JP2014094786A - 綾振装置およびこれを備えた巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動モータにより糸ガイドを旋回させる場合において、エンコーダの分解能を最適に設計することができる綾振装置およびこれを備えた綾振装置および巻取装置を提供する。
【解決手段】綾振装置は、糸を係止する係止部を有し、糸が巻き取られるパッケージの回転軸線方向に沿って係止部を旋回させて糸を案内する糸ガイドと、糸ガイドを駆動する駆動モータと、駆動モータに設けられ、駆動モータの駆動量をパルス値として検出するエンコーダと、を備え、糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(1)を満たす。
(係止部の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
【選択図】図3
【解決手段】綾振装置は、糸を係止する係止部を有し、糸が巻き取られるパッケージの回転軸線方向に沿って係止部を旋回させて糸を案内する糸ガイドと、糸ガイドを駆動する駆動モータと、駆動モータに設けられ、駆動モータの駆動量をパルス値として検出するエンコーダと、を備え、糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(1)を満たす。
(係止部の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
【選択図】図3
Description
本発明は、特に、駆動モータにより糸ガイドを旋回させる綾振装置およびこれを備えた巻取装置に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、線条体を案内するためのガイドをトラバース軸に設け、トラバース軸を巻取リールの回転軸線方向と平行に往復移動させることによって、巻取リールの回転軸線方向に線条体を綾振り(トラバース)する綾振装置が知られている。この綾振装置では、巻取リールの上流側に設けられたダンサローラの変位を検出することにより、トラバース軸の反転時期を遅らせたり早めたりしている。トラバース軸の反転時期を制御することにより、線条体が巻取リールに均一に巻き取られる。
この装置では、ダンサローラはアームに固定されており、アームの旋回軸に取り付けられたロータリエンコーダにより、ダンサローラの変位が検出される。ロータリエンコーダの分解能は3600パルス/回であり、1パルスは0.1°の回転に相当する。そして、ダンサローラの移動量に応じたパルス数に基づいて、トラバース軸の反転時期を制御している。
ところで、パッケージに糸を巻き取る巻取装置において、たとえばアーム式の糸ガイドを用いた綾振装置が検討されている。アーム式の糸ガイドは、その先端部に糸を係止する。アーム式の糸ガイドの基端部には駆動モータの回転軸が連結されている。糸ガイドは、駆動モータにより駆動されて、糸を係止した状態で往復旋回運動を行う。なお、アーム式の綾振装置の他には、所定の軌道上を走行するベルトに糸ガイドを装着したベルト式の綾振装置等が知られている。
駆動モータにより糸ガイドを旋回させる綾振装置では、糸ガイドの位置をフィードバック制御するためにエンコーダが用いられる。エンコーダは、駆動モータの駆動量をパルス値として検出する。エンコーダの分解能は、1回転あたりのパルス数によって決まる。ここで、エンコーダの分解能が高い(すなわち細かい)と、糸ガイドの位置制御の精度が高くなる。一方、エンコーダの分解能が低い(すなわち粗い)と、糸ガイドの位置制御の精度は低くなる。エンコーダの分解能を低くすると低コスト化を図ることができるが、分解能を低くし過ぎると、たとえば、パッケージの端縁から糸が落ちる現象、いわゆる綾落ち(または綾外れ)を招く可能性がある。
しかしながら、従来、駆動モータにより糸ガイドを旋回させる場合において、糸ガイドの位置を適切に制御するのに必要なエンコーダの分解能は明らかにされていなかった。そのため、エンコーダの分解能を最適に設計することは困難であった。
本発明は、駆動モータにより糸ガイドを旋回させる場合において、エンコーダの分解能を最適に設計することができる綾振装置およびこれを備えた巻取装置を提供することを目的とする。
本発明の綾振装置は、糸を係止する係止部を有し、糸が巻き取られるパッケージの回転軸線方向に沿って係止部を旋回させて糸を案内する糸ガイドと、糸ガイドを駆動する駆動モータと、駆動モータに設けられ、駆動モータの駆動量をパルス値として検出するエンコーダと、を備え、糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(1)を満たす。
(係止部の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
(係止部の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
この綾振装置によれば、エンコーダによって、駆動モータの駆動量がパルス値として検出される。エンコーダの分解能は、1回転あたりのパルス数によって決まる。1回転あたりのパルス数が大きいほど、分解能が高い。一方、係止部の移動量は、駆動モータの駆動量に比例する。よって、分解能が高いほど、係止部の位置を高い精度で制御することができる。係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとが、上記関係式(1)を満たすことにより、適切な制御のために必要とされる細かさで、係止部の移動量を検出することができる。言い換えれば、上記関係式(1)を満たす限り、エンコーダの分解能を低くしても、糸ガイドの位置を適切に制御することが可能である。すなわち、綾落ちの発生を防止し、また、係止部の旋回における端点の繰り返し精度を確保することができる。よって、駆動モータにより糸ガイドを旋回させる場合において、エンコーダの分解能を最適に設計することができる。
糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(2)を満たしてもよい。
(係止部の移動量/パルス)<糸の太さ・・・(2)
この場合、1パルスあたりの係止部の移動量が糸の太さよりも小さいため、綾落ちの発生をより確実に防止することができる。
(係止部の移動量/パルス)<糸の太さ・・・(2)
この場合、1パルスあたりの係止部の移動量が糸の太さよりも小さいため、綾落ちの発生をより確実に防止することができる。
糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(3)を満たしてもよい。
(係止部の移動量/パルス)<0.3mm・・・(3)
この場合、より高い精度で糸ガイドの位置を制御することができる。
(係止部の移動量/パルス)<0.3mm・・・(3)
この場合、より高い精度で糸ガイドの位置を制御することができる。
糸ガイドの係止部の移動量とエンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(4)を満たしてもよい。
(前記係止部の移動量/パルス)<0.2mm・・・(4)
この場合、より高い精度で糸ガイドの位置を制御することができ、細い糸を巻き取る場合であっても、糸ガイドの位置を適切に制御することができる。
(前記係止部の移動量/パルス)<0.2mm・・・(4)
この場合、より高い精度で糸ガイドの位置を制御することができ、細い糸を巻き取る場合であっても、糸ガイドの位置を適切に制御することができる。
糸ガイドは、駆動モータの回転軸が基端部に固定されて、係止部が先端部に形成されたアーム式の糸ガイドであってもよい。この構成によれば、アーム式の綾振装置においても、エンコーダの分解能を最適に設計することができる。
エンコーダにおける1回転あたりのパルス数は2000以上であってもよい。エンコーダには、たとえばインクリメンタル型またはアブソリュート型などのタイプがある。いずれのタイプを用いる場合であっても、実質的な分解能がこのような分解能を満たすエンコーダを採用することにより、アーム式の綾振装置における最適な設計が可能である。
回転軸の中心と係止部の中心との距離は、100mm以上かつ200mm以下であってもよい。回転軸の中心と係止部の中心との距離、すなわち糸ガイドにおけるアーム長さをこのように設定することで、イナーシャおよびフリーレングスのバランスを良好にすることができる。
回転軸を中心とする係止部の旋回角度は、45°〜100°であってもよい。
本発明の巻取装置は、パッケージを回転させて糸を巻き取る巻取部と、上記のいずれかの綾振装置と、を備える。この巻取装置によれば、エンコーダの分解能を最適に設計することができる。
本発明によれば、駆動モータにより糸ガイドを旋回させる場合において、エンコーダの分解能を最適に設計することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る綾振装置および巻取装置について説明する。
まず、自動ワインダ(糸巻取機)1の全体的な構成について説明する。本明細書において「上流」及び「下流」は、糸巻取時での糸の走行方向における上流及び下流を意味する。
図1に示されるように、自動ワインダ1は、並べて配置された複数のワインダユニット(巻取ユニット)10と、玉揚装置60と、機台制御装置90とを備えている。複数のワインダユニット10に対して、1台の玉揚装置60および1台の機台制御装置90が設けられている。本実施形態のパッケージ排出装置100は、玉揚装置60に設けられている。
それぞれのワインダユニット10は、給糸ボビン21から解舒された糸20を綾振り(トラバース)しながら巻き取り、パッケージ30を形成する。
自動玉揚装置60は、各ワインダユニット10においてパッケージ30が満巻となった際に、当該ワインダユニット10の位置まで走行し、満巻のパッケージ30を回収するとともに空ボビンを供給する。
機台制御装置90は、制御部91と、表示部92とを備えている。制御部91は、オペレータが所定の設定値を入力したり適宜の制御方法を選択したりすることで、各ワインダユニット10に対する設定を行うためのものである。表示部92は、各ワインダユニット10の糸20の巻取状況、及び、発生したトラブルの内容等を表示可能である。
次に、図2を参照して、ワインダユニット10の構成について説明する。各ワインダユニット10は、巻取ユニット本体16と、ユニット制御部50とを備えている。
ユニット制御部50は、たとえば、CPUと、RAMと、ROMと、I/Oポートと、通信ポートと、を備えている。上記ROMには、巻取ユニット本体16の各構成を制御するためのプログラムが記録されている。I/Oポートと通信ポートには、当該巻取ユニット本体16が備える各部および機台制御装置90が接続されており、制御情報等の通信ができるように構成されている。これにより、ユニット制御部50は、巻取ユニット本体16が備える各部の動作を制御することができる。
巻取ユニット本体16において、給糸ボビン21と接触ローラ(タッチローラ)29との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、糸解舒補助装置12と、テンション付与装置13と、スプライサ装置(糸継装置)14と、クリアラ15と、が配置されている。
巻取ユニット本体16の下部には、巻取ボビン22側へ糸20を供給するための給糸部11が備えられている。給糸部11は、図略のボビン搬送システムによって搬送されてきた給糸ボビン21を所定の位置に保持できる。
糸解舒補助装置12は、給糸ボビン21の芯管に被さる規制部材40を給糸ボビン21からの糸20の解舒と連動して下降させることにより、給糸ボビン21からの糸20の解舒を補助する。規制部材40は、給糸ボビン21から解舒された糸20の回転と遠心力によって給糸ボビン21上部に形成されたバルーンに接触し、当該バルーンを適切な大きさに制御することによって糸20の解舒を補助する。規制部材40の近傍には給糸ボビン21のチェース部を検出するための図略のセンサが備えられている。糸解舒補助装置12は、このセンサがチェース部の下降を検出すると、それに追従して規制部材40をたとえば図略のステッピングモータによって下降させることができる。
テンション付与装置13は、走行する糸20に所定のテンションを付与する。テンション付与装置13としては、たとえば、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置するゲート式のものを用いることができる。可動側の櫛歯は、櫛歯同士が噛合せ状態又は解放状態になるように、ロータリ式のソレノイドにより回動することができる。なお、テンション付与装置13には、ゲート式のもの以外にも、たとえば、ディスク式のものを採用することができる。
スプライサ装置14は、クリアラ15が糸欠点を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎする。このような上糸と下糸とを糸継ぎする糸継装置としては、機械式のもの又は、圧縮空気等の流体を用いるもの等を使用することができる。
クリアラ15は、糸20の太さを検出するための図略のセンサが配置されたクリアラヘッド49と、このセンサからの糸太さ信号を処理するアナライザ52と、を備えている。クリアラ15は、上記センサからの糸太さ信号を監視することにより、スラブ等の糸欠点を検出する。クリアラ15が検出する糸欠点には、糸20の太さ異常の他、糸20に含まれる異物が含まれる。クリアラヘッド49の近傍には、クリアラ15が糸欠点を検出したときに直ちに糸20を切断するためのカッタ39が設けられている。
スプライサ装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の糸端を捕捉してスプライサ装置14に案内する下糸捕捉部材25と、パッケージ30側の糸端を捕捉してスプライサ装置14に案内する上糸捕捉部材26と、がそれぞれ設けられている。下糸捕捉部材25は、下糸パイプアーム33と、この下糸パイプアーム33の先端に形成された下糸吸引口32と、を備えている。上糸捕捉部材26は、上糸パイプアーム36と、この上糸パイプアーム36の先端に形成された上糸吸引口(糸端捕捉部)35と、を備えている。
下糸パイプアーム33と上糸パイプアーム36は、それぞれ軸34と37を中心にして回動可能である。下糸パイプアーム33及び上糸パイプアーム36には適宜の負圧源(図略)がそれぞれ接続されている。下糸パイプアーム33と上糸パイプアーム36は、下糸吸引口32及び上糸吸引口35に吸引流を発生させて、上糸及び下糸の糸端を吸引捕捉する。
図2および図3に示されるように、巻取ユニット本体16は、巻取ボビン22に糸20を巻き取る巻取装置75を備えている。巻取装置75は、巻取ボビン22を着脱可能に保持するクレードル(保持部)23と、パッケージ30の周面に接触して回転可能な接触ローラ29と、を備えている。
巻取装置75は、糸20をトラバースさせるためのアーム式のトラバース装置(綾振装置)70をクレードル23近傍に備えており、このトラバース装置70によって糸20をトラバースしながらパッケージ30に糸20を巻き取る。トラバース箇所のやや上流にはガイドプレート28が設けられ、上流側の糸20をトラバース箇所へと案内している。このガイドプレート28の更に上流には、セラミック製のトラバース支点部27が設けられている。
トラバース装置70は、サーボモータ等により構成されるトラバース駆動モータ(駆動モータ)76を有する。トラバース駆動モータ76の作動は、トラバース制御部78により制御される。トラバース装置70は、トラバース駆動モータ76を作動させてトラバースアームを駆動することにより、トラバース支点部27を支点として、図2の矢印に示す方向に糸20をトラバースさせる。トラバース制御部78は、専用のマイクロプロセッサによるハードウエア等から構成されており、ユニット制御部50からの信号を受けてトラバース駆動モータ76の運転及び停止を制御する。トラバース駆動モータ76としては、サーボモータに限られず、ステップモータ、ボイスコイルモータ等の各種のモータを採用することができる。
クレードル23は回動軸48を中心に回動可能に構成されている。クレードル23が回動することによって、巻取ボビン22への糸20の巻取に伴う糸層径の増大を吸収できる。
クレードル23の巻取ボビン22を狭持する部分には、サーボモータで構成されるパッケージ駆動モータ(パッケージ駆動部)41が取り付けられている。このパッケージ駆動モータ41により巻取ボビン22が回転駆動されて、糸20が巻き取られる。パッケージ駆動モータ41は、巻取ボビン22を(パッケージ30を)巻取方向に回転駆動可能であり、反巻取方向にも回転駆動可能である。パッケージ駆動モータ41のモータ軸は、巻取ボビン22をクレードル23に支持させたときに、当該巻取ボビン22と相対回転不能に連結される(いわゆるダイレクトドライブ方式)。パッケージ駆動モータ41の動作はパッケージ駆動制御部42により制御され、このパッケージ駆動制御部42は、ユニット制御部50からの運転信号を受けてパッケージ駆動モータ41の運転及び停止を制御する。なお、パッケージ駆動モータ41としては、サーボモータに限られず、ステップモータ、インダクションモータといった各種のモータを採用することができる。
回動軸48には、クレードル23の角度を検出するための角度センサ44が取り付けられている。この角度センサ44は例えばロータリエンコーダからなり,クレードル23の角度に応じた角度信号をユニット制御部50に対して送信する。クレードル23はパッケージ30が巻き太るに従って角度が変化するので、クレードル23の回動角を角度センサ44によって検出することにより、パッケージ30のパッケージ径を検出することができる。なお、パッケージ径を検出する方法としては、角度センサ44以外にも、ホールICを用いたものやアブソリュート型エンコーダ等、パッケージの径を検出できるものであれば、適宜の構成を用いることができる。
これらのクレードル23、接触ローラ29、パッケージ駆動モータ41、パッケージ駆動制御部42、角度センサ44、および回動軸48により、巻取部65が構成されている。巻取部65は、パッケージ30を回転させて糸20を巻き取る。
次に、図3を参照して、トラバース装置70の構成とトラバース装置70近傍の構成のレイアウトについて説明する。図3は、トラバース装置70近傍の拡大左側面図である。なお、本実施形態では接触ローラ29は、軸方向が巻取ユニット本体16の側方を向くように配置されているため、例えば図3のような側面図は、接触ローラ29の軸方向に見た図であるということができる。また、パッケージ30の巻取方向の回転は、図3において時計回りであり、パッケージ30の反巻取方向の回転は、図3において反時計回りである。
図3および図4に示されるように、トラバース装置70は、トラバースアーム(糸ガイド)74と、トラバースアーム74を駆動するトラバース駆動モータ76と、を備える。
トラバース駆動モータ76は、トラバースアーム74を駆動するためのものであって、サーボモータ等により構成されている。このトラバース駆動モータ76の作動は、図2に示されるように、トラバース制御部78により制御されている。より詳細には、トラバース駆動モータ76は、筐体79内に配置されて筐体79から突出する回転軸77と、回転軸77の周囲に固定された円筒状の永久磁石80と、筐体79の内面に固定され永久磁石80の周囲に配置された円筒状の電気コイル82とを有する。永久磁石80と電気コイル82との間には、円環状の空間85が形成される。回転軸77は、ベアリング84,84によって回転自在に支持されている。なお、トラバース駆動モータ76は、ステップモータやボイスコイルモータ等の他のモータであってもよい。
トラバースアーム74とは反対側の回転軸77の端部には、円盤状の被検出体86が取り付けられている。被検出体86の円盤面には、長手方向を半径方向に向けたスリットが被検出体86の円周方向に多数形成されている。筐体79には、光学式検出手段であるエンコーダ87が取り付けられている。エンコーダ87のU字状の検出部内に、被検出体86の一端部が配置されている。このエンコーダ87によって被検出体86のスリットを検出してカウントすることで、回転軸77の回転位置が検出される。
エンコーダ87は、トラバース駆動モータ76の駆動量をパルス値として検出し、検出したパルス値をトラバース制御部78に出力する。エンコーダ87は、インクリメンタル型エンコーダであってもよく、アブソリュート型エンコーダであってもよい。エンコーダ87は、上記のスリットが形成されることにより、所定の分解能を有している。エンコーダ87の分解能は、回転軸77すなわち被検出体86が1回転する間に出力されるパルス数である。なお、エンコーダ87としてインクリメンタル型エンコーダが採用される場合には、たとえば、エンコーダ87が2つの相を備えることにより、4逓倍して用いることができる。たとえば、500パルス/回転のエンコーダを用いることにより、実質的に2000パルス/回転の分解能が得られる。エンコーダ87の最適な分解能に関し、詳しくは後述する。
図3〜図5に示されるように、トラバースアーム74の先端部74aには、フック形状の係止部73が形成されている。この係止部73によって、糸20が係止される。トラバースアーム74の基端部74bには、トラバース駆動モータ76の回転軸77が挿通される挿通孔74cが形成されている。回転軸77は、挿通孔74cに挿通されて、トラバースアーム74の基端部74bに固定される。挿通孔74cの中心C1(すなわち回転軸77の中心)と係止部73の中心C2との距離Dは、綾振り(トラバース)に適した長さとされている。以下、この距離Dをトラバースアーム74における「アーム長さD」とも言う。トラバースアーム74の最適なアーム長さDに関し、詳しくは後述する。
トラバース駆動モータ76の動力は、回転軸77を介して、トラバースアーム74の基端部74bに伝達される。そして、トラバース駆動モータ76のロータが正逆回転することで、トラバースアーム74が、パッケージ30の回転軸線L4方向(図3の紙面垂直方向)に往復旋回運動を行う。すなわち、トラバースアーム74は、パッケージ30の回転軸線L4方向に沿って係止部73を往復旋回させて、糸20を案内する。
トラバース制御部78は、専用のマイクロプロセッサによるハードウエア等から構成されており、ユニット制御部50からの信号を受けてトラバース駆動モータ76の運転及び停止を制御する。トラバース制御部78は、エンコーダ87から出力される回転軸77の位置に基づいて、フィードバック制御により、トラバースアーム74が折り返す(反転する)タイミングおよび反転位置を制御する。
図3には、トラバース駆動モータ76の回転軸線(トラバースアーム74の回転軸線)が符号L1で、トラバースアーム74の基端部74bからトラバースアーム74の側面における長手方向へ真っ直ぐ引いた仮想線(トラバースアーム74の側面における中心線)が符号L2で、それぞれ示されている。トラバースアーム74の往復旋回運動に伴って、係止部73は、トラバースアーム74の回転軸線L1に垂直な仮想平面内で円弧状の軌跡を描いて往復運動する(以下、この仮想平面を「旋回面」と称する)。本実施形態においてトラバースアーム74は回転軸線L1に対してほぼ垂直に配置されているので、仮想線L2は回転軸線L1に対して垂直となっている。従って、トラバースアーム74は上記旋回面内で往復旋回運動するということができる。
本実施形態では、トラバースアーム74の先端部付近の糸道(ガイドプレート28の端部から接触ローラ29に至る糸道)を示す直線である糸道線L3を考えたときに、当該糸道線L3と、トラバースアーム74の回転軸線L1と、が平行になるようなレイアウトが実現されている。言い換えれば、糸道線L3と上記の旋回面(及び仮想線L2)とが垂直なレイアウトとなっている。
このように、トラバースアームの長手方向が糸巻取機の設置面に対して略平行であるように綾振りを行う方式は、「水平トラバース方式」と称される。水平トラバース方式が採用されたワインダユニット10では、トラバース時に糸20を糸道線L3の方向に引っ張ったり弛ませたりする力がほとんど加わらない。そのため、特にトラバース端部において係止部に起因する糸の屈曲を軽減させることができるので、パッケージ30の品質低下を抑制することができる。
続いて、トラバース装置70におけるエンコーダ87およびトラバースアーム74の最適な設計について説明する。より詳細には、エンコーダ87の最適な分解能と、トラバースアーム74の最適なアーム長さDについて説明する。
上述したように、エンコーダ87は所定の分解能を有する。エンコーダ87の分解能が高い(すなわち細かい)と、トラバースアーム74の位置制御の精度が高くなる。一方、エンコーダ87の分解能が低い(すなわち粗い)と、トラバースアーム74の位置制御の精度は低くなる。エンコーダ87の分解能を低くすると低コスト化を図ることができるが、分解能を低くし過ぎると、たとえば、パッケージ30の端縁から糸が落ちる現象、いわゆる綾落ちを招く可能性がある。
これらを考慮し、トラバース装置70では、トラバースアーム74の係止部73の移動量とエンコーダ87の出力するパルスとは、下記関係式(1)を満たしている。すなわち、下記関係式(1)を満たすように、エンコーダ87の分解能が設計されている。
(係止部73の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
(係止部73の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1)
ここで、係止部73の移動量とは、アーム長さDから算出される、係止部73の中心C2の回転軸線L4方向における移動量を基準としている。より詳細には、トラバースの端部から1°中心寄りに移動した際の、回転軸線L4方向における移動量を基準としている。トラバースアーム74は円弧運動するため、端部では1°あたりの移動量は小さくなる。「係止部73の移動量/パルス」は、エンコーダ87の1パルスあたりの係止部73の移動量である。
エンコーダ87の分解能をこのように設計することにより、適切な制御のために必要とされる細かさで、係止部73の移動量を検出することができる。言い換えれば、上記関係式(1)を満たす限り、エンコーダ87の分解能を低くしても、トラバースアーム74の位置を適切に制御することが可能となる。すなわち、綾落ちの発生を防止し、また、係止部73の旋回における端点の繰り返し精度を確保することができる。よって、トラバース駆動モータ76によりトラバースアーム74を旋回させる場合において、エンコーダ87の分解能を最適に設計することができる。
トラバースアーム74の係止部73の移動量とエンコーダ87の出力するパルスとが、下記関係式(3)を満たすものであってもよい。
(係止部73の移動量/パルス)<0.3mm・・・(3)
この場合、より高い精度でトラバースアーム74の位置を制御することができる。
(係止部73の移動量/パルス)<0.3mm・・・(3)
この場合、より高い精度でトラバースアーム74の位置を制御することができる。
トラバースアーム74の係止部73の移動量とエンコーダ87の出力するパルスとが、下記関係式(4)を満たすものであってもよい。
(係止部73の移動量/パルス)<0.2mm・・・(4)
この場合、より高い精度でトラバースアーム74の位置を制御することができ、細い糸20を巻き取る場合であっても、トラバースアーム74の位置を適切に制御することができる。
(係止部73の移動量/パルス)<0.2mm・・・(4)
この場合、より高い精度でトラバースアーム74の位置を制御することができ、細い糸20を巻き取る場合であっても、トラバースアーム74の位置を適切に制御することができる。
さらに、糸20の太さとの関係に関しては、次のようにして、エンコーダ87の最適な分解能を設計することができる。すなわち、トラバースアーム74の係止部73の移動量とエンコーダ87の出力するパルスとが、下記関係式(2)を満たすものであってもよい。
(係止部73の移動量/パルス)<糸20の太さ・・・(2)
この場合、1パルスあたりの係止部73の移動量が糸20の太さよりも小さいため、綾落ちの発生をより確実に防止することができる。なお、糸の太さとは、番手によって決まる糸直径である。一定の長さにおける糸直径の平均値をもって、糸の太さとすることもできる。
(係止部73の移動量/パルス)<糸20の太さ・・・(2)
この場合、1パルスあたりの係止部73の移動量が糸20の太さよりも小さいため、綾落ちの発生をより確実に防止することができる。なお、糸の太さとは、番手によって決まる糸直径である。一定の長さにおける糸直径の平均値をもって、糸の太さとすることもできる。
エンコーダ87の1回転あたりのパルス数は、2000以上であってもよい。この場合、たとえばインクリメンタル型エンコーダまたはアブソリュート型エンコーダ等の各種エンコーダのうち、いずれのタイプを用いる場合であっても、アーム式のトラバース装置70における最適な設計が可能である。エンコーダ87の1回転あたりのパルス数は、4000以上であってもよい。
エンコーダ87は、11bit以上の分解能を有してもよく、12bit以上の分解能を有してもよい。エンコーダ87は、17bit相当の分解能を有してもよい。
また、トラバースアーム74のアーム長さDは、100mm以上かつ200mm以下とすることができる。トラバースアーム74におけるアーム長さDが変わると、イナーシャとフリーレングスとにおいて傾向が変化する。アーム長さDをこのように設定することで、イナーシャおよびフリーレングスのバランスを良好にすることができる。
トラバースアーム74の長さが変わると、パッケージ30の一端から他端までトラバースアーム74を旋回させるため、旋回角度が変化する。ここで、回転軸77を中心とするトラバースアーム74の旋回角度は、45°〜100°とすることができる。
次に、上述したエンコーダ87およびトラバースアーム74の設計諸元について検証を行った。
図6は、アーム長さDに対する、トラバースアーム74の係止部73の1°あたりの移動量を示す図である。図6に示されるように、90mm〜260mmの範囲において、刻み幅を10mmとして18種類のアーム長さDを設定した。トラバース長さ(mm)を決めると、各アーム長さDについて、旋回角度(°)が求められ、さらに、旋回角度1°あたりの移動量(mm)が求められる。ここでの「移動量(mm/°)」は、トラバースの端部から1°中心寄りに移動した際の、回転軸線L4方向における移動量である。トラバースアーム74は円弧運動するため、トラバース(直線)運動と考えた場合に、端部では1°あたりの移動量は小さくなる。そのため、端部における移動量を採用している。
図6に示されるように、アーム長さDが短いほど、イナーシャは小さく、フリーレングスは長くなる傾向にある。アーム長さDが長いほど、イナーシャは大きく、フリーレングスは短くなる傾向にある。図6では、一例として、トラバース長さ(mm)を6インチ(152.5mm)に設定している。装置の形態により決定されるフリーレングスの観点から、アーム長さDは、100mm以上が好ましく、トラバース駆動モータ及びトラバースアームの材質により決定されるイナーシャの観点から、アーム長さDは、200mm以下が好ましい。
そして、各アーム長さDの「移動量(mm/°)」と、各エンコーダ分解能の「パルス数/°」とから、係止部73の1パルスあたりの移動量が求められる。図7は、アーム長さとエンコーダの分解能に対する、糸ガイドの係止部の1パルスあたりの移動量すなわち「移動量/パルス」を示す図である。
図7に示されるアーム長さとエンコーダの分解能との組み合わせのうち、いくつかのケースについて、番手(英式綿番手)がNe30の糸20を用いて実験を行った。その結果、Ne30の糸20を巻き取る場合には、太線よりも下の領域(「移動量/パルス」が大きくなる領域)において綾外れ(綾落ち)が発生する可能性が高くなることがわかった。この結果から、エンコーダ87の設計にあたり「移動量/パルス」の上限値を設けることによって、安定した糸20の巻き取りを実現できることが裏付けられた。
表2から、Ne30の糸20の糸直径は0.18mmである。図7に示される結果と比較すると、許容可能な「移動量/パルス」の上限値は、糸20の太さに対応することが明らかである。そのため、エンコーダ87の設計にあたり、「移動量/パルス」の上限値を糸20の太さとすることが有効であることが裏付けられた。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。たとえば、綾振装置は、アーム式のトラバース装置に限られず、所定の軌道上を走行するベルトに糸ガイドを装着したベルト式のトラバース装置等であってもよい。エンコーダ87の分解能、すなわち「係止部73の移動量/パルス」を長さによって規定する場合に限られず、糸20の太さのみによって規定してもよい。
1…自動ワインダ、10…ワインダユニット、20…糸、30…パッケージ、70…トラバース装置(綾振装置)、74…トラバースアーム(糸ガイド)75…巻取装置、87…エンコーダ、L4…回転軸線。
Claims (9)
- 糸を係止する係止部を有し、前記糸が巻き取られるパッケージの回転軸線方向に沿って前記係止部を旋回させて前記糸を案内する糸ガイドと、
前記糸ガイドを駆動する駆動モータと、
前記駆動モータに設けられ、前記駆動モータの駆動量をパルス値として検出するエンコーダと、を備え、
前記糸ガイドの前記係止部の移動量と前記エンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(1)を満たす、綾振装置。
(前記係止部の移動量/パルス)<0.5mm・・・(1) - 前記糸ガイドの前記係止部の移動量と前記エンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(2)を満たす、請求項1記載の綾振装置。
(前記係止部の移動量/パルス)<前記糸の太さ・・・(2) - 前記糸ガイドの前記係止部の移動量と前記エンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(3)を満たす、請求項1または2記載の綾振装置。
(前記係止部の移動量/パルス)<0.3mm・・・(3) - 前記糸ガイドの前記係止部の移動量と前記エンコーダの出力するパルスとは、下記関係式(4)を満たす、請求項3記載の綾振装置。
(前記係止部の移動量/パルス)<0.2mm・・・(4) - 前記糸ガイドは、前記駆動モータの回転軸が基端部に固定されて、前記係止部が先端部に形成されたアーム式の糸ガイドである、請求項1〜4のいずれか一項記載の綾振装置。
- 前記エンコーダにおける1回転あたりのパルス数は2000以上である、請求項5記載の綾振装置。
- 前記回転軸の中心と前記係止部の中心との距離は、100mm以上かつ200mm以下である、請求項5または6記載の綾振装置。
- 前記回転軸を中心とする前記係止部の旋回角度は、45°〜100°である、請求項5〜7のいずれか一項記載の綾振装置。
- 前記パッケージを回転させて前記糸を巻き取る巻取部と、
請求項1〜8のいずれか一項記載の綾振装置と、
を備える、巻取装置。
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