JP2015188349A - コンバインの穀粒排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出シュートの揺動角を、手間を掛けずに容易に変更し得るコンバインの穀粒排出装置を構成する。
【解決手段】穀粒タンク5に貯留された穀粒を上方に搬送する揚送コンベヤ40の上端に対して、揺動支軸62を介して揺動自在に排出シュート50を備えた。また、揺動支軸62を中心にした排出シュート50の揺動姿勢を設定する駆動機構Dを備えることにより、排出シュート50で流下案内される穀粒の排出高さを調整自在に構成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、穀粒タンクに貯留した穀粒を上方に搬送する揚送コンベヤと、この揚送コンベヤの上部に搬送された穀粒を自重により機体外方に流下排出する排出シュートとを備えているコンバインの穀粒排出装置に関する。
上記のように構成されたコンバインの穀粒排出装置として特許文献1には、排出シュートの基部が支軸により上下揺動自在に揚送コンベヤに支持され、この排出シュートの傾斜角を変更する傾斜角変更機構を備えた構成が示されている。
傾斜角変更機構は、その基端側を揚送コンベヤに対して揺動自在に支持した支持アームと、排出シュートに備えたガイド部材と、支持アームの遊端部をガイド部材に対する支持位置の変更を可能にする挟持具とを備えて構成されている。この構成から、特許文献1の排出シュートは、人為的な操作により傾斜角の変更が可能となる。
特開2013‐123414号公報
特許文献1に示される穀粒排出装置では、穀粒タンクに貯留された穀粒を排出する場合には、排出シュートの揺動角を任意に設定することにより、揚送コンベヤの上部から排出された穀粒を、排出シュートを介して排出することが可能となる。
また、この構成の穀粒排出装置では、排出シュートの揺動角の設定により、穀粒の排出高さや、揚送コンベヤを基準にした排出距離を任意に設定することが可能となる。
しかしながら、特許文献1の構成では、排出シュートの揺動角を任意に設定するために人為操作を必要とするため、例えば、揺動角を僅かに調節する場合にも挟持具を構成するボルトの操作を必要とすることになり手間が掛かるものであった。
本発明の目的は、排出シュートの揺動角を、手間を掛けずに容易に変更し得るコンバインの穀粒排出装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、穀粒タンクに貯留した穀粒を上方に搬送する揚送コンベヤと、この揚送コンベヤの上部に搬送された穀粒を自重により機体外方に流下案内する排出シュートとを備えているコンバインの穀粒排出装置であって、
前記排出シュートが、前記揚送コンベヤに対し揺動支軸を中心にして上下揺動自在に支持されると共に、この排出シュートを駆動力により上下揺動させる駆動機構を備えている点にある。
この構成によると、駆動機構の駆動力により、揺動支軸を中心として排出シュートの上下揺動が可能となる。また、駆動機構の駆動により、作業者に対する作業の負担を軽減し、揺動角の微調節も容易に行える。
従って、排出シュートの揺動角を、手間を掛けずに容易に変更し得るコンバインの穀粒排出装置が構成された。
本発明は、前記駆動機構を、この駆動機構から離間した位置から制御するコントローラを備えても良い。
これによると、排出シュートの揺動角を変更が、駆動機構から離間する位置のコントローラの操作で実現する。
本発明は、前記駆動機構が、電動モータを備えて構成されても良い。
これによると、電動モータに対する、電力の給排を制御することにより、排出シュートの揺動角の変更を容易に行える。
本発明は、電動モータが、前記揚送コンベヤの上部に支持されても良い。
これによると、揚送コンベヤの上部位置に配置されることにより、排出シュートの近い位置から排出シュートの駆動力を作用させることが可能となる。
本発明は、前記電動モータが、前記揺動支軸より上側に配置されても良い。
これによると、電動モータが揺動支軸より高い位置に配置されるため、例えば、排出シュートに流れる穀粒から発生する塵埃が電動モータに付着する現象を抑制することも可能となる。
本発明は、前記排出シュートの幅が、前記揚送コンベヤの外径寸法より大きく設定され、前記排出シュートの幅方向において、前記排出シュートが前記揚送コンベヤに対してオーバーハングするオーバーハング領域に前記電動モータが配置されても良い。
これによると、オーバーハング領域に電動モータが配置されているため、揚送コンベヤの上部位置に対して、樹木の枝が接触する場合には、排出シュートに枝が接触するため、この枝が電動モータに強く接触する現象を抑制して電動モータの保護が可能となる。
本発明は、前記揚送コンベヤに対し第1支軸により揺動自在に支持した第1アームと、前記排出シュートに対し第2支軸により揺動自在に支持した第2アームとを備え、前記第1アームの揺動端を前記第2アームの揺動端に第3支軸により屈曲自在に連結しても良い。
これによると、電動モータの駆動力が第1アームに伝えられ、第1アームが第1支軸により揺動する。この揺動力が第2アームを介して排出シュートに伝えられ、この排出シュートを、揺動軸芯を中心に揺動させる。これにより、電動モータの回転力を揺動力に変換して排出シュートを揺動させることが可能となる。
本発明は、前記電動モータの駆動力を減速して前記第1アームに伝える減速機構を備えても良い。
これによると、電動モータの駆動力が減速機構を介して第1アームに伝えられるため、小型で小容量の電動モータの使用が可能となり、揚送コンベヤが自重により下方に揺動する現象も抑制できる。
本発明は、前記減速機構と前記第1アームとの間において摩擦式に回転力を伝える摩擦伝動機構を備えても良い。
これによると、減速機構からの回転力を、摩擦伝動機構を介して第1アームに伝えることが可能となる。また、電動モータが停止した場合でも排出シュートの揺動端を操作することにより、排出シュートの揺動姿勢を変更することが可能となる。
本発明は、前記駆動機構が、油圧シリンダを備えて構成されても良い。
これによると、油圧シリンダの駆動力により排出シュートの揺動角の変更を容易に行える。
本発明は、前記油圧シリンダの伸縮方向での一方の端部が、前記揚送コンベヤに第1支点で揺動自在に支持されると共に、他方の端部が、前記排出シュートに対して、前記第1支点より高い位置となる第2支点で揺動自在に前記排出シュートに支持されても良い。
これによると、油圧シリンダを用いる場合には、伸縮方向で一方の端部を揚送コンベヤに対して第1支点で揺動自在に支持し、この油圧シリンダの伸縮方向で他方の端部を排出シュートに対して第1支点より高い位置となる第2支点で揺動自在に支持することにより、油圧シリンダの伸縮作動力を排出シュートに伝えて揺動を実現する。
本発明は、前記油圧シリンダのシリンダチューブが前記揚送コンベヤに支持され、前記油圧シリンダのピストンロッドが前記排出シュートに支持されても良い。
これによると、シリンダチューブを揚送コンベアに支持し、ピストンロッドを排出シュートに支持することにより、シリンダチューブを上側にした姿勢で油圧シリンダを用いることが可能となる。
コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 穀粒タンクと穀粒排出装置の側面図である。 穀粒排出装置の後面図である。 排出シュート部の分解斜視図である。 揚送ケースと排出シュートの断面図である。 排出シュートのロックプレート部分の斜視図である。 駆動機構の斜視図である。 駆動機構の分解斜視図である。 電動モータの配置と駆動機構の構成とを示す断面図である。 ラジエータとラジエータファンと遮蔽板とを示す断面図である。 ラジエータファンと遮蔽板との連係を示す断面図である。 ラジエータファンによる風の流れを示す図である。 テンション輪の断面図である。 テンション輪のフランジ部の構成を示す図である。 別実施形態(a)の排出シュートを示す後面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔コンバインの構成〕
図1、図2に示すように、左右一対のクローラ走行装置1によって走行する走行機体2の前端に刈取部3を昇降自在に備えると共に、走行機体2に対して脱穀部4と穀粒タンク5と穀粒排出装置Aとを備え、走行機体2の穀粒タンク5の前部位置に運転部Cを備えて自脱型のコンバインが構成されている。
この実施形態では自脱型のコンバインを示しているが、コンバインは普通型のものであっても良い。
このコンバインは、図1、図2、図11〜図13に示すように、機体フレーム2Fに対して刈取部3と、脱穀部4と、穀粒タンク5とが支持されている。エンジンボンネット11の内部空間にはエンジンEと、ラジエータRと、ラジエータファンFとを収容している。機体フレーム2Fの前部位置にはエンジンEから駆動力をクローラ走行装置1の駆動輪に伝えられるミッションケース6を備えている。
このコンバインでは、収穫作業時にはクローラ走行装置1の駆動力で走行すると共に、走行速度と同期して刈取部3を駆動し、所定速度で脱穀部4を駆動する。これにより、刈取部3で穀稈の刈り取りを行うと共に、刈取穀稈を脱穀部4に搬送して脱穀処理を行い、この脱穀処理により得られた処理物から穀粒を選別して穀粒タンク5に貯留する作動が自動的に行われる。
〔運転部〕
運転部Cは、エンジンボンネット11の上面に備えられた運転座席12と、この運転座席12より下側で作業者が搭乗するデッキ13と、運転座席12の前方位置の操縦塔14とを備えて構成されている。
エンジンボンネット11の外端側には、運転座席12の外端側に達する高さの吸気ケース15を備えている。この吸気ケース15の外面と運転座席12に隣接する内面とには冷却風を吸引する吸気開口が形成され、外面には、外側防塵網16Aが張設され、内面には内側防塵網16Bが張設されている。
ラジエータファンFは、エンジンEの駆動力により回転する駆動軸18に連結する回転ハブ19と、これに支持される複数のファンブレード20と、複数のファンブレード20のピッチ角を変更するカム機構21とを備えている。このカム機構21は、切換レバー21Aが非操作状態にある場合に外気を吸引してラジエータRに供給し、切換レバー21Aの作動により、複数のファンブレード20のピッチ角を変更してエンジンボンネット11の内部の空気を外部に送り出すように構成されている。
図11に示すように、内側防塵網16Bによる吸気を可能にする開放姿勢と、この内側防塵網16Bを閉じる閉塞姿勢とに切換自在な遮蔽板22が切換軸体23を中心に揺動自在にエンジンボンネット11の上部で運転座席12の後部に備えられている。この遮蔽板22には、揺動姿勢の切換を人為的に行う操作レバー24を備えている。更に、遮蔽板22が開放姿勢にある場合には、切換レバー21Aを非操作状態に維持し、遮蔽板22を閉塞姿勢に設定した場合には、切換レバー21Aを操作するレリーズワイヤ25が遮蔽板22と切換レバー21Aとの間に備えられている。
これにより、収穫作業時に遮蔽板22を開放姿勢に設定することにより、図13(a)に示す如くラジエータファンFが外側防塵網16Aと内側防塵網16Bとを介して冷却風を吸引してラジエータRに供給する。また、この吸気により外側防塵網に藁の小片や塵埃等が防塵網に付着した場合には、操作レバー24の操作により遮蔽板22を閉塞姿勢に設定することにより、この操作力がレリーズワイヤ25を介して切換レバー21Aに伝えら、この切換レバー21Aを操作する。従って、ラジエータファンFのファンブレード20のピッチ角が切換られ、図13(b)に示す如く外側防塵網16Aから空気を排出して、外側防塵網16Aに付着した塵埃等を吹き飛ばして塵埃等の除去を可能にする。
尚、ラジエータファンFで排気を行う場合に、遮蔽板22を閉塞姿勢に設定する理由は、内側防塵網16Bから排出された風が運転座席12に着座する運転者の方向に流れないようにするためである。また、特に図示しないが、遮蔽板22は揺動時に運転座席12と干渉しない形状に形成されている。
〔クローラ走行装置〕
クローラ走行装置1は、トラックフレーム27に対して、駆動スプロケット28と、複数の接地転輪29と、緊張輪30とを支持し、これらにクローラベルト31を巻回した構成を有している。尚、駆動スプロケット28はミッションケース6からの駆動力で回転する。
緊張輪30は、クローラベルト31に作用する張力を設定するために前後方向に位置調節自在に構成されている。また、図14、図15に示すように、緊張輪30は、内部輪体30Aと、これに連結する外部輪体30Bとで構成されている。内部輪体30Aは、トラックフレーム27はシャフト32に対し軸受33を介して回転自在に支持されている。外部輪体30Bは、摩耗を抑制するために外周が焼き入れ処理され、内部輪体30Aのフランジ部30AFに対してボルト34により着脱自在に連結している。尚、フランジ部30AFは、シャフト32の軸芯に沿う方向視において正五角形に成形され、5つの角部分に対してボルト34が螺合する雌ネジ部が形成されている。
このクローラ走行装置1では、緊張輪30がクローラベルト31の内周に接触する構成であるため、焼き入れ処理が施されていても長期に亘る使用で外周が摩耗する。このように摩耗した場合には、ボルト34の操作で外部輪体30Bを交換することにより、緊張輪30の全体の交換を行わずに済むようにしている。
〔穀粒タンク・穀粒排出装置〕
図1〜図4に示すように、穀粒タンク5は、前後方向に伸びる底スクリュー37を備えている。穀粒タンク5の前端部には底スクリュー37のシャフト部に連結する駆動プーリ38を備え、穀粒タンク5の後端部には底スクリュー37から排出される穀粒を穀粒排出装置Aに送り込むエルボー状の排出ケース39を備えている。
駆動プーリ38の近傍位置にエンジンEで駆動されるプーリが配置され、これらに無端ベルトが巻回し、無端ベルトの張力を調節する張力調整機構を備えてベルトテンション式の排出クラッチが構成されている。この構成から排出クラッチを伝動状態に設定することで駆動プーリ38からの駆動力を底スクリュー37に伝えて穀粒の排出が可能となり、排出クラッチを遮断状態にすることにより穀粒の排出を停止する。
穀粒排出装置Aは、排出ケース39に立設した揚送コンベヤ40と、この揚送コンベヤ40の上部まで搬送された穀粒を自重により機体外方に流下案内する排出シュート50とを備えて構成されている。
揚送コンベヤ40は、円筒状の揚送ケース41と、これに内装される揚送スクリュー42とで構成されている。穀粒タンク5の底スクリュー37のシャフト部37Aが排出ケース39の内部に延出され、この延出端と、揚送スクリュー42のシャフト部42Aとがベベルギヤ機構により連動している。これにより、底スクリュー37の駆動力で揚送スクリュー42の駆動が可能となる。
排出ケース39の下面には、旋回軸芯Xと同軸芯でピボット軸39Aが下方に突設され、これが機体フレーム2Fに対して旋回自在に嵌め込む状態で支持されている。この旋回軸芯Xは、揚送スクリュー42の回転軸芯と同軸芯上に配置されている。
機体フレーム2Fのうち、揚送コンベヤ40の後方位置に支柱47を立設しており、この支柱47の上部に備えたホルダ48が、揚送ケース41を、旋回軸芯Xを中心に相対回転自在に支持している。また、穀粒タンク5の後面と揚送ケース41とを連結する固定具49が備えられている。
図3〜図10に示すように、揚送ケース41の上端には、機体外方に開放する開口を有するケース状の排出ガイド43を備え、この上部には蓋状のカバーディスク43Aを備えている。この排出ガイド43の開口部には穀粒の排出方向を決める固定ガイド体44を備え、更に、この固定ガイド体44を覆う位置に可動ガイド体45を備えている。
固定ガイド体44は、排出ガイド43に対して連結固定されるものであり、上部壁と、両側部の側部壁とを有している。可動ガイド体45は、上部壁と、両側部の側部壁と、開口から放出される穀粒を受け止める外部壁とを備えることにより、揚送ケース41の上端から機体外方に排出された穀粒を下方に案内するように構成されている。この可動ガイド体45は、固定ガイド体44に対し内外方向(旋回軸芯Xに対して遠近する方向)に出退自在に支持されている。
具体構成として、可動ガイド体45の側部壁に複数の長孔45Aが形成され、固定ガイド体44の側壁部の内面に固定ナット44Aを備え、長孔45Aに挿通し固定ナット44Aに螺合する調節ボルト46を備えている。これにより、複数の調節ボルト46が緩む状態で可動ガイド体45の位置調節が可能となり、複数の調節ボルト46の人為操作により固定ガイド体44の側壁部に対して可動ガイド体45の側壁部を圧接させ、可動ガイド体45の位置決めが可能となる。
〔穀粒排出装置:排出シュート〕
排出ガイド43の下側で揚送ケース41の外壁に固設されたブラケット61に揺動支軸62を備え、この揺動支軸62に対して排出シュート50の上部シュート51の上部位置が揺動自在に支持されている。これにより排出シュート50は揺動支軸62を中心にして上下揺動が可能となる。
この排出シュート50の上方には排出シュート50の上方を覆う位置にカバー体55が配置されている。このカバー体55は、透明樹脂や布等の可撓性のシート材料で形成されるものであり、このカバー体55の上部に連結する枠体55Aが可動ガイド体45に対してヒンジ55Bを介して支持されている。
枠体55Aに対してトグルバネ55Cの付勢力が作用することにより、カバー体55が排出シュート50の上方を覆う姿勢と、上方に開放した姿勢とに切換えて保持できるように構成されている。
排出シュート50は、底壁と一対の側壁とを備えることで樋状となる上部シュート51と、これと同様に樋状となる下部シュート52とをスライド移動自在に重ね合わせた構造を有している。更に、下部シュート52の下端位置には、樹脂シート等の可撓性素材で構成される補助シュート53が備えられている。
図5、図7に示すように、上部シュート51の側壁の内面には、複数の係合凹部56Aを有するロックプレート56が軸体57を中心に揺動自在に支持され、このロックプレート56は、トーションバネ58により、揺動端側が上部シュート51の底壁部の方向に変位するように付勢されている。このロックプレート56の下端側にはロック解除ハンドル56Bが設けられている。
下部シュート52の上端側には、ロックプレート56の係合凹部56Aに係合可能なロックロッド52Aが両側壁に亘って固設されている。更に、この下部シュート52の下端側には操作ロッド52Bが両側壁に亘って固設されている。
従って、ロックプレート56の複数の係合凹部56Aの何れかに、ロックロッド52Aを係合させることにより、上部シュート51に対する下部シュート52の相対位置関係が固定され、上部シュート51と下部シュート52とにより、排出長さが決まる。また、排出長さを変更する場合には、ロック解除ハンドル56Bの人為操作によりロックプレート56の係合凹部56Aからロックロッド52Aを分離させ、操作ロッド52B等を握って上部シュート51と下部シュート52との相対的な位置関係の変更が可能となる。
このような構成から、穀粒タンク5から穀粒を排出する場合には、排出クラッチを伝動状態に設定することにより、エンジンEの駆動力を駆動プーリ38に伝えて底スクリュー37と、揚送スクリュー42とを連動回転させ穀粒排出装置Aの駆動が実現する。また、穀粒タンク5の穀粒は、底スクリュー37で後方に搬送され、排出ケース39を介して揚送スクリュー42で上方に搬送される。次に、揚送コンベヤ40の上端部から排出された穀粒は、排出シュート50により流下排出される。
このように穀粒を排出する場合に、上部シュート51と下部シュート52との伸縮操作により穀粒の排出位置の調節が可能となり、また、補助シュート53により穀粒の飛散を抑制することも可能となる。
また、穀粒タンク5を機体フレーム2Fに対するロック状態を解除し、駆動プーリ38に巻回する駆動ベルトを取り外すことにより、旋回軸芯Xを中心に穀粒タンク5と穀粒排出装置Aとが一体的に旋回し、容易なメンテナンスを可能にする。
〔駆動機構〕
穀粒排出装置Aでは、図4、図8〜図10に示すように、揺動支軸62を中心にした排出シュート50の揺動を駆動力により行う駆動機構Dを備え、この駆動機構Dを離間した位置から制御するコントローラ65を備えている。
この駆動機構Dは、電動モータ70と、第1支軸71に外嵌する筒状軸77に揺動自在に支持される第1アーム72と、その基端が第2支軸73により排出シュート50に揺動自在に支持される第2アーム74とを備えている。また、この駆動機構Dは、第1アーム72の揺動端と第2アーム74の揺動端を第3支軸75で屈曲自在に連結し、電動モータ70の駆動力を減速して第1アーム72に伝えるギヤ式の減速機構76を備えて構成されている。
電動モータ70は、揺動支軸62より上側に配置されると共に、揚送コンベヤ40の上部の中間ブラケット69に支持されている。第1支軸71は、揚送コンベヤ40の上部位置に配置されるものであり揺動支軸62と平行姿勢で中間ブラケット69に固設されている。第2支軸73は、上部シュート51の側壁に対して揺動支軸62と平行姿勢で備えられている。第3支軸75は、第1アーム72の揺動端と第2アーム74の揺動端とに対して揺動支軸62と平行姿勢で貫通状態で備えられている。
電動モータ70には、出力ギヤとしてピニオンギヤ70Aが備えられ、このピニオンギヤ70Aに咬合する減速ギヤにより減速機構76が構成されている。尚、この減速機構76は、3つ以上のギヤを用いて構成して良く、ウォームギヤとホイールギヤとの組み合わせにより構成しても良い。
中間ブラケット69は、揚送ケース41の排出ガイド43の外面に支持され、第1支軸71に対して筒状軸77が回転自在に外嵌し、この筒状軸77の外端にはネジ部77Aが形成されている。このネジ部77Aに螺合する一対のロックナット78を備え、複数の皿バネ79と、第1アーム72に摩擦力を作用させる摩擦板80とを備えた摩擦伝動機構Gを備えている。
つまり、筒状軸77と一体回転するようにギヤで成る減速機構76が固設され、筒状軸77に対して摩擦伝動機構Gによる摩擦力により姿勢が決まるように第1アーム72が支持されている。
摩擦伝動機構Gは、ロックナット78の位置調節により摩擦力の調節が可能に構成されている。この構成により筒状軸77を中心にした第1アーム72の揺動を制限する抵抗を作用させており、電動モータ70が非駆動状態にある状態で摩擦伝動機構Gの摩擦力より強い力で人為操作された場合には、筒状軸77と第1アーム72とを相対回転させ、排出シュート50の姿勢変更が可能となる。尚、摩擦伝動機構Gを構成する場合に、皿バネ79に代えてコイルバネを使用することも可能である。
特に、図10に示すように、揚送ケース41のケース幅W1(揚送ケース41の外径寸法)より、排出シュート50(上部シュート51)のシュート幅W2が広く設定され、この方向視において揚送ケース41の軸芯(旋回軸芯X)と排出シュート50の幅方向での中心とが一致するように配置されている。これにより側面視において揚送ケース41の画面と排出シュート50との間にオーバーハング領域W3が形成され、このオーバーハング領域W3に電動モータ70が配置されている。
コントローラ65は、可撓性のケーブル66を介して電動モータ70に接続しており、電動モータ70に供給される電力を制御して電動モータ70の回転方向を制御する。このコントローラ65には、プッシュスイッチとして構成される上昇ボタン65Aと下降ボタン65Bとが備えられている。
このコントローラ65の裏面には図4に示すように、永久磁石65Mを備えており、穀粒タンク5の鉄製の側壁に永久磁石65Mを吸着させることによりコントローラ65を穀粒タンク5の側壁の任意の位置に保持できるように構成されている。また、このコントローラ65を運転部Cに保持し、運転部Cにて操作することも可能である。
これらの構成により、コントローラ65の上昇ボタン65Aを操作することで電動モータ70の駆動力(例えば正転駆動力)により排出シュート50の排出端側を上昇させ、下降ボタン65Bを操作することにより電動モータ70の駆動力(例えば逆転駆動力)により排出シュート50の排出端側を下降させることが可能となる。これにより、トラックの荷台等に穀粒を排出する場合に、荷台の高さに応じて排出高さの調節が可能となる。また、排出シュート50を垂下姿勢に格納することも可能となる。
また、旋回軸芯Xを中心に穀粒タンク5を旋回させることにより、この穀粒タンク5と一体的に穀粒排出装置Aが旋回し、排出シュート50からの穀粒の排出方向の変更が可能となる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図16に示すように、駆動機構Dとしてシリンダチューブ85Aと、ピストンロッド85Bとで構成される油圧シリンダ85を備える。
この油圧シリンダ85では、シリンダチューブ85Aを下側にピストンロッド85Bを上側にして配置され、シリンダチューブ85Aボトム側が、第1支点としての第1軸体86を中心に揺動自在に揚送ケース41に連結されている。ピストンロッド85Bの先端を排出シュート50の上部シュート51の下面に対して第2支点としての第2軸体87を中心に揺動自在に連結している。第1軸体86の位置より、第2軸体87の位置が高く設定されている。
このように油圧シリンダ85を用いることにより、排出シュート50を強力に揺動させることが可能になる。また、この構成では、電動モータ70を用いた場合に必要とする減速機構を必要とせず、部品点数の低減も可能となる。このようにシリンダチューブ85Aを下側に設定することにより、シリンダチューブ85Aに対して作動油の給排を行う油圧ホースの接続位置が大きく変化することもない。
(b)駆動機構Dとして、作動油の供給により回転する油圧モータを用いる。油圧モータは小型であっても、強力な駆動力を得るものであるため、減速機構の小型化や、省略も可能となる。
(c)駆動機構として、電動モータで回転駆動されるネジ(ボールネジでも良い)と、これに螺合するナットとを有した構成の電動シリンダを備える。電動シリンダは、電動モータの駆動によりナットの位置を変位させ、油圧シリンダと同様に伸縮作動を実現するものである。これにより、減速機構を備えずとも排出シュート50を強力に揺動させることが可能となる。
本発明は、揚送コンベヤの上端から排出された穀粒を流下案内するシュートを備えたコンバインに利用することができる。
5 駆動タンク
40 揚送コンベヤ
50 排出シュート
62 揺動支軸
65 コントローラ
70 電動モータ
71 第1支軸
72 第1アーム
73 第2支軸
74 第2アーム
75 第3支軸
76 減速機構
85 油圧シリンダ
85A シリンダチューブ
85B ピストンロッド
86 第1支点(第1軸体)
87 第2支点(第2軸体)
A 穀粒排出装置
D 駆動機構
G 摩擦伝動機構
W1 外径寸法(ケース幅)
W2 幅(シュート幅)
W3 オーバーハング領域

Claims (12)

  1. 穀粒タンクに貯留した穀粒を上方に搬送する揚送コンベヤと、この揚送コンベヤの上部に搬送された穀粒を自重により機体外方に流下案内する排出シュートとを備えているコンバインの穀粒排出装置であって、
    前記排出シュートが、前記揚送コンベヤに対し揺動支軸を中心にして上下揺動自在に支持されると共に、この排出シュートを駆動力により上下揺動させる駆動機構を備えているコンバインの穀粒排出装置。
  2. 前記駆動機構を、この駆動機構から離間した位置から制御するコントローラを備えている請求項1記載のコンバインの穀粒排出装置。
  3. 前記駆動機構が、電動モータを備えて構成されている請求項1又は2記載のコンバインの穀粒排出装置。
  4. 前記電動モータが、前記揚送コンベヤの上部に支持されている請求項3記載のコンバインの穀粒排出装置。
  5. 前記電動モータが、前記揺動支軸より上側に配置されている請求項3又は4記載のコンバインの穀粒排出装置。
  6. 前記排出シュートの幅が、前記揚送コンベヤの外径寸法より大きく設定され、前記排出シュートの幅方向において、前記排出シュートが前記揚送コンベヤに対してオーバーハングするオーバーハング領域に前記電動モータが配置されている請求項3〜5のいずれか一項に記載のコンバインの穀粒排出装置。
  7. 前記揚送コンベヤに対し第1支軸により揺動自在に支持した第1アームと、前記排出シュートに対し第2支軸により揺動自在に支持した第2アームとを備え、前記第1アームの揺動端を前記第2アームの揺動端に第3支軸により屈曲自在に連結している請求項3〜6のいずれか一項に記載のコンバインの穀粒排出装置。
  8. 前記電動モータの駆動力を減速して前記第1アームに伝える減速機構を備えている請求項7記載のコンバインの穀粒排出装置。
  9. 前記減速機構と前記第1アームとの間において摩擦式に回転力を伝える摩擦伝動機構を備えている請求項7又は8記載のコンバインの穀粒排出装置。
  10. 前記駆動機構が、油圧シリンダを備えて構成されている請求項1又は2記載のコンバインの穀粒排出装置。
  11. 前記油圧シリンダの伸縮方向での一方の端部が、前記揚送コンベヤに第1支点で揺動自在に支持されると共に、他方の端部が、前記排出シュートに対して、前記第1支点より高い位置となる第2支点で揺動自在に前記排出シュートに支持されている請求項10記載のコンバインの穀粒排出装置。
  12. 前記油圧シリンダのシリンダチューブが前記揚送コンベヤに支持され、前記油圧シリンダのピストンロッドが前記排出シュートに支持されている請求項10又は11記載のコンバインの穀粒排出装置。
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