JP3133790B2 - ハーフトーンフォント生成装置 - Google Patents

ハーフトーンフォント生成装置

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JP3133790B2
JP3133790B2 JP03238797A JP23879791A JP3133790B2 JP 3133790 B2 JP3133790 B2 JP 3133790B2 JP 03238797 A JP03238797 A JP 03238797A JP 23879791 A JP23879791 A JP 23879791A JP 3133790 B2 JP3133790 B2 JP 3133790B2
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雅 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRT(cathode-ray
tube)画面に文字を表示する際等に用いられる、各メッ
シュ(ドット)が多段階の階調であるハーフトーンフォ
ントを、該ハーフトーンフォントより細かい、2階調の
ドットで構成されるラスタフォントから生成するハーフ
トーンフォント生成手段を有するハーフトーンフォント
生成装置に係り、特に、生成されるハーフトーンフォン
トの品位の向上が可能なハーフトーンフォント生成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】CRT画面に文字を表示する際等、即
ち、コンピュータ等に記憶されている文字や数字を人間
が認識するために、CRT画面に文字を表示したり出力
用紙に印字したりする際等には、表示対象となる個々の
文字にそれぞれ対応するフォントを用いて、それぞれの
文字の形状の表示や印字が行われている。
【0003】例えば、従来、このようなフォントして、
16ドットのROMフォントが用いられている。
【0004】この16ドットのROMフォントは、表示
されるそれぞれの文字を16行16列のドットで表わし
たもので、合計256個(=16×16)のドットで構
成されている。このようなROMフォントを、以降、単
にROMフォントと呼ぶ。
【0005】このようなROMフォントは、限られた比
較的粗いドット構成であるので、ゴシック体や明朝体等
の書体の区別もなく、通常、文字の大きさも1種類だけ
のものとなっている。
【0006】又、ドット数の制限によって、このような
ROMフォントにおいては、複雑な文字、例えば「轟」
という文字等は、文字の形状を構成する線を何本か間引
いたフォントとなっている。
【0007】従って、このようなROMフォントは、あ
まり品質の良いものとは言えず、このようなROMフォ
ントを用いてなされた表示や印字を人間が読む際には、
疲労が増加してしまうという問題がある。
【0008】このようなROMフォントの欠点を、以下
の通り列挙する。
【0009】フォントを構成するドット数が少なくな
ると、複雑な文字が表示し切れなくなってしまう。
【0010】複数の書体の、それぞれの必要なサイズ
分のフォントデータを利用するためには、多量の記憶容
量が必要となってしまう。
【0011】異なるサイズのフォントを用いる際、記
憶容量を少なくするために、フォントを拡大又は縮小す
ることが考えられるが、多くの場合、文字の品質を低下
させてしまう。
【0012】フォントデータへのアクセスやフォント
の拡大縮小をアプリケーション内で行うと、CPU(ce
ntral processing unit )の負荷が大きくなり、文字品
質が劣化すると共に、アプリケーションの全体の実行速
度が遅くなってしまう。
【0013】又、CRT画面に文字を表示する際等に用
いられるフォントとして、従来から、ハーフトーンフォ
ントと呼ばれるフォントが用いられている。
【0014】このハーフトーンフォントは、前述のよう
なROMフォントの欠点を解決するため等の目的で考案
されたフォントである。
【0015】このハーフトーンフォントは、フォントを
構成している個々のドットが、白か黒かの2階調ではな
く、明るさに階調を持たせた多段階の階調となってい
る。
【0016】ハーフトーンフォントは、このような多段
階の階調によって、文字の曲線部分や、線が複雑に込み
入った部分を少ないドット数で表示することができる。
【0017】従って、パーソナルコンピュータのCRT
等のような解像度の低い表示画面においても、少ないド
ット数で、複雑な文字を正確に表示したり、明朝体やゴ
シック体というような書体を区別して表示することも可
能である。
【0018】又、このようなハーフトーンフォントによ
れば、CRTの画面に文字を表示する際の、フリッカの
低減効果をも得ることができる。
【0019】従来、このようなハーフトーンフォント生
成の手順は、一般的に次のような手順となっている。
【0020】文字の形状が座標で表わされているベク
タフォントから、所定のドット構成のラスタフォントを
生成する。
【0021】前記ラスタフォントから、所望のハーフ
トーンフォントを生成する。
【0022】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、従来の
ハーフトーンフォント生成装置においては、1文字の大
きさが異なるハーフトーンフォントを生成する場合等に
は、生成されたハーフトーンフォント間で、平均階調
(それぞれのハーフトーンフォントの明るさ)等の較差
が発生してしまうことがあった。
【0023】従って、このようなハーフトーンフォント
生成装置で生成されたハーフトーンフォントを用いて表
示や印字を行った場合には、表示や印字品位が低下して
しまう。
【0024】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、1文字の大きさが異なるハーフトー
ンフォントを生成する場合等にも、生成されたハーフト
ーンフォント間での平均階調(それぞれのハーフトーン
フォントの明るさ)等の較差を低減して、該ハーフトー
ンフォントを用いた表示や印字品位を向上させることが
可能なハーフトーンフォント生成装置を提供することを
第1の目的とする。
【0025】又、前記第1の目的に加え、1文字の大き
さが異なるハーフトーンフォントを生成する場合の、ハ
ーフトーンフォント生成時間を短縮することが可能なハ
ーフトーンフォント生成装置を提供することを第2の目
的とする。
【0026】
【課題を達成するための手段】本発明は、CRT画面に
文字を表示する際等に用いられる、各メッシュが多段階
の階調であるハーフトーンフォントを、該ハーフトーン
フォントより細かい、2階調のドットで構成されるラス
タフォントから生成するハーフトーンフォント生成手段
を有するハーフトーンフォント生成装置において、前記
ハーフトーンフォント生成手段で用いられるフィルタを
構成するドットの、予め定められたドット数と、生成す
る前記ハーフトーンフォントを構成するメッシュのメッ
シュ数とから、前記ラスタフォントを構成するドットの
ドット数を決定するフィルタリング手段と、該フィルタ
リング手段で決定されたラスタフォントのドット数に従
って、前記ラスタフォントを生成するラスタフォント生
成手段と、を備え、前記フィルタのドット数を固定値と
したことにより、前記第1の目的を達成したものであ
る。
【0027】又、前記フィルタのドット数を、2のべき
乗の固定値とすることにより、前記第2の目的を達成し
たものである。
【0028】なお、本発明において、メッシュとは、ハ
ーフトーンフォントを構成するドットである。以降、ド
ットとは、ラスタフォントのドットあるいは後述するフ
ィルタのドットを意味するものとする。一方、ハーフト
ーンフォントのドットは、以降、メッシュと呼び、ラス
タフォントのドットや後述するフィルタのドットと区別
する。
【0029】
【作用】本発明は、1文字の大きさが異なるハーフトー
ンフォントを生成する場合等に、生成されたハーフトー
ンフォント間での平均階調(それぞれのハーフトーンフ
ォントの明るさ)等の較差が生じてしまう原因を見出し
てなされたものである。
【0030】通常、CRT画面に文字を表示したり、ラ
インプリンタ等で文字を印字したりする際には、様々な
大きさの文字が表示されたり印字される。
【0031】又、大きな文字をCRT画面に表示する際
等には、小さい文字を表示する際よりも、より細かいメ
ッシュ構成のハーフトーンフォントを用いることが行わ
れている。
【0032】これは、表示や印字された際の全体の美観
を向上させるためである。即ち、大きな文字を人間が目
視する場合には、小さな文字と同じハーフトーンフォン
トのメッシュ構成の細かさでは、文字の形状が荒く感じ
てしまうためである。又、小さな文字等をも含めて、全
ての文字のハーフトーンフォントのメッシュ構成を細か
くすると、表示速度や印字速度が低下してしまう等の問
題があるためである。
【0033】通常、ハーフトーンフォント生成装置は、
所定のメッシュ構成である生成されるハーフトーンフォ
ントより細かい、2階調のドットで構成されるラスタフ
ォントから、該ハーフトーンフォントを生成するハーフ
トーンフォント生成手段を有している。
【0034】ハーフトーンフォントを構成する各メッシ
ュには、該ハーフトーフォントのメッシュ構成より細か
い、ラスタフォントの複数のドットがそれぞれ対応して
いる。
【0035】通常、ハーフトーンフォント生成装置にお
いて、このようなハーフトーンフォントを構成する各メ
ッシュに対応する、該ハーフトーンフォントのメッシュ
構成より細かいドットの構成は、通常、フィルタと呼ば
れている。
【0036】従って、通常のハーフトーンフォント生成
装置のハーフトーンフォント生成手段は、ハーフトーン
フォントを構成するれぞれのメッシュに対応するラスタ
フォントの黒い文字部分のドット数を数えて、該ドット
数に従って、1文字分のハーフトーンフォントの全メッ
シュの多段階の階調値を求め、該文字のハーフトーンフ
ォントを生成する。
【0037】例えば、ハーフトーンフォントのそれぞれ
のメッシュに対応するラスタフォントの黒い文字部分の
ドットと、ハーフトーンフォント1メッシュ当りのラス
タフォントの全ドット数(黒い文字部分のドット数と白
い背景部分のドット数との和)との比率に従って、1文
字分のハーフトーンフォントの全メッシュの多段階の階
調値を求め、これによりハーフトーンフォントを生成し
ている。
【0038】なお、このような、ハーフトーンフォント
の各メッシュの多段階の階調値を求める、ハーフトーン
フォントのそれぞれのメッシュと、それぞれのメッシュ
に対応するラスタフォントの黒い文字部分のドット数や
白い背景部分のドット数との関係等を、以降、フィルタ
関数と呼ぶ。即ち、生成されるハーフトーンフォントを
構成する各メッシュの多段階の階調値を、2階調のラス
タフォントのドットから求める関数を、以降、フィルタ
関数と呼ぶ。
【0039】又、従来のハーフトーンフォント生成装置
は、1文字の大きさが異なるハーフトーンフォントを生
成する場合など、1文字当りのメッシュ数が異なるハー
フトーンフォントを生成するハーフトーンフォント生成
装置であっても、元フォントであるラスタフォントの1
文字当りのドット数は常に一定となっていた。
【0040】従って、従来、生成されるハーフトーンフ
ォントを構成する各メッシュに対応する、該ハーフトー
ンフォントのメッシュ構成より細かい複数のドットのド
ット数が、該ハーフトーンフォントの1文字当りのメッ
シュ数が変更されることにより変化している。
【0041】従って、従来のハーフトーンフォント生成
装置においては、ハーフトーンフォントの1文字当りの
メッシュ数が異なると、フィルタのドット構成が変化し
ている。
【0042】ハーフトーンフォント生成装置において、
フィルタのドット構成が変化すると、前述のようなフィ
ルタ関数の特性も変化してしまい、生成されるハーフト
ーンフォントの階調や平均階調が変化してしまう。
【0043】従って、このような従来のハーフトーンフ
ォント生成装置によれば、1文字の大きさが異なるハー
フトーンフォントを生成する場合等には、生成されたハ
ーフトーンフォント間での平均階調(それぞれのハーフ
トーンフォントの明るさ)等の較差が生じてしまい、該
ハーフトーンフォントを用いた表示や印字品位が低下し
てしまう。
【0044】従って、本発明は、ハーフトーンフォント
生成装置で用いられるフィルタに着目してなされてい
る。
【0045】図1は、本発明の要旨を示すブロック図で
ある。
【0046】この図1において、ハーフトーンフォント
生成装置100は、元フォント102を基にして、ハー
フトーンフォント120を生成する。
【0047】前記元フォント102は、例えば、線や曲
線の座標値により文字の外形を表わすベクタフォントで
ある。あるいは、この元フォント102は、後述するハ
ーフトーンフォント生成手段116で用いられる後述す
るラスタフォント112より細かいラスタフォントであ
る。
【0048】前記ハーフトーンフォント120は、CR
T画面に文字を表示する際等に用いられる、各メッシュ
が多段階の階調であるフォントである。
【0049】この図1において、前記ハーフトーンフォ
ント生成装置100は、主に、フィルタリング手段10
8と、ラスタフォント生成手段110と、ハーフトーン
フォント生成手段116とで構成されている。又、該ハ
ーフトーンフォント生成装置100は、フィルタを構成
するドット数Fや、ラスタフォント112等、ハーフト
ーンフォント生成中に用いられるデータを記憶するため
の手段をも有している。
【0050】前記フィルタリング手段108は、予め決
定されているフィルタを構成するドット数Fと、該フィ
ルタリング手段108が含まれるハーフトーンフォント
生成装置100に入力されるハーフトーンフォントのメ
ッシュ数Hとに従って、後述するハーフトーンフォント
生成手段116で用いられる後述するラスタフォント1
12の1文字当りのドット数Nを、次式により決定す
る。
【0051】N=F×H …(1)
【0052】ハーフトーンフォント生成装置100に入
力される前記ハーフトーンフォントのメッシュ数Hは、
該ハーフトーンフォント生成装置にハーフトーンフォン
ト生成の要求を行うアプリケーションプログラム等から
入力されるものである。このハーフトーンフォントのメ
ッシュ数Hは、例えば、アプリケーションプログラム
が、表示や印字を行う文字の大きさ等に従って決定す
る。
【0053】前記フィルタを構成するドット数Fは、予
め決定されている固定値である。
【0054】なお、例えば、ハーフトーンフォント生成
装置100において、マイクロプロセッサ(MPU)の
利用等のデジタル処理手段の利用を考えると、この固定
値であるフィルタを構成するドット数Fの値は、2のべ
き乗であることが好ましい。例えば、このフィルタを構
成するドット数の値は、4(2の2乗)や、8(2の3
乗)や16(2の4乗)等の固定値とされることが好ま
しい。
【0055】デジタル処理手段は、通常、8桁や16桁
等の2進数毎に処理を行う。従って、フィルタを構成す
るドット数Fが、2のべき乗である固定値であれば、後
述するハーフトーンフォント生成手段116でのラスタ
フォント112に対する処理を能率良く行うことがで
き、ハーフトーンフォント生成時間を短縮することが可
能である。
【0056】前記ラスタフォント生成手段110は、前
述のフィルタリング手段108で決定されたドット数N
×Nのラスタフォント112を生成する。
【0057】前記ハーフトーンフォント生成手段116
は、所定のフィルタ関数を用いて、ラスタフォント11
2からハーフトーンフォント120を生成する。
【0058】なお、本発明は、このハーフトーンフォン
ト生成手段116を限定するものではなく、又、該ハー
フトーンフォント生成手段116で用いられるフィルタ
関数を限定するものではない。
【0059】例えば、該ハーフトーンフォント生成手段
116は、ハーフトーンフォントを構成するそれぞれの
メッシュに対応するラスタフォント112の黒い文字部
分のドット数を数えて、該ドット数に従って、1文字分
のハーフトーンフォントの全メッシュの多段階の階調値
を求めて、該文字のハーフトーンフォント120を生成
する。例えば、この黒い文字部分のドット数と、ハーフ
トーンフォント1メッシュ当りのラスタフォントの全ド
ット数(黒い文字部分のドット数と白い背景部分のドッ
ト数との和)との比率に従って、1文字分のハーフトー
ンフォントの全メッシュの多段階の階調値を求め、これ
によりハーフトーンフォント120を生成する。
【0060】従って、以上説明したとおり、本発明のハ
ーフトーンフォント生成装置によれば、1文字の大きさ
が異なるハーフトーンフォントを生成する場合等に、生
成されるハーフトーンフォントのメッシュ数が変更され
ても、フィルタのドット数(ドット構成)を常に一定と
することができる。このため、ハーフトーンフォントを
生成する際に用いられるフィルタやフィルタ関数の特性
を一定とすることができ、生成されたハーフトーンフォ
ント間での平均階調等の較差を低減することができ、該
ハーフトーンフォントを用いた表示や印字品位を向上さ
せることができる。
【0061】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0062】図2は、本発明の実施例の全体構成図であ
る。
【0063】この図2に示されるフォントアクセラレー
タ200は、図4を用いて後述するように、フォント生
成モジュール222において本発明が適用されている。
【0064】この図2に示されるフォントアクセラレー
タ200は、入力データ250に従って、パーソナルコ
ンピュータ260のCRT表示装置260a への表示を
行うものである。
【0065】前記入力データ250は、文書データ25
0a と、図形データ250b と、組版指示データ250
c とで構成されている。
【0066】本実施例のフォントアクセラレータ200
は、前記パーソナルコンピュータ260の内部の、該パ
ーソナルコンピュータ260の背面から装入可能なスロ
ットに、装入可能な形態のプリント基板に組立てられた
ものである。
【0067】該フォントアクセラレータ200は、組版
部210と、表示部220とにより構成されている。
【0068】前記組版部210は、組版モジュール21
1と、プロポーショナル処理モジュール212と、ハイ
フネーション処理モジュール213と、禁則処理モジュ
ール214とにより構成されている。又、この組版部2
10は、前記組版モジュール211が出力するレイアウ
トデータ215を記憶するための一時記憶手段をも備え
ている。
【0069】図3は、本実施例による組版のイメージ図
である。
【0070】この図3においては、図2の前記組版部2
10で組版された1頁分の組版イメージが示されてい
る。
【0071】フォントアクセラレータ200の組版部2
10は、入力データ250の文書データ250a と組版
指示データ250c とに従って、表示される文書を、ま
ずタイトル302、見出し304、文章306等の構成
要素に分割する。次に、この組版部210は、これらタ
イトル302、見出し304、文章306の各構成要素
に対して、表示領域の大きさ、表示開始位置、文字と文
字の間の間隔、行間の幅等のパラメータを指示する。
又、この際、該組版部210は、この分割されたそれぞ
れの構成要素の文書データとパラメータを受取り、禁則
処理やプロポーショナル処理やハイフネーション処理等
の細かい処理を行いながら、各文字毎の表示位置を決定
する。
【0072】又、この組版部210は、前述の入力デー
タ250の図形データ250b と組版指示データ250
c とに従って、図3の図表308の表示領域の大きさや
表示開始位置等のパラメータを指定する。
【0073】従って、本実施例のフォントアクセラレー
タ200の組版部210によれば、アプリケーションか
らの文字出力命令だけで組版を行うことができ、アプリ
ケーションの開発工程の負担の減少や、アプリケーショ
ンの実行速度の向上を図ることができる。
【0074】図2において、前記表示部220は、表示
モジュール221と、フォント生成モジュール222と
により構成されている。又、この表示部220は、前記
フォント生成モジュール222が出力する表示用フォン
ト223を記憶するための所定の一時記憶手段を備えて
いる。
【0075】又、本実施例の表示部220は、基本的に
は、ハーフトーンフォントを常時待たず、表示の際毎
に、ベクタフォント230から、表示する文字の所望の
書体及びサイズのハーフトーンフォント(表示用フォン
ト223)を生成するようになっている。このため、前
記表示用フォント223を記憶するための所定の一時記
憶手段の記憶容量は、比較的コンパクトになっている。
【0076】本実施例のフォントアクセラレータ200
の表示部220の前記フォント生成モジュール222に
おいては、図1を用いて前述した本発明が適用されてい
る。
【0077】図4は、本実施例のフォント生成モジュー
ルのブロック図である。
【0078】この図4において、符号221、222、
223、230は、前述の図2の同符号のものと同一の
ものである。
【0079】この図4において、フォント生成モジュー
ル222は、フィルタリング手段222a と、ラスタフ
ォント生成手段222b と、ハーフトーンフォント生成
手段222d と、フィルタ関数手段222e とにより構
成されている。又、このフォント生成モジュール222
は、前記ラスタフォント生成手段222b が出力するラ
スタフォント222c を記憶するための所定の記憶手段
をも備えている。
【0080】図5は、本実施例のラスタフォントとハー
フトーンフォントとフィルタとの関係を示す線図であ
る。
【0081】この図5において、フィルタ322は、ハ
ーフトーンフォントの各メッシュのメッシュ値や階調値
を求める際用いられるフィルタである。
【0082】このフィルタ322は、Fドット×Fドッ
トで構成されており、本実施例では、生成されるハーフ
トーンフォントのメッシュ構成、即ち1フォント当りの
メッシュ数が変化したとしても、このフィルタ322を
構成するドット構成は固定となっている。
【0083】又、この図5において、ラスタフォントデ
ータ320から生成されるハーフトーンフォントは、H
個×H個のメッシュで構成されている。このハーフトー
ンフォントを構成するメッシュ数は、表示モジュール2
21からの指令値に従って可変可能な値である。即ち、
ハーフトーンフォントを構成するメッシュ数は、表示す
る文字の大きさや書体に従って可変することができる。
【0084】本実施例においては、フィルタ322を構
成するドット数F×Fは前述のように固定であり、ハー
フトーンフォントのメッシュ数H×Hはアプリケーショ
ン等の環境に従って決定されるものである。
【0085】従って、本実施例では、前述の図4のフィ
ルタリング手段222a で、ラスタフォントデータ32
0のドット数N×Nを前述の(1)式により求めてい
る。
【0086】例えば、固定値であるフィルタ322を構
成するドット数Fが“8”で、アプリケーション等の表
示環境等によりハーフトーンフォントのメッシュ数Hが
“16”とされた場合には、ラスタフォントデータを構
成するドット数Nは“128”となる。
【0087】又、図4のフィルタリング手段222a で
このようにラスタフォントデータを構成するドット数N
が決まると、このドット数Nに従って、図4のラスタフ
ォント生成手段222b は、ベクタフォント230か
ら、ドット数N×Nとなるラスタフォント222c (図
5においてはラスタフォントデータ320が対応)を生
成する。
【0088】なお、図4のフォント生成モジュール22
2においては、マイクロプロセッサ(MPU)を用いて
デジタル処理が行われている。又、前述の固定値である
フィルタ322を構成するドット数Fの値は、2のべき
乗である“8”(2の3乗)となっている。なお、この
固定値は2のべき乗であることが好ましく、例えば、こ
のドット数Fの値は、4(2の2乗)や16(2の4
乗)や32(2の5乗)等の固定値とされることが好ま
しい。
【0089】このようにフィルタ322を構成するドッ
ト数Fを2のべき乗とすることにより、4ビット/ワー
ドや8ビット/ワード、16ビット/ワード、32ビッ
ト/ワード等のワード長のメモリをラスタフォント22
2c を記憶するための手段として用いたときの、メモリ
利用効率を向上させることができる。
【0090】又、ハーフトーンフォント生成手段222
d が、4ビット/ワードや8ビット/ワード、16ビッ
ト/ワード、32ビット/ワード等のワード長の単位で
処理を実行するデジタル処理手段である場合にも、この
ようにドット数Fを2のべき乗とすることにより、処理
能率を向上させ、処理速度をより上昇させることができ
る。
【0091】図6は、本実施例のハーフトーンフォント
生成処理のフローチャートである。
【0092】この図6のフローチャートに示される処理
は、前述の図2のフォントアクセラレータ200の表示
部220のフォント生成モジュール222、即ち前述の
図4のフォント生成モジュール222で実行される処理
である。
【0093】この図6のステップ412、416は、主
として図4に示されるラスタフォント生成手段222b
で実行される。図6のステップ414、418、420
は、主として図4に示されるハーフトーンフォント生成
手段222d で実行される。
【0094】以下、図7に示される「亜」という文字を
例として、図6のハーフトーンフォント生成処理のフロ
ーチャートを説明する。
【0095】まず、図6のステップ412において、図
4のベクタフォント230から入力されるベクタフォン
トデータから、ラスタフォント生成手段222b は、横
線情報を抽出する。
【0096】このステップ412で抽出される横線情報
は、図7に示される「亜」の文字においては、図8の符
号a 、b 、c 、d で示される文字部分となる。
【0097】続いて、ステップ414では、ステップ4
12で抽出された横線情報を除いた残り部分を、図4の
ハーフトーンフォント生成手段222d において、ハー
フトーンフォントに展開する。即ち、このステップ41
4でハーフトーンフォントに展開される図7の「亜」の
文字部分は、図8の符号e で示される文字部分である。
【0098】ステップ416では、ステップ412で抽
出された横線情報から、各横線のメッシュにおける最適
な位置を決定し、各横線の幅方向に位置修正する。
【0099】このステップ416の横線の幅方向の位置
修正は、横線が幅方向で複数のメッシュに跨がってしま
う場合に、ハーフトーンフォントとなったときの該横線
の輝度(背景に対するコントラスト)が低下してしまう
ことを低減するためである。
【0100】なお、このステップ416の処理について
は、図9及び図10を用いて詳しく後述する。
【0101】続いて、ステップ418では、ステップ4
16で幅方向に位置修正された各横線を、それぞれハー
フトーンフォントに展開する。
【0102】なお、前述のステップ414及び該ステッ
プ418で行われるハーフトーンフォントへの展開につ
いては、図11〜14を用いて詳しく後述する。
【0103】図6において、ステップ420では、前述
のステップ414及び前述のステップ418で展開され
たそれぞれのハーフトーンフォントを重ね合わせて、1
個のハーフトーンフォントとし、これを図4の表示用フ
ォント223として出力する。
【0104】図9及び図10は、本実施例の横線の幅方
向の位置修正の説明図である。
【0105】即ち、図9は、ある横線の幅方向の位置修
正の修正前のモデル図である。一方、図10は、図9に
示される横線の幅方向の位置修正後のモデル図である。
【0106】これら図9及び図10において、それぞ
れ、合計12個のメッシュ320a が示されている。即
ち、図9及び図10のそれぞれの図においては、2行×
6列の、同一のメッシュが示されている。
【0107】図9において、補正前、即ち幅方向の位置
修正前には、符号330a で示される横線は、上の行の
メッシュと下の行のメッシュとに跨がっている。
【0108】本実施例において、ハーフトーンフォント
の各メッシュの階調値を決定するメッシュ値は、それぞ
れのメッシュの文字部分のドット数に従って決定され
る。
【0109】従って、この図9に示されるように、文字
の横線部分の幅方向の中心位置Ymが、該横線のあるメ
ッシュ320a の、該横線の幅方向(縦方向)の中心位
置YFm からずれてしまい、該横線が他の行のメッシュ
320a にまたがるようになってしまうと、該横線の輝
度(背景に対するコントラスト)が低下してしまう。
【0110】従って、本実施例では、各横線部分の幅方
向の中心位置Ym が、該横線があるメッシュの該横線の
幅方向と同一方向の中心位置YFm と一致するように、
該横線を幅方向に位置修正するようにしている。
【0111】この図9において、符号Wは横線330a
の幅の長さであり、符号Ys は該横線部分330a の左
上の部分の幅方向(縦方向)の座標位置であり、符号Y
e は該横線部分330a の左下の部分の幅方向(縦方
向)の座標位置である。
【0112】又、図9及び図10において、座標の原点
は左上にあるものとする。又、各座標は、ラスタフォン
トの1ドットを単位とするものであり、整数となる。
【0113】この図9において、位置Ye と、位置Ys
と、幅Wとに対して、次式が成り立つ。
【0114】 Ye =Ys +W−1 …(2)
【0115】又、この横線部分330a の幅方向の中心
の位置Ym は、位置Ys と位置Yeとから、次式に従っ
て求めることができる。
【0116】 Ym =(Ys +Ye )/2 …(3)
【0117】ここで、横線部分330a の補正のための
幅方向の移動(位置修正)は、補正後の図10の横線部
分330b の幅方向の中心の位置Ymoと、該横線がある
メッシュ320a の中心の位置YFm との関係が、次式
のような関係となるように位置修正される。
【0118】 Ymo=YFm …(4)
【0119】従って、この図10の補正後(位置修正
後)の横線部分330bの、左上の位置Ysoと、左下の
位置Yeoは、それぞれ次式のようになる。
【0120】 Yso=Ys +(Ymo−Ym ) …(5) Yeo=Ye +(Ymo−Ym ) …(6)
【0121】以上、図9及び図10を用いて説明した文
字を構成する横線の幅方向の位置修正、即ち、前述の図
6のステップ416の処理を行うことにより、文字を構
成する横線は、全てそれぞれの横線のあるメッシュの中
心(横線の幅方向の中心)に位置することになり、この
後の処理により生成されるハーフトーンフォントのそれ
ぞれの横線部分の輝度(背景に対するコントラスト)が
低くなってしまうことを防ぐことができる。特に、明朝
体等、横線の細かい書体では、効果的に生成されるハー
フトーンフォントの品位を向上させることができる。
【0122】又、この幅方向の位置修正の際の横線の移
動量は、1メッシュ当りのラスタフォントの縦方向のド
ット数、即ち1つのフィルタの縦方向のドット数Fの1
/2以下の範囲となり、このような横線の幅方向の位置
修正は、最終的に生成されるハーフトーンフォントの文
字の形状を変形させてしまう恐れはない。
【0123】図11は、本実施例に用いられるフィルタ
関数手段の関数を示すグラフである。
【0124】この図11に示されるフィルタ関数は、前
述の図4のフォント生成モジュール222のフィルタ関
数手段222e の関数である。又、この図11に示され
るフィルタ関数は、前述の図5のフィルタ322に対応
するフィルタ関数である。
【0125】この図11において、メッシュ値は、前述
の図5のフィルタ322を構成するF×F個のドットの
うち、文字の部分に対応するドット(黒いドット)の個
数となっている。
【0126】従って、このメッシュ値の最大値は(F×
F)の値である。又、この図11に示される如く、ハー
フトーンフォントの各メッシユの階調値の最大値は15
とされているが、この値はハードウエアに依存する。
【0127】又、この図11に示されるフィルタ関数
は、メッシュ値が最大値(F×F)よりパラメータΔ分
小さい値以上で最大階調値15となるフィルタ関数とな
っている。
【0128】従って、このような図11に示されるフィ
ルタ関数によれば、ハーフトーンフォントに展開する
際、文字部分の平均の階調値を上昇させることができ、
生成されるハーフトーンフォントの輝度(背景に対する
コントラス)を上昇させることができ、生成されるハー
フトーンフォントの品位を向上させることができる。
【0129】なお、図12は、ラスタフォントが256
×256ドットの場合の前述の図11のパラメータΔの
値を示す線図である。
【0130】この図12に示される如く、フィルタ関数
のパラメータΔは、生成するハーフトーンフォントを構
成するメッシュ数に従って決定される。又、この図12
に示される如く、ハーフトーンフォントを構成するメッ
シュ数が減少して、ハーフトーンフォント全体の大きさ
に対するフィルタ(メッシュの大きさに対応)の大きさ
が大きくなる程、フィルタ関数のパラメータΔの値は大
きくなっていく。
【0131】図13及び図14は、本実施例のハーフト
ーンフォント展開処理を示すフローチャートである。
【0132】これら図13及び図14のフローチャート
で示される処理は、前述の図4のフォント生成モジュー
ル222のハーフトーンフォント生成手段222d で実
行される。又、これら図13及び図14のフローチャー
トで示される処理は、前述の図6のフローチャートで示
される処理の、ステップ414又は418で実行される
処理に相当する。
【0133】即ち、これら図13及び図14のフローチ
ャートで示される処理は、前述の図4において、ラスタ
フォント生成手段222b が出力するラスタフォント2
22c と、フィルタリング手段222a が出力するフィ
ルタのドット数Fやハーフトーンフォントのメッシュ数
Hやラスタフォントデータのドット数Nと、フィルタ関
数手段222e とに従って、表示用フォント223を生
成し、これをフォント生成モジュール222から出力す
る。
【0134】この図13において、まずステップ602
では、画数値変数、即ちラスタフォントの文字部分とな
っているドット(黒あるいはONになっているドット、
以降、ONになっているドットと呼ぶ)の数を1文字分
合計していく際用いられる変数に0を書き込む。この画
数値変数は、最終的には1文字分のラスタフォントのO
Nになっているドットの総数の値となる。
【0135】ステップ604では、最大値変数、即ち1
文字分の各メッシュのメッシュ値を比較していき、メッ
シュ単位のONになっているドットの数の最大値を得る
際用いられる変数に0を書き込む。
【0136】ステップ606では、変数i 、即ちi 行、
j 列の合計i ×j 個のメッシュを順に処理する際に、行
をカウントするための変数に0を書き込む。
【0137】ステップ608では、変数j 、即ちi 行、
j 列のメッシュを順に処理する際の、列のカウントに用
いられる変数に0を書き込む。
【0138】ステップ610では、メッシュ値SFij、
即ち合計H×H個の各メッシュのONになっているドッ
トの数を書き込む合計H×H個の変数SF00〜SF
(H−1)(H−1)のうちのi 行目且つj 列目の変数
に0を書き込む。
【0139】ステップ612では、i 行目且つj 列目の
メッシュ値SFijに、メッシュ値、即ち該当するi 行目
且つj 列目のメッシュのフィルタ内のONになっている
ドットの数を書き込む。
【0140】ステップ614及び616では、最大値変
数とメッシュ値SFijとを比較して、最大値変数の値よ
りもメッシュ値SFijの値の方が大きい場合には、該最
大値変数に該メッシュ値SFijの値を書き込む。
【0141】ステップ618では、画数値変数の値にメ
ッシュ値SFijの値を加算して、この値を該画数値変数
に書き込む。
【0142】ステップ620では、変数j のインクリメ
ント(値を“1”だけ増加)する。
【0143】ステップ622では、インクリメントされ
た変数j の値が、1文字分のメッシュの列数Hと等しく
なったか判断して、等しい場合にはステップ624へ進
み、等しくはない場合にはステップ610の前方へ分岐
する。
【0144】ステップ624では、変数i のインクリメ
ントを行う。
【0145】ステップ626では、インクリメントされ
た変数i の値が、1文字分のメッシュの行数Hの値と等
しいか判断し、等しい場合には図14のステップ640
へ進み、等しくはない場合にはステップ608の前方へ
分岐する。
【0146】ステップ640では、生成するハーフトー
ンフォントのメッシュ数Hにより、フィルタ関数を用い
る際に必要となるパラメータΔの値を決定する。
【0147】このステップ640におけるパラメータΔ
の値の決定は、前述の図12に対応するデータが書き込
まれた所定のメモリテーブルに従って行われる。
【0148】ステップ642では、生成するハーフトー
ンフォントのメッシュ数Hと画数値変数に従って、各メ
ッシュのメッシュ値SFijの値から、各メッシュの階調
値Pijを求める際に用いられる補正値を決定する。
【0149】このステップ642における補正値の決定
方法は、次の通りである。
【0150】まず、前述のステップ618等で求められ
た画数値変数とラスタフォントデータの総ドット数(N
×N)と次式に従って、ドットの割合、即ちラスタフォ
ントデータの1文字分の全ドットのうちONになってい
るドットの割合を求める。
【0151】 ドットの割合(%)=(画数値/(N×N))×100 …(7)
【0152】この(7)式で求められたドットの割合か
ら、補正値は次のように求められる。
【0153】 ドットの割合<6%の場合 :補正値=4 …(8a ) 6%≦ドットの割合≦8%の場合:補正値=2×(8−ドットの割合) …(8b ) 上記及び以外の場合 :補正値=0 …(8c )
【0154】このような処理を行うステップ642の次
に、ステップ644では、メッシュの行数をカウントす
る変数i に0を書き込む。
【0155】続いて、ステップ646では、メッシュの
列数をカウントする変数j に0を書き込む。
【0156】ステップ648では、i 行目且つj 列目の
メッシュのメッシュ値SFijと、最大値変数と、パラメ
ータΔと、次式に従って、i 行目且つj 列目のメッシュ
の階調値Pijの値を求める。
【0157】 Pij=16×SFij/(最大値−Δ) …(9)
【0158】ステップ650及び652では、前記
(9)式に従ってステップ648で求められた階調値P
ijの値が0より大きいか判断し、該階調値Pijが0より
大きい場合には、該階調値に前述のステップ642で求
められた補正値を加え、これを階調値Pijとする。即
ち、文字部分のメッシュの階調値Pijにのみ、補正値を
加え、背景部分のメッシュの階調値Pijには補正値を加
えない。
【0159】ステップ654及び656では、階調値P
ijが15よりも大きいか判断し、階調値Pijが15より
も大きい場合には、階調値Pijの値を15とする。
【0160】ステップ658では、メッシュの列数をカ
ウントする変数j をインクリメントする。
【0161】ステップ660では、変数j が1文字分の
メッシュの列数Hと等しいか判断し、変数j がHである
場合にはステップ662へ進み、等しくはない場合には
ステップ648の前方へ分岐する。
【0162】ステップ662では、メッシュの行数をカ
ウントする変数i のインクリメントを行う。
【0163】ステップ664では、メッシュの行数をカ
ウントする変数i の値が1文字分のメッシュの行数Hと
等しいか判断し、変数i が行数Hと等しい場合には、以
上説明した図13及び図14のフローチャートに示され
る処理を全て終了する。一方、このステップ664で変
数i が行数Hと等しくないと判断された場合には、ステ
ップ646の前方へ分岐する。
【0164】以上説明した通り、図13及び図14のフ
ローチャートに示される処理を行うことにより、1文字
分の各メッシュのメッシュ値から1文字分の各メッシュ
の階調値を求めることができ、所望の文字のハーフトー
ンフォントを生成することができる。又、このハーフト
ーンフォント生成の際、図11を用いて前述したフィル
タ関数を用いることができるだけでなく(ステップ64
0、648〜656等及び(9)式に相当)、(7)式
および(8a )式から(8c )式を用いて前述した補正
をも行うことができ(ステップ642、652等に相
当)、生成されるハーフトーンフォントの品位を向上さ
せることができる。
【0165】以上説明したとおり、本実施例では、図4
及び図5等を用いて前述したとおり、表示部220のフ
ォント生成モジュール222等において本発明が適用さ
れている。
【0166】従って、本実施例によれば、1文字の大き
さが異なるハーフトーンフォントを生成する場合等に
も、生成されたハーフトーンフォント間での平均階調
(それぞれのハーフトーンフォントの明るさ)等の較差
を低減して、該ハーフトーンフォントを用いた表示や印
字品位を向上させることが可能であるという優れた効果
を得ることができる。
【0167】又、本実施例では、前述のように、フィル
タ322を構成するドット数Fの値が、2のべき乗であ
る“8“となっており、前述の如く、ラスタフォント2
22c のメモリ利用効率の向上や、ハーフトーンフォン
ト生成手段222d の処理能率の向上を図ることができ
ている。
【0168】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
1文字の大きさが異なるハーフトーンフォントを生成す
る場合等にも、生成されたハーフトーンフォント間での
平均階調(それぞれのハーフトーンフォントの明るさ)
等の較差を低減して、該ハーフトーンフォントを用いた
表示や印字品位を向上させることが可能なハーフトーン
フォント生成装置を提供することができるという優れた
効果を得ることができる。
【0169】又、本発明においてフィルタを構成するド
ット数を2のべき乗とした場合には、前記第1の目的に
加え、1文字の大きさが異なるハーフトーンフォントを
生成する場合の、ハーフトーンフォント生成時間を短縮
することが可能であるという効果をも得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例の全体構成図である。
【図3】図3は、前記実施例による組版のイメージ図で
ある。
【図4】図4は、前記実施例の表示部のブロック図であ
る。
【図5】図5は、前記実施例における、ラスタフォント
とハーフトーンフォントとフィルタとの関係を示す線図
である。
【図6】図6は、前記実施例のハーフトーンフォント生
成処理のフローチャートである。
【図7】図7は、前記実施例が対象とする文字例を示す
線図である。
【図8】図8は、前記文字例の横線情報の抽出及び残り
部分を示す線図である。
【図9】図9は、前記実施例における、横線の幅方向の
位置修正の説明図(補正前)である。
【図10】図10は、前記実施例における、横線の幅方
向の位置修正の説明図(補正後)である。
【図11】図11は、前記実施例に用いられるフィルタ
関数手段の関数を示すグラフである。
【図12】図12は、前記実施例における、生成するハ
ーフトーンフォントのメッシュ数と、前記フィルタ関数
手段のパラメータΔとの関係を示す線図である。
【図13】図13は、前記実施例における、ハーフトー
ンフォント展開処理を示すフローチャートの前半のフロ
ーチャートである。
【図14】図14は、前記実施例における、ハーフトー
ンフォント展開処理を示すフローチャートの後半のフロ
ーチャートである。
【図15】図15は、従来のハーフトーンフォント生成
装置に用いられているフィルタ関数のグラフである。
【符号の説明】
100…ハーフトーンフォント生成装置、 102…元フォント、 108…フィルタリング手段、 110…ラスタフォント生成手段、 112…ラスタフォント、 116…ハーフトーンフォント生成手段、 120…ハーフトーンフォント、 200…フォントアクセラレータ、 210…組版部、 211…組版モジュール、 212…プロポーショナル処理モジュール、 213…ハイフネーション処理モジュール、 214…禁則処理モジュール、 215…レイアウトデータ、 220…表示部、 221…表示モジュール、 222…フォント生成モジュール、 222a …フィルタリング手段、 222b …ラスタフォント生成手段、 222c …ラスタフォント、 222d …ハーフトーンフォント生成手段、 222e …フィルタ関数手段、 223…表示用フォント、 230…ベクタフォントデータ、 250…入力データ、 250a …文書データ、 250b …図形データ、 250c …組版指示データ、 260…パーソナルコンピュータ、 260a …CRT表示装置、 320…ラスタフォントデータ、 320a …ハーフトーンフォントのメッシュ、 322…フィルタ、 330a …補正前の横線、 330b …補正後の横線、 H…ハーフトーンフォントを構成するメッシュ数、 F…フィルタを構成するドット数、 N…ラスタフォントを構成するドット数、 Δ…フィルタ関数のパラメータ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/24 B41B 19/00 B41B 27/00 B41C 1/00 H04N 1/23

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CRT画面に文字を表示する際等に用いら
    れる、各メッシュが多段階の階調であるハーフトーンフ
    ォントを、該ハーフトーンフォントより細かい、2階調
    のドットで構成されるラスタフォントから生成するハー
    フトーンフォント生成手段を有するハーフトーンフォン
    ト生成装置において、 前記ハーフトーンフォント生成手段で用いられるフィル
    タを構成するドットの、予め定められたドット数と、生
    成する前記ハーフトーンフォントを構成するメッシュの
    メッシュ数とから、前記ラスタフォントを構成するドッ
    トのドット数を決定するフィルタリング手段と、 該フィルタリング手段で決定されたラスタフォントのド
    ット数に従って、前記ラスタフォントを生成するラスタ
    フォント生成手段と、 を備え、前記フィルタのドット数を固定値としたことを
    特徴とするハーフトーンフォント生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記フィルタのドット数が、2のべき乗の固定値である
    ことを特徴とするハーフトーンフォント生成装置。
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