JP3132350B2 - シートベルトアンカリテーナの補強構造 - Google Patents

シートベルトアンカリテーナの補強構造

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JP3132350B2
JP3132350B2 JP07207699A JP20769995A JP3132350B2 JP 3132350 B2 JP3132350 B2 JP 3132350B2 JP 07207699 A JP07207699 A JP 07207699A JP 20769995 A JP20769995 A JP 20769995A JP 3132350 B2 JP3132350 B2 JP 3132350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のフロントシ
ートのシートベルトのシートベルトアンカリテーナ、特
にフロントサスペンションにトーションバーを採用した
車両のシートベルトアンカリテーナの補強構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両のシートベルトの基端を固定するシ
ートベルトアンカには、緊急時にシートベルトが引っ張
られることにより大きな荷重がかかる。従って一般に、
シートベルトアンカはフロアパネルの強度の高い閉断面
構造部に固定してある。例えば、フロントサスペンショ
ンがトーションバータイプの車両においては、トーショ
ンバーの先端のスイベルアンカを係止する閉断面構造部
に固定したものがある。
【0003】図2に示すように、フロントサスペンショ
ンFのスウィングアームF1に連結され、車両後方に向
けて伸びるトーションバー3の後端付近で、フロアパネ
ル70の下面に閉断面構造部2が形成してある。図4は
上記閉断面構造部2を示すもので、閉断面構造部2は、
フロントフロアパネル70後端の段部72の端縁とリヤ
フロアパネル71の前端縁の結合部に、該段部72に対
向するヘッダーパネル21を固着して車幅方向に伸びる
閉断面構造としてある。
【0004】上記閉断面構造部2には、上記トーション
バー3の後端に設けたスイベルアンカ4(図3)を係止
せしめるスイベルアンカブラケット(以下、ブラケット
という)5が固着してある。該ブラケット5は、閉断面
構造部2の両側面にそれぞれ相対向するように固着した
厚肉板体の第1および第2のブラケット50,51によ
り構成され、両ブラケット50,51には、互いに対向
する半円弧状の係止孔52,53が形成してある。そし
て、トーションバー3は、その後端のスイベルアンカ4
が図4(C)に示すように、上記両ブラケット50,5
1の係止孔52,53にその両端をそれぞれ係止せしめ
ることで、閉断面構造部2に固定してある。
【0005】一方、上記閉断面構造部2には、上記第2
のブラケット51に隣合わせて、フロントフロアパネル
70の内面に沿って、厚肉板体のシートベルトアンカリ
テーナ(以下、リテーナという)1Aが固着してある。
そして、フロントフロアパネル70の段部72には、フ
ロントフロアパネル70および上記リテーナ1Aを貫通
する取付け孔73が形成してある。上記取付け孔73に
はウエルドナット9が設けてあり、取付け孔73にシー
トベルトアンカ(以下、ベルトアンカという)61がね
じ部材8により締付け固定してある(図4(B))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シートベルトのベルト
アンカ61は、緊急時に乗員の大きな荷重がかかり上方
へ引き上げられる。一方、トーションバー3のスイベル
アンカ4は、車体の重量およびサスペンションのスイン
グアームF1の挙動に伴うトーションバー3の矢印T
(図2,図3)方向のねじれにより、下方へ引っ張られ
る。閉断面構造部2は、下方へ引っ張られる荷重に対し
て上記ヘッダパネル21が厚肉としてあるので剛性が高
いが、上方への荷重に対してはフロントフロアパネル7
0が薄いため変形するおそれがある。また、これを防ぐ
ために、リテーナ1Aの板厚を厚くしたり、その面積を
拡大して溶接面を大きくする等の手段がとられ得るが、
重量およびコストが増加する。
【0007】そこで、本発明はベルトアンカおよびスイ
ベルアンカの入力荷重に耐えうる強度の高いシートベル
トアンカリテーナを提供し、上記入力荷重に対して車体
の変形を無くすることを課題としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は図1および図2
に示すように、車両の乗員室内フロアパネル70の下面
に固着されてシートベルト6の一端を固定するシートベ
ルトアンカリテーナ1の補強構造において、フロントフ
ロアパネル70の下面側に車幅方向に延びる閉断面構造
部2を形成し、該閉断面構造部2の側面ににフロントサ
スペンションFを構成し車両後方に向けて延設された
ーションバー3先端のスイベルアンカ4を係止するスイ
ベルアンカブラケット5を固着し、該ブラケットの一端
を上記側面に沿って上方へ延出せしめて延出部を上記閉
断面構造部2のフロントフロアパネル70に固着し、上
記延出部により上記リテーナ1を形成した(請求項
1)。
【0009】上記閉断面構造部2は、これを断面ほぼ逆
L字形のフロントフロアパネル70後端の段部 72
と、該段部72の下面側に固着した断面ほぼL字形のヘ
ッダーパネル21とで構成する。上記ブラケット5は、
これを上記閉断面構造部2を構成するヘッダーパネル2
1の側面に固着して上記スイベルアンカ4の一端を係止
する第1のブラケット50と、上記閉断面構造部2を構
成するフロントフロアパネル70の段部72の側面に固
着して上記スイベルアンカ4の他端を係止する第2のブ
ラケット51とで構成する。そして、上記第2のブラケ
ット51の一端を延出せしめて該延出部により上記リテ
ーナ1を形成する(請求項2)。
【0010】リテーナ1とブラケット5とを一体に成形
したことにより、ベルトアンカ61にかかる上方への荷
重と、スイベルアンカ4にかかる下方への荷重とが互い
に打ち消し合い、車体にかかる負担を軽減することがで
きる。
【0011】
【実施例】図2に示すように、フロントサスペンション
FのスウィングアームF1に連結され、これと連動する
トーションバー3は、車両後方へ向けて延設され、その
後端はフロントシートS後端の下方に配置せしめてあ
る。そして、フロントシートSを載置するフロントフロ
アパネル70の後端下面側には閉断面構造部2が形成し
てある。図1(A)に示すように、フロントフロアパネ
ル70の後端は断面ほぼ逆L字形で垂直段部72を形成
し、その後端縁はリヤフロアパネル71の前端縁と重ね
合わせて溶接接合してある。そして、上記フロントフロ
アパネル70の後端には、下面にこれに対向する断面ほ
ぼL字形の厚板よりなるヘッダーパネル21が固着して
ある。ヘッダーパネル21の前端縁はフロントフロアパ
ネル70の上段下面に溶接接合するとともに、その後端
縁はフロントパネル70とリヤフロアパネル71との接
合部に重ね合わせて溶接接合してある。このように閉断
面構造部2は、フロントフロアパネル70の後端部と、
ヘッダーパネル21とで強度の高い閉断面構造としてあ
る。
【0012】図1(A),(B)に示すように、上記ヘ
ッダーパネル21の垂直部外面には、これに沿って厚板
の第1のブラケット50が固定してある。そして、これ
とヘッダーパネル21とを貫通する半円状の第1の係止
孔52が形成してある。一方、フロントフロアパネル7
0の段部72にはその内側面に沿って、上記第1のブラ
ケット50に対向する位置に第2のブラケット51が固
定してある。第2のブラケット51は、厚板よりなりそ
の中心部が閉断面構造部2の内側に張り出しており、該
張出部に上記第1の係止孔52に対向する半円状の第2
の係止孔53が形成してある。
【0013】一方、フロントフロアパネル70の段部7
2上端の傾斜面には第2の係止孔53の上方位置に取付
け孔73が形成してある。上記第2のブラケット51の
一端には上記段部72に沿って上記傾斜面の取付け孔7
3位置まで上方へ延びる延出部が形成してあり、この延
出部はシートベルトアンカリテーナ1を構成する。リテ
ーナ1はフロントフロアパネル70の上記傾斜面の内面
に溶接してある。リテーナ1には上記取付け孔73と共
通の孔が貫通せしめてあり、その内面の開口縁にはウエ
ルドナット9が設けてある。そして、シートベルト6の
一端のインナバックル60の基端に設けたシートベルト
アンカ61は、フロントフロアパネル70の上記傾斜面
に設けた取付け孔73にねじ部材8により締付け固定し
てある。
【0014】上記スイベルアンカ4は、図2,図3に示
すように、車両前後方向に伸びるトーションバー3の先
端に、半割り円柱形状のスイベル40にアンカボルト4
1を貫通せしめ、アンカボルト41の基端をトーション
バー3の先端より突出せしめたアンカアーム42を介し
て係止せしめた構造としてある。そして、図1(B)に
示すように、上記スイベルアンカ4は、アンカボルト4
1をヘッダーパネル2の底面に形成した孔22に貫通せ
しめるとともに、スイベル40を上記第1および第2の
ブラケット50,51の係止孔52,53にスイベル4
0の両端をそれぞれ係止せしめることで、閉断面構造部
2に固定してある。スイベルアンカ4の直上位置のフロ
ントフロアパネル70にはサービスホール74が形成し
てある。
【0015】本実施例によれば、リテーナ1と第2のブ
ラケット51とを一体に形成したことにより、ベルトア
ンカ61に緊急時にかかる大きな乗員荷重による上方へ
の引き上げ荷重に対して、スイベルアンカ4にかかるサ
スペンションの作動に伴うトーションバー3の矢印T方
向(図2,図3)のねじれによる下方への引っ張り荷重
が作用し、両荷重が互いに打ち消し合う。従って、フロ
ントフロアパネル70の荷重負担が軽減され、変形が生
じることがなくなる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、シートベルトにより上
方へ荷重が作用するシートベルトアンカリテーナを、ス
イベルアンカにより下方への荷重が作用するスイベルア
ンカブラケットと一体に形成し、上下方向の荷重をバラ
ンスさせることで、シートベルトアンカおよびスイベル
アンカの入力荷重に耐えうる強度の高い構造とし、車体
の変形を無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のシートベルトアンカリテ
ーナの補強構造の要部斜視図、図1(B)は図1(A)
のIB−IB線に沿う位置での断面図である。
【図2】本発明を適用したサスペンションおよびシート
ベルトを示す斜視図である。
【図3】本発明に用いるスイベルアンカを示す斜視図で
ある。
【図4】図4(A)は図1(A)に対応する従来のシー
トベルトアンカリテーナの構造の要部斜視図、図4
(B)は図4(A)のIVB−IVB線に沿う位置での断面
図、図4(C)は図4(A)のIVC−IVC線に沿う位置
での断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルトアンカリテーナ 2 閉断面構造部 21 ヘッダーパネル 3 トーションバー 4 スイベルアンカ 5 スイベルアンカブラケット 50 第1のスイベルアンカブラケット 51 第2のスイベルアンカブラケット 6 シートベルト 70 フロアパネル(フロントフロアパネル) 72 フロントフロアパネルの段部 F フロントサスペンション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−211944(JP,A) 特開 昭63−195047(JP,A) 特開 平6−263004(JP,A) 実開 昭61−14154(JP,U) 実開 昭63−53849(JP,U) 実開 昭57−204251(JP,U) 実開 昭55−170120(JP,U) 実開 昭53−60220(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/12 - 22/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗員室内フロアパネルの下面に固
    着されてシートベルトの一端を固定するシートベルトア
    ンカリテーナの補強構造において、フロントフロアパネ
    ルの下面側に車幅方向に延びる閉断面構造部を形成し、
    該閉断面構造部の側面に、フロントサスペンションを構
    し車両後方に向けて延設されたトーションバー先端の
    スイベルアンカを係止するスイベルアンカブラケットを
    固着し、該ブラケットの一端を上記側面に沿って上方へ
    延出せしめて延出部を上記閉断面構造部のフロントフロ
    アパネルに固着し、上記延出部により上記シートベルト
    アンカリテーナを形成したことを特徴とするシートベル
    トアンカリテーナの補強構造。
  2. 【請求項2】 上記閉断面構造部を、断面ほぼ逆L字形
    のフロントフロアパネル後端の段部と、該段部の下面側
    に固着した断面ほぼL字形のヘッダーパネルとで構成
    し、上記スイベルアンカブラケットを、上記閉断面構造
    部の一方の側面に固着して上記スイベルアンカの一端を
    係止する第1のスイベルアンカブラケットと、上記閉断
    面構造部の他方の側面に固着して上記スイベルアンカの
    他端を係止する第2のスイベルアンカブラケットとで構
    成し、上記第2のスイベルアンカブラケットの一端を延
    出せしめて該延出部により上記シートベルトアンカリテ
    ーナを形成した請求項1記載のシートベルトアンカリテ
    ーナの補強構造。
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JP4783357B2 (ja) * 2007-12-10 2011-09-28 本田技研工業株式会社 締結具固定構造
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DE102014104838B4 (de) * 2014-04-04 2023-01-26 Thyssenkrupp Steel Europe Ag Federbeindom

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