JP3128885B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3128885B2
JP3128885B2 JP03234237A JP23423791A JP3128885B2 JP 3128885 B2 JP3128885 B2 JP 3128885B2 JP 03234237 A JP03234237 A JP 03234237A JP 23423791 A JP23423791 A JP 23423791A JP 3128885 B2 JP3128885 B2 JP 3128885B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特
に、定電圧ダイオードを有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置は、図6に示すように
N型シリコン基板1の表面に設けた酸化シリコン膜2を
選択的にエッチングして開孔部を設け、この開孔部の周
囲に選択的にアクセプター不純物を拡散し、P型拡散層
18を形成する。次にP型領域18の内側にP型領域1
8よりアクセプター不純物濃度の高いP+ 型領域19を
形成する。次にP型領域18の外周にN+ 型領域20を
形成後、P+ 型領域19上の酸化シリコン膜を除去し、
開孔部のP+ 型領域19及びP型領域18に接続する電
極7とN型シリコン基板1の裏面に設けた電極8とを形
成し、定電圧ダイオードを構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の半導体装置
は、PN接合のブレークダウン後の低電流域では、接合
内のキャリア密度の局所的ゆらぎによりショット雑音が
発生する。この雑音はブレークダウン電圧が高いほど大
きくなり、ツェナー電圧の高い定電圧ダイオードを回路
に組み込むと、雑音によって誤動作することがあるとい
う問題があった。
【0004】また、ツェナー電圧が高いものほど、半導
体基板の不純物濃度が低いので、動作抵抗が大きくなる
といった特性上の問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置は、一導電型半導体基板の上面に設けた逆導電型のベ
ース領域と、前記ベース領域内に設けた一導電型のコレ
クタ領域及び一導電型のツェナーダイオードと、前記コ
レクタ領域及びツェナーダイオードと接続し且つ誘電体
膜を介して前記ベース領域との間にコンデンサを形成す
る電極とを備えている。
【0006】本発明の第2の半導体装置は、一導電型半
導体基板の上面に選択的に設けた逆導電型のベース領域
及びツェナーダイオードと、前記ベース領域内に設けた
一導電型のエミッタ領域と、前記ベース領域及びツェナ
ーダイオードと接続し且つ誘電体膜を介して前記半導体
基板との間にコンデンサを形成する電極とを備えてい
る。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の第1の実施例を示す半導体
チップの断面図である。
【0009】図1に示すように、N型シリコン基板1の
表面に設けた酸化シリコン膜2を選択的にエッチングし
て第1の開孔部を設け、開孔部のN型シリコン基板1の
表面にアクセプター不純物を拡散してP型領域3を形成
する。次に、第1の開孔部を含む表面に酸化シリコン膜
を堆積して選択的に第2の開孔部を設けドナー不純物を
拡散してP型領域3内にN型領域4を形成してNPNト
ランジスタ部を設け、同様にP型領域3内にN+ 型領域
5を形成して、P・N+ 接合のツェナーダイオード部を
設けP型領域3内にP+ 型領域6を形成してコンデンサ
部の一方の電極を設ける。次に、開孔部の表面に熱酸化
膜を設けてN型領域4及びN+ 領域5上の酸化膜を除去
し、アルミニウム層を選択的に設けて電極7を形成して
NPNトランジスタ部及びツェナーダイオード部とコン
デンサ部を接続し、N型シリコン基板1の裏面に電極8
を設け、図2に示す等価回路の複合素子を構成する。
【0010】ここで、カソード(電極7)端子に正,ア
ノード(電極8)端子に負の電圧を印加していき、ある
電圧を越えるとP・N+ 接合のツェナーダイオードがブ
レークダウンして、NPNトランジスタのベースに電流
が注入され、トランジスタがオンする。トランジスタが
電流増幅するので、動作抵抗が1/hfeになる。
【0011】図3は本発明の第1の実施例の電圧対電流
特性を示す図である。
【0012】図3に示すようにトランジスタの出力(コ
レクタ)からコンデンサを通してトランジスタの入力
(ベース)にツェナーダイオードの雑音電圧を負帰還さ
せ、出力特性の雑音を小さくすることができる。
【0013】図4は本発明の第2の実施例を示す半導体
チップの断面図である。
【0014】図4に示すよに、P型シリコン基板9の表
面に設けた酸化シリコン膜10を選択的にエッチングし
て第1の開孔部を設けドナー不純物を拡散し、N型領域
11a,11bを形成する。次に、N型領域11a,1
1b内に夫々P型領域12a,12bを形成して、PN
Pトランジスタ部を作る。また、P型シリコン基板9の
表面に選択的にN+ 型領域13を形成して、P・N+
合のツェナーダイオード部を設け、更にP型シリコン基
板9の表面に選択的にP+ 型領域14を形成してコンデ
ンサ部の一方の電極を設ける。次に、開孔部の表面に熱
酸化膜を設けてP型領域12a,12b及びN+ 型領域
13の酸化膜を開孔し、アルミニウム層を選択的に設け
て電極15a,15b,15cを形成し、P型シリコン
基板9の裏面に電極16を設け、図5に示す等価回路の
複合素子を構成する。
【0015】ここで、カソード(電極15c)端子に
正,アノード(電極16)端子に負の電圧を印加してい
き、ある電圧を越えるとP・N+ 接合のツェナーダイオ
ードがブレークダウンして、PNPトランジスタのベー
スに電流が流れ、トランジスタがオンする。トランジス
タが電流増幅するので動作抵抗が小さくなる。コンデン
サを通して、トランジスタのベースに雑音電圧を負帰還
させているので、雑音が小さくなる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体基
板にツェナーダイオード部とツェナー電流を増幅するト
ランジスタ部と雑音電圧をトランジスタに負帰還させる
コンデンサ部を形成することにより動作抵抗と雑音を小
さくできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体チップの断
面図。
【図2】本発明の第1の実施例の等価回路図。
【図3】本発明の第1の実施例の電圧対電流特性を示す
図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す半導体チップの断
面図。
【図5】本発明の第2の実施例の等価回路図。
【図6】従来の半導体装置の一例を示す半導体チップの
断面図。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板 2,10 酸化シリコン膜 3,12a,12b,18 P型領域 4,11a,11b N型領域 5,13,20 N+ 型領域 6,14,19 P+ 型領域 7,8,15a,15b,15c,16 電極 9 P型シリコン基板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−22286(JP,A) 特開 昭48−81490(JP,A) 特開 昭58−114456(JP,A) 特開 昭59−14670(JP,A) 特開 昭60−103658(JP,A) 特開 昭49−58726(JP,A) 特開 昭59−22368(JP,A) 実開 昭59−128748(JP,U) 実開 昭62−204352(JP,U) 実公 昭46−14339(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8222 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/06 H01L 29/866

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型半導体基板の上面に設けた逆導
    電型のベース領域と、前記ベース領域内に設けた一導電
    型のコレクタ領域及び一導電型のツェナーダイオード
    と、前記コレクタ領域及びツェナーダイオードと接続し
    且つ誘電体膜を介して前記ベース領域との間にコンデン
    サを形成する電極とを備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 一導電型半導体基板の上面に選択的に設
    けた逆導電型のベース領域及びツェナーダイオードと、
    前記ベース領域内に設けた一導電型のエミッタ領域と、
    前記ベース領域及びツェナーダイオードと接続し且つ誘
    電体膜を介して前記半導体基板との間にコンデンサを形
    成する電極とを備えたことを特徴とする半導体装置。
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