JP5307760B2 - 作業機のサイドステップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベルや解体機等の作業機の上部旋回体の側部に取付けられ、オペレータやメンテナンス員等が足場や通路とし用いるサイドステップ装置に係り、特に大型の作業機に好適な格納式サイドステップ装置に関する。
作業機は、下部走行体上に旋回装置を介して旋回フレームを設置し、この旋回フレームにパワーユニットや運転室を搭載して上部旋回体を構成すると共に、旋回フレームに掘削、解体、荷役等を行なう作業装置を取付けて構成される。また、上部旋回体の両側には、メンテナンス員がパワーユニット等の上部旋回体上の搭載物のメンテナンス作業を行なったり、オペレータが通路として用いるためのサイドステップが取付けられる。このようなサイドステップとして、特許文献1には、旋回動作時に後部のサイドステップが周辺の障害物に衝突して破損することを防止するため、現地での作業時には、後部のサイドステップを前部のサイドステップにスライド式あるいは跳ね上げ式に収容することにより、後部のサイドステップが障害物に衝突しないように構成したものが開示されている。
特開2005−155162号公報
作業機が大型になると、上部旋回体の幅も広くなる。このため、上部旋回体の両側にサイドステップを備えた作業機においては、サイドステップを取付けたままでは上部旋回体の左右幅がトレーラトラックによる道路上の輸送制限幅を超えてしまうことになる。前述した従来の作業機のサイドステップ装置を大型の作業機に適用すると、後部のサイドステップを前部のサイドステップに収容したとしても、上部旋回体のサイドステップを含めた左右幅は縮小されない。このため、頻繁に輸送を繰り返す大型の作業機においては前記従来のサイドステップの構造は採用が困難となる。
輸送時における上部旋回体の左右幅を輸送制限幅以内に抑えるため、サイドステップを、上部旋回体の下面に外側へスライド式に突没可能に収容することが考えられる。しかしながら、サイドステップに要求される外側への突出幅は、作業現場における作業内容や社内規格によって異なる。
また、手摺をサイドステップの外縁部分に取付ける場合は、手摺を取付けるためのスペースが必要となり、サイドステップの突出幅はその分だけ大きくする必要がある。ところが、サイドステップのスライドによる突出、収容に伴う可動範囲は、上部旋回体の側面と上部旋回体を旋回させる旋回装置の旋回輪との間との距離により制限される。このため、サイドステップの突出幅を広くする要求に応じることができない場合が生じてくる。
また、サイドステップは、その下方にある下部走行体や下部走行体のトラックフレームに取付けられる部材との旋回時における部材との干渉とを考慮して、サイドステップの構成部材が下方に突出しない構成とする必要がある。また、サイドステップは人が乗るものであるため、その体重に耐える強度が要求される。
本発明は、上記問題点に鑑み、異なる用途、規格による要求に応じて外方への突出幅の拡大化が図れると共に、下方への突出量も少なく、強度の面においても有利となる構成の作業機のサイドステップ装置を提供することを目的とする。
請求項1の作業機のサイドステップ装置は、
下部走行体上の上部旋回体の側面下部に取付けられる作業機のサイドステップ装置において、
左右の第1のフレームおよび前記左右の第1のフレーム間に固定された第1の踏み板からなる第1のステップと、
左右の第2のフレームおよび前記左右の第2のフレーム間に固定される第2の踏み板からなる第2のステップとを備え、
前記第1のステップは、前記上部旋回体の旋回フレームの側面下部に前記側面より外方にスライド式に突没可能に、かつ前記左右の第1のフレームを固定ボルトにより前記旋回フレームに固定可能に取付け、
前記第2のステップは、前記左右の第2のフレームの一端側を、前記第1のステップの前記左右の第1のフレームの相互対向面にそれぞれ枢着すると共に、前記第2のフレームの他端側が内側を向く収容姿勢と、前記他端側が外側を向く突出姿勢において、前記第2のフレームを前記第1のフレームに固定ボルトにより固定可能に取付けたことを特徴とする。
請求項2の作業機のサイドステップ装置は、請求項1に記載の作業機のサイドステップ装置において、
前記第2のフレームを前記第1のフレームに枢着する枢着部材が、前記第1のフレームの対向面に設けたねじ孔に螺合して前記第2のフレームを前記第1のフレームに締結されるボルトからなり、
前記第2のフレームを前記第1のフレームに収容姿勢と突出姿勢において前記第2のフレームの枢着部以外の部分を固定する固定ボルトが、それぞれの姿勢での固定に兼用する固定ボルトからなることを特徴とする。
請求項3の作業機のサイドステップ装置は、請求項1または2に記載の作業機のサイドステップ装置において、
前記第2の踏み板は、前記第2のフレームに固定ボルトにより着脱可能に取付けられることを特徴とする。
請求項4の作業機のサイドステップ装置は、請求項1から3までのいずれか1項に記載の作業機のサイドステップ装置において、
前記第1のフレームは、上部旋回体の内外方向に長くかつ上下に貫通したガイド溝を有し、
前記ガイド溝に、ガイドブロックを相対的に摺動可能に内嵌し、
前記旋回フレームの下面に設けたねじ孔を有する取付け部と、前記第1のフレームの下面に当接する下板との間で前記第1のフレームを挟持し、前記下板および前記ガイドブロックに設けたボルト挿通孔に下方より固定ボルトを挿通して前記取付け部のねじ孔に螺合し、前記固定ボルトを緩めることにより前記第1のフレームは前記旋回フレームに内外方向に移動可能となり、前記固定ボルトを締結することにより前記第1のフレームは前記旋回フレームに対して固定されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、輸送時には第1のステップを収容姿勢とし、第2のステップはその第2のフレームの先端を内向きとした収容姿勢とすることにより、ステップ装置が上部旋回体から突出しない状態とすることができ、ステップ装置を含めた上部旋回体の左右幅を輸送制限幅内に抑えることが可能となる。また、この収容姿勢においては、第1のステップに第2のステップが折り畳み構造で重なるため、ステップ全体の内外方向の幅が狭くなり、上部旋回体側面と旋回輪との間にステップ装置を収めることができる。
また、現地での作業時には、第1のステップを突出姿勢とすることにより、オペレータやメンテナンス員が乗る足場や通路として使用することができる。さらに、第2のフレームを第1のフレームに対して回動し、外向きの突出姿勢として固定ボルトで固定することにより、第1のステップの突出幅に第2のステップの突出幅を加えた広幅のステップを構成することができる。このため、作業現場における作業内容や社内規格等によるサイドステップの広幅化の要求に応えることができる。また、収容姿勢において、第2のステップの下方への突出量も少ないため、上部旋回体の旋回時にサイドステップが下部走行体等に当接するおそれがない。また、仮に第2のフレームを第1のフレームに対して横並びにしてスライド式に伸縮させる構成とすれば、第1の踏み板のリブを削除する必要が生じるが、本発明のように回動式に第2のフレームの姿勢を変更する構成とすることにより、第1のフレームのリブを削除することなく構成することができるので、強度の面においても有利となる。
請求項2の発明によれば、枢着部材をボルトにより構成したので、このボルトを前記第2のフレームを前記第1のフレームに収容姿勢と突出姿勢とで固定する部材としても兼用することができる。また、第2のフレームの枢着部以外の部分を収容姿勢と突出姿勢とで固定する固定ボルトをそれぞれの姿勢で兼用される構成としたので、この固定ボルトがいずれの姿勢においても常時固定に使用され、保管の必要がなく、紛失のおそれがない。また、第2のフレームの固定を2本のボルトで行なえるため、固定部材の本数が少なくてすむ。
請求項3の発明によれば、第2の踏み板は、前記第2のフレームにボルトにより着脱可能に取付けられる構成としたので、輸送時には第2の踏み板を取外して第2のフレームの第1のフレームに対する着脱作業を行なうことができる。このため、メンテナンス員が第2のフレームを片側の手で支持した状態とし、他方の手でボルトの回しや着脱作業を行なう際に、第2の踏み板の荷重を支持する必要が無くなり、作業が容易になると共に、安全性が向上する。
請求項4の発明によれば、第1のフレームを旋回フレームに固定する固定ボルトが、第1のフレームのガイド溝に内嵌されたガイドブロックのボルト挿通孔に挿通された構成としたので、固定ボルトが第1のフレームのガイド溝の壁面に当接することがない。このため、固定ボルトのねじ山により第1のフレームのガイド溝の壁面が損傷したり、ねじ山の損傷によって固定ボルトに錆が発生することを防止することができる。
本発明の作業機のサイドステップ装置の一実施の形態を、サイドステップを最も広幅に設定した突出姿勢で示す上部旋回体の平面図である。 図1の部分拡大図である。 本実施の形態のサイドステップを最も広幅に設定した突出姿勢で示す正面図である。 本実施の形態のサイドステップ装置の断面図である。 本実施の形態の第1のフレームの構造を示す分解斜視図である。 本実施の形態の第1のフレームに対する第2のフレームの取付け構造および第2のフレームに対する第2の踏み板の取付け構造を示す分解斜視図である。 本実施の形態のサイドステップを収容した状態を示す上部旋回体の平面図である。 本実施の形態のサイドステップを収容した状態を示す図3相当図である。 本実施の形態の第1のステップのみを突出させた状態を示す上部旋回体の平面図である。 本実施の形態の第1のステップおよび第2のフレームを突出させた状態を示す上部旋回体の平面図である。 本発明の第1の比較例を示す断面図である。 本発明の第2の比較例を示す断面図である。
図1は本発明のサイドステップ装置の一実施の形態を示す作業機の上部旋回体の平面図、図2はその要部拡大図、図3は本実施の形態のサイドステップを最も広幅に設定した突出姿勢で示す正面図である。図3に示すように、この作業機は、ホイール式または図示のような履帯式下部走行体1のトラックフレーム1a上に旋回装置2を介して上部旋回体3の旋回フレーム3aを設置して構成する。図1に示すように、旋回フレーム3a上には、作業装置(図示せず)を取付けるためのブラケット4を設ける。作業装置としては、バケットや解体用破砕具あるいは荷役作業に用いる作業具等を先端に取付けた多関節フロントや非伸縮式または伸縮アーム等からなる。また、旋回フレーム3aには運転室5を搭載すると共に、燃料タンク6a、作動油タンク6bおよび動力源(エンジン、油圧ポンプ、各種冷却装置等を含む。)6c等を含む油圧パワーユニット6を搭載する。また、旋回フレーム3aの後部にはカウンタウエイト7を搭載する。
旋回フレーム3aの両側には、オペレータやメンテナンス員の足場や通路となる複数の第1のステップ8と第2のステップ9とが取付けられる。図4はこれらの第1のステップ8と第2のステップ9を示す断面図(ただし後述の第2の踏み板15を省略している。)である。図2、図4に示すように、第1のステップ8は、左右の第1のフレーム10,10と、これらの第1のフレーム10,10間にボルト付けあるいは図示のように溶接により取付けられる第1の踏み板11とにより構成される。第1の踏み板11は下面に突出した補強用のリブ11aを有する。
図2に示すように、第2のステップ9は、左右の第1のフレーム10,10の相互に対向面10aにそれぞれ取付けられる第2のフレーム14,14と、これらの第2のフレーム14,14間に固定される第2の踏み板15とからなる。この実施の形態においては、この第2の踏み板15が後述の構造により第2のフレーム14に固定ボルト16により着脱可能に固定される構造としている。
図5は第1のフレーム10の構造を示す分解斜視図である。図5に示すように、第1のフレーム10は、上部旋回体3の内外方向に長くかつ上下に貫通したガイド溝10bを有する。このガイド溝10bに、矩形のガイドブロック17を相対的に摺動可能に内嵌する。このガイドブロック17には固定ボルト18を挿通する2つのボルト挿通孔17aを設ける。19は第1のフレーム10の下面に当てる下板であり、固定ボルト18を挿通するボルト挿通孔19aを有する。一方、図3に示すように、旋回フレーム3aの下面に第1のフレーム10との当接面を平滑にした取付け部20を設け、この取付け部20にねじ孔21を設ける。
図3に示すように、第1のフレーム10の旋回フレーム3aへの取付けは、第1のフレーム10の下面に下板19を当接させ、この下板19と取付け部20との間で第1のフレーム10を挟持し、下板19およびガイドブロック17にそれぞれ設けたボルト挿通孔19a,17aに下方より固定ボルト18を挿通して取付け部20のねじ孔21に螺合することにより、第1のフレーム10を旋回フレーム3aの下面に取付ける。そして固定ボルト18を緩めることにより、第1のフレーム10は旋回フレーム3aの内外方向に移動可能となり、固定ボルト18を締結することにより、第1のフレーム10は旋回フレーム3aに対して固定される。
図6は第1のフレーム10に対する第2のフレーム14の取付け構造および第2のフレーム14に対する第2の踏み板15の取付け構造を示す分解斜視図である。図5、図6に示すように、左右の第1のフレーム10の相互の対向面10aに、第2のフレーム14を枢着するボルト12を螺合するためのねじ孔22を設ける。また、第1のフレーム10の対向面10aにおける、ねじ孔22を挟んで内外方向に等距離となる位置に、第2のフレーム14を突出姿勢と収容姿勢とにおいて固定ボルト13を螺合して第2のフレーム14を固定するためのねじ孔23と24とを設ける。
第2のフレーム14は、第1のフレーム10の対向面10aに対面、当接させる縦板部14aと、この縦板部14aから横向きに曲成して形成された補強用の横板部14bと、この横板部14bの先端を縦向きに曲成して形成した補強用の縦板部14cと、縦板部14a,14cに溶接して設けた踏み板取付け部14dとを有する。縦板部14aには、それぞれボルト12,13を挿通するボルト挿通孔25,26を設ける。踏み板取付け部14dには固定ボルト16を挿通するためのボルト挿通孔14eを設けると共に、このボルト挿通孔14eと同心となる位置に溶接によりナット27を固着している。
第2の踏み板15は、下面に補強用リブ15aを溶接すると共に、第2のステップ9の突出姿勢において外側となる位置に、上下に突出させて設けた縦板部15bを設けている。また、第2の踏み板15の長手方向の両端には、固定ボルト16を挿通するためのボルト挿通孔28を設ける。この第2の踏み板15は、その両端を左右の第2のフレーム14の踏み板取付け部14dに載せ、固定ボルト16を第2の踏み板15と踏み板取付け部14dのボルト挿通孔28,14eに挿通してナット27に螺合することにより、第2のフレーム14に着脱可能に取付けられる。
なお、第1の踏み板11や第2の踏み板15には、必要に応じて手摺を取付けるための取付け孔あるいはねじ孔を設けておく。また、第2の踏み板15には、組立、分解時にクレーンにより吊り上げるための吊り輪を取付ける取付け孔が設けられるが、図示を省略している。
この実施の形態のサイドステップ装置はこのように構成されているので、第1のフレーム10を固定している固定ボルト18を緩めることにより、第1のステップ8を旋回フレーム3aから突出しない収容姿勢から突出姿勢との間で変更することができる。
また、図4において、ボルト12,13をそれぞれ第2のフレーム14のボルト挿通孔25,26に挿通し、第1のフレーム10のねじ孔22,23にそれぞれ螺合して締結した実線で示す突出姿勢から、ボルト12を弛め、かつ固定ボルト13を外すと、第2のフレーム14をボルト12を中心にして回動させることができる。そして第2のフレーム14をボルト12を中心に矢印Rで示すように回動させ、二点鎖線で示すように、第1のフレーム10の側部に第2のフレーム14を重ねて収容姿勢とし、固定ボルト13を第2のフレーム14のボルト挿通孔26に挿通してねじ孔24に螺合し締結すると共に、ボルト12を締結することにより、第2のフレーム14を第1のフレーム10の側部に重ねて固定することができる。
このため、図7、図8に示すように、第2のフレーム14を第1のフレーム10の側部に重ねてボルト12,13により固定すると共に、第1のステップ8を旋回フレーム3aの下に位置する収容姿勢とすることにより、サイドステップが上部旋回体3から外側に突出しない状態とすることができる。このため、サイドステップの存在により、上部旋回体3が輸送制限幅を超えることがない。なお、この実施の形態においては、第2のステップ9の第2の踏み板15は第2のフレーム14から分離して輸送する。
輸送後、現場において組み立てる際に、図9に示すように、第2のフレーム14を第1のフレーム10の側部に重ねてボルト12,13により固定したままで第1のステップ8を引き出して固定ボルト18によって旋回フレーム3aに固定することにより、第1のステップ8の突出幅のサイドステップを構成することができる。
次に、第1のステップ8より広幅のサイドステップとする場合は、図4に2点鎖線で示すように、第2のフレーム14を第1のフレーム10の側部に重ねた状態からボルト12を緩め、固定ボルト13を外し、第2のフレーム14を矢印Rの反対方向に回して実線の突出姿勢とし、固定ボルト13を第2のフレーム14のボルト挿通孔26に通して第1のフレーム10のねじ孔23に螺合し締結すると共に、ボルト12も締結することにより、図10に示すように、第2のフレーム14を突出姿勢として第1のフレーム10に固定することができる。
続いて図1、図2に示したように、第2の踏み板15を左右の第2のフレーム14,14に載せて固定ボルト16によって固定することにより、サイドステップを最も広幅の構成とすることができる。なおこのようなサイドステップの姿勢変更および第2の踏み板15の着脱作業は、下部走行体1の履帯やホイールが作業の邪魔にならないように、サイドステップの作業箇所が左右の履帯やホイール間に位置するように上部旋回体3を旋回させて行なう。
以上に述べたように、この実施の形態によれば、輸送時には第1のステップ8を収容姿勢とし、第2のフレーム14の先端を内向きとすることにより、ステップ装置が上部旋回体から突出しない状態とすることができ、ステップ装置を含めた上部旋回体の左右幅を輸送制限幅内に抑えることが可能となる。また、現地での作業時には、第1のステップ8を突出姿勢とすることにより、オペレータやメンテナンス員が乗る足場や通路として使用することができる。
さらに、第2のフレーム14を第1のフレーム10に突出姿勢で固定し、第2のフレーム14に第2の踏み板15を固定することにより、第1のステップ8に第2のステップ9の持つ第2の踏み板15を加えた突出幅を有する広幅のサイドステップを構成することができる。このため、作業現場における作業内容や社内規格、あるいは手摺をサイドステップの外縁部分に取付ける場合等におけるサイドステップの広幅化の要求に応えることができる。
図11、図12は、本発明と異なり、サイドステップを2段スライド構造とした参考例である。図11は前記第1のフレーム10の外端部の下面に第2のフレーム14Aをスライド式に突没可能に取付けた例である。すなわち、第1のフレーム10の外端側に第2のフレーム14Aを取付けるための取付け部10cを設け、図5、図6に示した第1のフレーム10と同様の構造の第2のフレーム14A内にガイドブロック30に移動可能に嵌合し、第2のフレーム14Aを取付け部10cと下板31との間で挟み、固定ボルト32を下板31とガイドブロック30にそれぞれ設けたボルト挿通孔31a,30aに挿通して取付け部10cに設けたねじ孔10dに螺合してなる。
この図11の構造では、固定ボルト32を緩めると第1のフレーム10に対して第2のフレーム14を突没可能とすることができる。しかしながら、この図11の構成によると、第2のフレーム14Aが第1のフレーム10よりさらに下方に突出するため、全体として下方への突出幅が大となり、旋回時に下部走行体1に干渉するおそれがあり、実現が困難である。また、第1のフレーム10に取付ける踏み板と第2のフレーム14Aに取付ける踏み板との間の段差が生じることになる。また、第1のフレーム10のガイドブロック30の取付け部10cが第1のフレーム10の可動範囲を制限するので、旋回フレーム3aの外面と旋回装置2の旋回輪2aとの距離L(図8参照)による制約から、第1のフレーム10の突出幅を大きく確保し得ない。
一方、本発明の上記実施の形態によれば、図3、図8に示すように、第2のフレーム14の突出姿勢、収容姿勢において、第1のフレーム10から第2のフレーム14があまり下方に突出することなく、作業機の旋回動作の邪魔となることなく、また、第2の踏み板15を第1の踏み板11に容易に同面に並べることができる。また、第2のフレーム14が第1のフレーム10の側部に位置するので、第1のフレーム10の可動範囲を制限することがない上、収容姿勢においては、第1のステップに第2のステップが折り畳み構造で重なるため、ステップ全体の内外方向の幅が狭くなり、第1のフレーム10の突出幅を容易に確保することができる。
図12の参考例は、第1のフレーム10の側部に隣接して第2のフレーム14Aの取付け部10cを設け、この取付け部10cに対して図11で説明した構造により、第2のフレーム14Aを第1のフレーム10の横並びに設けると共に、第1のフレーム10に対して突没可能に取付けたものである。しかしながらこの構成によると、第1の踏み板11のリブ11aを一部除去して第2のフレーム14Aを収容する必要があるので、第1の踏み板11の強度が低くなる。一方、本発明の上記実施の形態によれば、第1の踏み板11のリブ11aを削除することなく実現することができ、強度の面で有利となる。
また、本発明を実施する場合、第2のフレーム14の枢着部材をボルトでなく、例えば第1のフレーム10に固定したピンとしてもよい。しかし上記実施の形態のように、枢着部材をボルト12により構成すれば、このボルト12を前記第2のフレーム12を前記第1のフレーム10に収容姿勢と突出姿勢とで固定する固定ボルトとしても兼用することができ、取付け強度が向上すると共に、第2のフレーム14を第1のフレーム10に取付けるための取付け部材の本数を削減することができる。また、上記収容姿勢と突出姿勢とで固定する固定ボルトをそれぞれの姿勢で兼用される構成としたので、ボルトが常時固定に使用され、保管の必要がなく、紛失のおそれがない。
また上記の実施の形態においては、第2の踏み板15は、第2のフレーム14に固定ボルト16により着脱可能に取付けられる構成としたので、輸送時には第2の踏み板15を取外して第2のフレーム14を第1のフレーム10に対して着脱する作業を行なうことができる。ここで、第2の踏み板15の重さを例えば17kg、第2のフレーム14の重さを例えば5kgとした場合、第2の踏み板15を第2のフレーム14に取付けままで収容姿勢と突出姿勢との間で姿勢変更を行なおうとすれば、メンテナンス員は、合計22kgの荷重を片手で支えて他の手でボルト12,13による取付け作業を行なう必要がある。しかし、第2の踏み板15を第2のフレーム14から取外して姿勢変更を行なうとすれば、片手で第2のフレーム14の半分の荷重(2.5kg)を支持した状態でボルト12,13による取付け作業を行なうことができるので、作業が容易になると共に、安全性が向上する。
また、上記の実施の形態においては、図4に示したように、第2のフレーム14に第2の踏み板15を取付けていない状態においては、第2の踏み板15を固定するための固定ボルト16を第2のフレーム14に設けたナット27に螺合しておくため、固定ボルト16の紛失のおそれがない。
また上記の実施の形態においては、第1のフレーム10を旋回フレーム3aに固定する固定ボルト18が、第1のフレーム10のガイド溝10bに内嵌されたガイドブロック17のボルト挿通孔17aに挿通された構成としたので、固定ボルト18が第1のフレーム10のガイド溝10bの壁面に当接することがない。このため、固定ボルト18のねじ山が第1のフレーム10のガイド溝10bの壁面に接触してその壁面が損傷したり、ねじ山の損傷によって固定ボルト18に錆が発生することを防止することができる。
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明は、上記実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、付加が可能である。
1:下部走行体、1a:トラックフレーム、2:旋回装置、2:旋回輪、3:上部旋回体、3a:旋回フレーム、4:ブラケット、5:運転室、6:油圧パワーユニット、6a:燃料タンク、6b:作動油タンク、6c:動力源、7:カウンタウエイト、8:第1のステップ、9:第2のステップ、10:第1のフレーム、10a:対向面、10b:ガイド溝、11:第1の踏み板、11a:リブ、12:ボルト(枢着部材)、13:固定ボルト、14:第2のフレーム、15:第2の踏み板、16:固定ボルト、17:ガイドブロック、18:固定ボルト、19:下板、20:取付け部、21:ねじ孔、22〜24:ねじ孔、25,26:ボルト挿通孔、27:ナット、28:ボルト挿通孔

Claims (4)

  1. 下部走行体上の上部旋回体の側面下部に取付けられる作業機のサイドステップ装置において、
    左右の第1のフレームおよび前記左右の第1のフレーム間に固定された第1の踏み板からなる第1のステップと、
    左右の第2のフレームおよび前記左右の第2のフレーム間に固定される第2の踏み板からなる第2のステップとを備え、
    前記第1のステップは、前記上部旋回体の旋回フレームの側面下部に前記側面より外方にスライド式に突没可能に、かつ前記左右の第1のフレームを固定ボルトにより前記旋回フレームに固定可能に取付け、
    前記第2のステップは、前記左右の第2のフレームの一端側を、前記第1のステップの前記左右の第1のフレームの相互対向面にそれぞれ枢着すると共に、前記第2のフレームの他端側が内側を向く収容姿勢と、前記他端側が外側を向く突出姿勢において、前記第2のフレームを前記第1のフレームに固定ボルトにより固定可能に取付けたことを特徴とする作業機のサイドステップ装置。
  2. 請求項1に記載の作業機のサイドステップ装置において、
    前記第2のフレームを前記第1のフレームに枢着する枢着部材が、前記第1のフレームの対向面に設けたねじ孔に螺合して前記第2のフレームを前記第1のフレームに締結されるボルトからなり、
    前記第2のフレームを前記第1のフレームに収容姿勢と突出姿勢において前記第2のフレームの枢着部以外の部分を固定する固定ボルトが、それぞれの姿勢での固定に兼用する固定ボルトからなることを特徴とする作業機のサイドステップ装置。
  3. 請求項1または2に記載の作業機のサイドステップ装置において、
    前記第2の踏み板は、前記第2のフレームに固定ボルトにより着脱可能に取付けられることを特徴とする作業機のサイドステップ装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の作業機のサイドステップ装置において、
    前記第1のフレームは、上部旋回体の内外方向に長くかつ上下に貫通したガイド溝を有し、
    前記ガイド溝に、ガイドブロックを相対的に摺動可能に内嵌し、
    前記旋回フレームの下面に設けたねじ孔を有する取付け部と、前記第1のフレームの下面に当接する下板との間で前記第1のフレームを挟持し、前記下板および前記ガイドブロックに設けたボルト挿通孔に下方より固定ボルトを挿通して前記取付け部のねじ孔に螺合し、前記固定ボルトを緩めることにより前記第1のフレームは前記旋回フレームに内外方向に移動可能となり、前記固定ボルトを締結することにより前記第1のフレームは前記旋回フレームに対して固定されることを特徴とする作業機のサイドステップ装置。
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