JP2005329687A - ミキサー車のシュート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ミキサー車を止めたまま生コンクリートの排出口を前後左右、上下方向に微調整できるミキサー車のシュート装置を提供する。
【解決手段】 ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、基端部1aが車体側から起立する支軸8に水平旋回可能に取付けられてミキサードラム5から払出される生コンクリートを受け、先端1cに向けて下降傾斜する主シュート1と、該主シュート外面に内面の一部又は全部を当てがうように設けられる補助シュート2と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を主シュート1に係止してその作動により主シュート基端から補助シュート先端までの全長L0を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ3と、基端を車体側に係止する一方、先端を主シュート1の外面中央部分に係止して支軸8とで主シュート1を支え且つ主シュート1の下降傾斜角度θを変更し得るようにした角度調整用アクチュエータ4とを具備する。
【選択図】 図6
【解決手段】 ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、基端部1aが車体側から起立する支軸8に水平旋回可能に取付けられてミキサードラム5から払出される生コンクリートを受け、先端1cに向けて下降傾斜する主シュート1と、該主シュート外面に内面の一部又は全部を当てがうように設けられる補助シュート2と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を主シュート1に係止してその作動により主シュート基端から補助シュート先端までの全長L0を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ3と、基端を車体側に係止する一方、先端を主シュート1の外面中央部分に係止して支軸8とで主シュート1を支え且つ主シュート1の下降傾斜角度θを変更し得るようにした角度調整用アクチュエータ4とを具備する。
【選択図】 図6
Description
本発明はミキサー車から生コンクリートを所定の排出場所へ払い出すミキサー車のシュート装置に関する。
ミキサードラム(以下、単に「ドラム」という。)から生コンクリートを払い出し、打設工事や荷卸しを行うにはシュート装置が必要になっており、そのシュート装置の改良に関してこれまで種々の発明技術が提案されてきた(例えば特許文献1,2)。
引例1は生コンクリートの排出場所が遠方にあるため、主シュートだけでは短いことから補助シュートを延長するときに作業性を改良する技術で、また引例2はミキサードラムから排出される生コンクリートを受ける主シュートの旋回装置を提案している。
しかるに、前記引例1,2に限らず、従来のシュート装置の機構はドラムから生コンクリートを払い受ける主シュートの基端部の下に設けた支持軸を縦軸中心として主シュートが水平旋回し、排出口となる先端部はライン状の円弧軌道を描くだけにすぎなかった。斯かる構成から、所定の排出場所に生コンクリートを払い出すには、先ず主シュートの排出口が所定排出場所に届く地点までミキサー車を後退させ、その後、排出場所の上方位置にシュートを調整してようやく準備が整った(例えば、引例2の図3)。そして、生コンクリートの排出口を微妙に変化させていかねばならないときは一層厄介になった。例えば施工現場で、側溝等のライン上に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合は、支持軸を中心として主シュートが水平旋回するため、当初設定した地点では具合が良くても、側溝に沿って生コンクリートを流し込んでいくと、シュートが伸びないため側溝ラインと主シュートの先端部の距離が徐々に離れてしまう不具合を招いていた(図9参照)。その結果、いちいちミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならなかった。
また排出場所がシュートの前方に位置する場合の対策として、引例1等のごとく主シュートの先端部に回動可能な一定長さの補助シュートを取付け、該補助シュートを延長させて選択使用できる方法があるが、これも側溝等に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合はミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならない状況に変わりなかった。主シュートの先端部か、或いは延長状態にした場合の補助シュート先端部が排出口になるかの二者択一の選択でしかなく、補助シュートを設けることによって半径が大きい1本のライン状円弧軌道を描けるだけであって、ミキサー車の移動手間は同様で大変な労力を強いられた。
また排出場所がシュートの前方に位置する場合の対策として、引例1等のごとく主シュートの先端部に回動可能な一定長さの補助シュートを取付け、該補助シュートを延長させて選択使用できる方法があるが、これも側溝等に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合はミキサー車を前後左右に移動させて再設定しなければならない状況に変わりなかった。主シュートの先端部か、或いは延長状態にした場合の補助シュート先端部が排出口になるかの二者択一の選択でしかなく、補助シュートを設けることによって半径が大きい1本のライン状円弧軌道を描けるだけであって、ミキサー車の移動手間は同様で大変な労力を強いられた。
本発明は上記問題点を解決するもので、ミキサー車を止めたままで生コンクリートの排出口を前後左右及び上下方向に簡単に微調整できるミキサー車のシュート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、基端部が車体側から起立する支軸に水平旋回可能に取り付けられて、ミキサードラムから払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の主シュート(1)と、該主シュートの外面に、内面の一部又は全部を当てがうように設けられる樋状の補助シュート(2)と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)と、基端を車体側に係止する一方、先端を前記主シュートの外面中央部分に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)と、を具備することを特徴とするミキサー車のシュート装置にある。
請求項2の発明たるミキサー車のシュート装置は、請求項1で、伸縮用アクチュエータ及び角度調整用アクチュエータが油圧シリンダからなることを特徴とする。
請求項2の発明たるミキサー車のシュート装置は、請求項1で、伸縮用アクチュエータ及び角度調整用アクチュエータが油圧シリンダからなることを特徴とする。
(作用)
請求項1の発明のごとく、主シュートの外面に内面を当てがうように樋状の補助シュートを設け、且つ該補助シュートに伸縮用アクチュエータの一端を係止する一方、その他端を前記主シュートに係止して、該伸縮用アクチュエータの作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にすると、所望の排出場所に対するシュート排出口の設定の自由度が極めて大きくなる。
基端部が車体側から起立する支軸に水平旋回可能に取り付けられた主シュートと、主シュートの外面に内面を当てがうように設けられる補助シュートと、補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータとが設けられると、支軸を中心とした主シュートの水平旋回可能範囲において、補助シュートが最大延長した場合の補助シュート先端の描く円周軌道と、補助シュートが格納された状態下の主シュート先端(又は補助シュート先端)の描く円周軌道とで囲まれた範囲であれば、希望する排出場所に対して、排出口の設定は前後左右どこにでも簡単にできるようになる。従来、ミキサー車をわざわざ移動させねばならなかった作業を大幅に削減できる。
請求項2の発明のごとく、請求項1の伸縮用アクチュエータ及び角度調整用アクチュエータを油圧シリンダにすると、小型でも伸縮力が大きいことで、対応速度,微調整等制御操作も容易になるため、補助シュートを進退動させるときの移動性、主シュートの傾斜角度調整のための作業性が良くなる。
請求項1の発明のごとく、主シュートの外面に内面を当てがうように樋状の補助シュートを設け、且つ該補助シュートに伸縮用アクチュエータの一端を係止する一方、その他端を前記主シュートに係止して、該伸縮用アクチュエータの作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にすると、所望の排出場所に対するシュート排出口の設定の自由度が極めて大きくなる。
基端部が車体側から起立する支軸に水平旋回可能に取り付けられた主シュートと、主シュートの外面に内面を当てがうように設けられる補助シュートと、補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータとが設けられると、支軸を中心とした主シュートの水平旋回可能範囲において、補助シュートが最大延長した場合の補助シュート先端の描く円周軌道と、補助シュートが格納された状態下の主シュート先端(又は補助シュート先端)の描く円周軌道とで囲まれた範囲であれば、希望する排出場所に対して、排出口の設定は前後左右どこにでも簡単にできるようになる。従来、ミキサー車をわざわざ移動させねばならなかった作業を大幅に削減できる。
請求項2の発明のごとく、請求項1の伸縮用アクチュエータ及び角度調整用アクチュエータを油圧シリンダにすると、小型でも伸縮力が大きいことで、対応速度,微調整等制御操作も容易になるため、補助シュートを進退動させるときの移動性、主シュートの傾斜角度調整のための作業性が良くなる。
本発明のミキサー車のシュート装置は、支軸を中心に水平旋回するだけでなく、主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にすると共に主シュートの下降傾斜角度を変更設定できるので、ミキサー車を停止させたまま、生コンクリートの排出口を前後左右及びシュートの傾斜角度方向に簡単に微調整できるようになり、施工現場で側溝に沿って生コンクリートを流し込んでいく場合などに作業性向上に優れた効果を発揮する。
以下、本発明に係るミキサー車のシュート装置について詳述する。
図1〜図9は本発明のミキサー車のシュート装置(以下、単に「シュート装置」という。)の一形態で、図1はそのシュート装置が設置されたミキサー車の背面図、図2は図1の側面図、図3は主シュートの平面図、図4は主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最小状態にあるシュート装置の要部拡大図、図5は主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最大状態にあるシュート装置の要部拡大図、図6は角度調整用アクチュエータ周りの要部拡大図、図7は図4のIV-IV線矢視図で、主シュートと補助シュートと伸縮用アクチュエータ周りの側面図、図8は図7と別態様の主シュートと補助シュートと伸縮用アクチュエータ周りの側面図、図9は本シュート装置の一操作を説明する平面図である。尚、図6は図面を判り易くするため、補助シュートのガイドレールの図示を省略する。
図1〜図9は本発明のミキサー車のシュート装置(以下、単に「シュート装置」という。)の一形態で、図1はそのシュート装置が設置されたミキサー車の背面図、図2は図1の側面図、図3は主シュートの平面図、図4は主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最小状態にあるシュート装置の要部拡大図、図5は主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長が最大状態にあるシュート装置の要部拡大図、図6は角度調整用アクチュエータ周りの要部拡大図、図7は図4のIV-IV線矢視図で、主シュートと補助シュートと伸縮用アクチュエータ周りの側面図、図8は図7と別態様の主シュートと補助シュートと伸縮用アクチュエータ周りの側面図、図9は本シュート装置の一操作を説明する平面図である。尚、図6は図面を判り易くするため、補助シュートのガイドレールの図示を省略する。
本シュート装置はミキサー車後部に設置され、主シュート1と補助シュート2と伸縮用アクチュエータ3と角度調整用アクチュエータ4とを具備する。
図1,図2に示すごとく、ミキサー車の車体フレームF上に、ミキサードラムF(以下、単に「ドラム」という。)の後部支持フレーム6が立設し、これに支持されるドラム5が後上り傾斜で回転軸線回りに回転できるよう設置されている。ドラム5の後端に排出孔7が設けられ、その下方にシュートの主要部たる主シュート1が配設される。
図1,図2に示すごとく、ミキサー車の車体フレームF上に、ミキサードラムF(以下、単に「ドラム」という。)の後部支持フレーム6が立設し、これに支持されるドラム5が後上り傾斜で回転軸線回りに回転できるよう設置されている。ドラム5の後端に排出孔7が設けられ、その下方にシュートの主要部たる主シュート1が配設される。
主シュート1はドラム5から払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の半割り円筒状体である。主シュート1の基端部1aが車体側から起立する支軸8に取り付けられている。ここでは、車体側の後部支持フレーム6から後方に向けてブラケット61を水平に張り出し、該ブラケット61の先端で上下方向に通孔を配する筒体62に、支軸8を起立するように配設する(図1,図6)。該支軸8は軸受63より下の部分8bが筒体62に挿通して回転自在に支持される一方、軸受63より上の部分8aは主シュート基端部1aへ向かって屈曲してその上端がピン結合(ピンは符号P)で主シュート1の基端部1aに取付けられて、主シュート1が支軸8を中心に水平旋回できるようにしている。
主シュート1の形状に関しては、主シュート1がドラム5から払い出される生コンクリートを最初に受け取る役目を担うため、その基端部1aをホッパ入口のごとく口の大きな盆形状とし、基端部1aから先端1cの排出口E1までの流路部分1bについては横断面略半円形で長手方向等断面の樋状体としている(図3,図7)。
符号9a,9bは主シュート1の外面側で上縁近くに設けられる滑車を示す。滑車9a,9bは主シュート1の両側で先端部分と中央付近の2カ所の地点、合計4カ所に設置される。符号11は伸縮用アクチュエータ3を係止するために主シュート1の外壁両側から外方に張出すブラケットで、該ブラケットは主シュート1の両側面の基端部1a寄りに設けられる(図4)。符号12は基端部1aの外面下部に張出すブラケットで、該ブラケットに前記支軸8の上端がピンPで連結される。符号13は主シュート1の長手方向のほぼ中間地点(中央部分)で、外壁下面から下方に張出すブラケットを示し、角度調整用アクチュエータ4の上端を係止するための部材である。
なお、主シュート1は図7に示すごとく流路部分1bの両上縁から外鍔1b2を外方水平に張出し、後述のコ字状ガイドレール22を被うようにするのが好ましい。可動する補助シュート2のコ字状ガイドレール22をカバーすることによって安全性が高まる。
符号9a,9bは主シュート1の外面側で上縁近くに設けられる滑車を示す。滑車9a,9bは主シュート1の両側で先端部分と中央付近の2カ所の地点、合計4カ所に設置される。符号11は伸縮用アクチュエータ3を係止するために主シュート1の外壁両側から外方に張出すブラケットで、該ブラケットは主シュート1の両側面の基端部1a寄りに設けられる(図4)。符号12は基端部1aの外面下部に張出すブラケットで、該ブラケットに前記支軸8の上端がピンPで連結される。符号13は主シュート1の長手方向のほぼ中間地点(中央部分)で、外壁下面から下方に張出すブラケットを示し、角度調整用アクチュエータ4の上端を係止するための部材である。
なお、主シュート1は図7に示すごとく流路部分1bの両上縁から外鍔1b2を外方水平に張出し、後述のコ字状ガイドレール22を被うようにするのが好ましい。可動する補助シュート2のコ字状ガイドレール22をカバーすることによって安全性が高まる。
補助シュート2は前記主シュート1の外面(下面)に、補助シュート樋部21の内面(上面)の一部又は全部を当てがうように設けられる樋状の半割り円筒状体である。補助シュート2は全長L2が主シュート流路部分1bの長さの約半分で、前記流路部分1bの先端側前半分の外面に当接する格好で取り付けられる(図4)。ここでは、流路部分1bより一回り大きくした横断面半円形した樋部21と、該樋部21の両上縁に延設される横断面コ字状のガイドレール22とを備える。図7のようにコ字状ガイドレール22の開口を相対向させて、前記滑車9a,9bにコ字状ガイドレール22の上辺部22aが載るようにしてガイドレール22が滑車9a,9b上を滑動することで、補助シュート2が吊設状態で主シュート1の外面上を移動(摺動)できるようになっている。ここで、ガイドレール22は樋部21の両上縁のみならず樋部21よりも後方へ所定長さ張り出しており、その張り出し部分221があることから、補助シュート2が前進しても外れ落ちることはない。
符号25は伸縮用アクチュエータ3を係止するために補助シュート2の外壁から張出すブラケットで、該ブラケットは補助シュート2の両側面に設けられる。
符号25は伸縮用アクチュエータ3を係止するために補助シュート2の外壁から張出すブラケットで、該ブラケットは補助シュート2の両側面に設けられる。
伸縮用アクチュエータ3は、前記補助シュート2に一端を係止すると共に他端を前記主シュート1に係止して、その作動により主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長L0を伸縮可能にするものである(図4,図5)。本実施形態は伸縮用アクチュエータ3に油圧シリンダを用いる。伸縮用油圧シリンダ3aのシリンダ本体31から突設する板片33を前記ブラケット11にピンで連結係止する。伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32の先端を前記ブラケット25にピンで連結係止する。ロッド32が収縮した図4の状態で、補助シュート2の樋部21は主シュート流路部分1bの前半部に重なる。また、伸縮用油圧シリンダ3aが作動してロッド32が伸びると、補助シュート2が進出し、ロッド32が伸び切った図5の状態で、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長L0が最大になる。本実施形態は図7のごとく伸縮用油圧シリンダ3aが主シュート1から補助シュート2に至る両側に設けられる。
角度調整用アクチュエータ4は、基端を車体側に係止する一方、先端を前記主シュート1の外面中央の下部部分のブラケット13に係止して前記支軸8とで主シュート1を支え、且つ該主シュート1の下降傾斜角度θを変更設定し得るようにするものである(図6)。本実施形態は角度調整用アクチュエータ4に油圧シリンダを用いる。図6に示すごとく、角度調整用油圧シリンダ4aのシリンダ本体41を前記ブラケット13にピン結合し、角度調整用油圧シリンダ4aのロッド42の先端を支軸8の下端8b1にピン結合することで、該角度調整用油圧シリンダ4aで主シュート1を支えられるようにする。そして、角度調整用油圧シリンダ4aと前記支軸8とで主シュート1(及びこれと一体の補助シュート2,伸縮用油圧シリンダ3a)の全体を受け支え、角度調整用油圧シリンダ4aの作動によって支軸上端のピンPを支点に主シュート1の下降傾斜角度θを変更できる構成とする。角度調整用油圧シリンダ4aが収縮状態で、図6の実線図示のごとく下降傾斜角度θは大きくなり、角度調整用油圧シリンダ4aのロッド42が伸びるに従って図6の鎖線のごとく下降傾斜角度θは徐々に小さくなっていく。
符号kは角度調整用油圧シリンダ4aと伸縮用油圧シリンダ3aを個別に作動させることのできる操作スイッチである(図6)。ミキサー車後部近くで例えばミキサー車運転手が操作スイッチkを手にもって補助シュート2の進退動,主シュート1の角度調整ができる。図6では角度調整用油圧シリンダ4a及び伸縮用油圧シリンダ3aと操作スイッチkを配線jでつなぐが、無線配線することもできる。
なお、前記滑車9a,9bに代え、図8のごとく主シュート1に係る流路部分1bの両側面に外鍔1b1を張り出し、該外鍔の上面に滑り性良好なプラスチック板10b等を貼着する方法を採ってもよい。該プラスチック板10bにコ字状ガイドレール22の上辺部22aが載るようにしてガイドレール22がプラスチック板10b上を滑動することとなる。滑り性良好なプラスチック板10bの材料としては例えば無潤滑油軸受やワックス不要のスキー板滑走面に使用実績のある超高分子ポリエチレンがある。またフッ素樹脂やナイロン樹脂等も適している。
次に、本シュート装置の一操作説明をする。例えば図9に示す側溝uの長手方向に順に生コンクリートを供給していく場合、先ずミキサー車から真っ直ぐ後方に主シュート1が伸びる実線図示した状態にして主シュート先端1cが側溝uに届くようにしてミキサー車を止める。このとき、伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を後退させて補助シュート2が主シュート1の下面に重なった状態にし、図3,図4のごとく主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長L0は最小にする。この状態から図9の右方に向け側溝uラインに沿って生コンクリートを流す場合、支軸8を中心に主シュート1を時計回りにゆっくり回していくと同時に、操作スイッチkを手に持ち、施工現場を目で確認しながら伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を徐々に伸ばして補助シュート2の先端(すなわちシュート先端の排出口E0)が側溝uに届くようにする。斯かる操作によって、ミキサー車が動かなければ排出口E0が側溝ラインから離れてしまっていた従来の不具合を解消し、側溝ラインに沿って生コンクリートを流すことができる。図9の左方に向け側溝ラインに生コンクリートを流す場合も、側溝uのラインに沿うよう、支軸8を中心に主シュート1を反時計回りにゆっくり回していくと同時に、操作スイッチkを手で持ちながら伸縮用油圧シリンダ3aのロッド32を徐々に伸ばして補助シュート2の先端が側溝uに届くようにする。かくして、ミキサー車を動かすことなく所定量の生コンクリートを広い領域に必要なだけ供給できる。上下に高低差が在るような所に、生コンクリートを供給する場合は、角度調整用油圧シリンダ4aを高低差の状況に合わせて操作スイッチkを動かしていく。
このように構成したシュート装置は、伸縮用油圧シリンダ3aを作動させることによって主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長L0を伸縮自在にできるので、ミキサー車を止めたままで、シュート排出口E0の設定の自由度が大きくなる。ミキサー車が止ったままであると、引例1のケースで補助シュート2を倒すか倒さないかの二者択一しか選択できなかったが、本発明では補助シュート2を主シュート1にしまい込んだ最小長さの状態から、必要に応じロッドを伸長させ補助シュート2を主シュート先端1cよりも前進させて、主シュート1の基端から補助シュート2の先端までの全長L0を最大限にする長さまで自在変更し大きくできるので、ミキサー車を停止したままでも排出口E0の供給設定できる範囲が広がる。また、主シュート1に補助シュート2と伸縮用アクチュエータ3と角度調整用アクチュエータ4が一体化し、該主シュート1が支軸8と角度調整用アクチュエータ4とに受け支えられているので、シュート装置は支軸8を中心に水平旋回できる。この水平旋回と、前記主シュート基端から補助シュート先端までの全長L0が可変になることから、ミキサー車を止めた状態で、これまで排出口E0が点でしか設定調整できなかったものが、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回できる範囲で囲まれた面領域に生コンクリートの排出口E0を自在に調整設定できる。従来、側溝u等の溝ラインに沿って生コンクリートを流していく場合、いちいちミキサー車を動かして調整しなければならなかった負担から開放される。ミキサー車後部に操作スイッチkが設けられれば、作業者が操作スイッチkを手に持ち、補助シュート2の伸長長さを施工現場を見ながら微調整できるので作業性が一層向上する。
加えて、角度調整用アクチュエータ4があることによって排出口E0の高さも調整できるので、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回可能範囲と角度調整用アクチュエータ4で主シュート1,補助シュート2が動く下降傾斜角度θで囲まれた立体領域に排出口E0を設定して生コンクリートを供給できる。様々な工事現場で、ミキサー車を止めた状態で生コンクリートの排出口E0を所望の排出場所にもっていくことができ極めて有益となる。
加えて、角度調整用アクチュエータ4があることによって排出口E0の高さも調整できるので、補助シュート2の伸長範囲と支軸8の水平旋回可能範囲と角度調整用アクチュエータ4で主シュート1,補助シュート2が動く下降傾斜角度θで囲まれた立体領域に排出口E0を設定して生コンクリートを供給できる。様々な工事現場で、ミキサー車を止めた状態で生コンクリートの排出口E0を所望の排出場所にもっていくことができ極めて有益となる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。主シュート1,補助シュート2,伸縮用アクチュエータ3,角度調整用アクチュエータ4,支軸8の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 主シュート
1a 基端部
1c 先端
2 補助シュート
3 伸縮用アクチュエータ
3a 伸縮用油圧シリンダ
4 角度調整用アクチュエータ
4a 角度調整用油圧シリンダ
5 ミキサードラム
8 支軸
L0 全長
θ 下降傾斜角度
1a 基端部
1c 先端
2 補助シュート
3 伸縮用アクチュエータ
3a 伸縮用油圧シリンダ
4 角度調整用アクチュエータ
4a 角度調整用油圧シリンダ
5 ミキサードラム
8 支軸
L0 全長
θ 下降傾斜角度
Claims (2)
- ミキサー車後部に設置されるミキサー車のシュート装置において、
基端部が車体側から起立する支軸に水平旋回可能に取り付けられて、ミキサードラムから払い出される生コンクリートを受け、先端に向けて下降傾斜する樋状の主シュート(1)と、該主シュートの外面に、内面の一部又は全部を当てがうように設けられる樋状の補助シュート(2)と、該補助シュートに一端を係止すると共に他端を前記主シュートに係止して、その作動により主シュートの基端から補助シュートの先端までの全長を伸縮可能にする伸縮用アクチュエータ(3)と、基端を車体側に係止する一方、先端を前記主シュートの外面中央部分に係止して前記支軸とで主シュートを支え、且つ該主シュートの下降傾斜角度を変更設定し得るようにした角度調整用アクチュエータ(4)と、を具備することを特徴とするミキサー車のシュート装置。 - 前記伸縮用アクチュエータ及び角度調整用アクチュエータが油圧シリンダからなる請求項1記載のミキサー車のシュート装置。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005329687A (ja) |
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2004
- 2004-05-21 JP JP2004152540A patent/JP2005329687A/ja active Pending
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