JP4630316B2 - リアシートベルトアンカ固定構造 - Google Patents

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Description

本発明はリアシートベルトアンカ固定構造に関し、より詳細には自動車のリアシートベルトの基端を車内フロアに固定するリアシートベルトアンカの車体への固定構造に関するものである。
シートベルトの基端を車両のフロアに固定するシートベルトアンカには、車両の急停止時に搭乗者を車両前方へと引っぱる慣性力が負荷として加わる。この負荷の大きさによっては、フロアの変形や該フロアの接合箇所の断裂等が生じることがある。このため一般的に、フロア下に形成された閉断面構造部にシートベルトアンカは固定される。この固定部は多くの場合、シートベルトアンカスティフナ(リテーナ)によって補強されている。シートベルトアンカスティフナは、一般的にスポット溶接によってフロアパネルやクロスメンバに固定されている。
シートベルトアンカスティフナの板厚を厚くし、面積を大きくすることでフロアの剛性を向上させ、シートベルトアンカから加わる荷重に対する耐力を向上させることができるが、車両重量の増加及び材料費の上昇という問題が生じる。そのため、シートベルトアンカスティフナを効果的に配置し、固定構造の剛性を向上させることが必要となる。
このことに対して、例えば、トーションバーの後端に設けられたスイベルアンカをフロア下に設けられた閉断面構造部に係止するべく閉断面構造部内に設けられたスイベルアンカブラケットと、シートベルトアンカスティフナとを一体的に形成したものがある(特許文献1)。
特開平9−30370号公報
スイベルアンカブラケットにはトーションバーよりスイベルアンカを介して下向きに力が加わり、シートベルトアンカスティフナにはシートベルトアンカより急停止時等に上向きの力が加わることから、結合されたスイベルアンカブラケット及びシートベルトアンカスティフナにおいて逆向きに働く力をバランスさせることができる。このようにスイベルアンカブラケットとアンカスティフナを一体的に形成することによって、支持機能を共有することができ、シートベルトアンカスティフナ自体の大きさを小さくすることができる。
しかしながら、このようなシートベルトアンカスティフナは構造が複雑なため、製造コストが上昇するという課題がある。また、シートベルトアンカ及びシートベルトアンカスティフナをスイベルアンカブラケットの付近に設置しなければならないため、設計の自由度が低下するという課題がある。また、シートベルトアンカスティフナをスポット溶接により固定した場合には、荷重が加わった際に溶接部分が1箇所断裂することによって、周囲の溶接部分に応力が移行し、連続して溶接部分が断裂する虞があるという課題がある。
本発明は、このような課題を鑑みなされたものであって、リアシートベルトアンカの固定構造が十分な剛性を有するように効果的にアンカスティフナを配置し、かつ構造が簡潔であるリアシートベルトアンカ固定構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車体(2)の後部に配置され、前後方向に延びる左右1対のリアフレーム(3)と、前記リアフレーム同士を車幅方向に連結するミッドシートクロスメンバ(4)と、前記ミッドシートクロスメンバに支持され、リアフロアの一部を形成するリアフロアエクステンション(5)と、前記リアフロアエクステンションの車体後方側に接合され、車体幅方向の中央部に凹部を形成されたリアフロアパネル(7)とを有する車体後部構造に、リアシートベルトアンカ(10)を固定するためのリアシートベルトアンカ固定構造(1)であって、前記リアフロアエクステンションと共に前記リアシートベルトアンカが固定される固定座を形成するべく、前記ミッドシートクロスメンバと前記リアフロアエクステンションとの間に配置されて、それぞれに固定されたリアシートベルトアンカスティフナ(8)を有し、前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記リアフロアエクステンションの下面より車体後方側へと前記リアフロアパネルの下面に沿って延設され、前記凹部の縁部に形成される折面稜線(75)を挟んだ二つの面のそれぞれに固定されているようにした。
ここで、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記シートベルトアンカスティフナは、ワッシャ(91)を介したボルト締結によって前記折面稜線を挟んだ二つの面のそれぞれに固定されていることが好ましい。
また、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記固定座は、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバとによって形成される閉断面構造部に形成されていることが好ましい。
また、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記ミッドシートクロスメンバは、リップ(43)付き溝形断面を有し、前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記ミッドシートクロスメンバの溝形断面を形成する底部(41)と側壁(42)と、前記リップ部とにおいて固定されていることが好ましい。
また、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記ミッドシートクロスメンバの前記底部は、前記側壁と前記底部との折面稜線を維持しつつ、前記リアシートベルトアンカスティフナが固定される部分において隆起していることが好ましい。
また、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記左右のリアフレームの内の一方に固定されていることが好ましい。
また、本発明に係るリアシートベルトアンカ固定構造の前記リアフロアエクステンションは、前記リアフロアエクステンションは、車体の前後方向に延在する山部(53)と谷部(54)とを車体の幅方向に交互に折曲成形されており、前記山部の位置において、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバとがスポット溶接され、前記谷部の位置において、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバと前記フロアエクステンションとがスポット溶接されていても良い。
このように構成することで、リアシートベルトアンカから加わる負荷はリアフロアエクステンションとリアフロアパネルとに加わり、両者間の接合部において断裂が生じにくくなる。また、リアシートベルトアンカスティフナはリアフロアパネルに該リアフロアパネル上の折面稜線を挟んだ2点以上で固定されるため、固定構造が立体的になり構造の剛性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態が適用された自動車の概略図である。図2は、図1の矢印II線から見たリアシートベルトアンカ固定構造の斜視図である。図3はリアフロアを取り除いてリアシートベルトアンカスティフナを示す図2の要部拡大斜視図である。図4は、図2の矢印IV−IV線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。図5は、図2の矢印V−V線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。図6は、図2の矢印VI−VI線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。図7は、本発明の実施形態に係るリアシートベルトスティフナの溶接位置を示す斜視図である。図8は、図7の矢印VIII線から見たリアシートベルトスティフナの溶接位置を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るリアシートベルトアンカ固定構造1は車体2の後部のフロア構造に形成されている。ここで、車体2の進行方向を前方向a、進行方向と逆向きの方向を後方向bとし、水平面内で前後方向a・bと直交する方向を車幅方向とする。
図2及び図3に示すように、後部フロア構造は、車体の後部に配置されて前後方向に略平行に延設された左右1対のリアフレーム3と、リアフレーム3同士を車幅方向に連結するミッドシートクロスメンバ4とを骨格部材として備え、ミッドシートクロスメンバ4に支持されたリアフロアエクステンション5と、左右1対のリアフレーム3によってそれぞれ支持された左右1対のリアフロアサイド6と、リアフロアエクステンション5の後方側かつ車幅方向において左右1対のリアフロアサイド6の間に位置し、リアフロアエクステンション5及びリアフロアサイド6に接合したリアフロアパネル7とをリアフロアとして備えている。
図3に示すように、リアフレーム3は、底部31と、側壁部32と、側壁部32の上端部に水平方向に延びるリップ部33とを備えており、全体として上向きに開口したリップ付き溝形断面を有する。
ミッドシートクロスメンバ4は、底部41と、側壁部42と、側壁部42の上端部に水平方向に延びるリップ部43を備えており、全体として上向きに開口したリップ付き溝形断面を有する。ミッドシートクロスメンバ4は、リップ部43でリアフロアエクステンション5と接し、リアフロアエクステンション5を支持している。リップ部43とリアフロアエクステンション5とは、複数箇所でスポット溶接によって互いに固定されている。
図2に示すように、リアフロアエクステンション5は、略水平に設けられた平面からなる水平部51と、水平部51の後縁の車幅方向における中央部より垂下する平面からなる垂直部52とを備えている。リアフロアエクステンション5の水平部51がミッドシートクロスメンバ4の上方に位置し、ミッドシートクロスメンバ4のリップ部43に固定支持されている。また、本実施形態ではリアフロアエクステンション5の曲げに対する剛性を強化するために、水平部51及び垂直部52にビードが形成されている。ビードを形成するために、水平部51は車体の前後方向に延在する複数の山部53及び谷部54を車体の幅方向に交互に有するように折曲成形され、垂直部52は上下方向に連続する複数の山部55及び谷部56を車体の幅方向に交互に有するように折曲成形されている。
左右一対のリアフロアサイド6はそれぞれリアフレーム3の上方に位置し、リアフレーム3に沿って前後方向に延設された本体部61と、本体部61の前部側の側縁よりミッドシートクロスメンバ上方へと延出した延出部62とを備えている。それぞれのリアフロアサイド6の延出部62とリアフロアエクステンション5の水平部51とは互いの縁部で接合されている。
リアフロアパネル7は、車幅方向において中央部に設けられた底部71と、底部71の車幅方向における両側縁より上方へと延出する2つの側壁部72と、両側壁の上端から車幅方向において車体2の外方側かつ上方へと延出する2つの傾斜部73と、両傾斜部73の上端より車幅方向において車体2の外方側かつ略水平方向へと延出する2つの上部水平部74とを備えており、車幅方向における断面形状は中央部に凹部を備えた溝形となる。リアフロアパネル7の側壁部72及び傾斜部73の前方縁部とリアフロアエクステンション5の垂直部52の側辺部との形状は適合可能に形成されており、リアフロアパネル7の2つの上部水平部74はリアフロアエクステンション5の水平部51と鉛直方向において同じ高さに、リアフロアパネル7の底部71はリアフロアエクステンション5の垂直部52の下縁と鉛直方向において同じ高さになるように接合されている。
また、リアフロアパネル7の上部水平部74は、車幅方向の側縁部でリアフロアサイド6の本体部61の一方側縁部と接合し、前側の縁部でリアフロアサイド6の延出部62の一側縁部と接合している。このようにして、リアフロアエクステンション5と、リアフロアサイド6と、リアフロアパネル7とからリアフロアが形成されている。
リアフロアの下には、シートベルトアンカ10の固定座を形成するリアシートベルトアンカスティフナ8がリアフロアの下面に沿って設けられている(図2中の破線で示される位置)。図3及び図4に示すように、リアシートベルトアンカスティフナ8はその大部分を占める平板部81を備えており、平板部81の大部分はミッドシートクロスメンバ4とリアフロアの間に位置してミッドシートクロスメンバ4に支持されている。また、リアシートベルトアンカスティフナ8の平板部81は、ミッドシートクロスメンバ4の溝形の内方へと平板部81の一辺縁部より垂下した垂直部82と、垂直部82の下端部より水平方向に延出した底部83と、垂直部82の一側辺から垂直部82と略垂直となるように突出した側壁部84と備えている。そして、図5に示すように、リアシートベルトアンカスティフナ8の底部83は、ミッドシートクロスメンバ4の底部41と、リアシートベルトアンカスティフナ8の側壁部はミッドシートクロスメンバ4の底部41と当接して接合されている。
ここで、ミッドシートクロスメンバ4の底部41は、図5に示すように、リアシートベルトアンカスティフナ8の底部83と当接している部分において、ミッドシートクロスメンバ4の他の底部41よりも隆起した隆起部44を備えている。なお、ミッドシートクロスメンバ4の隆起部44はミッドシートクロスメンバ4の底部41と側壁部42との折面稜線に変化を与えないように形成されている。すなわち、ミッドシートクロスメンバ4の隆起部44は、ミッドシートクロスメンバ4の底部41の面内に形成され、ミッドシートクロスメンバ4の底部41及び側壁部42によって形成される溝自体の形状は変化せずに維持されている。
一方、リアシートベルトアンカスティフナ8の平板部81は、車体後方側へと延出し、リアフロアパネル7の上部水平部74及び傾斜部73の下面に接するように位置し、図6に示すように、更に、延出した先端部85は、リアフレーム3のリップ部33の下側へと潜り込み、リップ部33の下面に接して接合されている。
また、リアシートベルトアンカスティフナ8は、リアフロアパネル7の上部水平部74と傾斜部73との折面稜線75を挟む位置に2つのボルト通し孔86・87を有する。換言すると、リアシートベルトアンカスティフナ8は、上部水平部74に接する面内にボルト通し孔86を、傾斜部73に接する面内にボルト通し孔87を備えている。そして、リアフロアパネル7にも、リアシートベルトアンカスティフナ8のボルト通し孔86・87に対応する位置にボルト通し孔76・77が設けられている。リアシートベルトアンカスティフナ8のボルト通し孔86とリアフロアパネル7のボルト通し孔76とには、ワッシャ91を介してボルト92が挿入され、対応するナット93が螺合することによってリアシートベルトアンカスティフナ8とリアフロアパネル7とが締結されている。ワッシャ91は、ボルト92の頭部側とナット93側にそれぞれ設けられている。ボルト締結による接合面の面積は、ワッシャの直径を変更することによって調整しても良い。リアシートベルトアンカスティフナ8のボルト通し孔87とリアフロアパネル7のボルト通し孔77の締結も同様である。
本実施形態では、リアシートベルトアンカスティフナ8と、リアフレーム3及びミッドシートクロスメンバ4、リアフロアエクステンション5、リアフロアサイド6、リアフロアパネル7との接合は、スポット溶接により行われている。図7にスポット溶接を行う位置の一例を示す。リアシートベルトアンカスティフナ8は、図7中のX印の位置でミッドシートクロスメンバ4のリップ部43と接合され(2点スポット溶接)、ニ重丸印の位置でミッドシートクロスメンバ4のリップ部43及びリアフロアエクステンション5の水平部51と接合されている(3点スポット溶接)。また、リアシートベルトアンカスティフナ8は、図7中の三角印の位置でミッドシートクロスメンバ4の底部41または側壁部42、リアフロアパネルの上部水平部74、リアフロアサイドの延出部62、リアフレーム3のリップ部33と接合されている。
図8は図7中の矢印VIII−VIII線に沿って見た断面図であり、図8中にX印で示されている位置が、スポット溶接を行う位置である。また、図7に示される位置との対応を明確にするため、図8の下方に図7中に示したマークを記載している。図8に示すように、リアシートベルトアンカスティフナ8と、ミッドシートクロスメンバ4と、リアフロアエクステンション5とは、リアフロアエクステンション5の水平部51のビード形状に対応して溶接する部材点数を変更して行われている。すなわち、ビードの底部(谷部54)が位置する位置では、リアシートベルトアンカスティフナ8と、ミッドシートクロスメンバ4と、リアフロアエクステンション5とが溶接され(3点スポット溶接)、ビードの凸部(山部53)が位置する位置では、ミッドシートクロスメンバ4と、リアフロアエクステンション5とが溶接されている(2点スポット溶接)。
また、リアシートベルトアンカスティフナ8は、リアシートベルトアンカ10を締結するためのボルト通し孔88を、リアシートベルトアンカスティフナ8の平板部81内であって、ミッドシートクロスメンバ4の溝形状との接合により閉断面形状を形成する部分に有する。また、リアフロアエクステンション5の水平部51において、リアシートベルトアンカスティフナ8のボルト通し孔88に対応する位置にボルト通し孔58が設けられている。
リアシートベルト103の基部側端部を固定するリアシートベルトアンカ10は、リアシートベルトアンカ10をリアフロアエクステンション5及びリアシートベルトアンカスティフナ8に固定するためのボルト通し孔101と、リアシートベルト103を固定するためのリアシートベルト孔102とを有する。そして、リアシートベルトアンカ10のボルト通し孔101とリアフロアエクステンション5のボルト通し孔58及びリアシートベルトアンカスティフナ8のボルト通し孔88とが一致する位置で、リアシートベルトアンカ10は、リアフロアエクステンション5及びリアシートベルトアンカスティフナ8に、ワッシャ104を介したボルト105及びナット106によってボルト締結されている。
以上のように構成することによって、まずリアシートベルトアンカスティフナ8は、リアフロアエクステンション5と、リアフロアサイド6と、リアフロアパネル7とにまたがって接合されているため、リアシートベルトアンカに荷重が加わった際にリアフロアエクステンション5と、リアフロアサイド6と、リアフロアパネル7とに荷重が分散され、それぞれの構成要素間の接合部が断裂する虞は低減される。仮に、リアシートベルトアンカスティフナ8がリアフロアエクステンション5とのみ接合している場合には、荷重はリアフロアエクステンション5に全て加わり、リアフロアエクステンション5と、リアフロアサイド6またはリアフロアパネル7との接合部に力が加わって接合部が断裂する虞があるが、本実施形態ではこの虞が低減されている。
また、本実施形態に係るリアシートベルトアンカスティフナ8は、リアフロアパネル7の上部水平部74と傾斜部73とによって形成される折面稜線75を跨ぐように、各面上の2点でリアフロアパネル7に固定されているため、リアフロアパネル7との固定構造が立体的となり、固定構造の構造強度が向上する。更に、折面稜線75を挟む2点での固定が、ワッシャ91を介したボルト92及びナット93により行われているため固定構造の強度が向上する。本実施形態では、スポット溶接による固定部の接合面の直径は約6mmであるが、ワッシャを介したボルト締結による固定部の接合面の直径はワッシャの直径に相当し、約18mmと大きく、固定部の面積を大きくして固定部内での荷重の集中を防止することができる。これにより、荷重が固定部に加わった際に、固定部の周囲の部材が、例えば、皺が形成されるといった変形することを防止することができる。また、ボルト締結による固定部は、スポット溶接による固定部に比べて剥離入力に対する強度が高いため、固定構造の強度が向上する。
また、本実施形態に係るリアシートベルトアンカスティフナ8は、ミッドシートクロスメンバ4の底部41及び側壁部42、リップ部43と接合しているため、ミッドシートクロスメンバ4との固定構造が立体的となり固定構造の構造強度が向上する。
また、本実施形態に係るリアシートベルトアンカスティフナ8は、車体2の骨格部材であるリアフレーム3とミッドシートクロスメンバ4とに接合しているため、リアシートベルトアンカスティフナ8の変形が抑制され、リアシートベルトアンカの固定構造の強度が向上する。
また、本実施形態に係るミッドシートクロスメンバ4の底部41は隆起部44を備え、隆起部44においてリアシートベルトアンカスティフナ8の底部83と接合するため、ミッドシートクロスメンバ4の溝形状内に浸入した水が接合部に留まることを防止することができる。これにより、接合部の水による腐蝕を防止することができ接合部の強度が劣化することを防止することができる。なお、ミッドシートクロスメンバ4に隆起部44を形成しても底部41と側壁部42との折面稜線は維持されているため、隆起部44といった特定の場所に応力が集中することはなく、ミッドシートクロスメンバ4の剛性は高く保たれている。
また、本実施形態に係るリアシートベルトアンカスティフナ8は、2点または3点スポット溶接によりミッドシートクロスメンバ4またはリアフロアエクステンション5に接合されているため、固定構造の強度及び固定構造の各構成要素に伝わる負荷を適切に設定することができる。3点スポット溶接を用いることで固定構造の強度を向上させつつ、2点スポット溶接を用いることで、通常リアシートベルトアンカスティフナ8及びミッドシートクロスメンバ4よりも薄い鋼板によって形成されるリアフロアエクステンション5へと伝わる負荷を低減させることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。ミッドシートクロスメンバ4等の具体的形状等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態が適用された自動車の概略図である。 図1の矢印II線から見たリアシートベルトアンカ固定構造の斜視図である。 本発明の実施形態に係るリアシートベルトスティフナを示す斜視図である。 図2の矢印IV−IV線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。 図2の矢印V−V線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。 図2の矢印VI−VI線に沿って見たリアシートベルトアンカ固定構造の断面図である。 本発明の実施形態に係るリアシートベルトスティフナの溶接位置を示す斜視図である。 図7の矢印VIII−VIII線に沿って見たリアシートベルトスティフナの溶接位置を示す断面図である。
符号の説明
1 リアシートベルトアンカ固定構造
2 車体
3 リアフレーム
4 ミッドシートクロスメンバ
5 リアフロアエクステンション
6 リアフロアサイド
7 リアフロアパネル
8 リアシートベルトアンカスティフナ
10 リアシートベルトアンカ

Claims (7)

  1. 車体の後部に配置され、前後方向に延びる左右1対のリアフレームと、前記リアフレーム同士を車幅方向に連結するミッドシートクロスメンバと、前記ミッドシートクロスメンバに支持され、リアフロアの一部を形成するリアフロアエクステンションと、前記リアフロアエクステンションの車体後方側に接合され、車体幅方向の中央部に凹部を形成されたリアフロアパネルとを有する車体後部構造に、リアシートベルトアンカを固定するためのリアシートベルトアンカ固定構造であって、
    前記リアフロアエクステンションと共に前記リアシートベルトアンカが固定される固定座を形成するべく、前記ミッドシートクロスメンバと前記リアフロアエクステンションとの間に配置されて、それぞれに固定されたリアシートベルトアンカスティフナを有し、
    前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記リアフロアエクステンションの下面より車体後方側へと前記リアフロアパネルの下面に沿って延設され、前記凹部の縁部に形成される折面稜線を挟んだ二つの面のそれぞれに固定されていることを特徴とするリアシートベルトアンカ固定構造。
  2. 前記シートベルトアンカスティフナは、ワッシャを介したボルト締結によって前記折面稜線を挟んだ二つの面のそれぞれに固定されていることを特徴とする請求項1に記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
  3. 前記固定座は、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバとによって形成される閉断面構造部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
  4. 前記ミッドシートクロスメンバは、リップ付き溝形断面を有し、
    前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記ミッドシートクロスメンバの溝形断面を形成する底部と側壁と、前記リップ部とにおいて固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
  5. 前記ミッドシートクロスメンバの前記底部は、前記側壁との折面稜線を維持し、かつ前記リアシートベルトアンカスティフナが固定される部分において隆起していることを特徴とする請求項4に記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
  6. 前記リアシートベルトアンカスティフナは、前記左右のリアフレームの内の一方に固定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
  7. 前記リアフロアエクステンションは、車体の前後方向に延在する山部と谷部とを車体の幅方向に交互に折曲成形されており、
    前記山部の位置において、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバとがスポット溶接され、
    前記谷部の位置において、前記リアシートベルトアンカスティフナと前記ミッドシートクロスメンバと前記フロアエクステンションとがスポット溶接されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のリアシートベルトアンカ固定構造。
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