JP2008105567A - 車両用ステップ構造 - Google Patents

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治 福井
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Abstract

【課題】十分なステップ幅を確保することができる車両用ステップ構造を提供する。
【解決手段】スライドレール41にステップ本体51を設け、ステップ本体51を、前席用乗降口の下部から後席用乗降口の下部に渡る長さに設定する。ステップ本体51の先端部に延長部61を回動自在に支持し、延長部61をステップ本体51に対して上方へ回動して上方に起立させた起立状態101と、延長部61を傾倒してステップ本体51の延長上に配置して水平に維持した傾倒状態102とを形成可能に構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられたステップ構造に関する。
従来、車両に設けられた乗降口の下部には、ステップが設けられており、乗降時の足場として利用できるように構成されている。
このステップとしては、車体下部に格納される格納タイプが知られており、乗降時にステップを車両側方へ延出できるように構成されている。
しかしながら、このようなステップにあっては、最低地上高要件の厳しい例えばオンロード車両では、ステップを出来るだけ高位置に格納しなければならない。
この場合、車両アンダーフロア部品と干渉を避けるために、十分な奥行き寸法を確保することが困難となってしまう。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、十分なステップ幅を確保することができる車両用ステップ構造を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車両用ステップ構造にあっては、車両の側方へ延出したステップを格納時に前記車両側に後退する車両用ステップ構造において、前記ステップのステップ本体を、前記車両の前席用乗降口の下部から後席用乗降口の下部に渡る長さに設定するとともに、前記ステップ本体に、展開時に当該ステップ本体の延長上に配置され、該ステップ本体の踏み面を車両側方へ延長する延長部を設けた。
すなわち、前記ステップのステップ本体には、展開時に当該ステップ本体の延長上に配置される延長部が設けられており、該延長部によって前記ステップ本体の踏み面は、車両側方へ延長される。
これにより、ステップは、全体としての奥行き寸法が前記延長部によって延長される。
そして、前記ステップのステップ本体は、前記車両の前席用乗降口の下部から後席用乗降口の下部に渡る長さに設定されている。
このため、前記ステップを、前記前席乗降口からの乗降時と前記後席乗降口から乗降時に利用することができる。
また、請求項2の車両用ステップ構造においては、前記格納時に前記延長部が前記車両のサイドシルの下部に配置されるように前記ステップの格納位置を設定した。
すなわち、格納時には、前記延長部が前記車両のサイドシルの下部に配置される。
これにより、前記ステップの前記延長部は、走行等において、前記サイドシルを保護する為のサイドシルプロテクタとして利用される。
さらに、請求項3の車両用ステップ構造では、前記ステップ本体に前記延長部を回動自在に支持し、該延長部を前記ステップ本体に対して起立させた起立状態、及び前記延長部を傾倒して前記ステップ本体の延長上に配置した傾倒状態を形成可能に構成した。
すなわち、前記延長部は、前記ステップ本体に回動自在に支持されており、この延長部を前記ステップ本体に対して起立させた起立状態において、当該ステップの奥行き寸法を短くすることができる。
このため、この起立状態で格納することによって、格納に要する奥行きスペースが小さくなる。
また、請求項4の車両用ステップ構造にあっては、首部の先端に断面円形状の頭部が設けられた軸部を前記延長部の基端部に一体形成する一方、前記頭部を回転自在に保持する保持部を前記ステップ本体の先端部に形成して前記延長部を前記ステップ本体に回動自在に支持するとともに、前記傾倒状態での前記延長部の下方への回動を規制する回動規制構造を設けた。
すなわち、前記延長部の基端部には、前記首部を介して断面円形状の頭部が一体形成されており、前記ステップ本体の先端部には、前記頭部を回転自在に保持する保持部が形成されている。
このため、前記頭部を前記保持部に回転自在に保持することによって、前記ステップ本体と前記延長部とは、回動自在に連結される。
そして、前記延長部を傾倒して前記ステップ本体の延長上に配置した前記傾倒状態では、前記延長部の下方への回動が回動規制構造によって阻止される。
さらに、請求項5の車両用ステップ構造においては、前記ステップ本体の格納動作に伴って前記起立状態にある前記延長部を前記車両の側面に圧接する。
すなわち、格納時には、前記ステップ本体の格納動作に伴って前記起立状態にある前記延長部が前記車両の側面に圧接される。
これにより、前記車体と前記延長部との間に生じ得る隙間の発生が防止される。
加えて、請求項6の車両用ステップ構造では、前記ステップ本体の格納動作に連動して前記延長部を駆動する連動手段を備えている。
すなわち、格納時に前記ステップ本体を駆動すると、その格納動作に連動して前記延長部が駆動される。
このため、前記延長部は、前記ステップ本体を駆動する駆動力によって駆動される。
以上説明したように本発明の請求項1の車両用ステップ構造にあっては、展開時に前記ステップ本体の延長上に配置される延長部を前記ステップ本体に設けることによって、当該ステップ本体の踏み面を車両側方へ延長することができる。
これにより、格納時での奥行き寸法を短くしつつ、使用時には、ステップ全体としての奥行き寸法を延長することができ、十分なステップ幅を確保することができる。
したがって、このように前席用乗降口から後席用乗降口に渡る長さを有するステップ本体を車体下部の高位置に格納する場合であっても、格納スペースの奥行き寸法を短くすることによって、車両アンダーフロア部品と干渉を回避することができる。
また、請求項2の車両用ステップ構造においては、格納時において前記延長部を前記車両のサイドシルの下部に配置することができる。
これにより、前記ステップの前記延長部を、走行等において前記サイドシルを保護する為のサイドシルプロテクタとして利用することができる。
さらに、請求項3の車両用ステップ構造では、前記延長部を前記ステップ本体に回動自在に支持することにより、この延長部を前記ステップ本体に対して起立させた起立状態において、当該ステップの奥行き寸法を短くすることができる。
このため、この起立状態で格納することによって、格納に要する奥行きスペースを小さくすることができる。
また、請求項4の車両用ステップ構造にあっては、前記延長部の基端部に設けられた前記頭部を、前記ステップ本体の先端部に設けられた前記保持部に回転自在に保持することによって、前記ステップ本体と前記延長部とを、回動自在に連結することができる。
このため、前記ステップ本体と前記延長部とを、両部材とは別体からなるピンで回動自在に連結する場合と比較して、部材コストを削減することができるとともに、構造を簡素化することができる。また、前記両部材に別部材からなるピンを通すための作業が不要となるため、作業性が向上する。
したがって、部材コストや製造コストを抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
そして、前記延長部を傾倒して前記ステップ本体の延長上に配置した前記傾倒状態では、前記延長部の下方への回動を回動規制構造によって阻止することができる。
このため、前記延長部に荷重が加えられた際の当該延長部の垂下を防止することができる。
さらに、請求項5の車両用ステップ構造においては、格納時において、前記ステップ本体の格納動作に伴って、前記起立状態にある前記延長部を前記車両の側面に圧接することができる。
このため、前記車体と前記延長部との間に生じ得る隙間の発生を防止することができ、土や砂などの異物の進入を防止することができる。
加えて、請求項6の車両用ステップ構造では、格納時に前記ステップ本体を駆動した際に、その格納動作に連動して前記延長部を駆動することができる。
このように、前記ステップ本体を駆動する駆動源によって前記延長部を駆動することができるため、前記延長部を駆動する為の駆動源が不要とり、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の一実地の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる車両用ステップ構造を備えたステップ1を示す図であり、該ステップ1は、例えばオンロード用の車両2の側部に延設されている。
この車両2には、前席に乗降する為の前席用乗降口と、後席に乗降する為の後席用乗降口とが設けられており(図示省略)、前記ステップ1は、前記前席用乗降口の下部から前記後席用乗降口の下部に渡る長さに設定されている。これにより、前記前席用乗降口から乗降する際と前記後席乗降口から乗降する際とにおいて、前記ステップ1を足場として利用できるように構成されている。
前記ステップ1は、車幅方向にスライドされ格納されるスライド格納タイプであり、乗降時には、図1の(b)に示すように、前記ステップ1を車両側方Oに延出した展開状態11を形成できるように構成されている。また、格納時には、図1の(a)に示したように、延出した前記ステップ1を前記車両2側へ後退して当該車両2下部の格納位置12に格納した格納状態13を形成できるように構成されており、当該ステップ1が車両側方Oへ突出しないように構成されている。
前記車両2側部の下縁には、サイドシルアウタ21とサイドシルインナ22とによって閉断面形状のサイドシル23が車両前後方向に延設されており、該サイドシル23によって乗降口20の下縁が形成されている。両サイドシル23を構成するサイドシルインナ22には(左方のサイドシル23のみ図示)、レールブラケット24先端に設けられたフランジ部25が固定されている。
前記各レールブラケット24は、矩形筒状に形成されており、車両2の左右の側部にそれぞれ一対設けられている。また、前記各レールブラケット24は、フロア31を構成するフロアロアパネル32に沿って車幅方向に延設されており、その端部が車両側方Oへ向けて開口するように構成されている。そして、前記各レールブラケット24の下面には、短冊状のプッシュプレート25が設けられており、該プッシュプレート25は、前記レールブラケット24の先端側に延出している。
各レールブラケット24内には、断面コ字状のスライドレール41が移動自在に収容されており、前記各レールブラケット24の上面42には、前記スライドレール41の上面43に摺接するガイドローラアッパ44が回転自在に設けられいる。また、前記スライドレール41の後端部には、図1の(b)に示したように、ガイドローラロア45が回転自在に支持されており、該ガイドローラロア45が前記レールブラケット24の下面46を転動するように構成されている。
これにより、前記ガイドローラアッパ44が前記レールブラケット24の上面43をガイドするとともに、前記ガイドローラロア45が前記レールブラケット24の下面46を転動することによって、前記スライドレール41を車幅方向へ移動できるように構成されており、前記各スライドレール41は、図1の(a)に示したように、前記サイドシル23より内側に後退した位置から、図1の(b)に示したように、前記サイドシル23より車両側方Oへ延出した位置までの間を移動できるように構成されている。
前記各スライドレール41の先端部には、ステップ本体51が固定されており、該ステップ本体51は、その上面52が踏み面を構成している。このステップ本体51は、車両前後方向に延在する長板状に形成されており、その長さ寸法は、前記前席用乗降口の下部から前記後席用乗降口の下部に渡る長さに設定されている。
このステップ本体51の車両側方O側の先端部には、延長部61が回動自在に支持されており、該延長部61は、その自由端部を縦方向に回動できるように構成されている。これにより、前記延長部61を前記ステップ本体51に対して水平まで傾倒して展開した際に、前記ステップ本体51の踏み面を車両側方Oに延長できるように構成されている。
すなわち、前記ステップ1は、車体側を構成する前記ステップ本体51と、該ステップ本体51に回動自在に支持された前記延長部61とによって構成されており、図2の(a)に示すように、前記延長部61を前記ステップ本体51に対して上方へ回動して起立させた起立状態101と、図2の(b)に示すように、前記延長部61を傾倒して前記ステップ本体51の延長上に配置して水平に維持した傾倒状態102とを形成できるように構成されている。
前記延長部61は、アルミニュームの押し出し成形によって中空の三角柱状に形成されており、その上面111は、延長用の踏み面を構成している。この延長部61の下面112には、図1に示したように、樹脂を用いて成型されたサイドシルプロテクタ113が取り付けられており、該サイドシルプロテクタ113の表面114と前記下面112との間には、緩衝用の間隙115が形成されている。前記サイドシルプロテクタ113の一端には、前記延長部61の起立状態にて前記サイドシル23との間隙を埋める為のエンドラバー116が前記上面111側に延出するように設けられている。また、前記サイドシルプロテクタ113の他端部には、中空の折返し形状に形成されている。
また、前記延長部61の基端部には、図2の(b)に示したように、基端側へ延出する下方延出部121が前記下面112に沿って一体形成されており、前記下方延出部121からは、前記傾倒状態102において、前記車両2側へ水平に延出した水平延出部122が一体形成されている。該水平延出部122の先端には、内側に後退した内側後退部123が形成されており、該内側後退部123には、図2の(b)に示したように、当該ステップ1を車両2側へ後退した際に、前記レールブラケット24より延出した前記プッシュプレート25先端が当接するように構成されている。
また、前記下方延出部121には、上方へ向けて延出した首部131が一体形成されており、該首部131の上端には、円柱状の頭部132が一体形成されている。これにより、当該延長部61の基端部には、軸部133が形成されており、前記頭部132と前記首部131と前記下方延出部121と前記水平延出部122とは、当該延長部61の長さ方向(車両前後方向)全長に渡って延設されている。
また、前記延長部61の基端部には、基端側へ延出する上方延出部141が前記上面111に沿って一体形成されており、前記上方延出部141は、当該延長部61の長さ方向(車両前後方向)全長に渡って延設されている。前記上方延出部141の基端側への突出量は、前記下方延出部121の突出量より小さく設定されており、当該延長部61の基端部には、上方に開口した断面円弧状の可動領域142が、前記上面111から前記下方延出部121までの間に形成されている。
前記ステップ本体51も、アルミニュームの押し出し成形によって中空板状に形成されており、その上面52は、基端側の踏み面を構成している。このステップ本体51の先端部には、先端側へ延出するとともに先端へ向かうに従って下方へ湾曲した湾曲部151が前記上面52に連続して一体形成されており、当該ステップ本体51の先端部下側には、先端側へ突出した突出部152が下面153に連続して一体形成されている。
この突出部152と前記湾曲部151との間には、前記延長部61に設けられた前記頭部132を回転自在に保持する溝状の保持部161が形成されている。この保持部161は、円柱状に形成された前記頭部132に外嵌する断面円形状の外嵌部162と、該外嵌部162に前記頭部132を内嵌した状態で前記首部131が挿通する首部挿通部163とで構成されており、該首部挿通部163は、前記外嵌部162から先端側へ向かうに従って下方へ延出するように延在し、斜め下方へ向けて開口している。
前記外嵌部162及び前記首部挿通部163は、前記ステップ本体51の長さ方向(車両前後方向)全長に渡って形成されており、当該ステップ本体51の一側面171及び他側面に開口している(一側面171側のみ図示)。
これにより、このステップ本体51の両側面171のいずれか側からでも、前記延長部61に設けられた前記頭部132を前記外嵌部162へスライドして挿入すると同時に、前記首部131を前記首部挿通部163へ挿入できるように構成されている。
この首部挿通部163での幅寸法171は、前記頭部132の直径寸法172より小さく設定されており(図2の(a)参照)、当該首部挿通部163を介した前記頭部132の抜けを防止できるように構成されている。また、前記首部挿通部163での前記幅寸法171は、前記首部131の厚み寸法より十分に大きく設定されており、前記頭部132を回転中心として前記延長部61を前記ステップ本体51に対して回動した際に、前記首部挿通部163内での前記首部131の上下方向への移動を許容できる寸法に設定されている。
そして、前記ステップ本体51の先端上部に形成された前記湾曲部151は、前記外嵌部162に前記頭部132を内嵌した状態で、前記延長部61に形成された前記可動領域142内に配置されるように構成されており、前記頭部132を回転中心として前記延長部61を前記ステップ本体51に対して回動した際に、前記延長部61に形成された前記可動領域142内を移動できるように構成されている。
この湾曲部151の先端には、当該ステップ本体51の先端方向へ延出する先端延出部181が形成されており、該先端延出部181上面には、前記上面111と平行な受け面182が形成されている。この受け面182は、前記延長部61に設けられた前記上方延出部141の下面と対を成すように構成されており、前記延長部61を前記ステップ本体51に延長上に配置して水平に保った前記傾倒状態102において、前記上方延出部141の下面が構成する下側当接面183が前記湾曲部151に形成された前記受け面182に上方から当接し、前記延長部61の自由端部のさらなる下方への回動を規制するするよう構成されている。
これにより、前記頭部132を回転中心として前記延長部61を前記ステップ本体51に対して回動した際に、互いに当接して回転方向への回動を規制する回動規制構造が前記上方延出部141の前記下側当接面183と前記湾曲部151の前記受け面182とによって構成されている。
また、前記下側当接面183及び前記受け面182は、共に平坦面で構成されており、前記下側面接面183が前記受け面182に面接した状態で、両者が互いに密着するように構成されている。
これにより、前記延長部61の下方へ向けた回転方向への回動を規制した回転規制状態において、前記可動領域142及び前記保持部161内への異物の進入を阻止する異物進入阻止構造が構成されており、踏み面として利用される前記延長部61及びステップ本体51上に砂や土などが付着した場合であっても、これらの異物が前記可動領域142及び前記保持部161に充填されたグリースに混入するといった不具合を防止できるように構成されている。
さらに、延長用の踏み面を構成する前記延長部61に過荷重が加えられた際には、その荷重が前記延長部61の前記上方延出部141から前記ステップ本体51の前記湾曲部151の先端に加えられ、当該湾曲部151を下方へ弾性変形させるように構成されており、これにより当該湾曲部151と前記突出部152間に形成された円形の前記外嵌部162を縮径して前記首部挿通部163の幅寸法を狭めるように構成されている。
これにより、前記延長部61の下方へ向けた回転方向への回動を規制した回転規制状態において、前記延長部61に加えられた回転力を前記首部挿通部163の幅寸法171を狭める力に変換する変換構造が構成されている。
また、前記傾倒状態102では、前記延長部61の前記首部131の側面201が前記ステップ本体51の前記突出部152の端面202に水平方向から当接し、前記延長部61のさらなる下方への回動を規制するように構成されている。
これにより、前記頭部132を回転中心として前記延長部61を前記ステップ本体51に対して回動した際に、互いに当接して回転方向への回動を規制する回動規制構造が前記首部131の前記側面201と前記突出部152の前記端面202とによって構成されている。
さらに、前記側面201及び前記端面202は、共に平坦面で構成されており、前記側面201が前記端面202に面接した状態で、両者が互いに密着するように構成されている。
これにより、前記回転規制状態において、前記保持部161内への異物の進入を阻止する異物進入阻止構造が構成されており、踏み面として利用する際に砂や土などが付着した場合であっても、これらの異物が前記可動領域142及び前記保持部161に充填されたグリースに混入するといった不具合を防止できるように構成されている。
このステップ1が先端に設けられた前記各スライドレール41は、図外の駆動機構により前記ガイドレール41に沿って車幅方向へ移動されるように構成されており、当該スライドレール41を車両側方Oへ移動した際には、図1の(b)に示したように、前記ステップ1を前席乗降口の下部及び後席乗降口の下部に延出した前記展開状態11を形成できるように構成されている。
このとき、図2の(b)に示したように、前記ステップ本体51の先端部に回動自在に支持された前記延長部61は、その自重によって前記首部131を回転中心として自由端部が下方へ回動するように構成されており、前記延長部61における前記上方延出部141の前記下側当接面183が前記ステップ本体51における前記湾曲部151の前記受け面182に当接するとともに、前記延長部61における前記首部131の前記側面201が前記ステップ本体51における前記突出部152の前記端面202に当接した時点で、当該延長部61のさらなる下方への回動が防止されるように構成されている。これにより、前記ステップ1を前席乗降口の下部及び後席乗降口の下部に延出した前記展開状態11を形成できるように構成されている。
また、前記各スライドレール41を車両2側へ後退させた際には、図1の(a)に示したように、前記ステップ1の前記ステップ本体51が車体を構成する前記サイドシル23の下部に配置されるように構成されており、この状態において、図2の(b)から図2の(a)に示したように、前記レールブラケット24より延出した前記プッシュプレート25が前記延長部61の前記水平延出部122に形成された内側後退部123に当接するように構成されている。この状態において、前記各スライドレール41をさらに車両2側へ後退させることによって、図2の(a)に示したように、前記頭部132を回転中心として前記延長部61の自由端部を上方に回動できるように構成されており、当該延長部61が前記ステップ本体51に対して起立した前記起立状態101を形成できるように構成されている。
これにより、前記ステップ本体51の格納動作に連動して前記延長部61を駆動する連動手段が、前記レールブラケット24に設けられた前記プッシュプレート25と前記延長部61に設けられた前記水平延出部122とによって構成されている。
この状態において、前記各スライドレール41を、さらに車両2側へ後退させることによって、前記起立状態101にある前記延長部61に設けられたサイドシルプロテクタ113端部のエンドラバー116を、前記車両2の側面を構成する前記サイドシル23に圧接するように構成されており、これにより前記格納状態13を形成できるように構成されている。
この格納状態において、前記延長部61の前記下面112に設けられた前記サイドシルプロテクタ113の表面114を前記サイドシル23に沿って延在し見栄えを向上するとともに、該サイドシル23と共に車両2側面を形成するように構成されており、この格納位置12において、前記延長部61が前記サイドシル23の下部に配置されるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ステップ1のステップ本体51には、当該ステップ本体51の延長上に配置される延長部61が設けられており、前記展開状態11において、前記ステップ本体51の踏み面を前記延長部61によって車両側方Oに延長することができる。
また、前記延長部61は、前記ステップ本体51に回動自在に支持されており、この延長部61を前記ステップ本体51に対して起立させた起立状態101においては、当該ステップ1の奥行き寸法を短くすることができる。
このため、この起立状態101で前記ステップ1を格納することによって、格納に要する奥行きスペースを小さくすることができる。よって、格納状態13での奥行き寸法を短くしつつ、使用時には、ステップ1全体としての奥行き寸法を延長することができ、十分なステップ幅を確保することができる。
このように、前席用乗降口から後席用乗降口に渡る長さを有するステップ本体51を車体下部の高位置に格納する場合であっても、格納スペースの奥行き寸法を短くすることにより、アンダーフロア部品を備え無い乗降口の下縁を構成するサイドシル23の下部に格納することができる。
したがって、格納スペースの奥行き寸法が大きくなり、格納スペースを前記サイドシル23下部からフロア31下部に渡って確保しなければならない場合と比較して、前記ステップ1を高位置に格納しつつ、前記フロア31下部に設けられた車両アンダーフロア部品との干渉を回避することができる。
また、前記格納状態13において、前記ステップ本体51に設けられた前記延長部61を前記サイドシル23の下部に配置することができる。
これにより、前記ステップ1の前記延長部61を、走行等において前記サイドシル23を保護する為のサイドシルプロテクタ113として利用することができる。
そして、前記延長部61には、前記首部131を介して断面円形状の頭部132が一体形成されており、前記ステップ本体51には、前記頭部132を回転自在に保持する保持部161が形成されている。このため、前記頭部132を前記保持部161に回転自在に保持することによって、前記延長部61と前記ステップ本体51とを、別部材を用いることなく、回動自在に連結することができる。
このため、前記延長部61と前記ステップ本体51とを、両構成部材51,61とは別体からなるピンで回動自在に連結しなければならなかった従来と比較して、部材コストを削減することができるとともに、構造の簡素化を図ることができる。
また、前記両構成部材51,61に別部材からなるピンを通すための作業が不要となるため、作業性が向上する。
したがって、部材コストや製造コストを抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
そして、前記延長部61を傾倒して前記ステップ本体51の延長上に配置した前記傾倒状態101では、前記延長部61に荷重が加えられた場合であっても、前記延長部61における前記上方延出部141の下側当接面183が前記ステップ本体51における前記湾曲部151の前記受け面182に当接し、かつ前記延長部61における前記首部131の側面201が前記ステップ本体51における前記突出部152の端面202に当接することによって、前記延長部61の自由端部のさらなる下方回転方向への回動を阻止することができる。
このため、延長用の踏み面に加えられた荷重による前記延長部61の自由端部の下方への垂下を未然に防止することができる。
そして、前記各スライドレール41を車両2側へ後退させてステップ1を格納する際には、図2の(b)から図2の(a)に示したように、前記レールブラケット24より延出した前記プッシュプレート25が前記延長部61の前記水平延出部122に形成された内側後退部123に当接する。この状態において、前記各スライドレール41をさらに車両2側へ後退させると、図2の(a)に示したように、前記頭部132を回転中心として前記延長部61の自由端部が上方に回動され、当該延長部61が前記ステップ本体51に対して起立した前記起立状態101を形成することができる。
このように、ステップ格納時に前記ステップ本体51を駆動した際には、その格納動作に連動して前記延長部61を駆動することができる。
このように、前記ステップ本体51を駆動する駆動源によって前記延長部61を駆動することができるため、前記延長部61を駆動する為の専用の駆動源が不要となり、構造の簡素化及び部品点数の削減を図ることができ、低コスト化を図ることができる。
また、この格納状態13では、起立した延長部61のエンドラバー116が、前記車両2の側面を構成する前記サイドシル23に圧接されるように構成されている。
このため、車体を構成する前記サイドシル23と前記延長部61との間に生じ得る隙間の発生を防止することができ、外観品質を高めることができるとともに、土や砂などの異物の進入を防止することができる。
なお、本実施の形態では、スライドして格納するステップ1を例に挙げて説明したが、本願発明は、この格納方式に限定されるものではない。
本発明の一実施の形態を示す図で、(a)は格納状態を示す側面図であり、(b)は展開状態を示す側面図である。 同実施の形態のステップ部分を示す図で、(a)は起立状態を示す側面図であり、(b)は傾倒状態を示す側面ずである。
符号の説明
1 ステップ
2 車両
11 展開状態
12 格納位置
13 格納状態
20 乗降口
23 サイドシル
25 プッシュプレート
51 ステップ本体
52 上面
61 延長部
101 起立状態
102 傾倒状態
111 上面
122 水平延出部
131 首部
132 頭部
133 軸部
161 保持部

Claims (6)

  1. 車両の側方へ延出したステップを格納時に前記車両側に後退する車両用ステップ構造において、
    前記ステップのステップ本体を、前記車両の前席用乗降口の下部から後席用乗降口の下部に渡る長さに設定するとともに、前記ステップ本体に、展開時に当該ステップ本体の延長上に配置され、該ステップ本体の踏み面を車両側方へ延長する延長部を設けたことを特徴とする車両用ステップ構造。
  2. 前記格納時に前記延長部が前記車両のサイドシルの下部に配置されるように前記ステップの格納位置を設定したことを特徴とする請求項1記載の車両用ステップ構造。
  3. 前記ステップ本体に前記延長部を回動自在に支持し、該延長部を前記ステップ本体に対して起立させた起立状態、及び前記延長部を傾倒して前記ステップ本体の延長上に配置した傾倒状態を形成可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ステップ構造。
  4. 首部の先端に断面円形状の頭部が設けられた軸部を前記延長部の基端部に一体形成する一方、前記頭部を回転自在に保持する保持部を前記ステップ本体の先端部に形成して前記延長部を前記ステップ本体に回動自在に支持するとともに、前記傾倒状態での前記延長部の下方への回動を規制する回動規制構造を設けたことを特徴とする請求項3記載の車両用ステップ構造。
  5. 前記ステップ本体の格納動作に伴って前記起立状態にある前記延長部を前記車両の側面に圧接することを特徴とする請求項3又は4記載の車両用ステップ構造。
  6. 前記ステップ本体の格納動作に連動して前記延長部を駆動する連動手段を備えたことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の車両用ステップ構造。
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