JP3132330B2 - 釘打ち機の安全装置 - Google Patents
釘打ち機の安全装置Info
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Description
のであり、特に、釘打ち機の安全装置に関するものであ
る。
トリガレバーとノーズ部に配置されたコンタクトアーム
とによって構成されており、トリガレバーを引いてコン
タクトアームの先端部を釘の打込み対象物に当接させて
押込むと、コンタクトアームの他端部がトリガレバーに
枢着したアームの先端部を押上げ、トリガレバーとコン
タクトアームとによって全体的に押し上げられたアーム
が起動操作用切換弁のバルブステムを押込んで釘が発射
される。従って、コンタクトアームを打込み対象物に押
当てない状態のオフ位置ではトリガレバーを操作しても
釘が発射されない機械的安全機構となっている。
バーの操作のみでは起動しない安全機構が設けられてい
るため、釘打ち場所を移動する際等に、グリップを把持
した手の指でトリガレバーを引いた状態で釘打ち機を運
搬することが頻繁に行われるが、このとき、コンタクト
アームが何等かの原因で押込まれれば釘が発射されるこ
とになる。
ち機が落下した場合は、落下時の衝撃によってトリガレ
バーとコンタクトアームがオン位置へ動いて釘が空中へ
発射される可能性がある。
に設けられたコンタクトアームとノーズ部との間に木材
の破片等が詰まってコンタクトアームがスライド不可能
となってオフ位置へ復帰できなくなることがある。この
場合はトリガレバーの操作のみで釘が発射されることに
なり、安全装置としての機能を喪失するという問題があ
る。
作動や安全機能の低下を防止して釘打ち機の安全性をよ
り一層向上するために解決すべき技術的課題が生じてく
るのであり、本発明は上記課題を解決することを目的と
する。
達成するために提案するものであり、ピストン・シリン
ダ機構よりなる駆動機構と、該シリンダ内に圧縮空気を
導入又はシリンダから排出する主切換弁と、該主切換弁
を操作するための起動操作弁及び該起動操作弁に起動信
号を供給するためのトリガレバー及びコンタクトアーム
とを具備した空気駆動形釘打ち機において、トリガレバ
ー又はコンタクトアーム、或いは起動操作弁を機械的或
いは電気的にオフ位置でロックする起動停止手段を設
け、前記釘打ち機のグリップ部(4)の外周面に感圧素
子或いは圧力スイッチ等の複数の圧力検出器(7)を設
けてグリップ部(4)の把握圧力に応じた検出信号を出
力させ、更に前記圧力検出器(7)の検出信号を入力し
て検出信号パターンに応じて前記起動停止手段を起動停
止状態と停止解除状態とに切換制御する制御装置を設け
た釘打ち機の安全装置、及び、ピストン・シリンダ機構
よりなる駆動機構と、該シリンダ内に圧縮空気を導入又
はシリンダから排出する主切換弁と、該主切換弁を操作
するための起動操作弁及び該起動操作弁に起動信号を供
給するためのトリガレバー及びコンタクトアームとを具
備した空気駆動形釘打ち機において、トリガレバー又は
コンタクトアーム、或いは起動操作弁を機械的或いは電
気的にオフ位置でロックする起動停止手段と、釘打ち機
の移動方向及び加速度を検出する加速度センサ(8)及
び、前記加速度センサ(8)の出力に応じて前記起動停
止手段を起動停止状態と停止解除状態とに切換制御する
制御装置を設けた釘打ち機の安全装置、並びに、上記起
動停止手段は、釘打ち機の起動操作弁(19)への駆動
電流を制御する制御装置(21)である釘打ち機の安全
装置、及び、上記起動停止手段は、トリガレバー(5)
又はコンタクトアーム(24)をオフ位置で機械的にロ
ックするロックピン(25)とロックピン駆動ソレノイ
ド(26)とからなる釘打ち機の安全装置を提供するも
のである。
プ部外周面に設けた複数の感圧素子或いは圧力スイッチ
等の圧力検出器の検出値によって釘打ち機の起動停止と
停止解除の状態が切換わる。実際の打込み操作時にグリ
ップ部の前後両面の夫々に加わる把握圧力以下のとき
は、起動操作弁への出力を停止したり、トリガレバーや
コンタクトアームを機械的にロックするロック装置等の
起動停止手段によって起動停止状態に切換わり、トリガ
レバーとコンタクトアームが操作されても釘は発射され
ない。
速度センサの検出値によって起動停止手段の状態が起動
停止と停止解除とに切換わる。正常な打込み操作時にお
いて射出方向の打込み対象へ向けて移動される釘打ち機
の加速減速のパターン並びに移動方向に対して、検出さ
れた加速度並びに移動方向が適合しない場合は起動停止
状態に切換わり、打込み操作をしても釘は発射されな
い。
する。尚、請求項1又は2記載の発明は夫々釘打ち機に
単独で装備することができ、夫々独立した作用効果を発
揮するものであるが、ここでは説明の都合上、従来公知
に属する技術事項とともに一つの実施例で同時に説明す
るものとする。
し、ケーシング2は機構部ハウジング3とエアチャンバ
であるグリップ部4とが一体的に成形され、機構部ハウ
ジング3に空気シリンダが内蔵されている。機構部ハウ
ジング3の下面にはトリガレバー5がスライド自在に装
着され、トリガレバー5の前方のトリガハウジング部6
には、トリガスイッチ、コンタクトスイッチ、起動操作
弁19及び制御装置21が内蔵されている。トリガレバ
ー5の上部前端部はトリガハウジング部6内へ延長され
てトリガスイッチに係合し、トリガレバー5をスライド
操作することによりトリガスイッチがオンする。
記グリップ部4の前後両側面に感圧素子による圧力セン
サ7が設けられており、更に、請求項2記載の発明に於
いては、機構部ハウジング3に加速度センサ8が装着さ
れている。
アカップリング11が装着され、エアカップリング11
とエアコンプレッサとがエアホースを介して接続されて
いる。また、ノーズ部9とグリップ部4との間に釘マガ
ジン12が架設され、釘マガジン12内に装填した連結
形釘は釘送り機構13によって順次ノーズ部9内へ供給
される。
一般に、空気シリンダ14内のピストン15に結合され
たドライバロッド16がノーズ部9内を下降してノーズ
部9内の釘を発射する。空気シリンダ14の上端は開放
されており、該空気シリンダ14の上端開口部に設けた
主切換弁17が昇降することにより、空気シリンダ14
とエアチャンバ18との接続が入切される。主切換弁1
7の上面(同図において下)には起動操作弁19及びパ
イロット通路20を介してエアチャンバ18内の圧力が
作用し、主切換弁17の上面受圧面積が下面外周部の受
圧面積よりも大面積であるため、上下の圧力差により主
切換弁17は空気シリンダ14の上端開口部に圧接して
該空気シリンダ14とエアチャンバ18とが遮断され、
空気シリンダ14は大気に連通している。
は、グリップ部4の基準把握圧力データと基準加速度デ
ータとが格納されており、そして、請求項1記載の発明
に於いては、基準把握圧力は実際の打込み操作時にグリ
ップ部4の前後両面の圧力センサ7に夫々加わる把握圧
力の下限数値に近い値が設定されており、該基準把握圧
力以下のときは制御装置21の出力回路が起動停止状態
にラッチされる。即ち、釘打ち機を把持して移動する際
等は全体に把握圧力が低く、ノーズ部9を下方へ向けて
持つため、特に背面側(図1において右)の圧力センサ
7の検出圧力が低いが、打込み操作時はノーズ部9を板
材等に圧接させ、且つ射出時の反動に備えて釘打ち機1
を確実に保持するため、前後両面の把握圧力が上昇して
基準把握圧力を超え、出力停止状態が解除される。
速度データは、打込み操作時に射出方向の打ち込み対象
へ向けて移動される釘打ち機1の加速及び減速のパター
ン並びに加減速のベクトル方向によって判断される移動
方向のデータである。そして、歩行時等の如く加速度並
びに移動方向が基準加速度データから一定量以上逸脱し
ている場合は、制御装置21の出力回路が起動停止状態
にラッチされる。
は、釘打ち機1を誤まって落下させてノーズ部9を上方
に向けた姿勢で床面等に衝突させた際に、慣性によって
トリガレバー5がオン位置へ移動しても、把握圧力及び
加速度並びに移動方向の状態が釘打ち込み操作時の状態
と異なるため、釘打ち機が起動することはない。
にコンタクトアームを使用した釘打ち機に前記加速度セ
ンサ8を装備したものである。トリガ装置の構成は従来
の釘打ち機と基本的に同一であり、トリガレバー5に枢
着したフリーアーム23の先端部下面にコンタクトアー
ム24の上端部が対向し、トリガレバー5を引いてコン
タクトアーム24を板材等に押し当てることによってフ
リーアーム23全体が上方へ押し上げられて起動操作弁
19が切換わる。
動形のロックピン25が配設され、ロックピン駆動ソレ
ノイド26は制御装置21の出力部に接続されている。
該制御装置21からソレノイド26へ駆動電流が出力さ
れてロックピン25が突出することによりトリガレバー
5はオフ位置にてロックされる。
に接続され、該制御装置21は請求項1記載の発明と同
様に、設定データに基づき加速度センサ8の状態に応じ
てソレノイド駆動電流のオン/オフを制御する。即ち、
メモリ21aに格納されている基準加速度データに適合
した状態のときにソレノイド駆動電流をオフしてトリガ
レバー5のロックを解除する。
ではなく、図示は省略するが、ソレノイド駆動形のロッ
クピン25によりコンタクトアーム24をオフ位置でロ
ックするように構成する等、本発明の技術的範囲におい
て種々の改変が可能であり、本発明がそれらの改変され
たものに及ぶことは当然である。
求項1及び2記載の釘打ち機の安全装置は、トリガレバ
ーが操作された場合に正常な打込み操作か意思に反して
操作されたのかを判別して釘打ち機の起動を制御する。
従って、釘打ち機のトリガレバーを引いた状態で移動す
る際にノーズ部が周囲の物体に接触したり、釘打ち機が
落下した場合等における釘の誤発射を防止でき、安全性
が向上する。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ピストン・シリンダ機構よりなる駆動機
構と、該シリンダ内に圧縮空気を導入又はシリンダから
排出する主切換弁と、該主切換弁を操作するための起動
操作弁及び該起動操作弁に起動信号を供給するためのト
リガレバー及びコンタクトアームとを具備した空気駆動
形釘打ち機において、トリガレバー又はコンタクトアー
ム、或いは起動操作弁を機械的或いは電気的にオフ位置
でロックする起動停止手段を設け、前記釘打ち機のグリ
ップ部(4)の外周面に感圧素子或いは圧力スイッチ等
の複数の圧力検出器(7)を設けてグリップ部(4)の
把握圧力に応じた検出信号を出力させ、更に前記圧力検
出器(7)の検出信号を入力して検出信号パターンに応
じて前記起動停止手段を起動停止状態と停止解除状態と
に切換制御する制御装置を設けたことを特徴とする釘打
ち機の安全装置。 - 【請求項2】 ピストン・シリンダ機構よりなる駆動機
構と、該シリンダ内に圧縮空気を導入又はシリンダから
排出する主切換弁と、該主切換弁を操作するための起動
操作弁及び該起動操作弁に起動信号を供給するためのト
リガレバー及びコンタクトアームとを具備した空気駆動
形釘打ち機において、トリガレバー又はコンタクトアー
ム、或いは起動操作弁を機械的或いは電気的にオフ位置
でロックする起動停止手段と、釘打ち機の移動方向及び
加速度を検出する加速度センサ(8)及び、前記加速度
センサ(8)の出力に応じて前記起動停止手段を起動停
止状態と停止解除状態とに切換制御する制御装置を設け
たことを特徴とする釘打ち機の安全装置。 - 【請求項3】 上記起動停止手段は、釘打ち機の起動操
作弁(19)への駆動電流を制御する制御装置(21)
である請求項1又は2記載の釘打ち機の安全装置。 - 【請求項4】 上記起動停止手段は、トリガレバー
(5)又はコンタクトアーム(24)をオフ位置で機械
的にロックするロックピン(25)とロックピン駆動ソ
レノイド(26)とからなる請求項1又は2記載の釘打
ち機の安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07080615A JP3132330B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 釘打ち機の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07080615A JP3132330B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 釘打ち機の安全装置 |
Publications (2)
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JPH08276376A JPH08276376A (ja) | 1996-10-22 |
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Family
ID=13723254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07080615A Expired - Lifetime JP3132330B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 釘打ち機の安全装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3132330B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1995
- 1995-04-05 JP JP07080615A patent/JP3132330B2/ja not_active Expired - Lifetime
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