JP2004180512A - コンバインのオーガ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバインのオーガ構造において、オーガを適切に格納状態に設定できるように構成する。
【解決手段】グレンタンクの穀粒を排出するオーガ15を使用状態及び格納状態に変更自在に構成する。オーガ15の排出口22に、オーガ15の排出口22から排出される穀粒の向きを変更可能な案内部材26を備える。第1方向及び第1方向とは逆向きの第2方向に、案内部材26の向きを変更駆動するアクチュエータ27を備え、第1及び第2方向と交差する第3方向に、案内部材26の向きを変更自在に構成する。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインにおいて、グレンタンクに貯留された穀粒を運搬用のトラックの荷台等に排出するオーガの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンバインでは例えば特許文献1に開示されているように、グレンタンクに貯留された穀粒を排出するオーガにおいて、オーガの上端の排出口に、オーガの排出口から排出される穀粒の向きを変更可能な案内部材を備え、案内部材の向きを変更駆動するアクチュエータを備えたものがある。これによって、穀粒をオーガによりトラックの荷台等に排出する場合、案内部材の向きをアクチュエータにより変更することによって、トラックの荷台等に穀粒を偏ることなく積むことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−120046号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の案内部材は、オーガの排出口から排出される穀粒の向きを決めるものなので、穀粒の向きを確実に決めることができるように比較的長いものに構成されている。
コンバインにおいてオーガは一般に比較的長いものに構成されているので、オーガを使用状態及び格納状態に変更自在に構成したものがあり、穀粒をトラックの荷台等に排出する使用状態から、オーガを格納状態に設定することによって、オーガが移動走行に支障を来さないようにすることができる。
【0005】
以上のような状態において、オーガを格納状態に設定した場合、案内部材が格納状態のオーガから突出したり、案内部材が邪魔になってオーガを格納状態に設定できないと言うような状態の生じることがある。
本発明はコンバインのオーガ構造において、オーガを適切に格納状態に設定できるように構成することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、グレンタンクの穀粒を排出するオーガを使用状態及び格納状態に変更自在に構成して、オーガの排出口に、オーガの排出口から排出される穀粒の向きを変更可能な案内部材を備えており、第1方向及び第1方向とは逆向きの第2方向に、案内部材の向きを変更駆動するアクチュエータを備え、第1及び第2方向と交差する第3方向に、案内部材の向きを変更自在に構成している。
【0007】
これにより、請求項1の特徴によると、穀粒をオーガによりトラックの荷台等に排出する場合、オ−ガの使用状態において、案内部材の向きをアクチュエータにより第1及び第2方向に変更することによって、トラックの荷台等に穀粒を偏ることなく積むことができる。
【0008】
次にオーガを使用状態から格納状態に設定した場合、案内部材が格納状態のオーガから突出したり、案内部材が邪魔になってオーガを格納状態に設定できないと言うような状態が生じれば、第1及び第2方向と交差する第3方向に案内部材の向きを変更することにより、案内部材が格納状態のオーガから突出したり、案内部材が邪魔になってオーガを格納状態に設定できないと言うような状態を避けることができる。
第3方向に案内部材の向きを変更するだけでは、案内部材が格納状態のオーガから突出したり、案内部材が邪魔になってオーガを格納状態に設定できないと言うような状態を避けることができない場合、案内部材の向きをアクチュエータにより第1又は第2方向に変更すればよい。
【0009】
[II]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
コンバインにおいて、機体は前後方向に容易に移動することができるが、左右方向には前進(後進)しながらの旋回によってしか移動することができない。この場合、請求項2の特徴によると、第1及び第2方向を機体の左右方向に設定しているので、平面視で機体の前後方向(機体の前後方向への移動)及び機体の左右方向(第1及び第2方向)に、案内部材の向き(位置)を変更することができる。
【0010】
これにより、請求項2の特徴によると、穀粒をオーガによりトラックの荷台等に排出する場合、オ−ガの使用状態において、案内部材の向きをアクチュエータにより第1及び第2方向(機体の左右方向)に変更することによって、トラックの荷台等に穀粒を偏ることなく積むことができるのであり、例えばこの位置でこれ以上に穀粒を積むことができなくなれば、機体を前後方向に移動させ案内部材の位置を機体の前後方向に変更することにより、再びトラックの荷台等に穀粒を偏ることなく積むことができるようになる。
【0011】
[III]
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項3の特徴によると、第1及び第2方向での案内部材の向き変更の限界を機械的に決める規制機構を備えている。これにより、請求項3の特徴によると、第1及び第2方向での案内部材の向き変更の限界や、案内部材の向き変更の範囲を精度良く設定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[1]
図1及び図2に示すように、クローラ走行装置1によって支持された機体の前部の左部に刈取部2、機体の前部の右部に運転部3が備えられ、機体の後部の左部に脱穀装置4、機体の後部の右部にグレンタンク5が備えられて、コンバインが構成されている。刈取部2によって刈り取られた穀稈が脱穀装置4によって脱穀処理され、脱穀装置4で回収された穀粒が、搬送装置6を介してグレンタンク5に供給される。
【0013】
次に、グレンタンク5の構造について説明する。
図1及び図2に示すように、グレンタンク5は箱状で板金製の上部7及び箱状の下部8により上下2分割構造に構成されており、グレンタンク5の下部8が機体に固定され、グレンタンク5の上部7がグレンタンク5の下部8に着脱自在に構成されている。脱穀装置4によって脱穀処理された穀稈がグレンタンク5に接近するように斜め後方に搬送される。この場合、穀稈の穂先側を避ける為に、グレンタンク5の上部7に凹部7aが備えられている。
【0014】
図1,3,4に示すように、グレンタンク5の下部8は前壁部8a、後壁部8b、機体の右部の端部に位置する右壁部8c、機体の左右中央側に位置して円弧状に構成された左壁部8d及び底壁部8eを備えて構成されており、グレンタンク5の下部8の底部に底スクリュー10が、機体の前後方向に配置されている。右壁部8cの下部における機体の前後方向の横軸芯P1周りに、底壁部8eが上下に揺動自在に支持されており、前及び後壁部8a,8bに亘って支持軸9が固定されて、支持軸9に支持アーム11が固定され、底壁部8eと支持アーム11とに亘ってバネ12が接続されている。右壁部8cの中央部において、機体の前後方向の横軸芯P2周りに、検査壁部8fが開閉自在に備えられており、ノブ付きボルト63により閉じ位置で検査壁部8fを固定する。
【0015】
以上の構造により、グレンタンク5が空の状態において、底壁部8eはバネ12の付勢力により図4の実線に示す状態に位置しており、搬送装置6を介してグレンタンク5に穀粒が供給されるのに伴い、穀粒の重量によって底壁部8eが次第に下方に移動していき、前及び後壁部8a,8b、左壁部8dの下端部に達する(図4の二点鎖線の状態参照)。次に底スクリュー10により穀粒が排出されて、底壁部8eに掛かる穀粒の重量が軽くなっていくと、バネ12の付勢力により底壁部8eが次第に上昇していき、図4の実線に示す状態に戻る。
【0016】
[2]
次に、オーガ15の構造について説明する。
図1及び図2に示すように、グレンタンク5の穀粒を排出するオーガ15が備えられており、オーガ15は下側部分16及び上側部分17を備えて構成されている。図1,3,5に示すように、扇形状の支持板13が後壁部8bの後方に固定されて、底スクリュー10と同芯状に支持ピン13aが支持板13に固定されており、後壁部8b及び支持ピン13aにベベルギヤケース14が回転自在に支持されている。
【0017】
図1,3,5に示すように、オーガ15の下側部分16がベベルギヤケース14に連結されており、オーガ15の下側部分16及びベベルギヤケース14が、機体の前後方向の横軸芯P3(底スクリュー10及び支持板13の支持ピン13a)周りに揺動自在に支持されている。オーガ15の下側部分16が円筒状に構成され、オーガ15の下側部分16の内部に搬送スクリュー18が回転自在に備えられており、ベベルギヤケース14の内部において、底スクリュー10のベベルギヤ10aと搬送スクリュー18のベベルギヤ18aとが咬合している。
【0018】
図2,5,8に示すように、オーガ15の上側部分17が円筒状に構成され、オーガ15の上側部分17の内部に搬送スクリュー19が回転自在に備えられている。オーガ15の上側部分17の下部にフランジ部20が固定され、オーガ15の下側部分16の上端にブラケット21が固定されており、ブラケット21における機体の前後方向の横軸芯P4周りに、フランジ部20が揺動自在に支持されている。
【0019】
これにより、オーガ15の下側部分16に対しオーガ15の上側部分17が機体の上部に沿った格納状態(図2参照)、及びオーガ15の上側部分17がオーガ15の下側部分16に対し直線状となる使用状態(図7参照)に、切換自在(折れ曲がり自在)に構成されている。図8に示すように、搬送スクリュー18の上端に咬合部18bが備えられ、搬送スクリュー19の下端に咬合部19aが備えられており、図8に示すオーガ15の上側部分17の格納状態において、搬送スクリュー18,19の咬合部18b,19aが離れ、図9に示すオーガ15の上側部分17の使用状態において、搬送スクリュー18,19の咬合部18b,19aが咬合するように構成されている。
【0020】
この場合、図5に示すように、横軸芯P3,P4が機体の前後方向で互いに平行になっているので、オーガ15の下側部分16及びベベルギヤケース14の揺動方向(横軸芯P3周りの揺動)(図5,6,7参照)と、オーガ15の上側部分17の折れ曲がり方向(横軸芯P4周りの揺動方向)(図5及び図6参照)とが、同じ方向になっている。
【0021】
図10に示すように、筒状の排出口22がオーガ15の上側部分17の上端に回転自在に外嵌されて、排出口22に固定されたブラケット22aにノブ付きボルト23が備えられており、オーガ17の上側部分17に2個のナット24,25が90°の位相を変えて固定されている。図10に示す状態はノブ付きボルト23がナット24に締め付けられて、排出口22が図7に示す状態に固定された状態である。
【0022】
図10に示すように、筒状の案内部材26が排出口22の横軸芯P5周りに揺動自在に支持されており、案内部材26に固定された操作軸28が、排出口22の円弧状の長孔22cに挿入されている。操作軸28に連係部材29が揺動自在に外嵌されており、ネジ孔を備えたボス部材30が連係部材29の横軸芯P6周りに回転自在に支持されている。排出口22にブラケット22bが固定され、ブラケット22bにモータ27が固定されており、モータ27から延出されたネジ軸31がボス部材30のネジ孔に挿入されている。
【0023】
以上の構造により、モータ27(ネジ軸31)を正転及び逆転駆動することによって、連係部材29を図10の紙面左右方向に移動させることにより、案内部材26を排出口22の横軸芯P5周りに揺動駆動して、案内部材26の向きを変更することができる。この場合、案内部材26の向きの変更に伴って、操作軸28が排出口22の長孔22cに沿って移動するのであり、操作軸28が排出口22の長孔22cの一方及び他方の端部に接当することにより、案内部材26の向き変更の限界が機械的に決められる。
【0024】
[3]
次に、オーガ15の駆動及び操作構造について説明する。
図3及び図5に示すように、支持軸9の端部が後壁部8bから後方に突出しており、支持軸9の端部に支持ブラケット32が揺動自在に支持されて(支持軸9における機体の前後方向の横軸芯P7周りに揺動自在に支持されて)、支持ブラケット32の下部にモータ33が固定されている。モータ33によりウォームギヤ機構(図示せず)を介して回転駆動されるネジ軸34が、支持ブラケット32の上部に備えられ、内面に雌ネジを備えた円筒部材35がネジ軸34に外嵌されて、オーガ15の上側部分17に固定されたブラケット36に円筒部材35の上端が接続されている。オーガ15の下側部分16と上側部分17(ブラケット36)とに亘ってガスダンパー37が接続されており、オーガ15の下側部分16に対してオーガ15の上側部分17が、ガスダンパー37によって使用状態に付勢されている(持ち上げるように付勢されている)。
【0025】
図3及び図5に示すように、オーガ15の下側部分16にブラケット38が固定され、ブラケット38の横軸芯P8周りに、上方及び下方に延出された天秤アーム39が揺動自在に支持されている。図5に示すように、扇形状の操作板40がフランジ部20に固定されて、円弧状の第1長孔40a及び第1長孔40aと交差する第2長孔40bが操作板40に備えられており、天秤アーム39の上端に固定された第1ピン39aが、操作板40の第1及び第2長孔40a,40bに挿入されている。支持板13の上辺部13bが横軸芯P3を中心とした円弧状に構成され、横軸芯P3に向く長孔13c及び及び受け部13dが、上辺部13bの下部に備えられている。オーガ15の下側部分16を上方側に付勢するバネ41が、オーガ15の下側部分16に接続されている。
【0026】
図11及び図12に示すように、機体に固定された支持フレーム42にレバーガイド43が固定されて、図1及び図2に示すように、運転部3に備えられた運転席44の後方にレバーガイド43が配置されている。図11及び図12に示すように、支持フレーム42に固定されたブラケット45の横軸芯P9周りに、排出クラッチレバー46が操作アーム46aを介して揺動自在に支持されており、排出クラッチ(図示せず)と操作アーム46aとに亘ってワイヤ47が接続されている。排出クラッチは底スクリュー10(図3参照)に動力を伝動及び遮断自在なテンションクラッチ型式に構成されており、図11及び図13に示すように排出クラッチレバー46をガイド孔43aに沿って伝動位置ONに操作すると、排出クラッチが伝動側に操作され、排出クラッチレバー46をガイド孔43aに沿って遮断位置OFFに操作すると、排出クラッチが遮断側に操作される。
【0027】
図11及び図12に示すように、レバーガイド43の横軸芯P10周りに操作軸48が回転自在に支持され、操作軸48に固定された支持軸51周り(横軸芯P11周り)に、コ字状の操作部材49が揺動自在に支持されており、操作部材49に操作レバー50が固定されている。図13に示すように、レバーガイド43にガイド孔43b,43cが平行に備えられ、ガイド孔43b,43cが中央部分で接続されており、ガイド孔43b,43cに操作レバー50が挿入されている。図11及び図13に示すように、モータ27(ネジ軸31)(図10参照)を正転及び逆転駆動する操作スイッチ58が、レバーガイド43に備えられている。
【0028】
図11及び図12に示すように、操作軸48に固定された支持板53に、リミットスイッチ54,55が固定されている。これにより図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43b,43cの下降位置D1及び上昇位置U2に操作すると、操作部材49の凸部49cがリミットスイッチ54に接当し、モータ33によりネジ軸34が正転駆動されて円筒部材35が伸長駆動される。操作レバー50をガイド孔43b,43cの上昇位置U1及び下降位置D2に操作すると、操作部材49の凸部49cがリミットスイッチ55に接当し、モータ33によりネジ軸34が逆転駆動されて円筒部材35が収縮駆動される。
【0029】
図11及び図12に示すように、操作軸48に固定されたピン48aが操作部材49の円弧状の長孔49aに挿入されており、操作軸48のピン48aと操作部材49の凸部49bとに亘って、支持軸51に外嵌されたバネ52が掛けられている。操作軸48に固定された操作アーム48bと、天秤アーム39の下部(図5参照)とに亘ってワイヤ56が接続されており、図5に示すように天秤アーム39を横軸芯P8周りに紙面時計方向に付勢するバネ57が、天秤アーム39の上部に接続されている。
【0030】
以上の構造により、バネ57の付勢力によりワイヤ56が天秤アーム39に引き操作されて、図12及び図13に示すように、操作レバー50がガイド孔43bに付勢されており、図11及び図13に示すように、バネ52の付勢力により操作レバー50がガイド孔43bの中立位置N1に付勢されている。
【0031】
[4]
次に、操作レバー50をガイド孔43bの中立位置N1、上昇位置U1及び下降位置D1に操作した場合について説明する。
図11,12,13に示す状態は、操作レバー50をガイド孔43bの中立位置N1に操作している状態であり、この状態で図6及び図9に示すようにオーガ15の上側部分17が使用状態、オーガ15の下側部分16がグレンタンク5に沿って起立した格納状態となっている。
【0032】
図6及び図9に示すオーガ15の上側部分17の使用状態及びオーガ15の下側部分16の格納状態において、操作レバー50をガイド孔43bの中立位置N1に操作していると、天秤アーム39が横軸芯P8周りに図6の紙面時計方向に揺動操作されて、天秤アーム39の第1ピン39aが操作板40の第2長孔40bに入り込んでおり、天秤アーム39の第2ピン39bが支持板13の長孔13cから出ている。従って、オーガ15の下側部分16に対しオーガ15の上側部分17が使用状態で連結状態となっており、オーガ15の下側及び上側部分16,17を下方に揺動可能な状態(オーガ15の下側部分16が格納状態で解除状態)となっている。
【0033】
これにより、図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43bの下降位置D1に操作すると、前項[3]に記載のように円筒部材35が伸長駆動されて、図6から図7に示すように、オーガ15の下側及び上側部分16,17が横軸芯P3周りに下方に揺動駆動されるのであり、操作レバー50をガイド孔43bの中立位置N1に操作することにより、オーガ15の下側及び上側部分16,17を所望の姿勢で止めることができる。この場合、円筒部材35の伸長限界が、オーガ15の下側及び上側部分16,17の下方への揺動駆動の限界となる。
【0034】
図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43bの上昇位置U1に操作すると、前項[3]に記載のように円筒部材35が収縮駆動されて図7から図6に示すように、オーガ15の下側及び上側部分16,17が横軸芯P3周りに上方に揺動駆動されるのであり、操作レバー50をガイド孔43bの中立位置N1に操作することにより、オーガ15の下側及び上側部分16,17を所望の姿勢で止めることができる。
【0035】
この場合、図3及び図6に示すように、オーガ15の下側部分16の格納状態において、天秤アーム39の第2ピン39bが支持板13の受け部13dに接当すること、オーガ15の下側部分16に固定されたピン59が機体に固定された支持フレーム60に接当することにより、オーガ15の下側及び上側部分16,17の上方への揺動駆動の限界が決められる(オーガ15の下側及び上側部分16,17が所定姿勢を越えて機体の内方側に揺動する状態が止められる)。
【0036】
以上のようにして、オーガ15の下側及び上側部分16,17を機体から外方に出た使用状態に揺動駆動する(図7参照)。この場合、図6及び図7に示すように、天秤アーム39はオーガ15の下側部分16と一緒に移動する状態となるのであり、天秤アーム39の第2ピン39bが支持板13の上辺部13bに沿って移動する状態となる。
【0037】
図7に示すように、オーガ15の下側及び上側部分16,17を機体から外方に出た使用状態に揺動駆動した状態で、図11,12,13に示す排出クラッチレバー46をガイド孔43aの伝動位置ONに操作すると、排出クラッチが伝動側に操作され、底スクリュー10及び搬送スクリュー18,19が回転駆動されて、穀粒が排出口22及び案内部材26から排出される。
【0038】
図10に示すように、ノブ付きボルト23がナット24に締め付けられて、排出口22が図7に示す状態に固定されていると、オーガ15の下側及び上側部分16,17を機体から外方に出た使用状態に揺動駆動した際に、案内部材26が機体の右横外方に向く状態となる。この状態において、図11及び図13に示す操作スイッチ58を操作し、モータ27(ネジ軸31)を正転及び逆転駆動することによって、図7及び図10に示すように案内部材26を排出口22の横軸芯P5周りに揺動駆動して、案内部材26の向きを機体の左右方向に変更することができる。
【0039】
[5]
次に、操作レバー50をガイド孔43cの中立位置N2、上昇位置U2及び下降位置D2に操作した場合について説明する。
前項[4]及び図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43bの上昇位置U1に操作して、図6及び図9に示すようにオーガ15の下側部分16を格納状態に揺動駆動した状態において、操作レバー50をガイド孔43bからガイド孔43cに操作すると、操作レバー50によりワイヤ56が引き操作されて、図6に示す天秤アーム39が横軸芯P8周りに紙面反時計方向に揺動操作されて、天秤アーム39の第1ピン39aが操作板40の第2長孔40bから第1長孔40aに入り込み、天秤アーム39の第2ピン39bが支持板13の受け部13dから長孔13cに入り込む。従って、オーガ15の下側部分16に対しオーガ15の上側部分17が使用状態で解除状態となり、オーガ15の下側及び上側部分16,17を下方に揺動不能な状態(オーガ15の下側部分16が格納状態で固定状態)となる。
【0040】
これにより、図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43cの下降位置D2に操作すると、前項[3]に記載のように円筒部材35が収縮駆動されて、図6及び図9から図5及び図8に示すように、オーガ15の下側部分16が格納状態に残された状態で、オーガ15の上側部分17が横軸芯P4周りに下方に揺動駆動される。この場合、オーガ15の上側部分17と一緒に操作板40が移動するのであり、天秤アーム39の第1ピン39aが、操作板40の第1長孔40aに沿って移動する状態となる。次に図2に示すように、脱穀装置4の上部に備えられた受け台61にオーガ15の上側部分17を乗せた状態(オーガ15の上側部分17の格納状態)で、操作レバー50をガイド孔43cの中立位置N2に操作すればよく、ゴムバンド(図示せず)によりオーガ15の上側部分17を受け台61に固定すればよい。
【0041】
前項[4]及び図10に示すように、ノブ付きボルト23がナット24に締め付けられて、排出口22が図7に示す状態に固定されていると、図5及び図8に示すオーガ15の上側部分17の格納状態において、案内部材26が上を向く状態となる。これにより、図10に示すように、ノブ付きボルト23をナット24から外し、オーガ15の上側部分17に対して排出口22及び案内部材26を90°回転させて、ノブ付きボルト23をナット25に締め付けることにより、図1及び図2に示すように、排出口22及び案内部材26を脱穀装置4の上部に沿って機体の前向きに寝かせた状態で固定することができる。
【0042】
図3及び図5に示すように、ブラケット38の一部が折り曲げられて板状の規制部38aが構成され、規制部38aに開口が備えられており、支持フレーム60にピン62が固定されている。これにより、オーガ15の下側部分16を格納状態に揺動駆動すると、ピン62がブラケット38の規制部38aの開口に入り込んで、オーガ15の下側部分16の格納状態において、オーガ15の下側部分16における機体の前後方向での振れが防止される。
【0043】
図11,12,13に示すように、操作レバー50をガイド孔43cの上昇位置U2に操作すると、前項[3]に記載のように円筒部材35が伸長駆動されて図5及び図8から図6及び図9に示すように、オーガ15の下側部分16が格納状態に残された状態で、オーガ15の上側部分17が横軸芯P4周りに上方に揺動駆動される。図6及び図9に示すように、オーガ15の上側部分17が使用状態に達すると、図11,12,13に示すように操作レバー50をガイド孔43cの中立位置N2に操作し、ガイド孔43cからガイド孔43bに操作すれば、前項[4]及び図6に示すように天秤アーム39が横軸芯P8周りに紙面時計方向に揺動操作されて、天秤アーム39の第1ピン39aが操作板40の第1長孔40aから第2長孔40bに入り込み、天秤アーム39の第2ピン39bが支持板13の長孔13cから出る。従って、オーガ15の下側部分16に対しオーガ15の上側部分17が使用状態で連結状態となり、オーガ15の下側及び上側部分16,17を下方に揺動可能な状態(オーガ15の下側部分16が格納状態で解除状態)となる。
【0044】
[発明の実施の別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、オーガ15の下側部分16をグレンタンク5の下部において、機体の前後方向の横軸芯P3周りに揺動自在に支持するのではなく、機体の左右方向の横軸芯(図示せず)周りに揺動自在に支持するように構成してもよい。モータ33、ネジ軸34及び円筒部材35に代えて、油圧シリンダ(図示せず)を使用してもよい。
【0045】
前述の[発明の実施の形態]において、レバーガイド43及び操作レバー50を運転席44の後方ではなく、運転部3の内部において運転席44の前方に配置したり、運転席44の左横側に配置してもよい。
操作レバー50によりモータ33(又は油圧シリンダ)の操作及び天秤アーム39の揺動操作の両方を行うように構成するのではなく、操作レバー50によりモータ33(又は油圧シリンダ)の操作を行い、別の操作レバー(図示せず)により天秤アーム39の揺動操作を行うように構成してもよい。
【0046】
前述の[発明の実施の形態]において、モータ27(ネジ軸31)を正転及び逆転駆動することにより、案内部材26が機体の前後方向に向きが変更されるように構成し、排出口22及び案内部材26の向きを機体の左右方向に変更できるように構成してもよい。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、コンバインのオーガ構造において、オーガの上端の排出口に、オーガの排出口から排出される穀粒の向きを変更可能な案内部材を備え、第1方向及び第1方向とは逆向きの第2方向に、案内部材の向きを変更駆動するアクチュエータを備えた場合、第1及び第2方向と交差する第3方向に案内部材の向きを変更自在に構成することにより、オーガを使用状態から格納状態に設定した場合、案内部材が格納状態のオーガから突出したり、案内部材が邪魔になってオーガを格納状態に設定できないと言うような状態を避けることができるようになり、オーガが移動走行に支障を来さないようにすることができて、コンバインの走行性能を向上させることができた。
この場合、請求項1の特徴によると、オ−ガの使用状態において、案内部材の向きをアクチュエータにより第1及び第2方向に変更することによって、トラックの荷台等に穀粒を偏ることなく積むことができると言う利点をそのまま備えている。
【0048】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、第1及び第2方向を機体の左右方向に設定しているので、平面視で機体の前後方向(機体の前後方向への移動)及び機体の左右方向(第1及び第2方向)に、案内部材の向き(位置)を変更することができるようになって、トラックの荷台等に穀粒をさらに偏ることなく積むことができるようになり、コンバインの作業性を向上させることができた。
【0049】
請求項3の特徴によると、請求項1又は2の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、第1及び第2方向での案内部材の向き変更の限界や案内部材の向き変更の範囲を精度良く設定することができるので、オーガの排出口から排出される穀粒の向きや範囲を精度良く設定することができるようになって、穀粒をオーガによりトラックの荷台等に排出する場合、トラックの荷台等から穀粒がこぼれ出ると言うような状態を少なくすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】グレンタンクの下部及び格納状態のオーガの下側部分の付近の縦断側面図
【図4】グレンタンクの下部の付近の縦断背面図
【図5】格納状態のオーガの下側部分及び格納状態のオーガの上側部分の下部の付近の背面図
【図6】格納状態のオーガの下側部分及び使用状態のオーガの上側部分の下部の付近の背面図
【図7】使用状態のオーガ(上側及び下側部分)の付近の背面図
【図8】格納状態のオーガの下側部分の上部及び格納状態のオーガの上側部分の下部の付近の縦断背面図
【図9】格納状態のオーガの下側部分の上部及び使用状態のオーガの上側部分の下部の付近の縦断背面図
【図10】オーガの排出口及び案内部材の付近の断面図
【図11】レバーガイドの付近の縦断背面図
【図12】レバーガイドの付近の縦断側面図
【図13】レバーガイドの付近の平面図
【符号の説明】
5 グレンタンク
15 オーガ
22 オーガの排出口
22c,28 規制機構
26 案内部材
27 アクチュエータ

Claims (3)

  1. グレンタンクの穀粒を排出するオーガを使用状態及び格納状態に変更自在に構成して、
    前記オーガの排出口に、前記オーガの排出口から排出される穀粒の向きを変更可能な案内部材を備えると共に、
    第1方向及び前記第1方向とは逆向きの第2方向に、前記案内部材の向きを変更駆動するアクチュエータを備え、
    前記第1及び第2方向と交差する第3方向に、前記案内部材の向きを変更自在に構成してあるコンバインのオーガ構造。
  2. 前記第1及び第2方向を機体の左右方向に設定してある請求項1に記載のコンバインのオーガ構造。
  3. 前記第1及び第2方向での前記案内部材の向き変更の限界を機械的に決める規制機構を備えてある請求項1又は2に記載のコンバインのオーガ構造。
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JP2015188349A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社クボタ コンバインの穀粒排出装置

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