JP3124934B2 - 棟換気装置 - Google Patents

棟換気装置

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JP3124934B2
JP3124934B2 JP08259733A JP25973396A JP3124934B2 JP 3124934 B2 JP3124934 B2 JP 3124934B2 JP 08259733 A JP08259733 A JP 08259733A JP 25973396 A JP25973396 A JP 25973396A JP 3124934 B2 JP3124934 B2 JP 3124934B2
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弘幸 中鉢
純一 菊田
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根内の小
屋裏と屋外を通気可能とする棟換気装置に関し、特に屋
根への取付けが容易に行える新規な構造を有することを
特徴とする。
【0002】
【従来の技術とその問題点】一般に建物内の小屋裏内に
は湿気や熱気がこもり易く、シミ、結露、昇温、又はカ
ビを生じる原因にもなっている。これらを防止するた
め、図9(A)に示すように、建物の切り妻屋根Rの棟瓦
の間に棟換気装置200を取付け、小屋裏と屋外を通気
可能とし、常に小屋裏内の湿気や熱気を屋外に放出させ
ている。上記棟換気装置200は、図9(B)の縦断面図
のように、棟木202上には左右の垂木204等の端部
が固定され、それらの上面に屋根材206が設けられ、
これらの中央上方に長方形状の開口部208が形成され
ている。該開口部208の周囲には、水返し板210が
立設され、その左右に防水材(図示せず)を介して笠木2
18が載置される。
【0003】各笠木218の上方には、左右一対の下棟
部材212が釘打ちにより固定される。各下棟部材21
2は、中央側に垂直な透孔216と水返し片214を有
する。また、これら下棟部材212の上方には、左右対
称な一対の上棟部材220が取付けられる。この上棟部
材220は、中央部で互いに回転可能な断面円弧状のヒ
ンジ部222を有し、屋根勾配に応じて傾斜角度を自在
とすると共に、その傾斜片224には通気用の開口部2
26を、左右の側面には排水用の開口部228を、それ
ぞれ設けている。更に、各傾斜片224の下面には、水
返し片230を垂下させ、上記透孔216内への雨水の
進入を防いでいる。
【0004】また、上・下棟部材212,220に囲ま
れた中空部の長手方向の両端は、図9(C)に示すよう
に、バックアップ材234を挿入した後、湿式のシリコ
ン系シール剤236を現場で充填して密封している。該
シール剤236が固まると上・下棟部材212,220
も一体化される。その後、上・下棟部材212,220
の両端の外周面に沿って、成形シール材232を配設
し、その周囲に上記同様のシリコン系シール剤を充填し
て両端の端部蓋材230を被せて固定する。係る棟換気
装置200によれば、小屋裏内の湿気Wや熱気Hは、上
方の開口部208、下棟部材212の透孔216、及び
上棟部材220の開口部226を経て常に屋外に放出さ
れ、前記シミ、結露、カビを予防すると共に、小屋裏内
の温度上昇を抑制している。また、上棟部材220の開
口部226から内部に進入した雨水は、上記排水用の開
口部228から屋根材206上に排水される。
【0005】しかしながら、上記棟換気装置200は、
左右別体の各下棟部材212を釘打ちして各屋根面上に
固定するため、互いに幅及び/又は長手方向に位置がズ
レた状態になり易く、これらの上方を覆う上棟部材22
0が正しく固定できなくなることがあった。このため、
各下棟部材212の固定には時間と熟練を要していた。
また、各上棟部材220は、各下棟部材212にのみ固
定して支持されるため、外力に対し影響され易かった。
また、前記上・下棟部材212,220両端におけるシ
ール剤236やシール材232周囲の同様のシール剤が
養生して固化するまで時間を要し、全体の施工時間を長
期化させていた。しかも、上記湿式のシール剤236
は、経年変化によって亀裂を生じると、そこから両端側
に漏水を来たし、端部蓋板230の下方から小屋裏内に
浸水するおそれもあった。更に、上記棟換気装置200
は、上・下棟部材212,220に囲まれた中空部内
に、塵埃、ゴミ、又は枯葉等が進入しても上棟部材22
0を取り外すことは、容易ではなく、長年使用するにつ
れ通気性を低下させるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上の従来の技術
が抱える各問題点を解決し、現場における組立を容易、
正確、且つ迅速に行える構造にすると共に、シール剤の
経年変化による漏水を防ぎ、更に、上・下棟部材間の中
空部も容易に掃除等のメンテナンスを可能にする棟換気
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、従来のように棟換気装置の本体を上下の棟
部材に分けず、中央部分を上下一体化した棟本体を用
い、その上方に中空部を形成する上部材を固定すること
に、着想して得られたものである。即ち、本発明の棟換
気装置は、建物の小屋裏と屋外を通気可能とする棟換気
装置であって、屋根の棟木の上方において下方が開口し
た凹部を有する断面凸形状の棟本体と、この棟本体の上
部の長手方向に沿って取付けられ、その傾斜面に通気孔
を設けた上部材とからなり、上記棟本体は頂部において
互いに挿通するヒンジ部により傾斜可能な左右一対の本
体部材からなり、各本体部材の側方には屋根材に固定さ
れる傾斜片と、少なくとも一方の本体部材に上記凹部に
沿って立設し、透孔を長手方向に沿い複数設けた垂直片
を有し、この垂直片に上部材の一側縁を係止し、上部材
の他側縁を上記傾斜片の外側部で固定することを特徴と
する。係る構造により、中央部で上下一体化された一対
の本体部材を屋根勾配に併せて傾斜させつつ、互いに連
結して屋根材上に正確に固定することができる。
【0008】また、本発明には、上記棟本体の一対の各
本体部材が、凹部を挟むように前記垂直片を対称に有
し、一対の前記上部材が各本体部材の上部にそれぞれ対
称に取付けられる棟換気装置も含まれる。この構造によ
り、左右対称の切り妻型の屋根上に容易に施工すること
ができる。更に、本発明は、前記棟本体の本体部材の傾
斜片の外側部と、この外側部と固定される上部材の他側
縁との間に、排水用の透孔を形成した棟換気装置も含
む。また、前記上部材をその長手方向に沿って3以上に
分割し、中央部の上部材を本体部材に対し着脱自在に固
定した棟換気装置も含まれる。具体的には、中央部の上
部材を、その前記他側縁において本体部材の傾斜片の外
側部に設けたフランジにネジ止めする。係る構造によ
り、上記中央部の上部材を取り外し可能とし、容易に中
空部内の掃除等を行うことができる。加えて、本発明
は、前記本体部材と上部材に囲まれた中空部の長手方向
の両端に、内側に合成ゴム等の防水シートを設けた蓋板
を固定した棟換気装置も含む。係る乾式シール体を用い
ることで、施工を短時間に行い防水性も向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は、本発明の棟換気装置1
の縦断面図を示す。建物の棟木2上には左右の垂木3の
端部に挟まれた開口部4が小屋裏Kと連通している。こ
の開口部4の上縁の四周には、水返し板8が立設する。
この水返し板8は、その傾斜片10を左右の野地板6上
に固定され、その縦片12の各上端には外方に折曲げた
水返し片14をそれぞれ有している。この水返し板8の
上面には例えばアスファルト等の防水用ルーフィング1
8が敷設され、更に、セメント板等の屋根板22が載置
されて、屋根材20を形成する。屋根板22上の水返し
板8寄りには、弾性発泡体からなる防水シート24が接
着され、このシート24の上面に笠木28が長手方向に
沿って載置される。
【0010】上記水切り板8の上方には、長手方向に沿
って下方が開口した凹部29を有する断面凸形状の棟本
体30が配設される。この棟本体30は、左右対称な一
対の本体部材31からなる。各本体部材31は、前記笠
木28の上面に位置する傾斜片32と、この傾斜片32
の中央寄りに立設する垂直片34と、この垂直片34の
上端から頂部の円弧状のヒンジ部42、44に至る上傾
斜片41を一体に有するアルミ合金製の押出形材からな
る。また、各傾斜片32の側方には縦片35を介して前
記防水シート24上に当接する側片33を有する。上記
円弧状のヒンジ部42、44は、互いに長手方向から挿
通され、屋根の勾配に応じて自在に左右の各本体部材3
1を傾斜させることができる。
【0011】また、各垂直片34には、前記凹部29側
にコ形状のスリットを折曲げた透孔36が長手方向に沿
って複数個形成される(図2参照)。各透孔36に隣接し
て水返し片37が設けられる。各垂直片34の外側面上
方には、長手方向に沿って上向きの鈎形部38が突設さ
れ、且つ内側面の上下には、ビスホール40、43が設
けられている。更に、前記各傾斜片32の上面の外側部
には、互いに平行な内外一対のフランジ45、47が立
設され、内側のフランジ45は上縁部49を残して透孔
46が、外側のフランジ47には、上辺が開口した透孔
48がそれぞれ長手方向に沿って複数個、互いにズラし
て明けられている(図2参照)。各本体部材31は、互い
にヒンジ部42、44で連結されつつ、各傾斜片32か
ら断熱シート27と前記笠木28を介して前記屋根材2
0に、釘打ちされることで、各々が屋根の勾配に沿って
固定される。
【0012】各本体部材31の傾斜片32上には、その
長手方向に沿って上部材50が取付けられる。この上部
材50は、前記本体部材31の上傾斜片41に連続する
傾斜面52と、この傾斜面52の中央側にて垂下し前記
鈎部38内に係止される係止片54と、傾斜面52の下
面中間から垂下する水返し片56と、傾斜面52の外側
端にて垂下する縦片60、この縦片60から傾斜する側
片62、及びこの側片62の先端から垂下する水切片6
4を一体に有するアルミ合金製の押出形材からなる。ま
た、傾斜面52には、コ形状のスリットを下方に折曲げ
た長孔状の通気孔58が、幅及び長手方向に沿って複数
個設けられている(図2参照)。各上部材50は、前記係
止片54を鈎部38内に係止させ、上記側片62を外側
のフランジ47の上縁に当接させて、縦片60からビス
66を互いに面接触する前記内側のフランジ45の上縁
部49にネジ込み、各本体部材31の上部に固定され
る。尚、縦片60の内面にはビスホール61を有する。
【0013】また、図2参照に示すように、各上部材5
0の長手方向の両端には、同一断面で上記通気孔58を
有しない短尺の上部材50′が連続して配置され、同様
に各本体部材31上に固定される。各本体部材31と上
部材50,50′に囲まれた中空部Sの端面には、図3
に示すように、内側に防水シート74を貼り付けたアル
ミ板72からなる蓋板70が、ネジ76を前記ビスホー
ル40、61にネジ込んで固定される。各蓋板70は、
図4(A)に示すように、互いに左右対称な略平行四辺形
状のアルミ板72と、その内側に合成ゴムの防水シート
74を貼り付け、対角位置に上記ネジ76用の透孔73
を明けたものである。係る乾式の蓋板70をネジ止めす
るのみで、上記中空部Sの両端が短時間に防水処理さ
れ、且つ合成ゴムを用いたので経年変化にも十分耐える
ことができる。各上部材50′と本体部材31の両端の
外周に沿って、成形された防水材78が添設され、必要
により湿式のシール剤を併用して、端部蓋材80がその
フランジ82の下面を接触させて、長手方向の両端に対
称に固定され施工が終了する。
【0014】尚、一対の蓋板70に替えて、図4(B)に
示すように、1枚の略へ形状のアルミ板72の内面両側
に一対の防水シート74を左右対称に貼り付けた蓋板7
0′を用いることもできる。以上のような棟換気装置1
によれば、前記開口部4から、各本体部材31の透孔3
6を経て、各上部材50の通気孔58より、小屋裏K内
の湿気や熱気を屋外に放出でき、シミ、結露、カビを防
止すると共に、温度上昇を抑制する。また、各上部材5
0の通気孔58から、前記空間S中へ進入した雨水は、
前記水返し片56により遮られて透孔36内には至ら
ず、外側部のフランジ45、47の各透孔46、48か
ら外側の屋根材20上へ排水される。
【0015】また、長期間使用すると、前記空間S内に
塵埃、泥、小ゴミ、或いは、枯葉等が進入し、堆積す
る。これらは、上記の通気性を阻害し、棟換気装置1本
来の機能を低下させてしまう。そこで、図5(A)から
(B)に示すように、前記3分割した上部材50′、50
のうち、中央部の上部材50の前記ビス66を外し、こ
の上部材50を一時的に取り外し、清掃することによ
り、素人でも容易に通気性を回復させるメンテナンスを
行うことができる。且つ、両端の各上部材50′は固定
されたままなので、前記蓋板70による防水性能には何
ら支障を来たさない。尚、図5(C)のように、上部材5
0(50′)の係止片54を中央向きの円弧形断面とし、
各本体部材31の鈎部38もこれを受け入れる同様の凹
溝の断面にすることもでき、回転させつつ取外し、及び
再固定を行うことができる。また、上部材50は、4以
上に分割し、中央部を複数の上部材50にしても良い。
尚、上部材50′との接続辺は、互いに平行な斜めの端
縁にすると外部からも目立たなくなる。
【0016】図6は、他の形態の棟換気装置1aの縦断
面図である。尚、以下において前記棟換気装置1と同じ
部分には、同じ符号を用いるものとする。断面形状が縦
長の棟換気装置1aは、棟本体30aを構成する一対の
本体部材31aと、これらの上部に取付けられる左右一
対の上部材50aからなる。各本体部材31aは、中間
に縦片32aを有する断面クランク状の傾斜片32と、
前記同様の透孔36等を有する垂直片34を有する。ま
た、各上部材50aは、傾斜面52の外側縁に長い縦片
60を垂下させている。そして、各本体部材31aをヒ
ンジ部42、44で連結して屋根材20上に固定し、棟
本体30aを構成すると共に、各上部材50aの一側縁
の係止片54を鈎部38に係止し、他側縁の縦片60を
前記縦片32aから外側に突設したフランジ45先端の
縦縁部49に当接させ、ビス66をネジ込んで各上部材
50aを固定する。係る構造の棟換気装置1aによれ
ば、各本体部材31aと上部材50aに囲まれる中空部
Sを大きくでき、小屋裏からの湿気や熱気の放出は勿
論、通気孔58から進入した雨水も、傾斜片32上から
上記フランジ45中に形成した透孔46を経て屋根上に
容易に排水することができる。
【0017】図7は、異なる形態の棟換気装置1bの縦
断面図である。その棟本体30bを構成する一対の本体
部材31bは、前記本体部材31aとほぼ同様の断面を
有し、ヒンジ部42、44の両側の上傾斜片41bが緩
い湾曲面である点のみが異なる。また、これらの上部に
取付ける一対の上部材50bも、その傾斜面52bが上
傾斜片41bと連続する湾曲面である点のみが前記上部
材50aと異なる。従って、これらを前記と同様に組立
てると外観が大きく丸いデザインを呈する棟換気装置1
bが得られ、建物全体のデザインに応じて用いることが
できる。
【0018】図8は、更に異なる形態の棟換気装置10
0の縦断面図で、建物の屋根勾配が左右で異なる場合に
使用される。左方の屋根材20上には、前記と同じ本体
部材31が固定される。一方、この本体部材31とヒン
ジ部42、94にて連結される右方の本体部材90は、
その傾斜片92が右側の急な屋根勾配に沿って平行に垂
下し、その下端を屋根板22上の防水材(図示せず)に当
接して固定される。上記棟換気装置100は係る屋根や
片流れの屋根に対しても、緩い傾斜の屋根面側にのみ本
体部材31と上部材50を取り付けて、換気機能を得る
ことができ、各種の建物のデザインに対応することがで
きる。
【0019】尚、以上の各棟換気装置1a、1b、及び
100における上部材50、50a、50bを前記同様
に3分割し、中央部の上部材50a等を取り外し可能と
することもできる。また、これらの各中空部Sの両端を
前記同様の防水シート74を有する蓋板70を固定して
閉塞することもできる。また、本発明は以上にて説明し
た各形態に限定されるものではない。各本体部材上に
は、幅方向に1つの上部材を固定したが、各本体部材の
前記傾斜片を階段形状の断面にして幅方向に2以上の上
部材を固定することもできる。長手両端に固定する防水
用の蓋板も、合成ゴムとアルミ板等を棟本体と上部材の
断面全体をカバーする形状を有する1枚物とすることも
できる。更に、上部材をその他側縁で本体部材のフラン
ジにビス等でネジ止めしたが、通し孔にブラインドリベ
ットを打設し、上部材を取り外す際はドリルでこのリベ
ットを崩して除去し、再度同種のリベットを打設して固
定することもできる。尚、前記中央部の上部材をその傾
斜面に通気孔のない盲部材とし、これを冬季のみ棟本体
の上部に固定して、小屋裏内への寒気の進入を阻止する
ことにも活用することができる。また、棟本体内の前記
凹部等に、通気路を冬季に遮蔽する開閉手段や火災時に
のみ遮蔽する防火ダンパを取付けることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上において説明した本発明の棟換気装
置によれば、頂部で互いに連結される一対の本体部材で
棟本体を構成し、それらの上部に上部材を取付けるよう
にしたので、棟部の所定の位置に、容易、正確で、且つ
迅速に取付け及び組立を行うことができる。また、棟本
体は中央部分が上下一体構造であるため、外力に対して
も不用意に変形しにくく、耐久性を高められる。また、
請求項4及び5の発明によれば、中央部の上部材を容易
に取り外すことができるので、中空部内に堆積した泥、
ゴミ、枯葉等の排出も容易に行え、或いは、変形又は損
傷した部分の上部材のみを取り換えることもできる。更
に、請求項6の発明によれば、棟換気装置の中空部の長
手両端を迅速に防水処理でき、且つ長期間に渉り防水性
能を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棟換気装置の一形態を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1の棟換気装置の部分的な分解斜視図であ
る。
【図3】図1の棟換気装置の長手方向の一端部を示す縦
断面図である。
【図4】(A)は本発明に用いる防水用の蓋板の斜視図、
(B)は異なる形態の蓋板の正面図である。
【図5】(A)は図1の棟換気装置の側面図、(B)は中央
部の上部材を外した状態を示す側面図、(C)は本体部材
と上部材との係止部を示す部分断面図である。
【図6】本発明の棟換気装置の他の形態を示す縦断面図
である。
【図7】本発明の棟換気装置の異なるの形態を示す縦断
面図である。
【図8】本発明の棟換気装置の更に異なるの形態を示す
縦断面図である。
【図9】(A)は棟換気装置を有する建物の一般的な概略
図、(B)は従来の棟換気装置を示す(A)中のB−B断面
図、(C)は(B)の棟換気装置の端部の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,100……………………………棟換気
装置 29……………………………………………………凹部 30,30a,30b………………………………棟本体 31,31a,31b,90………………………本体部
材 32……………………………………………………傾斜片 34……………………………………………………垂直片 36,46,48……………………………………透孔 42,44,94……………………………………ヒンジ
部 45,47……………………………………………フラン
ジ 50,50a,50b,50′……………………上部材 52……………………………………………………傾斜面 58……………………………………………………通気孔 66……………………………………………………ビス
(ネジ) 70……………………………………………………蓋板 74……………………………………………………防水シ
ート S………………………………………………………中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 純一 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−88756(JP,A) 実開 昭54−141118(JP,U) 実開 昭57−56926(JP,U) 実開 昭60−174727(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の小屋裏と屋外を通気可能とする棟換
    気装置であって、屋根の棟木の上方において下方が開口
    した凹部を有する断面凸形状の棟本体と、この棟本体の
    上部の長手方向に沿って取付けられ、その傾斜面に通気
    孔を設けた上部材とからなり、上記棟本体は頂部におい
    て互いに挿通するヒンジ部により傾斜可能な左右一対の
    本体部材からなり、各本体部材の側方には屋根材に固定
    される傾斜片と、少なくとも一方の本体部材には上記凹
    部に沿って立設し、透孔を長手方向に沿い複数設けた垂
    直片を有し、この垂直片に上部材の一側縁を係止し、上
    部材の他側縁を上記傾斜片の外側部で固定することを特
    徴とする棟換気装置。
  2. 【請求項2】前記棟本体の一対の各本体部材は、凹部を
    挟むように前記垂直片を対称に有し、一対の前記上部材
    が各本体部材の上部にそれぞれ対称に取付けられる請求
    項1に記載の棟換気装置。
  3. 【請求項3】前記棟本体の本体部材の傾斜片の外側部
    と、この外側部と固定される上部材の他側縁の間に、排
    水用の透孔を形成した請求項1又は2に記載の棟換気装
    置。
  4. 【請求項4】前記上部材をその長手方向に沿って3以上
    に分割し、中央部の上部材を本体部材に対し着脱自在に
    固定した請求項1乃至3に記載の棟換気装置。
  5. 【請求項5】前記中央部の上部材を、その前記他側縁に
    おいて本体部材の傾斜片の外側部に設けたフランジにネ
    ジ止めした請求項4に記載の棟換気装置。
  6. 【請求項6】前記本体部材と上部材に囲まれた中空部の
    長手方向の両端に、内側に合成ゴム等の防水シートを設
    けた蓋板を固定した請求項1乃至5に記載の棟換気装
    置。
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