JP3127218U - ミキサー車のシュート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を前後左右及び上下方向に簡単且つ確実に微調整できるミキサー車のシュート装置を提供する。
【解決手段】 ミキサードラム5から払い出される生コンクリートを受け、先端に向け下降傾斜する樋状主シュート1と、該主シュートの外面に内面の一部又は全部を当接又は近接させ配設される樋状補助シュート2と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を主シュート1に係止して主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ3と、主シュート1の先端部分又は先端部分寄りで補助シュート2の下面側を跨いで両端が主シュート両外縁に固着される半割りリング体15と、基端を車体側に係止する一方、先端をリング15体に係止して支軸8とで主シュートを支え、該主シュートの下降傾斜角度を変更設定可能な角度調整用アクチュエータ4とを具備する。
【選択図】 図3
【解決手段】 ミキサードラム5から払い出される生コンクリートを受け、先端に向け下降傾斜する樋状主シュート1と、該主シュートの外面に内面の一部又は全部を当接又は近接させ配設される樋状補助シュート2と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を主シュート1に係止して主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ3と、主シュート1の先端部分又は先端部分寄りで補助シュート2の下面側を跨いで両端が主シュート両外縁に固着される半割りリング体15と、基端を車体側に係止する一方、先端をリング15体に係止して支軸8とで主シュートを支え、該主シュートの下降傾斜角度を変更設定可能な角度調整用アクチュエータ4とを具備する。
【選択図】 図3
Description
本考案はミキサー車から生コンクリートを所定の排出場所へ払い出すミキサー車のシュート装置に関する。
ミキサードラム(以下、単に「ドラム」という。)から生コンクリートを払い出し、打設工事や荷卸しを行うにはシュート装置が必要になっており、そのシュート装置の改良に関してこれまで種々の発明技術が提案されてきた(例えば特許文献1,2)。
引例1は生コンクリートの排出場所が遠方にあるため、主シュートだけでは短いことから補助シュートを延長するときに作業性を改良する技術で、また引例2はミキサードラムから排出される生コンクリートを受ける主シュートの旋回装置を提案している。
しかるに、前記引例1,2に限らず、従来のシュート装置の機構はドラムから生コンクリートを払い受ける主シュートの基端部の下に設けた支持軸を縦軸中心として主シュートが水平旋回し、排出口となる先端部はライン状の円弧軌道を描くだけにすぎなかった。斯かる構成から、所定の排出場所に生コンクリートを払い出すには、先ず主シュートの排出口が所定排出場所に届く地点までミキサー車を後退させ、その後、排出場所の上方位置にシュートを調整してようやく準備が整った(例えば、引例2の図3)。そして、生コンクリートの排出口を微妙に変化させていかねばならないときは一層厄介になった。例えば施工現場で、側溝等のライン上に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合は、支持軸を中心として主シュートが水平旋回するため、当初設定した地点では具合が良くても、側溝に沿って生コンクリートを流し込んでいくと、シュートが伸びないため側溝ラインと主シュートの先端部の距離が徐々に離れてしまう不具合を招いていた(図9参照)。その結果、いちいちミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならなかった。
また排出場所がシュートの前方に位置する場合の対策として、引例1等のごとく主シュートの先端部に回動可能な一定長さの補助シュートを取付け、該補助シュートを延長させて選択使用できる方法があるが、これも側溝等に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合はミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならない状況に変わりなかった。主シュートの先端部か、或いは延長状態にした場合の補助シュート先端部が排出口になるかの二者択一の選択でしかなく、補助シュートを設けることによって半径が大きい1本のライン状円弧軌道を描けるだけであって、ミキサー車の移動手間は同様で大変な労力を強いられた。
また排出場所がシュートの前方に位置する場合の対策として、引例1等のごとく主シュートの先端部に回動可能な一定長さの補助シュートを取付け、該補助シュートを延長させて選択使用できる方法があるが、これも側溝等に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合はミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならない状況に変わりなかった。主シュートの先端部か、或いは延長状態にした場合の補助シュート先端部が排出口になるかの二者択一の選択でしかなく、補助シュートを設けることによって半径が大きい1本のライン状円弧軌道を描けるだけであって、ミキサー車の移動手間は同様で大変な労力を強いられた。
本考案は上記問題点を解決するもので、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を前後左右及び上下方向に簡単且つ確実に微調整できるミキサー車のシュート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の考案の要旨は、ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、基端部が車体側から起立する支軸(8)に水平旋回可能に取り付けられて、ミキサードラム(5)から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の主シュート(1)と、該主シュートの外面に、内面の一部又は全部を当接又は近接させるようにして配設される樋状の補助シュート(2)と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)と、前記主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着される半割りリング体(15)と、基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)と、を具備することを特徴とするミキサー車のシュート装置にある。
請求項2の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項1で、補助シュート(2)の両側上部にそれぞれ筒体(26)を固着すると共に、該筒体に遊挿したガイドバー(13c)を前記主シュート(1)の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、該補助シートが該主シュートに対し進退動可能なるようにしたことを特徴とする。請求項3の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項1又は2で、補助シュート(2)にその樋状本体部(21)の後部下部分から主シュート(1)の基端側へ向けて帯状又は舌片状に突出する延設部(23)を設けたことを特徴とする。
請求項4の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項3で、伸縮用アクチュエータ(3)を油圧シリンダ又はエアシリンダとし、且つそのシリンダ本体(31)が主シュート(1)の基端部に取着される一方、シリンダロッド(32)の先端が前記延設部(23)を避けて前記樋状本体部(21)の後部に取着されることを特徴とする。
請求項2の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項1で、補助シュート(2)の両側上部にそれぞれ筒体(26)を固着すると共に、該筒体に遊挿したガイドバー(13c)を前記主シュート(1)の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、該補助シートが該主シュートに対し進退動可能なるようにしたことを特徴とする。請求項3の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項1又は2で、補助シュート(2)にその樋状本体部(21)の後部下部分から主シュート(1)の基端側へ向けて帯状又は舌片状に突出する延設部(23)を設けたことを特徴とする。
請求項4の考案たるミキサー車のシュート装置は、請求項3で、伸縮用アクチュエータ(3)を油圧シリンダ又はエアシリンダとし、且つそのシリンダ本体(31)が主シュート(1)の基端部に取着される一方、シリンダロッド(32)の先端が前記延設部(23)を避けて前記樋状本体部(21)の後部に取着されることを特徴とする。
(作用)
請求項1の考案のごとく、主シュート(1)と補助シュート(2)と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)とを具備すると、ミキサー車を止めた状態で、補助シュートの先端を伸ばしたり引っ込めたりして主シュート前後方向に微調整できる。そして、主シュートの基端部が車体側から起立する支軸(8)に水平旋回可能に取り付けられて、主シュート(1)がミキサードラム(5)から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜するので、支軸を軸に左右方向に補助シュートの先端を旋回させることも容易となる。さらに、主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着される半割りリング体(15)と、基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)とを具備すると、該角度調整用アクチュエータを作動させることによって補助シュートの先端を上下方向に簡単に微調整できる。
また、角度調整用アクチュエータがその基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支えると、樋状の主シュートの長手方向の両端を支え持つことになるので主シュートが安定保持される。加えて、半割りリング体が主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着されると、補助シュートは該半割りリング体をかいくぐることができ、補助シュートの長さを存分に確保できる。補助シュートを退動させた状態下の主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長をコンパクトにしながら、補助シュートを進出させた状態下の主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を大きく伸ばすことができ、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を従来になく広い範囲で操ることが可能になる。
請求項2の考案のごとく、補助シュート(2)の両側上部にそれぞれ筒体(26)を固着すると共に、該筒体に遊挿したガイドバー(13c)を前記主シュート(1)の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、該補助シートが該主シュートに対し進退動可能なるようにすると、簡便な構造でもってミキサー車を止めたままで排出口の前後方向の微調整ができる。
請求項3の考案のごとく、補助シュート(2)にその樋状本体部(21)の後部下部分から主シュート(1)の基端側へ向けて帯状又は舌片状に突出する延設部(23)を設けると、補助シュートの樋状本体部(21)を主シュートの先端近くまで進出させても、補助シュートの自重で前記延設部が主シュートに当接又は係止するので、主シュートから補助シュートの先端まで樋状態を保って伸長可能になる。補助シュートの筒状本体部のほぼ全域を、主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長に有効活用できる。その伸長状態で、補助シュートは、前記筒体が主シュートの両側で各一カ所しか存在しなくても延設部が加わることで合計3カ所で係止されることになり、主シュートに安定且つ確実に保持される。
請求項4の考案のごとく、伸縮用アクチュエータ(3)を油圧シリンダ又はエアシリンダとし、且つそのシリンダ本体(31)が主シュート(1)の基端部に取着される一方、シリンダロッド(32)の先端が前記延設部(23)を避けて前記樋状本体部(21)の後部に取着されると、シリンダロッドは十分な長さを確保できるので、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を前後方向に微調整できる範囲が広まることになる。
ミキサー車のシュート装置のコンパクト化を実現する一方で、補助シュートが最大延長した場合の補助シュート先端の描く円周軌道が断然大きくなり、支軸を中心とした主シュートの水平旋回可能範囲において、この円周軌道と、補助シュートが格納された状態下の主シュート先端(又は補助シュート先端)の描く円周軌道とで囲まれた範囲が格段に広くなる。そしてこの範囲であれば、希望する排出場所に対して、排出口の設定は前後左右どこにでも簡単にできるようになる。従来、ミキサー車をわざわざ移動させねばならなかった作業を大幅に削減できる。
請求項1の考案のごとく、主シュート(1)と補助シュート(2)と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)とを具備すると、ミキサー車を止めた状態で、補助シュートの先端を伸ばしたり引っ込めたりして主シュート前後方向に微調整できる。そして、主シュートの基端部が車体側から起立する支軸(8)に水平旋回可能に取り付けられて、主シュート(1)がミキサードラム(5)から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜するので、支軸を軸に左右方向に補助シュートの先端を旋回させることも容易となる。さらに、主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着される半割りリング体(15)と、基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)とを具備すると、該角度調整用アクチュエータを作動させることによって補助シュートの先端を上下方向に簡単に微調整できる。
また、角度調整用アクチュエータがその基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支えると、樋状の主シュートの長手方向の両端を支え持つことになるので主シュートが安定保持される。加えて、半割りリング体が主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着されると、補助シュートは該半割りリング体をかいくぐることができ、補助シュートの長さを存分に確保できる。補助シュートを退動させた状態下の主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長をコンパクトにしながら、補助シュートを進出させた状態下の主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を大きく伸ばすことができ、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を従来になく広い範囲で操ることが可能になる。
請求項2の考案のごとく、補助シュート(2)の両側上部にそれぞれ筒体(26)を固着すると共に、該筒体に遊挿したガイドバー(13c)を前記主シュート(1)の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、該補助シートが該主シュートに対し進退動可能なるようにすると、簡便な構造でもってミキサー車を止めたままで排出口の前後方向の微調整ができる。
請求項3の考案のごとく、補助シュート(2)にその樋状本体部(21)の後部下部分から主シュート(1)の基端側へ向けて帯状又は舌片状に突出する延設部(23)を設けると、補助シュートの樋状本体部(21)を主シュートの先端近くまで進出させても、補助シュートの自重で前記延設部が主シュートに当接又は係止するので、主シュートから補助シュートの先端まで樋状態を保って伸長可能になる。補助シュートの筒状本体部のほぼ全域を、主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長に有効活用できる。その伸長状態で、補助シュートは、前記筒体が主シュートの両側で各一カ所しか存在しなくても延設部が加わることで合計3カ所で係止されることになり、主シュートに安定且つ確実に保持される。
請求項4の考案のごとく、伸縮用アクチュエータ(3)を油圧シリンダ又はエアシリンダとし、且つそのシリンダ本体(31)が主シュート(1)の基端部に取着される一方、シリンダロッド(32)の先端が前記延設部(23)を避けて前記樋状本体部(21)の後部に取着されると、シリンダロッドは十分な長さを確保できるので、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を前後方向に微調整できる範囲が広まることになる。
ミキサー車のシュート装置のコンパクト化を実現する一方で、補助シュートが最大延長した場合の補助シュート先端の描く円周軌道が断然大きくなり、支軸を中心とした主シュートの水平旋回可能範囲において、この円周軌道と、補助シュートが格納された状態下の主シュート先端(又は補助シュート先端)の描く円周軌道とで囲まれた範囲が格段に広くなる。そしてこの範囲であれば、希望する排出場所に対して、排出口の設定は前後左右どこにでも簡単にできるようになる。従来、ミキサー車をわざわざ移動させねばならなかった作業を大幅に削減できる。
本考案のミキサー車のシュート装置は、支軸を中心に水平旋回するだけでなく、主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にすると共に主シュートの下降傾斜角度を変更設定できるので、ミキサー車を停止させたまま、生コンクリートの排出口を前後左右及びシュートの傾斜角度方向に簡単に微調整できるようになる。とりわけ、主シュート,補助シュートが安定保持される構造にして補助シュートの長さが十二分に確保できるので、主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長の伸縮範囲が広がり、施工現場で側溝に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合などにおいて作業性向上に優れた効果を発揮する。
以下、本考案に係るミキサー車のシュート装置について詳述する。
図1〜図11は本考案のミキサー車のシュート装置(以下、単に「シュート装置」という。)の一形態で、図1はそのシュート装置が設置されたミキサー車の概略背面図、図2は図1の概略側面図、図3は補助シュートが退動状態にあるシュート装置の要部斜視図、図4は図3の右側面図、図5は図3の左側面図、図6は図5の状態から補助シュートが進出することにより主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最大状態にあるシュート装置の側面図、図7は図6の状態から角度調整用アクチュエータが作動し補助シュートの先端が上昇した様子を示すシュート装置の右側面図、図8は角度調整用アクチュエータ周りの要部拡大図、図9は主シュートと補助シュートが支軸に水平旋回可能に取り付けられている様子を示す説明平面図、図10は主シュートとその張出部と補助シュートとその延設部と伸縮用アクチュエータとの位置関係を示す概略平面図、図11は図10のI-I線矢視図である。尚、図面を判り易くするため、図5は主シュートの張出部の図示を省略し、図1,2,8は伸縮用アクチュエータ等の図示を省略する。
図1〜図11は本考案のミキサー車のシュート装置(以下、単に「シュート装置」という。)の一形態で、図1はそのシュート装置が設置されたミキサー車の概略背面図、図2は図1の概略側面図、図3は補助シュートが退動状態にあるシュート装置の要部斜視図、図4は図3の右側面図、図5は図3の左側面図、図6は図5の状態から補助シュートが進出することにより主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最大状態にあるシュート装置の側面図、図7は図6の状態から角度調整用アクチュエータが作動し補助シュートの先端が上昇した様子を示すシュート装置の右側面図、図8は角度調整用アクチュエータ周りの要部拡大図、図9は主シュートと補助シュートが支軸に水平旋回可能に取り付けられている様子を示す説明平面図、図10は主シュートとその張出部と補助シュートとその延設部と伸縮用アクチュエータとの位置関係を示す概略平面図、図11は図10のI-I線矢視図である。尚、図面を判り易くするため、図5は主シュートの張出部の図示を省略し、図1,2,8は伸縮用アクチュエータ等の図示を省略する。
本シュート装置はミキサー車後部に設置され、主シュート1と補助シュート2と伸縮用アクチュエータ3と角度調整用アクチュエータ4と半割りリング体15とを具備する。
図1,図2に示すごとく、ミキサー車の車体フレームF上に、ミキサードラムF(以下、単に「ドラム」という。)の後部支持フレーム6が立設し、これに支持されるドラム5が後上り傾斜で回転軸線回りに回転できるよう設置されている。ドラム5の後端に排出孔7が設けられ、その下方にシュートの主要部たる主シュート1が配設される。
図1,図2に示すごとく、ミキサー車の車体フレームF上に、ミキサードラムF(以下、単に「ドラム」という。)の後部支持フレーム6が立設し、これに支持されるドラム5が後上り傾斜で回転軸線回りに回転できるよう設置されている。ドラム5の後端に排出孔7が設けられ、その下方にシュートの主要部たる主シュート1が配設される。
主シュート1はドラム5から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の横断面半割り円筒状体(横断面円弧状体)である。主シュート1の基端部1aが車体側から起立する支軸8に取り付けられている。ここでは、車体側の後部支持フレーム6から後方に向けてブラケット61を水平に張り出し、該ブラケット61の先端で上下方向に通孔を配する円筒体62に、支軸8がその下半分8bを起立するようにして配設される(図1〜図6)。該支軸8は軸受63より下の部分8bが筒体62に挿通して回転自在に支持される一方、軸受63より上の部分8aは主シュート基端部1aへ向かって屈曲してその上端部分がピン結合(ピンは符号P)で主シュート1の基端部1aの外面下に取付けられて、主シュート1が支軸8を中心に水平旋回できるようにしている。符号64は支軸に溶接一体化して軸受63に着脱自在に載置される係合板、符号65は該係合板64と軸受63とを固定するクランプを示す。
主シュート1の形状に関しては、主シュート1がドラム5から払い出される生コンクリートを最初に受け取る役目を担うため、その基端部1aをホッパ入口のごとく口の大きな盆形状とする一方、基端部1aから先端1cの排出口E1までの流路部分1bについては横断面略半円形で長手方向等断面の樋状体としている(図3,図9)。そして、主シュート1の主部10は横断面略半円形としながらもその底部外面に図4,図10ごとく長手方向に帯状(又は舌片状)の外方張出部11を形成する。
符号12は基端部1aの外面下部に張出すブラケットで、該ブラケットに横断方向に配された横長ピンPが軸支される(図8)。前記支軸8の上端部分が図2のごとくT字状に末広がりになっていて、その末広がり部分がピンPに固着して主シュート1が支軸8に対し回動自在に取付けられる。
符号13cは主シュート1の両側の外面で開口側縁に沿ってそれぞれ設けられるガイドバーを示す。該ガイドバーは後述の筒体26に遊挿してその両端が取付片13a,13bによって主シュート1に固着される。符号14は主シュート1の先端で、横断面略半円形の主シュート1の口が拡開しないよう保持する軸材を示す。符号18は伸縮用アクチュエータ3の一端を係止するために主シュート1の外壁両側から外方に張出すブラケットで、該ブラケットは主シュート1の基端部1a寄り外面に設けられる(図3,図5,図10)。
そして、主シュート1には半割りリング体15が固着される。
符号12は基端部1aの外面下部に張出すブラケットで、該ブラケットに横断方向に配された横長ピンPが軸支される(図8)。前記支軸8の上端部分が図2のごとくT字状に末広がりになっていて、その末広がり部分がピンPに固着して主シュート1が支軸8に対し回動自在に取付けられる。
符号13cは主シュート1の両側の外面で開口側縁に沿ってそれぞれ設けられるガイドバーを示す。該ガイドバーは後述の筒体26に遊挿してその両端が取付片13a,13bによって主シュート1に固着される。符号14は主シュート1の先端で、横断面略半円形の主シュート1の口が拡開しないよう保持する軸材を示す。符号18は伸縮用アクチュエータ3の一端を係止するために主シュート1の外壁両側から外方に張出すブラケットで、該ブラケットは主シュート1の基端部1a寄り外面に設けられる(図3,図5,図10)。
そして、主シュート1には半割りリング体15が固着される。
半割りリング体15は主シュート1の先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュート2の下面側を跨いで両端が主シュート1の両外縁に固着される部材である。
ここでの半割りリング体15は、側面視帯状幅の円形リングをほぼ半分にし、さらにその両端を内側に曲げて相対向する舌片を延設した部材とする。半割りリング体15で主シュート1の下面外側から覆うようにして、前記舌片が主シュート主部の両外縁に固着される。そして、半割りリング体15の下部外面に図4,図11のごとくの突片15aを固着する。
ここでの半割りリング体15は、側面視帯状幅の円形リングをほぼ半分にし、さらにその両端を内側に曲げて相対向する舌片を延設した部材とする。半割りリング体15で主シュート1の下面外側から覆うようにして、前記舌片が主シュート主部の両外縁に固着される。そして、半割りリング体15の下部外面に図4,図11のごとくの突片15aを固着する。
補助シュート2は主シュート1の外面に、内面の一部又は全部を当接又は近接させるようにして配設される樋状体である。本実施形態の補助シュート2は前記主シュート1の外面(下面)に、樋状本体部21の内面(上面)の一部又は全部を当てがうように設けられる樋状の半割り円筒状体とする。補助シュート2は全長が主シュート流路部分1bの長さの約半分で、補助シュート2の退動下において前記流路部分1bの先端側前半分の外面に補助シュートのほぼ全部が近接する格好で取付けられる(図3)。流路部分1bより一回り大きくした横断面半円形した樋状本体部21に加え、該樋状本体部の後部下部分から主シュート1の基端側へ向けて帯状(又は舌片状)に突出する延設部23を設ける。延設部23の帯状長手方向は樋状本体部21の流路方向に一致する。延設部23は補助シュート2が進退動する区間で前記張出部11に当接又は近接して配される。
補助シュート2の後部上縁には本体部21の両側から図4のごとく上方に向かう繋ぎ部25が延設して、さらに両繋ぎ部25の上縁に筒体26が固着される。筒体26の筒孔の方向は補助シュート2の進退動させる方向に一致させる。該筒体26に前記ガイドバー13cを遊挿し、該ガイドバー13cが前記取付片13a,13bに固着されることによって、補助シュート2が該主シュート1に対し進退動可能なるようにする。
符号28は伸縮用アクチュエータ3の他端を係止するために補助シュート2に係る樋状本体部21の後部に設けた凸部で、該凸部は延設部23を避けて樋状本体部21の斜め下方位置に設けられる(図5,図10)。符号29は凸部28と伸縮用アクチュエータ3とをつなぐ自在継手を示す。
補助シュート2の後部上縁には本体部21の両側から図4のごとく上方に向かう繋ぎ部25が延設して、さらに両繋ぎ部25の上縁に筒体26が固着される。筒体26の筒孔の方向は補助シュート2の進退動させる方向に一致させる。該筒体26に前記ガイドバー13cを遊挿し、該ガイドバー13cが前記取付片13a,13bに固着されることによって、補助シュート2が該主シュート1に対し進退動可能なるようにする。
符号28は伸縮用アクチュエータ3の他端を係止するために補助シュート2に係る樋状本体部21の後部に設けた凸部で、該凸部は延設部23を避けて樋状本体部21の斜め下方位置に設けられる(図5,図10)。符号29は凸部28と伸縮用アクチュエータ3とをつなぐ自在継手を示す。
伸縮用アクチュエータ3は、前記補助シュート2に一端を係止すると共に他端を前記主シュート1に係止して、その作動により主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長を伸縮可能にするものである(図5,図6)。本実施形態は伸縮用アクチュエータ3に油圧シリンダを用いる。油圧シリンダ3aのシリンダ本体31が主シュート1の基端部に環状止具37で取着される一方(図5)、シリンダロッド32の先端が前記延設部23を避けて前記補助シュート2の凸部28に自在継手29を介して連結される。
ロッド32が収縮した図5の状態で、補助シュート2の樋状本体部21は主シュート流路部分1bの前半部に重なる。一方、伸縮用油圧シリンダ3aが作動してロッド32が伸びると、補助シュート2が進出し、ロッド32が伸び切った図6の状態になり、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長が最大になる。
ロッド32が収縮した図5の状態で、補助シュート2の樋状本体部21は主シュート流路部分1bの前半部に重なる。一方、伸縮用油圧シリンダ3aが作動してロッド32が伸びると、補助シュート2が進出し、ロッド32が伸び切った図6の状態になり、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長が最大になる。
角度調整用アクチュエータ4は、基端を車体側に係止する一方、先端を前記半割リング体15に係止して前記支軸8とで主シュート1を支え、且つ該主シュート1の下降傾斜角度を変更設定し得るようにするものである(図6〜図8)。本実施形態は角度調整用アクチュエータ4に油圧シリンダを用いる。図6に示すごとく、油圧シリンダ4のシリンダ本体41が支軸8の下端8b1に自在継手69を介して取着される一方(図5)、シリンダロッド42の先端が自在継手15bを介して前記突片15aに取着される。そして、角度調整用油圧シリンダ4と前記支軸8とで主シュート1(さらにはこれと一体の補助シュート2,伸縮用油圧シリンダ3a)の全体を受け支え、角度調整用油圧シリンダ4の作動によって支軸上端のピンPを支点に主シュート1の下降傾斜角度θを変更できる構成とする(図8)。角度調整用油圧シリンダ4が収縮状態で、図8の実線図示のごとく下降傾斜角度θは大きくなり、角度調整用油圧シリンダ4のロッド42が伸びるに従って図8の鎖線のごとく下降傾斜角度は徐々に小さくなっていく。
符号CVはゴム製カバーを示し、図8では図示を省略する。
符号CVはゴム製カバーを示し、図8では図示を省略する。
前記伸縮用油圧シリンダ3は油圧配線35を経由して図示しないハンディ操作盤につながり、また角度調整用油圧シリンダ4は油圧配線45を経由して図示しないハンディ操作盤につながる。ミキサー車後部近くで、ミキサー車運転手等は操作盤を手に持ってその操作スイッチに触り、伸縮用油圧シリンダ3や角度調整用油圧シリンダ4を個別に作動させることができる。補助シュート2の進退動,主シュート1の角度調整が容易に行える。図4,図5では角度調整用油圧シリンダ4a及び伸縮用油圧シリンダ3aと操作盤とを配線35,45でつなぐが、無線配線することもできる。
符号R1,R2はドラム5から払い出される生コンクリートを主シュートに導くガイド用ゴム板片を示す。
符号R1,R2はドラム5から払い出される生コンクリートを主シュートに導くガイド用ゴム板片を示す。
次に、本シュート装置の一操作手順を説明する。例えば図9に示す側溝uの長手方向に順に生コンクリートを供給していく場合、先ずミキサー車から真っ直ぐ後方に主シュート1が伸びる実線図示した状態にして主シュート先端1cが側溝uに届くようにしてミキサー車を止める。このとき、伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を後退させて補助シュート2が主シュート1の下面に重なった状態にし、図3,図4のごとく主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長を最小にする。この状態から図9の右方に向け側溝uラインに沿って生コンクリートを流す場合、支軸8を中心に主シュート1を時計回りにゆっくり回していくと同時に、操作盤を手に持ち、施工現場を目で確認しながら操作スイッチのボタンを押し伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を徐々に伸ばして補助シュート2を進出させる。そして、補助シュート2の先端(すなわちシュート先端の排出口E0)が側溝uに届くようにする。斯かる操作によって、ミキサー車が動かなければ排出口E0が側溝ラインから離れてしまっていた従来の不具合を解消し、側溝ラインに沿って生コンクリートを流すことができる。図9の左方に向け側溝ラインに生コンクリートを流す場合も、側溝uのラインに沿うよう、支軸8を中心に主シュート1を反時計回りにゆっくり回していくと同時に、操作スイッチボタンを押し伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を徐々に伸ばして補助シュート2の先端が側溝uに届くようにする。かくして、ミキサー車を動かすことなく所定量の生コンクリートを広い領域に必要なだけ供給できる。上下に高低差が在るような所に、生コンクリートを供給する場合は、角度調整用油圧シリンダ4を高低差の状況に合わせて、その操作スイッチボタンを押して角度調整用油圧シリンダ4を動かしていく。
このように構成したシュート装置は、伸縮用油圧シリンダ3aを作動させることによって主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長を伸縮自在にできるので、ミキサー車を止めたままで、シュート排出口E0の設定の自由度が大きくなる。延設部23や張出部11を設け、また筒体26に遊挿したガイドバー13cを主シュート1の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、補助シュート2が主シュート1に対し進退動可能なるようにすることによって、単純構造でもってミキサー車を止めたままで排出口E0の前後方向の微調整ができる。
しかも、補助シュート2の樋状本体部21を主シュート1の先端近くまで進出させても、補助シュート2の自重で前記延設部23が主シュート1の張出部11に当接するので、主シュートから補助シュート2の先端まで樋状態を保って伸長可能になる。補助シュート2の樋状本体部21のほぼ全域を、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長に有効活用できる。その伸長状態で、補助シュート2は、前記筒体が主シュートの両側で各一カ所しか存在しなくても延設部23が加わることによって合計3カ所で係止されることになり、主シュートに安定保持される。補助シュート2の樋状本体部21をシュート1の先端近くまで進出させても、補助シュート2の自重で前記延設部23が主シュート1の張出部11に当接又は係止するので、補助シュート2はその伸長状態でも両筒体26,26と延設部23の合計3カ所で係止されることになり、主シュート1に安定保持される。
ガイドバー13cに遊挿された一対の筒体26が補助シュート2の後部上縁の繋ぎ部25に設けられており、補助シュート2は自重によって常時、先端に向け下方傾斜するので、必然的に延設部23が張出部11に当接(又は係止)し、補助シュートがガタつくことはない。生コンクリートを排出場所へ払い出す作業の安全性が確保される。
しかも、補助シュート2の樋状本体部21を主シュート1の先端近くまで進出させても、補助シュート2の自重で前記延設部23が主シュート1の張出部11に当接するので、主シュートから補助シュート2の先端まで樋状態を保って伸長可能になる。補助シュート2の樋状本体部21のほぼ全域を、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長に有効活用できる。その伸長状態で、補助シュート2は、前記筒体が主シュートの両側で各一カ所しか存在しなくても延設部23が加わることによって合計3カ所で係止されることになり、主シュートに安定保持される。補助シュート2の樋状本体部21をシュート1の先端近くまで進出させても、補助シュート2の自重で前記延設部23が主シュート1の張出部11に当接又は係止するので、補助シュート2はその伸長状態でも両筒体26,26と延設部23の合計3カ所で係止されることになり、主シュート1に安定保持される。
ガイドバー13cに遊挿された一対の筒体26が補助シュート2の後部上縁の繋ぎ部25に設けられており、補助シュート2は自重によって常時、先端に向け下方傾斜するので、必然的に延設部23が張出部11に当接(又は係止)し、補助シュートがガタつくことはない。生コンクリートを排出場所へ払い出す作業の安全性が確保される。
これまで、ミキサー車が止ったままであると、引例1のケースで補助シュート2を倒すか倒さないかの二者択一しか選択できなかったが、本発明では補助シュート2を主シュート1にしまい込んだ最小長さの状態から、必要に応じロッドを伸長させ補助シュート2を主シュート先端1cよりも前進させて、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長を最大限にする長さまで自在変更しその変更幅を大きくできるので、ミキサー車を停止したままでも排出口E0の供給設定できる範囲が広がる。特に補助シュート2を跨ぐ半割りリング体15が主シュート1の先端部分又は先端部分寄りに固着されるので、十分な長さの補助シュート2が確保され、排出口E0の供給設定できる範囲がいままでになく広がる。
また、主シュート1に補助シュート2と伸縮用アクチュエータ3とが一体化し、該主シュート1の基端部が支軸8によって支えられ、また半割りリング体15の下部外面を介して主シュート1の先端部分又は先端部分寄りにて角度調整用アクチュエータ4で受け支えられているので、支軸8と角度調整用アクチュエータ4が主シュート1の両端で受け支えることになって安定保持される。さらに、支軸8の上端部分がT字状に末広がり主シュート1の基端部を支持し、また該主シュート1は先端部分又は先端部分寄りで角度調整用アクチュエータ4に支持されるので、あたかも3点支持の格好になって一層安定保持される。シュート装置の安全性が高まり、またその操作性も高まる。
また、主シュート1に補助シュート2と伸縮用アクチュエータ3とが一体化し、該主シュート1の基端部が支軸8によって支えられ、また半割りリング体15の下部外面を介して主シュート1の先端部分又は先端部分寄りにて角度調整用アクチュエータ4で受け支えられているので、支軸8と角度調整用アクチュエータ4が主シュート1の両端で受け支えることになって安定保持される。さらに、支軸8の上端部分がT字状に末広がり主シュート1の基端部を支持し、また該主シュート1は先端部分又は先端部分寄りで角度調整用アクチュエータ4に支持されるので、あたかも3点支持の格好になって一層安定保持される。シュート装置の安全性が高まり、またその操作性も高まる。
シュート装置は支軸8を中心に円滑且つ安定した状態で水平旋回できる。この水平旋回と、前記主シュート基端から補助シュート先端までの全長が可変になることから、ミキサー車を止めた状態で、これまで排出口E0が点でしか設定調整できなかったものが、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回できる範囲で囲まれた面領域に生コンクリートの排出口E0を自在に調整設定できる。従来、側溝u等の溝ラインに沿って生コンクリートを流していく場合、いちいちミキサー車を動かして調整しなければならなかった負担から開放される。ミキサー車後部に操作盤を設置することにより作業者が操作盤を持ち、施工現場を見ながら補助シュート2の伸長長さを微調整できるので作業性が一層向上する。
加えて、角度調整用アクチュエータ4があることによって排出口E0の高さも調整できるので、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回可能範囲と角度調整用アクチュエータ4で主シュート1,補助シュート2が動く下降傾斜角度θで囲まれた立体領域に排出口E0を設定して生コンクリートを供給できる。様々な工事現場で、ミキサー車を止めた状態で生コンクリートの排出口E0を所望の排出場所にもっていくことができ極めて有益となる。
加えて、角度調整用アクチュエータ4があることによって排出口E0の高さも調整できるので、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回可能範囲と角度調整用アクチュエータ4で主シュート1,補助シュート2が動く下降傾斜角度θで囲まれた立体領域に排出口E0を設定して生コンクリートを供給できる。様々な工事現場で、ミキサー車を止めた状態で生コンクリートの排出口E0を所望の排出場所にもっていくことができ極めて有益となる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。主シュート1,半割りリング体15,補助シュート2,伸縮用アクチュエータ3,角度調整用アクチュエータ4,支軸8の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 主シュート
1a 基端部
1c 先端
13c ガイドバー
15 半割りリング体
2 補助シュート
21 樋状本体部
23 延設部
26 筒体
3 伸縮用アクチュエータ
3a 伸縮用油圧シリンダ
31 シリンダ本体
32 ロッド
4 角度調整用アクチュエータ
4a 角度調整用油圧シリンダ
5 ミキサードラム
8 支軸
θ 下降傾斜角度
1a 基端部
1c 先端
13c ガイドバー
15 半割りリング体
2 補助シュート
21 樋状本体部
23 延設部
26 筒体
3 伸縮用アクチュエータ
3a 伸縮用油圧シリンダ
31 シリンダ本体
32 ロッド
4 角度調整用アクチュエータ
4a 角度調整用油圧シリンダ
5 ミキサードラム
8 支軸
θ 下降傾斜角度
Claims (4)
- ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、
基端部が車体側から起立する支軸(8)に水平旋回可能に取り付けられて、ミキサードラム(5)から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の主シュート(1)と、
該主シュートの外面に、内面の一部又は全部を当接又は近接させるようにして配設される樋状の補助シュート(2)と、
該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)と、
前記主シュートの先端部分又は先端部分寄りで、前記補助シュートの下面側を跨いで両端が主シュートの両外縁に固着される半割りリング体(15)と、
基端を車体側に係止する一方、先端を前記リング体に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)と、を具備することを特徴とするミキサー車のシュート装置。 - 前記補助シュート(2)の両側上部にそれぞれ筒体(26)を固着すると共に、該筒体に遊挿したガイドバー(13c)を前記主シュート(1)の両側の開口側縁に沿ってそれぞれ設け、該補助シートが該主シュートに対し進退動可能なるようにした請求項1記載のミキサー車のシュート装置。
- 前記補助シュート(2)にその樋状本体部(21)の後部下部分から主シュート(1)の基端側へ向けて帯状又は舌片状に突出する延設部(23)を設けた請求項1又は2に記載のミキサー車のシュート装置。
- 前記伸縮用アクチュエータ(3)を油圧シリンダ又はエアシリンダとし、且つそのシリンダ本体(31)が主シュート(1)の基端部に取着される一方、シリンダロッド(32)の先端が前記延設部(23)を避けて前記樋状本体部(21)の後部に取着される請求項3記載のミキサー車のシュート装置。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013123416A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Kubota Corp | コンバインの穀粒排出構造 |
JP2015188349A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 株式会社クボタ | コンバインの穀粒排出装置 |
KR101978921B1 (ko) * | 2018-08-27 | 2019-08-28 | 노하균 | 레미콘 브이슈트 장착용 일체형 통 |
CN112847802A (zh) * | 2021-01-12 | 2021-05-28 | 万斌 | 一种实时检测防凝结的自启动混凝土搅拌车 |
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-
2006
- 2006-09-13 JP JP2006007422U patent/JP3127218U/ja not_active Expired - Fee Related
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