JP6900008B2 - 糸巻取機 - Google Patents

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Description

本発明は、供給される糸を小型スプールに小分けして巻き取るために使用される糸巻取機に関する。
従来、この種の糸巻取機としては、例えば、特許文献1等に開示された構成のものが知られている。特許文献1に開示された糸巻取機は、糸を供給する給糸ボビンと、供給される糸を巻き取るための巻取ボビン(小型スプール)を回転駆動する巻取ボビン回転駆動装置と、前記巻取ボビン回転駆動装置の手前に設けられ、前記巻取ボビンへの糸の巻取り時にその糸を綾振るように駆動されるトラバースガイドと、を備えている。
特開2007−238245号公報
しかし、特許文献1等に開示された糸巻取機では、巻取ボビン(小型スプール)への糸の巻取り時にその糸がトラバースガイドによって綾振りされるので、巻取り時における糸の負担が大きくなる。その結果、前記巻取ボビンに巻き取られる糸に巻き癖が付きやすくなり、糸の品質が劣化してしまう虞がある。さらに、巻取ボビンの中心軸(回転軸)に対して斜め方向から当該巻取ボビンに糸が巻き取られるため、糸を整列にきれいに巻き取ることは困難である。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、巻取り時における糸の負担を軽減して、糸の品質を向上させることができると共に、糸を整列にきれいに巻き取ることが容易な糸巻取機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る糸巻取機の構成は、
(1)供給される糸を、小型スプールの回転駆動によって当該小型スプールに巻き取る糸巻取機であって、
前記小型スプールを保持するスプール保持手段を備え、
前記糸の巻取り時に、前記スプール保持手段が、前記小型スプールの中心軸を中心に回転しながら、前記小型スプールの中心軸方向に往復移動することを特徴とする。
本発明の糸巻取機の上記(1)の構成によれば、巻き取られる糸が綾振りされるのではなく、スプール保持手段が、小型スプールの中心軸を中心に回転しながら、前記小型スプールの中心軸方向に往復移動するようにされているので、巻取り時における糸の負担を軽減することができる。その結果、前記小型スプールに巻き取られる糸に巻き癖が付きにくくなるので、糸の品質を向上させることができる。さらに、小型スプールの中心軸(回転軸)に対して直交する方向から当該小型スプールに糸を巻き取ることが可能となるので、糸を整列にきれいに巻き取ることが容易となる。
本発明の糸巻取機の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(6)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記スプール保持手段の手前に、前記糸を保持する糸保持手段が設けられている。
上記(2)の好ましい構成によれば、小型スプールに糸を巻き終わって、当該小型スプールを交換する際に、糸保持手段と当該小型スプールとの間で糸を切断することにより、供給される糸の先端部を前記糸保持手段に保持しておくことができるので、交換後の小型スプールに直ぐに糸を係止させることができる。その結果、糸の巻取作業を効率良く行なうことが可能となる。
(3)前記糸巻取機を制御する制御手段と、巻取り時の前記糸のテンションを検知するテンション検知手段と、巻取り時の前記糸のテンションを調整するテンション調整手段と、を備え、
前記制御手段は、前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションに基づいて前記テンション調整手段を制御して、前記糸のテンションを所定の値に維持する。
上記(3)の好ましい構成によれば、巻取り時の糸のテンションを適正な値に維持することが可能となるので、巻乱れが生じないようにすることができる。また、この場合、糸のテンションを一定の低い値に抑えて小型スプールに巻き取ることもできるので(必要最小限のテンションで巻き取ることもできるので)、前記小型スプールに巻き取られる糸に巻き癖が付いてしまうことを防止することができると共に、前記小型スプールに巻き取られた糸の使用時に当該糸が切れてしまうことを防止することができる。
(4)上記(3)の構成において、前記テンション調整手段は、中央部の支点を中心に回動可能なテンションバーと、前記テンションバーの前記支点に取り付けられた正逆回転モータと、前記テンションバーの上下両端部に設けられ、前記糸が掛けられるガイドプーリと、を備え、
前記制御手段は、
前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも高くなった場合に、前記正逆回転モータを制御して、前記糸のテンションを緩める方向に前記テンションバーを回動させ、
前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも低くなった場合に、前記正逆回転モータを制御して、前記糸のテンションを強める方向に前記テンションバーを回動させる。
上記(4)の好ましい構成によれば、糸に押圧力を及ぼすことなく(糸への負荷を抑えつつ)、随時、糸のテンションを適正な値に調整することができる。
(5)上記(3)の構成において、前記テンション調整手段は、前記糸が掛けられる水平移動可能なガイドプーリと、前記ガイドプーリを水平移動させる駆動機構と、を備え、
前記制御手段は、
前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも高くなった場合に、前記駆動機構を制御して、前記糸のテンションを緩める方向に前記ガイドプーリを水平移動させ、
前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも低くなった場合に、前記駆動機構を制御して、前記糸のテンションを強める方向に前記ガイドプーリを水平移動させる。
上記(5)の好ましい構成によれば、糸に押圧力を及ぼすことなく(糸への負荷を抑えつつ)、随時、糸のテンションを適正な値に調整することができる。また、ガイドプーリを水平移動させることによって前記糸のテンションを調整するようにしたことにより、糸巻取機の高さ方向の小型化を図りつつ、前記糸のテンションの調整代を増加させることが可能となる。さらに、重力等の外的要因に左右されることなく、安定に前記糸のテンションを調整することができるので、前記糸のテンションを一定にし易くなる。その結果、前記糸をきれいに巻き取ることが可能となる。
(6)前記スプール保持手段に保持される前記小型スプールの下方に位置して設けられた、当該小型スプールに巻き取られる前記糸を押える糸押え手段をさらに備え、
前記糸押え手段は、上下動可能な機構と、前記上下動可能な機構の上端に取り付けられた、前記小型スプールのフランジ間の幅寸法とほぼ同じ長さを有する柔軟性素材からなる押え部材と、を含む。
上記(6)の好ましい構成によれば、両フランジの内面が外周に行くにしたがって次第に拡がるようなテーパー状に形成された形状の小型スプールにも、整列状態を崩すことなく糸をきれいに巻き取ることが可能となる。
本発明によれば、巻取り時における糸の負担を軽減して、糸の品質を向上させることができると共に、糸を整列にきれいに巻き取ることが容易な糸巻取機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における糸巻取機の概略構成を示す正面図である。 図1の右側面図である。 本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素である糸巻取機構の概略構成を示す拡大右側面図である。 本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素である糸巻取機構の概略構成を示す拡大斜視図である。 本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段の動作を説明するための拡大正面図である。 本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素であるテンション調整手段の動作を説明するための拡大正面図である。 本発明の実施の形態2における糸巻取機の概略構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段の動作を説明するための拡大正面図である。 本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素であるテンション調整手段の動作を説明するための拡大正面図である。 本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素である糸押え手段及びシリコン付与手段の動作を説明するための正面図である。
以下、好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施の形態1]
(糸巻取機の全体構成)
まず、本発明の実施の形態1における糸巻取機の全体構成について、図1,図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における糸巻取機の概略構成を示す正面図、図2は、図1の右側面図である。
図1,図2に示すように、本実施の形態の糸巻取機100は、糸35を供給する糸供給機構40と、糸35の巻き取りを行なう糸巻取機構50と、糸巻取機構50による糸35の巻取り量(巻取り長さ)を計測する巻取り量計測機構60と、を備えている。ここで、糸供給機構40には、糸35が巻回された大型スプール30が着脱可能に取り付けられ、当該大型スプール30は、モータ(図示せず)によって回転駆動するようにされている。また、糸巻取機構50には、糸35が巻き取られる小型スプール45が着脱可能に取り付けられ、当該小型スプール45は、モータ7によって回転駆動するようにされている。また、巻取り量計測機構60は、糸35の送り量(糸巻取機構50による糸35の巻取り量)を自身の回転変位に基づいて計測するエンコーダ55を備えており、当該エンコーダ55には糸35が巻き回されている。そして、糸供給機構40は、大型スプール30の回転駆動によって糸35を供給する。また、糸巻取機構50は、糸供給機構40から供給される糸35を、小型スプール45の回転駆動によって当該小型スプール45に巻き取る。大型スプール30及び小型スプール45を回転駆動させる各モータは、糸巻取機100のプッシュスイッチ20をプッシュ操作することによって同期して駆動し、エンコーダ55によって計測される糸35の送り量が予め設定された値になると、停止するようにされている。
本実施の形態の糸巻取機100は、巻取り量計測機構60と糸巻取機構50との間に設けられた、巻取り時の糸35のテンションを検知するテンション検知手段70と、糸供給機構40と巻取り量計測機構60との間に設けられた、巻取り時の糸35のテンションを調整するテンション調整手段80と、をさらに備えている。
ここで、テンション調整手段80は、糸巻取機100を制御する制御手段(図示せず)によって制御される。すなわち、制御手段は、テンション検知手段70が検知した糸35のテンションに基づいてテンション調整手段80を制御して、糸35のテンションを所定の値に維持する(巻取り時の糸35のテンションが変わったら、随時、テンション調整手段80によって糸35のテンションが調整される)。
尚、本実施の形態において、「所定の値」は、特定の閾値に加え、予め設定された最低値と最高値との間である値の範囲も含まれる。また、「所定の値」は、糸巻取機100の操作者によって設定された値でもよいし、当該操作者によって設定された小型スプール45の大きさ(小型スプール45の径や幅等)や、小型スプール45に巻き取る糸35の径や長さに基づいて、制御手段が設定した値でもよい。このように、操作者によって設定された小型スプール45の大きさ(小型スプール45の径や幅等)や、小型スプール45に巻き取る糸35の径や長さに基づいて、制御手段が「所定の値」を設定し、巻取り時の糸35のテンションを自動的に調整することで、糸巻取機100の操作に慣れていない者が操作しても、熟練者に操作された場合と同等の品質で、小型スプール45に糸35を巻き取ることができる。
糸供給機構40と巻取り量計測機構60との間には、3つのプーリ65a,65b,65cがこの順番でほぼ水平に配置され、2つのプーリ65b,65c間にテンション調整手段80が設けられている。また、巻取り量計測機構60と糸巻取機構50との間には、2つのプーリ65d,65eがこの順番で配置され、巻取り量計測機構60のエンコーダ55とプーリ65dとの間にテンション検知手段70が設けられている。
大型スプール30に巻回された糸35は、プーリ65a,65b、テンション調整手段80、プーリ65c、エンコーダ55、テンション検知手段70、及びプーリ65d,65eにこの順番で掛けられた後、小型スプール45に係止される。そして、糸巻取機100のプッシュスイッチ20をプッシュ操作することにより、大型スプール30及び小型スプール45が同期して回転駆動し、大型スプール30に巻回された糸35が小型スプール45に巻き取られる。エンコーダ55によって計測される糸35の送り量が所定値になると、すなわち、小型スプール45に巻き取られた糸35が所定の長さに達すると、大型スプール30及び小型スプール45を回転駆動させる各モータが自動的に停止して、小型スプール45への糸35の巻取りが終了する。糸35が巻き取られた小型スプール45は、その近傍で糸35が切断されて糸巻取機構50から取り外された後、包装、ラベル貼り等が行なわれ、数個単位で小箱に収納されて出荷される。
巻取り時の糸のテンションは、通常、小型スプールに巻き取られる糸の量に応じてどんどん変わって行く。このため、従来においては、巻取り時の糸のテンションが低くなるときに巻乱れが生じないよう、きつめのテンションが掛けられていた。その結果、小型スプールに巻き取られる糸に巻き癖が付きやすく、また、小型スプールに巻き取られた糸の使用時に当該糸が切れやすくなる虞があった。
これに対し、本実施の形態の糸巻取機100の構成によれば、上記のように、糸巻取機100を制御する制御手段と、巻取り時の糸35のテンションを検知するテンション検知手段70と、巻取り時の糸35のテンションを調整するテンション調整手段80と、を備え、制御手段は、テンション検知手段70が検知した糸35のテンションに基づいてテンション調整手段80を制御して、糸35のテンションを所定の値に維持するように構成されているので、巻取り時の糸35のテンションを適正な値に維持することが可能となる。その結果、巻乱れが生じないようにすることができる。また、この場合、糸35のテンションを一定の低い値に抑えて小型スプール45に巻き取ることができるので(必要最小限のテンションで巻き取ることができるので)、小型スプール45に巻き取られる糸35に巻き癖が付いてしまうことを防止することができると共に、小型スプール45に巻き取られた糸35の使用時に当該糸35が切れてしまうことを防止することができる。
プーリ65eと糸巻取機構50との間(後述する「吸着治具2」の手前)には、糸35を保持する糸保持手段90が設けられている。
かかる構成によれば、小型スプール45に糸35を巻き終わって、当該小型スプール45を交換する際に、糸保持手段90と当該小型スプール45との間で糸35を切断することにより、糸供給機構40から供給される糸35の先端部を糸保持手段90に保持しておくことができるので、交換後の小型スプール45に直ぐに糸35を係止させることができる。その結果、糸35の巻取作業を効率良く行なうことが可能となる。
糸保持手段90は、基端部が糸巻取機100のフレームに固定されたステー95aと、当該ステー95aの先端部に回動可能に取り付けられた、糸供給機構40から供給される糸35を挟持する一対の糸保持ローラ95bと、により構成されている。ここで、一対の糸保持ローラ95bの対向面は、糸35を傷付けないよう、半硬質スポンジやフェルト等の柔軟性素材からなっている。
(糸巻取機構の構成)
次に、本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素である糸巻取機構の具体的構成について、図3,図4をも参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素である糸巻取機構の概略構成を示す拡大右側面図、図4は、当該糸巻取機構の概略構成を示す拡大斜視図である。
図1〜図4に示すように、糸巻取機構50は、糸巻取機100のフレームに固定された吸引装置1と、吸引装置1に取り外し可能に装着され、吸引装置1による真空吸引によって小型スプール45を吸着保持する円柱状の吸着治具2(スプール保持手段)と、吸着治具2の先端面に取り外し可能に装着され、小型スプール45を吸着治具2に吸着保持する際に、当該小型スプール45の軸筒45aが挿通される軸芯3と、を備えている。尚、軸芯3は、耐食性の高いステンレス鋼(SUS304等)で形成され、その表面は鏡面研磨仕上げされている。
吸引装置1は、円筒状の装置本体4と、装置本体4内にベアリングによって回転可能に支持され、中心軸に沿って吸引孔(図示せず)が形成された略円柱状の吸引ヘッド5と、を備えている。吸引ヘッド5の後端部には、従動プーリ6が固定されている。また、吸引装置1の上方には、駆動プーリ8を有するモータ7が設置されている。そして、従動プーリ6と駆動プーリ8との間にはタイミングベルト9が掛け渡されており、モータ7を駆動させることにより、吸引ヘッド5を、その中心軸を中心に回転させることができるようにされている。また、吸引ヘッド5の後端には、真空ポンプ26に接続された吸引パイプ10が吸引ヘッド5の回転を妨げない状態で連結されている。ここで、真空ポンプ26は、フットペダルスイッチ25(図1参照)を足で踏むことによって真空吸引をオン/オフ制御できるようにされている。すなわち、フットペダルスイッチ25を足で踏むことによって真空ポンプ26の真空吸引がオン状態となり、フットペダルスイッチ25を再度足で踏むことによって真空ポンプ26の真空吸引がオフ状態となるようにされている。尚、吸引装置1は、耐食性の高いステンレス鋼(SUS304等)で形成され、その表面は鏡面研磨仕上げされている。
吸着治具2は、同一円周上に配置される4本のネジ12を用いて吸引ヘッド5の先端面にネジ止め固定されている。吸着治具2には、4本のネジ12が配置される円周と同一の円周上に4本の吸引孔2aが形成されている。そして、4本の吸引孔2aは、吸着治具2を吸引装置1に装着することにより、吸引ヘッド5の吸引孔と連通した状態となる。
吸着治具2の先端面には、同一円周上に配置される4本のネジ12と4本の吸引孔2aを挟むようにして、2つの円環状の凸条2b,2cが形成されている。このため、小型スプール45のフランジ45bを、2つの凸条2b,2cに当接させることにより、当該2つの凸条2b,2cの間の空間を密閉状態にすることができる。従って、この状態で真空ポンプ26の真空吸引をオン状態にすれば、小型スプール45を吸着治具2の先端面に吸着保持させることができる。
このように、同一円周上に配置される4本の吸引孔2aを挟むようにして2つの円環状の凸条2b,2cを形成しておけば、小型スプール45の軸筒45aを軸芯3に挿通させて、小型スプール45のフランジ45bを、2つの凸条2b,2cに当接させることにより、小型スプール45を、吸着治具2の先端面に常に正確に位置決めすることができると共に、小型スプール45を、吸着治具2の先端面に吸着保持可能な状態に持っていくことができる。また、このような構成によれば、2つの凸条2b,2c間の距離を設定することにより、様々なサイズの小型スプール45に対応可能な吸着治具2を実現することができる。尚、吸着治具2は、塩化ビニール樹脂(PVC)、アクリル樹脂(PMMA)等を機械加工することによって形成されている。
吸引ヘッド5は、その先端部分が中心軸方向に往復移動可能に支持されている(図3の両矢印M参照)。この場合の吸引ヘッド5の先端部分の往復移動は、装置本体4内に設けられたカム機構(図示せず)及びカムモータ(図示せず)を用いて実現されている。カムモータは、糸巻取機100のプッシュスイッチ20をプッシュ操作することによって回転駆動し、これにより、カム機構が作動して吸引ヘッド5の先端部分が中心軸方向に往復移動する。また、カムモータは、小型スプール45に巻き取られた糸35が所定の長さに達すると、自動的に停止するようにされている。本実施の形態の糸巻取機100において、吸引ヘッド5の先端部分の移動幅は、小型スプール45の幅に合わせて制御される。
このように、巻き取られる糸が綾振りされるのではなく、吸引ヘッド5の先端部分、すなわち、吸着治具2が、吸着保持される小型スプール45の中心軸方向に往復移動するようにされているので(図3の両矢印N参照)、巻取り時における糸35の負担を軽減することができる。その結果、小型スプール45に巻き取られる糸35に巻き癖が付きにくくなるので、糸35の品質を向上させることができる。さらに、小型スプール45の中心軸(回転軸)に対して直交する方向から当該小型スプール45に糸35を巻き取ることが可能となるので、糸35を整列にきれいに巻き取ることが容易となる。
(テンション検知手段及びテンション調整手段の構成)
次に、本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段及びテンション調整手段の具体的構成について、図1のほか、図5,図6をも参照しながら説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段の動作を説明するための拡大正面図、図6は、当該糸巻取機の構成要素であるテンション調整手段の動作を説明するための拡大正面図である。
上記のように、テンション検知手段70は、巻取り量計測機構60のエンコーダ55とプーリ65dとの間に設けられている。
図1,図5に示すように、テンション検知手段70は、左右一対の固定プーリ70a,70bと、当該左右一対の固定プーリ70a,70b間に配置され、上下に移動可能な移動プーリ70cと、を備えている。巻取り量計測機構60のエンコーダ55を経由して送り出される糸35は、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた後、プーリ65d,65e及び糸保持ローラ95bを経由して小型スプール45に係止される。
そして、巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも高くなると、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右外側方向に引っ張られて(図5の矢印A,B参照)、移動プーリ70cが上方に移動する(図5の矢印C参照)。
一方、巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも低くなると、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右内側方向に緩んで(図5の矢印D,E参照)、移動プーリ70cが下方に移動する(図5の矢印F参照)。
移動プーリ70cの上下動に対応する信号は、糸巻取機100を制御する制御手段に送られ、当該制御手段によってテンション調整手段80の後述する正逆回転モータ80bが制御される。
上記のように、テンション調整手段80は、糸供給機構40と巻取り量計測機構60との間に設けられている。
図1,図6に示すように、テンション調整手段80は、中央部の支点を中心に回動可能なテンションバー80aと、テンションバー80aの支点に取り付けられた正逆回転モータ80bと、テンションバー80aの上下両端部に設けられたガイドプーリ80c,80dと、を備えている。糸供給機構40から送り出される糸35は、ガイドプーリ80cの上側部、ガイドプーリ80dの下側部にこの順番で掛けられた後、プーリ65c、巻取り量計測機構60のエンコーダ55等を経由して小型スプール45に係止される。
そして、巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも高くなって移動プーリ70cが上方に移動すると(図5の矢印C参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ80bが正転するように制御される。これにより、テンションバー80aが図1,図6の反時計方向に回動し(図6の矢印G,H参照)、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右内側方向に緩んで(図5の矢印D,E参照)、移動プーリ70cが下方に移動する(図5の矢印F参照)。すなわち、この場合、テンションバー80aは、糸35のテンションを緩める方向に回動する。その結果、巻取り時の糸35のテンションが所定の値に維持される。
一方、巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも低くなって移動プーリ70cが下方に移動すると(図5の矢印F参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ80bが逆転するように制御される。これにより、テンションバー80aが図1,図6の時計方向に回動し(図6の矢印I,J参照)、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右外側方向に引っ張られて(図5の矢印A,B参照)、移動プーリ70cが上方に移動する(図5の矢印C参照)。すなわち、この場合、テンションバー80aは、糸35のテンションを強める方向に回動する。その結果、巻取り時の糸35のテンションが所定の値に維持される。
テンション調整手段80を以上のように構成すれば、糸35に押圧力を及ぼすことなく(糸35への負荷を抑えつつ)、随時、糸35のテンションを適正な値に調整することができる。
(仕上げ済みスプールの製造方法)
小型スプール45は、糸35の巻取作業が行なわれた後、包装、ラベル貼り等の仕上げ作業が行なわれる。このように、糸35が巻き取られ、かつ、仕上げ作業が行なわれた小型スプール45を、以下、「仕上げ済みスプール」という。
以下、本実施の形態の糸巻取機100を使用して、連続的に「仕上げ済みスプール」を製造する方法について説明する。
まず、図4に示すように、吸着治具2の先端面に装着された軸芯3に1個目の小型スプール45の軸筒45aを挿通して(図4の矢印K参照)、1個目の小型スプール45のフランジ45bを吸着治具2の先端面の2つの円環状の凸条2b,2cに当接させる(図1〜図3参照)。この状態で、フットペダルスイッチ25(図1参照)を足で踏み、真空ポンプ26の真空吸引をオン状態にして、1個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面に吸着保持させる(取り付ける)。
次いで、大型スプール30に巻回された糸35の先端を1個目の小型スプール45に係止させた後、糸巻取機100のプッシュスイッチ20をプッシュ操作する。これにより、大型スプール30及び1個目の小型スプール45が同期して回転駆動する。また、小型スプール45は、中心軸を中心に回転しながら、中心軸方向に往復移動する。このため、大型スプール30に巻回された糸35が、1個目の小型スプール45の中心軸(回転軸)に対して直交する方向から当該1個目の小型スプール45に巻き取られていく。
このように、巻き取られる糸が綾振りされるのではなく、小型スプール45が、中心軸を中心に回転しながら、中心軸方向に往復移動するので、巻取り時における糸35の負担が軽減される。その結果、小型スプール45に巻き取られる糸35に巻き癖が付きにくくなり、糸35の品質が向上する。さらに、大型スプール30に巻回された糸35が、1個目の小型スプール45の中心軸(回転軸)に対して直交する方向から当該1個目の小型スプール45に巻き取られていくので、糸35が整列にきれいに巻き取られる。
巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも高くなって移動プーリ70cが上方に移動すると(図5の矢印C参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ80bが正転するように制御される。これにより、テンションバー80aが図1,図6の反時計方向に回動し(図6の矢印G,H参照)、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右内側方向に緩んで(図5の矢印D,E参照)、移動プーリ70cが下方に移動する(図5の矢印F参照)。その結果、巻取り時の糸35のテンションが所定値に維持される。
一方、巻取り時の糸35のテンションが所定の値よりも低くなって移動プーリ70cが下方に移動すると(図5の矢印F参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ80bが逆転するように制御される。これにより、テンションバー80aが図1,図6の時計方向に回動し(図6の矢印I,J参照)、固定プーリ70aの上側部、移動プーリ70cの下側部、固定プーリ70bの上側部にこの順番で掛けられた糸35が左右外側方向に引っ張られて(図5の矢印A,B参照)、移動プーリ70cが上方に移動する(図5の矢印C参照)。その結果、巻取り時の糸35のテンションが所定値に維持される。
このように巻取り時の糸35のテンションが常に適正な値に維持されるので、巻乱れが生じることはない。また、この場合、糸35のテンションを一定の低い値に抑えて小型スプール45に巻き取ることができるので(必要最小限のテンションで巻き取ることができるので)、小型スプール45に巻き取られる糸35に巻き癖が付いてしまうことはなく、小型スプール45に巻き取られた糸35の使用時に当該糸35が切れてしまうことを防止することもできる。
1個目の小型スプール45に巻き取られた糸35が所定の長さに達すると、大型スプール30及び1個目の小型スプール45を回転駆動させる各モータが自動的に停止して、1個目の小型スプール45への釣糸35の巻取りが終了する。1個目の小型スプール45への釣糸35の巻取りが終了したら、糸保持手段90と当該1個目の小型スプール45との間で糸35を切断して、当該1個目の小型スプール45に係止させる。
次いで、フットペダルスイッチ25を再度足で踏み、真空ポンプ26の真空吸引をオフ状態に切り替えて、1個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面から取り外す。
次いで、上記と同様にして、2個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面に吸着保持させる(取り付ける)。
この場合、糸供給機構40から供給される糸35の先端部は糸保持手段90に保持されているので、交換後の2個目の小型スプール45に直ぐに糸35を係止させることができる。その結果、糸35の巻取作業を効率良く行なうことができる。
次いで、上記と同様にして、2個目の小型スプール45への糸35の巻取りを行ない、当該2個目の小型スプール45への糸35の巻取りを行なっている間に、1個目の小型スプール45の仕上げを行なう(1個目の仕上げ済みスプールを製造する)。
次いで、上記と同様にして、糸保持手段90と2個目の小型スプール45との間で糸35を切断して、当該2個目の小型スプール45に係止させる。
次いで、上記と同様にして、2個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面から取り外す。
次いで、上記と同様にして、3個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面に吸着保持させる(取り付ける)。
次いで、上記と同様にして、3個目の小型スプール45への糸35の巻取りを行ない、当該3個目の小型スプール45への糸35の巻取りを行なっている間に、2個目の小型スプール45の仕上げを行なう(2個目の仕上げ済みスプールを製造する)。
次いで、上記と同様にして、糸保持手段90と3個目の小型スプール45との間で糸35を切断して、当該3個目の小型スプール45に係止させる。
次いで、上記と同様にして、3個目の小型スプール45を吸着治具2の先端面から取り外す。
以下、同様の工程を繰り返して、複数個の仕上げ済みスプールを製造する。
以上のように、本実施の形態の糸巻取機100を使用すれば、高品質な仕上げ済みスプールを効率良く連続して製造することができる。
[実施の形態2]
(糸巻取機の全体構成)
次に、本発明の実施の形態2における糸巻取機の全体構成について、図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明の実施の形態2における糸巻取機の概略構成を示す正面図である。
図7に示すように、本実施の形態の糸巻取機200は、糸135を供給する糸供給機構140と、糸135の巻き取りを行なう糸巻取機構150と、糸巻取機構150による糸135の巻取り量(巻取り長さ)を計測する巻取り量計測機構160と、を備えている。ここで、糸供給機構140には、糸135が巻回された大型スプール130が着脱可能に取り付けられ、当該大型スプール130は、モータ(図示せず)によって回転駆動するようにされている。また、糸巻取機構150には、糸135が巻き取られる小型スプール145が着脱可能に取り付けられ、当該小型スプール145は、モータ(図示せず)によって回転駆動するようにされている。また、巻取り量計測機構160は、糸135の送り量(糸巻取機構150による糸135の巻取り量)を自身の回転変位に基づいて計測するエンコーダ155を備えており、当該エンコーダ155には糸135が巻き回されている。そして、糸供給機構140は、大型スプール130の回転駆動によって糸135を供給する。また、糸巻取機構150は、糸供給機構140から供給される糸135を、小型スプール145の回転駆動によって当該小型スプール145に巻き取る。大型スプール130及び小型スプール145を回転駆動させる各モータは、エンコーダ155によって計測される糸135の送り量が予め設定された値になると、停止するようにされている。
本実施の形態の糸巻取機200は、巻取り量計測機構160と糸巻取機構150との間に設けられた、巻取り時の糸135のテンションを検知する、上下2つのテンション検知手段170と、糸供給機構140と巻取り量計測機構160との間に設けられ、巻取り時の糸135のテンションを調整するテンション調整手段180と、をさらに備えている。
ここで、上側のテンション検知手段170は、細い糸135を巻き取る際に用いられ、下側のテンション検知手段170は、太い糸135を巻き取る際に用いられる。また、テンション調整手段180は、糸巻取機200を制御する制御手段(図示せず)によって制御される。すなわち、制御手段は、テンション検知手段170が検知した糸135のテンションに基づいてテンション調整手段180を制御して、糸135のテンションを所定の値に維持する(巻取り時の糸135のテンションが変わったら、随時、テンション調整手段180によって糸135のテンションが調整される)。
尚、本実施の形態において、「所定の値」は、特定の閾値に加え、予め設定された最低値と最高値との間である値の範囲も含まれる。また、「所定の値」は、糸巻取機200の操作者によって設定された値でもよいし、当該操作者によって設定された小型スプール145の大きさ(小型スプール145の径や幅等)や、小型スプール145に巻き取る糸135の径や長さに基づいて、制御手段が設定した値でもよい。
具体的には、「所定の値」は、糸135が最も細い場合(0.2号)において、設定値が5gであり、実際のテンションが巻取り開始時は5gであり、巻取り終了時も5gである。また、糸135が最も太い場合(30号)において、設定値が190gであり、実際のテンションが巻取り開始時は200gであり、巻取り終了時が180gである。即ち、本実施の形態の糸巻取機200は、テンションの「所定の値」を5g〜190gの間で設定することで、5g〜200gの間のテンションで、小型スプール145に糸135を巻き取ることができる。
このように、操作者によって設定された小型スプール145の大きさ(小型スプール145の径や幅等)や、小型スプール45に巻き取る糸135の径や長さに基づいて、制御手段が「所定の値」を設定し、巻取り時の糸135のテンションを自動的に調整することで、糸巻取機200の操作に慣れていない者が操作しても、熟練者に操作された場合と同等の品質で、小型スプール145に糸135を巻き取ることができる。
糸供給機構140と巻取り量計測機構160との間には、プーリ165aが配置され、糸供給機構140と当該プーリ165aとの間にテンション調整手段180が設けられている。また、巻取り量計測機構160と糸巻取機構150との間には、4つのプーリ165b,165c,165d,165eがこの順番で配置され、2つのプーリ165c,165d間にテンション検知手段170が設けられている。
大型スプール130に巻回された糸135は、テンション調整手段180、プーリ165a、エンコーダ155、プーリ165b,165c、テンション検知手段170、及びプーリ165d,165eにこの順番で掛けられた後、小型スプール145に係止される。そして、糸巻取機200のプッシュスイッチ(図示せず)をプッシュ操作することにより、大型スプール130及び小型スプール145が回転駆動し、大型スプール130に巻回された糸135が小型スプール145に巻き取られる。エンコーダ155によって計測される糸135の送り量が所定値になると、すなわち、小型スプール145に巻き取られた糸135が所定の長さに達すると、大型スプール130及び小型スプール145を回転駆動させる各モータが自動的に停止して、小型スプール145への糸135の巻取りが終了する。糸135が巻き取られた小型スプール145は、その近傍で糸135が切断されて糸巻取機構150から取り外された後、包装、ラベル貼り等が行なわれ、数個単位で小箱に収納されて出荷される。
巻取り時の糸のテンションは、通常、小型スプールに巻き取られる糸の量に応じてどんどん変わって行く。このため、従来においては、巻取り時の糸のテンションが低くなるときに巻乱れが生じないよう、きつめのテンションが掛けられていた。その結果、小型スプールに巻き取られる糸に巻き癖が付きやすく、また、小型スプールに巻き取られた糸の使用時に当該糸が切れやすくなる虞があった。
これに対し、本実施の形態の糸巻取機200の構成によれば、上記のように、糸巻取機200を制御する制御手段と、巻取り時の糸135のテンションを検知するテンション検知手段170と、巻取り時の糸135のテンションを調整するテンション調整手段180と、を備え、制御手段は、テンション検知手段170が検知した糸135のテンションに基づいてテンション調整手段180を制御して、糸135のテンションを所定の値に維持するように構成されているので、巻取り時の糸135のテンションを適正な値に維持することが可能となる。その結果、巻乱れが生じないようにすることができる。また、この場合、糸135のテンションを一定の低い値に抑えて小型スプール145に巻き取ることができるので(必要最小限のテンションで巻き取ることができるので)、小型スプール145に巻き取られる糸135に巻き癖が付いてしまうことを防止することができると共に、小型スプール145に巻き取られた糸135の使用時に当該糸135が切れてしまうことを防止することができる。
尚、糸巻取機構150の具体的構成は、上記実施の形態1で説明した糸巻取機構50と同様であるため、その詳細な説明は省略する(図2〜図4参照)。
本実施の形態の糸巻取機200は、糸供給機構140に着脱可能に取り付けられる大型スプール130の、回転軸に垂直な側方に位置して設けられた、レーザ投光素子と受光素子を内蔵する距離センサ110をさらに備えている。レーザ投光素子から出射されたレーザ光は、大型スプール130に巻回されている糸135に当たって反射され、受光素子によって受光される。そして、その反射されたレーザ光が評価・演算され、距離に換算されて出力される。これにより、大型スプール130に巻回されている糸135の巻き厚が分かり、当該糸135の巻き厚の時間変化から、大型スプール130からの糸135の送り速度が算出される。
また、本実施の形態の糸巻取機200は、糸巻取機構150に着脱可能に取り付けられる小型スプール145を、その回転軸に垂直な方向に挟んで対向配置された、レーザ投光器120aと受光器120bとをさらに備えている。レーザ投光器120aから出射されたレーザ光は、小型スプール145に巻回されている糸135の厚みによって遮られる。そして、このようにレーザ光が遮られると、受光器120bに入射するレーザ光の量が減少し、この入射レーザ光量の減少により、小型スプール145に巻回されている糸135の巻き厚が分かり、当該糸135の巻き厚の時間変化から、小型スプール145への糸135の巻取り速度が算出される。
大型スプール130からの糸135の送り速度に対応する信号、及び、小型スプール145への糸135の巻取り速度に対応する信号は、糸巻取機200を制御する制御手段に送られ、当該制御手段によって大型スプール130及び小型スプール145を回転駆動させる各モータが同期して駆動するように制御される。その結果、巻取り時の大型スプール130及び小型スプール145の回転の立ち上がりを早くして、最初から高速で糸135の巻き取りを行なうことが可能となる。また、このように、任意の巻取り位置で、大型スプール130からの糸135の送り速度と小型スプール145への糸135の巻取り速度を同じにすることができるので、追い巻きを行なう場合に巻乱れが生じることを防止することができる。
また、レーザ投光器120aと受光器120bとにより、糸巻取機構150に取り付けられた小型スプール145のフランジ間の幅寸法を検出できるようにされている。小型スプール145のフランジ間の幅寸法に対応する信号は、糸巻取機200を制御する制御手段に送られ、当該制御手段によって糸巻取機構150の吸引ヘッド(図2〜図4の参照符号5参照)の先端部分の往復移動幅が小型スプール145のフランジ間の幅寸法と一致するように制御される。その結果、糸を巻き取る際に小型スプールの大きさとかを入力する必要がないので、糸の巻取作業をさらに効率良く行なうことが可能となる。
プーリ165eと糸巻取機構150との間には、糸135を保持する糸保持手段190が設けられている。
かかる構成によれば、小型スプール145に糸135を巻き終わって、当該小型スプール145を交換する際に、糸保持手段190と当該小型スプール145との間で糸135を切断することにより、糸供給機構140から供給される糸135の先端部を糸保持手段190に保持しておくことができるので、交換後の小型スプール145に直ぐに糸135を係止させることができる。その結果、糸135の巻取作業を効率良く行なうことが可能となる。
糸保持手段190は、基端部が糸巻取機200のフレームに固定されたステー195aと、当該ステー195aの先端部に回動可能に取り付けられた、糸供給機構140から供給される糸135を挟持する一対の糸保持ローラ195bと、により構成されている。ここで、一対の糸保持ローラ195bの対向面は、糸135を傷付けないよう、半硬質スポンジやフェルト等の柔軟性素材からなっている。
本実施の形態の糸巻取機200は、糸巻取機構150に着脱可能に取り付けられる小型スプール145の下方に位置して設けられた、当該小型スプール145に巻き取られる糸135を押える糸押え手段125をさらに備えている。ここで、押え部材125bとしては、小型スプール145のフランジ間の幅寸法とほぼ同じ長さを有する略直方体状のフェルト製の部材が用いられており、糸135を傷付けることがないようにされている。
ところで、小型スプールには、両フランジの内面が外周に行くにしたがって次第に拡がるようなテーパー状に形成された形状のものが存在する。そして、かかる形状の小型スプールに糸を整列に巻き取ろうとすると、整列状態が崩れてしまう虞がある。
これに対し、本実施の形態の糸巻取機200の構成によれば、小型スプール145に巻き取られる糸135を押える糸押え手段125を備えているので、整列状態を崩すことなく糸135をきれいに巻き取ることが可能となる。
尚、糸押え手段125の側方には、フェルト製の押え部材125bと糸135との間の摩擦を小さくするためにフェルト製の押え部材125bにシリコンを付与するシリコン付与手段126が設けられている。
(テンション検知手段及びテンション調整手段の構成)
次に、本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段及びテンション調整手段の具体的構成について、図7のほか、図8,図9をも参照しながら説明する。
図8は、本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素であるテンション検知手段の動作を説明するための拡大正面図、図9は、当該糸巻取機の構成要素であるテンション調整手段の動作を説明するための拡大正面図である。
上記のように、テンション検知手段170は、2つのプーリ165c,165d間に設けられている。
図7,図8に示すように、テンション検知手段170は、左右一対の固定プーリ170a,70bと、当該左右一対の固定プーリ170a,170b間に配置され、上下に移動可能な移動プーリ170cと、を備えている。プーリ165cを経由して送り出される糸135は、固定プーリ170aの上側部、移動プーリ170cの下側部、固定プーリ170bの上側部にこの順番で掛けられた後、プーリ165d,165e及び糸保持ローラ195bを経由して小型スプール145に係止される。
そして、巻取り時の糸135のテンションが所定の値よりも高くなると、固定プーリ170aの上側部、移動プーリ170cの下側部、固定プーリ170bの上側部にこの順番で掛けられた糸135が左右外側方向に引っ張られて(図8の矢印P,Q参照)、移動プーリ170cが上方に移動する(図8の矢印R参照)。
一方、巻取り時の糸135のテンションが所定の値よりも低くなると、固定プーリ170aの上側部、移動プーリ170cの下側部、固定プーリ170bの上側部にこの順番で掛けられた糸135が左右内側方向に緩んで(図8の矢印S,T参照)、移動プーリ170cが下方に移動する(図8の矢印U参照)。
移動プーリ170cの上下動に対応する信号は、糸巻取機200を制御する制御手段に送られ、当該制御手段によってテンション調整手段180の後述する正逆回転モータ180fが制御される。
上記のように、テンション調整手段180は、糸供給機構140とプーリ165aとの間に設けられている。
図7,図9に示すように、テンション調整手段180は、糸供給機構140の上方に位置する水平な長孔180aに沿って左右に移動可能なガイドプーリ180bと、下端に当該ガイドプーリ180bが回動自在に支持された支持アーム180cと、駆動プーリ(図示せず)と従動プーリ180dとの間に水平に掛け渡され、支持アーム180cの上端が固定されたタイミングベルト180eと、前記駆動プーリを駆動する正逆回転モータ180fと、を備えている。糸供給機構140から送り出される糸135は、ガイドプーリ180bの上側部に掛けられた後、プーリ165a、巻取り量計測機構160のエンコーダ155等を経由して小型スプール145に係止される。
図9に実線で示すように、ガイドプーリ180bは、通常、大型スプール130から送り出される糸135が鉛直上向きとなるような位置に位置していることが望ましい。
そして、巻取り時の糸135のテンションが所定の値よりも高くなって移動プーリ170cが上方に移動すると(図8の矢印R参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ180fが逆転するように制御される。これにより、タイミングベルト180eが図9の反時計方向に回動すると共に(図9の矢印V1,W1参照)、支持アーム180cを介してガイドプーリ180bが右方向に移動し(図9の矢印X1参照)、固定プーリ170aの上側部、移動プーリ170cの下側部、固定プーリ170bの上側部にこの順番で掛けられた糸135が左右内側方向に緩んで(図8の矢印S,T参照)、移動プーリ170cが下方に移動する(図8の矢印U参照)。すなわち、この場合、ガイドプーリ180bは、糸135のテンションを緩める方向に水平移動する。その結果、巻取り時の糸135のテンションが所定の値に維持される。
一方、巻取り時の糸135のテンションが所定の値よりも低くなって移動プーリ170cが下方に移動すると(図8の矢印U参照)、それに対応する信号が制御手段に送られ、当該制御手段によって正逆回転モータ180fが正転するように制御される。これにより、タイミングベルト180eが図9の時計方向に回動すると共に(図9の矢印V2,W2参照)、支持アーム180cを介してガイドプーリ180bが左方向に移動し(図9の矢印X2参照)、固定プーリ170aの上側部、移動プーリ170cの下側部、固定プーリ170bの上側部にこの順番で掛けられた糸135が左右外側方向に引っ張られて(図8の矢印P,Q参照)、移動プーリ170cが上方に移動する(図8の矢印R参照)。すなわち、この場合、ガイドプーリ180bは、糸135のテンションを強める方向に水平移動する。その結果、巻取り時の糸135のテンションが所定の値に維持される。
テンション調整手段180を以上のように構成すれば、糸135に押圧力を及ぼすことなく(糸135への負荷を抑えつつ)、随時、糸135のテンションを適正な値に調整することができる。
また、ガイドプーリ180bを水平移動させることによって糸135のテンションを調整するようにしたことにより、糸巻取機の高さ方向の小型化を図りつつ、糸135のテンションの調整代を増加させることが可能となる。さらに、重力等の外的要因に左右されることなく、安定に糸135のテンションを調整することができるので、糸135のテンションを一定にし易くなる。その結果、糸135をきれいに巻き取ることが可能となる。
(糸押え手段及びシリコン付与手段の構成)
次に、本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素である糸押え手段及びシリコン付与手段の具体的構成について、図7のほか、図10をも参照しながら説明する。
図10は、本発明の実施の形態2における糸巻取機の構成要素である糸押え手段及びシリコン付与手段の動作を説明するための正面図である。
図7,図10に示すように、糸押え手段125は、糸巻取機構150に着脱可能に取り付けられる小型スプール145の下方に位置して設けられた上下シリンダ125aと、上下シリンダ125aの上端に着脱可能に取り付けられた押え部材125bと、を備えている。ここで、押え部材125bは、フェルトからなり、小型スプール145のフランジ間の幅寸法とほぼ同じ長さを有する略直方体状に形成されている。また、押え部材125bとしては、図7,図10の紙面に垂直な方向の長さの異なる数種類のものが用意されており、糸巻取機構150に取り付けられる小型スプール145のフランジ間の幅寸法に合うように適宜交換できるようにされている。
そして、糸供給機構140から送り出される糸135を小型スプール145に係止させた後、上下シリンダ125aを上動させることにより(図10(a)の矢印Y1参照)、フェルト製の押え部材125bを、小型スプール145のフランジ間に入り込ませることができる(図10(b)参照)。この状態で糸巻取機200のプッシュスイッチをプッシュ操作すると、大型スプール130及び小型スプール145が同期して回転駆動し、大型スプール130に巻回された糸135が小型スプール145に整列に巻き取られていく。この場合、糸135は、フェルト製の押え部材125bによって押えられた状態で巻き取られていくため、整列状態が崩れることなく、きれいに巻き取られる。
小型スプール145への糸135の巻取りが終了したら、上下シリンダ125aを下動させることにより(図10(b)の矢印Y2参照)、フェルト製の押え部材125bによる糸135の押えを解除することができる。
また、糸押え手段125の側方には、フェルト製の押え部材125bと糸135との間の摩擦を小さくするためにフェルト製の押え部材125bにシリコンを付与するシリコン付与手段126が設けられている。シリコン付与手段126は、支軸126aを中心に揺動可能な揺動アーム126bと、揺動アーム126bの上端に固定されたシリコン吐出バルブ126cと、先端が揺動アーム126bに回動自在に支持された、揺動アーム126bを揺動させるための揺動シリンダ126dと、を備えている。
揺動シリンダ126dは、上下シリンダ125aと連動するようにされている。
すなわち、上記のように、上下シリンダ125aを上動させると(図10(a)の矢印Y1参照)、フェルト製の押え部材125bが小型スプール145のフランジ間に入り込むが(図10(b)参照)、上下シリンダ125aが上動するとき、それに連動して揺動シリンダ126dが縮む(図10(a)の矢印Z1参照)。そして、これにより、揺動アーム126bを揺動させて(図10(a)の矢印Z2参照)、上下シリンダ125aの妨げとならない位置にシリコン吐出バルブ126cを退避させることができる(図10(b)参照)。
また、上記のように、上下シリンダ125aを下動させると(図10(b)の矢印Y2参照)、フェルト製の押え部材125bによる糸135の押えが解除されるが(図10(a)参照)、上下シリンダ125aが下動するとき、それに連動して揺動シリンダ126dが伸びる(図10(b)の矢印Z3参照)。そして、これにより、揺動アーム126bを揺動させて(図10(b)の矢印Z4参照)、シリコン吐出バルブ126cの吐出口をフェルト製の押え部材125bの近傍に位置させ、次の巻取り動作に備えてフェルト製の押え部材125bにシリコンを適量落とすことができる(図10(a)参照)。
尚、本実施の形態においては、糸供給機構140の上方に位置する水平な長孔180aに沿って左右に移動可能で、かつ、糸供給機構140から送り出される糸135が掛けられるガイドプーリ180bと、下端に当該ガイドプーリ180bが回動自在に支持された支持アーム180cと、駆動プーリと従動プーリ180dとの間に水平に掛け渡され、支持アーム180cの上端が固定されたタイミングベルト180eと、前記駆動プーリを駆動する正逆回転モータ180fと、を備えた構成のテンション調整手段180を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。テンション調整手段は、糸が掛けられる水平移動可能なガイドプーリと、前記ガイドプーリを水平移動させる駆動機構と、を備えていればよく、駆動機構の構成は任意である。
また、本実施の形態においては、押え部材がフェルトからなる場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。押え部材は、柔軟性素材からなっていればよく、例えば、半硬質スポンジ等からなるものであってもよい。
また、本実施の形態においては、糸押え手段125の側方に、押え部材125bと糸135との間の摩擦を小さくするために押え部材125bにシリコンを付与するシリコン付与手段126が設けられている場合を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。シリコンは、糸巻取機200の操作者が手動で付与するようにしてもよい。
1 吸引装置
2 吸着治具
2a 吸引孔
2b,2c 円環状の凸条
3 軸芯
4 装置本体
5 吸引ヘッド
6,180d 従動プーリ
7 モータ
8 駆動プーリ
9 タイミングベルト
10 吸引パイプ
20 プッシュスイッチ
25 フットペダルスイッチ
26 真空ポンプ
30,130 大型スプール
35,135 糸
40,140 糸供給機構
45,145 小型スプール
45a 軸筒
45b フランジ
50,150 糸巻取機構
55,155 エンコーダ
60,160 巻取り量計測機構
65a,65b,65c,65d,65e,165a,165b,165c,165d,165e プーリ
70,170 テンション検知手段
70a,70b,170a,170b 固定プーリ
70c,170c 移動プーリ
80,180 テンション調整手段
80a テンションバー
80b,180f 正逆回転モータ
80c,80d,180b ガイドプーリ
90,190 糸保持手段
95a,195a ステー
95b,195b 糸保持ローラ
100,200 糸巻取機
110 距離センサ
120a レーザ投光器
120b 受光器
125 糸押え手段
125a 上下シリンダ
125b フェルト製の押え部材
126 シリコン付与手段
126a 支軸
126b 揺動アーム
126c シリコン吐出バルブ
180a 長孔
180c 支持アーム
180e タイミングベルト

Claims (5)

  1. 供給される糸を、小型スプールの回転駆動によって当該小型スプールに巻き取る糸巻取機であって、
    前記小型スプールを保持するスプール保持手段を備え、
    前記スプール保持手段は、前記糸の巻取り時に、保持した前記小型スプールの中心軸を中心に回転しながら、保持した前記小型スプールの中心軸方向に往復移動し、
    前記スプール保持手段に保持される前記小型スプールの下方に位置して設けられた、当該小型スプールに巻き取られる前記糸を押える糸押え手段をさらに備え、
    前記糸押え手段は、上下動可能な機構と、前記上下動可能な機構の上端に取り付けられた、前記小型スプールのフランジ間の幅寸法とほぼ同じ長さを有する柔軟性素材からなる押え部材と、を含むことを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記スプール保持手段の手前に、前記糸を保持する糸保持手段が設けられた、請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記糸巻取機を制御する制御手段と、巻取り時の前記糸のテンションを検知するテンション検知手段と、巻取り時の前記糸のテンションを調整するテンション調整手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションに基づいて前記テンション調整手段を制御して、前記糸のテンションを所定の値に維持する、請求項1又は2に記載の糸巻取機。
  4. 前記テンション調整手段は、中央部の支点を中心に回動可能なテンションバーと、前記テンションバーの前記支点に取り付けられた正逆回転モータと、前記テンションバーの上下両端部に設けられ、前記糸が掛けられるガイドプーリと、を備え、
    前記制御手段は、
    前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも高くなった場合に、前記正逆回転モータを制御して、前記糸のテンションを緩める方向に前記テンションバーを回動させ、
    前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも低くなった場合に、前記正逆回転モータを制御して、前記糸のテンションを強める方向に前記テンションバーを回動させる、請求項3に記載の糸巻取機。
  5. 前記テンション調整手段は、前記糸が掛けられる水平移動可能なガイドプーリと、前記ガイドプーリを水平移動させる駆動機構と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも高くなった場合に、前記駆動機構を制御して、前記糸のテンションを緩める方向に前記ガイドプーリを水平移動させ、
    前記テンション検知手段が検知した前記糸のテンションが前記所定の値よりも低くなった場合に、前記駆動機構を制御して、前記糸のテンションを強める方向に前記ガイドプーリを水平移動させる、請求項3に記載の糸巻取機。
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