JP2009137680A - ブームヘッド取付構造 - Google Patents

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陽一 早川
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Abstract

【課題】溶接によるブームの強度低下を防ぐとともに、ブームヘッドのブーム先端部への組み付ける工程を簡易化することができるように構成したブームヘッド取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】外周面において複数のナットプレート50と結合した状態で先端ブーム7c内に挿設される枠状のナット保持部材55を有し、ナット保持部材55は、ブーム軸方向に対して略垂直な状態で先端ブーム7c内に挿設されて外周面に結合したナットプレート50を先端ブーム7cの内面にそれぞれ近接させる左右および高さ寸法に形成され、ナット保持部材55が、ナットプレート50に形成された雌ねじ孔51とボルト挿通孔41,42とが重なる位置でナットプレート50を先端ブーム7cの内面にそれぞれ近接させて保持するように構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、ブーム先端部にブームヘッドを介して作業装置を備えるブーム作業機において、ブームヘッドをブーム先端部に固定するブームヘッド取付構造に関する。
ブーム先端部に作業装置を備えて構成されるブーム作業機としては、例えば、ブーム先端部に作業者搭乗用の作業台を備えた高所作業装置や、ブーム先端部に懸吊装置を備えたクレーン装置などが知られている。これらブーム作業機において作業装置は、ブーム先端部に装着されたブームヘッドを介してブームの先端部に取り付けられており、作業装置の重量や作業装置に作用する下方負荷等によりブーム先端部に作用する下方荷重およびこの荷重によって生じるモーメントは、そのブームヘッドを介してブームに伝達されることになる。
従来、ブームヘッドのブーム先端部への取り付けは、ブームヘッドに形成されたボルト挿入孔とブーム先端部に形成されたボルト挿入孔とが重なるように装着したうえで、ブームヘッドのボルト挿入孔およびブーム先端部のボルト挿入孔に外方から差し込まれたボルト部材をブームもしくはブームヘッドの中空空間内に配設されたナット部材に螺合させて締結することで行われていた(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
実開平5‐64186号公報 特開2002‐167199号公報
ところで、ナット部材は、従来、ブームもしくはブームヘッドの中空空間内面におけるボルト挿入孔に対応した位置に溶接される又はボルト固定される等して取り付けられている。しかしながら、例えば、ブームの軽量化を図る目的でブームの構成材料に採用されているアルミ材では溶接によって強度低下が起こる為、ブームの中空空間内面にナット部材を溶接によって取り付けることが不適であるという問題があった。また、中空空間内面にナット部材をボルト固定する方法では、ブームヘッドをブーム先端部に組み付ける工数がかさんでしまうという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、溶接によるブームの強度低下を防ぐとともに、ブームヘッドのブーム先端部への組み付ける工程を簡易化することができるように構成したブームヘッド取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るブームヘッド取付構造は、少なくとも先端部が中空状に形成されてなるブーム(例えば、実施形態における先端ブーム7c)と、前記ブームの先端部にかぶさるように取り付けられるブームヘッドと、前記ブームの中空空間内に配設されるナット部材(例えば、実施形態におけるナットプレート50)および前記ナット部材に螺合するボルト部材(例えば、実施形態におけるボルト46)とを備え、前記ブームの先端部に外面側から前記中空空間内に貫通するブーム側ボルト挿通孔(例えば、実施形態におけるボルト挿通孔41,42)が形成され、前記ブームの先端部に装着された状態で前記ブームヘッドにおける前記ブーム側ボルト挿通孔と対向する位置にヘッド側ボルト挿通孔(例えば、実施形態におけるボルト挿通孔44,45)が形成され、前記ヘッド側ボルト挿通孔内に外面側から前記ボルト部材を挿入し、前記ヘッド側ボルト挿通孔および前記ブーム側ボルト挿通孔内を挿通した前記ボルト部材を前記ナット部材と螺合させ、前記ボルト部材および前記ナット部材により前記ブームと前記ブームヘッドとを締結固定するものであって、外周面において複数の前記ナット部材と結合した状態で前記中空空間内に挿設される枠状のナット保持部材を有し、前記ナット保持部材は、ブーム軸方向に対して略垂直な状態で前記中空空間内に挿設されて外周面に結合した前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ近接させる左右および高さ寸法に形成され、前記ナット保持部材が、前記ナット部材に形成された雌ねじ孔と前記ブーム側ボルト挿通孔とが重なる位置で前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ近接させて保持するように構成される。
上記ブームヘッド取付構造において、前記ブームは、先端部における左右の側面および上面に前記ブーム側ボルト挿通孔がそれぞれ形成され、さらに、左右の側面に形成された前記ブーム側ボルト挿通孔の下方に前記ブームの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブがそれぞれ形成され、前記ナット保持部材は、左右側面の下端部および上面において前記ナット部材とそれぞれ結合し、左右側面の下端部にそれぞれ結合した前記ナット部材を前記ナット係止リブ上に載置した状態で前記中空空間内に挿設されるように構成されることが好ましい。
上記ブームヘッド取付構造において、前記ブームの先端部および前記ブームヘッドに、ブーム軸方向に並んだ複数の前記ブーム側ボルト挿通孔または前記ヘッド側ボルト挿通孔がそれぞれ形成され、前記ナット部材が、前記ブーム側ボルト挿通孔および前記ヘッド側ボルト挿通孔に対応した複数の前記雌ネジ孔を有したプレート状に形成されてなることが好ましい。
上記ブームヘッド取付構造において、前記ナット部材に前記雌ネジ孔とともに突起挿入孔が形成され、前記ナット保持部材の外周面に形成された突起部が前記突起挿入孔に挿入され、前記ナット部材と前記ナット保持部材とが回動可能に結合されることが好ましい。
上記ブームヘッド取付構造において、前記ナット保持部材が、左右方向および/もしくは高さ方向に可撓性を有し、撓んだ状態で前記中空空間内に挿設されて前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ当接させる左右および/もしくは高さ寸法に形成され、前記雌ネジ孔と前記ブーム側ボルト挿通孔とが一致して重なる位置で前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ当接させて固定保持するように構成されることが好ましい。
本発明に係るブームヘッド取付構造を以上のように構成すると、ナット保持部材が、ナット部材に形成された雌ねじ孔とブーム側ボルト挿通孔とが重なる位置でナット部材をブームの内面にそれぞれ近接させて保持するように設けられているため、従来のようにブームの内面にナット部材を溶接によって取り付けることが不要となり、溶接によるブームの強度低下を未然に防ぐことができる。また、ブームの内面にナット部材をボルト固定することも不要であり、ブームヘッドのブーム先端部への組み付け工程を簡易化することができる。
また、ブームの左右の側面に形成されたブーム側ボルト挿通孔の下方に前記ブームの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブが形成され、ナット保持部材が下端に結合したナット部材をナット係止リブ上に載置した状態で中空空間内に挿設される構成により、ブームの左右の側面に形成されるブーム側ボルト挿通孔の高さ位置を任意に設定することができる。そのため、例えば、ブームの断面が四角形以外の多角形もしくは楕円形等に形成された場合においても、ナット保持部材が雌ねじ孔とブーム側ボルト挿通孔とが重なる位置でナット部材をブームの内面に近接させて保持することが可能であり、上記と同様に、溶接によるブームの強度低下を未然に防ぐことができ、さらにブームヘッドのブーム先端部への組み付け工程を簡易化することができる。
また、ブームの先端部およびブームヘッドにブーム軸方向に並んだ複数のボルト挿通孔がそれぞれ形成され、ナット部材が上記ボルト挿通孔に対応した複数の雌ネジ孔を有したプレート状に形成されることにより、ナット部材の各雌ネジ孔を複数のボルト挿通孔と重なるように位置させる設置作業を容易にすることができる。さらに、ナット部材とナット保持部材とが回動可能に結合されて構成されることにより、例えば、ナット保持部材の左右の下端部に結合したナット部材を途中までブーム内に挿入した状態で、ナット保持部材を手前側に回動させてナット保持部材の上部にナット部材を結合させ、各ナット部材およびナット保持部材を完全にブーム内に挿入するなど、ナット部材およびナット保持部材のブーム内への挿入作業をスムーズに行うことができる。
また、ナット保持部材が、左右方向および/もしくは高さ方向に可撓性を有し、撓んだ状態でブームの中空空間内に挿設されてナット部材をブームの内面にそれぞれ当接させる左右および/もしくは高さ寸法に形成され、雌ネジ孔とブーム側ボルト挿通孔とが一致して重なる位置でナット部材をブームの内面にそれぞれ当接させて固定保持するように構成されることにより、ブームヘッド装着時の振動等によりブーム内でナット部材が移動して雌ネジ孔がブーム側ボルト挿通孔とずれることを防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係るブームヘッド取付構造を説明する前に、このブームヘッド(ブーム)が実装される高所作業車について図1および図2を用いて説明する。この高所作業車1は、車体2の前方に運転キャビン2aを有し、前後輪3a,3bで走行可能なトラック車両をベースに構成される。車体2の前部(運転キャビン2aの後方)には図示しない旋回モータにより駆動されて旋回動可能に構成された旋回台4が取り付けられている。そして、この旋回台4の上部に基部が枢結されて起伏シリンダ6の伸縮作動により垂直面内で起伏動可能にブーム7が取り付けられている。
ブーム7は、基端ブーム7a、中間ブーム7b及び先端ブーム7cを入れ子式に組み合わせて、図示しない内蔵の伸縮シリンダにより伸縮動可能に構成されている。なお、ここでは、ブーム7を三段伸縮構成としているが、二段若しくは四段以上のブームで構成される多段伸縮構成としても良い。
先端ブーム7cの先端部には、後述する作業台連結機構20を介して作業台8が取り付けられている。なお、この作業台8は、作業台連結機構20により、ブーム7の起伏角度に拘わらずこの作業台8の床面が常に水平に保たれるとともに、ブーム7に対して首振り動(旋回動)可能に構成されている。
車体2の前後左右の4箇所には、この車体2の幅方向に拡幅自在で上下方向に伸縮自在なアウトリガジャッキ9が設けられている。高所作業を行うときには、周囲の障害物との相対位置関係に応じて作業者が左右のアウトリガジャッキ9をそれぞれ車体幅方向に拡幅伸長させ、下方に張り出させて車体2を持ち上げ支持する。
次に、作業台連結機構20について図3を用いて説明する。この作業台連結機構20は、さらに、ブーム7に対して作業台8を揺動させる揺動機構21と、首振り動させる首振り機構22とから構成されている。なお、ブーム7の先端部、すなわち先端ブーム7cの先端部には、このブーム7が略水平に倒伏された状態で下方に伸びるブームヘッド23が取り付けられており、このブームヘッド取付構造については下記において詳細に説明する。
揺動機構21は、ブームヘッド23の先端部(下端部)に、上下方向に揺動自在に取り付けられた揺動部材24と、ブームヘッド23及び揺動部材24に取り付けられたレベリングシリンダ25とから構成される。そして、作業台8の後部には下部から後方に伸びる作業台ブラケット26が取り付けられており、この作業台ブラケット26の先端部が首振り機構22を介して揺動部材24の下端部に首振り動可能に取り付けられている。そのため、レベリングシリンダ25を伸縮作動させることにより、ブームヘッド23に対して作業台ブラケット26を上下方向に揺動させることができ、ブーム7の起伏角度に応じてレベリングシリンダ25の伸縮量を調整することにより作業台8の床面を常に水平に保つことができる。
首振り機構22は、上端部が揺動部材24に固定されて、この揺動部材24から下方に突出するように延びる円筒状の軸部材30と、作業台ブラケット26の側部に取り付けられた首振りモータ31と、軸部材30の円周面を覆うように取り付けられたウォーム歯車(はす歯歯車)32と、首振りモータ31の回転軸に取り付けられウォーム歯車32と噛み合うウォーム(ねじ歯車)33とから構成される。
首振り機構22において、首振りモータ31を作動させると、ウォーム33が回転するが、このウォーム33と噛み合うウォーム歯車32は軸部材30に固定されているため、作業台ブラケット26が軸部材30を中心に左右に揺動し、これにより作業台8を左右方向に首振り動させることができる。
上記構成の高所作業車1において、先端ブーム7cに本発明に係るブームヘッド取付構造が適用されており、これについて図4〜図8を参照して説明する。
先端ブーム7cは、中空四角柱状に形成されており、先端側における左右の側面の下方にはボルト挿通孔41,41が外面側から中空空間内に貫通して形成され、さらに先端側における上面の左右両側にはボルト挿通孔42,42が外面側から中空空間内に貫通して形成されている。また、中空空間内におけるボルト挿通孔41,41の下方には、内側に突出して先端ブーム7cの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブ43,43が形成されている。なお、本実施形態におけるボルト挿通孔41,42は、ブーム軸方向に並んだ3箇所の貫通孔によってそれぞれ構成されている。
先端ブーム7cの中空空間内には、矩形板状のナットプレート50,50,…(本実施形態では4個,すなわちボルト挿通孔41,42に対応した数)と、先端ブーム7cの左右の側面および上面に形成されたボルト挿通孔41,42と対応する位置でナットプレート50を保持するナット保持部材55とが設けられている。ナットプレート50の表面には、先端ブーム7cに形成されたボルト挿入孔41,42をそれぞれ構成する3箇所の貫通孔と同様の間隔および数の雌ネジ孔51が形成されている。さらに、ナットプレート50の表面には突起挿入孔52が形成されている。
ナット保持部材55は、下方に開口した「コ」の字形状の枠部材で構成されており、左右の下端部および上部の左右両側には外方に突出した突起部56,56,…(本実施形態では4個、すなわちナットプレート50に対応した数)が形成されている。この突起部56がナットプレート50に形成された突起挿入孔52に挿入され、ナット保持部材55とナットプレート50とが回動可能に結合されるようになっている。また、ナット保持部材55は、各突起部56にナットプレート50がそれぞれ結合された状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて各ナットプレート50を先端ブーム7c内面にそれぞれ近接させる左右および上下寸法に形成され、各ナットプレート50の雌ネジ孔51と先端ブーム7cのボルト挿通孔41,42の貫通孔とが重なる位置において各ナットプレート50を先端ブーム7cの内面に近接させた状態で保持するように構成されている。
なお、ナット保持部材55は、図8(a)に示すように、例えば金属製の薄板材を「コ」の字状に屈曲させて形成し、左右の下端部が互いに近づく方向(左右方向)に可撓性を有した枠部材で構成され、図中に示す矢印の方向に撓んだ状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて左右の下端部に結合したナットプレート50,50を先端ブーム7cの左右側内面にそれぞれ当接させる左右寸法に形成され、該ナットプレート50,50を先端ブーム7cの左右側内面に当接させて固定保持するように構成されることが好ましい。また、ナット保持部材55は、上下(高さ)方向に可撓性を有した枠部材で構成され、図8(b)に示すように撓んだ状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて上部に結合したナットプレート50,50を先端ブーム7cの上側内面にそれぞれ当接させる上下寸法に形成され、該ナットプレート50,50を先端ブーム7cの上側内面に当接させて固定保持するように構成されることが好ましい。
さらに、ナット保持部材55が、上記のように左右および上下方向に可撓性を有した枠部材で構成され、左右および上下に撓んだ状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて左右の下端部および上部に結合した各ナットプレート50を先端ブーム7cの内面にそれぞれ当接させる左右および上下寸法に形成され、各ナットプレート50を先端ブーム7cの左右側および上側内面に当接させて固定保持するように構成されることが好ましい。
ブームヘッド23は、上板部材23aと、上板部材23aの下面に左右に対向して取り付けられる側板部材23b,23bとから構成される。上板部材23aは、長方形状の板部材からなり、中間部から略直角に下方に屈曲して延び、側面視においてL字形状に形成されている。また、上板部材23aの上面には、先端ブーム7cの上面に形成されたボルト挿通孔42と対応した左右両側の位置にブーム軸方向に並んだ三箇所の貫通孔で構成されるボルト挿入孔44が上下に貫通して形成されている。
側板部材23bは、下端側へ若干狭まって延びる板部材からなり、下端部に揺動部材24の取付孔23cが左右方向に貫通して形成されている。この取付孔23cには、揺動部材24の上部を横方向に貫通して設けられる支持ピンP(図3参照)の両端部が取り付けられ、これによりブームヘッド23の下端部において揺動部材24が上下方向に揺動自在に取り付けられている。側板部材23bの上部には、先端ブーム7cの左右の側面に形成されたボルト挿通孔41と対応した位置にブーム軸方向に並んだ三箇所の貫通孔で構成されるボルト挿入孔45が左右に貫通して形成されている。なお、上板部材23aと側板部材23b,23bとは溶接等によって一体に形成されており、側板部材23b,23bは上板部材23aのL字状の内側面に先端ブーム7cの先端部の左右幅とほぼ等しい間隔を置いて取り付けられている。
ブームヘッド23を先端ブーム7cに取り付けるには、まず、ナット保持部材55の突起部56にナットプレート50の突起挿入孔52を挿入して結合した状態で、ナットプレート50およびナット保持部材55を先端ブーム7cの中空空間内に挿入する。具体的な手順は、図5に示すように、はじめにナット保持部材55の左右の下端部に設けられた突起部56,56にナットプレート50,50の突起挿入孔52,52を挿入して結合させ、先端ブーム7cの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブ43,43の上面を摺動するように中空空間内にこのナットプレート50,50の略半分を挿入する。そして、ナット保持部材55の上部を手前方向に回動させてナット保持部材55の上部に設けられた突起部56,56に他のナットプレート50,50の突起挿入孔52,52を挿入し、ナット保持部材55に該ナットプレート50,50を結合させた状態でナット保持部材55の上部を先端ブーム7c側に回動させ、これにより各ナットプレート50およびナット保持部材55を先端ブーム7cの中空空間内に挿入する。
このように先端ブーム7cの中空空間内に各ナットプレート50およびナット保持部材55が挿入されると、図6に示すように、各ナットプレート50は、雌ネジ孔51と先端ブーム7cのボルト挿通孔41,42の貫通孔とが重なる位置において先端ブーム7cの内面に近接した状態で保持されるとともに、ナット保持部材55および先端ブーム7cの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブ43,43によってブーム軸方向以外への移動が規制される。
次に、図7に示すように、先端ブーム7cの先端部にブームヘッド23を装着する。このとき、ブームヘッド23は、上板部材23aの上面に設けられたボルト挿入孔44,44と先端ブーム7cの上面に設けられたボルト挿通孔42,42とが重なるように、さらに側板部材23bの上部に設けられたボルト挿入孔45,45と先端ブーム7cの左右の側面に設けられたボルト挿通孔41,41とが重なるように先端ブーム7cに装着される。そして、ブームヘッド23に設けられたボルト挿入孔44,45の各貫通孔にボルト46をそれぞれ差し込む。これら各ボルト46の端部は、ブームヘッド23のボルト挿入孔44,45および先端ブーム7cのボルト挿通孔42,41の各貫通孔内を挿通してナットプレート50の雌ネジ孔51にねじ込まれる。このように各ボルト46をナットプレート50とそれぞれ螺合させて締め付けることで、ブームヘッド23が先端ブーム7cに対して固定される。
なお、万一、ブームヘッド23装着時の振動等により先端ブーム7cの中空空間内でナットプレート50が移動して雌ネジ孔51がボルト挿通孔41,42と若干ずれた場合には、ボルト挿通孔44,45およびボルト挿通孔42,41からドライバー工具等を差し込み、ナットプレート50の雌ネジ孔51が各ボルト挿通孔と重なるように容易に修正することができる。
このように本実施形態に係るブームヘッド取付構造では、ナット保持部材55が、各突起部56にナットプレート50がそれぞれ結合された状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて各ナットプレート50を先端ブーム7c内面にそれぞれ近接させる左右および上下寸法に形成され、各ナットプレート50の雌ネジ孔51と先端ブーム7cのボルト挿通孔41,42の貫通孔とが重なる位置において各ナットプレート50を先端ブーム7cの内面に近接させた状態で保持するように構成されている。このような構成により、従来のように先端ブーム7cの内面に各ナットプレート50を溶接によって取り付けることが不要となり、溶接による先端ブーム7cの強度低下を未然に防ぐことができる。また、先端ブーム7cの内面にナットプレート50をボルト固定することも不要であり、ブームヘッド23の先端ブーム7cへの組み付け工程を簡易化することができる。
また、先端ブーム7cの中空空間内におけるボルト挿通孔41,41の下方には、内側に突出して先端部ブーム7cの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブ43,43が形成され、ナット保持部材55が左右の下端部に結合したナットプレート50,50をナット係止リブ43,43上に載置した状態で中空空間内に挿設される構成により、先端ブーム7cの左右の側面に形成されるボルト挿通孔41,41の高さ位置を任意に設定することができる。そのため、例えば、ブーム7(先端ブーム7c)の断面が四角形以外の多角形もしくは楕円形等に形成された場合においても、各ナットプレート50の雌ネジ孔51と先端ブーム7cのボルト挿通孔41,42の貫通孔とが重なる位置において各ナットプレート50を先端ブーム7cの内面に近接させた状態で保持することが可能であり、上記と同様に、溶接による先端ブーム7cの強度低下を未然に防ぐことができ、さらにブームヘッド23の先端ブーム7cへの組み付け工程を簡易化することができる。
また、先端ブーム7cおよびブームヘッド23には、ブーム軸方向に並んだ3箇所の貫通孔によって構成されたブーム側のボルト挿通孔41,42およびヘッド側のボルト挿通孔44,45がそれぞれ形成され、ナットプレート50が各ボルト挿通孔を構成する3箇所の貫通孔と同様の間隔および数の雌ネジ孔51を有した矩形板状に形成されることにより、ナットプレート50の各雌ネジ孔51を各ボルト挿通孔を構成する複数の貫通孔と重なるように位置させる設置作業を容易にすることができる。
また、ナットプレート50とナット保持部材55とが回動可能に結合されて構成される。この構成により、例えば、まずナット保持部材55の左右の下端部に設けられた突起部56,56にナットプレート50,50の突起挿入孔52,52を挿入して結合させ、先端ブーム7cの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブ43,43の上面を摺動するように中空空間内にこのナットプレート50,50の略半分を挿入する。そして、ナット保持部材55の上部を手前方向に回動させてナット保持部材55の上部に設けられた突起部56,56に他のナットプレート50,50の突起挿入孔52,52を挿入し、ナット保持部材55に該ナットプレート50,50を結合させた状態でナット保持部材55の上部を先端ブーム7c側に回動させ、これにより各ナットプレート50およびナット保持部材55を先端ブーム7cの中空空間内に挿入する。このようにナットプレート50およびナット保持部材55の先端ブーム7cの中空空間内への挿入作業をスムーズに行うことができる。
さらに、ナット保持部材55が、前述のように左右および/もしくは上下方向に可撓性を有した枠部材で構成され、左右および/もしくは上下に撓んだ状態で各ナットプレート50とともに先端ブーム7cの中空空間内に挿入されて左右の下端部および/もしくは上部に結合した各ナットプレート50を先端ブーム7cの内面にそれぞれ当接させる左右および/もしくは上下寸法に形成され、各ナットプレート50を先端ブーム7cの左右側および/もしくは上側内面に当接させて固定保持するように構成される。このように構成されると、ブームヘッド23の装着時の振動等により先端ブーム7cの中空空間内でナットプレート50が移動して雌ネジ孔51が各ボルト挿通孔を構成する貫通孔とずれることを防止することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、本発明に係るブームヘッド取付構造がブームの先端部にブームヘッドを介して作業台を備えて構成される高所作業装置に適用されて説明されていたが、これは一例であり、ブームの先端部にブームヘッドを介して懸吊装置を備えて構成されるクレーン装置等であってもよい。
本発明に係るブームヘッド取付構造によりブームヘッドが取り付けられたブームを実装する高所作業車の側面図である。 上記高所作業車の平面図である。 作業台取付機構の斜視図である。 ブームヘッド取付構造を説明する先端ブーム、ナットプレートおよびナット保持部材の斜視図である。 先端ブームの中空空間内にナットプレートおよびナット保持部材を挿入する手順を説明する斜視図である。 ブームヘッド取付構造を説明する先端ブーム、ナットプレート、ナット保持部材およびブームヘッドの斜視図である。 ブームヘッド取付構造を説明する先端ブームおよびブームヘッドの斜視図である。 可撓性を有するナット保持部材を説明する図である。
符号の説明
1 高所作業車
7 ブーム
7c 先端ブーム
23 ブームヘッド
41,42 ボルト挿通孔
43 ナット係止リブ
44,45 ボルト挿入孔
46 ボルト
50 ナットプレート
51 雌ネジ孔
52 突起挿入孔
55 ナット保持部材
56 突起部

Claims (5)

  1. 少なくとも先端部が中空状に形成されてなるブームと、
    前記ブームの先端部にかぶさるように取り付けられるブームヘッドと、
    前記ブームの中空空間内に配設されるナット部材および前記ナット部材に螺合するボルト部材とを備え、
    前記ブームの先端部に外面側から前記中空空間内に貫通するブーム側ボルト挿通孔が形成され、
    前記ブームの先端部に装着された状態で前記ブームヘッドにおける前記ブーム側ボルト挿通孔と対向する位置にヘッド側ボルト挿通孔が形成され、
    前記ヘッド側ボルト挿通孔内に外面側から前記ボルト部材を挿入し、前記ヘッド側ボルト挿通孔および前記ブーム側ボルト挿通孔内を挿通した前記ボルト部材を前記ナット部材と螺合させ、前記ボルト部材および前記ナット部材により前記ブームと前記ブームヘッドとを締結固定するブームヘッド取付構造において、
    外周面において複数の前記ナット部材と結合した状態で前記中空空間内に挿設される枠状のナット保持部材を有し、
    前記ナット保持部材は、ブーム軸方向に対して略垂直な状態で前記中空空間内に挿設されて外周面に結合した前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ近接させる左右および高さ寸法に形成され、
    前記ナット保持部材が、前記ナット部材に形成された雌ねじ孔と前記ブーム側ボルト挿通孔とが重なる位置で前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ近接させて保持するように構成したことを特徴とするブームヘッド取付構造。
  2. 前記ブームは、先端部における左右の側面および上面に前記ブーム側ボルト挿通孔がそれぞれ形成され、さらに、左右の側面に形成された前記ブーム側ボルト挿通孔の下方に前記ブームの内面に沿ってブーム軸方向に延びるナット係止リブがそれぞれ形成され、
    前記ナット保持部材は、左右側面の下端部および上面において前記ナット部材とそれぞれ結合し、左右側面の下端部にそれぞれ結合した前記ナット部材を前記ナット係止リブ上に載置した状態で前記中空空間内に挿設されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のブームヘッド取付構造。
  3. 前記ブームの先端部および前記ブームヘッドには、ブーム軸方向に並んだ複数の前記ブーム側ボルト挿通孔または前記ヘッド側ボルト挿通孔がそれぞれ形成され、
    前記ナット部材は、前記ブーム側ボルト挿通孔および前記ヘッド側ボルト挿通孔に対応した複数の前記雌ネジ孔を有したプレート状に形成されてなることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のブームヘッド取付構造。
  4. 前記ナット部材には前記雌ネジ孔とともに突起挿入孔が形成され、前記ナット保持部材の外周面に形成された突起部が前記突起挿入孔に挿入され、前記ナット部材と前記ナット保持部材とが回動可能に結合されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のブームヘッド取付構造。
  5. 前記ナット保持部材は、左右方向および/もしくは高さ方向に可撓性を有し、撓んだ状態で前記中空空間内に挿設されて前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ当接させる左右および/もしくは高さ寸法に形成され、前記雌ネジ孔と前記ブーム側ボルト挿通孔とが一致して重なる位置で前記ナット部材を前記ブームの内面にそれぞれ当接させて固定保持するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のブームヘッド取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011246210A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Nippon Yusoki Co Ltd ヘッドガードおよびこれを備えたフォークリフト

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