JP3124422B2 - 高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法 - Google Patents

高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランジスタ及びダイオ
ード等の電子部品又は電子デバイス、並びにヒートシン
ク等に使用される高配向性ダイヤモンド薄膜を気相合成
する高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは耐熱性が優れていると共
に、バンドギャップが大きく、通常は絶縁体であるが、
不純物を添加すれば半導体となる。ダイヤモンドはこの
ような特長を有するために、高温、高周波及び高電界用
の電子部品又は電子デバイス材料として極めて有用であ
る。
【0003】電子デバイスにおいて、ダイヤモンドの優
れた特性を最大限に活用するためには、不純物制御され
た高品質の単結晶を合成することが必要である。しか
し、従来の高温高圧合成によって得られる単結晶ダイヤ
モンドは、サイズに制限があり、不純物の制御も不可能
である。
【0004】この高温高圧合成法とは別に、ダイヤモン
ドの合成方法として、マイクロ波化学気相蒸着法、熱フ
ィラメント法、直流プラズマ化学気相蒸着法及び燃焼法
等の気相合成法が公知である。この気相合成法は不純物
制御に有利であるばかりでなく、薄膜状のダイヤモンド
を得ることができるため、電子材料用のダイヤモンド合
成への応用が期待されている。
【0005】従来、ダイヤモンド以外の基板を用いてダ
イヤモンドを気相合成した場合の多くには、高密度の粒
界を含む多結晶ダイヤモンドしか得られなかった。そし
て、エピタキシャル成長の報告例は、基板に単結晶ダイ
ヤモンド(N.Fujimori, T.Imai, H.Nakahata, H.Shiom
i, and Y.Nishibayashi, in Diamond, Silicon Carbide
and Related Wide Bandgap Semiconductors,; Materi
als Research Societysymposium proceedings 162, edi
ted by J.T.Glass, R.Messier, and N.Fujimori,( Mate
rials Research Society, Pittsburgh, Pennsylvania,
1990), pp.23-33)、単結晶立方晶窒化ホウ素(cB
N)(S.Koizumi, T.Murakami, T.Inuzukaand K.Suzuk
i, Applied Physics Letters, Vol.57, pp.563-565(199
0))、単結晶ニッケル(Y.Sato, I.Yashima, H.Fujita,
T.Ando, and M.Kamo, Second International Conferen
ce on New Diamond Science and Technology, edited b
y R.Messier, J.T.Glass, J.E.Butler, and R.Roy, ( M
aterials Research Society,Pittsburgh, Pennsylvani
a, 1991), pp.371-376)、単結晶炭化珪素(B.R.Stoner
and J.T.Glass, Applied Physics Letters, Vol.60, p
p.698-700(1992))を使用した場合のみであった。
【0006】しかし、近年、成膜直前に基板に負のバイ
アスを印加しプラズマ中に一定時間曝し、その後通常の
合成を行うことにより、Si基板上へダイヤモンド薄膜
を配向成長させる技術(S.D.Wolter, B.R.Stoner and
J.T.Glass, Applied PhysicsLetters, Vol.62, pp.1215
-1217(1993))、及びSi基板上の配向成長(X.Jiangan
d C.P.Klages, Diamond and Related Materials, Vol.
2, pp.1112-1113(1993))が提案され、電子デバイスに
利用可能な大面積及び高品質のダイヤモンド薄膜を作製
できる可能性が示された。なお、高配向性ダイヤモンド
薄膜とは、基板に対しほぼ一定方向に特定の結晶面が配
向して成長したダイヤモンド薄膜をいう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気相合成により形成されたダイヤモンド多結晶膜は、欠
陥を多く含む粒界を有するために、電子(正孔)の移動
度及び降伏電界の低下並びに漏れ電流の増大等、電子デ
バイス応用において多くの問題点を有する。
【0008】また、基板に単結晶Siを用いた高配向性
ダイヤモンド薄膜は電子デバイス作製に必要且つ充分な
面積が得られる特長があるものの、従来技術に示された
高配向性膜の作製には複雑な合成装置が必要である。
【0009】図9は従来の高配向性ダイヤモンド合成装
置の概略を示す模式図である。反応容器30はステンレ
ス製であり、この反応容器30内に配置された基板支持
台2には基板加熱装置4が組み込まれている。更に、こ
れらの基板支持台2及び基板加熱装置4を保持する保持
装置31には、基板加熱装置4を含めて基板支持台2上
の基板1を移動させる機構のほか、基板1に直流電源5
からのバイアスを印加するための端子と、基板を加熱す
るための電流導入端子(いずれも図示せず)とが設けら
れている。また、反応容器30には、真空排気口7及び
マイクロ波導波管6が設置されている。これにより、反
応容器30内に、プラズマが生起され、基板1上にダイ
ヤモンド薄膜が形成される。
【0010】しかしながら、この装置においては、保持
装置31に、基板バイアス印加端子と、基板加熱用電流
導入端子とが設けられているため、高温で使用中に短絡
を起こしやすい等の問題点がある。また、この装置は基
板位置がプラズマに対して自由に制御できないという欠
点がある。更に、この従来の合成装置は価格も高く、そ
の保守点検が困難である。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、結晶面が特定の方向に配向した高配向性ダ
イヤモンド薄膜を簡素な構造の装置により容易に気相合
成することができる高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高配向性ダ
イヤモンド薄膜の形成方法は、石英管反応容器を用いた
マイクロ波化学気相蒸着法により、その合成初期段階に
シリコン基板に一定時間直流バイアスを印加することに
より、前記基板に対して一定方向に配向した高配向性ダ
イヤモンド薄膜を合成する高配向性ダイヤモンド薄膜の
形成方法において、ガスとして容量割合で0.1乃至1
0%の水素希釈した炭化水素を使用し、ガス圧を1乃至
50Torr、基板温度を500乃至1100℃にすると共
に、基板に−100乃至−350Vの直流電圧を20乃
至240分間印加することを特徴とする。
【0013】この場合に、前記基板を、ガスとして容量
割合で0.1乃至10%の水素希釈した炭化水素を使用
し、ガス圧を1乃至50Torr、基板温度を650乃至1
100℃にして形成したプラズマ中に10乃至150分
間曝すことにより炭化処理した後に、前述の合成条件で
ダイヤモンド薄膜を合成してもよい。
【0014】
【作用】本発明は、電界印加効果を用いたマイクロ波化
学気相蒸着法を用いて、シリコン(Si)基板等の基板
上に高配向性ダイヤモンド薄膜を合成する。
【0015】本発明においては、バイアス印加の条件を
適切に選び、合成初期段階に一定時間バイアスを印加す
る。これにより、バイアス印加中にSiCをエピタキシ
ャル成長させることができ、更にこのエピタキシャル層
の上にダイヤモンド薄膜を合成することによって、高品
質の高配向性ダイヤモンド薄膜を形成することができ
る。
【0016】また、このダイヤモンド合成に先立ち、予
めSi基板上にSiCをエピタキシャル成長させる炭化
処理を行った後、合成初期段階に基板に一定時間直流バ
イアスを印加することにより、更に一層高品質のエピタ
キシャル成長した高配向性ダイヤモンド薄膜を合成する
ことができる。
【0017】即ち、合成初期段階において、ガスとして
容量割合で0.1乃至10%の水素希釈した炭化水素を
使用し、ガス圧を1乃至50Torr、基板温度を500乃
至1100℃にして、基板に−100乃至−350Vの
直流電圧を20乃至240分間印加することにより高配
向性ダイヤモンドを合成する。これは、成膜直前に基板
に負のバイアスを印加し、プラズマ中に一定時間曝すこ
とによりダイヤモンドの合成に必要な活性な正イオンが
多数基板の近傍に引き寄せられ、更にこれらの正イオン
が適度なエネルギーをもって衝突するため、基板を活性
にすることができるためである。
【0018】また、エピタキシャルに結晶成長を行う場
合、成長速度が早すぎると、飛来原子は安定な原子位置
に到達することができない。従来、核発生のためには、
高濃度の炭化水素が必要であると考えられていた。しか
し、本願発明者等は、従来核発生しないとされていた低
メタン濃度で、従来より時間をかけて徐々に核発生させ
ることにより、発生する結晶核が配向することを見い出
した。
【0019】図1は反応ガスとしてメタンを用いた場合
のメタン濃度及びバイアス印加時間と、得られた核の配
向率との関係を示すグラフ図である。この図1に示すよ
うに、メタン濃度が10%以下であって、バイアス印加
時間が20分以上の場合に、70%以上の配向率が得ら
れている。また、メタン濃度が0.1%未満であると、
ダイヤモンドが発生せず、バイアス印加時間が240分
を超えると、イオンによる損傷で自形面をもつダイヤモ
ンドが得られない。従って、バイアス印加時のメタン濃
度は容量割合で0.1乃至10%、バイアス印加時間は
20乃至240分間にする必要があることがわかる。
【0020】また、本発明では核発生を徐々に行うため
バイアス印加時間の制御性も良く、得られる高配向性ダ
イヤモンド薄膜の再現性も高い。
【0021】なお、基板としてはSi基板を用いるが、
その結晶方位は(100)面のほか、(110)及び
(111)等のいずれでも良い。また、各面方位は夫々
の方位から多少ずれたものであってもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。
【0023】図2は本発明の実施例にて使用する石英管
型マイクロ波化学気相蒸着装置の概略を示す模式図であ
る。図2に示すように、この石英管型マイクロ波化学気
相蒸着装置は、チャンバ13内に、支持棒14に支持さ
れた基板支持台2がその面を水平にして配置されてい
る。この基板支持台2上には、基板1が載置されるよう
になっており、支持棒14の上下動により基板1の上下
位置が調節されるようになっている。そして、このチャ
ンバ13内の基板1の近傍にマイクロ波を照射するため
のマイクロ波導波管6がその長手方向を水平にしてチャ
ンバ外に設置されている。この導波管6の一端部には、
マイクロ波電源9と、このマイクロ波電源9から発振さ
れたマイクロ波の反射波がマイクロ波電源9に入ること
を防止するアイソレータ12と、この反射波が最小とな
るよう調整するチューナ11とが設置されている。ま
た、導波管6の他端部には、マイクロ波の共振位置を調
整するか、又はプラズマ位置を調整するプランジャ17
が配置されている。そして、チャンバ13の上端部には
原料ガス15の導入口10が設けられており、その下端
部には排気16を真空ポンプに排出するための排気口7
が設けられている。これにより、排気口7を介してチャ
ンバ内を真空排気すると共に、導入口10を介して原料
ガスをチャンバ内に供給することができる。また、チャ
ンバ内の基板支持台2の上方には、平板状の電極8が基
板支持台2上の基板1と対向するように配置されてい
る。そして、この基板支持台2と対向電極8とは、外部
の直流電源5に接続されていて、これにより、基板1と
電極8との間には所定の直流電圧が印加されるようにな
っている。
【0024】このように構成された合成装置において
は、チャンバ内を所定の減圧下の原料ガス雰囲気にし、
基板1と対向電極8との間に所定の直流電圧を印加しつ
つ、マイクロ波を照射すると、原料ガスが電離してプラ
ズマ3が基板1の近傍に発生する。このとき、プラズマ
3中のイオンは、印加されたバイアスにより基板1の近
傍まで引き寄せられ、エネルギをもってイオンが基板1
に入射する。これにより、ダイヤモンド粒子を基板上に
形成することができ、高配向性ダイヤモンド薄膜が基板
上に形成される。
【0025】このようにして形成される高配向性ダイヤ
モンド薄膜を基板として、本実施例により、図3乃至図
8に示すようにダイヤモンドをエピタキシャル成長する
ことができる。
【0026】図3は基板21上に本実施例により絶縁性
高配向性ダイヤモンド薄膜22が形成され、更にこの絶
縁性高配向性ダイヤモンド薄膜22を基板として、その
上に絶縁性ダイヤモンド薄膜23が形成されている。
【0027】図4は基板21の上の絶縁性高配向性ダイ
ヤモンド薄膜22の上に、半導体ダイヤモンド薄膜24
が形成されている。
【0028】図5は図3の半導体装置の絶縁性ダイヤモ
ンド薄膜23の上に、半導体ダイヤモンド薄膜24が形
成されたものである。
【0029】これらの図3〜5の高配向性ダイヤモンド
薄膜22は絶縁性であるが、図6に示すように、基板2
1の上に高配向性半導体ダイヤモンド薄膜25を形成す
ることもできる。
【0030】また、図7に示すように、基板21上に絶
縁性高配向性ダイヤモンド薄膜22を形成した後、図8
に示すように、基板21を除去し、高配向性ダイヤモン
ド薄膜22を単体で得ることもできる。
【0031】本実施例にて使用するマイクロ波化学気相
蒸着装置は、図2に示すように、構造が簡単であり、そ
の保守点検が容易である。また、このマイクロ波化学気
相蒸着装置を使用した場合、反応容器13は絶縁体の石
英管であり、バイアス電流はすべて基板と対向電極との
間に流れるため、電流を正確に制御できる。また、基板
ホルダーには加熱装置を必要としない上、プラズマに対
する相対的な基板の位置を任意に変えることができ、成
膜速度を大きくできるという利点がある
【0032】次に、本実施例により高配向性ダイヤモン
ド薄膜を形成し、その特性を比較例と比較した結果につ
いて説明する。
【0033】実施例1 図2に示すマイクロ波化学気相蒸着装置験により、基板
に直流電圧を印加してダイヤモンド薄膜を合成した。
【0034】先ず、炭化処理を行わずに、以下に示す条
件で高配向性ダイヤモンド薄膜を合成した。基板には方
位(100)の単結晶シリコンを用いた。
【0035】(a)電界印加時 反応ガス CH4/H2 (2.7%比) ガス流量 100sccm 基板温度 730℃ ガス圧 25Torr 印加電圧 −250V 電界印加時間 120分(b)電界印加終了後 反応ガス CH4/H2 (1.5%比) O2 (0.2%比) ガス流量 100sccm 基板温度 800℃ ガス圧 60Torr 合成時間 20時間
【0036】得られたダイヤモンド薄膜は、膜厚が約2
0μmで、表面の86%が(100)結晶面で覆われて
いる高配向性ダイヤモンド薄膜であった。断面写真の解
析により、基板とダイヤモンド薄膜との間に炭化珪素が
形成されており、基板上に炭化珪素が、また、炭化珪素
上にダイヤモンド薄膜が夫々エピタキシャル成長してい
ることが確認された。
【0037】実施例2 次に、合成に先立ち、基板を炭化処理した後、高配向性
ダイヤモンド薄膜を合成した。高配向性ダイヤモンド薄
膜はSi基板を用いて次の3ステップにより行った。
【0038】(ステップ1)高配向性ダイヤモンド薄膜
を形成する基板として方位(100)のシリコンウエハ
を用いた。基板をマイクロ波化学気相蒸着装置に入れ、
メタン5%、水素95%、ガス圧20Torr、ガス流量1
00cc/min、基板温度750℃で60分間処理した。マ
イクロ波入力パワーはほぼ1000Wであったが、基板
温度を750℃に維持するように微調整した。
【0039】(ステップ2)ステップ1終了後、基板温
度を700℃に下げ、基板に−200Vの直流バイアス
を印加した。処理時間は90分間である。負バイアスに
よる電流量は約10mA/cm2であった。
【0040】(ステップ3)この後、メタン0.5%、
水素99.4%、酸素0.1%、ガス圧35Torr、ガス
流量100cc/min、基板温度800℃で20時間合成を
続けた。この結果、膜厚が約10μmで高配向したダイ
ヤモンド薄膜が合成できた。
【0041】以上により作製した高配向性ダイヤモンド
薄膜の評価を行った。評価は表面が(100)面で覆わ
れる率を配向率として行った。同時にラマン散乱測定を
行いその半値幅を評価した。結果を表1に示す。これよ
り本発明では良好な高配向性ダイヤモンド薄膜が形成で
きることがわかる。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、構造が簡素な高配向性
ダイヤモンド薄膜合成装置を使用して高配向性ダイヤモ
ンド薄膜を形成できるので、高配向性ダイヤモンド薄膜
を用いた電子部品及び電子デバイスを低コストで、且つ
容易に作製することができる。
【0044】なお、本発明は、ステンレス性の反応容器
をもつダイヤモンド薄膜合成装置を用いた場合に比べて
極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタン濃度及びバイアス印加時間と、得られた
ダイヤモンド薄膜の配向率との関係を示すグラフ図であ
る。
【図2】本発明の実施例にて使用する高配向性ダイヤモ
ンド薄膜形成装置の概略を示す模式図である。
【図3】高配向性ダイヤモンド薄膜を基板として用い、
絶縁性ダイヤモンド薄膜23をエピタキシャル成長させ
た積層構造を示す断面図である。
【図4】高配向性ダイヤモンド薄膜を基板として用い、
高配向性半導体ダイヤモンド薄膜24をエピタキシャル
成長させた積層構造を示す断面図である。
【図5】高配向性ダイヤモンド薄膜を基板として用い、
高配向性半導体ダイヤモンド薄膜24をエピタキシャル
成長させた積層構造を示す断面図である。
【図6】Si等を基板として用い、合成中にボロンを含
むガスを添加することにより高配向性半導体ダイヤモン
ド薄膜25をエピタキシャル成長させた積層構造を示す
断面図である。
【図7】高配向性ダイヤモンド薄膜を単体で得るための
第1工程を示す断面図である。
【図8】同じく高配向性ダイヤモンド薄膜を単体で得る
ための第2工程を示す断面図である。
【図9】従来の高配向性ダイヤモンド薄膜に使用される
ステンレス性の反応容器をもつダイヤモンド薄膜合成装
置の概略を示す模式図である。
【符号の説明】
1;基板 2;基板支持台 3;プラズマ 4;基板加熱装置 5;直流電源 6;導波管 7;真空排気口 8;対向電極 9;マイクロ波電源 10;ガス道入口 11;チューナー 12;アイソレータ 21;基板 22;絶縁性高配向性ダイヤモンド薄膜 23;絶縁性ダイヤモンド薄膜 24;半導体ダイヤモンド薄膜 25;高配向性半導体ダイヤモンド薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 国際公開93/13242(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英管反応容器を用いたマイクロ波化学
    気相蒸着法により、その合成初期段階にシリコン基板に
    一定時間直流バイアスを印加することにより、前記基板
    に対して一定方向に配向した高配向性ダイヤモンド薄膜
    を合成する高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法におい
    て、ガスとして容量割合で0.1乃至10%の水素希釈
    した炭化水素を使用し、ガス圧を1乃至50Torr、基板
    温度を500乃至1100℃にすると共に、基板に−1
    00乃至−350Vの直流電圧を20乃至240分間印
    加することを特徴とする高配向性ダイヤモンド薄膜の形
    成方法。
  2. 【請求項2】 石英管反応容器を用いたマイクロ波化学
    気相蒸着法により、その合成初期段階にシリコン基板に
    一定時間直流バイアスを印加することにより、前記基板
    に対して一定方向に配向した高配向性ダイヤモンド薄膜
    を合成する高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法におい
    て、前記基板を、ガスとして容量割合で0.1乃至10
    %の水素希釈した炭化水素を使用し、ガス圧を1乃至5
    0Torr、基板温度を650乃至1100℃にして形成し
    たプラズマ中に10乃至150分間曝すことにより炭化
    処理した後、ダイヤモンド薄膜を気相合成し、その合成
    初期段階において、ガスとして容量割合で0.1乃至1
    0%の水素希釈した炭化水素を使用し、ガス圧を1乃至
    50Torr、基板温度を500乃至1100℃にすると共
    に、基板に−100乃至−350Vの直流電圧を20乃
    至240分間印加することを特徴とする高配向性ダイヤ
    モンド薄膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板が単結晶シリコンであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の高配向性ダイヤモン
    ド薄膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記基板を、モリブデン、タングステン
    及びタンタルからなる群から選択された少なくとも1種
    の高融点金属により形成された基板保持台により保持す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記基板保持台は前記基板の面積よりも
    大きいことを特徴とする請求項4に記載の高配向性ダイ
    ヤモンド薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記基板支持台は絶縁体により形成され
    た支持装置により保持されていることを特徴とする請求
    項4又は5に記載の高配向性ダイヤモンド薄膜の形成方
    法。
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