加の初期には発熱が大きい。大過剰の塩化チオニルを
使用することで発熱をより抑えることができる。冷却温度を制御できない場合は
、塩化ベンジルが加水分解してアルコールに戻ることがある。
【0047】 得られた濃厚な白色スラリーを0〜5℃で1時間維持する。この塩化ベンジル
をろ過によって単離する。ケーキをDMF:HO(1:1)(100mL)で
洗浄した後、水(200mL)で洗浄する。その固形分を減圧乾燥し、塩化ベン
ジル93g(収率94%、96A%)を得る。
【0048】 HPLC分析:カラム:ウォーターズ・シンメトリー(Waters Sym
metry)C8、4.6×250mm;UV検出:220nm;カラム温度:
25℃;流速:1mL/分;溶離液:CHCN:HO:0.1%HPO (70:30);RT(ベンジルアルコール)=3.9分;RT(塩化ベンジル
)=7.3分;RT(DMF)=2.6分。
【0049】 実施例4 N−プロパノイル(1R,2S)−シス−アミノインダノールのアセトニドの
調製
【0050】
【化7】
【0051】 機械的撹拌装置、N流入口、熱電対プローブ、マントルヒーター、および添
加漏斗を取り付けた5Lの三つ口丸底フラスコに、(1R,2S)−シス−アミ
ノインダノール(100g)、テトラヒドロフラン(1.2L、KF120mg
/mL)、およびトリエチルアミン(96mL、KF500μg/mL)を加え
る。得られるスラリーをN雰囲気下で40〜45℃に加熱すると、黄色の溶液
が得られる。プロピオン酸クロリド(59mL)を添加漏斗に満たして、温度を
45〜50℃に維持しながら該溶液に加える。
【0052】 温度は、プロピオン酸クロリド添加速度と冷却浴によって制御する。HPLC
分析から99%を超えるアミドが生成していることが分かる。メタンスルホン酸
(3mL)を反応スラリーに加える。2−メトキシプロペン(140mL)を添
加漏斗に入れて、温度50℃で30分間かけて加える。
【0053】 2−メトキシプロペンの添加によってわずかに発熱する。温度は、添加速度お
よびマントルヒーターによって維持する。反応混合物はスラリーのままとなるが
、濃度が低下する。
【0054】 反応スラリーを50℃で1〜2時間維持する。この時点でHPLC分析を行う
と、0.5A%未満のアミドが残留していることが分かる。アミドはこの単離で
は除去されないので、反応を完了させることが重要である。反応スラリーを0〜
5℃に冷却し、5%炭酸ナトリウム水溶液(1L)とヘプタン(1L)を加える
ことによって反応を停止させる。これらの層を撹拌し、分離して、有機層を水(
300mL)で洗浄する。
【0055】 この時点のHPLC分析では、アセトニドが98A%を超え、収率が90%を
超える。アセトニド/THF/ヘプタン溶液をろ過して2L丸底フラスコに入れ
、溶液を最終体積700mLまで蒸留する。ヘプタン(1L)を加え、溶液を最
終体積700mLまで蒸留する。蒸留は約50℃において部分真空下で行う。こ
の時点でNMR分析を行うとTHFが2モル%未満であることが分かる。溶液を
冷却し、35〜40℃においてアセトニドの種結晶を加える。その濃厚スラリー
を周囲温度で1時間維持し、次に0〜5℃に冷却し1時間維持する。このスラリ
ーをろ過し、得られたケーキを冷ヘプタン(200mL)で洗浄し、風乾して、
結晶質白色固体のアセトニド(141.1g、収率85%、99.6A%)を得
る。
【0056】 実施例5 アセトニドの塩化2−ブロモ−5−メトキシベンジルによるアルキル化
【0057】
【化8】
【0058】 該アセトニド(252g)と該塩化ベンジル(255g)のTHF溶液(2L
、KF<200μg/mL)を−10℃に冷却する。リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド(1.45L)を0〜2℃において5時間かけて滴下する。次に
その混合物を1.5時間熟成させてからHPLC分析を行う。
【0059】 飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)を加えて反応を停止させる。起泡を制御
するために、塩化アンモニウムを加え始めるときにはゆっくりと行うべきである
。起泡が弱まると反応速度が増加しうる。
【0060】 不活性化した反応混合物を、次に塩化アンモニウム水溶液(1.5L)、水(
0.5L)、および酢酸エチル(3L)の混合物に加える。次に混合物を15分
間激しく撹拌し、層を分離させる。その有機層を水(1L)およびブライン(0
.5L)で洗浄する。その酢酸エチル溶液を小体積まで濃縮し、溶媒を1,4−
ジオキサンに置き換える。そのジオキサン溶液は最終体積を1.8Lに調整する
【0061】 このカップリングした生成物のジオキサン溶液を12Lの丸底フラスコに入れ
、6MのHCl(1.5L)を加える。この混合物を加熱還流し、HPLCで監
視する。
【0062】 混合物を20℃に冷却し、MTBE(3L)を加える。その混合物を15分間
激しく撹拌し、層を分離させる。その有機層を水(1L)で洗浄する。この未精
製酸MTBE溶液を0.6M水酸化ナトリウム(2L)で抽出する。酸のナトリ
ウム塩の水溶液をMTBE(2.5L)と混合し、10℃に冷却する。
【0063】 この2相混合物に5.4M硫酸(250mL)を加えて酸性化し、15分間撹
拌し、静置して層を分離させる。酸のMTBE溶液を水(0.5L)で洗浄する
。酸のMTBE溶液を蒸留によって乾燥させた後、溶媒をTHFに置換する。T
HFの最終体積は2LでKF<250μg/mLである。
【0064】 HPLC分析:カラム:ウォーターズ・シンメトリー;溶離液:アセトニトリ
ル:水:リン酸(70:30:0.1);流速:1mL/分;RT(アセトニド
)=4.5分;RT(塩化ベンジル)=7.5分;RT(カップリング生成物)
=11.5分;RT(アミノインダノール)=1.7分;RT(ヒドロキシアミ
ド)=1.7分;RT(酸)=4.5分。
【0065】 実施例6 3−(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)−2−メチルプロパノールの調製
【0066】
【化9】
【0067】 ホウ水素化ナトリウム(33g)をTHF(0.5L、KF=200mg/m
L)と丸底フラスコ中でスラリー化させる。該酸のTHF溶液(2L)を、温度
を20〜25℃に維持しながらこのホウ水素化ナトリウムスラリーに1時間かけ
て加える。
【0068】 反応を、冷却浴と添加速度を注意深く監視することによって制御する。窒素の
流入と水素の適切な排出も重要である。
【0069】 この混合物を20〜25℃で30分間熟成させる。30〜35℃において三フ
ッ化ホウ素エーテラート(152g)を1時間かけて加える。添加から少し遅れ
て発熱するので、反応温度を制御するために注意深く監視するべきである。得ら
れる乳白色スラリーを30℃で1時間維持し、HPLC分析用の試料を採取する
【0070】 反応混合物を15℃に冷却し、温度を25℃に維持しながら冷(10℃)塩化
アンモニウム溶液(1.5L)に注意深く加えて反応を停止させる。水素発生速
度を、塩化アンモニウムに混合物を加える速度を調節することによって制御する
。不活性化した混合物を減圧蒸留してTHFを除去する。その水層をMTBE(
1.5L)で抽出し、その有機層をさらなるMTBEで流すことによって乾燥す
る。次にそのMTBE溶液の溶媒をヘキサンに置き換え、体積を350mLに調
節して、種結晶を加える。このスラリーを20℃で2時間熟成させた後、0〜5
℃に冷却して1時間熟成させて、ろ過する。得られるケーキを冷ヘキサン(20
0mL)で洗浄する。固形分を窒素気流下で乾燥する。単離した固体(164g
)は、HPLCによると99A%を超え、光学純度が99%を超える。
【0071】 HPLC:カラム:ウォーター・シンメトリーC8;溶媒:アセトニトリル:
水:リン酸(50:50:0.1);流速:1mL/分;検出:220nm;R
T(酸)=10.2分;RT(アルコール)=10.7分。
【0072】 キラルHPLC:カラム:キラセル(Chiracel)OD−H;ヘキサン
:2−プロパノール(97:3);流速:1mL/分;検出:220nm;RT
(副次的異性体)=21分;RT(主要異性体)=23分。
【0073】 実施例7 3−(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)−2−メチルプロパン酸の調製
【0074】
【化10】
【0075】 この酸を、実施例1に記載の一般手順に従って調製した。
【0076】 2g: H−NMR(CDCl)δ:7.44(d,J=8.7Hz,1H
)、6.78(d,J=3.1Hz,1H)、6.66(dd,J=8.7,3
.1Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.13(dd,J=13.1,6
.8Hz,1H)、2.98〜2.84(m,1H)、2.77(dd,J=1
3.1,7.4Hz,1H)、1.23(d,J=6.9Hz,3H)。
【0077】 2j: H−NMR(CDClδ:9.0〜8.0(ブロード,1H)、
7.47〜7.30(m,5H)、5.71(d,J=7.7Hz,1H)、4
.43(d,J=7.7Hz,1H)、2.70〜2.40(m,2H)、2.
33〜2.27(m,1H)、2.17〜1.80(m,3H)、1.58(s
,3H)。
【0078】 13C−NMR(CDClδ:172.04、169.48、137.5
2、128.73、126.16、94.66、77.05、64.34、34
.52、29.91、23.45、17.28。
【0079】 1517NOについての分析計算値:C65.44;H6.22;N5
.09。測定値C65.31;H6.15;N4.98。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 63/06 C07C 63/06 201/12 201/12 205/57 205/57 269/06 269/06 271/22 271/22 C07D 263/52 C07D 263/52 498/04 105 498/04 105 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE, GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 チエン,デイビツド・エム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ソン,チグオ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 チヤオ,マンツー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC02 AD02 AE01 AF01 CA02 CC07 CD02 4C072 AA01 BB02 CC01 CC11 EE03 FF07 GG07 GG09 HH02 UU08 4H006 AA02 AC46 BA02 BA30 BA37 BA51 BB11 BB15 BB21 BB25 BB31 BC10 BC16 BC19 BC34 BE04 BE10 BJ20 BJ50 BM30 BM72 BM73 BP30 BS20 BS30 BU26 4H039 CA65 CC30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: R−COH I (式中、 Rは、 a)H、 b)C〜Cアルキル、 c)C〜Cアルキニル、 d)C〜Cシクロアルキル、 e)アリール、 f)ヘテロアリール、または g)複素環基、であり C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、または
    〜Cシクロアルキルは、非置換であるか、あるいはOH、CO、B
    r、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル
    、アリール、ヘテロアリール、複素環基、およびCO(CHCHからな
    る群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、 アリールは、フェニルまたはナフチルとして定義され、これは非置換であるか
    、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
    キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
    、およびCO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個
    の置換基で置換されるか、あるいはアリールが隣接する炭素上で置換される場合
    は、それらがO、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原子
    を有する5または6員環の縮合環を形成することができ、この環は非置換である
    か、あるいは炭素または窒素上が、OH、CO、Br、Cl、F、I、C
    、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C 〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、およびCO(CHCH からなる群より選択される1、2、3個の置換基で置換され、 ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘ
    テロ原子を含む5または6員環の芳香環として定義され、これは非置換であるか
    、あるいはOH、CO、Br、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコ
    キシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル
    、CO(CHCHからなる群より選択される1、2、または3個の置換
    基で置換され、さらに該5または6員環の芳香環はベンゾ縮合することができ、
    非置換でもよいし、あるいは1、2、または3個の上記置換基で置換されてもよ
    く、 複素環基は、O、N、およびSから選択される1、2、または3個のヘテロ原
    子を含む5または6員環の非芳香環として定義され、1または2個の2重結合を
    含むことができ、複素環基は非置換であるか、あるいはOH、CO、Br
    、Cl、F、I、CF、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、C
    アルキニル、またはC〜Cシクロアルキル、CO(CHCH
    らなる群より選択される1、2、または3個の置換基で置換され、さらに該5ま
    たは6員環はベンゾ縮合することができ、さらに非置換でもよいし、あるいは1
    、2、または3個の上記置換基で置換されてもよく、 nは0〜5であり、 tは0、1、または2であり、 RはH、またはC〜Cアルキルである)の化合物の調製方法であって、 1)溶媒中の式IIの化合物に、 R−CHOH II リン酸緩衝溶液を加えてpHを約4.0〜約8.0に維持する工程と、 2)式IIの化合物のリン酸緩衝2相混合物を約0℃〜約50℃に維持する工
    程と、 3)該混合物に触媒量のTEMPOを加える工程と、 4)該TEMPO/リン酸緩衝2相混合物に亜塩素酸ナトリウム溶液と触媒量
    の次亜塩素酸ナトリウムを加えて式Iの化合物に酸化する工程とを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記溶媒が、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジエチ
    ルエーテル、MTBE(メチルt−ブチルエーテル)、DME(ジメトキシエタ
    ン)、DIGLYME(2−メトキシエチルエーテル)、TRIGLYME(ト
    リエチレングリコールジメチルエーテル)、トルエン、ベンゼン、ヘキサン、ペ
    ンタン、ジオキサン、または前記溶媒と水との混合物を含む前記溶媒の混合物か
    らなる群より選択される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記リン酸緩衝溶液が、pHを約4.0〜約8.0に維持す
    るために十分である、NaOH、KOH、NaHPO、KHPO、Na HPO、およびKHPOの水性混合物を含む請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 TEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジ
    ニルオキシ、フリーラジカル)が約1.0〜約10.0モル%使用される請求項
    3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 亜塩素酸ナトリウムが約1.0〜約3.0当量使用される請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 次亜塩素酸ナトリウムが約1.0〜約7.0モル%使用され
    る請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応温度が約0℃〜約50℃である請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記リン酸緩衝溶液が、pHを約6.5〜約7.0に維持す
    るために十分である、NaOH、KOH、NaHPO、KHPO、Na HPO、およびKHPOの水性混合物を含む請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 TEMPO(2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジ
    ニルオキシ、フリーラジカル)が約5.0〜約7.0モル%使用される請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 亜塩素酸ナトリウムが、式IIの化合物に対して約2.0
    当量使用される請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 次亜塩素酸ナトリウムが約2.0〜約5.0モル%使用さ
    れる請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 反応温度が約35℃〜約40℃である請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 反応時間が約2時間〜約4時間である請求項12に記載の
    方法。
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