JP3121547B2 - 釣糸巻取り装置 - Google Patents
釣糸巻取り装置Info
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H54/00—Winding, coiling, or depositing filamentary material
- B65H54/02—Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
- B65H54/10—Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers
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- B65H54/205—Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers forming multiple packages the winding material being continuously transferred from one bobbin to the adjacent one
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- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/35—Ropes, lines
- B65H2701/355—Fishlines
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、大型スプールから
繰り出される釣糸を、回転軸上で連結した多数の小型ス
プールに順番に釣糸を小分け巻きする釣糸巻取り装置に
関する。
繰り出される釣糸を、回転軸上で連結した多数の小型ス
プールに順番に釣糸を小分け巻きする釣糸巻取り装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】釣糸は、メーカーから大型スプールに巻
かれて供給されたものから、所定の長さごとに小型スプ
ールに小分け巻きした形態で市販されている。
かれて供給されたものから、所定の長さごとに小型スプ
ールに小分け巻きした形態で市販されている。
【０００３】大型スプールに巻かれた釣糸を多数の小型
スプールに小分け巻きするための釣糸巻取り装置は、回
転軸上で連結した小型スプールを回転駆動し、給糸台か
ら供給される釣糸を小型スプールの巻芯に巻取る巻取り
機構と、巻取りが行われる小型スプールの巻芯上で供給
される釣糸を回転軸方向に往復移動させるため、小型ス
プールと給糸台とを巻取り機構の回転軸方向に相対移動
させる送り機構とを備えている。
スプールに小分け巻きするための釣糸巻取り装置は、回
転軸上で連結した小型スプールを回転駆動し、給糸台か
ら供給される釣糸を小型スプールの巻芯に巻取る巻取り
機構と、巻取りが行われる小型スプールの巻芯上で供給
される釣糸を回転軸方向に往復移動させるため、小型ス
プールと給糸台とを巻取り機構の回転軸方向に相対移動
させる送り機構とを備えている。
【０００４】上記巻取り機構を駆動して小型スプールを
回転させた状態で、送り機構を駆動して、巻取りが行わ
れる小型スプールの巻芯に沿って巻芯の幅だけ給糸台を
往復移動しながら釣糸を供給することにより、小型スプ
ールの巻芯上に釣糸の巻層が形成される。小型スプール
の巻芯に所定長さの釣糸が巻取られると巻取りが終了
し、給糸台が隣接する次の小型スプールに移動して同様
の往復移動により次の巻取りを行う。
回転させた状態で、送り機構を駆動して、巻取りが行わ
れる小型スプールの巻芯に沿って巻芯の幅だけ給糸台を
往復移動しながら釣糸を供給することにより、小型スプ
ールの巻芯上に釣糸の巻層が形成される。小型スプール
の巻芯に所定長さの釣糸が巻取られると巻取りが終了
し、給糸台が隣接する次の小型スプールに移動して同様
の往復移動により次の巻取りを行う。
【０００５】このような釣糸巻取り装置では、小型スプ
ールの巻芯上に釣糸が隙間なく整列して巻取られるよ
う、小型スプールの巻芯に対して釣糸がほぼ直角に供給
され、釣糸の直径に応じて、小型スプールの回転速度と
給糸台の送り速度とが設定されている。即ち、小型スプ
ールが１回転する間に給糸台が釣糸の直径と等しい距離
だけ送られるように設定し、小型スプールが所定回数だ
け回転して１層目の巻取りが終わると、給糸台の送り方
向を逆転させて２層目の巻取りを行うようにしている。
ールの巻芯上に釣糸が隙間なく整列して巻取られるよ
う、小型スプールの巻芯に対して釣糸がほぼ直角に供給
され、釣糸の直径に応じて、小型スプールの回転速度と
給糸台の送り速度とが設定されている。即ち、小型スプ
ールが１回転する間に給糸台が釣糸の直径と等しい距離
だけ送られるように設定し、小型スプールが所定回数だ
け回転して１層目の巻取りが終わると、給糸台の送り方
向を逆転させて２層目の巻取りを行うようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、釣糸の直径に
は変動があるため、小型スプールの回転速度と給糸台の
送り速度が上記のように設定されていても、釣糸の直径
が設定値と異なる場合には、釣糸の巻層先端の移動速度
と給糸台の送り速度の間に差が生じる。
は変動があるため、小型スプールの回転速度と給糸台の
送り速度が上記のように設定されていても、釣糸の直径
が設定値と異なる場合には、釣糸の巻層先端の移動速度
と給糸台の送り速度の間に差が生じる。
【０００７】釣糸の直径が設定値より大きい場合には、
巻層の先端が先行し、給糸台の給糸口から供給される釣
糸の給糸角度（巻芯に直角な方向に対する釣糸の遅れ角
度）が許容限度以上になると、巻層の先端で釣糸が先に
巻付けられた釣糸に乗り上げて重ね巻きが発生する。ま
た釣糸の直径が設定値より小さい場合には、給糸台の給
糸口が先行するため釣糸が互いに離れた状態で巻芯上に
巻き付けられ、隙間のある巻層が形成される。
巻層の先端が先行し、給糸台の給糸口から供給される釣
糸の給糸角度（巻芯に直角な方向に対する釣糸の遅れ角
度）が許容限度以上になると、巻層の先端で釣糸が先に
巻付けられた釣糸に乗り上げて重ね巻きが発生する。ま
た釣糸の直径が設定値より小さい場合には、給糸台の給
糸口が先行するため釣糸が互いに離れた状態で巻芯上に
巻き付けられ、隙間のある巻層が形成される。
【０００８】巻層で重ね巻きが発生すると、その上の巻
かれる釣糸は、直径の大きい部分に移動して巻付く傾向
にあるため、釣糸の給糸角度が許容限度内にあっても巻
層に乱れが発生する。また巻層に隙間が形成されると、
その上に巻かれる釣糸が隙間に食い込んで巻層に乱れが
発生する。これらの乱れは巻層を重ねるに従って増大
し、小型スプールに小分け巻された釣糸の商品価値が低
下する。
かれる釣糸は、直径の大きい部分に移動して巻付く傾向
にあるため、釣糸の給糸角度が許容限度内にあっても巻
層に乱れが発生する。また巻層に隙間が形成されると、
その上に巻かれる釣糸が隙間に食い込んで巻層に乱れが
発生する。これらの乱れは巻層を重ねるに従って増大
し、小型スプールに小分け巻された釣糸の商品価値が低
下する。
【０００９】本発明の課題は、釣糸の直径が変化して
も、重ね巻きや隙間のない巻層が形成できる釣糸巻取り
装置を提供することである。
も、重ね巻きや隙間のない巻層が形成できる釣糸巻取り
装置を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の釣糸巻取り装置
は、請求項１に記載のとおり、回転軸上で連結した小型
スプールを回転駆動し、給糸台から供給される釣糸を小
型スプールの巻芯に巻取る巻取り機構と、巻取りが行わ
れる小型スプールの巻芯上で釣糸を回転軸方向に往復移
動させるため、小型スプールと給糸台とを巻取り機構の
回転軸方向に相対移動させる送り機構を備え、回転する
小型スプールの巻芯上に供給される釣糸を巻芯の幅だけ
往復移動させて小型スプールの巻芯上に釣糸の巻層を形
成する釣糸巻取り装置において、前記給糸台に、先端に
給糸口を有し、給糸口を通過する釣糸の張力によって前
記相対移動方向に旋回可能な給糸アームを設け、この給
糸アームの角度に応じて、巻芯に直角な方向からの釣糸
の遅れ角度である給糸角度αを、０゜以上で且つ巻層の
先端で重ね巻きが発生しない角度範囲である許容限度内
に維持するよう、前記送り機構の送り速度を制御する制
御装置を設け、前記給糸アームは、前記相対移動方向に
旋回可能に前記給糸台にピンによって取り付けられた細
長い板状部材と、該板状部材の先端に設けられた上記給
糸口と、該板状部材の後端部に配設された永久磁石とを
有し、前記給糸口と前記ピンとの距離が、前記給糸アー
ムの角度が前記給糸角度αより大きな角度となるよう小
さく設定され、前記給糸角度αの許容限度が、前記永久
磁石と、この永久磁石の位置を検知するための、給糸台
側に設けたセンサによって検知されるよう構成したこと
を特徴としている。
は、請求項１に記載のとおり、回転軸上で連結した小型
スプールを回転駆動し、給糸台から供給される釣糸を小
型スプールの巻芯に巻取る巻取り機構と、巻取りが行わ
れる小型スプールの巻芯上で釣糸を回転軸方向に往復移
動させるため、小型スプールと給糸台とを巻取り機構の
回転軸方向に相対移動させる送り機構を備え、回転する
小型スプールの巻芯上に供給される釣糸を巻芯の幅だけ
往復移動させて小型スプールの巻芯上に釣糸の巻層を形
成する釣糸巻取り装置において、前記給糸台に、先端に
給糸口を有し、給糸口を通過する釣糸の張力によって前
記相対移動方向に旋回可能な給糸アームを設け、この給
糸アームの角度に応じて、巻芯に直角な方向からの釣糸
の遅れ角度である給糸角度αを、０゜以上で且つ巻層の
先端で重ね巻きが発生しない角度範囲である許容限度内
に維持するよう、前記送り機構の送り速度を制御する制
御装置を設け、前記給糸アームは、前記相対移動方向に
旋回可能に前記給糸台にピンによって取り付けられた細
長い板状部材と、該板状部材の先端に設けられた上記給
糸口と、該板状部材の後端部に配設された永久磁石とを
有し、前記給糸口と前記ピンとの距離が、前記給糸アー
ムの角度が前記給糸角度αより大きな角度となるよう小
さく設定され、前記給糸角度αの許容限度が、前記永久
磁石と、この永久磁石の位置を検知するための、給糸台
側に設けたセンサによって検知されるよう構成したこと
を特徴としている。
【００１１】上記の構成によると、釣糸の直径の設定値
との違いにより、巻層先端の移動速度と送り機構の送り
速度の間に差が生じると、その速度差が給糸アームの角
度変化として現れる。従って、給糸アームの角度に応じ
て送り機構の送り速度を制御することにより、上記のよ
うな巻層の乱れを防止することができる。
との違いにより、巻層先端の移動速度と送り機構の送り
速度の間に差が生じると、その速度差が給糸アームの角
度変化として現れる。従って、給糸アームの角度に応じ
て送り機構の送り速度を制御することにより、上記のよ
うな巻層の乱れを防止することができる。
【００１２】釣糸巻取り装置が、請求項２に記載のとお
り、巻取り機構の回転軸方向に移動する給糸台を備えて
いる場合には、前記の送り速度は給糸台の移動速度とな
る。上記の制御については、請求項１に記載のとおり、
巻芯に対する釣糸の給糸角度αを許容限度内に維持する
ように、送り機構の送り速度を制御すればよい。給糸角
度α（巻芯に直角な方向からの釣糸の遅れ角度）の許容
限度は、給糸角度αが０゜以上で且つ巻層の先端で重ね
巻が発生しない角度である。給糸角度αの許容限度角
は、対応する給糸アームの角度で検知することができ
る。
り、巻取り機構の回転軸方向に移動する給糸台を備えて
いる場合には、前記の送り速度は給糸台の移動速度とな
る。上記の制御については、請求項１に記載のとおり、
巻芯に対する釣糸の給糸角度αを許容限度内に維持する
ように、送り機構の送り速度を制御すればよい。給糸角
度α（巻芯に直角な方向からの釣糸の遅れ角度）の許容
限度は、給糸角度αが０゜以上で且つ巻層の先端で重ね
巻が発生しない角度である。給糸角度αの許容限度角
は、対応する給糸アームの角度で検知することができ
る。
【００１３】前記給糸角度αの許容限度は、例えば、請
求項１に記載のとおり、給糸アーム側に設けた永久磁石
と、この永久磁石の位置を検知するための、給糸台側に
設けたセンサによって検知することができる。また、給
糸アームの角度は給糸角度αよりも大きな角度となるた
め、微少な給糸角度αの変化も容易に検知することがで
きる。
求項１に記載のとおり、給糸アーム側に設けた永久磁石
と、この永久磁石の位置を検知するための、給糸台側に
設けたセンサによって検知することができる。また、給
糸アームの角度は給糸角度αよりも大きな角度となるた
め、微少な給糸角度αの変化も容易に検知することがで
きる。
【００１４】従って、上記の制御装置は、検知結果に応
じて送り機構の送り速度を制御するだけでなく、請求項
３に記載のとおり、給糸角度αの変化によって巻層の終
点を検知して送り機構の送り方向を逆転させることもで
きる。
じて送り機構の送り速度を制御するだけでなく、請求項
３に記載のとおり、給糸角度αの変化によって巻層の終
点を検知して送り機構の送り方向を逆転させることもで
きる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて詳細に説明する。
図面に基づいて詳細に説明する。
【００１６】図１、図２に示すように、本発明の釣糸巻
取り装置１は、テーブル２の下方に置かれた大型スプー
ル３から繰り出される釣糸４を多数の小型スプール５に
順番に小分け巻きする装置である。テーブル２上には、
大型スプール３から間欠的に繰り出される釣糸４を一定
張力で連続的に供給する供給機構６、巻取りが行われる
小型スプール６の巻芯上で軸方向に釣糸を往復させるた
めの送り機構７、及び回転軸上で連結された多数の小型
スプール５をモータ８で回転駆動する巻取り機構９を備
えている。
取り装置１は、テーブル２の下方に置かれた大型スプー
ル３から繰り出される釣糸４を多数の小型スプール５に
順番に小分け巻きする装置である。テーブル２上には、
大型スプール３から間欠的に繰り出される釣糸４を一定
張力で連続的に供給する供給機構６、巻取りが行われる
小型スプール６の巻芯上で軸方向に釣糸を往復させるた
めの送り機構７、及び回転軸上で連結された多数の小型
スプール５をモータ８で回転駆動する巻取り機構９を備
えている。
【００１７】供給機構６では、アキュムレータ10が大型
スプール３から間欠的に巻取った釣糸４を連続的に繰り
出し、テンショナ11で一定の張力を付与して送り機構７
に供給する。
スプール３から間欠的に巻取った釣糸４を連続的に繰り
出し、テンショナ11で一定の張力を付与して送り機構７
に供給する。
【００１８】送り機構７では、巻取り機構９の回転軸12
と平行に設けたレール13上に給糸台14が設置され、正逆
駆動モータ15によって回転駆動されるネジ棒16によって
給糸台14がレール13上を移動して、巻取りが行われる小
型スプールの巻芯17に釣糸４を供給する。給糸台14に
は、図２、３に示すように、その往復移動方向に旋回で
きる給糸アーム18が設けられており、先端の給糸口19か
ら釣糸４を小型スプール５の巻芯17に供給する。
と平行に設けたレール13上に給糸台14が設置され、正逆
駆動モータ15によって回転駆動されるネジ棒16によって
給糸台14がレール13上を移動して、巻取りが行われる小
型スプールの巻芯17に釣糸４を供給する。給糸台14に
は、図２、３に示すように、その往復移動方向に旋回で
きる給糸アーム18が設けられており、先端の給糸口19か
ら釣糸４を小型スプール５の巻芯17に供給する。
【００１９】巻取り機構９のモータ８により小型スプー
ル５を回転駆動した状態で、給糸台14が、巻取りが行わ
れる小型スプール６の巻芯17に沿って巻芯17の幅だけ往
復移動しながら巻芯17上に釣糸４を供給することによ
り、小型スプール５の巻芯17上に釣糸４の巻層20が巻き
重ねられる。巻芯17上に所定長さの釣糸４が巻取られる
と巻取りが終了し、給糸台14が隣接する次の小型スプー
ルに移動して同様の往復移動により次の巻取りを行う。
ル５を回転駆動した状態で、給糸台14が、巻取りが行わ
れる小型スプール６の巻芯17に沿って巻芯17の幅だけ往
復移動しながら巻芯17上に釣糸４を供給することによ
り、小型スプール５の巻芯17上に釣糸４の巻層20が巻き
重ねられる。巻芯17上に所定長さの釣糸４が巻取られる
と巻取りが終了し、給糸台14が隣接する次の小型スプー
ルに移動して同様の往復移動により次の巻取りを行う。
【００２０】釣糸４を小分け巻きする小型スプール５
は、図４に示すように、短円筒の巻芯17の両側に端板2
1、22を有し、給糸アーム18の給糸口19から供給される
釣糸４の巻取りは、まず端板21に接した巻芯17の右端か
ら開始され、端板27に向かって図の左方向に１層目の巻
層20が形成されて行く。端板21の外周に釣糸４の滑りを
防止する切り欠き等がない場合には、本出願人の先願
（特願平8-2026号）で開示したガイド棒（図示省略）を
使用して、端板21を越えて移行した釣糸４を端板21の内
側面に押し付けることにより、１層目の巻取りを確実に
巻芯17の右端から開始することができる。
は、図４に示すように、短円筒の巻芯17の両側に端板2
1、22を有し、給糸アーム18の給糸口19から供給される
釣糸４の巻取りは、まず端板21に接した巻芯17の右端か
ら開始され、端板27に向かって図の左方向に１層目の巻
層20が形成されて行く。端板21の外周に釣糸４の滑りを
防止する切り欠き等がない場合には、本出願人の先願
（特願平8-2026号）で開示したガイド棒（図示省略）を
使用して、端板21を越えて移行した釣糸４を端板21の内
側面に押し付けることにより、１層目の巻取りを確実に
巻芯17の右端から開始することができる。
【００２１】巻芯17上では、釣糸４の巻取り個所、即ち
巻層20の先端が左方向に移動し、これに合わせて給糸台
14の給糸口19も左方向に移動する。このとき釣糸４の直
径が一定であれば、小型スプール５が１回転する間に給
糸台14が釣糸４の直径に等しい距離だけ送られるように
設定して、巻芯17上では釣糸４が先に巻かれた釣糸と接
して隙間のない１層目の巻層を形成することができる。
そして、小型スプール５が所定の回数だけ回転して給糸
台14が巻芯17の幅だけ送られたとき、駆動モータ15を逆
転して２層目の巻取り開始することができる。
巻層20の先端が左方向に移動し、これに合わせて給糸台
14の給糸口19も左方向に移動する。このとき釣糸４の直
径が一定であれば、小型スプール５が１回転する間に給
糸台14が釣糸４の直径に等しい距離だけ送られるように
設定して、巻芯17上では釣糸４が先に巻かれた釣糸と接
して隙間のない１層目の巻層を形成することができる。
そして、小型スプール５が所定の回数だけ回転して給糸
台14が巻芯17の幅だけ送られたとき、駆動モータ15を逆
転して２層目の巻取り開始することができる。
【００２２】しかし、釣糸４の直径が設定値と異なる場
合には、巻層20の先端の移動速度と給糸台14の送り速度
の間に差が生じ、この速度差によって釣糸の給糸角度α
が許容限度から外れると巻層20に乱れが発生する。即
ち、釣糸４の直径が設定値より大きい場合に、巻層20が
先行して給糸角度αが許容限度以上になると、巻層20の
先端に釣糸４が乗り上げて重ね巻が発生し、その上に巻
かれる釣糸は、釣糸４の給糸角度αが許容限度内にあっ
ても整然と巻取ることができなくなる。また釣糸４の直
径が設定値より小さい場合には、給糸口19が先行して給
糸角度αが０゜以下となると、隙間のある巻層20が形成
されるため、その上に巻かれる釣糸が隙間に食い込んで
次の巻層が乱れることになる。ある巻層でこれらの乱れ
が一旦発生すると、巻層を重ねる従い乱れがますます拡
大される。
合には、巻層20の先端の移動速度と給糸台14の送り速度
の間に差が生じ、この速度差によって釣糸の給糸角度α
が許容限度から外れると巻層20に乱れが発生する。即
ち、釣糸４の直径が設定値より大きい場合に、巻層20が
先行して給糸角度αが許容限度以上になると、巻層20の
先端に釣糸４が乗り上げて重ね巻が発生し、その上に巻
かれる釣糸は、釣糸４の給糸角度αが許容限度内にあっ
ても整然と巻取ることができなくなる。また釣糸４の直
径が設定値より小さい場合には、給糸口19が先行して給
糸角度αが０゜以下となると、隙間のある巻層20が形成
されるため、その上に巻かれる釣糸が隙間に食い込んで
次の巻層が乱れることになる。ある巻層でこれらの乱れ
が一旦発生すると、巻層を重ねる従い乱れがますます拡
大される。
【００２３】本発明の釣糸巻取り装置１では、釣糸４の
直径の変動に起因する巻層20の乱れが防止するため、給
糸台14の送り速度を制御して給糸角度αが許容範囲内に
維持されるようになっている。図２、図３に示すよう
に、給糸アーム18がピン23によって給糸台14に旋回可能
に取り付けられ、小孔状の給糸口19を通じて送られる釣
糸４の張力によって給糸アーム18は給糸台14の送り方向
に旋回する。給糸口19は、釣糸４の張力によって給糸ア
ーム18を旋回駆動するものであれば、小孔以外に溝、滑
車等も使用できる。給糸アーム18の後端には永久磁石24
が取り付けられ、給糸台14に設けたセンサ25が永久磁石
24の位置を検出する。給糸角度αの許容限度に対応する
給糸アーム18の角度を決めておくことにより、センサ25
の検知結果を制御装置26に送り、給糸台14を駆動する正
逆転モータ15の回転数を制御して給糸角度αを常に許容
限度内に維持することができる。この制御により、釣糸
４の直径に変動があっても、小型スプール６の巻芯17に
は重ね巻や隙間のない巻層20を形成することができる。
給糸口19とピン23の距離を小さくすることにより、給糸
アーム18の角度は給糸角度αより大きな角度となるた
め、微少な給糸角度αも容易に検知することができる。
直径の変動に起因する巻層20の乱れが防止するため、給
糸台14の送り速度を制御して給糸角度αが許容範囲内に
維持されるようになっている。図２、図３に示すよう
に、給糸アーム18がピン23によって給糸台14に旋回可能
に取り付けられ、小孔状の給糸口19を通じて送られる釣
糸４の張力によって給糸アーム18は給糸台14の送り方向
に旋回する。給糸口19は、釣糸４の張力によって給糸ア
ーム18を旋回駆動するものであれば、小孔以外に溝、滑
車等も使用できる。給糸アーム18の後端には永久磁石24
が取り付けられ、給糸台14に設けたセンサ25が永久磁石
24の位置を検出する。給糸角度αの許容限度に対応する
給糸アーム18の角度を決めておくことにより、センサ25
の検知結果を制御装置26に送り、給糸台14を駆動する正
逆転モータ15の回転数を制御して給糸角度αを常に許容
限度内に維持することができる。この制御により、釣糸
４の直径に変動があっても、小型スプール６の巻芯17に
は重ね巻や隙間のない巻層20を形成することができる。
給糸口19とピン23の距離を小さくすることにより、給糸
アーム18の角度は給糸角度αより大きな角度となるた
め、微少な給糸角度αも容易に検知することができる。
【００２４】１つの巻層の終了時期、即ち給糸台14を駆
動するモータ15の正逆切換の時期についても、釣糸４の
直径が設定値どおりであれば、巻芯17の幅に対する釣糸
４の巻付回数で設定し、巻取り機構のモータ８が所定回
数だけ回転したとき送り機構のモータ15を逆転すればよ
い。しかし上記のような制御によって釣糸４の巻取りを
行う場合には、巻芯17の幅に対する釣糸４の巻付回数が
特定できないため、釣糸４が端板22に達したことを検知
して給糸台14の送り方向を逆転させる必要がある。
動するモータ15の正逆切換の時期についても、釣糸４の
直径が設定値どおりであれば、巻芯17の幅に対する釣糸
４の巻付回数で設定し、巻取り機構のモータ８が所定回
数だけ回転したとき送り機構のモータ15を逆転すればよ
い。しかし上記のような制御によって釣糸４の巻取りを
行う場合には、巻芯17の幅に対する釣糸４の巻付回数が
特定できないため、釣糸４が端板22に達したことを検知
して給糸台14の送り方向を逆転させる必要がある。
【００２５】本発明の釣糸巻取り装置１では、小型スプ
ール５の端板21、22の内側面に一致する面を持つ端板セ
ンサ（図示省略）を設けて釣糸４との接触を検知する
か、又は、１層目の巻層20の先端が端板22に達して折り
返したときの、給糸角度αの変化を検知して送り機構７
のモータ15を逆転し２層目の巻取り開始することができ
る。但し、２層目の巻取では巻層20の先端の移動方向及
び移動台14の移動方向が１層目の巻取りの場合と逆方向
となるため、給糸角度αも逆向きの角度となる。
ール５の端板21、22の内側面に一致する面を持つ端板セ
ンサ（図示省略）を設けて釣糸４との接触を検知する
か、又は、１層目の巻層20の先端が端板22に達して折り
返したときの、給糸角度αの変化を検知して送り機構７
のモータ15を逆転し２層目の巻取り開始することができ
る。但し、２層目の巻取では巻層20の先端の移動方向及
び移動台14の移動方向が１層目の巻取りの場合と逆方向
となるため、給糸角度αも逆向きの角度となる。
【００２６】なお、図１、図２の装置では、給糸台14に
設けたトルク調節装置27により巻取りの各段階で釣糸４
の張力を調節できるようになっている。これにより、例
えば、下層の巻取りを高い張力で行い上層を巻取りを低
い張力で行い、また巻層の端部での巻取りを高い張力行
うことにより、釣糸の伸びを抑えてしかも小型スプール
の巻芯に強固な巻取りができるようになっている。
設けたトルク調節装置27により巻取りの各段階で釣糸４
の張力を調節できるようになっている。これにより、例
えば、下層の巻取りを高い張力で行い上層を巻取りを低
い張力で行い、また巻層の端部での巻取りを高い張力行
うことにより、釣糸の伸びを抑えてしかも小型スプール
の巻芯に強固な巻取りができるようになっている。
【００２７】小型スプールの巻芯17の幅に対する釣糸４
の巻付回数は、釣糸４の直径のみならず、釣糸４の張力
によっても変化するが、本発明の釣糸巻取り装置による
と、釣糸４の張力が変化しても、巻層20に乱れが生じる
ことはない。
の巻付回数は、釣糸４の直径のみならず、釣糸４の張力
によっても変化するが、本発明の釣糸巻取り装置による
と、釣糸４の張力が変化しても、巻層20に乱れが生じる
ことはない。
【００２８】以上では、小型スプールと給糸台を相対移
動させる送り機構として、給糸台が往復移動する釣糸巻
取り装置について説明したが、給糸台が静止し、小型ス
プールが回転しながら軸方向に往復移動する釣糸巻取り
装置についても、全く同様の制御装置を組み込むことが
できる。
動させる送り機構として、給糸台が往復移動する釣糸巻
取り装置について説明したが、給糸台が静止し、小型ス
プールが回転しながら軸方向に往復移動する釣糸巻取り
装置についても、全く同様の制御装置を組み込むことが
できる。
【００２９】
【発明の効果】本発明の釣糸巻取り装置は、小型スプー
ルの巻芯に沿って往復移動する給糸台に旋回可能な給糸
アームを設け、給糸アームの角度に応じて給糸台の送り
速度を制御する制御装置を設けため、釣糸の給糸角度を
常に許容限度内に維持することができる。従って釣糸の
直径や張力が変化しても、小型スプールの巻芯には乱れ
のない巻層を形成することができる。
ルの巻芯に沿って往復移動する給糸台に旋回可能な給糸
アームを設け、給糸アームの角度に応じて給糸台の送り
速度を制御する制御装置を設けため、釣糸の給糸角度を
常に許容限度内に維持することができる。従って釣糸の
直径や張力が変化しても、小型スプールの巻芯には乱れ
のない巻層を形成することができる。
【図１】 本発明の釣糸巻取り装置の概略を示す側面図
である。
である。
【図２】 本発明の釣糸巻取り装置の送り機構と巻取り
機構の概略を示す平面図である。
機構の概略を示す平面図である。
【図３】 本発明の釣糸巻取り装置の給糸アームの構成
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図４】 小型スプールへの釣糸巻付状況を示す側面図
である。
である。
１・・・釣糸巻取り装置 ３・・・大型スプール ４・・・釣糸 ５・・・小型スプール ６・・・供給機構 ７・・・送り機構 ９・・・巻取り機構 14・・・給糸台 18・・・給糸アーム 21・・・センサ 24・・・永久磁石 26・・・制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−249065（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−137238（ＪＰ，Ｕ)
Claims (3)
- 【請求項１】 回転軸上で連結した小型スプールを回転
駆動し、給糸台から供給される釣糸を小型スプールの巻
芯に巻取る巻取り機構と、巻取りが行われる小型スプー
ルの巻芯上で供給される釣糸を回転軸方向に往復移動さ
せるため、小型スプールと給糸台とを巻取り機構の回転
軸方向に相対移動させる送り機構を備え、回転する小型
スプールの巻芯上で供給される釣糸を巻芯の幅だけ往復
移動させて小型スプールの巻芯上に釣糸の巻層を形成す
る釣糸巻取り装置において、前記給糸台に、先端に給糸
口を有し、給糸口を通過する釣糸の張力によって前記相
対移動方向に旋回可能な給糸アームを設け、この給糸ア
ームの角度に応じて、巻芯に直角な方向からの釣糸の遅
れ角度である給糸角度αを、０゜以上で且つ巻層の先端
で重ね巻きが発生しない角度範囲である許容限度内に維
持するよう、前記送り機構の送り速度を制御する制御装
置を設け、 前記給糸アームは、前記相対移動方向に旋回可能に前記
給糸台にピンによって取り付けられた細長い板状部材
と、該板状部材の先端に設けられた上記給糸口と、該板
状部材の後端部に配設された永久磁石とを有し、前記給糸口と前記ピンとの距離が、前記給糸アームの角
度が前記給糸角度αより大きな角度となるよう小さく設
定され、 前記給糸角度αの許容限度が、前記永久磁石と、この永
久磁石の位置を検知するための、給糸台側に設けたセン
サによって検知されるよう構成したことを特徴とする釣
糸巻取り装置。 - 【請求項２】 前記巻取り装置が、巻取り機構の回転軸
方向に移動する給糸台を備えた請求項１記載の釣糸巻取
り装置。 - 【請求項３】 前記制御装置が、給糸アームの角度変化
によって巻層の終点を検知して前記送り機構の送り方向
を逆転させる請求項１記載の釣糸巻取り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08267305A JP3121547B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 釣糸巻取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08267305A JP3121547B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 釣糸巻取り装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10109824A JPH10109824A (ja) | 1998-04-28 |
| JP3121547B2 true JP3121547B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=17442990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08267305A Expired - Fee Related JP3121547B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 釣糸巻取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3121547B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3899117B1 (ja) | 2006-09-15 | 2007-03-28 | 冨士太 木村 | 糸巻き |
| JP2011153000A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Miyawaki Sharyo Kogyo Kk | 線材の巻回装置 |
| JP6900008B2 (ja) * | 2016-08-01 | 2021-07-07 | 株式会社大垣化工 | 糸巻取機 |
| CN106586678A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-04-26 | 浙江慧兰服饰有限公司 | 纱线收集装置 |
| CN108178015B (zh) * | 2017-12-07 | 2020-06-02 | 丁年生 | 一种用于色纺纱线的送纱卷纱装置及其使用方法 |
| CN110015596B (zh) * | 2019-04-16 | 2021-03-16 | 巨石集团有限公司 | 一种自动拨丝装置及其拨丝方法 |
| CN110127438B (zh) * | 2019-06-24 | 2020-12-01 | 张茜茜 | 基于差速原理的往复式绕线机均匀导纱装置 |
| CN113800319B (zh) * | 2021-10-11 | 2023-09-01 | 武汉锐科光纤激光技术股份有限公司 | 收线装置 |
| CN115583534B (zh) * | 2022-10-31 | 2024-04-05 | 华能澜沧江水电股份有限公司 | 一种电缆拉扯收卷装置 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP08267305A patent/JP3121547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10109824A (ja) | 1998-04-28 |
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