JP3122899B2 - 粥の製造方法 - Google Patents

粥の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常に炊飯した米、乃
至、通常より柔らかめに炊飯した米を使用して粥を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の炊飯米は、精白米を洗米し浸漬し
てなる浸漬米に、前記精白米の重量の1. 3〜1. 4倍
の水を注水した後、強火で10〜15分程度加熱炊飯す
ることにより得られる。
【0003】これに対し、粥は、図2に示すように、精
白米を洗米し浸漬してなる浸漬米に多量の水、例えば精
白米の重量の5〜10倍の水を注水した後、弱火で50
〜60分程度加熱することによって得られるが、これは
米が吸水、膨潤し、米のでんぷんが米の表面から溶出す
るとともに、でんぷんの一部が糊化してできるものであ
る。この時、水の量を精白米の重量の5倍にすると全粥
が、7倍にすると7分粥が、10倍にすると5分粥が得
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の粥の製造
方法では、釜内に浸漬米と多量の水とを同時に入れなけ
ればならないため、製造できる粥の量は釜の体積に対し
て少なく、しかも、粥の製造に長時間を要するので、工
業的な粥の生産においては著しく生産性が悪かった。
【0005】さらに、加熱中の米飯に焦げが生じないよ
う、釜内の水分が減少してきたら加熱を弱めたり、ふき
こぼれそうなときは釜の蓋をずらしてふきこぼれを防止
する等、手間がかかる不都合もあった。
【0006】そこで本発明者等は、より効率的な粥の製
造方法を得るため種々考究し、使用する水の量を少くし
て、簡単な工程で粥を製造することがでる粥の製造方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の粥の製造方法は、精白米の重量の2倍程度の
水を加えて炊飯し、この炊飯米に、90℃以上の熱湯を
所定量注入して保温することを特徴としている。
【0008】
【作用】これにより、米が熱湯を吸水して膨潤し、米の
でんぷんが米の表面から溶出するとともにでんぷんの一
部が糊化して従来と同等の品質の粥が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1に示すように、まず、精白米1を洗米
し、浸漬して浸漬米2を得た後、精白米の重量の2倍程
度の水3とともに釜4内に投入して加熱炊飯し、炊飯米
5を得る。
【0011】次に、前記炊飯米5に、該炊飯米5がさめ
ないうちに90℃以上の熱湯6を所望量注入して保温す
る。これにより、米が熱湯を吸水して膨潤し、米のでん
ぷんが米の表面から溶出するとともに、でんぷんの一部
が糊化して従来と同等の品質の粥7が得られる。なお、
炊飯米5に熱湯6を注入した直後に攪拌すると、その後
の保温時間をより短縮でき好ましい。また、熱湯の温度
は高いほど良いが、少なくとも90℃以上あれば良い。
【0012】上記のように、本発明方法では、炊飯時と
保温時とに水を加えるが、全水量は得ようとする粥の仕
様によって適宜定める。この場合、本発明方法では前記
従来方法より水の蒸発量が少ないので、例えば7分粥を
製造する場合、従来より全水量を少なくすることができ
る。また、全水量を少なくできた分、同一容積の釜を用
いて、従来より多量の粥を製造でき、生産効率を高める
ことができる。
【0013】また、本発明方法では、炊飯時に加える水
の量は、少ないほど炊飯時間が短くて済むが、熱湯を注
入した後の保温時間を長くしなくてはならない。一方、
炊飯時に加える水の量を多くするほど、熱湯を注入した
後の保温時間は短くて済むが、炊飯時間は長くなるの
で、炊飯時間とその後の保温時間の和(粥製造時間)が
全体として短くなるよう試行錯誤によって最適量を定め
る。
【0014】発明者が種々実験した結果、炊飯時に加え
る水の量を、精白米の重量の2倍程度にすると前記粥製
造時間が最短になり望ましい。なお、炊飯時に加える水
の量が少な過ぎると芯の残った炊飯米となり、その後の
保温でも吸水不十分となって良好な粥は得られない。
【0015】このように、本発明にかかる粥の製造方法
では、炊飯米に熱湯を注入して保温するので、前記従来
方法のように火力を調整する必要がなく、また、ふきこ
ぼれの心配もないので、従来より遥かに工程管理が楽に
なる。
【0016】また、本発明によると、粥の製造に要する
時間は、炊飯時間と炊飯後の保温時間の合計であるが、
炊飯時間、保温時間は共に短くて済むので、最初から浸
漬米に多量の水を加えて粥を製造する従来方法に比べ、
短時間で所望の粥を製造することができる。
【0017】次に、同一の精白米を用いて従来方法と本
発明方法とで粥を製造し、比較した結果を説明する。
【0018】従来方法では、300gの精白米でなる浸
漬米に2100gの水を加えて釜内に投入し、弱火で5
0分間炊飯して7分粥を製造した。この粥を皿に盛りつ
けて試食するとともに、粥200gを取り出してざるに
あけ、30秒放置後の水分重量を測定した。水分重量は
23.7gであった。
【0019】本発明方法では、300gの精白米でなる
浸漬米に600gの水を加えて釜内に投入し、通常の加
熱炊飯で12分炊飯した後、95℃の熱湯1150gを
釜内に注入して保温した。保温開始後15分、23分、
33分、38分毎に、粥を皿に盛りつけて試食するとと
もに、各粥200g取り出してざるにあけ、前記同様に
して水分重量を測定した。水分重量は下記のような結果
になった。
【0020】 保温時間 粥200g中の水分重量 15分 59.2g 23分 41.7g 28分 34.5g 33分 24.6g 38分 12.7g 上記に示す通り、保温時間が33分のときに本発明方法
によって得られる粥は、従来方法によって得られる粥の
水分量とほぼ同量になり、さらに粥を皿に盛りつけたと
きの崩れ具合(粘度),見た目の濁り具合,試食したと
きの舌触り(味)も従来方法によって得られる粥と同一
であった。
【0021】以上の結果から明らかなように、従来法で
は浸漬米に2100gの水を加えて粥を製造したのに対
し、本発明では1750gの水を加えて、炊き上り重量
が同等で、かつ水分の割合も同等の粥を製造できた。こ
のように、本発明では、350g、すなわち、16%程
の水が減少できるのでこの分を粥の製造に用いること
ができ、よって、同一の釜を用いて従来より多量の粥を
製造できることが判る。
【0022】また、粥の製造時間は、従来法では炊飯開
始後50分、本発明では炊飯開始後45分であり、本発
明の方が従来より10%程度の時間短縮で粥が製造でき
たことが判る。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明方法によれば、従
来より遥かに簡単な工程で従来と同等の品質の粥を製造
することができ、しかも同一の釜で粥を製造する場合、
従来より水の使用量を17%程度少なくできるので釜の
利用効率が高くなり、従来より多量の粥を製造でき生産
効率が大幅に向上する。更に、本発明方法は、従来方法
より10%程度の時間短縮で所望の粥が得られるので実
施効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す粥の炊き方の説明図
【図2】 従来の粥の炊き方の説明図
【符号の説明】
1…精白米 2…浸漬米 3…水 4…釜 5
…炊飯米 6…熱湯7…粥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 真 大阪府大阪市大正区平尾一丁目3番29号 株式会社 コメック内 (56)参考文献 特開 平1−132346(JP,A) 特開 昭58−183049(JP,A) 実開 平2−40328(JP,U) 実開 平3−27420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精白米の重量の2倍程度の水を加えて炊
    飯し、この炊飯米に、90℃以上の熱湯を所定量注入し
    て保温することを特徴とする粥の製造方法。
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JP6005822B1 (ja) * 2015-10-21 2016-10-12 義雄 利根川 米類と麦芽のお粥の製造方法
JP2020000026A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社いしだ屋 冷凍粥並びにその製造方法および解凍方法

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