JP3133896B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP3133896B2
JP3133896B2 JP06127742A JP12774294A JP3133896B2 JP 3133896 B2 JP3133896 B2 JP 3133896B2 JP 06127742 A JP06127742 A JP 06127742A JP 12774294 A JP12774294 A JP 12774294A JP 3133896 B2 JP3133896 B2 JP 3133896B2
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一寿 西野
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0466Controlling the motor for returning the steering wheel to neutral position

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手放し時のハンドル
戻りの収束性、操縦安定性を改善し、過大なハンドル戻
りトルクが発生したときの操縦者への負担を軽減する電
動パワーステアリング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図34は、例えば特開平4−19270
号公報に示された従来の電動パワーステアリング制御装
置の全体の構成図を示したものであり、図35は、その
制御部の回路構成図を示したものである。図34におい
て、ハンドル201の入力軸202にセンサ203が設
けられ、このセンサ203が電動パワーステアリング制
御回路204に接続されている。
【0003】この電動パワーステアリング制御回路20
4はセンサ203からの信号に応じた出力信号を出力
し、電動モータ1を駆動する。電動モータ1が駆動し、
その駆動力が出力軸205に伝達されると、出力軸20
5が回転し、それに伴ってピニオン206が回転してラ
ック207を左右いずれかに移動させる。そして、その
ラック207の移動に伴って、前輪208が左右いずれ
かに転舵される。
【0004】図35においては、第1〜4FET21〜
24と電動モータ1はブリッジ回路を構成し、第1〜4
FET21〜24はロジック制御部25に接続し、ロジ
ック制御部25はCPU26に接続している。ロジック
制御部25は一対のAND回路25a、25bと増幅器
25c〜25gから構成され、増幅器25cは第1FE
T21に、増幅器25eは第2FET22に、増幅器2
5fは第4FET24に、増幅器25gは第3FET2
3に接続されている。CPU26からはPWM信号S
1、電動モータ1の正転信号S2および逆転信号S3が
出力され、AND回路25aはCPU26からPWM信
号S1と電動モータ1の正転信号S2が同時に入力した
時に第1FET21をオン動作させ、AND回路25b
はCPU26からPWM信号S1と電動モータ1の逆転
信号S3が同時に入力した時に第2FET22をオン動
作させる。
【0005】また、CPU26から正転信号S2が出力
されると第4FET24が常時オン動作し、CPU26
から逆転信号S3が出力されると第3FET23が常時
オン動作する。さらに、CPU26には、正転時の電流
を検出する電流検出器27、逆転時の電流を検出する電
流検出器28、トルクセンサ30に接続した増幅器2
9、車速センサ32に接続された波形整形回路31が接
続されている。
【0006】次に、動作について説明する。いま、ハン
ドル201を操作すると、トルクセンサ30と車速セン
サ32が動作して、その時のトルク信号と車速信号をC
PU26に入力する。これらの信号を受けたCPU26
では、それぞれの信号に基づいた指令値を演算し、それ
と同時に電流検出器27で検出したブリッジ回路の帰還
電流をCPU26に入力する。そして、上述の指令値と
帰還電流値との差に基づいてPWM値を演算し、それを
出力する。なお、トルクセンサ30は、ハンドル201
を正転方向に回した時にプラス、逆転方向に回した時に
マイナスの信号を出力する。
【0007】ハンドル201を正転させれば、指令値が
プラスになり、PWM値もプラスになって、PWM信号
のデューティ比を決めることができる。PWM信号のデ
ューティ比が決まれば、CPU26からPWM信号S1
とモータ1の正転信号S2が出力され、ロジック制御部
25のAND回路25aが動作して第1FET21がP
WM制御のもとでオン動作すると共に、正転信号S2に
よって第4FET24がオン動作する。第1、第4FE
T21、24がオン動作すれば、第1FET21→電動
モータ1→第4FET24の方向に電流が流れ、電動モ
ータ1を正転させることができる。
【0008】上述の状態でハンドル201から手を放す
と、車輪のキャスタの作用でハンドル201が逆転する
と共に、電動モータ1を逆転するのでPWM値がマイナ
スになる。PWM値がマイナスであれば、そのときの車
速を判定し、その車速が低速域にあれば、回生電流を打
ち消すようなデューティ比をセットし、車速が高速域に
あれば、デューティ比を0にセットする。デューティ比
が0になると、第1FET21が実質的にオフの状態に
なるので、第3FET23→電動モータ1→第4FET
24を結ぶ短絡回路に回生電流が流れ、電動モータ1に
回生ブレーキが作用して、ハンドル戻りのスピードを抑
制することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の電
動パワーステアリング制御装置では、ハンドル戻り状態
時のモータ電流の方向を検出し、その検出結果に応じて
FETを制御しているが、そのモータ電流の方向を検出
するためには、モータ線の電流を直接検出するかまたは
モータ駆動制御用のHブリッジ内の回生電流が検出可能
な位置にモータ電流を検出する電流検出回路を設ける必
要があり、回路が複雑になりかつコストもかさむという
問題点があった。
【0010】また、ブレーキ力が小さいので、過大な反
力によってハンドルが戻された場合、ハンドル戻りスピ
ードを充分抑制することができず、過大なハンドル戻り
トルクによってハンドルが高速で戻った場合、操縦者へ
の負担を増加させるという問題点があった。
【0011】また、反力の小さい低速走行時のハンドル
戻り時や操舵角が大きい場合にはブレーキ力が発生する
が、このブレーキ力がハンドル戻りスピードを抑制する
ため、ハンドルを素早く中立付近に戻したい場合や操舵
状態から素早く直進状態に戻りたい時には、操縦者がハ
ンドルを中立方向に操舵する必要があり、操縦者に負担
がかかるという問題点があった。
【0012】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、過大な反力によってハンド
ルが戻された場合の操縦者への負担を軽減し、低速走行
時のハンドル戻りを低下させずに、また、大きく操舵し
た後のハンドル戻りの敏速性を損なわずに収束性、操縦
安定性を改善する電動パワーステアリング制御装置を得
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電動パワーステアリング制御装置は、ステアリング系
の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、ステア
リング系の操舵力を軽減するために補助力を発生する電
動モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段の検出
値に応じて操舵力を軽減する方向に前記電動モータを駆
動するモータ駆動手段と、モータの回転速度を検出する
ためのモータ回転速度検出手段と、前記操舵トルクが所
定値以下のとき、前記モータ回転速度が所定値を越えな
いように制御する回転速度制御手段とを備え、前記電動
モータは直流モータであり、前記モータ回転速度検出手
段は、前記直流モータに電圧を印加することによって前
記直流モータを制御するモータ制御手段と、前記直流モ
ータの端子間を開放したときに発生する起電圧からモー
タ回転速度を推定するモータ回転速度推定手段と、前記
モータ制御と前記モータ回転速度の推定とを交互に行う
直流モータ駆動装置とにより構成されたものである。
【0014】この発明の請求項2に係る電動パワーステ
アリング制御装置は、ステアリング系の操舵トルクを検
出する操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵力
を軽減するために補助力を発生する電動モータと、少な
くとも前記操舵トルク検出手段の検出値に応じて操舵力
を軽減する方向に前記電動モータを駆動するモータ駆動
手段と、モータの回転速度を検出するためのモータ回転
速度検出手段と、前記モータの回転方向を検出するため
のモータ回転方向検出手段と、前記操舵トルクが所定値
以下のとき、車速またはモータ回転速度または操舵角の
内の少なくとも一つから前記モータの駆動量を決定し、
前記モータ回転方向検出手段の検出した回転方向と逆方
向に前記モータを前記駆動量で駆動する駆動量制御手段
とを備え、前記電動モータは直流モータであり、前記モ
ータ回転速度検出手段は、前記直流モータに電圧を印加
することによって前記直流モータを制御するモータ制御
手段と、前記直流モータの端子間を開放したときに発生
する起電圧からモータ回転速度を推定するモータ回転速
度推定手段と、前記モータ制御と前記モータ回転速度の
推定とを交互に行う直流モータ駆動装置とにより構成さ
れたものである。
【0015】この発明の請求項3に係る電動パワーステ
アリング制御装置は、ステアリング系の操舵トルクを検
出する操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵力
を軽減するために補助力を発生する電動モータと、少な
くとも前記操舵トルク検出手段の検出値に応じて操舵力
を軽減する方向に前記電動モータを駆動するモータ駆動
手段と、モータの回転速度を検出するためのモータ回転
速度検出手段と、前記操舵トルクが所定値以下の時、車
速またはモータ回転速度または操舵角の内の少なくとも
一つからデューティ比を決定するデューティ比決定手段
と、前記デューティ比決定手段で決定されたデューティ
比のPWM信号に応じて前記モータを短絡するモータ短
絡手段とを備え、前記電動モータは直流モータであり、
前記モータ回転速度検出手段は、前記直流モータに電圧
を印加することによって前記直流モータを制御するモー
タ制御手段と、前記直流モータの端子間を開放したとき
に発生する起電圧からモータ回転速度を推定するモータ
回転速度推定手段と、前記モータ制御と前記モータ回転
速度の推定とを交互に行う直流モータ駆動装置とにより
構成されたものである。
【0016】
【0017】
【作用】この発明の請求項1に係る電動パワーステアリ
ング制御装置では、ハンドル手放し状態で操舵トルクが
所定値以下になると、モータが所定値以上で回転しない
ように制御されるので、ハンドル戻りスピードが抑制さ
れる。また、モータの端子間を開放したときのモータ端
子間電圧からモータ回転速度を推定し、その推定値から
モータ回転速度抑制制御を行うので、モータの回転速度
を検出する特別なセンサを用いることなく、ハンドル手
放し状態でのモータの回転速度が抑制され、ハンドル戻
りスピードも抑制される。
【0018】この発明の請求項2に係る電動パワーステ
アリング制御装置では、ハンドル手放し状態で操舵トル
クが所定値以下になると、そのときの車速またはモータ
回転速度または操舵角の内の少なくとも一つから決定さ
れる駆動量でモータをその回転方向と逆方向に前記駆動
量で駆動するので、過大な反力でハンドルが急速に中立
方向に回転しようとしてもモータの回転速度が抑制さ
れ、ハンドル戻りスピードも抑制される。また、モータ
の端子間を開放したときのモータ端子間電圧からモータ
回転速度を推定し、その推定値からモータ回転速度抑制
制御を行うので、モータの回転速度を検出する特別なセ
ンサを用いることなく、ハンドル手放し状態でのモータ
の回転速度が抑制され、ハンドル戻りスピードも抑制さ
れる。
【0019】この発明の請求項3に係る電動パワーステ
アリング制御装置では、ハンドル手放し状態で操舵トル
クが所定値以下になると、そのときの車速またはモータ
回転速度または操舵角の内の少なくとも一つから決定さ
れるデューティ比のPWM信号に応じてモータを短絡す
るので、モータの回転速度が抑制され、ハンドルの戻り
スピードも抑制される。また、モータの端子間を開放し
たときのモータ端子間電圧からモータ回転速度を推定
し、その推定値からモータ回転速度抑制制御を行うの
で、モータの回転速度を検出する特別なセンサを用いる
ことなく、ハンドル手放し状態でのモータの回転速度が
抑制され、ハンドル戻りスピードも抑制される。
【0020】
【0021】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例を示す回路構成
図である。図において、モータ1を駆動するトランジス
タ3a、3b、3c、3dはブリッジ回路を構成してお
り、トランジスタ3a、3dがオンした時にモータ1を
右方向に駆動し、トランジスタ3b、3cがオンした時
にモータ1を左方向に駆動する。ドライブ回路4a、4
b、4c、4dはそれぞれマイコン10の出力ポートP
o、Pa、Pb、Pc、Pdからの信号を入力として動
作するAND回路5a、5b、5c、5dの出力信号を
受けて、トランジスタ3a、3b、3c、3dを駆動す
る。
【0022】モータ電流検出手段6は、電源2に接続さ
れ、モータ電流を検出するシャント抵抗器6aと、この
シャント抵抗器6aの端子電圧からモータ電流を検出す
る電流検出回路6bより構成され、電流検出回路6bか
らのモータ電流信号をマイコン10に内蔵されたA/D
変換器A/D1に出力する。モータ回転速度検出手段7
はモータ1の回転速度を右回転の場合にはプラスの値、
左回転の場合にはマイナスの値で検出し、その検出値を
マイコン10の入力ポートP2に入力する。また、操舵
トルク検出手段8からのトルク信号は、マイコン10に
内蔵されたA/D変換器A/D2に入力され、車速検出
手段9からの検出信号は、マイコン10の入力ポートP
1に入力される。
【0023】次に、ブリッジ回路を構成するトランジス
タ3a、3b、3c、3dの動作について説明する。ト
ランジスタ3a、3b、3c、3dは、マイコン10の
出力ポートP0からPWM信号が出力され、出力ポート
Paがハイになるとトランジスタ3aが、出力ポートP
bがハイになるとトランジスタ3bが、出力ポートPc
がハイになるとトランジスタ3cが、出力ポートPdが
ハイになるとトランジスタ3dがPWM動作するように
接続されているので、出力ポートPa、Pdがハイ、出
力ポートPb、Pcがローになるとトランジスタ3a、
3dがPWM動作し、トランジスタ3b、3cがオフし
てモータ1を右方向に駆動し、出力ポートPa、Pdが
ロー、出力ポートPb、Pcがハイになるとトランジス
タ3a、3dがオフし、トランジスタ3b、3cがPW
M動作してモータ1を左方向に駆動する。
【0024】次に、全体の動作について説明する。図4
は、メインプログラムのフローチャートを示したもので
ある。先ず、操舵トルク検出手段8から操舵トルクTR
Qを検出し(ステップS1)、操舵トルクTRQの絶対
値が所定値T1(例えば1N・m)以上であれば、ステ
ップS3のアシスト制御を行い、操舵トルクTRQの絶
対値が所定値T1未満であれば、ステップS4の抑制制
御を行う。
【0025】アシスト制御は図5に示したフローチャー
トの流れに沿って制御され、先ず、車速検出手段9から
車速を検出し(ステップS10)、図4のステップS1
で検出した操舵トルクTRQとステップS10で検出し
た車速Vpからモータ電流の目標値Itを決定し(ステ
ップS11)、ステップS12でモータ電流検出手段か
らモータ電流を検出した後、ステップS13でモータ電
流の目標値Itと検出電流値Isの偏差εIがゼロにな
るようなデューティ比を決定する。
【0026】操舵トルクTRQが右まわりを示すときは
ステップS14からステップS15へ進み、ステップS
15でトランジスタ3a、3dをステップS13で決定
されたデューティ比でPWM駆動し、トランジスタ3
b、3cをオフして、モータ1を右方向に駆動する。操
舵トルクが左まわりを示すときはステップS14からス
テップS16へ進み、ステップ16でトランジスタ3
a、3dをオフし、トランジスタ3b、3cをステップ
S13で決定されたデューティ比でPWM駆動して、モ
ータ1を左方向に駆動する。
【0027】また、図6は上述のアシスト制御をブロッ
ク図を用いて示したものである。図において、モータ電
流決定手段101は操舵トルク検出手段8から検出した
操舵トルクTRQと車速検出手段9から検出した車速V
pからモータ電流の目標値Itを決定し、モータ駆動手
段102はモータ電流の目標値Itとモータ電流検出手
段から検出したモータ電流Isの偏差εIをゼロにする
ようにモータ1を駆動する。
【0028】モータ電流決定手段101は図5のステッ
プS11に対応しており、モータ駆動手段102は図5
のステップS13、S14、S15、S16に対応して
いる。図6において、右方向の操舵トルクをプラス、左
方向の操舵トルクをマイナス、モータを右方向に駆動す
る電流をプラス、左方向に駆動する電流をマイナスで示
すと、図7のようなモータ電流特性が得られる。
【0029】図7において、Vp0は停車時の電流特性
であり、車速が上がるにつれてその特性はVp1、Vp
2、…と変化する。このように、アシスト制御時には車
速及び操舵力に応じた電流がモータ1に流れるので、車
速及び操舵トルクに応じた補助力が発生して操舵力を軽
減することが出来る。
【0030】次に、抑制制御について説明する。図8
は、抑制制御のフローチャートを示したものである。ス
テップS20でモータ回転速度検出手段7からモータ回
転速度Nsを検出し、ステップS21でステップS20
で検出したモータ回転速度に応じた目標電流を図10の
目標電流決定手段の特性図より決定し、ステップS22
でモータ電流Isを検出し、ステップS23でステップ
S21で決定した目標電流ItとステップS22で検出
したモータ電流Isの偏差εIがゼロになるようなデュ
ーティ比Dを決定する。
【0031】ステップS24でデューティ比Dがプラス
ならばステップS25でトランジスタ3a、3dをステ
ップS23で決定されたデューティ比DでPWM駆動
し、トランジスタ3b、3cをオフしてモータ1を右方
向に駆動する。ステップS24でデューティ比Dがマイ
ナスならばステップS26でトランジスタ3a、3dを
オフし、トランジスタ3b、3cをステップ23で決定
されたデューティ比DでPWM駆動してモータ1を左方
向に駆動する。
【0032】図9は、抑制制御の動作をブロック図で示
したものである。図において、目標電流決定手段110
はモータ回転速度検出手段7の検出値Nsからモータ電
流の目標値Itを決定するものであり、図10は、その
特性図を示したものである。
【0033】ここで、モータ回転速度Nsのプラスは右
回転、マイナスは左回転、モータ電流目標値Itのプラ
スはモータの右駆動、マイナスは左駆動を示しており、
モータの回転速度の絶対値が所定値N1(例えば100
0rpm)を越えると、モータは回転方向と逆方向に駆
動するので、モータ1は回転速度が所定値N1を越えな
いように制御される。また、目標電流決定手段110の
特性を図11のようにすると、モータ回転速度はN2か
らN1の間の適当な位置でバランスし、図10の特性の
時のようなハンチングは発生しなくなる。
【0034】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になり、アシスト制御によって操舵
力を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵
トルクが所定値T1以下になると、抑制制御によってモ
ータ回転速度が所定値N1以上にならないように制御さ
れるので、ハンドル戻りスピードを抑制することがで
き、高速走行時の操舵後、ハンドルを手放しによって直
進状態に戻す場合、路面からの反力が大きくてもハンド
ル戻りスピードが抑制されるので、オーバーシュートが
小さくなりハンドルの収束性及び、操縦安定性が改善さ
れると共に、過大な反力が発生した場合でも、そのショ
ックを抑えることによって操縦者への負担を軽減するこ
とができる。
【0035】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
示す。本実施例の回路構成図、メインプログラムのフロ
ーチャート、アシスト制御のフローチャートはそれぞれ
上述の実施例1の図1、図4、図5と同じであり、ここ
では説明を省略する。
【0036】図12は、本実施例の抑制制御のフローチ
ャートを示したものであり、ステップS20でモータ回
転速度検出手段7からモータ回転速度Nsを検出し、ス
テップS30で車速検出手段9から車速Vpを検出し、
ステップS31でステップS20で検出したモータ回転
速度NsとステップS30で検出した車速Vpに応じた
目標電流Itを目標電流決定手段の特性図、図10及び
図14より決定し、ステップS22でモータ電流Isを
検出し、ステップS23でステップS31で決定した目
標電流ItとステップS22で検出したモータ電流Is
の偏差εIがゼロになるようなデューティ比Dを決定す
る。
【0037】ステップS24でデューティ比Dがプラス
ならばステップS25でトランジスタ3a、3dをステ
ップS23で決定されたデューティ比DでPWM駆動
し、トランジスタ3b、3cをオフしてモータ1を右方
向に駆動する。ステップS24でデューティ比Dがマイ
ナスならばステップS26でトランジスタ3a、3dを
オフし、トランジスタ3b、3cをステップS23で決
定されたデューティ比DでPWM駆動してモータ1を左
方向に駆動する。
【0038】図13は、本実施例の抑制制御の動作をブ
ロック図で示したものである。図において、目標電流決
定手段120はモータ回転速度検出手段7の検出値Ns
と車速検出手段9の検出値Vpからモータ電流の目標値
Itを決定するものであり、図10、図14はその特性
図を示したものである。
【0039】図10において、モータ回転速度Nsのプ
ラスは右回転、マイナスは左回転、モータ電流目標値I
tのプラスはモータ右駆動、マイナスは左駆動を示して
おり、モータの回転速度の絶対値が所定値N1を越える
と、モータは回転方向と逆方向に駆動するので、モータ
1は回転速度が所定値N1を越えないように制御され
る。
【0040】また、図14において、車速VpがVpt
(例えば30km/h)以下の時は、N1をモータ回転
速度検出手段7の検出値の最大値Nsmaxより大きい
値に設定しているので、モータ回転速度は抑制されな
い。
【0041】以上のように、操舵トルクが所定値T1以
上になるハンドル操舵時には、アシスト制御によって操
舵力を軽減する事ができるし、また、手放しによって、
操舵トルクが所定値T1以下になる時も、抑制制御によ
って、モータ回転速度が所定値N1以上にならないよう
に制御されるので、ハンドル戻りスピードを抑制するこ
とができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手放しで直
進状態に戻す場合、路面からの反力が大きくてもハンド
ル戻りスピードが抑制されて、オーバーシュートが小さ
くなりハンドルの収束性及び、操縦安定性を改善するこ
とができるし、過大な反力が発生した場合でも、そのシ
ョックを抑えることによって操縦者への負担を軽減する
ことができる。
【0042】さらに、所定値N1は図14のように車速
Vpが増加するにつれて減少するように設定されている
ので、路面からの反力が大きくなる高速走行時にはハン
ドル戻りスピードが抑制され、路面からの反力が小さく
なる低速走行時(例えは30km/h以下)には、ハン
ドル戻りスピードが抑制されないので、低速走行時のハ
ンドル戻りスピードを低下させることなく高速走行時の
ハンドルの収束性及び操縦安定性を改善することができ
る。これによって低速走行時でも操縦者が自らハンドル
を中立に戻す必要がなくなり、操縦者への負担が軽減さ
れる。
【0043】実施例3.図2は、この発明の他の実施例
を示す回路構成図である。図2の回路構成は図1の回路
構成に操舵角検出手段11の出力信号をマイコン10に
内蔵されたA/D変換器A/D3に入力することを追加
した構成になっている。メインプログラム、アシスト制
御のフローチャートは図4、図5と同様である。
【0044】図15は、本実施例の抑制制御のフローチ
ャートを示したものであり、ステップS20でモータ回
転速度検出手段7からモータ回転速度Nsを検出し、ス
テップS40で操舵角検出手段11から操舵角θを検出
し、ステップS41でステップS20で検出したモータ
回転速度NsとステップS40で検出した操舵角θに応
じた目標電流Itを目標電流決定手段の特性図、図10
及び図17より決定し、ステップS22でモータ電流I
sを検出し、ステップS23でステップS41で決定し
た目標電流ItとステップS22で検出したモータ電流
Isの偏差εIがゼロになるようなデューティ比Dを決
定する。
【0045】ステップS24でデューティ比Dがプラス
ならばステップS25でトランジスタ3a、3dをステ
ップS23で決定されたデューティ比DでPWM駆動
し、トランジスタ3b、3cをオフしてモータ1を右方
向に駆動する。ステップS24でデューティ比Dがマイ
ナスならばステップS26でトランジスタ3a、3dを
オフし、トランジスタ3b、3cをステップS23で決
定されたデューティ比DでPWM駆動してモータ1を左
方向に駆動する。
【0046】図16は、本実施例の抑制制御の動作をブ
ロック図で示したものである。図において、目標電流決
定手段130はモータ回転速度検出手段7の検出値Ns
と操舵角検出手段11の検出値θからモータ電流の目標
値Itを決定するものであり、図10、図17はその特
性図を示したものである。
【0047】図10において、モータ回転速度Nsのプ
ラスは右回転、マイナスは左回転、モータ電流目標値I
tのプラスはモータ右駆動、マイナスは左駆動を示して
おり、モータの回転速度の絶対値が所定値N1を越える
と、モータは回転方向と逆方向に駆動するので、モータ
1は回転速度が所定値N1を越えないように制御され
る。
【0048】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になるので、アシスト制御によって
操舵力を軽減する事ができる。また、手放しによって、
操舵トルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御に
よって、モータ回転速度が所定値N1以上にならないよ
うに制御されるので、ハンドル戻りスピードを抑制する
ことができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手放しに
よって直進状態に戻す場合、路面からの反力が大きくて
もハンドル戻りスピードが抑制されて、オーバーシュー
トが小さくなりハンドルの収束性及び、操縦安定性を改
善することができるし、過大な反力が発生した場合で
も、そのショックを抑えることによって操縦者への負担
を軽減することができる。
【0049】さらに、所定値N1は図17のように操舵
角θに応じて増加するように設定されているので、操舵
角θが大きい時は、ハンドル戻りスピードの抑制力が小
さくなり、操舵角θが小さい時はハンドル戻りスピード
の抑制力が大きくなって、大きく操舵したときのハンド
ル戻りスピードを低下させることなく、ハンドルの収束
性及び操縦安定性を改善することができる。これによっ
て大きく操舵した後、操縦者が自らハンドルを中立に戻
す必要がなくなるので操縦者への負担が軽減される。
【0050】実施例4.図3は、この発明の他の実施例
を示す回路構成図である。図において、モータ電流は、
マイコン10及びマイコン10に内蔵されたA/D変換
器の電源電圧Vcc(例えば5v)から抵抗器12、ダ
イオード13、モータ1、抵抗器14を介してグランド
に流れ、トランジスタ3a〜3dがオフでモータ1が停
止状態の時に、a点の電圧がVcc/2となるように設
定される。モータ端子電圧入力回路15はローパスフィ
ルタ及び保護回路で構成されており、a点の電圧をマイ
コン10に内蔵されたA/D変換器A/D3へ入力し
て、モータ端子電圧を検出するようになっている。
【0051】次に、メインプログラムのフローチャート
を図18に示す。図において、ステップS5でカウンタ
Cnt1とCnt2を初期化し、ステップS1で操舵ト
ルクを検出し、ステップS2で操舵トルクの絶対値が所
定値T1以下かどうかを判定し、所定値T1を越えてい
れば、ステップS3のアシスト制御を行い、ステップS
6でカウンタCnt1とCnt2に所定の値を代入して
ステップ1へ戻る。操舵トルクの絶対値が所定値T1以
下であれは、ステップS4の抑制制御を行い、ステップ
S1へ戻る。ここで、ステップS3のアシスト制御のフ
ローチャートは図5と同じである。
【0052】ステップS4の抑制制御のフローチャート
を図19に示す。最初は、カウンタCnt1が0になっ
ているので、ステップS50でカウンタCnt1が0か
どうかの判定した時に、YesのステップS51へ進
み、ステップS51でトランジスタ3a〜3dをオフ
し、ステップS52へ進む。次に、カウンタCnt2の
最初の値は、所定値Aになっており、ステップS52で
カウンタCnt2が0かどうかの判定した時に、Noの
ステップS53へ進み、カウンタCnt2をデクリメン
トして抑制制御を終了する。
【0053】しかし、ここで操舵トルクの所定値がT1
以下の状態が継続していれば、再度抑制制御を行う。そ
の場合には、カウンタCnt2は所定値Aで初期化され
ているので、所定時間(例えば4msec)連続でステ
ップS4の抑制制御を実行すると、カウンタCnt2が
0となり、ステップS52でYesのステップS54へ
進み、ステップS54でモータ端子電圧からモータ回転
速度を推定する。このとき、トランジスタ3a〜3dは
オフであるから、モータ端子電圧とモータ回転速度との
関係は図20に示すようになり、このときのモータ端子
電圧からモータ回転速度の右回転をプラス、左回転をマ
イナスの値として検出することが出来る。
【0054】その後、ステップS55でカウンタCnt
1に所定値B、Cnt2に所定値Aを代入して抑制制御
を終了する。さらに操舵トルクの絶対値が所定値T1以
下となる状態が継続していれば、再度抑制制御を行い、
カウンタCnt1が所定値Bであるから、ステップS5
0でNoに分岐し、ステップS56でステップS54で
推定したモータ回転速度Nsに応じてモータ電流の目標
値Itを決定し、ステップS57でモータ電流Isを検
出し、ステップS58でステップS56で決定したモー
タ電流目標値Itと、ステップS57で検出したモータ
電流検出値Isの偏差εIがゼロになるようなデューテ
ィ比Dを決定する。
【0055】ステップS59でデューティ比Dがプラス
ならば、ステップS60でトランジスタ3a、3dをス
テップS58で決定されたデューティ比DでPWM駆動
し、トランジスタ3b、3cをオフしてモータ1を右方
向に駆動する。ステップS59でデューティ比Dがマイ
ナスならば、ステップS61でトランジスタ3a、3d
をオフし、トランジスタ3b、3cをステップS58で
決定されたデューティ比DでPWM駆動してモータ1を
左方向に駆動する。そして、ステップS62でカウンタ
Cnt1をデクリメントして抑制制御を終了する。
【0056】さらに、操舵トルクの絶対値が所定値T1
以下の状態が継続していれば、再度抑制制御を行い、C
nt1が0になるまで(例えば10msec間)ステッ
プS56からステップS62までの処理を繰り返す。こ
のときのブロック図は図9に示すようになり、実施例1
と同等の効果を得ることが出来る。
【0057】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になり、アシスト制御によって操舵
力を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵
トルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御によっ
て、モータ回転速度が所定値N1以上にならないように
制御されるので、ハンドル戻りスピードを抑制すること
ができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手放しによっ
て直進状態に戻す場合、路面からの反力が大きくてもハ
ンドル戻りスピードが抑制されて、オーバーシュートが
小さくなりハンドルの収束性及び、操縦安定性が改善す
ることができるし、過大な反力が発生した場合でも、そ
のショックを抑えることによって操縦者への負担を軽減
することができる。さらに、モータの回転速度を検出す
るための特別なセンサを付加することなくモータ回転速
度を検出することができるのでコストを低く抑えられ
る。
【0058】実施例5.この発明の他の実施例を以下に
示す。回路構成図、メインプログラムのフローチャー
ト、アシスト制御のフローチャートは、実施例1の図
1、図4、図5と同じである。図21は抑制制御のフロ
ーチャートを示したものである。図において、先ずステ
ップS70でモータ回転速度検出手段7からモータ回転
速度Ns検出し、ステップS71でモータ回転速度に応
じたデューティ比Dを決定し、ステップS72で、トラ
ンジスタ3a、3bをステップS71で決定したデュー
ティ比DでPWM駆動して、トランジスタ3c、3dを
オフする。
【0059】このときの動作をブロック図で示したの
が、図24である。図において、デューティ比決定手段
140はモータ回転速度検出手段7から検出したモータ
回転速度Nsよりデューティ比Dを決定し、モータ短絡
手段141はデューティ比決定手段140で決定したデ
ューティ比Dより、トランジスタ3a、3bをPWM駆
動し、トランジスタ3c、3dをオフして、モータの両
端をデューティ比Dで短絡する。ここで、デューティ比
決定手段140に図25のような特性を持たせれば、モ
ータ回転数Nsが所定値N1(例えば500rpm)以
下の時には、デューティ比がゼロになり、トランジスタ
3a〜3dをオフし、モータ回転速度Nsが所定値N1
以上の時には、トランジスタ3a、3bを所定のデュー
ティ比D1でPWM駆動し、トランジスタ3c、3dを
オフし、トランジスタ3a、3bに回生電流を流すこと
ができる。
【0060】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になり、アシスト制御によって操舵
力を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵
トルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御によっ
て、モータ回転速度が所定値N1以上になるとモータの
回転速度が抑制されるので、ハンドル戻りスピードを抑
制することができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手
放しで直進状態に戻す場合、路面からの反力が大きくて
もハンドル戻りスピードが抑制されるので、オーバーシ
ュートが小さくなりハンドルの収束性及び、操縦安定性
が改善される。
【0061】また、デューティ比決定手段140の特性
を、図26に示すように、モータの回転速度によってデ
ューティ比Dが徐々に増加するようにとると、ハンドル
の戻りスピードに応じたモータ回転速度の抑制を行いハ
ンドル戻りスピードを一定値以下にすることが出来る。
【0062】なお、本実施例ではトランジスタ3a、3
bをPWM駆動し、トランジスタ3c、3dをオフする
ように構成したが、逆に、トランジスタ3a、3bをオ
フし、トランジスタ3c、3dをPWM駆動するように
構成しても、同等の効果を得ることが出来る。
【0063】実施例6.この発明の他の実施例を以下に
示す。回路構成図、メインプログラムのフローチャー
ト、アシスト制御のフローチャートは、実施例1の図
1、図4、図5と同じである。図22は、抑制制御のフ
ローチャートを示したものである。図において、先ずス
テップS70でモータ回転速度検出手段7からモータ回
転速度Nsを検出し、ステップS80で車速検出手段9
から車速Vpを検出し、ステップS81でモータ回転速
度Ns及び車速Vpに応じたデューティ比Dを決定し、
ステップS72で、トランジスタ3a、3bをステップ
S81で決定したデューティ比DでPWM駆動し、トラ
ンジスタ3c、3dをオフする。
【0064】このときの動作をブロック図で示したの
が、図27である。図において、デューティ比決定手段
150はモータ回転速度Nsと車速Vpからデューティ
比Dを決定し、モータ短絡手段141はデューティ比決
定手段150で決定したデューティ比Dよりトランジス
タ3a、3bをPWM駆動し、トランジスタ3c、3d
をオフする。ここで、デューティ比決定手段150に図
25のような特性を持たせ、さらに、図25のデューテ
ィ比D1とモータ回転速度N1にそれぞれ車速Vpに応
じて図28、図29のように変化する特性を持たせる
と、モータの回転速度Nsと車速Vpで決定されたデュ
ーティ比DによるPWM駆動でモータ1が短絡される。
【0065】また、図28で車速VpがVpt(例えば
30km/h)以下の時は、デューティ比を0、図29
で車速VpがVpt以下の時は、所定値N1をモータ回
転速度検出手段7の検出値の最大値NSmaxより大き
い値に設定しているので、車速VpがVpt以下の時、
モータ回転速度は抑制されない。
【0066】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になりアシスト制御によって操舵力
を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵ト
ルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御によっ
て、モータ回転速度が所定値N1以上になるとモータの
回転速度が抑制されるので、ハンドル戻りスピードを抑
制することができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手
放しによって直進状態に戻す場合、路面からの反力が大
きくてもハンドル戻りスピードが抑制されるので、オー
バーシュートが小さくなりハンドルの収束性及び、操縦
安定性が改善される。
【0067】さらに、モータの両端を短絡するデューテ
ィ比D1と所定値N1を図28、図29のように車速V
pに応じて変化させているので、路面からの反力が大き
くなる高速走行時には、ハンドル戻りスピードが抑制さ
れ、路面からの反力が小さくなる低速走行時(例えば3
0km/h以下)には、ハンドル戻りスピードが抑制さ
れないので、低速走行時のハンドル戻りスピードを低下
させることなく高速走行時のハンドルの収束性及び操縦
安定性を改善することができるし、また、低速走行時
も、操舵者が自らハンドルを中立に戻す必要がなくな
り、操縦者への負担が軽減される。
【0068】なお、本実施例ではトランジスタ3a、3
bをPWM駆動し、トランジスタ3c、3dをオフする
ように構成したが、逆に、トランジスタ3a、3bをオ
フし、トランジスタ3c、3dをPWM動作するように
構成しても、同等の効果を得ることが出来る。
【0069】実施例7.この発明の他の実施例を以下に
示す。回路構成図、メインプログラムのフローチャー
ト、アシスト制御のフロチャートは、実施例3の図2、
図4、図5と同じである。図23は、抑制制御のフロー
チャートを示したものである。図において、先ずステッ
プS70でモータ回転速度検出手段7からモータ回転速
度Nsを検出し、ステップS90で操舵角検出手段11
から操舵角θを検出し、ステップS91でモータ回転速
度Ns及び操舵角θに応じたデューティ比Dを決定し、
ステップS72で、トランジスタ3a、3bをステップ
S91で決定したデューティ比DでPWM駆動し、トラ
ンジスタ3c、3dをオフする。
【0070】このときの動作をブロック図で示したの
が、図30である。図において、デューティ比決定手段
160はモータ回転速度Nsと操舵角θからデューティ
比Dを決定し、モータ短絡手段141はデューティ比決
定手段160で決定したデューティ比Dよりトランジス
タ3a、3bをPWM駆動し、トランジスタ3c、3d
をオフする。ここで、デューティ比決定手段160に図
25のような特性を持たせ、さらに、図25のデューテ
ィ比D1とモータ回転速度N1にそれぞれ操舵角θに応
じて図31、図32のように変化する特性を持たせる
と、モータの回転速度と操舵角で決定されたデューティ
比DによるPWM駆動でモータ1が短絡される。
【0071】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になり、アシスト制御によって操舵
力を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵
トルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御によっ
て、モータ回転速度が所定値N1以上になるとモータの
回転速度が抑制されるので、ハンドル戻りスピードを抑
制することができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手
放しによって直進状態に戻す場合、路面からの反力が大
きくてもハンドル戻りスピードが抑制されるので、オー
バーシュートが小さくなりハンドルの収束性及び、操縦
安定性が改善される。
【0072】さらに、モータの両端を短絡するデューテ
ィ比D1と所定値N1を、図31、図32のように操舵
角θに応じて変化させているので、操舵角が大きい時は
ハンドル戻りスピードの抑制力が小さくなり、ハンドル
が中立付近の時はハンドル戻りスピードの抑制力が大き
くなるので、大きく操舵した時のハンドル戻りスピード
を低下させることなく収束性及び操縦安定性を改善する
ことができる。これによって、大きく操舵した後、操縦
者が自らハンドルを中立に戻す必要がなくなるので操縦
者への負担が軽減される。
【0073】なお、本実施例ではトランジスタ3a、3
bをPWM駆動し、トランジスタ3c、3dをオフする
ように構成したが、逆に、トランジスタ3a、3bをオ
フし、トランジスタ3c、3dをPWM動作するように
構成しても、同等の効果を得ることが出来る。
【0074】以下、この発明の上記実施例1〜7におけ
るモータ1(直流モータ)の制御処理およびモータ回転
速度の推定処理について具体的に説明する。 なお、回路
構成図、メインプログラムのフローチャート、アシスト
制御のフローチャートは、実施例4の図3、図18、図
5と同じである。図33は、抑制制御のフローチャート
を示したものである。図において、先ずメインプログラ
ムでカウンタCnt1が0となっているので、ステップ
S100でYseに分岐し、ステップS101でトラン
ジスタ3a〜3dをオフする。カウンタCnt2にはメ
インプログラムで所定値Aが代入されているので、ステ
ップS102でNoに分岐し、ステップS103でカウ
ンタCnt2をデクリメントして抑制制御を終了する。
この時、操舵トルクの所定値がT1以下の状態が継続し
ていれば、再度抑制制御を行う。
【0075】カウンタCnt2は所定値Aで初期化され
ているので、所定時間(例えば4msec)連続でステ
ップS4の抑制制御を実行すると、カウンタCnt2が
0となり、ステップS102でYesに分岐し、ステッ
プS104でモータ端子電圧からモータ回転速度を推定
する。この時、トランジスタ3a〜3dはオフしている
ので、モータ端子電圧とモータ回転速度との関係は図2
0に示すようになり、この時のモータ端子電圧からモー
タ回転速度の右回転をプラス、左回転をマイナスの値と
して推定することが出来る。その後、ステップS105
でカウンタCnt1に所定値B、Cnt2に所定値Aを
代入して抑制制御を終了する。
【0076】また、操舵トルクの絶対値が所定値T1以
下になる状態が継続していれば、再度抑制制御を行う。
カウンタCnt1が所定値Bであるから、ステップS1
00でNoに分岐し、ステップS106で車速検出手段
9から車速Vpを検出し、ステップS107でステップ
S104で推定したモータ回転速度NsとステップS1
06で検出した車速Vpに応じたデューティ比Dを決定
し、ステップS108でトランジスタ3a、3bを、デ
ューティ比DでPWM駆動し、トランジスタ3c、3d
をオフする。この時のデューティ比Dはモータ回転速度
Nsによって図25のように決定され、図25のデュー
ティ比D1とモータ回転速度N1は車速Vpに応じて図
28、図29のように変化する。したがって、抑制制御
のブロック図は実施例6の図27と同じになる。
【0077】以上のように、ハンドル操舵時は操舵トル
クが所定値T1以上になり、アシスト制御によって操舵
力を軽減する事ができる。また、手放しによって、操舵
トルクが所定値T1以下になる時には、抑制制御によっ
て、モータ回転速度が所定値N1以上になるとモータの
回転速度が抑制されるので、ハンドル戻りスピードを抑
制することができ、高速走行時の操舵後、ハンドルを手
放しによって直進状態に戻す場合、路面からの反力が大
きくてもハンドル戻りスピードが抑制されるので、オー
バーシュートが小さくなりハンドルの収束性及び、操縦
安定性が改善される。
【0078】さらに、モータの両端を短絡するデューテ
ィ比D1と所定値N1を車速Vpに応じて図28、図2
9のように変化させているので、路面からの反力が大き
くなる高速走行時にはハンドル戻りスピードが抑制さ
れ、路面からの反力が小さくなる低速走行時(例えば3
0km/h以下)にはハンドル戻りスピードが抑制され
ないので、低速走行時のハンドル戻りスピードを低下さ
せることなく高速走行時のハンドルの収束性及び操縦安
定性を改善することができる。これによって、低速走行
時、操舵者が自らハンドルを中立に戻す必要がなくな
り、操縦者への負担が軽減される。また、モータ端子電
圧からモータ回転速度を推定し、抑制制御とモータ回転
速度の推定を交互に行っているので、特別なセンサを追
加することなく安価な回路で構成する事が出来る。
【0079】なお、ここではトランジスタ3a、3bを
PWM駆動し、トランジスタ3c、3dをオフするよう
に構成したが、逆に、トランジスタ3a、3bをオフ
し、トランジスタ3c、3dをPWM動作するように構
成しても、同等の効果を得ることが出来る。
【0080】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る電動パワース
テアリング制御装置は、操舵トルクが所定値以下の時、
モータの回転速度を検出し、その検出値が所定値を越え
ないように制御したため、走行時の操舵中、ハンドルを
手放し状態で中立に戻す場合、モータの回転速度を抑制
することによってハンドル戻りスピードを抑制し、ハン
ドルが中立点を通過した後のオーバーシュートを小さく
することができるので、ハンドルの収束性、操縦安定性
を改善することができる。また、過大な反力が発生した
場合、ハンドルへのショックが抑えられて操縦者への負
担を減少させることができるという効果を奏する。
た、モータの端子電圧からモータの回転速度を推定する
手段を設け、抑制制御とモータ回転速度の推定を交互に
行うようにしたため、モータの回転速度を検出するため
の特別なセンサを追加する必要がなく安価な回路で、上
述と同等の効果を得ることができるという効果を奏す
る。
【0081】この発明の請求項2に係る電動パワーステ
アリング制御装置は、操舵トルクが所定値以下の時、モ
ータの回転速度を検出し、モータの回転方向とは逆方向
にモータを駆動するようにしたため、走行時の操舵中、
ハンドルを手放し状態で中立に戻す場合、モータの回転
速度を抑制することによってハンドル戻りスピードを抑
制し、ハンドルが中立点を通過した後のオーバーシュー
トを小さくすることができるので、ハンドルの収束性と
操縦安定性を改善することができると共に、過大な反力
が発生した場合、ハンドルへのショックが抑えられて操
縦者への負担を減少させることができるという効果を奏
する。また、モータの端子電圧からモータの回転速度を
推定する手段を設け、抑制制御とモータ回転速度の推定
を交互に行うようにしたため、モータの回転速度を検出
するための特別なセンサを追加する必要がなく安価な回
路で、上述と同等の効果を得ることができるという効果
を奏する。
【0082】また、モータの回転を抑制するモータ駆動
量を車速に応じて変化させるようにすれば、路面からの
反力が大きくなる高速走行時には抑制力を大きくし、路
面からの反力が小さく、ハンドルが戻り難くなる低速走
行時には抑制力を小さくすることによって、低速走行時
のハンドル戻りを妨げることなく高速走行時のハンドル
の収束性と操縦安定性を改善することができ、これによ
って、低速走行時にハンドルを中立に戻したい場合で
も、操縦者が自らハンドルを中立に戻す必要がなくな
り、操縦者への負担が軽減されるという効果を奏する。
【0083】そして、前記モータの駆動量をモータ回転
速度に応じて変化させるようにすれば、ハンチングをな
くすことができるし、また、前記モータの駆動量を操舵
角に応じて変化させるようにすれば、ハンドル手放し状
態でも操舵角が大きい時には、モータの駆動量を小さく
してハンドル戻りスピードを速くし、ハンドルが中立付
近となり操舵角が小さくなる時には、モータの駆動量を
大きくしてハンドルの回転速度を抑制することができる
ので、ハンドル戻りの敏速性を損なうことなくハンドル
の収束性を改善することが可能となり、これによって、
ハンドルを中立に戻したい場合、操縦者が自らハンドル
を戻す必要がなくなり、操縦者への負担が軽減されると
いう効果を奏する。
【0084】さらに、前記モータの駆動量を前記車速、
前記モータの回転速度、前記操舵角の組み合わせで決定
できるようにしたので、上述と同等の効果を両立させて
得ることができるという効果を奏する。
【0085】この発明の請求項3に係る電動パワーステ
アリング制御装置は、操舵トルクが所定値以下の時モー
タの回転速度を検出し、そのモータの回転速度が所定値
を越えた時、所定のデューティ比のPWM信号に応じて
モータの両端を短絡してモータの回転速度を抑制するよ
うにすれば、走行時の操舵中、ハンドルを手放し状態で
中立に戻す場合、モータの回転速度を抑制することによ
ってハンドル戻りスピードを抑制し、ハンドルが中立点
を通過した後のオーバーシュートを小さくすることがで
きるので、ハンドルの収束性と操縦安定性を改善するこ
とができるという効果を奏する。また、モータの端子電
圧からモータの回転速度を推定する手段を設け、抑制制
御とモータ回転速度の推定を交互に行うようにしたた
め、モータの回転速度を検出するための特別なセンサを
追加する必要がなく安価な回路で、上述と同等の効果を
得ることができるという効果を奏する。
【0086】また、モータを短絡する時のデューティ比
を車速に応じて変化させるようにすれば、路面からの反
力が大きくなる高速走行時には抑制力を大きくし、路面
からの反力が小さく、ハンドルが戻り難くなる低速走行
時には抑制力を小さくすることによって、低速走行時の
ハンドル戻りを妨げることなく高速走行時のハンドルの
収束性を改善することができ、これによって、低速走行
時にハンドルを中立に戻したい場合でも、操縦者が自ら
ハンドルを中立に戻す必要がなくなり、操縦者への負担
が軽減されるという効果を奏する。
【0087】そして、前記デューティ比をモータ回転速
度に応じて変化させるようにすれば、ハンドル戻りスピ
ードに応じた抑制力を発生させ、ハンドル戻りスピード
を一定値以下に抑えることができるし、また、前記デュ
ーティ比を操舵角に応じて変化させるようにすれば、ハ
ンドル手放し状態でも操舵角が大きい時には、前記デュ
ーティ比を小さくしてハンドル戻りスピードを速くし、
ハンドルが中立付近となり操舵角が小さい時には、前記
デューティ比を大きくしてハンドルの回転速度を抑制す
ることができるので、ハンドル戻りの敏速性を損なうこ
となくハンドルの収束性を改善することが可能となり、
これによって、ハンドルを中立に戻したい場合、操縦者
が自らハンドルを戻す必要がなくなり、操縦者への負担
が軽減されるという効果を奏する。
【0088】さらに、前記デューティ比を前記車速、前
記モータの回転速度、前記操舵角の組み合わせで決定で
きるようにしたため、上述と同等の効果を両立して得る
ことができるという効果を奏する。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1、2、5、6による電動
パワーステアリング制御装置を示す回路構成図である。
【図2】 この発明の実施例3、7による電動パワース
テアリング制御装置を示す回路構成図である。
【図3】 この発明の実施例4による電動パワーステア
リング制御装置を示す回路構成図である。
【図4】 この発明の実施例1、2、3、5、6、7
よるメインプログラムを示すフローチャート図である。
【図5】 この発明の実施例1〜7によるアシスト制御
を示すフローチャート図である。
【図6】 この発明の実施例1〜7によるアシスト制御
を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施例1〜7によるアシスト制御
時のモータ電流特性図である。
【図8】 この発明の実施例1による抑制制御を示す
ローチャート図である。
【図9】 この発明の実施例1、4による抑制制御を示
ブロック図である。
【図10】 この発明の実施例1、2、3、4による
制制御の目標電流決定手段を示す特性図である。
【図11】 この発明の実施例1による抑制制御を示す
目標電流決定手段の特性図である。
【図12】 この発明の実施例2による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図13】 この発明の実施例2による抑制制御を示す
ブロック図である。
【図14】 この発明の実施例2による抑制制御を示す
目標電流決定手段の特性図である。
【図15】 この発明の実施例3による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図16】 この発明の実施例3による抑制制御を示す
ブロック図である。
【図17】 この発明の実施例3による抑制制御を示す
目標電流決定手段の特性図である。
【図18】 この発明の実施例4によるメインプログラ
を示すフローチャート図である。
【図19】 この発明の実施例4による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図20】 この発明の実施例4によるモータ回転速度
に対するモータ端子電圧の特性図である。
【図21】 この発明の実施例5による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図22】 この発明の実施例6による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図23】 この発明の実施例7による抑制制御を示す
フローチャート図である。
【図24】 この発明の実施例5による抑制制御を示す
ブロック図である。
【図25】 この発明の実施例5〜7によるデューティ
比決定手段の特性図である。
【図26】 この発明の実施例5によるデューティ比決
定手段の特性図である。
【図27】 この発明の実施例6による抑制制御を示す
ブロック図である。
【図28】 この発明の実施例6によるデューティ比決
定手段の特性図である。
【図29】 この発明の実施例6によるデューティ比決
定手段の特性図である。
【図30】 この発明の実施例7による抑制制御を示す
ブロック図である。
【図31】 この発明の実施例7によるデューティ比決
定手段の特性図である。
【図32】 この発明の実施例7によるデューティ比決
定手段の特性図である。
【図33】 この発明の実施例1〜7による抑制制御
示すフローチャート図である。
【図34】 従来の電動パワーステアリング制御装置の
全体を示す構成図である。
【図35】 従来の電動パワーステアリング制御装置の
制御部を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 電動モータ、2 電源(バッテリ)、3a〜3d
トランジスタ、4a〜4d トランジスタ駆動回路、5
a〜5d AND回路、6a シャント抵抗器、6b
電流検出回路、6 電流検出手段、7 モータ回転速度
検出手段、8操舵トルク検出手段、9 車速検出手段、
10 マイコン、11 操舵角検出手段、12 抵抗
器、13 ダイオード、14 抵抗器、15 モータ端
子電圧入力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 俊一 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式 会社 姫路製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−241766(JP,A) 特開 平1−285459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルク検出手段と、 ステアリング系の操舵力を軽減するために補助力を発生
    する電動モータと、 少なくとも前記操舵トルク検出手段の検出値に応じて操
    舵力を軽減する方向に前記電動モータを駆動するモータ
    駆動手段と、 モータの回転速度を検出するためのモータ回転速度検出
    手段と、 前記操舵トルクが所定値以下のとき、前記モータ回転速
    度が所定値を越えないように制御する回転速度制御手段
    とを備え、 前記電動モータは直流モータであり、 前記モータ回転速度検出手段は、 前記直流モータに電圧を印加することによって前記直流
    モータを制御するモータ制御手段と、 前記直流モータの端子間を開放したときに発生する起電
    圧からモータ回転速度を推定するモータ回転速度推定手
    段と、 前記モータ制御と前記モータ回転速度の推定とを交互に
    行う直流モータ駆動装置と により構成された ことを特徴
    とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】 ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵力を軽減
    するために補助力を発生する電動モータと、少なくとも
    前記操舵トルク検出手段の検出値に応じて操舵力を軽減
    する方向に前記電動モータを駆動するモータ駆動手段
    と、モータの回転速度を検出するためのモータ回転速度
    検出手段と、前記モータの回転方向を検出するためのモ
    ータ回転方向検出手段と、前記操舵トルクが所定値以下
    のとき、車速またはモータ回転速度または操舵角の内の
    少なくとも一つから前記モータの駆動量を決定し、前記
    モータ回転方向検出手段の検出した回転方向と逆方向に
    前記モータを前記駆動量で駆動する駆動量制御手段とを
    備え、 前記電動モータは直流モータであり、 前記モータ回転速度検出手段は、 前記直流モータに電圧を印加することによって前記直流
    モータを制御するモータ制御手段と、 前記直流モータの端子間を開放したときに発生する起電
    圧からモータ回転速度を推定するモータ回転速度推定手
    段と、 前記モータ制御と前記モータ回転速度の推定とを交互に
    行う直流モータ駆動装置と により構成された ことを特徴
    とする電動パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルク検出手段と、ステアリング系の操舵力を軽減
    するために補助力を発生する電動モータと、少なくとも
    前記操舵トルク検出手段の検出値に応じて操舵力を軽減
    する方向に前記電動モータを駆動するモータ駆動手段
    と、モータの回転速度を検出するためのモータ回転速度
    検出手段と、前記操舵トルクが所定値以下の時、車速ま
    たはモータ回転速度または操舵角の内の少なくとも一つ
    からデューティ比を決定するデューティ比決定手段と、
    前記デューティ比決定手段で決定されたデューティ比の
    PWM信号に応じて前記モータを短絡するモータ短絡手
    段とを備え、 前記電動モータは直流モータであり、 前記モータ回転速度検出手段は、 前記直流モータに電圧を印加することによって前記直流
    モータを制御するモータ制御手段と、 前記直流モータの端子間を開放したときに発生する起電
    圧からモータ回転速度を推定するモータ回転速度推定手
    段と、 前記モータ制御と前記モータ回転速度の推定とを交互に
    行う直流モータ駆動装置と により構成された ことを特徴
    とする電動パワーステアリング制御装置。
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